今回はHPの【OMEN 16-k0000】をお借りしました。クオリティの高さと価格の安さでバツグンのコスパを誇る、最上位ブランドのゲーミングノートをチェックしてみましょう。
スペック
※2023年4月23日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
外観
機能美重視のシンプルボディ
上位ブランドらしく、ボディの素材にはアルミ&樹脂の2種類を採用。下位ブランドの”VICTUS”はオール樹脂ボディなので、しっかり差別化されています。
ベース部分はタフなアルミ製なので、とても頑丈。一方、天板は樹脂ということで、開け閉めの際にたわみが生じ、やや安定性に欠けるのがネック。グレード的にはオール金属ボディがベターですね。
デザインは、ストレートボディに天板のOMENロゴのみと非常にシンプル。派手になりがちな排気グリルも、本体と一体化しており、とても控えめ。
機能美重視のスマートなデザインに仕上げており、使う人やシーンを選びません。エッジ加工でスピード感あふれるデザインのVICTUSとは対照的です。
もちろん、デュアルファン&4方向排気の構成となっており、とにかく熱くなりがちなCPUとGPUを強力に冷やします。
コンパクトボディ
このモデルは16インチボディにしてはコンパクト。ディスプレイのベゼル(ふち)をスリムにすることにより、横幅と奥行きを圧縮し、従来の15インチモデル並みのサイズを実現しています。
ボディの厚さも23mmと比較的スリムなので、野暮ったさがなく、とてもスタイリッシュですね。
充実したインターフェース
USBは左右・背面にあわせて5ポート搭載。最新規格にもバッチリ対応しており、背面のType-Cポート2基は、40Gbpsの超高速転送に対応した”Thunderbolt 4”規格となっています。1基ではなく2基というのは、さすが最上位グレードといったところ。
Type-Cポートのほか、オーソドックスなType-Aも装備しており、あらかたの周辺機器を接続できます。
画像出力端子はHDMIのみですが、Type-CポートはDisplayPort出力を兼ねているので、複数画面の出力も可能です。
ちなみに、背面のポートの配置も地味ながら◎。画像端子・電源ポートが背面に搭載されているので、サイドの有線マウスなどと干渉しないようになっています。ケーブル同士の混線はイラっと来るので、とても便利です。
できれば、LANポートも背面にあるとよかったですね。LANケーブルも太いので、取り回しがけっこう面倒だったりします。
ディスプレイ&キーボード
目に優しい大画面ディスプレイ搭載
このモデルは大画面の16.1インチディスプレイを搭載。
一般的な15.6インチとの差はわずか0.5インチですが、これだけでもだいぶゆとりを感じさせますね。没入感はかなり高く、迫力ゲームがよりはかどります。なお、解像度は現在主流のフルHD(1920×1080)となっています。
パネルは、優れた発色と高いコントラストを誇るIPSパネルを採用し、輝度も300nitと明るめ。くっきり鮮やかな映像クオリティで、ゲームとの相性はバツグン。
また、色域はsRGB 100%と広めなので、動画や画像編集にも最適です。
ちなみに、このモデルでは、TÜVの”Eyesafe認証”を受けた、目に優しいブルーライト低減パネルを搭載しているのがポイント。
液晶パネル自体がブルーライトを低減するので、別途フィルムを用意したり、ディスプレイの発色を変えたりする必要がありません。自然な発色と目の疲れにくさを両立した、優れたパネルとなっています。
144Hz対応ディスプレイ
このモデルでは、144Hzディスプレイを搭載しています。
144Hzディスプレイは、1秒間に描写できる回数が、通常の60Hzディスプレイの2倍以上!その分だけ映像が滑らかになり、ゲームのプレイ精度が上がります。特に動きの激しいFPSゲームにはうってつけです。
本格派キーボード
横幅の広い16インチタイプながら、テンキーレスタイプを採用しています。
あまりなじみがないかもしれませんが、シンプル&高い操作性でゲーマーに人気のタイプ。ゲーミングキーボードではテンキーレスタイプが多く出回っているほどです。まさにゲーミング特化の本格派仕様といったところですね。
