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raytrek(レイトレック) XVをレビュー クリエイターPCならまずおすすめ!Core i7-12700&RTX 3060を搭載した高コスパのミドルタワーモデル

今回ドスパラで販売している、サードウェーブの【raytrek XV】をお借りしました。

Core i7-12700とRTX 3060を搭載し、あらゆる編集作業を快適にこなせる、高コスパのミドルタワーモデルをチェックしてみましょう。

 

目次

スペック

  raytrek XV
サイズ W207×D509×H440mm
OS Windows 11 Home(64ビット)
CPU インテル Core i7-12700
・12コア20スレッド
・定格2.1/最大4.8GHz
メモリ 16GB(8GB×2、PC4-25600)
ストレージ 500GB SSD(PCIe NVMe)
グラフィクス GeForce RTX 3060(GDDR6 12GB)
チップセット インテル H670 チップセット
光学ドライブ DVDドライブ
Wi-Fi
Bluetooth
電源 650W(80PLUS BRONZE)
保証 1年(最大5年)
価格 179,980円(税込)~
付属品 ・各種マニュアル
・USB有線キーボード
・USB有線マウス
・電源ケーブル

※2022年7月2日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。

 

外観

重厚感あふれるミドルタワーケース

横幅20cmオーバーの見るからに頼もしい、重厚なフォルムが特長のミドルタワーケースです。また、奥行きも堂々の50cm超えとなっており、見た目だけでなく内部も広々とし、拡張性にも優れています。

 

ブラックボディ×精悍なフロントマスクで、質実剛健なイメージに仕上がっており、スタジオにおいても様になりますね。

 

一通りセットしてみると、こんな感じ。さすがにミドルタワーケースは大きく、23.8インチディスプレイが小さく見えるほど。圧倒されるサイズ感なので、デスク下に設置するのがおすすめです。

 

通気性バツグンの高冷却ケース

メッシュタイプのフロントパネルをはじめ、通気口が多数設置されており、非常に排熱性が高くなっています。

 

底面にも電源用の通気口がありますが、電源はケース内吸気なので、特に活用されていないですね。なお、防振用のインシュレーターは、ゴム製の頑丈なタイプが取り付けられており、安定性はバツグンです。スチール製の頑丈ボディも相まって、動作時のビビリ音はありません。

 

給排気用ファンは、フロントパネル・天板に14cmファンが3基、背面に12cmファンが1基の計4基構成。前面のファンから吸気して、背面と天板のファンで排気する強力なエアフローを構築し、内部に熱がこもる心配はありません。

多数のケースファンを搭載していますが、いずれも静音タイプなので、動作音はほとんど気になりません。

 

充実したインターフェース

搭載されている端子ですが、USB端子はフロント・背面あわせて計12ポートも搭載。そのうち背面の2ポートは最新のUSB3.2 Gen.2となっており、最大10Gbpsの高速転送に対応しています。さらに、端子のタイプの従来のType-Aのほか、リバーシブルのType-Cも用意されており、周辺機器の接続にはまず困りません。

 

その他、DVDドライブやSDカードリーダーも標準搭載されており、必要なものは一通りそろった便利な構成です。なお、映像端子はHDMI・DisplayPort×3の4ポートを搭載。数が多く、複数画面出力もラクラクですね。

 

内部

高い剛性&拡張性

電源下置きのオーソドックスな造りですね。奥行き50cmオーバーで内部は広々、購入後のパーツの交換・増設もお手の物です。

なお、裏配線スペースはありませんが、ケーブル類はエアフローを妨げないよう、余ったスペースを活用してきれいにまとめられています。

 

このケースはとにかく拡張性が高く、各種ドライブベイは、5インチベイ×2・3.5インチベイ×8・2.5インチベイ×3の計13基搭載!電源が許す限り、ストレージや光学ドライブの増設は思うがまま。その気になれば録画マシンにもできるレベルです。

 

もちろん3.5インチベイは便利なツールレス式で、かんたんに取り出しが可能。つまみの強度もしっかりしており、折れたりする心配はありません。

ちなみに、このストレージ部分の支柱はケースの「梁」になっており、縦方向の剛性を確保しています。頑丈なスチール製のボディにも相まって、全方向への剛性が高いのもポイント。たわみや軋みなどは一切なく、持ち運びの際もビクともしません。

