OMEN by HP 45L Desktopをレビュー まさかのWチャンバー構造!圧倒的な完成度の高さを誇るRTX 3080 Ti搭載ハイエンドモデル

今回HPの【OMEN by HP 45L Desktop ハイパフォーマンスモデル】をお借りしました。

革新的なWチャンバー構造を採用した、HPが誇るド派手なRTX 3080 Ti搭載ハイエンドモデルをチェックしてみましょう。

 

目次

スペック

  OMEN by HP 45L Desktop ハイパフォーマンスモデル
サイズ W204×D470×H555mm
OS Windows 11 Pro(64ビット)
CPU インテル Core i7-12700KF
・12コア20スレッド
・定格3.6/最大4.9GHz
メモリ 32GB(16GB×2、DDR4-3733)
ストレージ 2TB SSD(PCIe NVMe Gen.4)+2TB HDD
グラフィクス GeForce RTX 3080 Ti(GDDR6X 12GB)
チップセット インテル Z690 チップセット
光学ドライブ
Wi-Fi IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth 5.0
電源 800W(80PLUS GOLD)
保証 1年(最大5年)
価格 【セールでさらにおトク】550,000円(税込)~
付属品 ・各種マニュアル
・電源ケーブル

※2022年11月16日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。

 

外観

スタイリッシュなデザイン

見るからに大きいケースですが、高さはなんと50cmオーバー!PCケースでは最大規格となるフルタワーケースとなります。

 

23.8インチディスプレイと並べてみるとこんな感じ。とにかくデカいので、机の下に置くのがおすすめ。

 

ケースは最近のトレンドともいうべき、シンプルなフラットボディとなっています。

パネルのデザインはしっかり造りこまれ、シースルーのグラスウィンドウとなっており、内部のLEDリングファンが見える凝りよう。12cmファン×3は圧巻の一言ですね。

 

上部の”OMEN Diamond”の美しい輝きも相まって、とても洗練されたイメージに仕上がっています。

 

ちなみに、このフロントパネルは、上部のスイッチ2か所を押すことで取り外しでき、フィルター掃除はラクラク。

 

また、底面の電源フィルターもマグネットタイプなので、かんたんに取り外し可能。ほこり対策とメンテナンス性はバツグンです。

 

クリアサイドパネル&LEDイルミネーション採用

OMENではおなじみ、クリアサイドパネルを標準装備しています。パネル全面をクリア仕様にしており、メーカー製PCにしてはとても大胆。

 

さらに、ケース内の天板部分には、LEDイルミネーションを装備し、パーフェクトな仕上がりを実現。パネルは透明度が高いので、LEDイルミネーションの輝きが美しく、とても見栄えがします。

 

ちなみに、サイドパネルは頑丈な強化ガラス仕様で、さらに電磁波防止効果のある”EMIプロテクティブコーティング”が施されている徹底ぶり。かなり気合が入っています。

 

なお、パーツを含め、内部のLEDカラーは付属アプリ【OMEN Light Studio】で変更可能です。

カラーの変更だけでなく、アニメーションにも対応しており、いろんなパターンを試すことができます。これだけでも結構遊べますね。もちろん、明るさやON/OFFの切り替えも可能です。

 

ポイントをおさえたインターフェース

インターフェースは天板上に配置され、下置きだとアクセスしやすいのがポイント。

 

搭載されている端子ですが、USB端子はフロント・背面あわせて計10ポートも搭載。従来のType-Aポートのほか、小型&リバーシブルのType-Cポートも装備しており、様々な周辺機器を接続できます。なお、転送速度は最大10Gbpsとしっかりポイントは押さえています。

なお、映像端子はHDMI・Displayportの2種類で、全4ポートを装備。マルチディスプレイ構成も余裕です

 

内部

Wチャンバー構造

サイドパネルの取り外しは、パネル上部のアクセスボタンを押すだけ。内部のメンテナンスもラクラクできます。

 

本体内部の構造ですが、まさかの”Wチャンバー構造”を採用しています。

チャンバー構造とは、いわば分離構造のこと。本体下部の電源&ストレージ用のスペースとマザーボード用のスペースを分離するだけでなく、水冷式CPUクーラー用のスペースまで上部に独立して分離する徹底ぶりです。

