今回はレノボの【Lenovo Legion 770i】をお借りしました。
Core i7-12800HX&RTX 3070 Ti搭載!最上級のクオリティを誇る、ハイエンドゲーミングノートをチェックしてしましょう。
スペック
※2023年1月20日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
外観
優れた冷却性能
ハイエンドモデルらしく、高品質のアルミボディとなっています。樹脂製ボディよりも剛性が高く、まさにたわみ知らず。
また、表面は非光沢の梨地加工が施され、美しい仕上がりを実現。金属の高い質感も相まって、高級感を感じさせます。台座部分がおしゃれなヘアライン加工というのもポイント高いですね。
ガンメタリックの”ストームグレー”がバッチリきまっており、とても洗練されたイメージに仕上がっています。
Legionシリーズらしく、排気グリルがヒンジよりも後ろにせり出した、躍動感あふれるダイナミックなフォルムですね。このタイプは冷却機構が大きく造られているので、熱くなりがちなゲーミングノートとの相性はバツグン。
吸排気性能も非常に高く、キーボード面に吸気口を設置しているほかー
底面の通気口も大きく造られており、優れた冷却パフォーマンスを実現しています。
LEDイルミネーション搭載
ハイエンドモデルらしく、本体にはド派手なLEDイルミネーションを装備。
イルミネーションは、排気グリル・天板ロゴ・キーボード・フロント下部の計4か所に搭載!あふれんばかりのド派手な輝きでテンションが上がります。LEDマニアにはたまりません。
なお、LEDは付属アプリでアニメーション含め自由自在に設定可能。カスタマイズの幅が広く、キー単位で変更でき、ある意味やりこみ要素とも言えますね。下位モデルではブロック単位での変更になっており、しっかり差別化されています。
もちろんON/OFFの切り替えもでき、LEDが苦手な方でも安心です。
コンパクトなボディ
このモデルは大型の16.0ディスプレイを搭載しながらとてもコンパクト。
ディスプレイのベゼル(ふち)を上下左右に極限までスリムにすることにより、横幅と奥行きを圧縮。それにより、なんと、15.6インチディスプレイを搭載した、下位モデルとなるLegion 570(570i)とほぼ同等のサイズを実現しています。
さらに、新モデルで採用された”ゼロパンプヒンジ”もしっかり採用。ヒンジが天板と同等の高さにまでスリムになり、スリムベゼルも相まってとてもスタイリッシュ。
ちなみに、ヒンジが長めに造られているのもポイント。2点方式の下位モデルに比べ、開け閉めの安定感が高くなっています。
充実したインターフェース
USBは左右・背面にあわせて6ポートと多めに搭載しています。最新規格にもバッチリ対応しており、左サイドのType-Cポート2基は、40Gbpsの超高速転送に対応した”Thunderbolt 4”規格となっています。1基ではなく2基というのは、さすがハイエンドモデルといったところ。
Type-Cポートのほか、オーソドックスなType-Aも装備しており、あらかたの周辺機器を接続できます。
画像出力端子はHDMIのみですが、Type-CポートはDisplayPort出力を兼ねているので、複数画面の出力も可能です。
ちなみに、背面のポートの配置も地味ながら◎。画像端子・電源ポート・LANポートが背面に搭載されているので、サイドの有線マウスなどと干渉しないようになっています。ケーブル同士の混線はイラっと来るので、これは嬉しいですね。
レノボらしく、Webカメラのプライバシーシャッターを装備しているのもポイント。右サイドのスライドスイッチでON/OFFを切り替えることができ、使わないときはシャッターを閉めることで、プライバシーを保護できます。
ただ、このグレードであれば、顔認証センサーは欲しいですね。
ディスプレイ&キーボード
大画面&高解像度ディスプレイ
ディスプレイサイズは16.0インチ、解像度はWQXGA(2560×1600)の大画面&高解像度ディスプレイを搭載しており、高い没入感を実現しています。一般的な15.6インチとの差はわずか0.4インチですが、これだけでもだいぶゆとりを感じさせますね。
また、ディスプレイ比率は16:10というのもポイント。主流の16:9タイプよりもやや縦長なので、一度に表示できる情報量が多く、スクロールの手間が省けるのは便利。
ちなみに、解像度が高いと精細な映像を描写できるほか、一度に表示できる情報量も多くなり、作業がよりはかどります。上のイメージは、WQXGA(2560×1600)とWUXGA(1920×1200)を比較したものですが、その違いは一目瞭然です。
上位モデルらしく非常に高いクオリティを実現しており、ディスプレイにはIPSパネルを採用しています。優れた発色と高いコントラストで、くっきり鮮やか。HDR400対応(500nit)の明るさも相まって、美しい映像でゲームを思う存分楽しむことができます。
また、視野角も広く、横から覗いても色むらが無いのもグッドです。
165Hz出力対応ディスプレイ
もちろん、165Hz出力に対応の高リフレッシュレートディスプレイを標準搭載。
1秒間に描写できる枚数は、通常の60Hzディスプレイの2倍以上!144Hzのさらにその上を行く非常に滑らかな描写性能で、ゲームのプレイ精度が上がります。特に動きの激しいFPSゲームで効果てきめんです。
さらに”G-Sync”に対応しているのもポイント。G-SyncとはNVIDIAの映像同期技術のことで、スタッター(カクつき)やテアリング(分断)を抑え、正確なゲーミングを実現します。高リフレッシュレートディスプレイとの相乗効果で、快適そのものです。
