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Lightning-G AF7Wをレビュー 予算重視ならおすすめ!高いクオリティとコスパを実現したRTX 4070搭載ゲーミングPC

今回ドスパラで販売している、サードウェーブの【Lightning-G AF7W(Ryzen 7 7700搭載)】をお借りしました。

低価格でコスパに優れたゲーミングPC”Lightning-G・Magnate-G”が新たに登場。Ryzen 7 7700とRTX 4070を搭載したミニタワーモデルをチェックしてみましょう。

目次

スペック

貸出機では1TB SSDを搭載しています。

Lightning-G AF7W(Ryzen 7 7700搭載)
サイズW210×D401×H422mm
重量約10kg
OSWindows 11 Home
CPURyzen 7 7700(8コア16スレッド・定格3.8/最大5.3GHz)
メモリ16GB(8GB×2・DDR5-4800)
ストレージ500GB SSD(PCIe NVMe Gen.4)
グラフィクスRTX 4070(GDDR6X 12GB、HDMI×1、DisplayPort×3)
インターフェース前面:USB 3.2 Gen1 Type-A×2
背面:USB 2.0×2 、USB 3.2 Gen1 Type-A×2
映像出力:HDMI ×1※グラボ搭載モデルのため使用不可
電源750W(80PLUS GOLD)
光学ドライブ非搭載
Wi-Fiオプション
保証1年(最大5年)
価格219,980円~(税込)
※2024年2月26日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
付属品

キーボード/マウス/電源ケーブル/各種マニュアル

外観

美しいホワイトボディ

最近のトレンドである”ホワイトケース”を採用。見た目が華やかで美しく、ブラックボディよりも見栄えがします。

もちろん、ド定番カラーのブラックケースも用意されています。

クセのないシンプルなフラットボディのため使う人を選びません。

凝ったデザイン&ハイエンド志向なら”ガレリア”、シンプルデザイン&予算重視なら”Gシリーズ”がそれぞれおすすめです。

はやりのクリアサイドパネルもバッチリ装備し、 内部を見て楽しむこともできます。LEDケースファン搭載モデルでドレスアップするのもおすすめです。

ちなみに、サイドパネルはスモークタイプとなっています。

ケースはコンパクトなミニタワーサイズですね。

実際に設置してみるとこんな感じで、ミドルタワーケースよりも高さが低く、デスクの上において使うのもあり。ちなみに、PC横のディスプレイの大きさは、23.8インチです。

高い冷却性能

熱くなりがちなゲーミングPCですが、通気性はバツグン。

合計5基のファンで、フロントから吸気し、天板と背面から排気する強力なエアフローを生み出しており、内部に熱がこもりません。

底面を見てみるとこんな感じ。防振用のインシュレーターはそこまで大きくありませんが、特にビビり音などなく、機能性に問題ありません。

なお、ほこり対策として、天板と底面にダストフィルターが設置されています。マグネット式なので、簡単に取り外して丸ごと水洗いもできます。

最低限のインターフェース

前面のインターフェースは天板配置となっており、どちらかというと下置きで便利。

インターフェースは最低限といったところで、USBポートを6基装備し、そのすべてが従来のType-Aとなっています。ただ、いくらコスパモデルとはいえ、Type-Cポートくらいは欲しかったところです

映像端子は、HDMI・DisplayPort×3と豊富なので、マルチディスプレイ構成もラクラクですね。

内部

チャンバー構造採用

内部にアクセスすると、この通りとてもスッキリした内部となっています。

これは”チャンバー構造”という方式で、通常はケース下部に配置されている電源や各種ベイを上部に集約。内部をスッキリさせエアフローを極限まで高めることにより、最小限の通気口・ケースファンで高い冷却性能を実現できます。

もちろん、裏配線にも対応しており、かさばる配線類はケースの裏側の配線スペースに通すことで、エアフローを妨げるものはなにもなし。まさにパーフェクトな内部構造です。

なお、公式サイトによると拡張ベイはないとのことですが、ケース下部に3.5インチHDDが1つ入りそうなスペースが用意されています。

しかし実際使えるかどうかはわからないので、3.5インチベイが欲しい方は、ガレリアのモデルを選びましょう。

ポイントを押さえたマザーボード

マザーボードはASRockの”A620 TW”を搭載。やや小型のMicroATX規格となっています。

※写真は撮影用です。トラブル防止のため、内部での作業は電源を切ってから行いましょう

ベーシッククラスながら完成度は高く、熱くなりがちな電源周りとM.2 SSDスロットにはヒートシンクを装備し、熱をしっかり発散できるようになっています。さらに、PCIeスロットは金属パーツで補強されており、破損しにくいのもポイントです。