ここまでやるのはこのモデルくらいのもの。各スペースの熱源を分離し、エアフローが干渉しないようになっており、スムーズなエアフローと高い冷却性能を実現しています

 

もちろん、裏配線にも対応しており、ケース裏側に配線用スペースが用意されています。かさばるケーブル類を裏側にまとめることで、ケース内部がスッキリし、チャンバー構造も相まって、エアフローがさらにスムーズになります。また、内部の見た目もスッキリし見栄えもよくなるなど、まさに一石二鳥です。

拡張性もトレンド通りといったところで、3.5インチベイ×2・2.5インチ搭載スペース×2の計4基と、見かけによらず控えめです。ただし、大容量ストレージが普及しているので、これだけあればまず十分ですね。

 

ハイクオリティのPCパーツ

ハイエンドモデルらしく、パーツのクオリティにもしっかりこだわっています。

 

水冷式CPUクーラー

CPUクーラーには、高性能の水冷式CPUクーラーを搭載しています。メーカーは自作でおなじみの”Cooler Master”ということで、安心感がありますね。ラジエーターは大型の24cmサイズなので、発熱の特に高いKつきCPUをしっかり冷やすことができます。

水冷式CPUクーラーは、CPUからダイレクトに熱を吸収し、ラジエーターで強力にケース外へ排熱するので、冷却能力はとても優秀。ポンプのデザインもスクエア型になっており、本体のデザインと統一性を持たせているのも◎。

 

ゴールドクラス電源

電源は80PLUS認証の省エネ電源で、ゴールドクラスのものを搭載。

最大90%の電力変換効率を誇り、コンセントからの電気をムダなく変換し、その分発熱も低い優れた電源となっています。

 

高品質のSSD&メモリ

また、SSDはストレージでおなじみのWESTERN DIGITAL製で、なんとハイグレードの”BLACKシリーズ”を搭載しています。シーケンシャル(連続データ)・ランダムデータの読み書きともにムラなく、非常に速い優れもの。

 

さらに、メモリはコスパの高さで人気のある、キングストン製高品質メモリ”HyperX Fury”を引き続き採用。ヒートスプレッダ(放熱用の金属板)付きなので、メモリチップの熱を効率よく発散します。

 

※写真は撮影用です。トラブル防止のため、内部での作業は電源を切ってから行いましょう

なお、CPUクーラー&メモリにもLEDイルミネーションが搭載され、それぞれカラー変更も可能です。

 

大型カードキーパー採用

グラフィックボードは、ハイエンドクラスのRTX 3080 Tiを搭載。大口径ファンを3基搭載した高冷却タイプを採用しています。

大型のグラフィックボードということで、接続スロットの破損が心配になりますが、ボード右側のカードキーパーでがっちり固定。カードキーパーそのものもかなり大きく作られており、自重で破損する心配は全くありません。

 

 

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで性能をチェックしてみましょう。

CINEBENCH R23

3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH R23】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。

 

CPUはインテル第12世代の12コア20スレッドCPU・Core i7-12700KFを搭載しています。末尾の”F”は内蔵グラフィック非搭載を表しており、性能面ではF無しと変わりません。

最新世代では設計を一新し、高性能の”P-コア”と省エネの”E-コア”を搭載した、Wコア構成を採用。タスクに応じて、各コアを使い分け、場合によっては両者を併用することで、効率よく処理できるのが強みです。もちろん、コアの性能も向上しており、コア・スレッド数の増加も相まって、非常に高いパフォーマンスを発揮します。

 

参考までに、下位のCore i7-12700と比較してみると、シングル性能は約3%と控えめながら、マルチ性能は約34%も高くなっています。同じコア・スレッド数ですが、動作クロックが違うだけで、性能は大きく向上することが分かりますね。

 

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・DirectX 12 Ultimate(Speed Way)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。

 

グラフィックボードは、NVIDIAの一世代前となる”Ampere”のハイエンドグラボ・RTX 3080 Tiを搭載しています。下位のRTX 3080(VRAM 10GB)よりもさらに約10%ほど性能が高く、VRAM(グラフィックメモリ)を12GBと多めに搭載しているので、4Kでのバツグンの安定感を発揮します。

