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raytrek(レイトレック) R6-AAをレビュー 高品質ディスプレイ搭載!Core i7-12700H&RTX 3060の高い性能が光るコスパに優れたクリエイターノート

今回ドスパラで販売している、サードウェーブの【raytrek R6-AA】をお借りしました。

本格的な編集作業ならまずおすすめ。Core i7-12700H&RTX 3060を搭載した高品質のクリエイターノートをチェックしてみましょう。

 

目次

スペック

  raytrek R6-AA
サイズ W358×D247×H20~21mm
重量 約2.1kg(実測2047g)
OS Windows 11 Home(64ビット)
CPU Core i7-12700H
・14コア20スレッド
・定格2.3/最大4.7GHz
メモリ 16GB(8GB×2、PC5-38400)
ストレージ 1TB SSD(PCIe NVMe Gen.4)
グラフィクス RTX 3060(GDDR6 6GB)
ディスプレイ 16.0インチ、WQXGA(2560×1600)、ノングレア、90Hz
インターフェース Thunderbolt 4、USB3.2 Gen.2 Type-C、USB3.2 Gen.1 Type-A×2、HDMI 2.1、SDスロット、マイク入力、ヘッドフォン出力
光学ドライブ ×
カメラ HD画質 WEBカメラ
キーボード 日本語配列キーボード
Wi-Fi IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth 5.2
保証 1年(最大5年)
価格 219,980円(税込)~
付属品 ・各種マニュアル
・電源アダプタ(317g)
・電源ケーブル(159g)

※2022年9月1日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。

 

外観

スタイリッシュなデザイン

パット見てまず目につくのがボディカラーですね。ノートPCでは珍しく、渋めのガンメタリックカラーとなっており、引き締まったイメージに仕上げています。

 

ボディの素材にもこだわっており、天板は金属調のパネルでカバーされています。金属の高い質感により、見た目が美しく、触り心地も上々です。

 

さらに、天板のサイドをダイヤモンドカット加工に仕上げる凝りよう。光の当たり具合によっては輝いて見え、高級感を感じさせます。ちなみに、キーボード面と底面の素材はオーソドックスな樹脂製です。

また、フォルムの美しさもポイント。凹凸を極力排したフラットボディに仕上げており、天板部分もプレス加工などもなく、ロゴのみと非常にスッキリしています。

 

高性能GPU搭載モデルですが、排気グリルはヒンジ部分に収める徹底ぶり。一般のノートパソコンと遜色なく、仕事用としても使えますね。

 

底面を見てみるとこんな感じ。吸気口はそこまで大きくありませんが、冷却性能については全く問題なし。

 

持ち運びしやすいスリム&軽量ボディ

15インチの高性能GPU搭載モデルにしては軽く、その重さはなんと実測で2047g!最近のモデルでは軽量化が進んでいますが、それでもほぼ2kgというのは、軽めの部類に入ります。

 

もちろん、軽量ボディなだけあり、スリムでコンパクト。ディスプレイのベゼル(ふち)をスリムにすることで、横幅と奥行きを圧縮。従来の15インチモデルよりも一回り小さいサイズを実現。さらに、厚さは最薄部で20mmと、これまた高性能GPU搭載モデルにしてはスリムなので、携帯性は上々です。

 

充実したインターフェース

インターフェースの内容ですが、USBは全4ポート搭載。数こそ多くありませんが、最新規格に対応しており、小型&リバーシブルのType-Cポートは、40Gbpsの超高速転送に対応した”Thunderbolt 4”規格となっています

もちろん、従来のType-Aも搭載しているので、周辺機器の接続にはまず困りません。

 

また、画像出力端子はHDMIのみですが、Type-Cポートが画像出力を兼ねているため、複数ディスプレイの運用も可能です。さらに、地味ながら便利なSDスロットを搭載する一方、LANポートは非搭載。オンラインゲームをプレイするなら、別途有線LAN⇔USBのアダプタを購入しましょう。

なお、指紋認証センサーは非搭載ですが、Webカメラは顔認証に対応しています。本人認証のため、ログインパスワードよりも安全。また、ログインの際わざわざパスワード入力することなく、とてもスムーズです。

 