操作性に優れたキーボード
16インチの幅広ボディということで、テンキー付きキーボードを搭載。ハイエンドクラスのゲーミングノートだと、操作性を重視したテンキーレスタイプもありますが、普段使いのことを考えるとテンキー付きの方が便利です。
一部が連結キーとなっていますが、基本的なキーは大きめに造られ、配置そのものも基本的に素直。テンキーが独自配列ではなく、デスクトップキーボードそのまんまというのはポイント高いですね。
キーピッチも約19mmとデスクトップ並みの感覚が確保されており、かなりゆとりがあります。これなら誤爆の心配もありません。
ちなみに、ファンクションキーの内容は充実しており、カスタマイズ対応キーや電卓キーを装備。さらに、PCの動作モードなどを変更できるショートカットキーの種類も豊富で、とても便利です。
深いキーストロークと高めの反発感により、操作性はかなり良好です。また、キートップがくぼんでフィットしやすくなっており、安定して操作できるのもグッド。さらに、キーボード面の剛性もすこぶる高く、安定感バツグン。
文句のつけようがないクオリティです。
セラミック製キーキャップ付属
珍しい付属品として、セラミック製のキーキャップ(W・A・S・Dキー対応)が用意されています。
セラミックとは陶磁器のこと。通常の樹脂製のキーキャップに比べ、軽くて丈夫、さらに磨耗に強いのが特徴です。また、触り心地もシルクのようにとても滑らか。最近ではセラミック製キーボードもちょくちょく出てきていますが、まさかゲーミングノートでやるとは驚きです。
操作性の高いタッチパッド
タッチパッドは、パッドとクリックボタンが一緒になった、オーソドックスな一体型となっています。
こちらも操作性は高く、パッドはサラサラした材質で、カーソル操作はとてもスムーズ。また、クリックボタンは軽く押し込むだけで反応し、クリック音も静か。一体型にありがちなバタつきなどはなく、しっかり造りこまれています。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。
RTX 3070 Ti搭載
NVIDIAのGPU・RTX 3070 Tiを搭載。RTX 3070の上位バージョンとなるハイスペックGPUで、各種編集作業で高いパフォーマンスを発揮するのはもちろん、WQHDでのゲーミングにも対応できる高い性能を誇ります。
RTXシリーズでは、”RTコア”と”Tensorコア”を搭載しているのがポイント。
RTコアは”レイトレーシング技術(RT)”に対応しており、反射・影・ライティングなどをリアルに再現可能。ゲームでのイメージを見てもわかるように、炎の描写が車体にもしっかり表現され、従来よりもさらに臨場感が増しています。
また、AI機能のTensorコアは”DLSSモード”に対応しており、低い解像度でレンダリングした映像をアップスケーリングし、さらにアンチエイリアスを最適化することで、フレームレートを大幅に向上させることができます。ゲームの快適性が目に見えて上がり、とても便利。
そのほか、RTXシリーズはOptiXにも対応しているのもポイント。Blenderなどの3DCG作成ソフトでは、RTコアを活用した高速レンダリングや、Tensorコアを活用した高速のノイズ除去機能を搭載し、ヘビーなCG作成作業で高いパフォーマンスを発揮します。
3DMARK
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・DirectX 12 Ultimate(Speed Way)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。
ミドルクラスのRTX 3060よりも約30~40%性能が高く、VRAM(グラフィックメモリ)も8GBと大容量なので、フルHDでは盤石。特に安定性が求められるFPSゲームを極める方におすすめ。なお、下位のRTX 3070との性能差は約5~10%程度と小さく、予算重視ならRTX 3070でも十分アリ。
総合スコア | Graphics Score |
CPU/Physics Score |
Combined Score |
|
Speed Way | 2950 | |||
Port Royal | 7129 | ー | ー | ー |
Time Spy Extreme |
5808 | 5590 | 7456 | ー |
Time Spy | 11923 | 11454 | 15533 | ー |
Night Raid | 64375 | 123854 | 17299 | ー |
Fire Strike Ultra |
7565 | 7349 | 34492 | 3879 |
Fire Strike Extreme |
14109 | 14123 | 34355 | 6893 |
Fire Strike | 26601 | 29378 | 34525 | 12958 |
Sky Diver | 66342 | 85908 | 34893 | 48917 |
CINEBENCH
まずは、3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。
このモデルでは、インテルの第12世代16コア24スレッドCPU・Core i7-12800HXを搭載しています。高性能のHシリーズのさらにその上をいく、最高峰CPUとなります。
