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Lenovo IdeaPad Slim 5 Light Gen.10をレビュー 約1.15kgの軽量ボディ!携帯性に優れた高コスパの13インチモバイルノート

今回レノボの【IdeaPad Slim 5 Light Gen.10】をお借りしました。スリムで軽い13インチモバイルノートをチェックしてみましょう。

目次

スペック

IdeaPad Slim 5 Light Gen.10(Ryzen 7搭載)
カラークラウドグレー
サイズW295.58×D206.95×H14.3mm(最薄部)
重量約1.15kg(実測1143g)
OSWindows 11 Home
CPURyzen 7 7735HS(8コア16スレッド・定格3.2/最大4.75GHz)
メモリ16GB(オンボード・LPDDR5X-6400)
ストレージ512GB SSD(PCI-e NVMe)
グラフィクスRadeon 680M
ディスプレイ13.3インチ、WUXGA(1920×1200)、ノングレア、IPSパネル、
400nit、sRGB 100%
インターフェースUSB3.2 Gen.2 Type-C×2、USB3.2 Gen.1 Type-A×2、HDMI、
マイク入力/ヘッドフォン出力
光学ドライブ×
カメラFHD 1080p カメラ
スピーカーステレオスピーカー(2.0Wx2)
キーボードバックライト付き日本語キーボード
Wi-FiIEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax
BluetoothBluetooth 5.3
バッテリー動画再生時 約11.9時間・アイドル時 約 23.9時間(JEITA 測定法 3.0)
保証1年(最大4年)
価格123,860円119,900円(税・送料込)~
※2025年3月17日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
付属品

電源アダプタ(65W・174g)/各種マニュアル

外観

コンパクト&超軽量ボディ

ボディのサイズは、携帯性と視認性のバランスに優れた13インチで、モバイルノートではまずおすすめ。

ボディの素材にはアルミニウム&マグネシウム合金を採用しています。頑丈な金属ボディということで、持ち運びも安心です。

タフ&軽量のマグネシウム合金を使うことで、軽量ボディを実現しているのがミソ。

ディスプレイのベゼル(ふち)をスリムにすることで、横幅と奥行きを圧縮。

A4ファイルサイズとは比べるまでもなく、A4用紙サイズのコンパクトボディを実現しています。

また、厚さも14.3mmとスリムなので、かばんにサッと収納できます。マグネシウムを採用したコンパクト&スリムボディということで、重さは実測で1143gと非常に軽く、持ち運びもラクラクです。

ちなみに、一般的な13インチモバイルノートは1.2~1.3kgが標準的な重さとなっており、軽さは頭一つ抜けています。

デザインはレノボらしく、装飾を極力排した機能美あふれるシンプルなもの。クセがなく、ビジネスシーンにもうまくマッチします。

充実のインターフェース

基本的なインターフェースは一通りそろっています。

USBは全4ポートと13インチモデルにしては多めに搭載。小型&リバーシブルのType-Cポートのほか、通常のType-Aポートも装備しており、あらかたの周辺機器を接続可能です。

画像出力にはHDMIポートが用意され、その他Type-CポートはDisplayPort出力を兼ねています。

プライバシーにもしっかり配慮され、カメラ部分にシャッターを装備。デバイスからではなく、物理的にシャットアウトするのでとても安心です。

さらに、顔認証センサーを装備しているほか、パソコンから離れると自動的にディスプレイがOFFになるなど、セキュリティ面も万全です。

ディスプレイ&キーボード

高品質ディスプレイ搭載

ディスプレイサイズは13.3インチサイズで、WUXGA(1920×1200)と標準的な解像度です。

また、ディスプレイ比率は16:10というのもポイント。主流の16:9タイプよりもやや縦長なので、一度に表示できる情報量が多く、スクロールの手間が省けるのは便利ですね。

