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Lenovo Legion 570 Pro(570i Pro)をレビュー 165Hz出力対応16インチディスプレイ搭載!高いクオリティとコスパを両立したRTX 3050 Ti搭載ゲーミングノート

今回はレノボの【Lenovo Legion 570 Pro】をお借りしました。

大画面の16インチディスプレイを搭載!高いクオリティとコスパの高さが魅力のゲーミングノートをチェックしてみましょう。

 

目次

スペック

  Lenovo Legion 570 Pro(RTX 3050 Ti搭載)
サイズ W359.9×D264.4×H19.99~26.4mm
重量 約2.5kg(実測2451g)
OS Windows 11 Home(64ビット)
CPU Ryzen 7 6800H
・8コア16スレッド
・定格3.2/最大4.7GHz
メモリ 16GB(8GB×2、DDR5-4800)
ストレージ 512GB SSD(PCIe NVMe)
グラフィクス RTX 3050 Ti(GDDR6 4GB)
ディスプレイ 16.0インチ、WQXGA(2560×1600)、ノングレア、IPS、165Hz
インターフェース USB 3.2 Gen.2 Type-C×3、USB 3.2 Gen.1 Type-A×3、HDMI 2.1、LANポート、マイク入力/ヘッドフォン出力
光学ドライブ ×
カメラ HD(720p)Webカメラ
スピーカー ステレオスピーカー
キーボード 4-Zone RGB バックライト・キーボード
Wi-Fi IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth Ver.5.1
保証 1年(最大3年)
価格 148,800円(税・送料込)~
付属品 ・各種マニュアル
・電源アダプタ(689g)
・電源ケーブル(171g)

※2023年1月1日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。

 

外観

ダイナミックなフォルム

Legion 570(570i) icon-external-link-square の大画面バージョンということで、デザインをはじめ基本的な造りは同じですね。

 

Legionシリーズの伝統ともいえる、排気グリルがヒンジ部分よりもせり出したダイナミックなフォルムで、迫力を感じさせます。

 

このタイプは、冷却機構が大きく造られているので、特に熱くなりがちなゲーミングノートとの相性はバツグン。

 

もちろんデュアルファン構成なので、給排気はとてもスムーズ。とにかく熱くなりがちなCPUとGPUを強力に冷やします。

 

コンパクトなボディ

スタンダードモデルにしてはクオリティが高く、天板と底面の素材にはアルミニウムを採用。金属ボディなので頑丈なのはもちろん、金属の高い質感により高級感もありますね。

ボディカラーは”ストームグレー”ですね。ガンメタリック&ブラックで渋いイメージに仕上がっています。

 

このモデルは大型の16.0ディスプレイを搭載しながらとてもコンパクト

ディスプレイのベゼル(ふち)を上下左右に極限までスリムにすることにより、横幅と奥行きを圧縮。それにより、なんと、15.6インチディスプレイを搭載した、Legion 570(570i)とほぼ同等のサイズを実現しています。

 

さらに、新モデルでおなじみ”ゼロパンプヒンジ”もしっかり採用。ヒンジが天板と同等の高さにまでスリムになり、スリムベゼルも相まってとてもスタイリッシュ

 

機能的なポート配置

USBは左右・背面あわせて6ポートとかなり多めに搭載。規格はいずれもUSB 3.2で、小型&リバーシブルのType-Cポートは、10Gbpsの高速転送に対応したGen.2規格となっています

Type-Cポートのほか、オーソドックスなType-Aも装備しており、あらかたの周辺機器を接続できます。

 

画像出力端子はHDMIのみですが、Type-CポートはDisplayPort出力を兼ねているので、複数画面の出力も可能です。ちなみに、右サイドには、カメラのキルスイッチが装備されており、プライバシー面も安心。

 

最近のトレンドをしっかり取り入れ、背面にもポートを配置。特にかさばりやすい画像端子・電源ポート・LANポートが背面に搭載されているので、サイドの有線マウスなどと干渉しないようになっています。ケーブル同士の混線はイラっと来るので、これは嬉しいですね。

 

ディスプレイ&キーボード

大画面&高解像度ディスプレイ搭載

ディスプレイサイズは16.0インチ、解像度はWQXGA(2560×1600)の大画面&高解像度ディスプレイを搭載しており、高い没入感を実現しています。一般的な15.6インチとの差はわずか0.4インチですが、これだけでもだいぶゆとりを感じさせますね。

