raytrek(レイトレック) R7-AA7Tをレビュー 圧倒的パフォーマンス!Core i7-12700H・RTX 3070 Ti・高品質ディスプレイを搭載したクリエイターノート

今回ドスパラで販売している、サードウェーブの【raytrek R7-AA7T】をお借りしました。

Core i7-12700H&RTX 3070 Ti搭載!編集作業に便利な高性能ディスプレイを装備した、ハイスペックのクリエイターノートをチェックしてみましょう。

 

スペック

 raytrek R7-AA7T
サイズW395×D262×H21~25mm
重量約2.3kg(実測2208g)
OSWindows 11 Home(64ビット)
CPUCore i7-12700H
・14コア20スレッド
・定格2.3/最大4.7GHz
メモリ16GB(8GB×2、PC5-38400)
ストレージ1TB SSD(PCIe NVMe Gen.4)
グラフィクスRTX 3070 Ti(GDDR6 8GB)
ディスプレイ17.3インチ、WQHD、ノングレア、165Hz
インターフェースThunderbolt 4、USB3.2 Gen.2 Type-A、USB3.2 Gen.1 Type-A×2、HDMI 2.1、microSDスロット、LANポート、マイク入力、ヘッドフォン出力
光学ドライブ×
カメラHD画質 WEBカメラ
キーボード日本語配列キーボード
Wi-FiIEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth5.2
保証1年(最大5年)
価格264,980円(税込)~
付属品・各種マニュアル
・電源アダプタ(501g)
・電源ケーブル(160g)

※2022年6月3日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。

 

外観

シンプルなデザイン

このモデルは、ノートパソコンでは最大級となる17インチサイズとなっています。

 

15インチモデルよりも一回り大きいものの、ディスプレイのベゼル(ふち)を上下左右にスリムにすることで、横幅40cm以下のコンパクトボディを実現。一昔前の17インチモデルよりもだいぶ小さくなっていますね。

また、ベゼルがスリムなので、見た目も野暮ったさがなく、とてもスタイリッシュ。まさに一石二鳥といったところです。

 

ボディの厚さは21~25mmと、高性能GPU搭載モデルでは標準的な厚さとなっています。

 

デザインは実用性重視でとてもシンプル。

 

樹脂製のオーソドックスなブラックボディは、ロゴすら省く徹底ぶり。さらに、排気グリルは、ボディと一体化した控えめな造形に仕上げています。全くと言っていいほどクセがないので、仕事用としても使えますね。

 

ちなみに、フロント下部にはイルミネーションバーが装備されています。光り方はだいぶ控えめ。

 

底面はこの通り、大きく通気口が開けられており通気性はバツグン。2基のデュアルファンでCPUとGPUを強力に冷却します。

 

充実したインターフェース

インターフェースの内容ですが、USBは全4ポート搭載。数こそ多くありませんが、最新規格に対応しており、小型&リバーシブルのType-Cポートは、40Gbpsの超高速転送に対応した”Thunderbolt 4”規格となっています

もちろん、従来のType-Aも搭載しているので、周辺機器の接続にはまず困りません。

 

また、画像出力端子はHDMIのみですが、Type-Cポートが画像出力を兼ねているため、複数ディスプレイの運用も可能です。さらに、地味ながら便利なmicroSDスロットをしっかり完備しているのも◎。普段使いにも便利ですね。

 

ポートの配置もよく考えられており、HDMI・LAN・電源・USB Type-Cポートが後ろ側に配置されているのもポイント。中でも映像・LAN・電源ケーブルは特にかさばりやすく、サイドにあるとマウスなどの配線と干渉して邪魔になりがち。しかし、後ろにあればそんな心配は一切ありません。

なお、指紋認証センサーは非搭載ですが、Webカメラは顔認証に対応しています。本人認証のため、ログインパスワードよりも安全。また、ログインの際わざわざパスワード入力することなく、とてもスムーズです。

 

ディスプレイ&キーボード

高性能ディスプレイ搭載

ディスプレイサイズは、大型の17.3インチです。スタンダードな15.6よりもさらに大きく、だいぶゆとりがあります。テンキー付きのキーボードを搭載してもなお、両サイドにスペースが余るので、その大きさがわかりますね。

 

解像度はWQHD(2560×1440)です。フルHDのワンランク上となる高い解像度で、より精細な映像を描写できるほか、一度に表示できる情報量も多くなり、作業がよりはかどります。

上のイメージは、フルHDとWQHDを比較したものですが、その違いは一目瞭然です。

 

さらに、クリエイター向けモデルということで、sRGBカバー率は約99%(sRGB比約100%)と、一般モデルに比べ色域が広めなのもポイント。色の再現性が高く、写真や動画などをより正確に編集できます。

なお、AdobeRGBカバー率は約76%(AdobeRGB比約77%)にとどまっており、圧倒的とは言えないものの、クリエイティブモデルとしてのポイントはしっかり押さえています。

 

実際に見た感じでは、コントラスト・発色が高く、映像クオリティは高め。横からのぞいても、色ムラがほとんどありません。

 

165Hz出力対応!

