今回はレノボの【Lenovo Legion 570i】をお借りしました。
高品質で低価格!圧倒的なコスパの高さを実現した、15インチスタンダードゲーミングノートをチェックしてみましょう。
スペック
※2022年11月21日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
外観
ダイナミックなフォルム
筐体のサイズやデザインは、前モデル(Legion 560シリーズ)をほぼ踏襲しています。
排気グリルがヒンジ部分よりもせり出した、ダイナミックなフォルムは健在。
このタイプは、冷却機構が大きく造られているので、特に熱くなりがちなゲーミングノートとの相性は◎。
もちろんデュアルファン構成なので、給排気はとてもスムーズ。とにかく熱くなりがちなCPUとGPUを強力に冷やします。
スタイリッシュなデザイン
スタンダードモデルにしてはクオリティが非常に高く、ボディの素材にはアルミニウム&マグネシウム合金を採用。金属ボディなので、たわみ知らずでとても頑丈。また、樹脂製ボディよりも質感が高く、高級感もあります。
もちろん、スリムベゼルは健在。ディスプレイのベゼル(ふち)をスリムにすることにより、前モデルと同等のコンパクトボディを実現。
さらに、ヒンジも天板と同等の高さにまでスリム(ゼロパンプヒンジ)になり、よりスタイリッシュに進化しています。
ボディカラーも凝っており、天板はガンメタリック、キーボード面は青みがかったグレーと、同じグレー系でも変化をつけています。
スタイリッシュなデザインとの相性も良く、とてもかっこいいですね。
機能的なポート配置
USBは左右・背面にあわせて6ポートと多めに搭載。最新規格にもバッチリ対応しており、左サイドのType-Cポートは、40Gbpsの超高速転送に対応した”Thunderbolt 4”規格となっています。
Type-Cポートのほか、オーソドックスなType-Aも装備しており、あらかたの周辺機器を接続できます。
画像出力端子はHDMIのみですが、Type-CポートはDisplayPort出力を兼ねているので、複数画面の出力も可能です。ちなみに、右サイドには、カメラのキルスイッチが装備されており、プライバシー面も安心です。
最近のトレンドをしっかり取り入れ、背面にもポートを配置。特にかさばりやすい画像端子・電源ポート・LANポートが背面に搭載されているので、サイドの有線マウスなどと干渉しないようになっています。ケーブル同士の混線はイラっと来るので、これは嬉しいですね。
ディスプレイ&キーボード
美しい発色の15インチディスプレイ
ディスプレイはオーソドックスな15.6インチサイズで、解像度はフルHDとなっています。ノングレアパネルを採用しているため、映り込みが少なく、ゲームに集中しやすいのがいいですね。
前モデルから引き続き、高品質のIPSパネルを標準搭載。高発色・高コントラスト・広視野角の3拍子そろった高性能パネルで、くっきり鮮やかな映像クオリティを実現。ゲームにうってつけですね。
この通り、視野角も広く、横から覗いても色むらは無し。なお、色域はsRGB 100%とゲーミングモデルにしては広く、編集用途にも最適です。
165Hz出力対応ディスプレイ
トレンドはしっかり押さえており、高速の165Hzディスプレイを搭載しています。
1秒間に描写できる枚数は、通常の60Hzディスプレイの2倍以上!144Hzのさらにその上を行く非常に滑らかな描写性能で、ゲームのプレイ精度が上がります。特に動きの激しいFPSゲームで効果てきめんです。
さらに”G-Sync”に対応しているのもポイント。G-SyncとはNVIDIAの映像同期技術のことで、スタッター(カクつき)やテアリング(分断)を抑え、正確なゲーミングを実現します。高リフレッシュレートディスプレイとの相乗効果で、快適そのものです。
操作性の高いキーボード
新モデルではついにフルカラーキーボードを搭載!
