今回はドスパラの【GALLERIA(ガレリア) GCL1650TGF】をお借りしました。
GTX 1650がVRAMをアップグレードしてパワーアップ! 充実した装備で9万円台の低価格を実現した、高コスパのエントリーモデルをチェックしてみましょう。
スペック
※2020年6月22日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
外観
シンプル&実用的なデザイン
凹凸を極力排した、見事なまでのフラットボディで、実用性に特化しています。
ゲーミングモデルだと派手になりがちな背面の排気グリルですが、ボディと一体成型になっており、とても控えめです。
飾り気もなく、天板のロゴもオミットする徹底ぶり。一般ノートと見違えるほどにシンプルなデザインなので、ビジネスなどオフィシャルなシーンでも使えますね。
なお、ボディの素材はオーソドックスな樹脂製ですが、天板とキーボード面はマットな感じでざらつきが少なく、安っぽさを感じさせないのはグッド。
底面はこの通り、大きく通気口が開けられており通気性はバツグン。2基のデュアルファンでCPUとGPUを強力に冷却します。
コンパクト&軽量ボディ
最近のトレンドをしっかり取り入れ、ディスプレイのベゼル(ふち)をスリムにすることにより、一般的なノートに比べ横幅がコンパクトになっています。
サイズもさることながら、見た目もスッキリし、スタイリッシュなイメージに仕上がっています。まさに一石二鳥ですね。
また、ディスプレイとベゼル(ふち)の境はほとんど段差がなく、シームレスになっているのもポイント。細かい部分までしっかり造りこまれているのは好印象ですね。
なお、重さは実測で2016gと重装備のゲーミングノートにしては軽く、持ち運び用として使うのもありです。
充実したインターフェース
15インチモデルらしく、インターフェースはなかなかの充実ぶり。
USBは全4ポートの構成で、大容量給電に対応したUSB3.2 Gen.1(旧USB3.0)とレガシーなUSB2.0を搭載しています。USB3.1 Gen.1のうち、背面のポートは小型&リバーシブルのType-Cポートとなっています。一通りのポートがそろっているので、周辺機器の接続にはまず困りません。
また、画像出力端子はHDMIとmini DisplayPort×2を搭載する充実ぶりで、複数画面への出力もラクラクです。さらに、地味ながら便利なSDスロットをしっかり完備しているのも◎。普段使いにも便利ですね。
ポートの配置もよく考えられており、画像端子・電源ポート・USB Type-Cポートが後ろ側に配置されているのもポイント。特に映像ケーブルと電源ケーブルは特にかさばりやすく、サイドにあるとマウスなどの配線と干渉して邪魔になりがち。しかし、後ろにあればそんな心配は一切ありません。
なお、無線LANは最新のWi-Fi 6(802.11ax)にしっかり対応。現行のWi-Fi 5(802.11ac)よりもさらに速くなり、最大約9.6Gbpsと約1.5倍の高速通信を実現しています。また遅延も少なくなっているため、無線でのゲーミングがより安定します。
ディスプレイ&キーボード
発色に優れたディスプレイ
ディスプレイサイズは15.6インチで、解像度は標準的なフルHDとなっています。映り込みの少ないノングレアタイプで、自分の顔とにらめっこすることなく、ゲームに集中できます。
この通り、高コントラスト・高発色できれいな映像を楽しめます。視野角も広く、横から覗いても色ムラが少ないのもいいですね。パネルの種類は不明ですが、IPSパネルに近いクオリティと言ってもいいでしょう。
ちなみに、ディスプレイはこのくらいまで開きます。
操作性の高いキーボード
エントリーモデルながら、フルカラーキーボードを搭載。キーキャップはサイドが透過処理されており、あふれんばかりの華やかさです。もちろん、ファンクションキーや付属のアプリでON/OFFも切替可能。LEDが苦手な方でも安心です。
15インチのワイドボディということで、キーボードにはテンキーを装備。
各キーは完全に独立していますが、”Enterキー”周りの配置がトリッキー。Enterキーを押そうとして、上のキーを間違って押してしまうことがしばしば。慣れるまでは注意が必要です。なお、キーピッチは約19mmとデスクトップキーボードなみの間隔が確保され、だいぶゆとりがあるのはいいですね。
キーストロークはこの通り深めで、しっかり反発し、応答性は◎。とっさの操作にも確実に反応します。また、アルミほどではありませんが、キーボード面の剛性も高く、ゲーム操作の安定性はバツグンです。