大型CPUクーラー搭載

”静音パックまんぞくコース”適用モデルということで、大型のサイドフロー式CPUクーラーを搭載しています。サイドフロー式タイプは、CPUから吸収した熱を、前後のスムーズなエアフローにのせて強力に発散し、優れた冷却パフォーマンスを発揮します。

メーカーは”PCCooler”となっており、大型の冷却フィン&4本のヒートパイプで造りはしっかりしていますね。

高冷却のRTX 4070搭載

別メーカーのグラボを搭載する場合があります。

グラボはNVIDIAのRTX 4070を搭載し、ASUSの”Dualシリーズ”を採用しています。

大型のヒートシンクに大口径デュアルファンを搭載し、金属製のバックプレートで補強され、とてもタフ。さらに、バックプレートには通気口を設置することで、高い冷却性能を発揮します。また、ファンは一定温度以下で停止するようになっており、静音性もバツグンです

ちなみに、PCの心臓ともいえる電源には、750Wのゴールドクラス電源を採用しています。ゴールドクラスは最大90%の電力変換効率を誇り、コンセントからの電力を効率よく変換できる、省エネ・低発熱の優れものです。

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。

RTX 4070搭載

先にも紹介した通り、グラボはRTX 4070を搭載。WQHDで非常に高い安定感を発揮し、4Kでのゲーミングにも対応します。

RTXシリーズでは、”RTコア”と”Tensorコア”を搭載しているのが特徴です。

RTコアは”レイトレーシング技術(RT)”に対応しており、反射・影・ライティングなどをリアルに再現可能。ゲームでのイメージを見てもわかるように、ON・OFFではだいぶ違います。

また、AI機能のTensorコアは”DLSSモード”に対応しており、低い解像度でレンダリングした映像をアップスケーリングし、さらにアンチエイリアスを最適化することで、フレームレートを大幅に向上させることができます。ゲームの快適性が目に見えて上がり、とても便利。

そのほか、RTXシリーズはOptiXにも対応しているのもポイント。Blenderなどの3DCG作成ソフトでは、RTコアを活用した高速レンダリングや、Tensorコアを活用した高速のノイズ除去機能を搭載し、ヘビーなCG作成作業で高いパフォーマンスを発揮します。

RTX 4000シリーズはDLSS 3&AV1エンコードに対応

RTX 4000シリーズは機能面がさらに強化され、DLSS 3&AV1エンコードに対応しています

DLSS 3というのは従来のDLSS 2の発展型で、GPUコアに内蔵された”Optical Flow Accelerator”を使い、映像のフレーム間に中間フレームを補完する技術のこと。アップスケーリング+フレーム補完で描写の負荷を大きく軽減し、フレームレートを大幅に上げることが可能です。

ウルトラヘビー級のゲーム・Cyberpunk 2077では、約4倍以上もパフォーマンスが向上するなど、RTX 3000シリーズに対し大きなアドバンテージとなっています。

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23は、3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフトです。CPUのシングル・マルチ性能をチェックできます。

このモデルでは、AMDのZEN4世代となる8コア16スレッドCPU・Ryzen 7 7700を搭載。ゲームはもちろん、各種編集作業でも高いパフォーマンスを発揮します。

ちなみに、一世代前の8コア16スレッドCPU・Ryzen 7 5700Xと比較すると、シングル性能は約27%、マルチ性能は約17%上回っています。

なお、フルHDやWQHDでのゲーミングはCPUの性能も重要になり、WQHDだと約20~30%と大きく差がつくため、基本的にはRyzen 7 7700がおすすめ。予算重視ならRyzen 7 5700Xもありといったところです。

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。

DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・DirectX 12 Ultimate(Speed Way)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。

ワンランク下のRTX 4060 Tiよりも約20~30%性能が高く、VRAM(グラフィックメモリ)の容量が12GBと多いこともあり、4Kでのゲーミングはもちろん、3DCGやAIイラストの作成など編集用途にもバッチリ対応できます。