ディスプレイ&キーボード

高性能ディスプレイ搭載

ディスプレイサイズは16.0インチ、解像度はWQXGA(2560×1600)の大画面&高解像度ディスプレイを搭載しており、高い没入感を実現しています。

また、ディスプレイ比率は16:10というのもポイント。主流の16:9タイプよりもやや縦長なので、一度に表示できる情報量が多く、スクロールの手間が省けるのは便利ですね。ちなみに、表面は映り込みの少ないノングレアタイプなので、自分の顔とにらめっこすることなく作業に集中できます。

 

ちなみに、解像度が高いと精細な映像を描写できるほか、一度に表示できる情報量も多くなり、作業がよりはかどります。上のイメージは、WQXGA(2560×1600)とWUXGA(1920×1200)を比較したものですが、その違いは一目瞭然です。

 

さらに、クリエイター向けモデルということで、sRGBカバー率は約99%(sRGB比約100%)と、一般モデルに比べ色域が広めなのもポイント。色の再現性が高く、写真や動画などをより正確に編集できます。

なお、AdobeRGBカバー率は約76%(AdobeRGB比約77%)にとどまっており、圧倒的とは言えないものの、クリエイティブモデルとしてのポイントはしっかり押さえています。

 

実際に見た感じでは、コントラスト・発色が高く、映像クオリティは高め。横からのぞいても、色ムラがほとんどありません。

ちなみに、ディスプレイのリフレッシュレートは90㎐となっています。一般的なディスプレイが60~75㎐なので、それに比べるとやや高めです。動きの激しいFPSゲームでも使えますが、どちらかというとMMO向けといったところですね。

 

白色LED内蔵キーボード

横幅の広い16インチサイズなので、テンキーをバッチリ搭載しています。

 

基本的なキーは大きめに造られ、連結キーこそあるものの、基本的に配置は素直で誤爆の心配はまずありません。ただし、テンキーの配置がやや変則的なので、ここだけは慣れが必要ですね。

ファンクションキーの内容も充実しており、動作モードの変更やファンクションロックもワンタッチで操作できるのは便利。

 

なお、キーピッチは約19mmとデスクトップキーボード並みの間隔を確保しており、窮屈な感じがしないのはグッド。

キーストロークはノートにしてはやや深め。反発も適度にあり、快適にタイピングできます。キーボード面の剛性も高く、タイプ圧が高い方でも安心。

 

スタンダードモデルながら、キーボードには白色LEDを内蔵しているのもポイント。薄暗い場所でタイピングしやすくなるのはもちろん、華やかで高級感アップ。

ちなみに、ON/OFFはファンクションキーで2段階+OFFに切り替えでき、LED不要という方でも安心です。

 

スムーズなタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプを採用しています。

 

完成度は高く、表面はさらさらしておりカーソル操作は非常にスムーズ。一方、クリックボタンはやや押し込む必要がありますが、操作音そのものは静か。トータルで見ると完成度は高めです。

 

 

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。

RTX 3060搭載

NVIDIAで人気のミドルクラスGPU・RTX 3060を搭載。VRAM(グラフィックメモリ)を6GB搭載しており、各種編集作業や、オンラインゲームまで快適にこなすことができます。編集用マシンならRTX 3060がまずおすすめ。

RTXシリーズということで、リアルタイムレイトレーシング技術(RT)に対応しています。GPU内部にレイトレーシング専用ユニット”RTコア”を搭載することで、従来よりもさらにリアルな映像描写が可能になっています。

 

上の画像はRTに対応したBattlefield Vのデモムービーですが、従来のGPUとの違いは一目瞭然。炎の描写が車体にもしっかり表現され、よりリアルになっているのがわかりますね。

さらに、RTコアのほか、AI機能に対応した”Tensorコア”を搭載しています。

Tensorコアを活用した”DLSSモード”では、低い解像度でレンダリングした映像をアップスケーリングし、さらにアンチエイリアスを最適化することで、フレームレートを大幅に向上させることができます。ゲームの快適性が目に見えて上がるので、とても便利ですね。

なお、RT・DLSSいずれも対応したゲームでないと動作しない点に注意!

