Dell Inspiron 16 5000 プラチナ[5625]をレビュー 大画面の16インチディスプレイ搭載!高い品質とコスパが魅力のスタンダードノート

今回デルの【Inspiron 16 5000 プラチナ[5625]】をお借りしました。

高性能のRyzen 5000シリーズ搭載!高いクオリティとコスパの高さを両立した、16インチスタンダートをチェックしてみましょう。

 

スペック

 Dell Inspiron 16 5000 プラチナ[5515] 大容量メモリー搭載
カラープラチナシルバー・ぺブルグリーン
サイズW356.78×D251.90×H15.67~18.30mm
重量約1.87kg(実測1820g)
OSWindows 11 Home(64ビット)
CPURyzen 7 5825U
・8コア16スレッド
・定格2.0/最大4.5GHz
メモリ16GB(8GB×2、DDR4-3200)
ストレージ512GB SSD(PCIe NVMe)
グラフィクスRadeon Graphics(CPU内蔵)
ディスプレイ16.0インチ、FHD+(1980×1200)、ノングレア、IPSパネル
インターフェースUSB 3.2 Gen.2 Type-C、USB 3.2 Gen.1 Type-A×2、HDMI 1.4、マイク入力/ヘッドフォン出力、SDスロット
光学ドライブ×
カメラフルHD Webカメラ(30fps)
スピーカーステレオスピーカー(Waves MaxxAudio Pro)
キーボードバックライト付き日本語キーボード
Wi-FiIEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth5.2
保証1年(最大4年)
価格【クーポン利用】154,000円118,080円(税・送料込)~
付属品・各種マニュアル
・電源アダプタ(241g)
・電源ケーブル(105g)

※2022年11月23日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
※割引クーポンは販売サイトに記載してあります。

 

外観

洗練されたアルミボディ

スタンダードモデルにしてはクオリティが高く、天板の素材にアルミニウムを使用しています。

 

表面は非光沢の梨地加工が施され、金属の高い質感も相まって、高級感を感じさせます。

 

デザインは、いつものデルクオリティですね。ラウンドフォルムを取り入れた美しいプレーンボディに、天板のロゴのみと、機能美重視でとてもシンプル

なお、カラバリはプラチナシルバーとぺブルグリーンの2色が用意されています。実機モデルはぺブルグリーンですが、淡い色合いでとても上品です。

 

コンパクト&軽量ボディ

このモデルは大型の16インチモデルです。15インチモデルよりもディスプレイが大きく、17インチよりもコンパクトということで、据え置きタイプでは最近人気のサイズです。

 

こう見えて意外とコンパクト。ディスプレイのベゼル(ふち)をスリム仕様にすることで、横幅と奥行きを圧縮し、15インチモデル+αのサイズに抑えています。奥行きこそ大きいものの、横幅にいたってはほぼ同じです。

また、厚さも最薄部で15.67mmと、2cmを大きく下回るスリムボディとなっており、野暮ったさがなくとてもスタイリッシュ。

 

コンパクト&スリムボディにより、重さも実測1820gと一般的な15インチモデルとほぼ同じ。ちょっとした持ち運びにも便利な重さです。

 

リフトアップヒンジ搭載

機能面もしっかり考えられており、”リフトアップヒンジ”を搭載しています。リフトアップヒンジとは画面を開いたときに、ボディがせり上がるギミックのこと。

 

適度な傾斜ができるためタイピングしやすくなるほか、接地面とパソコンの間にすき間が空くことで、給排気がスムーズになり、冷却能力もアップします。

ヒンジ部分が大きく造られているので、少しの傾きでもリフトアップするのはグッドです。

 

スタンダードなインターフェース

光学ドライブは非搭載ながら、必要なものは一通りそろっています。

 

USBは全3ポートと、大型モデルにしては少し寂しい内容。規格はすべてUSB 3.2で、左サイドのType-Cポートは、最大10Gbpsの転送に対応したGen.2規格となっています。