ちなみに、電源ボタン横に配置されたボタンでは、”ゲームモード&オフィスモード”2種類の動作モードに切り替えることができます。付属のアプリをわざわざ起動することなく、ワンタッチで操作できるので、とても便利です。
スムーズなタッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプを採用しています。
表面はサラサラしており、カーソルの追従性が高く、操作は非常にスムーズです。クリックボタンの完成度も高く、軽い力でカチカチと小気味よく反応します。バタつきもなく、動作音が静かなのもグッド。
一体型だと押し込んでもなかなか反応しないケースがたまにあるのですが、しっかり造りこまれています。
便利機能いろいろ
ゲーミングノートらしく【Gaming Center】で、ファンやキーボードのLEDの調整やシステムのモニタリングなど、各種設定がワンストップでできるようになっています。
【キーボードバックライト】では名前の通り、キーボードのカラー設定ができます。
固定カラーのほか、アニメーション(1種のみ)にも対応しています。なお、固定カラーはキーボード全体での一括変更となっており、キーやブロック単位での変更には対応していません。
【EZスイッチ】はLEDやディスプレイのON/OFFや、Windowsキーの無効化などをワンタッチで設定できる便利ツールです。
動作モードはスイッチだけでなく、【電源設定】でも切り替え可能です。オフィスモードではファンの動作設定をさらに細かくカスタマイズできます。
サウンドシステムはアメリカの大御所【THX】の認証を受けており、付属のサウンドイコライザーで好みの音質に変更できます。スピーカーの品質ですが、サラウンドがばっちり効いているので、臨場感は◎。中音域メインながら高音も意外と頑張っているので、内蔵タイプにしては上々のクオリティですね。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。参考までにCINEBENCH~画像変換テストまでは、一般ノート向けのハイスペックCPU・Core i7-1065G7と比較しています。なお、設定はゲームモードです。
CINEBENCH
まずは、3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。
このモデルでは、インテルの第10世代4コア8スレッドCPU・Core i5-10300Hを搭載しています。前世代のCore i5-9300Hのマイナーチェンジ版で、違いは動作クロック引き上げられたくらいですね。
Core i5ではありますが、ハイエンドクラス’’Hシリーズ’’のCPUということで、一般ノート向けのCPUよりも性能は上。4コア8スレッドCPU・Core i7-1065G7に比べ、マルチ性能は約22%高くなっています。ゲームはもちろん、動画や画像編集などクリエイティブ用途でも高いパフォーマンスを発揮します。
PCMark 10
【PCMark 10】は、ブラウジング・ビデオチャット・動画や画像の編集作業・軽めの3Dゲームなど、一般的な用途での性能を測るソフトです。
高性能CPU&GPUを搭載しているのでスコアはよく伸び、本格的な動画や画像編集用途の目安となるスコア3000は余裕でクリア。4000台半ばの非常に高いスコアをマークしています。なお、Core i7-1065Gとはほぼ互角。普段使いのオーソドックスなテストでは、さほど差がつかない感じですね。
動画エンコード
【TMPGEnc Video Mastering Works 7】を利用し、再生時間6分30秒のMJPEG動画をMP4形式に変換する時間を計測しました。
エンコーダーはx264(H.264)およびx265(H.265)を利用し、それぞれ2パス・1パス・QSVでエンコードしています。なお、QSV・NVENCはグラフィック機能を利用した高速エンコード機能のことです。
H.264(フルHD) | 2Pass | 1Pass | QSV・NVENC |
Core i5-10300H | 35:27 | 18:13 | 2:36 |
Core i7-1065G7 | 56:22 | 27:43 | 3:15 |
CPU勝負のソフトウェアエンコード(2Pass・1Pass)で大きな差をつけ、Core i7-1065G7に対し約62~65%の時間で変換を完了。同じ4コア8スレッドCPUとは思えないほどの時短効果を発揮しています。
また、ハードウェアエンコードでも80%の時間で変換を完了しており、きっちり時間短縮しています。QSVも優秀ですが、NVENCはさらにその上を行くパフォーマンスの高さを実現しています。
H.265(フルHD) | 2Pass | 1Pass | QSV・NVENC |
