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HP ENVY x360 15-ey0000をレビュー 有機ELディスプレイ搭載!高いクオリティとコスパを両立したプレミアムな15インチ2in1ノート

今回HPの【ENVY x360 15-ey0000 パフォーマンスモデル】をお借りしました。クオリティの高さとお手頃な価格設定で人気の15インチ2in1モデルをチェックしてみましょう。

 

目次

スペック

  ENVY x360 15-ey0000 パフォーマンスモデル
カラー ナイトフォールブラック
サイズ W358×D229×H18.9mm
重量 約1.72kg(実測1736g)
OS Windows 11 Home(64ビット)
CPU Ryzen 7 5825U
・8コア16スレッド
・定格2.0/最大4.5GHz
メモリ 16GB(8GB×2、DDR4-3200)
ストレージ 1TB SSD(PCIe NVMe)
グラフィクス AMD Radeon Graphics
ディスプレイ 15.6インチ、フルHD、グレア、有機EL、タッチ対応
インターフェース SuperSpeed USB Type-C 10Gbps ×2、SuperSpeed USB Type-A 5Gbps ×2、HDMI 2.1、SDスロット、マイク入力/ヘッドフォン出力
光学ドライブ ×
カメラ HP True Vision 5MP IR カメラ(約500万画素)
スピーカー デュアルスピーカー(Audio by Bang & Olufsen)
キーボード バックライト付き日本語キーボード
Wi-Fi IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth 5.2
保証 1年(最大3年)
価格 【セールでさらにおトク】198,800円(税込)~
付属品 ・各種マニュアル
・電源アダプタ(197g)
・電源ケーブル(105g)
・変換アダプタ(40g)

※2023年3月24日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。

 

外観

機能美あふれる高品質ボディ

プレミアムモデルらしく、ボディの素材には上質なアルミニウム素材を採用。

 

表面の処理は非光沢の梨地仕上げとなっており、落ち着きのある外観もさることながら、手にしっとりとなじむ上質の感触も相まって、高級感がありますね。

 

深みのある”ナイトフォールブラック”のボディに、シルバーのアクセントがバッチリきまっており、洗練された印象を受けます。

 

最近のトレンドを取り入れ、ボディのふちがラウンドフォルムになっているのもポイント。手に取ったときにフィットしやすく、見た目もより美しくなり、まさに一石二鳥です。

 

ボディのサイズは、前モデルとほぼ変わらず。ディスプレイのベゼル(ふち)をスリムにすることで、横幅と奥行きを圧縮し、コンパクトなボディとなっています。また、見た目もスッキリし、とてもスタイリッシュ。

 

フレキシブルに使える2-in-1タイプ

最近はやりの2in1ノートパソコンで、360°回転するコンパーチブルタイプとなっています。

 

360°回転しタブレットとして使えるだけでなく、テント型にして寝そべりながら動画を見る、さらにスタンドモードにしてイラストを書くといったフレキシブルな使い方ができ、とても便利です。

 

パネル表面はとても滑らかになっており、スクロールやタッチ操作はとてもスムーズ。クセになる感触といってもいいくらいのレベルで、ミドルクラスモデルにしてはかなり完成度が高いです。

 

ヒンジも頑丈に造り込まれ、無段階稼働で任意の角度にピタッと止まります。ヒンジは無骨なものではなく、ボディのイメージににあわせた、美しいデザインに仕上げているのもポイント高いですね。

もちろん、キーボードを180°以上回転させるとキーボードが動作しなくなるので、誤操作の心配もありません。

 

ポイントをおさえたインターフェース

スリムモデルということで、LANポートや光学ドライブは非搭載です。

 

USBは全4ポート搭載。スタンダードな内容で、5Gbpsポートが2基、10Gbpsの高速転送に対応したポートが2基となっており、超高速の”Thunderbolt 4”ポートは非搭載です。

小型&リバーシブルのType-Cポートのほか、通常タイプのType-Aポートも用意されているので、あらかたの周辺機器を接続できます。

 