なお、Type-Cポートだけでなく、オーソドックスなType-Aポートも装備しており、様々な機器を接続できるのがポイント。

 

そのほかHDMIポート・SDスロットも搭載し、普段使いで必要なものは一通りそろっています。ちなみに、Type-CポートはDisplayPort出力も兼ねており、複数画面の出力も可能です。

 

安心のセキュリティ機能

セキュリティ面にもしっかり配慮され、カメラ部分にプライバシーシャッターを装備しています。使わないときはシャッターを閉めることで、不正アクセスなどからプライバシーを保護することができます。デバイス機能のON/OFFではなく、物理的にシャットアウトするのでとても安心ですね。

さらに、電源ボタンに指紋認証センサーを内蔵。本人認証のため、ログインパスワードよりも安全。また、ログインの際わざわざパスワード入力することなく、とてもスムーズです。

 

ディスプレイ&キーボード

IPSパネル搭載

ディスプレイのサイズは、16.0インチきっかり。15.6インチよりもさらに一回り大きく、迫力が感じられます。

ディスプレイの解像度はWUXGA(FHD+・1920×1200)、ディスプレイ比率は16:10と、最近はやりのスタイル。主流のフルHD(16:9タイプ)よりもやや縦長なので、一度に表示できる情報量が多く、スクロールの手間が省けるのは便利ですね。

 

ディスプレイのパネルは、高品質のIPSパネルを搭載。優れた発色と高いコントラストで、くっきり鮮やかな映像を描写します。動画鑑賞などにも最適です。

 

高視野角なので、この通り横から見ても色むらがほとんどありません。ちなみに、パネルの詳細(BOE0A34)は下記の通りで、輝度・色域ともにごく普通レベルといったところ。輝度が300nitだとベターでしたね。

 icon-check-circle 輝度:250 cd/m²  icon-check-circle sRGB:63%  icon-check-circle Adobe RGB:48%  icon-check-circle DCI-P3:47%

 

完成度の高いキーボード

ワイドボディですが、テンキーレスキーボードを採用しています。キーボードの両端にはスピーカーを装備しており、デザイン面でのアクセントとなっています。

テンキーがないとデザイン的にスマートな感じになりますが、入力作業にはどうにも不便ですね。オフィスソフトなどを使う機会が多い方は、別にテンキーパッドを用意するのがおすすめ。

 

一部キーが連結したデル仕様ですが、各キーは大きめに造られ、配置そのものも素直。キーピッチも約19mmとデスクトップキーボード並みの間隔が確保されており、誤爆の心配はまずありません。

気を付けるとしたら、右上の電源ボタンでしょうか。配置的に誤って押してしまいそうなのがネックすが、ほかのボタンよりも固めになっており、普通にタイピングしたくらいでは反応しないので、そこまで心配する必要はありません。

なお、ファンクションキーはいたってオーソドックスな内容ですが、ファンクションキーロックが用意されているのは意外と便利。

 

キーストロークはやや深めで、適度に反発もあり、打鍵感は上々。なお、剛性は普通レベルです。

もちろん、トレンドの白色LEDをバッチリ内蔵しています。見た目が華やかになるだけでなく、薄暗い場所でタイピングしやすくなり、とても便利。なお、LEDは2段階の明るさに設定でき、もちろんOFFにも設定可能。LEDが苦手という方でも安心です。

 

スムーズなタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンとパッドが一緒になった、オーソドックスな一体型のタイプです。

 

表面はサラサラした材質で、カーソル操作は非常にスムーズ。また、クリックボタンはやや押し込む必要があるものの、クリック音はとても静かです。

一体型だとしっかり押し込まないと反応せず、動作音もうるさい…なんてケースをちらほら見かけますが、そんな心配は全くありません。

 

 

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。

CINEBENCH

まずは、3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。

 