また、ディスプレイ比率は16:10というのもポイント。主流の16:9タイプよりもやや縦長なので、一度に表示できる情報量が多く、スクロールの手間が省けるのはやはり便利。ちなみに、表面は映り込みの少ないノングレアタイプなので、自分の顔とにらめっこすることなく作業に集中できます。

 

ちなみに、解像度が高いと精細な映像を描写できるほか、一度に表示できる情報量も多くなり、作業がよりはかどります。上のイメージは、WQXGA(2560×1600)とWUXGA(1920×1200)を比較したものですが、その違いは一目瞭然です。

 

パネルのクオリティも高く、優れた発色と高いコントラストを誇るIPSパネルを採用。さらに、ディスプレイの色域はsRGB 100%と広く、ゲームはもちろん編集作業にも最適です。

 

また、視野角が広いので、姿勢によって色味が変わらないのもグッド。

 

165Hz出力対応

トレンドはしっかり押さえており、高速の165Hzディスプレイを搭載しています。

1秒間に描写できる枚数は、通常の60Hzディスプレイの2倍以上!144Hzのさらにその上を行く非常に滑らかな描写性能で、ゲームのプレイ精度が上がります。特に動きの激しいFPSゲームで効果てきめんです

 

操作性の高いキーボード

スタンダードモデルながら、なんとフルカラーキーボードを搭載。白色LEDよりもだいぶ華やかで、ゲーミングモデルらしさバツグンですね。

 

付属アプリの”Lenovo Vantage”にて、カラーやアニメーションの設定が可能。カラーはブロック単位で設定でき、4ブロックに分割されています。

 

連結キーこそあるものの、各キーは大きめに造られ、配置もテンキー含めてクセがなく素直。キーピッチも約19mmと、デスクトップキーボードなみの間隔が確保されているほか、電源ボタンも独立しているので、誤爆する心配はありません。

ちなみに、ファンクションキーの内容は充実しており、カスタマイズ対応キーや電卓キーを装備。さらに、PCの動作モードもショートカットキーで変更でき、とても便利です。

 

キーストロークは深め&反発もしっかり感じられ、操作性はかなり良好です。また、キートップがくぼんでフィットしやすくなっており、安定して操作できるのもグッド。

なお、キーボード面の剛性は普通レベルです。

 

スムーズなタッチパッド

タッチパッドにも手が入り、クリックボタンとパッド部分の分離タイプから、オーソドックスな一体型タイプに変更となっています。

 

完成度は高く、パッドはサラサラした感触でカーソル操作はとてもスムーズ。クリックボタンも軽く押すだけでしっかり反応し、操作音も静か。一体型だと造りが甘いのをちらほら見かけますが、しっかり造りこまれているのは好印象です

 

 

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。

RTX 3050 Ti搭載

GPUは、NVIDIAの最新世代”Ampere”のRTX 3050 Tiを搭載。エントリークラスのGPUながら、前世代のGTX 1650 Tiから大幅にパワーアップしており、フルHDでより高い安定感を発揮します。

RTXシリーズでは、”RTコア”と”Tensorコア”を搭載しているのがポイント。

 

RTコアは”レイトレーシング技術(RT)”に対応しており、反射・影・ライティングなどをリアルに再現可能。ゲームでのイメージを見てもわかるように、炎の描写が車体にもしっかり表現され、従来よりもさらに臨場感が増しています。

また、AI機能のTensorコアは”DLSSモード”に対応しており、低い解像度でレンダリングした映像をアップスケーリングし、さらにアンチエイリアスを最適化することで、フレームレートを大幅に向上させることができます。ゲームの快適性が目に見えて上がり、とても便利。

そのほか、RTXシリーズはOptiXにも対応しているのもポイント。Blenderなどの3DCG作成ソフトでは、RTコアを活用した高速レンダリングや、Tensorコアを活用した高速のノイズ除去機能を搭載し、ヘビーなCG作成作業で高いパフォーマンスを発揮します。

 

CINEBENCH R23

3Dグラフィックのレンダリングソフト”CINEBENCH R23”で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。

 

CPUは、AMDの第6世代の8コア16スレッドCPU・Ryzen 7 6800Hを搭載。新たに”ZEN 3+アーキテクチャ”を採用した、最新世代のCPUとなります。

Ryzen 6000シリーズは、先代Ryzen 5000シリーズのリフレッシュ版です。製造プロセスの微細化、内蔵グラフィックの強化、動作クロックの向上など、マイナーチェンジ程度になっており、若干の性能アップにとどまっています。