 

ASUS製マザーボード搭載

各種パーツを搭載するマザーボードは一般的なATX規格となっており、ASUS製【PRIME H670-PLUS D4】を搭載しています。高い品質と安定性で定評のあるASUS製というのは安心ですね。

 

スタンダードモデルらしくポイントはしっかり押さえており、熱くなりがちなVRM周りやM.2スロットには、金属製のヒートシンクを装備。また、PCIeスロットは金属で補強されており、グラボの重さにしっかり耐えることができます。

 

※写真は撮影用です。トラブル防止のため、内部での作業は電源を切ってから行いましょう

ちなみに、第12世代で新たに採用された、PCIe 5.0やDDR5には非対応となっています。前者については、そもそも対応デバイスが皆無で、後者についても、DDR4メモリとの差が出るのは一部のアプリにとどまっているので、さほど気にすることはありません。

 

大型CPUクーラー搭載

”静音パックまんぞくコース”適用モデルということで、大型のサイドフロー式CPUクーラーを搭載しています。サイドフロー式タイプは、CPUから吸収した熱を、前後のスムーズなエアフローにのせて強力に発散し、優れた冷却パフォーマンスを発揮します。

メーカーはドスパラでおなじみの”DEEPCOOL”となっており、大型の冷却フィン&4本のヒートパイプで造りはしっかりしていますね。ちなみに、ファンの動作音も静か。静音性にもしっかり配慮されているのは好印象です。

 

RTX 3060搭載

グラボはNVIDIAの”RTX 3060”を搭載しており、ボードはZOTAC製となっています。知名度は高く、価格&コスパに優れたメーカーとして人気です。

ボードそのものは、オーソドックスなブロアーファンタイプですね。大口径ファンを搭載したオリジナルタイプに比べ、冷却性能はやや落ちるものの、グラボ内で吸排気が完結するので、ケース内部に排熱をまき散らさないというメリットがあります。

特にコンパクトなケースで真価を発揮するタイプです。

 

ちなみに、PCの心臓ともいえる電源には、650Wのブロンズクラス電源を採用しています。最大85%の電力変換効率を誇る省エネ電源で、ポイントはしっかり押さえています。

 

 

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで性能をチェックしてみましょう。

CINEBENCH

【CINEBENCH】は3Dグラフィックのレンダリング性能を測るソフトです。

 

CPUは、インテル第12世代の12コア20スレッドCPU・Core i7-12700を搭載しています。

最新世代では設計を一新し、高性能の”P-コア”と省エネの”E-コア”を搭載した、Wコア構成を採用。タスクに応じて、各コアを使い分け、場合によっては両者を併用することで、効率よく処理できるのが強みです。もちろん、コアの性能も向上しており、コア・スレッド数の増加も相まって、非常に高いパフォーマンスを発揮します。

 

参考までに、上位のCore i7-12700KF(12コア20スレッド)と比較してみると、シングル性能は約1%と僅差ですが、マルチ性能にいたっては約41%と大きく差がつきます。やはり動作クロックが高いK付きCPUの方が、性能は上です。

ちなみに、末尾の”F”は内蔵グラフィック非搭載バージョンのことで、性能は通常のF無しモデルと同じです。

 

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。

 

グラフィックボードは、NVIDIAの最新世代となる”Ampere”のミドルクラスのグラボ・RTX 3060を搭載しています。Core i7-12700の内蔵グラフィック・UHD 770より約6倍も性能が高く、WQHDでオンラインゲームを楽しめるほどの性能を誇ります。

また、VRAM(グラフィックメモリ)は、シリーズトップクラスの12GBと非常に多いのもポイント。高精度な3DCGの制作や、3D CADの設計にもバッチリ対応できます。

  総合スコア Graphics
Score
CPU/Physics
Score
Combined
Score
Port Royal 4838
Time Spy
Extreme
4091 3893 5757
Time Spy 8867 8265 15111
Night Raid 55468 92816 16910
Fire Strike
Ultra
5030 4791 35614 2630
Fire Strike
Extreme
9781 9878 34060 4566
Fire Strike 20318 21431 33696 10237
Sky Diver 50513 63248 26047 45876