このモデルでは、AMDの第5世代ハイスペックCPU・Ryzen 7 5825Uを搭載。Ryzen 5000シリーズには2タイプありますが、このCPUは高性能の”ZEN 3アーキテクチャ”をベースにしています。8コア16スレッド構成で、優れたパフォーマンスを発揮します。

参考までに、兄弟モデル(Inspiron 16 5620)で搭載されている、インテルの10コア12スレッドCPU・Core i7-1255Uと比較すると、シングル性能は約21%低い反面、マルチ性能は約14%高くなっています。

 

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。

DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)それぞれの条件で測定することができます。

 

このCPUは、高性能のグラフィック・Radeon Graphicsを内蔵しています。とてもよくスコアが伸びていますが、インテルの高性能内蔵グラフィック・Iris Xe Graphicsに比べ、スコアはワンランク落ちてしまいます

 総合スコアGraphics
Score
CPU/Physics
Score
Combined
Score
Time Spy133611736387
Fire Strike32793565196601151
Night Raid
14091154149482
Sky Diver12260119761549910798
Cloud Gate219582730613028
Ice Storm12625817263865072

 

PCMark 10

【PCMark 10】は、ブラウジング・ビデオチャット・動画や画像の編集作業・軽めの3Dゲームなど、一般的な用途での性能を測るソフトです。

 

ブラウジングやオフィス作業など、基本的なタスクを快適にこなせる目安はスコア3000以上となりますが、余裕でクリア。スコア5000半ばの非常に高いスコアをマークしています。ブラウジングやオフィス作業などの軽作業から、動画・画像編集などのヘビーな作業も余裕でこなせる性能です。

なお、Core i7-1255Uとの差は、総合スコアで約15%となっています。特に、オフィスやワードテストでの差が大きく、オフィステストでは約2倍とかなり大きめ。このテストだけ極端にスコアが低く、E-コアとP-コアの連携があまりうまくいっていない感じがしますね。

 

TMPGEnc Video Mastering Works 7

【TMPGEnc Video Mastering Works 7】を利用し、再生時間6分30秒のMJPEG動画をMP4形式に変換する時間を計測しました。

エンコーダーはx264(H.264)およびx265(H.265)を利用し、それぞれ2パス・1パス・VCE/QSVでエンコードしています。なお、VCE/QSVはグラフィック機能を利用した高速エンコード機能のこと。VCEはAMD、QSVはインテルの名称です。

 

H.264(フルHD)2Pass1PassVCE/QSV
Ryzen 7 5825U1495744185
Core i7-1255U1545788161

まず軽めのH.264をチェック。CPU性能が重要になるソフトウェアエンコード(2Pass・1Pass)では、Ryzen 7 5825Uが早く変換を完了しているものの、その差は約3~6%と小さめ。

一方、グラフィック機能を利用したハードウェアエンコードでは、Core i7-1255UがRyzen 7 5825Uよりも約13%早く変換を完了しています。

 

H.265(フルHD)2Pass1PassVCE/QSV
Ryzen 7 5825U26981341185
Core i7-1255U27451364217

次に重量級のH.265をチェック。ソフトウェアエンコードの差は約2%と、変わらず小さめ。なお、ハードウェアエンコードではRyzen 7 5825Uが逆転し、Core i7-1255Uに約15%差をつけています。

 

Lightroom Classic CC

【Lightroom Classic CC】を使い、200枚のRAW画像(5760×3840ドット、CR2形式)をDNG形式に変換する時間と最高画質のJPEG画像に書き出す時間をそれぞれ計測しました。

JPEG書き出しの際は“スクリーン用・標準”のシャープネスを適用しています。シャープネス処理が以外とCPUに負担をかけるため、特にCPUの性能が重要になります。

 