 

参考までに、前世代の8コア16スレッドCPU・Ryzen 7 5800Hと比較してみると、シングルスコアこそほぼ同じですが、マルチスコアは約20%向上。着実に進化していることがわかります。

また、ライバルとなるインテルの第12世代14コア20スレッドCPU・Core i7-12700Hと比較してみると、シングルスコアで約25%、マルチスコアでも約17%差をつけられ、インテルCPUのパフォーマンスの高さが光ります。

第12世代インテルCPUの登場により、両者のポジションが確立され、性能重視ならインテル製CPU搭載モデル、予算重視ならAMD製CPU搭載モデルがそれぞれおすすめです

 

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。

DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・DirectX 12 Ultimate(Speed Way)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。

 

前世代のミドルクラスGPU・GTX 1660 Tiに匹敵するスコアをマークし、フルHDでのゲーミングに最適な性能となっています。エントリーGPUにしてはおいしい性能ですが、VRAM(グラフィックメモリ)が4GBと少なめなのが弱点

最近のゲームはVRAM(グラフィックメモリ)を多く使うので、やはり6GBは欲しいところ。予算に余裕があれば、さらに40~50%性能が高いRTX 3060がおすすめです。ちなみに、下位のRTX 3050との性能差は約10~20%ほど。

  総合スコア Graphics
Score
CPU/Physics
Score
Combined
Score
Speed Way 711
Port Royal 666
Time Spy
Extreme
2996 2797 5021
Time Spy 6491 6087 10421
Night Raid 47410 74863 15403
Fire Strike
Ultra
3662 3514 26567 1854
Fire Strike
Extreme
7067 7233 26404 3114
Fire Strike 13902 15443 26516 5647
Sky Diver 40110 49140 22253 34153

 

FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)

  最高 標準
WUXGA 13919 16524 19342
WQXGA 9211 12732 15713

知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。現行のゲーミングPCであれば、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。

従来のゲームであればWQXGAにも対応でき、最高設定でもスコア9000を突破します。高設定なら平均100fpsと安定感バツグンです。

 

Elden Ring(エルデンリング)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:最高/高/中

  プレイモード:フィールド内の探索

平均(最低)fps 最高
WUXGA 57(49)fps 60(57)fps 60(59)fps
WQXGA 43(37)fps 49(40)fps 52(42)fps

重量級のアクションRPGゲームです。スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。

最新の重量級ゲームともなると厳しくなり、WUXGAでは高設定で平均60fpsをキープ。WQXGAは軒並み平均60fpsを下回ってしまいます。

設定さえ落とせばプレイできるのですが、最新ゲームまでまんべんなく快適にプレイするなら、やはりRTX 3060がおすすめ

 

MONSTER HUNTER RISE(モンスターハンターライズ)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:高/中/低(DLSS”クオリティ”)

  プレイモード:セレクトクエスト(唐傘の妖怪)

平均(最低)fps
WUXGA 114(99)fps 147(104)fps 154(116)fps
WQXGA 75(64)fps 142(103)fps 147(108)fps

軽めのアクションRPGゲームです。スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。

元がスイッチのゲームということで、負荷は比較的軽め。WQXGAにもバッチリ対応でき、高設定で平均60fpsを超えてきます

 

DLSS

平均(最低)fps
WUXGA 194(179)fps 197(178)fps 196(178)fps
WQXGA 150(133)fps 165(147)fps 176(159)fps

DLSSを有効にした際のfpsです。

効果が非常に大きく、WQXGAでは最大2倍もfpsが向上し、165Hzディスプレイを生かせるまでになります。WUXGAなら平均200fps付近まで伸びるほどです。

 

Halo Infinite(ヘイロー・インフィニット)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:ウルトラ/高/中

  プレイモード:マルチプレイ(Highpower)

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 61(45)fps 72(55)fps 87(73)fps
WQXGA 51(40)fps 55(42)fps 60(51)fps

重量級のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

WUXGAでも中設定で平均87fpsと、平均100fpsの壁はかなり高いです。DLSSもないので、RTX 3050 Tiには荷が重いですね。

 

Cyberpunk 2077(サイバーパンク 2077)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:ウルトラ/高/中(RT”ウルトラ”/DLSS”品質”)

  プレイモード:本編で市街地中心部を移動

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 42(36)fps 47(41)fps 51(46)fps
WQXGA 9(7)fps 25(21)fps