第12世代から設計を一新し、高性能の”P-コア”と省エネの”E-コア”を搭載した、Wコア構成を採用。タスクに応じて、各コアを使い分け、場合によっては両者を併用することで、効率よく処理できるのが強みです。もちろん、コアの性能も向上しており、コア・スレッド数の増加も相まって、非常に高いパフォーマンスを発揮します。
その実力ですが、14コア20スレッドのCore i7-12700Hと比較してみると、シングルスコアは約3%、マルチ性能ともなると約29%も高く、デスクトップ用のCore i7-12700をも超える高い性能です。
FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)
知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。現行のゲーミングPCであれば、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。
WQXGA | WUXGA |
17476 | 22587 |
最高品質で測定した結果となりますが、WQXGAでスコア15000を大きく超える高性能ぶりを発揮。平均176fpsをマークし、165Hzディスプレイをきっちり生かせます。
Elden Ring(エルデンリング)
解像度:WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:最高/高/中
プレイモード:フィールド内の探索
WQXGA | WUXGA |
60(59)fps | 60(59)fps |
重量級のアクションRPGゲームです。スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。
最近のゲームにしては珍しく、fpsの上限が60に設定されています。グラフィックの負荷は高めですが、WQXGAでも余裕で平均60fpsをキープできます。
MONSTER HUNTER RISE(モンスターハンターライズ)
解像度:WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:高/中(DLSS”クオリティ”)
プレイモード:セレクトクエスト(唐傘の妖怪)
平均(最低)fps | 高 | 中 |
WUXGA | 190(143)fps | 196(142)fps |
WQXGA | 129(111)fps | 197(149)fps |
軽めのアクションRPGゲームです。スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。
元がスイッチのゲームということで、負荷は比較的軽め。WQXGAでも平均100fpsを大きく超えてきます。ただし、高設定で165Hzディスプレイを生かすならDLSSを使う必要があります。
DLSS
平均(最低)fps | 高 | 中 |
WUXGA | 180(133)fps | 184(138)fps |
WQXGA | 177(130)fps | 178(134)fps |
DLSSを有効にした際のfpsです。
元のフレームレートが高いこともあり、効果を発揮するのはWQXGA・高設定のみ。fpsは約37%向上し、165Hzディスプレイをきっちり生かせるまでになります。
Call of Duty: Modern Warfare II(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2)
解像度:WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:極限/ウルトラ/バランス(DLSS[フルHD&WQHD]”クオリティ”)
プレイモード:マルチプレイ(ファーム18)
平均(最低)fps | 極限 | ウルトラ | バランス |
WUXGA | 185(145)fps | 190(148)fps | 196(155)fps |
WQXGA | 139(120)fps | 147(119)fps | 174(137)fps |
重量級のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
このクラスのゲームでもWQXGAで平均100fpsを大きく超えてきます。165Hzディスプレイを生かせるほどで、WQXGAでのパフォーマンスの高さが光ります。
DLSS
平均(最低)fps | 極限 | ウルトラ | バランス |
WUXGA | 155(114)fps | 160(128)fps | 181(145)fps |
WQXGA | 112(85)fps | 115(86)fps | 130(105)fps |
DLSSを有効にした際のfpsです。
残念ながらDLSSは逆効果。ただし、ノーマルモードでも十分実用的なので、全く問題ありません。
Halo Infinite(ヘイロー・インフィニット)
解像度:WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:ウルトラ/高/中
プレイモード:マルチプレイ(Highpower)
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
WUXGA | 131(102)fps | 139(110)fps | 158(116)fps |
WQXGA | 86(67)fps | 93(76)fps | 102(78)fps |
重量級のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