 CR2→DNGCR2→JPEG
Ryzen 7 5825U21232
Core i7-1255U27147

画像変換もCPU勝負となりますが、軽めのDNG変換では、Ryzen 7 5825UがCore i7-1255Uに約23%差をつけています。一方、重量級のJPEG変換では逆に、Core i7-1255UがRyzen 7 5825Uに約37%もの差をつけており、変換形式によって結果はマチマチ。

なんとも優劣がつけがたい性能なので、価格の安いRyzen 7搭載モデルで十分な感じですね

 

ドラクエ10

 最高品質標準品質低品質
WUXGA89891211012424

グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。

Iris Xe Graphicsには及ばないものの、内蔵グラフィックにしては性能が高く、フルHD・最高品質でスコア8000台をマーク。超軽量級のゲームならフルHDでも楽しむことができます。

 

FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)

 最高品質高品質標準品質
WXGA479061227307
WUXGA260233864430

知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。快適にプレイするなら、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。

重めのゲームなので、いずれの設定でもスコア9000オーバーならず。ただ、以前の内蔵グラフィックでは考えられないほどスコアが高く、だいぶ進化しています。

 

CrystalDiskMark

”CrystalDiskMark”は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

 

このモデルは、大容量の512GB SSDを搭載しています。256GBのさらにその上を行く容量の多さで、動画や画像などかさばるデータ類も多めに保存することができます。もちろん、SSDは通常タイプよりも4~5倍速いNVMeタイプのSSDを採用し、メーカーはSK hynixとなっています。

その実力ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書き速度はいずれも4ケタ、一部3000MB/s以上の速度をマークしています。一方、ランダムはごく普通といったところで、トータルではスタンダードクラスのNVMe SSDですね。

もちろん、OSの起動からブラウジング、各種アプリの動作にいたるまでサクサク動いて、とても快適です。

 

温度

CINEBENCH R23実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。

 

フルロード時では、80℃前後の安定した温度をキープ。動作クロックも約2.7~2.8GHzとやや高めとなっており、冷却性能は上々です。

 

動作音

FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ

 

50デシベルを超えるとノイズが気になるようになりますが、ピーク時で49.8デシベルと、ほぼ50デシベルきっかりをマーク。ファンの回転音は大きめですが、耳障りな甲高いノイズがほとんどなく、あまりうるさく感じないのはグッド。

ちなみに最小時では46.9デシベルとありますが、アイドルなのでほぼ無音です。

 

バッテリー持続時間

「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、実際の使用感に近い設定にしています。

  • 電源設定:バランス、より良いバッテリー
  • バックライト:40%
  • 10秒ごとにキー入力
  • 1分ごとに無線LAN経由でネット接続

結果は約8時間40分と、スタンダードノートでは標準的なレベルですね。5時間を大きく超えているので、電源のない環境でも安心して使えます。

 

充実したユーティリティー機能

毎度おなじみのサウンドエンジン”Waves MaxxAudio Pro”が標準で搭載されています。イコライザーやサラウンド機能など必要なものは一通り搭載されており、ご覧の通りかんたんに調整することができます。

なおスピーカーの音質ですが、低音~高音までしっかり伸び、厚みのある音質で迫力があります。なにより、重低音に負けないスピーカーというのはポイントが高いです。さらに、サラウンドも効いており、臨場感があるのもいいですね。

 

そのほか、サポート機能も装備しており、”SupportAssist”機能では、ドライバのアップデートからハードのスキャンまでワンストップで実行できます。また、サポート窓口のアクセスのカバーし、万が一の場合でも安心です。

 

また、”電源マネージャ”では、PCの動作モードやバッテリーの充電設定を行うことができます。

 

まとめ

アルミパネルを採用した高品質ボディは、コンパクト&スリムでとてもスタイリッシュ。大画面の16インチ&IPSディスプレイやバックライト付きキーボード、指紋認証センサーを標準装備しながら、価格は9万円台~(Ryzen 5搭載モデル)と安く、コスパは◎。

据え置き用のノートPCで画面の大きさを重視するならおすすめです

 

 

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