ぜひ知っておきたい!ノートPCのOSやオフィスの選び方を徹底解説

ハードだけではなく、OS(Windows)やオフィスソフトの知識もノートパソコン選びには欠かせません。特にオフィスソフトは、ライセンスや使えるソフトの違いでかなりバリエーションが豊富。ややこしいですが、この機会にしっかりマスターしましょう。

 

目次

OS(Windows)

OSとは

OSは「Operation System」の略で、パソコン上でブラウザやゲームなど、各種プログラムを動かすのに必要な、ベースとなるシステムソフトウェアです。

OSの種類としては、誰もが知ってるWindowsのほか、AppleのMacOSやフリーのLinuxなどがあります。OSはWindows一強ということもあり、各ショップでも取扱いは基本的に”Windows 10・11”のみとなっています。

 

HomeとProとの違い

各ショップでは、ベーシックな”Homeエディション”のほか、”Proエディション”を搭載したモデルが販売されています。割高になるProバージョンを選ぶ必要があるのか。機能をチェックしてみましょう。

 

  機能
Windows Home ・Microsoft Edge
IE(Internet Explorer)に代わる高速ブラウザ

・Windows セキュリティ
Microsoft謹製のウイルス対策ソフト

・Windows Hello
Windows標準の指紋・顔認証システム

Windows Pro Homeの機能は標準搭載

【追加機能】
・Windows Update for Buisiness
任意のタイミングで、Windowsの更新プログラムを適用できる機能

・Windows Remote Desktop
遠隔地のPCを操作することができる機能

・Bitlocker
内蔵・外付けハードディスクや、フラッシュメモリなどを暗号化し、データを保護する機能

・Hyper-V
Windows 11上で、仮想環境(Windows 7など)を作る機能

わかる人にはわかる玄人向けのPro機能。はっきり言うと、普段使いではまず使わないのでHomeで十分です

 

Windows Sモードとは?

最近ではHomeとProの各エディションに、【Sモード】を追加したパソコンが販売されるようになっています。

Sモードはざっくりいうと「機能制限版」で、次の4点に制限がかかっています。

 

 icon-check-circle-o Windowsストア以外からのアプリのインストール

インストールできるアプリはWindowsストアで配信されているものに限られます。なぜ限定するのかというと、安全性を確保するためですね。

Windowsストアで配信されているアプリはマイクロソフトによって安全性が確認されているので、アプリとともに悪質なファイルがインストールされる心配はありません。

 

 icon-check-circle-o Edge以外のインターネットブラウザ

インターネットブラウザはマイクロソフト謹製の【Edge】のみとなります。ChromeやFireFoxなどの他社製ブラウザを使うことはできません。(そもそもWindowsストアで配信されていない)

 

 icon-check-circle-o Bing以外の検索プロバイダー

既定のEdgeブラウザで検索する際、マイクロソフトの検索エンジン【Bing】で検索を実行します。おなじみのGoggle検索やYahoo検索には対応せず、変更もできません。

 

 icon-check-circle-o Active Directoryへの参加

Active Directoryとは、会社など組織で多数のPCを管理するのに使う機能です。Homeではサポートされておらず、Proのみの機能となります。基本的に個人向けの機能ではないので、あまり気にする必要はありません。

 

Windows Sモードは解除できる

安全性はバッチリなSモードですが、Chromeなど便利なブラウザやアプリを使えないのはやはり不便。。

しかし大丈夫!Sモードは解除して、通常版へ変更することができます。解除費用はかかりませんが、一度通常版にするとSモードに戻すことができないので、その点だけ注意。

解除方法はマイクロソフトの公式サイト icon-external-link をチェック。

 

Office

ワード・エクセル・パワーポイントなど、プレゼンや書類の作成に必要不可欠なオフィスソフト。各ショップでは「Microsoft Office」と「KINGSOFT WPS Office」の2種類が用意されています。

 

Microsoft Office

これはもはや説明の必要もないでしょう。ビジネスや教育の場でおなじみの、Microsoft謹製のオフィスソフトです。PCと一緒に購入できるのは、”Office 2021&Office 2019”となります。

 