前モデルの白色LEDよりもだいぶ華やかで、ゲーミングモデルらしさバツグン。スタンダードモデルでフルカラーキーボードは、大きなアドバンテージですね。
付属アプリの”Lenovo Vantage”にて、カラーやアニメーションの設定が可能。カラーはブロック単位で設定でき、4ブロックに分割されています。
連結キーこそあるものの、各キーは大きめに造られ、配置もテンキー含めてクセがなく素直。キーピッチも約19mmと、デスクトップキーボードなみの間隔が確保されているほか、電源ボタンも独立しているので、誤爆する心配はありません。
ちなみに、ファンクションキーのロック機能も装備しており、任意に固有機能とファンクション機能を切り替えられるのは、とても便利。
キーストロークは、前モデルよりも深くなり、高めの反発感も相まって、操作性はかなり良好です。また、キートップがくぼんでフィットしやすくなっており、安定して操作できるのもいいですね。
なお、キーボード面の剛性は普通レベルです。
スムーズなタッチパッド
タッチパッドにも手が入り、クリックボタンとパッド部分の分離タイプから、オーソドックスな一体型タイプに変更となっています。
完成度は高く、パッドはサラサラした感触でカーソル操作はとてもスムーズ。クリックボタンも軽く押すだけでしっかり反応し、操作音も静か。一体型だと造りが甘いのをちらほら見かけますが、しっかり造りこまれているのは好印象です。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。
RTX 3050 Ti搭載
GPUは、NVIDIAの最新世代”Ampere”のRTX 3050 Tiを搭載。エントリークラスのGPUながら、前世代のGTX 1650 Tiから大幅にパワーアップしており、フルHDでより高い安定感を発揮します。
RTXシリーズでは、”RTコア”と”Tensorコア”を搭載しているのがポイント。
RTコアは”レイトレーシング技術(RT)”に対応しており、反射・影・ライティングなどをリアルに再現可能。ゲームでのイメージを見てもわかるように、炎の描写が車体にもしっかり表現され、従来よりもさらに臨場感が増しています。
また、AI機能のTensorコアは”DLSSモード”に対応しており、低い解像度でレンダリングした映像をアップスケーリングし、さらにアンチエイリアスを最適化することで、フレームレートを大幅に向上させることができます。ゲームの快適性が目に見えて上がり、とても便利。
そのほか、RTXシリーズはOptiXにも対応しているのもポイント。Blenderなどの3DCG作成ソフトでは、RTコアを活用した高速レンダリングや、Tensorコアを活用した高速のノイズ除去機能を搭載し、ヘビーなCG作成作業で高いパフォーマンスを発揮します。
CINEBENCH
まずは、3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。
このモデルでは、インテルの第12世代14コア20スレッドCPU・Core i7-12700Hを搭載しています。
最新世代では設計を一新し、高性能の”P-コア”と省エネの”E-コア”を搭載した、Wコア構成を採用。タスクに応じて、各コアを使い分け、場合によっては両者を併用することで、効率よく処理できるのが強みです。もちろん、コアの性能も向上しており、コア・スレッド数の増加も相まって、非常に高いパフォーマンスを発揮します。
ちなみに、ノート用の第12世代CPUには、Hシリーズ・Pシリーズ・Uシリーズの3タイプがあり、その中でも最上位のグレードとなります。
レノボのゲーミングノートらしくCPUの性能がよく伸び、Core i7-12700Hのスコアはかなり高め。ワンランク下のCore i5-12400H(12コア16スレッド)と比較してみると、シングルスコアは約5%、マルチ性能ともなると約53%も高くなっています。
性能重視ならCore i7がおすすめですが、Core i5の性能は前世代のCore i7並みの性能があるので、予算重視ならCore i5で全然OK!