現状では最強レベルとなるウルトラヘビー級のFPSゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

さすがにこのクラスのゲームは厳しく、いずれも平均60fpsには届きません

 

DLSS

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 49(42)fps 59(50)fps 69(52)fps
WQXGA 31(28)fps 43(37)fps 48(42)fps

DLSSを有効にした際の結果です。

WQXGAでfpsが大きくに向上するものの、平均60fpsを超えるのはWUXGA・中設定のみ。RTX 3060が欲しくなるところです。。

 

RT

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 10(7)fps 10(9)fps 11(9)fps
WQXGA 2(1)fps

RT機能を有効にした際の結果です。

通常モードの重さ+反射・影・ライティングのフルセットということで、とんでもなく重く、全く歯が立ちません

 

RT+DLSS

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 23(20)fps 24(20)fps 25(20)fps
WQXGA 15(13)fps

RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。

元のfpsが低すぎるので、DLSSでもどうにもなりません。。

 

Tiny Tina’s Wonderlands(ワンダーランズ)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:バッドアス/ウルトラ/高/中(FSR”クオリティ”)

  プレイモード:フィールド内の移動

平均(最低)fps バッドアス 最高
WUXGA 48(43)fps 49(46)fps 57(52)fps 84(79)fps
WQXGA 26(23)fps 27(45)fps 36(33)fps 48(44)fps

超重量級のFPSゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

激重のグラフィック負荷でおなじみのBorderlandsシリーズということで、WUXGAでも中設定でようやく平均60fps以上をクリアします。FSRは必須ですね。

 

FidelityFX Super Resolution(FSR)

平均(最低)fps バッドアス 最高
WUXGA 54(44)fps 61(55)fps 72(63)fps 104(98)fps
WQXGA 42(38)fps 43(40)fps 49(45)fps 62(58)fps

FSRを有効にした際のfpsです。FSRはDLSSに近い機能で、アップスケーリングによりフレームレートを上げることができます。Tensorコア不要の汎用性が高い技術で、最近では画質のクオリティもDLSSと同等レベルに向上しています。

WUXGAでは最大約26%fpsが向上し、最高設定で平均60fpsを超えてきます。WQXGAの伸び幅はかなり大きいですが、ちょっと厳しい感じですね。WQXGAでゲームをプレイするなら、正直RTX 3070以上は欲しいところ

 

Rainbow Six Siege(レインボーシックスシージ)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:最高/超高/高

  プレイモード:カジュアル(マルチプレイ)

平均(最低)fps 最高 超高
WUXGA 233(197)fps 241(217)fps 257(243)fps
WQXGA 148(123)fps 155(136)fps 173(159)fps

超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

その気になれば一般的なノートPCでも動かせるほどに軽く、WUXGAはもちろん、WQXGAでも165Hzディスプレイを生かすことができます

 

OVERWATCH 2(オーバーウォッチ 2)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:エピック/ウルトラ/高(FSR”OFF”)

  プレイモード:練習場

平均(最低)fps エピック ウルトラ
WUXGA 104(97)fps 168(150)fps 240(183)fps
WQXGA 74(68)fps 106(95)fps 154(139)fps

超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

グラフィック負荷は前作からほとんど変わらず、設定によってはWUXGA・WQXGAどちらでも165Hzディスプレイを生かすことができます。RTX 3050 Tiクラスだと、165Hzディスプレイを生かせるのは軽めのものに限られますね。

 

Apex Legends(エーペックス レジェンズ)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:最高・低(fpsリミット解除)

  プレイモード:射撃訓練場

平均(最低)fps 最高
WUXGA 116(97)fps 169(146)fps
WQXGA 83(67)fps 109(85)fps

標準的なグラフィック負荷のFPSゲームです。競技性の高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

WUXGA・最高設定で平均100fps以上をマークし、安定してプレイできます。ただし、165Hzディスプレイを生かす場合や、WQXGAで平均100fpsを狙うなら低設定まで落とす必要があります。このクラスのゲームでは、高い設定とフレームレートを両立するのは厳しいですね。

 

Fortnite(フォートナイト)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:DirectX 12、最高/高/中

  降下後、1分間のダッシュ&屋内探索

平均(最低)fps 最高
WUXGA 113(98)fps 156(136)fps 186(156)fps
WQXGA 63(59)fps 81(75)fps 114(101)fps