Core i5-10300H | 52:22 | 27:03 | 2:36 |
Core i7-1065G7 | 1:15:53 | 39:34 | 3:41 |
こちらは重量級のH.265での結果です。Core i7-1065G7に対しソフトウェアエンコードでは約68~69%、ハードウェアエンコードでも約71%となり、やはり安定した時短効果となっています。
ちなみに、エントリーGPUのMXシリーズではNVENCに非対応なので、動画エンコードの機会が多い方は、GTX&RTXシリーズを選ぶのがおすすめ。
画像変換
【Lightroom Classic CC】を使い、200枚のRAW画像(5760×3840ドット、CR2形式)をDNG形式に変換する時間と最高画質のJPEG画像に書き出す時間をそれぞれ計測しました。
JPEG書き出しの際は“スクリーン用・標準”のシャープネスを適用しています。シャープネス処理が意外とCPUに負担をかけるため、特にCPUの性能が重要になります。
CR2→DNG | CR2→JPEG | |
Core i5-10300H | 1:10 | 3:34 |
Core i7-1065G7 | 1:14 | 3:49 |
画像変換では控えめながらCore i5-10300Hが有利。Core i7-1065G7に対し軽めのDNG変換では約95%、JPEG変換でも約93%の時間で変換を完了しています。
以上サクッとチェックしてみましたが、やはりゲーミングノートということで、一般ノートに比べ性能は高め。レンダリングや動画編集でしっかり使うなら、やはりこのクラスの性能があると安心ですね。
3DMARK
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。
このモデルでは、NVIDIAのエントリークラスGPU・GTX 1650 Tiを搭載しています。最新”Turing”のGPUで、前世代のGTX 1650の上位モデルとなります。大きな変更点はVRAM(グラフィックメモリ)で、従来のGDDR5からGDDR6へアップグレードされています。
GDDR6はメモリバス帯域幅が広く、GDDR5の128GB/sから192GB/sと約1.5倍になり、VRAMへの負荷が高い重量級のゲームで高い安定性を発揮します。なお、VRAMが4GBなのでRT(リアルタイムレイトレーシング)には非対応です。
GTX 1650比較してみると、グラフィクススコアはTime Spyで約106%、Fire Strikeで約105%と若干の性能アップにとどまっています。大きくテコ入れされたのはVRAMくらいなので、妥当といえば妥当な結果ですね。実際のゲームでも約10%程度の性能差となっています。
総合スコア | Graphics Score |
CPU/Physics Score |
Combined Score |
|
Port Royal | ー | ー | ー | ー |
Time Spy Extreme |
1720 | 1653 | 2241 | ー |
Time Spy | 3760 | 3633 | 4697 | ー |
Night Raid | 27232 | 44603 | 8492 | ー |
Fire Strike Ultra |
2059 | 1927 | 13009 | 1178 |
Fire Strike Extreme |
4307 | 4343 | 12986 | 2087 |
Fire Strike | 8756 | 9759 | 13027 | 3870 |
Sky Diver | 24803 | 32722 | 11796 | 21363 |
Cloud Gate | 27921 | 66080 | 9242 | ー |
Ice Storm | 99047 | 121676 | 59995 | ー |
FF14(ファイナルファンタジーXIV)
知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア7000以上で【非常に快適】となり、スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。現行のゲーミングPCであれば、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。
最高品質 | 高品質 | 標準品質 | |
フルHD | 10455 | 13705 | 15257 |
驚くべきことに、最高品質でスコア10000をオーバーするようになりました。GTX 1650ではスコア9000台がせいぜいだったので、これは大きな進化ですね。エントリークラスでこの性能とは、いい時代になったものです!