クリエイター向けモデルですが、なんと高速の165Hz出力に対応しており、こう見えてゲーミングノートだったりします。

1秒間に描写できる枚数は、通常の60Hzディスプレイの2倍以上!144Hzのさらにその上を行く非常に滑らかな描写性能で、ゲームのプレイ精度が上がります。特に動きの激しいFPSゲームで効果てきめんです。

 

公式情報ではありませんが、型番(BOE0977)を調べてみると、”G-Sync”にも対応しています。

G-SyncとはNVIDIAの映像同期技術のことで、スタッター(カクつき)やテアリング(分断)を抑え、正確なゲーミングを実現します。高リフレッシュレートディスプレイとの相乗効果で、快適そのものです。

 

ド派手なフルカラーキーボード

トレンドのLED内蔵キーボードですが、ゲーミングノート顔負けのフルカラー仕様となっています。見た目がかなり華やかになるだけでなく、薄暗い場所でもタイピングしやすくなり、機能面でも優れています。

 

なお、イルミネーションのカラーは、4ブロック単位で変更でき、アニメーションにも対応しています。イルミネーションバーと同じく、付属アプリでかんたんに変更可能です。

 

17インチのワイドボディということで、キーボードにはテンキーをしっかり装備。

キーはすべて独立しており、キーピッチも18.5mmとゆとりがしっかり確保されています。ただし、Enterキーの周りとテンキーの配置がやや特殊なので、慣れるまでは打ち間違いに注意が必要ですね。

 

キーストロークはやや深く、反発も適度にあり、サクサクした打鍵感ですね。キーボード面の剛性も高く、安定感もバッチリ。快適にタイピングできます。

 

ちなみに、電源ボタン横に配置されたボタンでは、”オフィスモード・パフォーマンスモード・ターボモード”3種類の動作モードに切り替えることができます。

 

スムーズなタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプを採用しています。

 

完成度は高く、表面はさらさらしておりカーソル操作は非常にスムーズ。一方、クリックボタンはやや押し込む必要があり、こちらはオーソドックスな完成度ですね。

 

 

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。

RTX 3070 Ti搭載

NVIDIAの最新世代GPU・RTX 3070 Tiを搭載。RTX 3070の上位バージョンとなるハイスペックGPUで、各種編集作業で高いパフォーマンスを発揮するのはもちろん、WQHDでのゲーミングにも対応できる高い性能を誇ります。

また、RTXシリーズということで、リアルタイムレイトレーシング技術(RT)に対応しています。GPU内部にレイトレーシング専用ユニット”RTコア”を搭載することで、従来よりもさらにリアルな映像描写が可能になっています。

 

上の画像はRTに対応したBattlefield Vのデモムービーですが、従来のGPUとの違いは一目瞭然。炎の描写が車体にもしっかり表現され、よりリアルになっているのがわかりますね。

さらに、RTコアのほか、AI機能に対応した”Tensorコア”を搭載しています。

Tensorコアを活用した”DLSSモード”では、低い解像度でレンダリングした映像をアップスケーリングし、さらにアンチエイリアスを最適化することで、フレームレートを大幅に向上させることができます。ゲームの快適性が目に見えて上がるので、とても便利ですね。

なお、RT・DLSSいずれも対応したゲームでないと動作しない点に注意!

 

CINEBENCH

まずは、3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。

 

このモデルでは、インテルの第12世代14コア20スレッドCPU・Core i7-12700Hを搭載しています。

最新世代では設計を一新し、高性能の”P-コア”と省エネの”E-コア”を搭載した、Wコア構成を採用。タスクに応じて、各コアを使い分け、場合によっては両者を併用することで、効率よく処理できるのが強みです。もちろん、コアの性能も向上しており、コア・スレッド数の増加も相まって、非常に高いパフォーマンスを発揮します。

ちなみに、ノート用の第12世代CPUには、Hシリーズ・Pシリーズ・Uシリーズの3タイプがあり、その中でも最上位のグレードとなります。

 

高性能のHシリーズということで、スタンダードクラスのCPUに比べ、性能はかなり高め。ワンランク下のPシリーズCPU・Core i7-1260P(12コア16スレッド)と比較してみると、シングルスコアは約16%、マルチ性能は約70%も高く、まさに圧倒的です!