 

RTコアとTensorコア

RTXシリーズでは、”RTコア”と”Tensorコア”を搭載しています。

 

RTコアは”レイトレーシング技術(RT)”に対応しており、反射・影・ライティングなどをリアルに再現可能。ゲームでのイメージを見てもわかるように、炎の描写が車体にもしっかり表現され、従来よりもさらに臨場感が増しています。

また、AI機能のTensorコアは”DLSSモード”に対応しており、低い解像度でレンダリングした映像をアップスケーリングし、さらにアンチエイリアスを最適化することで、フレームレートを大幅に向上させることができます。ゲームの快適性が目に見えて上がり、とても便利。

そのほか、RTXシリーズはOptiXにも対応しているのもポイント。Blenderなどの3DCG作成ソフトでは、RTコアを活用した高速レンダリングや、Tensorコアを活用した高速のノイズ除去機能を搭載し、ヘビーなCG作成作業で高いパフォーマンスを発揮します。

 

PCMark 10

【PCMark 10】は、ブラウジング・ビデオチャット・動画や画像の編集作業・軽めの3Dゲームなど、一般的な用途での性能を測るソフトです。

 

ブラウジングやオフィス作業など、基本的なタスクを快適にこなせる目安はスコア3000以上となりますが、余裕でクリアしており、スコア7000台半ばをマーク。動画・画像編集などヘビーな作業にもラクラク対応できます。

なお、上位のCore i7-12700K×RTX 3070との差は、総合スコアで約10%ほどですが、レンダリングをはじめ編集系のスコアでは約20%前後の差がついています。

 

Blender

【Blender】を利用し、3Dグラフィックのデモデータをレンダリングする時間を計測しました。結果は秒で表記しています。

Blenderは、CPUだけでなくGPUもサポートしており、NVIDIA製GPUでは”CUDA”と”OptiX”でのレンダリングが可能です。

 

BMW CPU CUDA OptiX
Core i7-12700×RTX 3060 164 30 15
Core i7-12700KF×RTX 3070  115 19 11
Class room CPU CUDA OptiX
Core i7-12700×RTX 3060 385 61 32
Core i7-12700KF×RTX 3070 273 37 21
Barbershop CPU CUDA OptiX
Core i7-12700×RTX 3060 1821 255 143
Core i7-12700KF×RTX 3070 1322 163 93

CPUでのレンダリングでは、高クロックのCore i7-12700Kが有利。両者の差は約27~30%にもなり、クロックが違うだけで、だいぶ差がつきますね。

本命のGPUレンダリングは、CPUレンダリングを圧倒。このモデルのケースだと、RTX 3060はCore i7-12700よりもCUDAで約82~86%、Optixともなると約91~92%早く変換を完了しています。なお、RTXシリーズでは、Optixで非常に高いパフォーマンスを発揮し、CUDAからさらに約半分程度の時短効果を発揮するのがポイント

グラボ同士で比較すると、RTX 3070はRTX 3060のさらにその上を行き、両者の差はCUDAで約36~39%、Optixでも約27~35%になります。3Dグラフィックのレンダリングで使うなら、RTXシリーズがだんぜんおすすめです。

 

TMPGEnc Video Mastering Works 7

【TMPGEnc Video Mastering Works 7】を利用し、再生時間6分30秒のMJPEG動画をMP4形式に変換する時間を計測しました。結果は秒で表記しています。

エンコーダーはx264(H.264)およびx265(H.265)を利用し、それぞれ2パス・1パス・NVENCでエンコードしています。なお、NVENCはグラフィック機能を利用した高速エンコード機能のことです。

 

H.264(フルHD) 2Pass 1Pass NVENC
Core i7-12700×RTX 3060 838 426 129
Core i7-12700KF×RTX 3070 607 306 129
H.264(4K) 2Pass 1Pass NVENC
Core i7-12700×RTX 3060 2630 1281 410
Core i7-12700KF×RTX 3070 1870 942 404