DLSS非対応ということで、地力が試されます。WQXGAでは設定を落とす必要があるものの、平均100fpsをキープすることができ、やはりWQXGAならRTX 3070やRTX 3070 Tiは欲しいですね。
また、WUXGAでは165Hzディスプレイを生かすことができ、まさに盤石のパフォーマンスです。
Cyberpunk 2077(サイバーパンク 2077)
解像度:WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:ウルトラ/高/中(RT”ウルトラ”/DLSS”品質”)
プレイモード:本編で市街地中心部を移動
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
WUXGA | 79(72)fps | 86(80)fps | 94(85)fps |
WQXGA | 51(47)fps | 58(53)fps | 65(58)fps |
現状では最強レベルとなるウルトラヘビー級のFPSゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
WQXGAでは中設定で平均60fps以上をキープできます。DLSS無しでこのパフォーマンスは、ハイスペックGPUといったところですね。
DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
WUXGA | 90(79)fps | 103(87)fps | 103(86)fps |
WQXGA | 62(56)fps | 80(63)fps | 79(61)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。
WQXGAでは最大約38%fpsが向上し、ウルトラ設定でも平均60fpsを超えてきます。RTX 3060だとさすがにきついです。。
RT
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
WUXGA | 30(25)fps | 31(25)fps | 31(25)fps |
WQXGA | 17(14)fps | 17(14)fps | 18(15)fps |
RT機能を有効にした際の結果です。
通常モードの重さ+反射・影・ライティングのフルセットということで、とんでもなく重く、全く歯が立ちません。
RT+DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
WUXGA | 53(44)fps | 54(46)fps | 55(47)fps |
WQXGA | 34(28)fps | 35(29)fps | 36(29)fps |
RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。
WQXGAでは約2倍もfpsが向上しますが、元のfpsが低すぎるのでどうにもなりません。。
Tiny Tina’s Wonderlands(ワンダーランズ)
解像度:WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:バッドアス/ウルトラ/高(FSR”クオリティ”)
プレイモード:フィールド内の移動
平均(最低)fps | バッドアス | 最高 | 高 |
WUXGA | 99(92)fps | 103(92)fps | 117(106)fps |
WQXGA | 70(66)fps | 72(68)fps | 81(75)fps |
超重量級のFPSゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
激重のバッドアス設定、それもWQXGAで平均70fpsをマークしており、申し分のない素晴らしいパフォーマンスです。
FidelityFX Super Resolution(FSR)
平均(最低)fps | バッドアス | 最高 | 高 |
WUXGA | 113(98)fps | 120(107)fps | 137(124)fps |
WQXGA | 86(79)fps | 88(81)fps | 101(91)fps |
FSRを有効にした際のfpsです。FSRはDLSSに近い機能で、アップスケーリングによりフレームレートを上げることができます。Tensorコア不要の汎用性が高い技術で、最近では画質のクオリティもDLSSと同等レベルに向上しています。
WQXGAでは最大約25%fpsが向上し、高設定で平均100fpsをキープできるようになります。安定感は大きく向上しますが、さすがに165Hzディスプレイを生かすのは厳しい感じ。
OVERWATCH 2(オーバーウォッチ 2)
解像度:WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:エピック/ウルトラ(FSR”OFF”)
プレイモード:練習場
平均(最低)fps | エピック | ウルトラ |
WUXGA | 201(148)fps | 439(313)fps |
WQXGA | 133(106)fps | 277(265)fps |
超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
グラフィック負荷は前作からほとんど変わりません。エピックが意外と重く、WQXGAで165Hzディスプレイを生かすにはあと一歩というところ。フル活用するならウルトラ設定がおすすめです。
Apex Legends(エーペックス レジェンズ)