  総合スコア Graphics
Score
CPU/Physics
Score
Combined
Score
Speed Way 5154
Port Royal 12747
Time Spy
Extreme
9212 9594 7519
Time Spy 18237 18806 15570
Night Raid 78084 175599 18830
Fire Strike
Ultra
12302 12035 36643 6723
Fire Strike
Extreme
22475 23375 36141 12111
Fire Strike 33762 47188 36499 10400
Sky Diver 83598 139143 32644 50589

 

RT&DLSS対応

RTXシリーズでは、”RTコア”と”Tensorコア”を搭載しています。

 

RTコアは”レイトレーシング技術(RT)”に対応しており、反射・影・ライティングなどをリアルに再現可能。ゲームでのイメージを見てもわかるように、炎の描写が車体にもしっかり表現され、従来よりもさらに臨場感が増しています。

また、AI機能のTensorコアは”DLSSモード”に対応しており、低い解像度でレンダリングした映像をアップスケーリングし、さらにアンチエイリアスを最適化することで、フレームレートを大幅に向上させることができます。ゲームの快適性が目に見えて上がり、とても便利。

そのほか、RTXシリーズはOptiXにも対応しているのもポイント。Blenderなどの3DCG作成ソフトでは、RTコアを活用した高速レンダリングや、Tensorコアを活用した高速のノイズ除去機能を搭載し、ヘビーなCG作成作業で高いパフォーマンスを発揮します。

 

FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)

4K WQHD フルHD
16186 24698 29453

グラフィック負荷が高めのMMORPGです。スコア9000以上で【快適】&平均60fpsをキープでき、快適にプレイするならスコア9000をしっかり超えたいところ。

いずれも最高品質で測定した結果となりますが、4Kでスコア15000を超える非常に高いスコアをマークし、平均119fpsと安定感バツグンです。WQHDやフルHDでは240Hzの爆速ディスプレイを生かせるほどです。

 

Elden Ring(エルデンリング)

測定条件

  解像度:4K/WQHD/フルHD

  ゲーム設定:最高

  プレイモード:フィールド内の探索

4K WQHD フルHD
60(58)fps 60(59)fps 60(59)fps

重量級のアクションRPGゲームです。スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。

最近のゲームにしては珍しく、fpsの上限が60に設定されています。グラフィックの負荷は高めですが、4Kでも余裕で平均60fpsをキープできます

 

MONSTER HUNTER RISE(モンスターハンターライズ)

測定条件

  解像度:フルHD/WQHD/4K

  ゲーム設定:高(DLSS[フルHD&WQHD]”クオリティ”・DLSS[4K]”パフォーマンス”)

  プレイモード:セレクトクエスト(唐傘の妖怪)

4K WQHD フルHD
119(107)fps 203(156)fps 206(157)fps

軽めのアクションRPGゲームです。スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。

4Kでの負荷が意外と高く、FF14と同レベルのfpsをマークしています。もちろん平均100fpsを超えているので、とても快適です

 

DLSS

4K WQHD フルHD
205(157)fps 199(153)fps 203(148)fps

DLSSを有効にした際のfpsです。

4Kでの効果がすさまじく、fpsは約72%も向上し、平均200fpsを突破。240Hzディスプレイも生きてくるレベルです。WQHDとフルHDは元のfpsが高いので、まったく効果がありません。

 

Call of Duty: Modern Warfare II(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2)

測定条件

  解像度:4K/WQHD/フルHD

  ゲーム設定:極限/ウルトラ/バランス(DLSS[フルHD&WQHD]”クオリティ”・DLSS[4K]”パフォーマンス”)

  プレイモード:マルチプレイ(ファーム18)

平均(最低)fps 極限 ウルトラ バランス
フルHD 188(169)fps 196(176)fps 231(202)fps
WQHD 137(114)fps 146(125)fps 171(153)fps
4K 83(65)fps 85(67)fps 106(86)fps

重量級のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

重そうに見えて意外と最適化されており、WQHDでは平均100fps以上、フルHDでは平均200fps前後とよく伸びます。4Kではガクッとfpsが落ちてしまいますが、それでも平均80fps以上をキープできるのはさすがです。

このゲームもDLSSに対応しており、フレームレートをさらに底上げできます。

 

DLSS

平均(最低)fps 極限 ウルトラ バランス
フルHD 203(182)fps 217(190)fps 216(192)fps
WQHD 160(141)fps 179(160)fps 180(161)fps
4K 141(124)fps 143(125)fps 141(124)fps