 

CINEBENCH

まずは、3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。

 

このモデルでは、インテルの第12世代14コア20スレッドCPU・Core i7-12700Hを搭載しています。

最新世代では設計を一新し、高性能の”P-コア”と省エネの”E-コア”を搭載した、Wコア構成を採用。タスクに応じて、各コアを使い分け、場合によっては両者を併用することで、効率よく処理できるのが強みです。もちろん、コアの性能も向上しており、コア・スレッド数の増加も相まって、非常に高いパフォーマンスを発揮します。

ちなみに、ノート用の第12世代CPUには、Hシリーズ・Pシリーズ・Uシリーズの3タイプがあり、その中でも最上位のグレードとなります。

 

高性能のHシリーズということで、スタンダードクラスのCPUに比べ、性能はかなり高め。ワンランク下のPシリーズCPU・Core i7-1260P(12コア16スレッド)と比較してみると、シングルスコアは約18%、マルチ性能は約55%も高く、まさに圧倒的。

 

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、DirectX 12(Time Spy/Night Raid)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。

 

グラフィック性能は、エントリークラスのRTX 3050 Tiよりも約40%高く、ハイスペッククラスのRTX 3070 Tiよりも約40%低くなっています。まさにミドルクラスの性能といったところですね。

価格の安さが魅力のRTX 3050 Tiですが、あくまでもエントリークラスなので、VRAMは4GBと最低限。4K動画の編集や3DCGの作成などヘビーな作業には不向きです。本格的に使うのであれば、VRAMを8GBと多めに搭載しているRTX 3070 Tiがおすすめ。

  総合スコア Graphics
Score
CPU/Physics
Score
Combined
Score
Port Royal 4397
Time Spy
Extreme
3730 3551 5229
Time Spy 7881 7476 11375
Night Raid 38724 67456 11344
Fire Strike
Ultra
4787 4620 26764 2444
Fire Strike
Extreme
9143 9284 26901 4346
Fire Strike 18241 19622 26834 9018
Sky Diver 47012 62243 24130 33275

 

PCMark 10

【PCMark 10】は、ブラウジング・ビデオチャット・動画や画像の編集作業・軽めの3Dゲームなど、一般的な用途での性能を測る定番ソフトです。

 

ブラウジングやオフィス作業など、基本的なタスクを快適にこなせる目安はスコア3000以上となりますが、余裕でクリアしており、スコア7000に迫る異次元のスコアをマーク。動画・画像編集などヘビーな作業にもラクラク対応できます。

なお、参考までにCore i7-1260Pと比較すると、総合スコアでは約41%高いスコアとなっています。ただし、GPUの性能も重要となる編集系のテストで大きく差が付き、レンダリングテストでは約3倍にもなります。特にヘビーな作業ではGPU搭載モデルが圧倒的におすすめ。

また、上位のRTX 3070 Tiと比較してみると、総合スコアの差は約3%と誤差レベル。ただし、GPUの性能が重要となる編集系のテストでは、RTX 3070 Tiが約10%前後上回り、やや有利といったところですね。

 

Blender

【Blender】を利用し、3Dグラフィックのデモデータをレンダリングする時間を計測しました。結果は秒で表記しています。

Blenderは、CPUだけでなくGPUもサポートしており、NVIDIA製GPUでは”CUDA”と”OptiX”でのレンダリングが可能です。

 

BMW CPU CUDA OptiX
Core i7-12700H×RTX 3060 167 28 14
Core i7-1260P 268
RTX 3070 Ti 21 11
Class room CPU CUDA OptiX
Core i7-12700H×RTX 3060 397 58 30
Core i7-1260P 654
RTX 3070 Ti 40 22
Barbershop CPU CUDA OptiX
Core i7-12700H×RTX 3060 1858 243 135
Core i7-1260P 3083
RTX 3070 Ti 177 102

まずCore i7-1260Pと比較してみると、CPUでのレンダリングでは、Core i7-12700HがCore i7-1260Pを圧倒。両者の差は約38~40%にもなります。

さらに、このモデルではRTXシリーズを搭載しており、GPUレンダリング、特にOptixで非常に高いパフォーマンスを発揮するのがポイント。その実力ですが、なんとCUDAより約44~50%早く完了します。CPUレンダリングとは比較するまでもなく、3Dグラフィックのレンダリングで使うなら、RTXシリーズがだんぜんおすすめです。

なお、RTX 3070 TiのGPUレンダリングは、RTX 3060より約25~31%早く完了します。けっこう大きい差なので、性能にこだわるならRTX 3070 Tiがおすすめです。

 

TMPGEnc Video Mastering Works 7

【TMPGEnc Video Mastering Works 7】を利用し、再生時間6分30秒のMJPEG動画をMP4形式に変換する時間を計測しました。結果は秒で表記しています。