そのほか、SDスロットも装備しており、普段使いで必要なものは一通りそろっています。なお、HDMIはありませんが、Type-CポートがDisplayPort出力を兼ねているので、複数画面の出力も可能です。

 

セキュリティ対策も万全

セキュリティにもしっかり配慮され、カメラ部分にシャッターを装備。電源ボタン横のスイッチでシャッターが開閉し、プライバシー面も安心。

また、Windows Hello対応の顔認証センサーを装備する充実ぶり。本人認証のため、ログインパスワードよりも安全。また、ログインの際わざわざパスワード入力することなく、スムーズにログインできます。

 

ディスプレイ&キーボード

ディスプレイやキーボードも前モデルとほぼ同じです

有機ELパネル搭載

ディスプレイはオーソドックスな15.6インチサイズで、解像度は主流のフルHDとなっています。13インチや14インチよりも一回り以上大きく、だいぶゆとりがあります。据え置きで使うならこのクラスは欲しいところですね。

 

タッチパネルということで、表面は映り込みのあるグレアパネルとなっています。

 

ディスプレイのクオリティが非常に高く、Ryzen 7搭載モデルのみ有機ELパネルを採用しています。最近話題の有機ELですが、黒の色味が液晶ディスプレイとは一味違います。まさに「漆黒」という感じ

黒さの理由は、有機ELでは画面の素子自体が光るのでバックライトが必要なく、コントラスト比が圧倒的に高い(100万:1)から。バックライトで画面を照らし出す通常の液晶ディスプレイでは、どうしても光が漏れてしまい、黒い画面が白っぽくなってしまいます。

一般的なパネルとの違いは、一目瞭然です。

 

この通り視野角もかなり広め。姿勢によって色味が変わらず、様々なモードで使える2inタイプとの相性はバッチリです。

 

白色LED内蔵キーボード搭載

横幅の広い15インチボディですが、前モデルとは異なり、テンキーレスキーボードを採用しています。キーボードの両端にはスピーカーを装備しており、デザイン面でのアクセントとなっています。

テンキーがないとデザイン的にスマートな感じになりますが、入力作業にはどうにも不便ですね。オフィスソフトなどを使う機会が多い方は、別にテンキーパッドを用意するのがおすすめ。

 

スペースにだいぶ余裕があり、基本的なキーは大きめに造られ、すべて独立しています。また、配列そのものもクセが無く非常に素直。キーピッチは約19mmと、デスクトップキーボード並みのゆとりが確保されているので、誤爆の心配はまずありません。

気になるのは電源ボタンの配置ですが、このキーだけ固めに造られ、しっかり押し込まないと反応しないので、うっかり押しても大丈夫。

ファンクションキーの内容は、基本的なものにプラスして、絵文字キーやカメラのキルスイッチ、HPアプリのアクセスキーが用意されています。動作モードの変更キーがあればなおよかったですね。

 

やや深めのキーストロークと、適度な反発も相まって、打鍵感を楽しみながら快適にタイピングできます。

なお、キーボードには白色LEDを内蔵しており、トレンドはバッチリ押さえてあります。華やかな輝きで高級感があり、薄暗い場所でタイピングしやすくなるのもいいですね。ちなみに、OFF+2段階で調整できるので、LEDが苦手な方でも安心。

 

スムーズなタッチパッド

タッチパッドは、パッドとクリックボタンが一体化した、オーソドックスなタイプです。

 

タッチパッドの完成度は高く、表面はサラサラした材質なので、カーソル操作はとてもスムーズ

また、クリックボタンもバタつきなく、軽い力で反応&動作音も小さく操作感はバツグン。キーボード・タッチパッドともによく使うだけあり、この完成度の高さは嬉しいですね。

 

 

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。

CINEBENCH

まずは、3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。

 