3DMARK
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・DirectX 12 Ultimate(Speed Way)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。
前世代のミドルクラスGPU・GTX 1660 Tiに匹敵するスコアをマークし、フルHDでのゲーミングに最適な性能となっています。エントリーGPUにしてはおいしい性能ですが、VRAM(グラフィックメモリ)が4GBと少なめなのが弱点。
最近のゲームはVRAM(グラフィックメモリ)を多く使うので、やはり6GBは欲しいところ。予算に余裕があれば、さらに40~50%性能が高いRTX 3060がおすすめです。ちなみに、下位のRTX 3050との性能差は約10~20%ほど。
総合スコア | Graphics Score |
CPU/Physics Score |
Combined Score |
|
Speed Way | 732 | ー | ー | ー |
Port Royal | 1093 | ー | ー | ー |
Time Spy Extreme |
2990 | 2743 | 6108 | ー |
Time Spy | 6660 | 6081 | 14477 | ー |
Night Raid | 45802 | 71207 | 15158 | ー |
Fire Strike Ultra |
3665 | 3507 | 29602 | 1855 |
Fire Strike Extreme |
7092 | 7236 | 28104 | 3124 |
Fire Strike | 14030 | 15437 | 29443 | 5683 |
Sky Diver | 43137 | 47073 | 29799 | 45143 |
FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)
最高 | 高 | 標準 | |
フルHD | 15670 | 19629 | 23126 |
知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。現行のゲーミングPCであれば、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。
最高設定でも余裕でスコア9000を突破。スコア15000超え、平均116fpsで安定してプレイできます。一番下位のグレードとなるGTX 1650ではスコア10000前後なので、だいぶ余裕がありますね。
Elden Ring(エルデンリング)
解像度:フルHD
ゲーム設定:最高/高/中
プレイモード:フィールド内の探索
平均(最低)fps | 最高 | 高 | 中 |
フルHD | 56(47)fps | 60(58)fps | 60(59)fps |
重量級のアクションRPGゲームです。スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。
最近のゲームにしては珍しく、fpsの上限が60に設定されています。最高設定はさすがに厳しいですが、高設定なら平均60fpsをキープでき、十分実用的です。
重量級のゲームでも踏ん張れるとことがRTX 3050 Tiのいいところ。RTX 3050だとあともう一声欲しくなりますね。
MONSTER HUNTER RISE(モンスターハンターライズ)
解像度:フルHD
ゲーム設定:高/中/低(DLSS”クオリティ”)
プレイモード:セレクトクエスト(唐傘の妖怪)
平均(最低)fps | 高 | 中 | 低 |
フルHD | 111(93)fps | 180(131)fps | 187(150)fps |
軽めのアクションRPGゲームです。スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。
元がスイッチのゲームということで、負荷は比較的軽め。高設定でも平均100fpsを軽く突破し、安定感バツグンですね。
DLSS
平均(最低)fps | 高 | 中 | 低 |
フルHD | 174(130)fps | 183(133)fps | 168(125)fps |
DLSSを有効にした際のfpsです。
高設定のみ約57%もfpsが向上し、165Hzディスプレイをきっちり生かせるまでになります。なお、中・低設定ではfpsが十分に高いこともあり、低設定ではむしろ逆効果です。
Call of Duty: Modern Warfare II(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2)
解像度:フルHD
ゲーム設定:極限/ウルトラ/バランス(DLSS”クオリティ”)
プレイモード:マルチプレイ(ファーム18)
平均(最低)fps | 極限 | ウルトラ | バランス |
フルHD | 100(80)fps | 106(85)fps | 141(109)fps |
重量級のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
重そうに見えて意外と最適化されており、極限設定でも平均100fpsをキープ。なお、165Hzディスプレイを生かすなら、バランス設定までガッツリ落とす必要があります。
軽めのゲームならともかく、重量級のゲームで高リフレッシュレートディスプレイを生かすには、妥協が必要です。
DLSS
平均(最低)fps | 極限 | ウルトラ | バランス |
フルHD | 92(75)fps | 93(68)fps | 111(88)fps |
DLSSを有効にした際のfpsです。
DLSSは高い解像度で真価を発揮するのですが、フルHDでは逆効果となっています。。
Cyberpunk 2077(サイバーパンク 2077)
解像度:フルHD
ゲーム設定:ウルトラ/高/中(RT”ウルトラ”/DLSS”品質”)
プレイモード:本編で市街地中心部を移動
ウルトラ | 高 | 中 | |