エンコーダーはx264(H.264)およびx265(H.265)を利用し、それぞれ2パス・1パス・QSV&NVENCでエンコードしています。なお、QSV&NVENCはグラフィック機能を利用した高速エンコード機能のこと。RTX 3060では、超高速のNVENCを使うことができます。

 

H.264(フルHD) 2Pass 1Pass NVENC/QSV
Core i7-12700H×RTX 3060 811 416 143
Core i7-1260P 1329 678 177
RTX 3070 Ti 146

まず軽めのH.264ですが、CPU勝負のソフトウェアエンコード(2Pass・1Pass)では、コア・スレッド数の多いCore i7-12700Hが有利。Core i7-1260Pよりも約39%早く変換を完了しています。

また、ハードウェアエンコードでも、NVENCがQSVよりも約18%早く変換を完了。QSVのパフォーマンスはかなり優秀ですが、NVENCではさらにその上を行きます。

なお、RTX 3070 Tiと比較すると、両者の差は約2%程度とほぼ互角となっています。

 

H.265(フルHD) 2Pass 1Pass NVENC/QSV
Core i7-12700H×RTX 3060 1692 838 175
Core i7-1260P 2475 1238 214
RTX 3070 Ti 182

重量級のH.265でも同じような傾向となり、Core i7-12700HとCore i7-1260Pとの差は、ソフトウェアエンコードで約32%、ハードウェアエンコードでも約18%となります。

また、RTX 3070 Tiとの差もやはり約4%と小さく、高性能GPUだとエンコード性能はほぼ変わりません。

 

Lightroom Classic CC

【Lightroom Classic CC】を使い、200枚のRAW画像(5760×3840ドット、CR2形式)をDNG形式に変換する時間と最高画質のJPEG画像に書き出す時間をそれぞれ計測しました。結果は秒で表記しています。

JPEG書き出しの際は“スクリーン用・標準”のシャープネスを適用しています。シャープネス処理が以外とCPUに負担をかけるため、特にCPUの性能が重要になります。

 

  CR2→DNG CR2→JPEG
Core i7-12700H 21 87
Core i7-1260P 42 135

画像変換テストもCPU勝負ということで、Core i7-12700Hがやはり有利。Core i7-1260Pに比べ、軽めのDNG変換ではきっかり半分、重量級のJPEG変換ともなると約41%も早く変換を完了しています。

 

FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)

 

知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。現行のゲーミングPCであれば、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。

  最高 標準
WUXGA 16605 19605 22488
WQXGA 11344 15033 18339

WUXGAはおろか、WQXGA・最高設定でもスコア10000台を軽く突破。平均85fpsをマークし、安定してプレイできます。

 

Elden Ring(エルデンリング)

”DARK SOULS”や”SEKIRO”などの人気タイトルでおなじみ、フロム・ソフトウェアのアクションRPGゲームです。世界観をはじめ、言ってしまえばDARK SOULSのオープンフィールド版といったところ。

戦闘システムについては、死んでナンボのシビアなスタミナ制バトルはDARK SOULSそのもの。ただし、新たにジャンプ攻撃が加わり、さらにオープンフィールドということで、地の利を生かした戦いができるなど、戦術の幅がより広がっています。

もちろん、マップが広くなることにより、探索要素も大幅に向上。探索・レベル上げ・装備の強化にじっくり取り組みつつ、高難易度ダンジョンに挑戦する、王道&硬派なアクションRPGゲームとしておすすめ。

下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:最高/高/中

  プレイモード:フィールド内の探索

  最高
WUXGA 60(58)fps 60(59)fps 60(59)fps
WQXGA 51(45)fps 56(49)fps 60(55)fps

最近のゲームにしては珍しく、fpsの上限が60に設定されています。グラフィックの負荷は高く、平均60fpsをキープできるのはWUXGAまで。WQXGAだと中設定までしっかり落とす必要があります。

RTX 3060の強みは、なんといってもフルHD(WQXGA)での安定感。WQHD(WQXGA)はゲームによっては対応可能といったところです。

 

MONSTER HUNTER RISE(モンスターハンターライズ)

大人気の「狩り」ゲームの最新版。バイオハザードでおなじみのグラフィックエンジン”RE Engine”を採用することで、美しい描写と負荷の軽さを両立しています。

下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。

測定条件

  解像度:WQHD/フルHD

  ゲーム設定:高/中/低(DLSS”クオリティ”)

  プレイモード:セレクトクエスト(唐傘の妖怪)