 

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、DirectX 12(Time Spy/Night Raid)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。

 

グラフィック性能は、Core i7-1260Pの内蔵グラフィック”Iris Xe Graphics”の約5~6倍にもなり、特にゲーミング性能は雲泥の差です。ちなみに、下位のRTX 3070との性能差は、約5~10%程度と小さめ。

 総合スコアGraphics
Score
CPU/Physics
Score
Combined
Score
Port Royal6512
Time Spy
Extreme
522051485671
Time Spy107351045512664
Night Raid495988633914539
Fire Strike
Ultra
69716784295023596
Fire Strike
Extreme
1318013576295306432
Fire Strike24577274842945612038
Sky Diver60224864842739740696

 

PCMark 10

【PCMark 10】は、ブラウジング・ビデオチャット・動画や画像の編集作業・軽めの3Dゲームなど、一般的な用途での性能を測る定番ソフトです。

 

ブラウジングやオフィス作業など、基本的なタスクを快適にこなせる目安はスコア3000以上となりますが、余裕でクリアしており、スコア7000に迫る異次元のスコアをマーク。動画・画像編集などヘビーな作業にもラクラク対応できます。

なお、総合スコアで比較すると、Core i7-1260Pよりも約45%高いスコアとなっています。ただし、レンダリングテストでは、約3.5倍もの差をつけており、特にヘビーな作業では性能差がもろに出ます。

 

Blender

【Blender】を利用し、3Dグラフィックのデモデータをレンダリングする時間を計測しました。

Blenderは、CPUだけでなくGPUもサポートしており、NVIDIA製GPUでは”CUDA”と”OptiX”でのレンダリングが可能です。

 

BMWCPUCUDAOptiX
Core i7-12700H×RTX 3070 Ti2:310:210:11
Core i7-1260P4:28
Class roomCPUCUDAOptiX
Core i7-12700H×RTX 3070 Ti5:580:400:22
Core i7-1260P10:54
BarbershopCPUCUDAOptiX
Core i7-12700H×RTX 3070 Ti27:502:571:42
Core i7-1260P51:23

CPUでのレンダリングでは、Core i7-12700HがCore i7-1260Pを圧倒し、両者の差は約44~46%にもなります。

さらに、このモデルではRTXシリーズを搭載しているので、Optixで非常に高いパフォーマンスを発揮するのがポイント。その実力ですが、なんとCUDAよりも約42~50%早くレンダリングを完了します。3Dグラフィックのレンダリングで使うなら、RTXシリーズがだんぜんおすすめです。

 

TMPGEnc Video Mastering Works 7

【TMPGEnc Video Mastering Works 7】を利用し、再生時間6分30秒のMJPEG動画をMP4形式に変換する時間を計測しました。

エンコーダーはx264(H.264)およびx265(H.265)を利用し、それぞれ2パス・1パス・QSV&NVENCでエンコードしています。なお、QSV&NVENCはグラフィック機能を利用した高速エンコード機能のこと。RTX 3050では、超高速のNVENCを使うことができます。

 

H.264(フルHD)2Pass1PassNVENC/QSV
Core i7-12700H×RTX 3070 Ti12:216:212:26
Core i7-1260P22:0911:182:57

まず軽めのH.264ですが、CPU勝負のソフトウェアエンコード(2Pass・1Pass)では、コア・スレッド数の多いCore i7-12700Hが有利で、Core i7-1260Pよりも約43~44%早く変換を完了しています。

また、ハードウェアエンコードでも、NVENCがQSVよりも約18%早く変換を完了。QSVのパフォーマンスはかなり優秀ですが、NVENCではさらにその上を行きます。

 

H.265(フルHD)2Pass1PassNVENC/QSV
Core i7-12700H×RTX 3070 Ti25:2212:493:02
Core i7-1260P41:1520:383:34

重量級のH.265でも同じような傾向となり、両者の差はソフトウェアエンコードでは約38~39%、ハードウェアエンコードでは約15%となります。

 