解像度:WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:最高・低(fpsリミット解除)
プレイモード:射撃訓練場
平均(最低)fps | 最高 | 低 |
WUXGA | 208(157)fps | 283(245)fps |
WQXGA | 151(130)fps | 196(153)fps |
標準的なグラフィック負荷のFPSゲームです。競技性の高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
WQXGAでの安定感が光り、最高設定でも165Hzディスプレイを生かすことができます。このクラスのゲームでは、高い設定とフレームレートを両立するのは厳しいですね。
Fortnite(フォートナイト)
解像度:WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:DirectX 12、最高/高/中
降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
平均(最低)fps | 最高 | 高 | 中 |
WUXGA | 195(171)fps | 263(182)fps | 299(200)fps |
WQXGA | 111(95)fps | 140(126)fps | 194(149)fps |
やや軽めのFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。なお、グラフィックエンジンの変更により、DLSSの動作確認中となっており、通常モードの結果のみ掲載しています。
最新のUnreal Engine 5に変更となりましたが、負荷自体はあまり変わらず、最高設定がやや重め。WQXGA・最高設定でも平均100fps以上をキープできますが、品質重視で165Hzディスプレイを生かすならDLSSが必要です。
CrystalDiskMark
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは超大容量の1TB SSDを搭載しています。最近のゲームは容量がかなり増えていますが、1TBもあれば容量不足の心配はありません。SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプで、爆速のPCIe Gen.4規格を採用する本格派仕様。メーカーはMicronとなっています。
肝心の速度ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きは、4000~6000MB/sをマークする爆速ぶり。ランダムもの速度もよく伸びており、ハイエンドモデルにふさわしいクオリティとなっています。もちろん、ゲームのロード時間も短く、各種アプリの動作もサクサク動いて快適そのもの。
温度
FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
CPU・GPUともに80℃台に抑えており、このクラスのモデルにしてはよく冷えています。なお、GPUで特に暑くなりがちなホットスポットは90℃台ですが、薄型ノートなのでこればかりはしょうがないですね。
こちらがCINEBENCH R23実行時の温度です。
100%のフルロード時では、P-コアが90℃をオーバーするものの、クロックは3.7GHzと高めをキープ。特に発熱の高い16コア24スレッドCPUを冷やしつつ、しっかり性能を引き出せています。
動作音
FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ
ゲーミングPCでは55デシベルが一つの目安となりますが、ピーク時で58.5デシベルと大きく超えています。とても豪快なファンノイズで、これぞゲーミングノートといった感じ。こう言ってしまうのもなんですが、ゲーミングノートに静音性を求めるのは酷というものですね。
なお、最小時は46.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。
便利なユーティリティーソフト
メーカー製ゲーミングPCということで、システム管理の”Lenovo Vantage”が用意されています。動作モードやマクロの設定からシステムの更新などサポートに至るまで、このアプリで全て設定でき、ワンストップでとても便利です。
先に紹介したイルミネーションのカスタマイズも、このアプリに組み込まれています。
サウンドエンジンは”Nahimic Audio”を搭載しています。
シーンに応じたモードに切り替えができるのはもちろん、イコライザーも用意されているので、好みの設定に変更することも可能です。
スピーカーの音質ですが、低音から高音までよく伸び、重低音もバッチリ再現。また、音質も非常に厚みがあり、音の広がりだけでなく立体感もあるので、迫力も◎。レノボのゲーミングノートはどれもサウンドクオリティが高いですね。
まとめ
ド派手なLEDイルミネーションを装備した美しいアルミボディに、超高性能のHXシリーズCPUや高機能ディスプレイ、フルカラーキーボードを搭載するなど、トータルで圧倒的なクオリティを実現。RTX 3070 Tiの優れたパワーで、WQXGAでバツグンの安定感を発揮します。
価格は30万円オーバーと相応に高く、最高峰のRTX 3070 Ti搭載モデルを求める方におすすめです。
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