パネルにはIPSパネルを採用。高コントラスト・高発色・高視野角の3点を兼ね備え、さらに輝度も400nitと明るくなっており、美しい映像を堪能することができます。動画鑑賞などにも最適です。

この通り視野角も広いので、横から覗いても色むらはほとんどありません。ちなみに、sRGB 100%と色域も広めになっており、動画や画像編集で色の精度を重視する方にもおすすめ。

完成度の高いキーボード&タッチパッド

横幅の狭いコンパクトモデルということで、テンキーレスキーボードを採用。

キーは一部連結されているものの、各キーは大きめで、配置そのものもクセがなく素直。キーピッチも約18.5mmと標準的な間隔が確保されているので、誤爆の心配はまずありません。

電源ボタンがキーボード内ではなく、右サイドに独立して配置されているのもいいですね。

ファンクションキーの内容も充実しており、基本的なキーにプラスして電卓キー・カスタマイズ対応キー・ファンクションロックキーも装備しています。

もちろん、トレンドの白色LEDもしっかり内蔵しています。薄暗い場所でタイピングしやすいのはもちろん、見た目も華やかになり、高級感を演出します。

なお、ファンクションキーで2段階+OFFの切り替えが可能なので、LEDが苦手な方も安心。

キーストロークは深めで適度に反発感もあり、打鍵感はとても良好。キーボード面の剛性が高いのもポイント高いですね。

スムーズなタッチパッド

タッチパッドは、パッド部分とクリックボタンが一緒になった、オーソドックスな一体型タイプとなっています。

表面はツルツルした材質で、カーソル操作は非常にスムーズ。クリックボタンは軽く押すだけで反応し、クリック音も控えめ。しっかり造り込まれています。

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。

CINEBENCH

まずは、3Dグラフィックのレンダリングソフト”CINEBENCH”で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。

CPUはAMDのハイスペックCPU・Ryzen 7 7735HS(8コア16スレッド)を搭載しています。7000シリーズではありますが、一世代前となる”Zen 3+アーキテクチャ”をベースにしています。

性能は控えめですが、マルチスコアは10000オーバー、シングルスコアも1500オーバーをマークしており、編集用途でもしっかり使えます。

3DMARK

”3DMARK”は、CPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。Vulkan(Wild Life)・DirectX 11(Fire Strike)、DirectX 12(Time Spy/Night Raid)それぞれの条件で測定することができます。

このCPUの内蔵グラフィックは、”Radeon 680M”となっています。内蔵グラフィックにしては性能が高めですが、フルHDでオンラインゲームを動かすには厳しい性能です。

TotalGraphicsCPU/PhysicsCombined
Time Spy268024067579
Night Raid209102373512489
Fire Strike66357253216202478
Wild Life15397

PCMark 10

”PCMark 10”は、ブラウジング・ビデオチャット・動画や画像の編集作業・軽めの3Dゲームなど、一般的な用途での性能を測るソフトです。

快適さの目安は、基本性能を示すEssentialsが4100以上、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが4500以上、クリエイティブ系アプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3450以上となります。

ブラウジングや各種編作業など、基本的なタスクを快適にこなせる目安はスコア3000以上となりますが、余裕でクリア。動画や画像編集でもラクラク使える性能です

TMPGEnc Video Mastering Works 7

”TMPGEnc Video Mastering Works 7”を利用し、再生時間6分30秒のMJPEG動画をMP4形式に変換する時間を計測しました。

エンコーダーはx264(H.264)およびx265(H.265)を利用し、それぞれ2パス・1パス・VCEでエンコードしています。なお、VCEはグラフィック機能を利用した高速エンコード機能のこと。

フルHD2Pass1PassVCE
H.2641125582108
H.2651841987109

CPU性能が重要になるソフトウェアエンコード(2Pass・1Pass)では、重量級のH.265・2Pass変換で30分程度と早め。VCEも2分以内で終了しているのもいいですね。