Lightroom Classic CC

【Lightroom Classic CC】を使い、200枚のRAW画像(5760×3840ドット、CR2形式)をDNG形式に変換する時間と最高画質のJPEG画像に書き出す時間をそれぞれ計測しました。

JPEG書き出しの際は“スクリーン用・標準”のシャープネスを適用しています。シャープネス処理が以外とCPUに負担をかけるため、特にCPUの性能が重要になります。

 

 CR2→DNGCR2→JPEG
Core i7-12700H0:301:19
Core i7-1260P0:422:15

画像変換テストもCPU勝負ということで、Core i7-12700Hがやはり有利。Core i7-1260Pに比べ、軽めのDNG変換では約29%、重量級のJPEG変換ともなると約41%も早く変換を完了しています。

 

FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)

知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。現行のゲーミングPCであれば、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。

 最高標準
フルHD211692376825986
WQHD164561950222790

WQHD・最高設定でもスコア15000台をラクラク超え、平均126fpsをマーク!165Hzディスプレイを生かしつつ、安定してプレイできます。

 

Elden Ring(エルデンリング)

”DARK SOULS”や”SEKIRO”などの人気タイトルでおなじみ、フロム・ソフトウェアのアクションRPGゲームです。世界観をはじめ、言ってしまえばDARK SOULSのオープンフィールド版といったところ。

戦闘システムについては、死んでナンボのシビアなスタミナ制バトルはDARK SOULSそのもの。ただし、新たにジャンプ攻撃が加わり、さらにオープンフィールドということで、地の利を生かした戦いができるなど、戦術の幅がより広がっています。

もちろん、マップが広くなることにより、探索要素も大幅に向上。探索・レベル上げ・装備の強化にじっくり取り組みつつ、高難易度ダンジョンに挑戦する、王道&硬派なアクションRPGゲームとしておすすめ。

下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。

測定条件

  解像度:WQHD/フルHD

  ゲーム設定:最高

  プレイモード:フィールド内の探索

WQHDフルHD
60(59)fps60(59)fps

最近のゲームにしては珍しく、fpsの上限が60に設定されています。グラフィックの負荷は高めですが、RTX 3070 TiならWQHDでもしっかり平均60fpsをキープできます

 

MONSTER HUNTER RISE(モンスターハンターライズ)

大人気の「狩り」ゲームの最新版。バイオハザードでおなじみのグラフィックエンジン”RE Engine”を採用することで、美しい描写と負荷の軽さを両立しています。

下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。

測定条件

  解像度:WQHD/フルHD

  ゲーム設定:高

  プレイモード:セレクトクエスト(唐傘の妖怪)

WQHDフルHD
120(105)fps154(129)fps

スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。

高設定での結果となりますが、いずれの解像度でも平均100fps以上をキープ。WQHDでコンスタントに平均100fps以上を狙えるのは、とても魅力的ですね。

 

Call of Duty : Vanguard(コール オブ デューティ ヴァンガード)

大御所FPSゲーム・Call of Dutyの最新作ですね。舞台は第二次世界大戦となり、2017年に発売された”Call of Duty : WWII”から実に4年ぶり。内容は、メインストーリーとなるキャンペーンモード・マルチプレイモード・ゾンビモードのおなじみ三本立てです。

ゲームモードは、いつものドミネーション・チームデスマッチ・Kill Confirmedに加え、パトロールを追加。一定コースを動くパトロールポイントを確保するのが目標となりますが、移動し続けるので、攻守にわたって臨機応変な対応が求められます。

また、本作ではプレイ可能人数が3つの区分に分けられ、最大48人(24対24)で息つく暇のない、大規模戦闘を楽しむことができます。テンポのいい銃撃戦や、武器カスタマイズの広さも前作からしっかり引き継いでおり、毎年恒例のFPSゲームとしておすすめ。

下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。

測定条件

  解像度:WQHD/フルHD

  ゲーム設定:最高/高/通常(DLSS”クオリティ”)

  プレイモード:マルチプレイ(ホテル)

 ウルトラ通常
フルHD143(129)fps151(138)fps201(184)fps
WQHD96(89)fps101(95)fps144(116)fps

競技性の高いゲームなので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

重そうに見えて意外と最適化されており、DLSS無しでも、WQHDではウルトラ設定でほぼ平均100psをマーク。フルHDなら平均140fps台と、安定感ばつぐんです。

このゲームもDLSSに対応しており、フレームレートをさらに底上げできます。

 