テンキーが無い分余裕があり、各キーは大きめに造られ、キーピッチは約18.5mmと標準的な間隔をしっかり確保。配置そのものも素直なので、誤爆の心配はまずありません。ただ、キーピッチは他のゲーミングモデルのように19mm、もう少しゆとりが欲しいですね。
なお、電源ボタンはキーボード内に配置されていますが、他のキーに比べ固めで、しっかり押し込まないと反応せず、特に問題ない感じです。
ちなみに、ファンクションキーの内容はかなり充実しています。
基本的なものにプラスして、Windowsロックキー・タッチパッドロックキー・電卓キーのほか、OMEN Gaming Hubの起動キーを装備しており、とても便利です。
キーストロークはやや深めで、適度に反発があり、どちらかというと一般ノートに近い軽快な操作感ですね。なお、キーボード面の剛性は高く、安定して操作できるのは好印象。
もちろん、最上位グレードらしく、フルカラーLED内蔵のド派手なキーボードを搭載。付属アプリの”OMEN Gaming Hub”にて、カラーやアニメーションの設定が可能。カラーはブロック単位で設定でき、4ブロックに分割されています。
完成度の高いタッチパッド
タッチパッドは、クリックボタンとパッド部分が一緒になった、一体型タイプとなっています。
パッド部分はサラサラした材質で、カーソル操作はとてもスムーズ。また、クリックボタンも軽く押すだけで反応し、クリック音もほとんどせず、トータルで非常に高い完成度を実現しています。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。
RTX 3060搭載
グラフィック機能は、NVIDIAのミドルクラスクラスGPU・RTX 3060を搭載。一世代前となる”Ampere”のGPUとなります。
RTXシリーズでは、”RTコア”と”Tensorコア”を搭載しているのがポイント。
RTコアは”レイトレーシング技術(RT)”に対応しており、反射・影・ライティングなどをリアルに再現可能。ゲームでのイメージを見てもわかるように、炎の描写が車体にもしっかり表現され、従来よりもさらに臨場感が増しています。
また、AI機能のTensorコアは”DLSSモード”に対応しており、低い解像度でレンダリングした映像をアップスケーリングし、さらにアンチエイリアスを最適化することで、フレームレートを大幅に向上させることができます。ゲームの快適性が目に見えて上がり、とても便利。
そのほか、RTXシリーズはOptiXにも対応しているのもポイント。Blenderなどの3DCG作成ソフトでは、RTコアを活用した高速レンダリングや、Tensorコアを活用した高速のノイズ除去機能を搭載し、ヘビーなCG作成作業で高いパフォーマンスを発揮します。
CINEBENCH R23
3Dグラフィックのレンダリングソフト”CINEBENCH R23”で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。
このモデルでは、インテルの第12世代12コア16スレッドCPU・Core i5-12500Hを搭載しています。
最新世代では設計を一新し、高性能の”P-コア”と省エネの”E-コア”を搭載した、Wコア構成を採用。タスクに応じて、各コアを使い分け、場合によっては両者を併用することで、効率よく処理できるのが強みです。もちろん、コアの性能も向上しており、コア・スレッド数の増加も相まって、非常に高いパフォーマンスを発揮します。
ちなみに、ノート用の第12世代CPUには、Hシリーズ・Pシリーズ・Uシリーズの3タイプがあり、その中でも最上位のグレードとなります。
参考までに、上位のCore i7-12700H(14コア20スレッド)と比較してみると、シングルスコアは約3%差とほぼ互角ですが、マルチ性能ともなると約20%差がついています。
もちろん、性能重視ならCore i7-12700Hがおすすめですが、Core i5の性能は前世代のCore i7並みの性能があるので、予算重視ならCore i5で全然OK!