このモデルでは、AMDの第5世代ハイスペックCPU・Ryzen 7 5825Uを搭載。Ryzen 5000シリーズには2タイプありますが、このCPUは高性能の”ZEN 3アーキテクチャ”をベースにしています。8コア16スレッド構成で、優れたパフォーマンスを発揮します。

 

参考までに、下位モデルで搭載されている、6コア12スレッドCPU・Ryzen 5 5625Uと比較すると、シングル性能は約2%、マルチ性能は約37%高くなっています。

 

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。

DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)それぞれの条件で測定することができます。

 

このCPUは、高性能のグラフィック・Radeon Graphicsを内蔵しています。とてもよくスコアが伸びていますが、インテルの高性能内蔵グラフィック・Iris Xe Graphicsに比べ、スコアは落ちてしまいます

  総合スコア Graphics
Score
CPU/Physics
Score
Combined
Score
Time Spy 1512 1324 7745
Fire Strike 3784 4153 22411 1300
Night Raid
16247 17133 12568
Sky Diver 13916 13490 17498 13006
Cloud Gate 25926 31135 16352
Ice Storm 150405 202396 79200

 

PCMark 10

【PCMark 10】は、ブラウジング・ビデオチャット・動画や画像の編集作業・軽めの3Dゲームなど、一般的な用途での性能を測るソフトです。

 

ブラウジングや各種編作業など、基本的なタスクを快適にこなせる目安はスコア3000以上となりますが、余裕でクリア。スコア5000後半の非常に高いスコアをマークしています。ブラウジングやオフィス作業などの軽作業から、動画・画像編集などのヘビーな作業も余裕でこなせる性能です。

なお、Ryzen 5 5625Uとの差は、総合スコアで約3%とほぼ互角。ただし、編集系のスコア、特にレンダリングテストでは約24%もの差がついており、各種編集作業でもガッツリ使うならRyzen 7がおすすめ。

 

TMPGEnc Video Mastering Works 7

【TMPGEnc Video Mastering Works 7】を利用し、再生時間6分30秒のMJPEG動画をMP4形式に変換する時間を計測しました。

エンコーダーはx264(H.264)およびx265(H.265)を利用し、それぞれ2パス・1パス・VCEでエンコードしています。なお、VCEはグラフィック機能を利用した高速エンコード機能のこと。

 

H.264(フルHD) 2Pass 1Pass VCE
Ryzen 7 5825U 1065 566 145
Ryzen 5 5625U 1524 759 171

まず軽めのH.264をチェック。CPU性能が重要になるソフトウェアエンコード(2Pass・1Pass)では、コア・スレッド数の多いRyzen 7 5825Uがだんぜん有利。両者の差は約25~30%にもなります。

また、グラフィック機能を利用したハードウェアエンコードでも、Ryzen 7が約15%早く変換を完了しています。

 

H.265(フルHD) 2Pass 1Pass VCE
Ryzen 7 5825U 1886 934 147
Ryzen 5 5625U 2791 1386 173

重量級のH.265でも同じような傾向となり、ソフトウェアエンコードでは約32~33%、ハードウェアエンコードでは約15%差となっています。

 

Lightroom Classic CC

【Lightroom Classic CC】を使い、200枚のRAW画像(5760×3840ドット、CR2形式)をDNG形式に変換する時間と最高画質のJPEG画像に書き出す時間をそれぞれ計測しました。

JPEG書き出しの際は“スクリーン用・標準”のシャープネスを適用しています。シャープネス処理が以外とCPUに負担をかけるため、特にCPUの性能が重要になります。

 

  CR2→DNG CR2→JPEG
Ryzen 7 5825U 24 174
Ryzen 5 5625U 30 208

画像変換もCPU勝負となりますが、こちらもRyzen 7 5825Uが有利。Ryzen 5 5625Uとの差は、軽めのDNG変換で約20%、重量級のJPEG変換では約16%となっています。

 