 
WUXGA 126(110)fps 145(115)fps 149(124)fps
WQXGA 84(74)fps 131(104)fps 130(110)fps

スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。

元がスイッチのゲームということで、負荷は比較的軽め。WQXGA・高設定で平均84fpsと安定してプレイできます。WUXGAなら平均100fpsを大きく超えてきますが、先に紹介したとおり、上限は90fpsとなります

 

DLSS

 
WUXGA 144(116)fps 144(113)fps 142(111)fps
WQXGA  126(99)fps 129(105)fps 132(105)fps

DLSSを有効にした際のfpsです。

DLSSの特徴として解像度が上がるにつれ効果が大きくなり、WQXGAでは約50%もfpsが向上し、平均100fpsを突破します。なお、中・低設定ではfpsが十分に高いこともあり、効果無しです。

 

Call of Duty : Vanguard(コール オブ デューティ ヴァンガード)

大御所FPSゲーム・Call of Dutyの最新作ですね。舞台は第二次世界大戦となり、2017年に発売された”Call of Duty : WWII”から実に4年ぶり。内容は、メインストーリーとなるキャンペーンモード・マルチプレイモード・ゾンビモードのおなじみ三本立てです。

ゲームモードは、いつものドミネーション・チームデスマッチ・Kill Confirmedに加え、パトロールを追加。一定コースを動くパトロールポイントを確保するのが目標となりますが、移動し続けるので、攻守にわたって臨機応変な対応が求められます。

また、本作ではプレイ可能人数が3つの区分に分けられ、最大48人(24対24)で息つく暇のない、大規模戦闘を楽しむことができます。テンポのいい銃撃戦や、武器カスタマイズの広さも前作からしっかり引き継いでおり、毎年恒例のFPSゲームとしておすすめ。

下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:最高/高/通常(DLSS”クオリティ”)

  プレイモード:マルチプレイ(ホテル)

  最高 通常
WUXGA 107(94)fps 114(100)fps 146(119)fps
WQXGA 70(62)fps 75(65)fps 102(81)fps

競技性の高いゲームなので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

WUXGAでの安定感が光り、最高設定でも平均100fps以上をキープします。WQXGAではfpsが平均70fps台まで落ち込みますが、DLSSに対応しているので、fpsをさらに底上げすることができます。

 

DLSS

  最高 通常
WUXGA 145(135)fps 153(140)fps 170(146)fps
WQXGA 102(89)fps 110(95)fps 124(105)fps

DLSSを有効にした際の結果です。

やはり解像度が上がると効果も大きくなり、WQXGAでは最大約47%と大きくfpsが向上し、平均100fpsを突破するようになります。DLSSがあれば、FPSゲームもWQXGAで実用的なレベルに引き上げることができます。

 

Tiny Tina’s Wonderlands(ワンダーランズ)

大人気のシューティングRPG”Borderlandsシリーズ”のスピンオフ的な作品で、”バンカー&バッドアス”というゲームの世界を舞台にしています。ファンタジーゲームということで、エネミーにはゴブリンやスケルトンなどが登場し、武器は銃のほか、新たに魔法が使えるようになっており、なかなか新鮮。

ゲームシステムについてはシリーズでおなじみ、敵や宝箱から装備を入手するハクスラスタイルを踏襲。6つのクラスが用意されており、経験値を稼いでキャラを強化し、強敵に挑むRPG要素もしっかり楽しめるようになっています。

シリーズ最大の特長ともいえるノリの良さも健在。登場人物はエネミーを含めテンションが非常に高く、なかなかのイカレっぷり。今作も安定したクオリティに仕上がっています。

下記条件にて平均fpsのみ計測しました。

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:バッドアス/ウルトラ/高

  プレイモード:フィールド内の移動

  バッドアス ウルトラ
WUXGA 64(56)fps 67(61)fps 75(67)fps
WQXGA 37(34)fps 36(33)fps 44(41)fps

スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。

激重のグラフィック負荷でおなじみ、Borderlandsシリーズのゲームです。WQXGAこそ手も足も出ませんが、WUXGAならバッドアス設定でも平均60fpsを超えてきます

このクラスのゲームでも平均60fpsをしっかり超えてくるのがRTX 3060の魅力ですね。下位のRTX 3050 Tiではこうはいきません。

 

VALORANT(ヴァロラント)