Lightroom Classic CC

”Lightroom Classic CC”を使い、200枚のRAW画像(5760×3840ドット、CR2形式)をDNGと最高画質のJPEG画像に書き出す時間を計測しました。結果は秒で記載しています。

JPEG書き出しの際は“スクリーン用・標準”のシャープネスを適用しています。シャープネス処理が以外とCPUに負担をかけるため、特にCPUの性能が重要になります。

DNGJPEG
56170

画像変換もCPU勝負となりますが、DNGは1分以内と早いものの、JPEGは3分近くと遅くなっています。ZEN 3アーキテクチャはこのアプリとの相性がイマイチなので、しょうがないです。

VALORANT(ヴァロラント)

測定条件

ゲーム設定:高/中/低(アンチエイリアス”FXAA”、異方性フィルタリング”16x”)

プレイモード:アンレート

平均(最低)fps
WXGA169(120)fps209(155)fps229(175)fps
WUXGA142(115)fps163(135)fps184(144)fps

超軽量級のFPSゲームです。競技性の高いゲームなので、できれば100fps以上は欲しいところ。このクラスなら余裕で対応でき、WUXGAでも平均100fps以上を超えてきます

ただしディスプレイは60Hz出力なので、最大60fpsまでしか出ません。

FF14(ファイナルファンタジー14 黄金の遺産)

最高品質高品質標準品質
WXGA535874747936
WUXGA304854995639

知名度バツグンの国内産MMORPGで、スコア9000以上で平均60fps以上をキープできます。

アップスケーリングのFSRを適用していますが、いずれの設定でもスコア9000をクリアできません。重めのゲームだと全く歯が立たないですね。

CrystalDiskMark

”CrystalDiskMark”は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

このモデルでは、512GB SSD(SKHynix)を搭載しています。256GBの2倍という容量の多さで、動画や画像などかさばるデータ類も多めに保存することができ、爆速のPCIe Gen.4規格を採用しています

速度は1TB SSDの方が速く、シーケンシャル(連続データ)の速度は3000~6000MB/s台としっかり速度が出ています。一方、ランダムの速度はGen.3クラスとなっており、ごく普通のGen.4 SSDといったところです

もちろん、実際の使用感はSSDらしくとても快適。OSの起動からブラウジング、各種アプリの動作にいたるまでサクサク動きます。

温度

CINEBENCH R23実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。

余裕を持った動作システムとなっており、ピーク時コア温度は80℃と安定し、動作クロックは3.4GHzと高めをキープ。性能と冷却のバランスがうまく取れています。

動作音

CINEBENCH R23実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ。

50デシベルが一つの目安となりますが、ピーク時でも51.5デシベルとやや上回っています。ファンは高速回転していますが、耳障りな甲高いファンノイズは控えめなので、数値ほどうるさく感じません。

ちなみに最小時では46.9デシベルとなっており、アイドル状態のためほぼ無音です。

バッテリー持続時間

「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、実際の使用感に近い設定にしています。

  • 電源設定:最適な電力効率、適応パワー・モード
  • バックライト:40%
  • 10秒ごとにキー入力
  • 1分ごとに無線LAN経由でネット接続

結果は14時間50分をマーク。モバイルノートの目安となる10時間を大きく超えており、出先でも安心して使えます。

充実したユーティリティー機能

付属アプリとして”Lenovo Vantage”がインストールされています。動作モードや各種デバイスの設定からシステムの更新などサポートに至るまで、このアプリで全て設定でき、とても便利なアプリです。

サウンドシステムには、有名どころの”Dolby Access”を採用しています。

肝心の音質ですが、低音~高音までしっかり伸びますが、重低音は弱め。ただし音質は厚く、サラウンド効果も効いており、迫力はしっかり感じられます。内蔵スピーカーにしては上出来ですね

まとめ

アルミニウム×マグネシウム合金のボディは、約1.15kgと非常に軽く携帯性バツグン。価格は11万円台と非常に安くコスパに優れており、13インチモバイルノートならまずおすすめです。

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