まず軽めのH.264をチェック。CPU勝負のソフトウェアエンコード(2Pass・1Pass)では、クロックの差がきっちり出ており、Core i7-12700KがCore i7-12700よりも約26~29%早く変換を完了しています。

一方、NVENCでは最大約2%差とほぼ互角。グラボのグレードでほとんど変わらないことがわかりますね。動画のエンコードなら、GTX 1650でもOK。

 

H.265(フルHD) 2Pass 1Pass NVENC
Core i7-12700×RTX 3060 1438 701 162
Core i7-12700KF×RTX 3070 1207 596 159
H.265(4K) 2Pass 1Pass NVENC
Core i7-12700×RTX 3060 5227 2586 376
Core i7-12700KF×RTX 3070 3841 1890 365

重量級のH.265だと違う傾向になり、ソフトウェアエンコードでの両者の差は約15~16%と縮まる一方で、NVENCVでは約2~3%とほぼ変わりません。

 

Lightroom Classic CC

【Lightroom Classic CC】を使い、200枚のRAW画像(5760×3840ドット、CR2形式)をDNG形式に変換する時間と最高画質のJPEG画像に書き出す時間をそれぞれ計測しました。結果は秒で表記しています。

JPEG書き出しの際は“スクリーン用・標準”のシャープネスを適用しています。シャープネス処理が意外とCPUに負担をかけるため、特にCPUの性能が重要になります。

 

  CR2→DNG CR2→JPEG
Core i7-12700 20 70
Core i7-12700KF 17 63

画像変換もCPUの性能勝負ということで、高クロックのCore i7-12700Kがやはり有利。Core i7-12700に比べ、軽めのDNG変換では約15%、重量級のJPEG変換でも約10%早く変換を完了しています。

Core i7-12700KとCore i7-12700との差は最大約30%にもなり、同じコア・スレッドでも、動作クロックで差がつくことがわかりますね。

 

FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)

知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。現行のゲーミングPCであれば、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。

4K WQHD フルHD
6889 14293 20845

最高品質で測定した結果となりますが、WQHDではスコア10000を軽く超え、平均105fpsと安定してプレイ可能です。4Kはさすがに荷が重く、標準品質まで落とさないとスコア9000を超えることができません。

基本的にRTX 3060はWQHDまでが適正レベルとなります。

 

Apex Legends(エーペックス レジェンズ)

最近人気のバトロワ系FPSゲームです。個性的なスキルを持ったキャラクター”レジェンド”を操り、3名1組のチーム戦を繰り広げます。

【パッシブ・戦術・アルティメット】の各スキルをしっかり生かすのはもちろん、キャラの組み合わせによって戦略が変化するので、いかに連携できるかが勝利へのカギとなります。スピーディーな操作性で爽快感はバツグン!テンポよく楽しみたい方におすすめ。

平均と最低fpsを計測しました。

測定条件

  解像度:4K/WQHD/フルHD

  ゲーム設定:最高/低(fpsリミット解除)

  プレイモード:射撃訓練場

  最高
フルHD 189(161)fps 252(199)fps
WQHD 130(111)fps 159(129)fps
4K 73(58)fps 76(65)fps

FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。

このゲームもわりと軽めで、WQHDでは144Hzなどの高リフレッシュレートディスプレイを生かすことができます。なお、4Kでも平均60fps以上をキープできますが、対人戦なのでWQHD以下がおすすめ。

 

Fortnite(フォートナイト)

こちらも同じくバトロワ系の鉄板タイトルです。対人戦にプラスして、採集や建築要素があり、Apex Legendsとはまた違ったベクトルの楽しみ方ができます。チーム戦だけでなく、ソロで気軽にプレイできるのもいいですね。

平均と最低fpsを計測しました。

測定条件

  解像度:4K/WQHD/フルHD

  ゲーム設定:最高/高/中(RT”最高”/DLSS[フルHD&WQHD]”品質”・DLSS[4K]”パフォーマンス”)

  降下後、1分間のダッシュ&屋内探索

  最高
フルHD 137(130)fps 178(164)fps 301(283)fps
WQHD 90(84)fps 111(102)fps 189(179)fps
4K 43(40)fps 53(50)fps 91(84)fps

