ハードだけではなく、OS(Windows)やオフィスソフトの知識もノートパソコン選びには欠かせません。特にオフィスソフトは、ライセンスや使えるソフトの違いでかなりバリエーションが豊富。ややこしいですが、この機会にしっかりマスターしましょう。
OS(Windows)
OSとは
OSは「Operation System」の略で、パソコン上でブラウザやゲームなど、各種プログラムを動かすのに必要な、ベースとなるシステムソフトウェアです。
OSの種類としては、誰もが知ってるWindowsのほか、AppleのMacOSやフリーのLinuxなどがあります。OSはWindows一強ということもあり、各ショップでも取扱いは基本的に”Windows 10・11”のみとなっています。
HomeとProとの違い
各ショップでは、ベーシックな”Homeエディション”のほか、”Proエディション”を搭載したモデルが販売されています。割高になるProバージョンを選ぶ必要があるのか。機能をチェックしてみましょう。
機能 | |
Windows Home | ・Microsoft Edge IE(Internet Explorer)に代わる高速ブラウザ ・Windows セキュリティ ・Windows Hello |
Windows Pro | Homeの機能は標準搭載 【追加機能】 ・Windows Update for Buisiness 任意のタイミングで、Windowsの更新プログラムを適用できる機能 ・Windows Remote Desktop ・Bitlocker ・Hyper-V |
わかる人にはわかる玄人向けのPro機能。はっきり言うと、普段使いではまず使わないのでHomeで十分です。
Office
ワード・エクセル・パワーポイントなど、プレゼンや書類の作成に必要不可欠なオフィスソフト。各ショップでは「Microsoft Office」と「KINGSOFT WPS Office」の2種類が用意されています。
Microsoft Office
これはもはや説明の必要もないでしょう。ビジネスや教育の場でおなじみの、Microsoft謹製のオフィスソフトです。PCと一緒に購入できるのは、”Office 2021&Office 2019”となります。
Office 2021とOffice 2019の違い
Office 2021はOffice 2019の進化版で、機能がさらに充実しています。Office2021で新たに追加された機能をピックアップしてみました。
主に、視覚的に訴える機能が強化されており、より見やすく操作性が向上しています。
Office 2021で追加された機能 | ||
Outlook | 翻訳・検索機能が強化 ・70を超える言語の翻訳 ・メール画像に注釈、キャンパス描写 ・検索バーからのクイック検索 | |
Exel | 新しい関数の追加 ・左側も、右側も検索… XLOOKUP ・動的配列 ・LET 関数 ・XMATCH 関数 | |
PowerPoint | 翻訳・検索機能が強化 ・スライドショーの記録(ビデオ録画、インク、レーザーポインター) ・インクストローク再生 ・スクリーンリーダー用スライド要素の配置 | |
その他 | ・Microsoft Searchによるドキュメント検索の強化 ・OpenDocument 形式(ODF)1.3 のサポート ・視覚効果、描写の更新 |
ライセンス
各PCショップでは、「プリインストール版」と呼ばれる、インストールされたパソコン限定のライセンスが用意されています。ポイントは次の4つです。
- 契約タイプ:買い切り(永続ライセンス)
- 販売タイプ:プリインストール(はじめからパソコンにインストール済み)
- 最新バージョンへのアップグレード不可
- インストールされたPCのみ有効
なお、最新バージョンへのアップグレード不可というのは、例えばOffice2019→Office2021のようなバージョンアップができないという意味です。
カスタマイズ価格
価格はOffice 2021とOffice 2019ではほぼ変わらないので、基本的にはOffice 2021を選べばOK。もちろんWindows 10でも使えます。
Office 2021(プリインストール版)
Office 2021 Personal (W/E/O) | Office 2021 Home & Business (W/E/O/P/N) | Office 2021 Professional (W/E/O/P/N/Pu/A) | |
NEC | 24,200円 | 25,300円 | ー |
富士通 | ー | 24,200円 | ー |
レノボ | 26,400円 | 31,900円 | ー |
Dell | 22,000円 | 33,000円 | 50,600円 |
マウス | 22,000円 | 27,500円 | 55,000円 |
ドスパラ | 22,000円 | 27,500円 | 53,900円 |
パソコン工房 | 20,900円 | 27,500円 | 49,500円 |
アプリ略号
W:Word E:Exel O:Outlook P:Powerpoint N:OneNote Pu:Publisher(Windows PCのみ) A:Access(Windows PCのみ)
別のライセンスのほうが安くなることも
マイクロソフトオフィスのライセンスは複雑になっており、1ヶ月や1年の短期間でしか使わない場合には、別のライセンスを購入したほうが安くすみます。
また、他のPC・タブレットでも使いたい場合にはプリインストール版では対応できないので、別のライセンスを購入する必要があります。
その他、大学生であれば格安・無料のライセンスが使える場合もあります。詳しくは関連記事をチェック!
KINGSOFT WPS Office
これはキングソフトのMicrosoft Officeの互換ソフトで、ワープロの”Writer”、表計算ソフトの”Spreadsheets”、プレゼンソフトの”Presentation”計3つのソフトで構成されています。
現行では3つのバージョンが販売されており、基本的にはStandardでOK。
- Standard:Writer・Spreadsheets・Presentationをセットにした基本プラン
- Gold:Standardにプログラミング言語のVBA対応+12種類のフォントを同梱
- Platinum:Standardにプログラミング言語のVBA対応+35種類のフォントを同梱
肝心の価格ですが、互換ソフトなのでとても安い!さらにいずれの製品でも、Windows PC1台+スマートフォンやタブレット端末(Android/iOS)2台の合計3台にインストールすることができ、コスパはとても高くなっています。
もちろん互換性もしっかり確保されており、「docx」「xlsx」「pptx」の新しいファイル形式に完全対応しています
なお実際の使用感としては、個人レベルなら十分使えるレベルですが、マクロ周りの互換性にやや不安があるので、ビジネス利用では素直にMicrosoft Officeをおすすめします。
カスタマイズ価格
一部ショップにて、Standard版のみ取扱があります。
WPS Office Standard | WPS Office Gold | WPS Office Platinum | |
ドスパラ | 2,800円 | ー | ー |
マウス | 2,900円 | ー | ー |
富士通 | 5,940円 | ー | ー |
HP | 4,200円 | ー | ー |
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