ドラクエ10

  最高品質 標準品質 低品質
フルHD 12200 16165 18014

グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。

Iris Xe Graphicsと同等のパフォーマンスを発揮し、フルHD・最高品質でスコア10000以上をマーク。VALORANTなど超軽量級のゲームなら、フルHDでも楽しむことができます。

 

FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)

  最高品質 高品質 標準品質
HD 6303 8033 9526
フルHD 3378 4498 5875

知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。快適にプレイするなら、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。

重めのゲームともなると歯が立たず、HD・低設定でようやくスコア9000を超えてきます。ただ、以前の内蔵グラフィックでは考えられないほどスコアが高く、だいぶ進化しているのは確かですね。

 

CrystalDiskMark

”CrystalDiskMark”は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

 

このモデルは超大容量の1TB SSDを搭載しています。512GBの2倍にもなる容量の多さで、動画や画像などデータを多く保存できます。もちろん、SSDは通常タイプよりも4~5倍速いNVMeタイプのSSDを採用し、メーカーはSK hynixとなっています。

その実力ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きでは3000MB/s以上の速度をマーク。一方、ランダムはごく普通といったところで、トータルでは中の上クラスのNVMe SSDといったところですね。

もちろん、OSの起動からブラウジング、各種アプリの動作にいたるまでサクサク動いて、とても快適です。

 

温度

CINEBENCH R23実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。

 

ピーク時での動作クロックは、約3.2GHzと高めながら80℃台をキープしており、性能を引き出しつつしっかり冷却できていますね。

 

動作音

CINEBENCH R23実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ

 

50デシベルを超えるとノイズが気になるようになりますが、ピーク時で52.5デシベルと上回っています。ファンの回転音は大きめですが、甲高い耳障りなノイズは控えめなので、そこまでうるさく感じません。

ちなみに最小時では46.9デシベルとありますが、アイドルなのでほぼ無音です。

 

バッテリー持続時間

「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、実際の使用感に近い設定にしています。

  • 電源設定:最適、トップクラスの電力効率
  • バックライト:40%
  • 10秒ごとにキー入力
  • 1分ごとに無線LAN経由でネット接続

結果は約10時間30分をマーク。モバイルノートの目安となる10時間をクリアしており、出先でも安心して使うことができます。

 

便利なユーティリティー機能

パソコンのサポートツールとして”HP Support Assistant”が用意されており、ハードウェアの診断からサポートまでワンストップで実行できます。

 

また、”HP Command Center”では、動作モードを変更でき、負荷のかかる作業でも、しっかり性能を引き出すことができます。

 

サウンドにもこだわっており、デンマークの高級オーディオメーカー”BANG & OLUFSEN”のサウンドシステムを採用。

肝心のサウンドクオリティですが、低音~高音域まで伸び、重低音もしっかり再現。音質も厚く、サラウンド効果も効いているので、迫力もバッチリです。ノートPCにしては破格のクオリティですね。

 

まとめ&関連モデル

美しいアルミボディに、有機ELディスプレイやバックライト付きキーボードを搭載するなど、至れり尽くせりの内容となっており、プレミアムモデルにふさわしい完成度を実現。この内容で価格は15万円台(セール時)と安く、コスパも良好。

据え置きメインで使う15インチモデルで、クオリティ重視しつつ、予算にもこだわるならおすすめです。なお、普段使いであればRyzen 5モデルで十分です。

 

 

HP ENVY x360 15-ey0000[Ryzen 5搭載]

【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
15.6インチ フルHD グレア IPS タッチ対応
■CPU:Ryzen 5 5625U
■メモリ:16GB(DDR4-3200)
■グラフィック:Radeon RX Vega 7(CPU内蔵)
■ストレージ:SSD 512GB(PCIe NVMe)
【セールでさらにおトク】159,500円(税込)~

Ryzen 5 5625Uを搭載したスタンダードモデル。16GBメモリに512GB SSDの充実した初期構成で、IPSパネルを採用。価格も12万円台(セール時)と安く、予算重視ならおすすめ。

 

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