DLSS

 ウルトラ通常
フルHD194(178)fps199(185)fps204(185)fps
WQHD142(133)fps148(139)fps174(163)fps

DLSSを有効にした際のfpsです。

解像度が上がるにつれ効果が大きくなり、WQHDでは最大約47%もfpsが向上し、平均140fps台まで伸びます。フルHDなら165Hzディスプレイをきっちり生かせるほどになり、まさに盤石ですね。

 

Rainbow Six Siege(レインボーシックスシージ)

Ubisoftでおなじみ【Tom Clancy’sシリーズ】のFPSゲームで、2015年12月の発売以来、今なお絶大な人気を誇ります。ゲームそのものも軽く、お手軽にできるのもポイントですね。

内容はかなりリアル志向。5対5のマルチプレイでは、個性あふれるオペレーターを駆使し、拠点防衛と攻撃を入れ替えで行います。死角多数の複雑に入り組んだマップで繰り広げられる戦闘は、自動回復のないシビアなライフシステムも相まって、高い緊張感を味わえます。

下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。

測定条件

  解像度:WQHD/フルHD

  ゲーム設定:最高/超高/高

  プレイモード:カジュアル(マルチプレイ)

 最高超高
フルHD315(289)fps321(293)fps350(306)fps
WQHD235(202)fps243(208)fps267(221)fps

競技性の高いゲームなので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

FPSゲーム屈指の軽さを誇り、WQHDでも平均200fpsオーバーとなり、165Hzディスプレイをフル活用できます

 

Apex Legends(エーペックス レジェンズ)

最近人気のバトロワ系FPSゲームです。個性的なスキルを持ったキャラクター”レジェンド”を操り、3名1組のチーム戦を繰り広げます。

【パッシブ・戦術・アルティメット】の各スキルをしっかり生かすのはもちろん、キャラの組み合わせによって戦略が変化するので、いかに連携できるかが勝利へのカギとなります。スピーディーな操作性で爽快感はバツグン!テンポよく楽しみたい方におすすめ。

平均と最低fpsを計測しました。

測定条件

  解像度:WQHD/フルHD

  ゲーム設定:最高・低(fpsリミット解除)

  プレイモード:APEXゲーム(本編)

 最高
フルHD223(190)fps277(242)fps
WQHD158(137)fps191(159)fps

FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。

やはりWQHDでの安定感の高さが光り、最高品質で平均158fpsまで伸び、165Hzディスプレイを生かせます。軽めのゲームとはいえ、この性能はとても魅力的ですね。

 

Fortnite(フォートナイト)

こちらも同じくバトロワ系の鉄板タイトルです。対人戦にプラスして、採集や建築要素があり、Apex Legendsとはまた違ったベクトルの楽しみ方ができます。チーム戦だけでなく、ソロで気軽にプレイできるのもいいですね。

平均と最低fpsを計測しました。

測定条件

  解像度:WQHD/フルHD

  ゲーム設定:最高/高/中(RT”最高”/DLSS”品質”)

  降下後、1分間のダッシュ&屋内探索

 最高
フルHD161(153)fps207(195)fps325(302)fps
WQHD108(101)fps135(128)fps235(213)fps

競技性の高いゲームなので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

軽そうに見えて最高設定が意外に重め。それでも、WQHDでは平均100fpsを超えるはさすがですね。ただ、だいぶカジュアルなグラフィックなので、中設定でも正直十分ではあります。

 

DLSS

 最高
フルHD212(202)fps251(237)fps329(314)fps
WQHD150(142)fps176(166)fps250(244)fps

DLSSを有効にした際の結果です。

やはり解像度が上がれば上がるほど効果が大きくなり、WQHDでは最大約39%向上し、最高設定で平均150fpsまで伸びます。高設定なら165Hzディスプレイをきっちり生かすことができ、効果てきめんです。

 

RT

 最高
フルHD49(41)fps58(54)fps63(55)fps
WQHD31(29)fps33(28)fps34(31)fps

RT機能を有効にした際の結果です。

ライティング・シャドウ・反射のフルセットということで非常に重く、軒並み平均60fpsを下回ります。そもそもこのゲームのグラフィックでRTが必要かと聞かれると、なんとも微妙なところですね。

 

RT+DLSS

 最高
フルHD96(92)fps103(95)fps110(104)fps
WQHD60(55)fps62(56)fps64(61)fps

RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。

fpsの伸び幅は約2倍になるものの、フルHDまでが実用レベルといったところ。DLSSでfpsを伸ばすくらいがちょうどいい感じです

 