DLSSを有効にした際のfpsです。

フルHDとWQHDでは効果が小さく、4Kで本領発揮。fpsは約70%も向上し、144Hzディスプレイをきっちり生かせるまでになります

 

Cyberpunk 2077(サイバーパンク 2077)

測定条件

  解像度:4K/WQHD/フルHD

  ゲーム設定:ウルトラ/高/中(RT”ウルトラ”/DLSS[フルHD&WQHD]”品質”・DLSS[4K]”パフォーマンス”)

  プレイモード:本編で市街地中心部を移動

  ウルトラ
フルHD 121(104)fps 122(102)fps 122(104)fps
WQHD 89(79)fps 99(87)fps 111(95)fps
4K 44(37)fps 52(46)fps 60(52)fps

現状では最強レベルとなるウルトラヘビー級のFPSゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

さすがハイエンドモデルといったところで、DLSS無しでも4K・中設定なら平均60fpsをキープできます。WQHDなら平均100fpsを狙うことも可能。

 

DLSS

  ウルトラ
フルHD 109(89)fps 111(88)fps 116(91)fps
WQHD 99(89)fps 112(89)fps 115(88)fps
4K 74(69)fps 98(83)fps 111(88)fps

DLSSを有効にした際の結果です。

4Kでの効果が非常に大きく、最大約85%向上し、高設定では平均100fps近くまで伸びます。ウルトラ設定でも平均74fpsと十分実用的ですね。

 

RT

  ウルトラ
フルHD 56(47)fps 57(48)fps 58(49)fps
WQHD 37(29)fps 37(29)fps 38(30)fps
4K 17(13)fps 17(14)fps 17(14)fps

RT機能を有効にした際の結果です。

通常モードの重さ+反射・影・ライティングのフルセットということで、とんでもなく重く、この通り全滅です

 

RT+DLSS

  ウルトラ
フルHD 87(74)fps 90(78)fps 90(77)fps
WQHD 63(53)fps 63(43)fps 65(55)fps
4K 49(42)fps 50(43)fps 52(44)fps

RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。

4Kこそ厳しいですが、WQHDではfpsが最大約71%向上し、平均60fpsを超えるようになります。4Kならライティングの設定を軽めにしてあげましょう。

 

Far Cry 6(ファークライ6)

測定条件

  解像度:4K/WQHD/フルHD

  ゲーム設定:最高/高(FSR[フルHD&WQHD]”クオリティ”・FSR[4K]”パフォーマンス”、HD Texture”ON”)

  プレイモード:ベンチマークモード

平均(最低)fps ウルトラ
フルHD 140(115)fps 144(119)fps
WQHD 126(107)fps 137(113)fps
4K 83(76)fps 98(86)fps

重量級のFPSゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

重量級のゲームながら、4Kでも平均80fps以上をしっかりキープ。FSR無しでこれなので、やはり4Kでの安定感は一味違います。WQHD以下なら平均100fps以上と安定感バツグン。

 

FidelityFX Super Resolution(FSR)

平均(最低)fps ウルトラ
フルHD 130(103)fps 137(113)fps
WQHD 129(103fps 137(113)fps
4K 132(109)fps 140(110)fps

FSRを有効にした際の結果です。FSRはDLSSに近い機能で、アップスケーリングによりフレームレートを上げることができます。Tensorコア不要で汎用性が高い反面、グラフィック精度がやや落ちてしまうのがネック。

WQHD以下は効果がなく、効果が出るのは4Kのみ。その効果は大きく、4Kでは最大約59%もfpsが向上し、ウルトラ設定でも144Hzディスプレイを生かせるまでになります

 

RT

平均(最低)fps ウルトラ
フルHD 106(89)fps 110(94)fps
WQHD 101(88)fps 107(92)fps
4K 70(60)fps 81(73)fps

RTを有効にした際の結果です。

反射とシャドウのみということで、負荷は低め。VRAMを12GBと多く搭載しているので、4K・ウルトラ設定でも平均60fps以上をキープできます。VRAM 10GBのRTX 3080だと、容量不足でfpsは大幅に落ちてしまいます。

 

RT+FidelityFX Super Resolution

平均(最低)fps ウルトラ
フルHD 105(90)fps 109(93)fps
WQHD 105(87)fps 110(93)fps
4K 106(90)fps 111(94)fps

