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Dell XPS 13 Plus[9320]をレビュー キーボードを一新!よりスタイリッシュに進化した13インチモバイルノート

今回デルの【XPS 13 Plus[9320]】をお借りしました。

フラグシップブランド・XPSシリーズに”Plus”モデルが登場。新機軸を取り入れた、ハイクオリティの13インチモバイルノートをチェックしてみましょう。

 

スペック

 Dell XPS 13 Plus[9320] Core i5搭載
カラープラチナシルバー・グラファイト
サイズW295.7×D198.7×H14.8mm
重量約1.23kg(実測1235g)
OSWindows 11 Home(64ビット)
CPUCore i5-1240P
・12コア16スレッド
・定格1.7/最大4.4GHz
メモリ16GB(LPDDR5-5200)
ストレージ512GB SSD(PCIe NVMe)
グラフィクスIris Xe Graphics(CPU内蔵)
ディスプレイ13.4インチ、FHD+(1920×1200)、ノングレア、IPS
インターフェースThunderbolt 4×2
光学ドライブ×
カメラHDカメラ(720p)
スピーカークワッドスピーカー(Waves MaxxAudio Pro)
キーボードバックライト付き日本語キーボード
Wi-FiIEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth5.2
保証1年(最長4年)
価格207,200円(税・送料込)~
付属品・各種マニュアル
・電源アダプタ(96g)
・Type-C電源ケーブル(60g)
・電源ケーブル(100g)
・USB Type-C⇒3.5mmイヤフォンジャック(4g)
・USB Type-C⇒USB Type-A変換コネクタ(4g)

※2022年12月21日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。

 

外観

高級感あふれるアルミボディ

ボディそのものは基本的に前モデルをほぼ踏襲しており、ハイエンドモデルらしい高いクオリティを実現しています。

 

ボディの素材には高品質のアルミニウムを採用。継ぎ目のないシームレスボディには梨地加工が施され、美しい仕上がりを実現。金属の高い質感も相まって、高級感を感じさせます。

また、見た目もさることながら、一体成型のため剛性が高いのもポイント。タフなアルミボディとの相乗効果で、持ち運びの際も安心です。

 

デザインはデルらしく機能美重視で、ロゴのみと非常にシンプル。

 

クールなプラチナシルバーのカラバリもバッチリきまっており、とても洗練された印象を受けますね。なお、カラバリは他にグラファイト(ブラック)が用意され、定番カラーはしっかり押さえています。

ちなみに、前モデルではサイドが鏡面加工となっていましたが、新モデルではボディと同じく梨地加工となり、落ち着きのある仕上がりとなっています。

 

超軽量ボディ

このモデルは持ち運びがしやすい13インチサイズとなっています。持ち運び&据え置きに最適なジャストサイズで、モバイルノートならまずおすすめ。

 

コンパクトなボディは前モデル譲り。ディスプレイのベゼル(ふち)を上下左右に極限までスリムにすることで、横幅と奥行きを圧縮。

 

その大きさですが、A4用紙(210×197mm)とほぼ同じ。イメージではA4ファイルサイズと比較していますが、比べるまでもありませんね。

 

コンパクトなだけでなく、重さは実測で1235gと、重くなりがちなアルミボディにしては非常に軽く、14.8mmのウルトラスリムボディも相まって、カバンにサッと入れてラクラク持ち運ぶことができます。

 

最新のインターフェース

コンパクトな13インチサイズなので、インターフェースは最低限です。

 

その数はなんとUSB Type-Cポートが2つだけ!

Type-Aポートはもちろん、3.5mmのイヤフォンジャックもありません。いくらスリムモデルといえども、厚さは1.5cm近くあるので、もう少し何としてほしかったところ。。ポート数の少なさは、各種変換アダプタやBluetooth接続をフル活用してカバーしましょう。

 

なお、USBは最新規格を押さえており、最大40Gbpsの高速転送や大容量給電に対応した”Thunderbolt 4”となっています。このポートはDisplayPort出力を兼ねているため、外部ディスプレイの利用も可能です。

 

もちろん、セキュリティにも配慮されており、指紋認証センサー(電源ボタンに内蔵)に加え、カメラ部には顔認証センサーを装備しています。本人認証のため、ログインパスワードよりも安全。また、ログインの際わざわざパスワード入力することなく、とてもスムーズです。

ただ、そろそろカメラ部にプライバシーシャッターを装備して欲しいところですね。

 

ディスプレイ&キーボード

高色域ディスプレイ搭載

ディスプレイサイズは13.4インチと、一般的な13.3インチよりも若干大きめ。

 

ディスプレイの解像度はWUXGA(1920×1200)、ディスプレイ比率は16:10と、最近はやりのスタイル。主流のフルHD(16:9タイプ)よりもやや縦長なので、一度に表示できる情報量が多く、スクロールの手間が省けるのは便利ですね。

パネルはシャープ製のIPSパネルを搭載。コントラストが高く、発色に優れており、美しい画面描写で動画コンテンツを思う存分堪能できるほか、各種編集作業も捗ります。

 