フルHD | 38(33)fps | 48(44)fps | 87(72)fps |
現状では最強レベルとなるウルトラヘビー級のFPSゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
さすがにこのクラスのゲームは厳しく、中設定でようやく平均60fpsを超えるようになります。
DLSS
ウルトラ | 高 | 中 | |
フルHD | 48(42)fps | 57(48)fps | 72(63)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。
fpsは最大約26%向上するものの、平均60fpsを超えるのは中設定のみと変わらず。あらゆるゲームをまんべんなくプレイするなら、やはりRTX 3060がおすすめですね。
RT
ウルトラ | 高 | 中 | |
フルHD | 14(12)fps | 26(22)fps | 29(24)fps |
RT機能を有効にした際の結果です。
通常モードの重さ+反射・影・ライティングのフルセットということで、とんでもなく重く、全く歯が立ちません。
RT+DLSS
ウルトラ | 高 | 中 | |
フルHD | 26(21)fps | 27(22)fps | 29(24)fps |
RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。
元のfpsが低すぎるので、DLSSでもどうにもなりません。。
Tiny Tina’s Wonderlands(ワンダーランズ)
解像度:フルHD
ゲーム設定:バッドアス/ウルトラ/高(FSR”クオリティ”)
プレイモード:フィールド内の移動
平均(最低)fps | バッドアス | 最高 | 高 | 中 |
フルHD | 50(46)fps | 53(48)fps | 62(56)fps | 94(89)fps |
超重量級のFPSゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
激重のグラフィック負荷でおなじみのBorderlandsシリーズですが、なんと高設定で平均60fps以上をマーク!エントリーGPUでこの性能は立派ですね。
FidelityFX Super Resolution(FSR)
平均(最低)fps | バッドアス | 最高 | 高 | 中 |
フルHD | 57(50)fps | 59(52)fps | 68(54)fps | 103(97)fps |
FSRを有効にした際のfpsです。FSRはDLSSに近い機能で、アップスケーリングによりフレームレートを上げることができます。Tensorコア不要の汎用性が高い技術で、最近では画質のクオリティもDLSSと同等レベルに向上しています。
fpsの伸びは最大約14%とだいぶ控えめ。性能を求めるなら、FSR設定をパフォーマンスにするのもありですが、だいぶぼやけたグラフィックになるのがネックですね。
VALORANT(ヴァロラント)
解像度:フルHD
ゲーム設定:高(アンチエイリアス”MSAA 4x”、異方性フィルタリング”16x”、シャープネスの動的補正”オン”)
プレイモード:アンレート
平均(最低)fps | 高 | 中 | 低 |
フルHD | 294(267)fps | 319(292)fps | 356(333)fps |
超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
フルHDでもノートパソコン(Iris Xe Graphics)でプレイできるほど軽いので、RTX 3050 Tiなら朝飯前ですね。高設定でも平均300fpsに迫るほどで、165Hzディスプレイをしっかり生かせます。
OVERWATCH 2(オーバーウォッチ 2)
解像度:フルHD
ゲーム設定:エピック/ウルトラ/高(FSR”OFF”)
プレイモード:練習場
平均(最低)fps | エピック | ウルトラ | 高 |
フルHD | 108(96)fps | 162(142)fps | 234(209)fps |
超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
グラフィック負荷は前作からほとんど変わらず、エピックで平均100fps以上をキープ。ウルトラなら165Hzディスプレイを生かせます。
Apex Legends(エーペックス レジェンズ)
解像度:フルHD
ゲーム設定:最高・低(fpsリミット解除)
プレイモード:射撃訓練場
平均(最低)fps | 最高 | 低 |
フルHD | 118(98)fps | 175(146)fps |
標準的なグラフィック負荷のFPSゲームです。競技性の高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
最高設定で平均100fps以上をマークし、安定してプレイできます。ただし、165Hzディスプレイを生かすなら低設定まで落とす必要があります。このクラスのゲームともなると、高い設定とフレームレートを両立するのは厳しいですね。
Fortnite(フォートナイト)
解像度:フルHD
ゲーム設定:DirectX 12、最高/高/中(RT”最高”/DLSS”品質”)
降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
最高 | 高 | 中 | |
フルHD | 109(91)fps | 143(110)fps | 225(162)fps |
やや軽めのFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
最高設定が意外に重いものの、最高設定でも平均100fps以上をキープできます。やはり重量級のゲーム以外なら、平均100fpsを狙うことができますね。
DLSS
最高 | 高 | 中 | |
フルHD | 159(119)fps | 191(135)fps | 262(182)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。