RTとFSRを有効にした際の結果です。

WQHDとフルHDで効果が変わらないのは変わらず。やはり4Kでの効果が強烈で、グラフィック描写が最適化により、ウルトラ設定でも平均100fps以上をマークします

申し分のない効果ですが、パフォーマンスだとぼやけた感じになるので、ややパフォーマンスが落ちるものの、バランスモードにするのがおすすめ。

 

Halo Infinite(ヘイロー・インフィニット)

測定条件

  解像度:4K/WQHD/フルHD

  ゲーム設定:ウルトラ/高/中

  プレイモード:マルチプレイ(Highpower)

平均(最低)fps ウルトラ
フルHD 201(133)fps 217(148)fps 238(156)fps
WQHD 156(101)fps 168(116)fps 187(133)fps
4K 85(72)fps 95(73)fps 105(80)fps

重量級のFPSゲームです。競技性の高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

このゲームはFPSゲームにしてはなかなかヘビー。それでも、4K・高設定で平均100fpsを狙えるのはさすがですね。勝負にこだわるなら、高リフレッシュレートディスプレイを生かせるWQHD以下がおすすめ。

 

Tiny Tina’s Wonderlands(ワンダーランズ)

測定条件

  解像度:4K/WQHD/フルHD

  ゲーム設定:バッドアス/ウルトラ/高(FSR[フルHD&WQHD]”クオリティ”・FSR[4K]”パフォーマンス”)

  プレイモード:フィールド内の移動

平均(最低)fps バッドアス ウルトラ
フルHD 168(143)fps 172(150)fps 197(178)fps
WQHD 124(113)fps 129(114)fps 143(124)fps
4K 71(67)fps 75(71)fps 82(78)fps

超重量級のFPSゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

Borderlandsシリーズ恒例の激重グラフィックながら、4Kでも平均60fpsをしっかり超え、FSR無しでも十分実用的。ハイエンドモデルの貫禄十分ですね。

 

FidelityFX Super Resolution(FSR)

平均(最低)fps バッドアス ウルトラ
フルHD 185(162)fps 187(160)fps 213(192)fps
WQHD 146(131)fps 152(138)fps 172(152)fps
4K 115(102)fps 121(111)fps 136(122)fps

FSRを有効にした際の結果です。

解像度が上がるにつれ効果が大きくなり、4Kでは最大約66%向上し、平均100fpsをオーバー。安定性が格段に上がります。高設定では144Hzディスプレイを生かせるのは素晴らしいですね。

 

OVERWATCH 2(オーバーウォッチ 2)

測定条件

  解像度:4K/WQHD/フルHD

  ゲーム設定:エピック/ウルトラ(FSR”OFF”)

  プレイモード:練習場

平均(最低)fps エピック ウルトラ
フルHD 359(267)fps 517(396)fps
WQHD 259(205)fps 357(270)fps
4K 148(124)fps 195(163)fps

超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

GTX 1650クラスでも余裕でプレイできるゲームということで、RTX 3080 Tiクラスなら4Kでも平均200fps以上を狙うことができます。なお、FSRにも対応していますが、効果がほとんどないため省略しています。

 

Apex Legends(エーペックスレジェンズ)

測定条件

  解像度:4K/WQHD/フルHD

  ゲーム設定:最高

  射撃訓練場

4K WQHD フルHD
173(135)fps 268(219)fps 299(281)fps

標準的なグラフィック負荷のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

上のゲームほどではないですが、このゲームも軽めということで、フルHDではカンスト、4Kでも144Hzディスプレイをきっちり生かせます。申し分のないパフォーマンスですね。

 

Fortnite(フォートナイト)

測定条件

  解像度:4K/WQHD/フルHD

  ゲーム設定:最高/高(RT”最高”/DLSS[フルHD&WQHD]”品質”・DLSS[4K]”パフォーマンス”)

  降下後、1分間のダッシュ&屋内探索

平均(最低)fps 最高
フルHD 293(190)fps 342(229)fps
WQHD 205(159)fps 257(180)fps
4K 106(89)fps 132(106)fps

やや軽めのFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

見かけによらず最高設定が重いのですが、4Kでも平均100fps以上をマーク。DLSSモードを使えば、さらにfpsを底上げできます。

 