3DMARK
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・DirectX 12 Ultimate(Speed Way)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。
下位のRTX 3050 Tiよりも約40~50%性能が高く、VRAM(グラフィックメモリ)も6GB搭載しており、最新のゲームをまんべんなく楽しむならRTX 3060がまずおすすめ。ただし、最近のゲームはVRAMを多く使うので、8GB搭載したRTX 4060がベターです。
総合スコア | Graphics Score |
CPU/Physics Score |
Combined Score |
|
Speed Way | 1977 | ー | ー | ー |
Port Royal | 4653 | ー | ー | ー |
Time Spy Extreme |
3748 | 3694 | 4087 | ー |
Time Spy | 8129 | 7899 | 9738 | ー |
Night Raid | 42729 | 94492 | 10411 | ー |
Fire Strike Ultra |
4885 | 4731 | 23188 | 2520 |
Fire Strike Extreme |
9270 | 9508 | 23512 | 4424 |
Fire Strike | 18530 | 20621 | 24205 | 8773 |
Sky Diver | 47556 | 64839 | 21896 | 38316 |
FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)
最高 | 高 | 標準 | |
フルHD | 18237 | 21088 | 24955 |
知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。現行のゲーミングPCであれば、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。
従来のゲームであれば余裕で対応でき、最高設定でスコア18000台の非常に高いスコアをマーク。平均140fpsということで、144Hzディスプレイをきっちり生かすことができます。
Call of Duty: Modern Warfare II(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2)
解像度:フルHD
ゲーム設定:極限/ウルトラ/バランス(DLSS”クオリティ”)
プレイモード:マルチプレイ(ファーム18)
平均(最低)fps | 極限 | ウルトラ | バランス |
フルHD | 90(75)fps | 95(79)fps | 116(96)fps |
重量級のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
クオリティ重視でも平均100fps付近まで伸び、フルHDでの安定感が光ります。
DLSS
平均(最低)fps | 極限 | ウルトラ | バランス |
フルHD | 114(77)fps | 126(99)fps | 139(112)fps |
DLSSを有効にした際のfpsです。
フルHDから効果を発揮し、fpsは最大約33%向上。クオリティ重視でも144Hzディスプレイを生かせるようになります。RTX 3050クラスだと平均100fpsに届かないので、やはりRTX 3060は欲しいところですね。
Cyberpunk 2077(サイバーパンク 2077)
解像度:フルHD
ゲーム設定:ウルトラ/高/中(RT”ウルトラ”/DLSS”品質”)
プレイモード:本編で市街地中心部を移動
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
フルHD | 60(53)fps | 64(59)fps | 73(64)fps |
現状では最強レベルとなるウルトラヘビー級のFPSゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
フルHDではウルトラ設定でも平均60fpsキープできます。いろいろなゲームを楽しむなら、まずRTX 3060は押さえておきたいところですね。
DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
フルHD | 72(59)fps | 72(58)fps | 74(60)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。
フルHDから効果を発揮しており、最大約20%fpsが向上し、ウルトラ設定で平均72fpsと安定感が増します。なお、このゲームはFG(フレーム補完)でパフォーマンスを底上げできるので、DLSS 3に対応したRTX 4000シリーズの方がおすすめ。
RT
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
フルHD | 22(18)fps | 21(18)fps | 22(18)fps |
RT機能を有効にした際の結果です。
通常モードの重さ+反射・影・ライティングのフルセットということで、とんでもなく重く、全く歯が立ちません。
RT+DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
フルHD | 39(33)fps | 40(33)fps | 40(34)fps |
RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。
約2倍近くもfpsが向上しますが、元のfpsが低すぎるのでどうにもなりません。。
Hogwarts Legacy(ホグワーツ・レガシー)
解像度:フルHD
ゲーム設定:最高/高/中(RT”ウルトラ”/DLSS”クオリティ”)