最近のゲームはグラフィック負荷が高くなってきているので、せっかく買うならこのクラスがおすすめ。

TotalGraphicsCPU/PhysicsCombined
Speed Way4422
Port Royal10897
Time Spy Extreme773681356056
Time Spy160641721711645
Night Raid7685418086718046
Fire Strike Ultra99079664330845320
Fire Strike Extreme19930208593327810297
Fire Strike36245430073305917816
Sky Diver752061277122732850836

FF14(ファイナルファンタジー14 黄金の遺産)

最高品質高品質標準品質
フルHD261222771331932
WQHD218142286428286
4K161541714520220

知名度バツグンの国内産MMORPGで、スコア9000以上で平均60fps以上をキープできます。

いずれもDLSSを常に有効にしており、4Kではスコア16000台、平均112fpsと平均100fps以上をマークし、で安定してプレイできます

なお、WQHDでは盤石で、最高品質で平均162fpsをマーク。144Hz出力など高リフレッシュレートディスプレイを生かすことができます。

Cyberpunk 2077(サイバーパンク 2077)

測定条件

ゲーム設定:ウルトラ/高/中(RT”ウルトラ・サイコ”/DLSS”バランス”)

プレイモード:市街地中心部を移動

DLSS

平均(最低)fpsウルトラ
フルHD197(151)fps241(181)fps280(224)fps
WQHD152(132)fps187(159)fps208(56)fps
4K65(60)fps97(91)fps108(102)fps

フレーム補完がしっかり効いており、4K・ウルトラ設定でも平均60fpsをクリアし、高設定なら平均100fpsに迫ります。WQHDでは144Hzディスプレイを生かせるほどです。

RT+DLSS

平均(最低)fpsウルトラ
フルHD153(123)fps158(137)fps163(147)fps
WQHD110(100)fps111(100)fps115(103)fps
4K55(48)fps55(46)fps57(50)fps

反射・影・ライティングのフルセットということでかなり重く、フレーム補完をもってしても、4Kでは平均60fpsに届きません。ただし、WQHDでは平均100fpsを超えており、この解像度での強さが光ります。

黒神話:悟空

測定条件

ゲーム設定:ウルトラ/高/中(RT”超高”)

プレイモード:ベンチマークテスト

DLSS

平均(最低)fpsウルトラ
フルHD74(68)fps101(94)fps115(106)fps
WQHD76(70)fps105(98)fps118(109)fps
4K67(62)fps90(84)fps101(95)fps

フレーム補完により、4K・ウルトラ設定で平均60fpsをクリア。ただし、フルHD。WQHDでは70fps台までしか伸びず、サイバーパンク以上に重いですね。高設定なら平均90~100fpsまで伸びるのでおすすめ。

RT+DLSS

平均(最低)fpsウルトラ
フルHD55(48)fps58(51)fps63(56)fps
WQHD61(54)fps65(57)fps69(62)fps
4K51(45)fps54(48)fps57(51)fps

レイトレーシングの負荷も非常に重く、平均50~60fps台までしか伸びません。レイトレーシングを使うなら、設定はガッツリ落としましょう。

BIOHAZARD RE:4(バイオハザード RE:4)

測定条件

ゲーム設定:最高/高/中(RT”高品質”/FSR”バランス”)

プレイモード:最初の村を移動

FidelityFX Super Resolution(FSR)

平均(最低)fps最高
(テクスチャ品質”高・8GB”)

(テクスチャ品質”高・4GB”)

(テクスチャ品質”中”)
フルHD142(124)fps143(126)fps135(117)fps
WQHD143(124)fps142(121)fps131(58)fps
4K92(86)fps95(90)fps95(58)fps

このゲームはFSRに対応しています。FSRはDLSSに近い機能で、アップスケーリングによりフレームレートを上げることができます。Tensorコア不要の汎用性が高い技術というのがポイント。

4Kでも平均90fps以上をキープし、WQHDでは144Hzディスプレイを生かせるなど、安定感はかなり高いですね。なお、中設定は負荷がとても低いため、むしろ逆効果となっています。

RT+FSR

平均(最低)fps最高
(テクスチャ品質”高・8GB”)

(テクスチャ品質”高・4GB”)

(テクスチャ品質”中”)
フルHD117(104)fps118(104)fps106(62)fps
WQHD116(104)fps116(104)fps109(59)fps
4K84(79)fps87(83)fps88(65)fps

このゲームのレイトレーシングはそこまで重くなく、4Kでも平均80fps台と安定しています。このモードはVRAMを多く使いますが、12GBと多めに搭載しているので最低fpsも安定しているのがポイント。