Office 2021とOffice 2019の違い

Office 2021はOffice 2019の進化版で、機能がさらに充実しています。Office2021で新たに追加された機能をピックアップしてみました。

主に、視覚的に訴える機能が強化されており、より見やすく操作性が向上しています

 

  Office 2021で追加された機能
Outlook 翻訳・検索機能が強化
・70を超える言語の翻訳
・メール画像に注釈、キャンパス描写
・検索バーからのクイック検索
Exel 新しい関数の追加
・左側も、右側も検索… XLOOKUP
・動的配列
・LET 関数
・XMATCH 関数
PowerPoint 翻訳・検索機能が強化
・スライドショーの記録(ビデオ録画、インク、レーザーポインター)
・インクストローク再生
・スクリーンリーダー用スライド要素の配置
その他 ・Microsoft Searchによるドキュメント検索の強化
・OpenDocument 形式(ODF)1.3 のサポート
・視覚効果、描写の更新

 

ライセンス

各PCショップでは、「プリインストール版」と呼ばれる、インストールされたパソコン限定のライセンスが用意されています。ポイントは次の4つです。

  • 契約タイプ:買い切り(永続ライセンス)
  • 販売タイプ:プリインストール(はじめからパソコンにインストール済み)
  • 最新バージョンへのアップグレード不可
  • インストールされたPCのみ有効

なお、最新バージョンへのアップグレード不可というのは、例えばOffice2019→Office2021のようなバージョンアップができないという意味です。

 

カスタマイズ価格

価格はOffice 2021とOffice 2019ではほぼ変わらないので、基本的にはOffice 2021を選べばOK。もちろんWindows 10でも使えます。

価格は一例です。メーカーによっては、PC+Officeがセットでおトクに販売されている場合があります。

 icon-check-circle Office 2021(プリインストール版)

  Office 2021
Personal
(W/E/O)
Office 2021
Home & Business
(W/E/O/P/N)
Office 2021
Professional
(W/E/O/P/N/Pu/A)
NEC 24,200円 25,300円
富士通 24,200円
レノボ 26,400円 31,900円
Dell 22,000円 33,000円 50,600円
マウス 22,000円 27,500円 55,000円
ドスパラ 22,000円 27,500円 53,900円
パソコン工房 20,900円 27,500円 49,500円

 icon-info アプリ略号
W:Word E:Exel O:Outlook P:Powerpoint N:OneNote Pu:Publisher(Windows PCのみ) A:Access(Windows PCのみ)

 

別のライセンスのほうが安くなることも

マイクロソフトオフィスのライセンスは複雑になっており、1ヶ月や1年の短期間でしか使わない場合には、別のライセンスを購入したほうが安くすみます。

また、他のPC・タブレットでも使いたい場合にはプリインストール版では対応できないので、別のライセンスを購入する必要があります。

その他、大学生であれば格安・無料のライセンスが使える場合もあります。詳しくは関連記事をチェック!

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KINGSOFT WPS Office

これはキングソフトのMicrosoft Officeの互換ソフトで、ワープロの”Writer”、表計算ソフトの”Spreadsheets”、プレゼンソフトの”Presentation”計3つのソフトで構成されています。

 

現行では3つのバージョンが販売されており、基本的にはStandardでOK

  • StandardWriter・Spreadsheets・Presentationをセットにした基本プラン
  • Gold:Standardにプログラミング言語のVBA対応+12種類のフォントを同梱
  • Platinum:Standardにプログラミング言語のVBA対応+35種類のフォントを同梱

肝心の価格ですが、互換ソフトなのでとても安い!さらにいずれの製品でも、Windows PC1台+スマートフォンやタブレット端末(Android/iOS)2台の合計3台にインストールすることができ、コスパはとても高くなっています。

もちろん互換性もしっかり確保されており、「docx」「xlsx」「pptx」の新しいファイル形式に完全対応しています

なお実際の使用感としては、個人レベルなら十分使えるレベルですが、マクロ周りの互換性にやや不安があるので、ビジネス利用では素直にMicrosoft Officeをおすすめします。

 

カスタマイズ価格

一部ショップにて、Standard版のみ取扱があります。

 

  WPS Office
Standard
WPS Office
Gold
WPS Office
Platinum
ドスパラ 2,800円

 

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