やや軽めのFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。なお、グラフィックエンジンの変更により、DLSSの動作確認中となっており、通常モードの結果のみ掲載しています

最新のUnreal Engine 5に変更となりましたが、負荷自体はあまり変わりません。WUXGA・最高設定でも平均100fps以上をキープでき、高設定なら165Hzディスプレイを生かすことも可能です。なお、WQXGAで平均100fpsを狙うには、やはり設定をガッツリ落とす必要があります。

やはり重量級のゲーム以外なら、平均100fpsを狙うことができますね。

 

CrystalDiskMark

【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

 

このモデルは大容量の512GB SSDを搭載しています。最近のゲームは負荷だけでなく、ゲームそのものの容量も増えているため、500GB以上あるとやはり安心。もちろん、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプで、爆速のPCIe Gen.4規格を採用する本格派仕様です。

メーカーはサムスンですね。その実力ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きは、4000~6000MB/sと爆速。一方、ランダムはGen.3タイプ並みとやや控えめです。トータルで見ると中の上クラスのGen.4 SSDといったところでしょうか。

もちろん、SSDということで、各種アプリやブラウジングはサクサク。ゲームのロードも早く、とても快適です。

 

温度

FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。

 

CPU・GPUともに70℃前後の安定した温度をキープし、どちらもしっかり冷却できています。

 

こちらがCINEBENCH R23実行時の温度です。

100%のフルロード時では、100℃と限界ぎりぎりの温度で、クロックは4.1GHzと高めをキープ。温度が許す限り、性能をフルに引き出す動作システムとなっています。

 

動作音

FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ

 

55デシベルを超えるとファンノイズが気になりますが、ピーク時で56.0デシベルとオーバー。ファンは豪快に回転していますが、耳障りな甲高いノイズが控えめなので、許容範囲内ではあります。

なお、最小時は46.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。

 

バッテリー持続時間

据え置きメインのモデルですが、「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、軽作業を想定した設定にしています。

  • 電源設定:静音モード、トップクラスの電力効率
  • バックライト:40%
  • 10秒ごとにキー入力
  • 1分ごとに無線LAN経由でネット接続

結果は約6時間30分をマーク。最低ラインとなる5時間を超え、ゲーミングノートにしてはバッテリーの持ちは良好です。

 

便利なユーティリティーソフトを完備

先にも紹介しましたが、システム管理の”Lenovo Vantage”が用意されています。

動作モードやマクロの設定からシステムの更新などサポートに至るまで、このアプリで全て設定でき、ワンストップでとても便利です。

 

サウンドシステムには”Nahimic Audio”を採用しています。

シーンに応じたモードに切り替えができるのはもちろん、イコライザーも用意されているので、好みの設定に変更することも可能です。

レノボのゲーミングノートということで、クオリティは◎。低音から高音までよく出ており、重低音もしっかり再現。音質もクリアで厚みがあり、さらにサラウンドも効いているので、臨場感もバッチリです。

 

まとめ&関連モデル

165Hz出力対応の大画面ディスプレイに、Ryzen 7やフルカラーキーボードを搭載する充実ぶり。それでいて価格は14万円台と安く、コスパがとても高くなっています。フルHDでのゲーミングに対応した、穴場的なモデルとしておすすめです。

なお、最新ゲームをまんべんなく快適にプレイするならRTX 3060搭載モデル、高解像度のWQUXGAならRTX 3070がそれぞれおすすめです。

 

 

Legion 570i Pro[RTX 3060搭載モデル]

【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
16.0インチ WQXGA ノングレア IPS 165Hz
■CPU:Core i7-12700H
■メモリ:16GB(DDR5-4800)
■グラボ:RTX 3060
■ストレージ:SSD 512GB(PCIe NVMe)
■価格:179,850円(税・送料込)~

インテルCPUを搭載した兄弟モデル。第12世代14コア20スレッドCPU・Core i7-12700HとRTX 3060を搭載し、フルHDで高い安定感を発揮します。

 

Legion 570i Pro[RTX 3070搭載モデル]

【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
16.0インチ WQXGA ノングレア IPS 165Hz
■CPU:Core i7-12700H
■メモリ:16GB(DDR5-4800)
■グラボ:RTX 3070
■ストレージ:SSD 512GB(PCIe NVMe)
■価格:251,779円(税・送料込)~

上のモデルをRTX 3070にしたバージョンで、WQUXGAでのゲーミングにおすすめ。

 

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