プレイモード:ホグワーツ内の移動
平均(最低)fps | 最高 | 高 | 中 |
フルHD | 64(24)fps | 73(39)fps | 74(39)fps |
ウルトラヘビー級のアクションゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
フレームレートがかなり暴れるものの、最高設定では平均60fpsを超えています。ただし、このゲームはVRAMを多く使うため、テクスチャの貼り遅れが発生し、6GBだとちょっと厳しい感じ。
DLSS
平均(最低)fps | 最高 | 高 | 中 |
フルHD | 70(40)fps | 78(44)fps | 88(53)fps |
DLSSを有効にした際のfpsです。
効果はそこまで大きくないものの、fpsは最大約19%向上し、最高&高設定では安定感がやや向上します。なお、このゲームもFG(フレーム補完)でパフォーマンスを底上げできるので、DLSS 3に対応したRTX 4000シリーズの方がおすすめ。
RT
平均(最低)fps | 最高 | 高 | 中 |
フルHD | 30(16)fps | 31(17)fps | 35(22)fps |
RTを有効にした際のfpsです。
レイトレーシングは非常に負荷が高く、平均30fps台で頭打ちです。なお、VRAMが全く足りなくなるので、テクスチャが簡易表示されることがあります。
RT+DLSS
平均(最低)fps | 最高 | 高 | 中 |
フルHD | 44(27)fps | 46(35)fps | 48(27)fps |
RT+DLSSを有効にした際のfpsです。
最大約48%と大きく向上するものの、元のフレームレートが低すぎるので、平均60fpsには届きません。
BIOHAZARD RE:4(バイオハザード RE:4)
解像度:フルHD
ゲーム設定:最高/高/中(RT”高品質”/FSR”クオリティ”)
プレイモード:最初の村を移動
平均(最低)fps | 最高 (テクスチャ品質”高・8GB”) |
高 (テクスチャ品質”高・4GB”) |
中 (テクスチャ品質”中”) |
フルHD | 64(47)fps | 76(55)fps | 74(65)fps |
重量級のアクションゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
最高設定で平均60fpsを超えるものの、最低fpsが一けた台まで急激に落ちることもあり、安定感も欠けますね。
FidelityFX Super Resolution(FSR)
平均(最低)fps | 最高 (テクスチャ品質”高・8GB”) |
高 (テクスチャ品質”高・4GB”) |
中 (テクスチャ品質”中”) |
フルHD | 62(4)fps | 67(5)fps | 72(30)fps |
FSRを有効にした際のfpsです。FSRはDLSSに近い機能で、アップスケーリングによりフレームレートを上げることができます。Tensorコア不要の汎用性が高い技術で、最近では画質のクオリティもDLSSと同等レベルに向上しています。
FSRを有効にするとむしろ逆効果で、最低fpsの落ち込みが激しくなり、安定性がさらに悪くなります。はっきり言って性能不足なので、RTX 3070 TiやRTX 4060は欲しいですね。
なお、レイトレーシングにも対応していますが、VRAM不足でクラッシュするので省略しています。
Tiny Tina’s Wonderlands(ワンダーランズ)
解像度:フルHD
ゲーム設定:バッドアス/ウルトラ/高(FSR”クオリティ”)
プレイモード:フィールド内の移動
平均(最低)fps | バッドアス | ウルトラ | 高 |
フルHD | 72(65)fps | 75(67)fps | 88(78)fps |
超重量級のFPSゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
バッドアス設定で平均72fpsをマークしており、安定してプレイできます。激重設定でこのパフォーマンスはとても魅力的。
FidelityFX Super Resolution(FSR)
平均(最低)fps | バッドアス | ウルトラ | 高 |
フルHD | 86(77)fps | 87(75)fps | 104(91)fps |
FSRを有効にした際のfpsです。
最大約19%fpsが向上し、高設定で平均100fpsをキープできるようになります。安定感は大きく向上しますが、さすがに165Hzディスプレイを生かすのは厳しいですね。
VALORANT(ヴァロラント)
解像度:フルHD
ゲーム設定:高/中(アンチエイリアス”MSAA 4x”、異方性フィルタリング”16x”、シャープネスの動的補正”オン”)
プレイモード:アンレート
平均(最低)fps | 高 | 中 |
フルHD | 389(327)fps | 428(398)fps |
ノートでも動かせる超軽量級のFPSゲームです。競技性の高いゲームなので、できれば100fps以上は欲しいところ。
一般ノートのUHD Graphicsでも動かせるほどに軽いゲームということで、フルHDでも144Hzディスプレイをラクラク生かせます。
Rainbow Six Siege(レインボーシックスシージ)
解像度:フルHD
ゲーム設定:最高/超高
プレイモード:カジュアル(マルチプレイ)
平均(最低)fps | 最高 | 超高 |
フルHD | 284(246)fps | 294(271)fps |
超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
軽めのゲームならfpsがよく伸び、144Hzディスプレイをフルに生かすことができます。なお、最高設定でレンダリング解像度をMAXにしても、平均196fpsをマークしており、品質重視でも安定感バツグン。
OVERWATCH 2(オーバーウォッチ 2)
解像度:フルHD