BATTLEFIELD V(バトルフィールド V)
大御所のFPSゲーム【BATTLEFIELD】の最新作。前作では第一次世界大戦でしたが、本作では久々に第二次世界大戦に戻ってきました。「グランド・オペレーション」や「コンバインド・アームズ」などのゲームモードが追加され、前作よりもさらにパワーアップしています。
ゲーム内容もさることながらグラフィックも大幅に進化。ただ、その分要求スペックは高く、特にリアルタイムレイトレーシングともなるとハイエンドマシンが必須になるレベルです。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:フルHD
ゲーム設定:DirectX 12、最高/高/中/低(モーションブラー”オフ”、垂直同期”オフ”)
プレイモード:コンクエスト
最高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 59(53)fps | 65(60)fps | 76(64)fps | 97(83)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。
GTX 1650からややパフォーマンスが向上し、高設定では平均&最低fpsも平均60fpsを超えるようになり、一応実用的なラインに到達した感じですね。ただ、このクラスのゲームなら、GTX 1660 Tiは欲しいところ。
Call of Duty: Modern Warfare(コールオブデューティー モダンウォーフェア)
Activisionの代表的なFPSゲーム【Call of Duty: Modern Warfare】を完全にリメイク。
対戦モードは従来の6vs6・10vs10・20vs20の対戦モードのほか、ハイスピードな2vs2や最大64人対戦の【GRAND WAR】などが新規に追加され、プレイの幅が格段に広がっています。かのバトルフィールドにも引けを取らない充実ぶりです。
さらに、プライマリ武器とセカンダリ武器をカスタマイズできる”Gunsmith”も実装。用途や目的に合わせ、自分好みの装備をカスタマイズ出来るのもポイント。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:フルHD
ゲーム設定:エクストラ/高/通常(モーションブラー”OFF”、垂直同期”OFF”)
プレイモード:キャンペーン
エクストラ | 高 | 通常 | |
フルHD | 72(61)fps | 75(62)fps | 79(64)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。
一見重そうに見えますが、エクストラ設定でも平均60fpsを大きく超え、安定感は◎。ただ、VRAM(グラボに搭載されているメモリ)を4GBきっちり使い、カツカツの状況なのが気がかりですね。現行のゲームを広く楽しむのであれば、6GBあるとやはり安心です。
Borderlands 3(ボーダーランズ 3)
前作の【Borderlands 2】から約7年ぶりの新作。惑星パンドラを舞台に、超古代文明人エリディアンの残した財宝・ヴォルトをめぐる戦いはまだまだ続きます。ユニークなスキルを持つ4人のヴォルト・ハンターを操り、新たなる敵”カリプソ・ツインズ”と抗争を繰り広げます。
見た目こそFPSゲームではありますが、ハクスラ系のRPGゲームとなっており、敵を倒しつつレベルアップ&スキル獲得という流れで、キャラ育成を楽しむことができます。また、武器の種類はなんと100憶種類以上用意されており、好みの武器を出るまで掘るプロセスは、まさにハクスラそのもの。
もちろんこのシリーズの醍醐味?である”イカレっぷり”は今作でも健在。ぶっ飛んだ世界で思う存分暴れまわりたい方におすすめ。過去作を知らない方は、プレイ前にトレーラームービーを見ると〇。
解像度:フルHD
ゲーム設定:DirectX 12、バッドアス/ウルトラ/高/中/低(垂直同期”OFF”、モーションブラー”OFF”)
バッドアス | ウルトラ | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 36(31)fps | 39(35)fps | 46(42)fps | 68(55)fps | 84(75)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。
重さに定評のあるBorderlandsシリーズということで、中設定までガッツリ落としてようやく平均60fpsオーバーとかなり苦しいです。グラフィック品質的には高設定以上がおすすめなので、エントリークラスのGPUにはどうにも荷が重い感じですね。
DOOM Eternal(ドゥーム エターナル)
言わずと知れた名作FPSゲーム【DOOM】の続編です。今回もドゥームスレイヤーとして、ひたすら地球を占拠するデーモンを叩きのめしていきます。
テンポのいいアクションは今作でも健在。グレネードや火炎放射などの広範囲攻撃が可能な”ショルダーキャノン”や、広範囲の近接攻撃”ブラッドパンチ”が実装され、さらにアクションの幅が広がっています。が、無限ピストルが廃止され、持てる弾薬の数も少なく、戦闘はかなりシビアに。