”リーグ・オブ・レジェンド”でおなじみの、ライオットゲームが手掛けるFPSゲームですね。内容はオーバーウォッチとCS:GOをミックスした感じ。カジュアルなグラフィックはもちろん、多彩なスキルを持つエージェント(現在では11人)を操り、5対5で戦うスタイルは、オーバーウォッチをほうふつとさせます。

ルールはFPSでよくみられる”爆弾設置ルール”を採用しています。爆弾を設置する側と阻止する側に分かれ、設置側は、爆弾を設置し爆発させれば勝利。阻止する側は、設置されないか、解除すれば勝利となります。最大25ラウンド、攻防は12ラウンドごとに切り替わり、13ラウンドを先取した側が勝ちとなります。

また、CS:GOを意識した”購入システム”を実装しており、ラウンド報酬の資金をもとに、ラウンドのインターバルで武器・防具・スキルを購入することができます。味方の装備や資金はチェックできるので、コミュニケーションをとりつつ、状況に応じて装備を調達するのが勝利へのカギとなます。

下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:高(アンチエイリアス”MSAA 4x”、異方性フィルタリング”16x”、シャープネスの動的補正”オン”)

  プレイモード:アンレート

WQXGA WUXGA
312(286)fps 205(191)fps

FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。

フルHDでもノートパソコン(Iris Xe Graphics)でプレイできるほど軽いので、RTX 3060なら余裕も余裕。ある程度設定を重くしても、WQXGAで平均200fps以上をマークします

 

Fortnite(フォートナイト)

こちらも同じくバトロワ系の鉄板タイトルです。対人戦にプラスして、採集や建築要素があり、Apex Legendsとはまた違ったベクトルの楽しみ方ができます。チーム戦だけでなく、ソロで気軽にプレイできるのもいいですね。

平均と最低fpsを計測しました。

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:最高/高/中(RT”最高”/DLSS”品質”)

  降下後、1分間のダッシュ&屋内探索

  最高
WUXGA 116(96)fps 147(107)fps 210(136)fps
WQXGA 71(65)fps 90(80)fps 147(115)fps

競技性の高いゲームなので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

軽そうに見えて最高設定が意外に重め。WUXGAでは平均100fpsをしっかり超えてきますが、WQXGAだと平均71fpsまで大きく落ち込んでしまいます。

なお、だいぶカジュアルなグラフィックなので、品質的には中設定でも正直十分。

 

DLSS

  最高
WUXGA 155(109)fps 180(122)fps 228(137)fps
WQXGA 105(88)fps 128(104)fps 170(113)fps

DLSSを有効にした際の結果です。

DLSSの効きがとてもよく、WQXGAでは最大約48%fpsが向上し、平均100fpsを超えるまでになります。WUXGAだと平均150fpsにもなり、まさにド安定ですね。

 

RT

  最高
WUXGA 22(19)fps 28(23)fps 30(27)fps
WQXGA 16(15)fps 17(16)fps 18(16)fps

RT機能を有効にした際の結果です。

ライティング・シャドウ・反射のフルセットということで非常に重く、軒並み平均60fpsを下回ります。そもそもこのゲームのグラフィックでRTが必要かと聞かれると、なんとも微妙なところですね。

 

RT+DLSS

  最高
WUXGA 53(49)fps 58(52)fps 62(56)fps
WQXGA 33(32)fps 35(33)fps 36(33)fps

RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。

fpsの伸び幅は最大約2.5倍にもなりますが、WUXGAでも平均60fpsを超えるは至難の業。ライティング抜きなら使えるレベルになりますが、DLSSオンリーでfpsを伸ばすのがおすすめ

 

CrystalDiskMark

【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

 

このモデルは超大容量の1TB SSDを搭載しています。512GBの2倍にもなる容量の多さで、データを多く保存でき、ゲームもより多くインストールできます。CFD製のSSDは、通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプで、爆速のPCIe Gen.4規格を採用する本格派仕様。

その実力ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きはいずれも4ケタで、3000~5000MB/sとまさに爆速。一方、ランダムはGen.3タイプ並みとなっており、トータルで見るとGen.4タイプでは中の上クラスといったところです。

もちろん、実際の動作も快適で、OSの起動からブラウジングや各種アプリの動作にいたるまでサクサク動きます。ちなみに、HDDのカスタマイズはできないので、データを多く保存するなら、別途外付けHDDをつなぐか、クラウドストレージを活用しましょう。

 

温度

FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。

 