DLSS

平均(最低)fps 最高
フルHD 317(217)fps 347(233)fps
WQHD 283(194)fps 320(215)fps
4K 217(153)fps 246(169)fps

DLSSを有効にした際の結果です。

解像度が上がれば上がるほどfpsは伸び、4Kでは約2倍も向上し、平均200fps台を狙えます。240Hzの超高リフレッシュレートディスプレイも生かせるパワーは、さすがハイエンドモデルですね。

 

RT

平均(最低)fps 最高
フルHD 124(99)fps 138(116)fps
WQHD 77(69)fps 82(74)fps
4K 35(31)fps 36(32)fps

RT機能を有効にした際の結果です。

ライティング・シャドウ・反射のフルセットですが、WQHDまでは平均60fpsを超え、Cyberpunk 2077よりはマシ。4Kはさすがにガクッと落ち込みます。

 

RT+DLSS

平均(最低)fps 最高
フルHD 198(161)fps 212(166)fps
WQHD 136(110)fps 144(119)fps
4K 103(86)fps 108(91)fps

RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。

DLSSモードだとfpsは約2~3倍にもなり、4Kで平均100fpsを突破!実用レベルまで底上げしますが、勝負にこだわるならDLSSオンリーがおすすめ。

 

CrystalDiskMark

【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

 

このモデルでは、なんと2TBの超大容量SSDを搭載!1TBはよく見ますが、2TBはレア。50GBオーバーの大容量ゲームでも、これだけあれば入れ放題ですね。もちろん、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプで、爆速のPCIe Gen.4規格を採用する本格派仕様です。

肝心の速度ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きは、3000~6000MB/sと爆速。一方、ランダムはGen.3タイプ+αの速度とやや控えめです。もちろん、SSDということで、ゲームの読み込みは早く、アプリの動作もサクサクで非常に快適です。

 

温度

こちらはFF14ベンチマークを実行した際の各パーツの温度です。なお、室温は25℃です。

 

CPUの温度は、特に熱いP-コアで40℃台と冷え冷え。グラボも80℃手前としっかり冷却できています。VRAMは94℃とかなり高めですが、激熱のGDDR6Xメモリなので、こればかりはしょうがないですね。

 

こちらはCINEBENCH R23実行時の温度です。

100%のフルロード時でも、4.5~4.6GHzの高い動作クロックをキープし、CPUの温度も80℃と安定しています。第12世代のK付きCPUは動作が特殊なので、発熱が非常に高く、やはり24cmの大型ラジエーターがあると安心です

 

動作音

同じくFF14のベンチマークにて、実際の騒音値を測定してみました。※無響室・防音室での測定ではないので、あくまで参考までにどうぞ

 

ケースの左側面にて計測した結果です

55デシベルを超えるとファンノイズがだいぶ気になるようになりますが、ピーク時で51.8デシベルと大幅に下回っています。ノートPCレベルということで、ファンの風切り音が少し気になるレベル。アイドル時ともなると49.0デシベルまで下がり、ファンの音はほとんど聞こえません。

 

充実した付属アプリ

OMENシリーズということで、専用ユーティリティー”OMEN Gaming Hub”を搭載。先に紹介したキーボードのカラー変更やネットワークの帯域割り当て、さらに動作の設定まで、ゲーミングに必要な機能をワンストップで設定できます。

 

動作の設定については、ファンのほか、オーバークロックにも対応しています。オーバークロックではCPUの性能をさらに引き出すことができますが、故障のリスクも高くなるので、基本的におすすめしません。

そのままでも性能は十分高く、どうしてもということであれば、自動で調整してくれる”インテリジェント”モードがおすすめです。

 

そのほか、パソコンのサポートツールとして”HP Support Assistant”が用意されており、ハードウェアの診断からサポートまでワンストップで実行できます。

 

まとめ&関連モデル

現行のゲーミングPCではトップレベルにクオリティが高いですね。Wチャンバー構造やフロントパネルのアクセス機構など、機能面はよく考えられており、LEDイルミネーションが美しく輝くスタイリッシュなボディは高級感バツグン。

重量級のゲームでも平均100fps以上を狙える、Core i7×RTX 3080 Tiの圧倒的なパワーも魅力的。予算度外視でとことん性能とクオリティにこだわる方におすすめです

 

 

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