このゲームはDLSSがよく効きますね。最大46%もfpsが向上し、最高設定で165Hzディスプレイを生かすことができるようになります。
RTモード
最高 | 高 | 中 | |
フルHD | 37(34)fps | 39(36)fps | 40(36)fps |
RT設定はMAXにして測定しています。
反射・影・ライティングのフルセットなので、平均20fps台と全く伸びません。
RT+DLSSモード
最高 | 高 | 中 | |
フルHD | 70(63)fps | 73(69)fps | 76(71)fps |
伸び幅は2倍以上にもなり、平均60fps以上をキープ。Cyberpunk 2077に比べるとだいぶマシですね。ただ、平均100fpsには届かないので、DLSSオンリーでプレイするのがおすすめ。
CrystalDiskMark
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは1TBの超大容量SSDを搭載しています。SSDにしては容量が非常に多く、50GB以上のゲームがざらにある現状でも、容量不足で困る心配はまずありません。もちろん、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプで、爆速のPCIe Gen.4規格を採用する本格派仕様です。
メーカーはマイクロンですね。その実力ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きは、4000~6000MB/sと爆速。一方、ランダムはGen.3タイプ+αの速度とやや控えめです。トータルで見ると中の上クラスのGen.4 SSDといったところでしょうか。
もちろん、SSDということで、各種アプリやブラウジングはサクサク。ゲームのロードも早く、とても快適です。
温度
こちらがCINEBENCH R23実行時の温度です。
100%のフルロード時では、P-コアが90℃をオーバーするものの、クロックは3.5GHzと高めをキープ。冷却と性能のバランスがうまく取れている感じですね。
動作音
FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ
55デシベルを超えるとファンノイズが気になりますが、ピーク時で52.7デシベルと下回っており、一般ノートとさほど変わらないレベルです。ファンは高速回転していますが、耳障りな甲高いノイズが控えめなので、さほどうるさく感じません。
なお、最小時は46.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。
バッテリー持続時間
据え置きメインのモデルですが、「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、軽作業を想定した設定にしています。
- 電源設定:トップクラスの電力効率、省電力
- バックライト:40%
- 10秒ごとにキー入力
- 1分ごとに無線LAN経由でネット接続
結果は約4時間をマーク。最低ラインとなる5時間にも届きませんが、ゲーミングノートなら標準レベルですね。この手のモデルは電源につないでなんぼです。
便利なユーティリティーソフトを完備
先にも紹介しましたが、システム管理の”Lenovo Vantage”が用意されています。
動作モードやマクロの設定からシステムの更新などサポートに至るまで、このアプリで全て設定でき、ワンストップでとても便利です。
サウンドシステムには”Nahimic Audio”を採用しています。
シーンに応じたモードに切り替えができるのはもちろん、イコライザーも用意されているので、好みの設定に変更することも可能です。
ちなみにスピーカー品質は、低音から高音までよく出ており、重低音もしっかり再現。音質もクリアで厚みがあり、さらにサラウンドも効いているので、臨場感もバッチリ。レノボのゲーミングノートということで、やはりクオリティは高いですね。
まとめ&関連モデル
高品質の金属ボディに、Core i7・1TB SSD・フルカラーキーボード・165Hz&G-Sync対応ディスプレイを搭載。この充実ぶりで価格は16万円台と安く、コスパ◎。フルHDでゲームをプレイするなら、このモデルがまずおすすめです。
なお、グラフィック品質重視&高リフレッシュレートを狙うなら、RTX 3060搭載モデルがおすすめです。
Legion 570i[Core i5・RTX 3060搭載モデル]
【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
15.6インチ WQHD ノングレア IPS 165Hz
■CPU:Core i5-12500H
■メモリ:16GB(DDR5-4800)
■グラボ:RTX 3060
■ストレージ:SSD 512GB(PCIe NVMe)
■価格:149,800円(税・送料込)~
ノート用のインテル第12世代12コア16スレッドCPU・Core i5-12500HとRTX 3060を搭載した、ワンランク上のフルHD推奨モデル。16GBメモリに512GB SSDの充実した初期構成で、SSDは通常のSSDよりも4~5倍速いNVMeタイプを採用しています。
さらに、ワンランク上のWQHDディスプレイを搭載しているのがポイント。RTX 3060搭載モデルにしてはとんでもなく安く、ダークホース的なモデルです。
Legion 570i[Core i5・RTX 3050 Ti搭載モデル]
【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
15.6インチ フルHD ノングレア IPS 165Hz
■CPU:Core i5-12500H
■メモリ:16GB(DDR5-4800)
■グラボ:RTX 3050 Ti
■ストレージ:SSD 512GB(PCIe NVMe)
■価格:139,810円(税・送料込)~
このモデルのCore i5バージョンです。予算重視ならおすすめ。
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