ゲーム設定:エピック/ウルトラ/高(FSR”OFF”)
プレイモード:練習場
平均(最低)fps | エピック | ウルトラ | 高 |
フルHD | 141(102)fps | 211(154)fps | 326(153)fps |
超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
グラフィック負荷は前作からほとんど変わらず軽く、ウルトラ設定でも144Hzディスプレイをしっかり生かすことができます。フルに生かすならウルトラ設定ですが、グラフィッククオリティは十分きれいですね。
Apex Legends(エーペックス レジェンズ)
解像度:フルHD
ゲーム設定:最高・低(fpsリミット解除)
プレイモード:射撃訓練場
平均(最低)fps | 最高 | 低 |
フルHD | 153(125)fps | 218(172)fps |
標準的なグラフィック負荷のFPSゲームです。競技性の高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
最高設定で144Hzディスプレイをきっちり生かすことができ、スムーズにプレイ可能です。RTX 3050クラスだと平均100fpsに届かないことを考えると、やはり頼もしいですね。
CrystalDiskMark
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは512GB SSDを搭載しています。最近のゲームは負荷だけでなく、ゲームそのものの容量も増えていますが、500GBあればまずOK。SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプで、爆速のPCIe Gen.4規格を採用する本格派仕様で、マイクロン製となっています。
その実力ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み込みは、6000MB/sオーバーと爆速。ただし、それ以外は3000MB/s台とイマイチ伸びず、ランダムの速度もまずまずといったところ。トータルで見ると、スタンダードクラスのGen.4 SSDですね。
もちろん、SSDということで、動作そのものはとても快適。PCの起動からゲームのロードまでサクサク動きます。
温度
FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
CPUは80℃台後半で約4.1GHz(P-コア)と高いクロックをキープしています。また、GPUは70℃台半ばと安定した温度をキープしており、しっかり冷却できています。
こちらがCINEBENCH R23実行時の温度です。
100%のフルロード時では、80℃台後半で約3.0GHz(P-コア)とやや控えめ。フルに性能を引き出すのではなく、冷却に余裕を持たせている感じですね。
動作音
FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ
55デシベルを超えるとファンノイズが気になりますが、ピーク時で55.2デシベルとほぼきっかり。ゲーミングモデルらしい豪快なファンの風切り音ですが、耳障りな甲高いノイズが控えめなので、。
なお、最小時は46.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。
バッテリー持続時間
据え置きメインのモデルですが、「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、軽作業を想定した設定にしています。
- 電源設定:トップクラスの電力効率
- バックライト:40%
- 10秒ごとにキー入力
- 1分ごとに無線LAN経由でネット接続
結果は約4時間と、ゲーミングノートらしく5時間を下回っています。電源のない環境で使うなら、バッテリー管理に細心の注意を払いましょう。
便利なユーティリティー機能
ゲームについては”OMEN Gaming Hub”が用意され、動作モードの設定やゲームプレイ時の動作の最適化などを行うことができます。
そほのか、パソコンのサポートツールとして”HP Support Assistant”が用意されており、ハードウェアの診断からサポートまでワンストップで実行できます。
サウンドにもこだわっており、デンマークの高級オーディオメーカー”BANG & OLUFSEN”のサウンドシステムを採用。
肝心のサウンドクオリティですが、低音~高音域まで伸び、重低音もしっかり再現。音質も厚めで、サラウンド効果も効いており、迫力のある力強いサウンドです。
まとめ&関連モデル
最上位グレードらしくクオリティはかなり高め。大型の16インチディスプレイは、144Hz出力&G-Syncに対応し、快適にゲームを楽しめます。また、テンキーレスのフルカラーキーボードを搭載する本格派仕様となっているのもポイントです。
セール時の価格が非常に安くコスパにも優れており、クオリティを重視しつつ予算を抑えたい方におすすめ。なお、最近ではRTX 3060でも厳しいゲームが出てきているため、できればRTX 4060がおすすめ。OMENの新モデルは5月から順次発売予定なので、それを待つのもいいでしょう。
OMEN 16-k0000 パフォーマンスモデル
【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
16.1インチ フルHD ノングレア IPS 144Hz G-Sync
300nit sRGB 100%
■CPU:Core i7-12700H
■メモリ:16GB(DDR5-4800)
■グラボ:RTX 3060
■ストレージ:SSD 1TB(PCIe NVMe Gen.4)
■【セールでさらにおトク】308,000円(税込)~
Core i7を搭載した上位モデルで、実況配信や各種編集作業でも使うならおすすめ。
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