近接フィニッシュの”グローリーキル”をしっかり決めつつ、”チェーンソー”でデーモンから弾薬を補充する基本サイクルに加え、火炎放射でアーマーを補充するなど、状況に応じて臨機応変に対応していく必要があります。けっこう頭を使いますが、はまれば爽快。個人的にはイチオシのFPSゲームです。
下記条件にて平均fpsのみ計測しました。
解像度:フルHD
ゲーム設定:中/低(垂直同期”OFF”、モーションブラー”OFF”)
プレイモード:キャンペーン
中 | 低 | |
フルHD | 93fps | 98fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。このゲームでは搭載しているVRAM以上の設定ができないため、中・低のみで測定しています。
軽めのゲームで設定そのものも低いため、平均100fpsに近いフレームレートで安定したプレイが可能です。ちなみに、以前は高設定にもできましたが、現在ではVRAMオーバーのため、中・低設定のみとなってしまいました。やはりVRAM4GBというのはどうにも少ないですね。。
Rainbow Six Siege(レインボーシックスシージ)
ユービーアイソフトでおなじみ【Tom Clancy’sシリーズ】のFPSゲームで、2015年12月の発売以来、今なお絶大な人気を誇ります。ゲームそのものも軽く、お手軽にできるのもポイントですね。
内容はかなりリアル志向。5対5のマルチプレイでは、個性あふれるオペレーターを駆使し、拠点防衛と攻撃を入れ替えで行います。死角多数の複雑に入り組んだマップで繰り広げられる戦闘は、自動回復のないシビアなライフシステムも相まって、高い緊張感を味わえます。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:フルHD
ゲーム設定:最高/超高/高/中/低(V-Sync”OFF”)
プレイモード:カジュアル(マルチプレイ)
最高 | 超高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 138(117)fps | 144(133)fps | 155(143)fps | 173(158)fps | 192(171)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。
fpsゲーム屈指の軽さということで、どの設定でも平均100fps以上は余裕です。グラフィック品質重視なら、レンダリング解像度を上げてみるのもあり。VRAMは4GBを大きく超えますが、平均88fpsと十分実用的です。
Apex Legends(エーペックス レジェンズ)
最近人気のバトロワ系FPSゲームです。個性的なスキルを持ったキャラクター”レジェンド”を操り、3名1組のチーム戦を繰り広げます。
【パッシブ・戦術・アルティメット】の各スキルをしっかり生かすのはもちろん、キャラの組み合わせによって戦略が変化するので、いかに連携できるかが勝利へのカギとなります。スピーディーな操作性で爽快感はバツグン!テンポよく楽しみたい方におすすめ。
平均と最低fpsを計測しました。
解像度:フルHD
ゲーム設定:最高・低(垂直同期”OFF”)
射撃訓練場
最高 | 低 | |
フルHD | 81(68)fps | 106(83)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。
Rainbow Six Siegeほどではないですが、わりと軽めということで、最高品質でも平均81fpsをマーク。安定してプレイできます。なお、さらに精度を求めるならGTX 1660 Tiがおすすめ。平均100fps以上をキープでまさにド安定。
Fortnite(フォートナイト)
こちらも同じくバトロワ系の鉄板タイトルです。対人戦にプラスして、採集や建築要素があり、Apex Legendsとはまた違ったベクトルの楽しみ方ができます。チーム戦だけでなく、ソロで気軽にプレイできるのもいいですね。
平均と最低fpsを計測しました。
解像度:フルHD
ゲーム設定:エピック/高/中/低(V-Sync”OFF”)
降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
エピック | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 79(70)fps | 99(92)fps | 169(149)fps | 248(232)fps |
競技性の高いゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。平均100fpsをキープできれば、さらに安定してプレイできます。
エピックが意外と重いのですが、それでも平均79fpsをマークし、Apex Legendsと同じく、安定して楽しむことができます。平均100fps以上を狙うのであれば、やはりGTX 1660 Tiがおすすめ。
MONSTER HUNTER WORLD(モンスターハンターワールド)
言わずと知れた「狩り」ゲームの最新版です。最近のゲームらしく、とてもきれいなグラフィックですが、その分負荷はかなり高いです。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:フルHD
ゲーム設定:最高/高/中/低(垂直同期”OFF”)
プレイモード:フリークエスト