競技性の高いゲームなので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

DLSS無しでもWQHDまではfpsがよく伸び、高設定でも平均100fps以上をマークします。ちなみに、カジュアルなグラフィックなので、中設定でも正直十分。ガッツリfpsを稼ぐならおすすめです。

 

DLSS

  最高
フルHD 194(185)fps 234(221)fps 341(327)fps
WQHD 135(127)fps 160(148)fps 233(219)fps
4K 94(88)fps 110(106)fps 148(138)fps

DLSSを有効にした際の結果です。

解像度が上がるにつれ効果が大きくなり、最大約2倍にもなります。4K・高設定で平均100fps以上を超え、WQHDでは144Hzディスプレイを生かせるなど、とにかく便利な機能ですね。

 

RT

  最高
フルHD 42(36)fps 45(40)fps 44(40)fps
WQHD 24(21)fps 26(24)fps 26(22)fps
4K 11(10)fps 11(10)fps 11(10)fps

RT機能を有効にした際の結果です。

ライティング・シャドウ・反射のフルセットなので、いずれの解像度でも平均60fpsを大きく下回ります

 

RT+DLSS

  最高
フルHD 77(73)fps 80(74)fps 95(83)fps
WQHD 47(41)fps 52(48)fps 53(47)fps
4K 35(33)fps 39(36)fps 40(36)fps

RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。

fpsは劇的に向上しますが、平均60fpsを超えるのはフルHDまで。DLSSのみでパフォーマンスを上げるのがおすすめですね。

 

Cyberpunk 2077(サイバーパンク 2077)

大人気のオープンワールドアクションRPGですね。舞台となる2077年のアメリカ・カリフォルニアに位置する”ナイトシティ”では、テクノロジーが目覚ましく発展している一方、社会は混乱を極めており、まさにカオス。そんなナイトシティでの成功を企む主人公の”V(ヴィー)”を操り、様々なミッションに挑戦します。

ユニークなのはVの立ち位置を自分で選択できる点ですね。バックグラウンドは開始時点で決まっておらず、キャラクター作成時に3種類の”ライフパス”から選択できます。ライフパスによって大きくシナリオが変わることはありませんが、各種イベントや選択肢が変わり、バリエーションに幅を持たせているのは面白い試みです。

戦闘はFPSながら、RPG要素が大きく、格上の相手にはしっかり育成して臨む必要があります。武器や防具はもちろん、体内に埋め込む”サイバーウェア”をアップグレードしつつ、スキルを強化し、プレイスタイルによって柔軟にカスタマイズ可能。じっくり楽しめるRPGゲームに仕上がっています。

下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。

測定条件

  解像度:4K/WQHD/フルHD

  ゲーム設定:ウルトラ/高/中(RT”ウルトラ”/DLSS[フルHD&WQHD]”品質”・DLSS[4K]”パフォーマンス”)

  プレイモード:本編で市街地中心部を移動

  ウルトラ
フルHD 62(57)fps 75(69)fps 81(73)fps
WQHD 38(34)fps 48(45)fps 59(53)fps
4K 15(11)fps 23(21)fps 31(27)fps

スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。

他を圧倒するレベルのヘビー級ゲームなので、フルHDで平均60fps以上を超えるのがやっと。このゲームはDLSS前提なので、こればかりは仕方ありません。

 

DLSS

  ウルトラ
フルHD 76(66)fps 80(68)fps 82(75)fps
WQHD 50(45)fps 74(68)fps 80(72)fps
4K 34(32)fps 50(47)fps 64(60)fps

DLSSを有効にした際のfpsです。

やはり4Kでの効果が大きく、約2倍もfpsが伸び、中設定では平均60fps以上を超えるようになります。が、画質がかなり落ちるので、実用的なのはやはりWQHDまでといったところです。このクラスのゲームをWQHDで動かせるのは、とても魅力的。

なお、対戦ゲームでもないので、平均70fps台もあれば十分楽しめます。

 

RT

  ウルトラ
フルHD 24(21)fps 28(25)fps 29(26)fps
WQHD 15(13)fps 17(16)fps 19(16)fps
4K 8(7)fps 8(7)fps 8(7)fps