CrystalDiskMark

【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

 

このモデルは超大容量の1TB SSDを搭載しています。512GBの2倍にもなる容量の多さで、データを多く保存でき、ゲームもより多くインストールできます。マイクロン製のSSDは、通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプで、爆速のPCIe Gen.4規格を採用する本格派仕様。

その実力ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きはいずれも4ケタで、一部6000MB/sオーバーと驚異的な速度をマーク。一方、ランダムはGen.3タイプ並みとなっており、やや物足りない感じ。。とにかくシーケンシャルのスコアが際立ちますね。

もちろん、実際の動作も快適で、OSの起動からブラウジングや各種アプリの動作にいたるまでサクサク動きます。ちなみに、HDDのカスタマイズはできないので、データを多く保存するなら、別途外付けHDDをつなぐか、クラウドストレージを活用しましょう。

 

温度

FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。

 

ピーク時では80℃台をキープ。低いとは言えないものの、14コア20スレッドCPUでこの温度なら上出来でしょう。

また、GPUも同じく80℃台をマークしていますが、特に熱くなるホットスポットでは90℃台となっており、夏場はできるだけ涼しいところで使うのがおすすめです。

 

動作音

FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ

 

50デシベルを超えるとノイズが気になるようになりますが、ピーク時で58.7デシベルと大きく超えており、ゲーミングノートと同等レベルとなっています。ファンの回転音は豪快ですが、耳障りな甲高いノイズが控えめなのがせめてもの救いですね。

ファンノイズとの兼ね合いから、パフォーマンスモードをメインに使い、特に性能が欲しい場合には、ターボモードに切り替える使い方がおすすめ。なお、最小時は46.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。

 

バッテリー持続時間

「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、軽作業を想定した設定にしています。

  • 電源設定:オフィスモード、トップクラスの電力効率
  • バックライト:40%
  • 10秒ごとにキー入力
  • 1分ごとに無線LAN経由でネット接続

結果は約5時間をマーク。高性能CPU&GPU搭載モデルにしては持つ方ですが、電源のない環境だとちょっと不安です。基本的に電源につないで使いましょう。

 

便利機能いろいろ

付属アプリの内容が充実しており、ファンやキーボードのLEDの調整やシステムのモニタリングなど、各種設定がワンストップでできるようになっています。

 

そのほか、動作モードやファンの動作設定ができるほか、ディスプレイのカラーモードも用意され、使うシーンに応じて、好みのカラーに設定できます。

 

また、サウンドイコライザ”Sound Blaster CINEMA6+”を搭載。サラウンドをはじめ、イコライザー機能が充実しており、好みの音質に柔軟にカスタマイズ可能です。

肝心の品質ですが、低音~高音までよく出ていますが、重低音はやや弱め。音質そのものは厚みがあり、サラウンド効果もしっかり効いているので、迫力も感じられます。内蔵スピーカーにしては、上々のクオリティです。

 

おすすめカスタマイズ

初期構成でも十分実用的ですが、メモリは32GBあるとやはり安心。3DCGの制作や3D CADなど特にヘビーな作業で使うなら、64GBがおすすめです。

 

まとめ&関連モデル

Core i7-12700H&RTX 3070 Tiのパフォーマンスはとても驚異的。一般ノートのCore i7を圧倒し、特に3Dグラフィックのレンダリングでは、恐るべき時短効果を発揮します。また、WQHDでのゲーミングでもバツグンの安定感を誇り、ゲームや編集作業問わず、あらゆる用途に対応できます。

機能面も優れており、高色域・高解像度・高速の3拍子そろったディスプレイや、フルカラーキーボードを搭載。それでいて価格は26万円台と、RTX 3070 Ti搭載モデルにしては安く、コスパ◎

クリエイターノートでクオリティにとことんこだわるなら、このモデルがおすすめです

 

 

raytrek/レイトレック R7-ZF

【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
17.3インチ WQHD ノングレア 165Hz
■CPU:Core i9-12900H
■メモリ:16GB(DDR5-4800)
■グラフィック:RTX 3070 Ti
■ストレージ:SSD 1TB(PCIe NVMe)
■価格:279,980円(税込)~

このモデルをCore i9-12900Hにしたバージョンです。Core i7よりも約10%性能が高く、パフォーマンスにこだわるならおすすめ。

 

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