最高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 37(30)fps | 53(49)fps | 57(53)fps | 104(90)fps |
スムーズにプレイするには平均60fpsは絶対にキープしたいところ。
グラフィックの負荷が容赦なく重く、エントリーGPUでは太刀打ちできないレベルです。が、救済措置として”FidelityFX+Upscalingモード”が用意されています。
FidelityFX+Upscalingモード
最高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 50(37)fps | 71(63)fps | 76(68)fps | 105(93)fps |
アップデートで新たに”FidelityFX+Upscalingモード”が追加されました。低い描写負荷で高い解像度を表現する機能で、通常モードよりもパフォーマンスが向上します。なお、シャープネスは「0.5」に設定しています。
低設定以外では効果が見られませんが、それ以外では大幅にfpsが向上し、高設定でも平均60fpsを超えるようになりました。とても実用的な機能ですが、グラフィックがぼやけた感じになるのが難点。とはいうものの、活用しない手はないですね。
PSO2
エピソード4にてグラフィック描写が「設定6」に引き上げられましたが、それでもやはり軽いことに変わりありません。スコア4500以上で平均60fpsをキープできます。
結果はフルHD・設定6でスコア31309となり、余裕も余裕です。
ドラクエ10
グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。
こちらはスコア20000の大台にあと一歩というレベル。従来の国産ゲームなら余裕も余裕ですね。
CrystalDiskMark
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは大容量の500GB SSDを搭載しています。最近のゲームは容量がかなり増えていますが、512GBもあればまず大丈夫です。なお、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMe SSDを採用する徹底ぶり。
メーカーは”PHISON”となっています。市販ではあまり見かける機会がありませんが、SSDのコントローラーチップではけっこう有名どころだったりします。
その実力は高く、シーケンシャル(連続データ)・ランダムともに4ケタと爆速。特にシーケンシャルの読み込みでは3000MB/sを超え、さらに速度が出にくい”Q1T1”の書き込みでも100MB/s台半ばと、非常に高いパフォーマンスとなっています。
もちろん、ゲームのロード時間も短く、各種アプリの動作もサクサク動いて快適そのもの。
温度
FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
CPUは80℃台と高めですが、ゲーミングノートなら標準的な温度ですね。
一方、GPUはエントリークラスということで、60℃台半ばの低い温度をキープ。特に熱くなりがちなCPUが90℃台を下回っており、しっかり冷却できている印象です。
動作音
FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ
ゲーミングノートだと55デシベルが目安となりますが、ピーク時で51.4デシベルと大きく下回り、意外にも一般ノートのノイズレベルとなっています。ファンは高速回転していますが、耳障りな甲高いノイズが控えめでマイルドな感じですね。
なお、最小時は45.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。
バッテリー持続時間
据え置きメインのモデルですが、「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、軽作業を想定した設定にしています。
- 電源設定:オフィスモード、より良いバッテリー
- バックライト:40%
- 10秒ごとにキー入力
- 1分ごとに無線LAN経由でネット接続
結果は約6時間30分と、まさに公称値通りです。5時間は超えていますが、決して長いわけではないので、電源のない環境で使う場合はバッテリーの持ちに注意。
おすすめカスタマイズ
大容量メモリにSSDを搭載する充実ぶりなので、基本的にカスタマイズ不要です。なお、動画や画像編集などでも使うなら、データ保存用のHDDを追加するとより便利になります。
まとめ
なんといっても価格ですよね。GTX 1650 Tiモデルが9万円台はかなり安い!大容量の16GBメモリに大容量SSD、さらにフルカラーキーボードを装備する充実ぶりで、コスパもバツグン。また、性能面でもGTX 1650から安定感が増しており、エントリークラスのゲーミングノートならまずおすすめのモデルです。
なお、最新のゲームをまんべんなく楽しむのであれば、ワンランク上のGTX 1660 Ti搭載モデルを選ぶと安心。優れたパフォーマンスはもちろん、VRAM6GBもあれば、フルHDレベルでVRAM不足になることはまずありません。
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