ピーク時では80℃前後をマーク。下位のPシリーズに比べると温度は高めですが、14コア20スレッドのHシリーズCPUでこの温度なら上出来でしょう。

また、GPUも同じく80℃台をマークし、特に熱くなるホットスポットも80℃台半ばに抑えており、冷却性能は上々ですね。

 

こちらは、CINEBENCH R23実行時の温度となります。

フルロード時でも80℃前後をマーク。消費電力こそ違うものの、FF14実行時と同じく約3.0GHzの安全なクロックで動作しています。最大4.7GHzはブーストクロックなので、あくまでも一時的なものとなります。

 

動作音

FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ

 

50デシベルを超えるとノイズが気になるようになりますが、ピーク時で58.1デシベルと大きく超えており、ゲーミングノートと同等レベルとなっています。このクラスのノートPCなら静音性は度外視しましょう。

なお、最小時は46.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。

 

バッテリー持続時間

「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、軽作業を想定した設定にしています。

  • 電源設定:オフィスモード、トップクラスの電力効率
  • バックライト:40%
  • 10秒ごとにキー入力
  • 1分ごとに無線LAN経由でネット接続

結果は約7時間10分をマーク。5時間を大きく超えており、高性能CPU&GPU搭載モデルにしてはバッテリーがよく持ちますね。電源のない環境でも安心です!

 

便利機能いろいろ

付属アプリの内容が充実しており、ファンやキーボードのLEDの調整やシステムのモニタリングなど、各種設定がワンストップでできるようになっています。

 

そのほか、動作モードやファンの動作設定ができるほか、ディスプレイのカラーモードも用意され、使うシーンに応じて、好みのカラーに設定できます。

 

また、サウンドイコライザ”Nahimic Audio”を搭載。サラウンドをはじめ、イコライザー機能が充実しており、好みの音質に柔軟にカスタマイズ可能です。

肝心の品質ですが、低音~高音までよく伸び、重低音もしっかり出ます。音質に厚みがあり、サラウンド効果も縦横に立体感があるので、臨場感もバッチリ。内蔵スピーカーながら、とても優秀なクオリティです

 

おすすめカスタマイズ

初期構成でも十分実用的ですが、メモリは32GBあるとやはり安心。3DCGの作成や3D CADなど特にヘビーな作業で使うなら、64GBがおすすめです。

 

まとめ&関連モデル

本格的に編集作業で使うならCore i7-12700H&RTX 3060がまずおすすめ。CPUの性能は一般ノートのCore i7を圧倒し、VRAMを6GB搭載したRTX 3060のパワーで、動画編集から3DCGの作成までしっかりこなすことができます。

モデルそのもののクオリティも高く、ダイヤモンドカット加工の美しいボディには、高色域&高解像度ディスプレイやLED内蔵キーボードを搭載。それでいて価格は21万円台と、RTX 3060搭載モデルにしては安く、コスパもばつぐん

RTX 3060搭載クリエイターノートではではイチオシのモデルとなります

 

 

raytrek/レイトレック R5-AA6

【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
15.6インチ フルHD ノングレア
■CPU:Core i7-12700H
■メモリ:16GB(DDR4-3200)
■グラフィック:RTX 3060
■ストレージ:SSD 1TB(PCIe NVMe)
■価格:189,979円(税込)~

このモデルと同じく、Core i7-12700HとRTX 3060を搭載していますが、ディスプレイはフルHDフルカラーキーボードを採用しています。もちろん、ディスプレイの仕様はsRGBカバー率約99%(sRGB比約100%)で変わらず。

予算重視ならおすすめです。

 

raytrek/レイトレック R7-ZF

【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
17.3インチ WQHD ノングレア 165Hz
■CPU:Core i9-12900H
■メモリ:32GB(DDR5-4800)
■グラフィック:RTX 3070 Ti
■ストレージ:SSD 1TB(PCIe NVMe)
■価格:299,979円(税込)~

※実機モデルではCore i7-12700Hを搭載しています。

Core i9-12900HとRTX 3070 Tiを搭載したハイスペックモデルです。Core i9-12900HはCore i7-12700Hと同じ14コア20スレッド構成ですが、動作クロックが高い分、性能も約10~20%高くなっています。

ディスプレイは17.3インチ&WQHDの大画面・高解像度で、色域はsRGBカバー率約100%(sRGB比約103%)とさらに高く、超高速の165Hz出力に対応する本格派仕様です。とことん性能にこだわるならおすすめ。

 

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