Starfield(スターフィールド)

測定条件

ゲーム設定:ウルトラ/高/中(DLSS”バランス”)

プレイモード:クリート探索

DLSS

平均(最低)fpsウルトラ
フルHD184(148)fps182(153)fps204(166)fps
WQHD143(124)fps150(129)fps159(134)fps
4K94(83)fps94(84)fps101(91)fps

フレーム補完に対応することによりfpsが大きく向上し、4Kでは平均90fps以上、WQHDでは144Hzディスプレイを生かせるまでになっています

VALORANT(ヴァロラント)

測定条件

ゲーム設定:高(アンチエイリアス”FXAA”/異方性フィルタリング”16x”)

プレイモード:アンレート

4KWQHDフルHD
350(324)fps716(587)fps890(616)fps

普通のノートPCでも動かせるほど軽いので、ゲーミングPCなら超余裕。4Kで240Hzディスプレイをフルに生かせます

Rainbow Six Siege(レインボーシックスシージ)

測定条件

ゲーム設定:最高/超高/高(レンダリング解像度”50”)

プレイモード:ベンチマークテスト

平均(最低)fps最高超高
フルHD499(378)fps505(391)fps522(417)fps
WQHD367(286)fps370(287)fps399(317)fps
4K197(162)fps197(163)fps216(180)fps

グラフィック負荷が低いので、4Kでも144Hzディスプレイを生かせます。ただし、さすがに240Hzディスプレイともなると、WQHDに落とす必要があります。

Apex Legends(エーペックス レジェンズ)

測定条件

ゲーム設定:最高/低(fpsリミット解除)

プレイモード:射撃訓練場

平均(最低)fps最高
フルHD296(271)fps300(300)fps
WQHD268(208)fps286(238)fps
4K174(135)fps197(143)fps

4Kでは144Hzディスプレイ、WQHDでは240Hzディスプレイをきっちり生かせます。FPSゲームは軽めのものが多く、RTX 4070でも4Kで高いフレームレートをたたき出します。

Fortnite(フォートナイト)

測定条件

ゲーム設定:最高/高/中(アンチエイリアス”TAA”/DLSS”バランス”)

プレイモード:バトルロイヤル

DLSS

平均(最低)fps最高
フルHD150(114)fps154(114)fps153(117)fps
WQHD110(81)fps142(105)fps157(117)fps
4K80(62)fps103(86)fps123(97)fps

DLSS機能を有効にした際の結果です。

なんと4Kで平均100fpsクリア。ただし、144Hzディスプレイを生かすなら、やはりWQHDどまりですね。ちなみに、レイトレーシングを有効にしても結果がほとんど変わらないので、省略しています。

CrystalDiskMark

CrystalDiskMarkは、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

このモデルでは、超大容量の1TB SSD(SOLIDIGM)を搭載しています。最近のゲームは容量が非常に多くなっていますが、1TBならしっかり対応できます。なお、SSDは高速のNVMeタイプで、その中でも特に速い”Gen.4”規格を採用する徹底ぶり。

肝心の速度ですが、シーケンシャル(連続データ)は最高でも4000MB/sちょっと、ランダムの速度はGen.3レベルということで、トータルではスタンダードクラスのGen.4 SSDといったところです。もちろん、SSDらしくゲームのロードからアプリの動作までサクサク動き、とても快適。

温度

FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。

CPUの温度は50℃台後半と低く、動作クロックは4.2~5.3GHzと高めをキープ。また、グラボの温度は60℃台半ばと、特に熱くなりがちなホットスポットも70℃台後半と低めになっており、しっかり冷却できています。

こちらがCINEBENCH R23実行時の温度です。

100%のフルロード時では、コアの温度が70℃台前半と安定しており、クロックは4.8GHzと高めをキープ。大型CPUファンなだけあり、冷却面は万全ですね。

動作音

FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ。

55デシベルを超えるとファンノイズが気になりますが、ピーク時はで51.2デシベルと下回っています。CPUファンのノイズ音が少し大きくなるくらいで、一般ノートとそん色ないレベル。

なお、最小時は49.1デシベルとなっており、ケースファンの音がかすかに聞こえるくらいです。

まとめ

コスパモデルながら完成度がとても高く、WQHDをメインに4Kでもゲームを楽しみたい方におすすめ。シンプルなデザインが好み、予算を重視するなら”Lightning-G・Magnate-G’がイチオシです!

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