RTを有効にした際のfpsですが、元が重いのに加え、ライティング・シャドウ・反射フルセットなので、fpsが大幅に落ち込みます。動かすのもつらいレベルですね。

 

RT+DLSS

  ウルトラ
フルHD 46(41)fps 49(45)fps 52(47)fps
WQHD 28(26)fps 31(28)fps 32(30)fps
4K 23(19)fps 24(20)fps 25(22)fps

RT+DLSSを有効にした際のfpsです。

4Kでの伸び幅は約3倍にもなりますが、いずれの設定でも平均60fpsには遠く及びません。DLSSのみでプレイしましょう。

 

CrystalDiskMark

【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

 

このモデルは大容量の500GB SSDを搭載した、シングルストレージ構成となっています。編集用途なら、動画や画像の保存するHDDを追加して、SSD+HDDのデュアルストレージ構成にするのがおすすめ。なお、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプで、Western Digital製のものを搭載しています。

その実力ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きは、2000MB/s以上をコンスタントにキープし、一部3000MB/sとまさに爆速。ランダムの読み書きも非常に速く、スタンダードクラスのSSDとは思えない、高いパフォーマンスを発揮します。

もちろんゲームの読み込みは早く、アプリの動作もサクサクで非常に快適です!

 

温度

こちらはFF14ベンチマークを実行した際の各パーツの温度です。なお、室温は25℃です。

 

CPUの温度は、特に熱いP-コアで約40℃台と、しっかり冷却できています。グラボは、GPU温度が70℃台後半と低くなっていますが、ホットスポットは90℃を超えています。特に問題ない温度ではあるものの、ブロワファンタイプなので、冷却はちょっと弱いですね。

 

こちらは、CINEBENCH R23実行時の温度となります。

低出力の65W仕様ということもあり、フルロード時では約3GHzの安全運転モードになっています。あくまでも仕様なので、CPUクーラーをカスタマイズする必要はありません。

 

動作音

同じくFF14のベンチマークにて、実際の騒音値を測定してみました。※無響室・防音室での測定ではないので、あくまで参考までにどうぞ

 

ケースの左側面にて計測した結果です

50デシベルが一つの目安となりますが、ピーク時で52.2デシベルをマーク。CPUやグラボファンのノイズがやや気になる程度で、そこまでうるさく感じません。これだけファンを搭載してこのレベルなら、十分及第点ですね。

なお、アイドル時は48.7デシベルと、かすかにファンの音が聞こえるレベルで、非常に静かです。

 

おすすめカスタマイズ

基本的にカスタマイズ不要ですが、動画編集であれば32GBメモリ、3DCGの制作や3D CADなら64GBメモリがおすすめです。また、データの保存用にHDDを追加すると、さらに便利になります。

 icon-check-circle ドスパラのおすすめカスタマイズを徹底解説

 

まとめ&関連モデル

ケースの拡張性が高く、購入後にストレージを多く追加できるのは、編集用マシンとして大きな強みですね。また、大型CPUクーラーや機能性に優れたマザーボードなど、内容も充実しており、手堅い完成度を実現しています。

Core i7-12700とRTX 3060の高い性能で、あらゆる用途に対応でき、クリエイターPCならまずおすすめです。価格も17万円台と、ミドルタワーモデルにしては安く、コスパも◎。できれば、K付きCPUのオプションもあると、なおよかったですね。

 

 

raytrek(レイトレック) XF

【スペック】
■OS:Windows 11
■CPU:Core i7-12700
■メモリ:32GB(DDR4-3200)
■グラフィック:RTX 3070
■ストレージ:SSD 500GB(PCIe NVMe)
■電源:750W(80PLUS GOLD)
■無線LAN:有線のみ
■DVDドライブ非搭載/有線キーボード&マウス付属
■価格:209,980円(税込)~

このモデルをRTX 3070・32GBメモリにしたバージョンで、より性能にこだわるならおすすめ。RTX 3060ほどではありませんが、VRAMは8GBと多めに搭載しています。また、最大90%の電力変換効率を誇るゴールドクラス電源を搭載しているのもポイントです。

 

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