クオリティはとても高く、色域はsRGB比 100%と、一般モデルに比べ広めなのもポイント。色の再現性が高く、写真や動画などをより正確に編集できます。

さらに、輝度は500nitと一般的なノートパソコンの2倍にもなり、とても明るく鮮やか。ベースモデルでこのレベルは、さすがハイエンドモデルといったところですね。

 

IPSパネルということで、視野角はとても広く、どの角度から見ても色むらはほぼありません。

 

洗練されたキーボード

横幅が狭い13インチボディということで、テンキーレスキーボードを搭載しています。

前モデルからデザインを一新し、キートップはすき間のないブロックパターンとなり、整然としたイメージに進化しています。

 

さらに、ファンクションキーを大胆にもタッチパネルに変更しているのもポイント。キーの数を最低限に抑え、ムダがなくとてもスタイリッシュです。ちなみに、タッチパネルの反応はとても良く、操作はとてもスムーズ。変わり種ではありますが、すぐに慣れますね。

 

コンパクトボディながら、横幅を目いっぱい使うことで、キーピッチは約19mmとデスクトップキーボードなみの間隔を確保。配置そのものも素直なので、誤爆の心配はまずありません。

 

キーストロークは浅すぎず深すぎず、ノートPCでは標準レベル。反発は適度に感じられ、サクサクとした軽快な打鍵感となっています。表面の剛性は非常に高く、まさにたわみ知らず。タイピング圧力が高い方でも安心です。

ちなみに、トレンドの白色LEDもバッチリ搭載しています。薄暗い場所でタイピングしやすくなるのはもちろん、見た目も華やか。光り方も控えめで上品なのも◎。本体イメージにしっかりマッチしています。LEDは2段階の明るさ+OFFに設定可能です。

 

新感覚のタッチパッド

キーボードだけでなくタッチパッドも進化し、なんとパッド周囲の「枠」を廃止!

 

ファンクションキーのタッチパネル化も相まって、非常にスッキリしていますが、その反面どこがパッド&クリックボタンかわからないのがネック。デザイン面での工夫で、なにかしら目安みたいのが欲しかったところですね。快適に使うには慣れが必要です。

タッチパッドそのものの完成度はかなり高く、表面はガラス繊維製でツルツルしており、カーソル操作は非常にスムーズ。これは下位のInspironシリーズとは比較にならないレベルです。

クリックボタンも非常に軽く、押すというよりは「触る」という感じ。しかも、ボタンは電源がONのときのみ操作でき、造り込みの高さが光ります。

 

 

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。

CINEBENCH R23

3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH R23】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。

 

CPUはインテル第12世代の12コア16スレッドCPU・Core i5-1240Pを搭載しています。

最新世代では設計を一新し、高性能の”P-コア”と省エネの”E-コア”を搭載した、Wコア構成を採用。タスクに応じて、各コアを使い分け、場合によっては両者を併用することで、効率よく処理できるのが強みです。もちろん、コアの性能も向上しており、コア・スレッド数の増加も相まって、非常に高いパフォーマンスを発揮します。

ちなみに、ノート用の第12世代CPUには、Hシリーズ・Pシリーズ・Uシリーズの3タイプがあり、ちょうど中間のグレードとなります。

 

参考までに、ワンランク下のCore i7-1260P(12コア16スレッド)と比較してみると、シングルスコアはほぼ互角、マルチスコアは約9%高くなっています。動作クロックが高い分、Core i7のほうが性能は高め。

 

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)それぞれの条件で測定することができます。

 

内蔵グラフィックは、前世代から引き続き、高性能の”Iris Xe Graphics”を搭載しています。その性能はMX400に匹敵するレベルで、内蔵タイプにしては破格の性能となっています。

 総合スコアGraphics
Score
CPU/Physics
Score
Combined
Score
Time Spy141312525210
Night Raid13105158906575
Fire Strike38804358122761354
Sky Diver12939132221184412669
Cloud Gate18420249559612
Ice Storm868969928460483

 

PCMark 10

【PCMark 10】は、ブラウジング・ビデオチャット・動画や画像の編集作業・軽めの3Dゲームなど、一般的な用途での性能を測る定番ソフトです。

 

ブラウジングやオフィス作業など、基本的なタスクを快適にこなせる目安はスコア3000以上となりますが、余裕でクリアしており、スコア4000台後半の高いスコアをマーク。動画・画像編集などヘビーな作業にもバッチリ対応できます。

Core i7-1260Pと比較すると、総合スコアはほぼ同じ。ただし、レンダリングテストでは約17%、写真編集テストでは約23%と大きめの差をつけられており、動画や画像編集の機会が多いならCore i7がおすすめ。

 

動画エンコード

【TMPGEnc Video Mastering Works 7】を利用し、再生時間6分30秒のMJPEG動画をMP4形式に変換する時間を計測しました。結果は秒で表記しています。

 

エンコーダーはx264(H.264)およびx265(H.265)を利用し、それぞれ2パス・1パス・QSV/VCEでエンコードしています。なお、QSVはグラフィック機能を利用した高速エンコード機能のこと。

 

H.264(フルHD)2Pass1PassQSV
Core i5-1240P1797908186
Core i7-1260P1329678177

まず軽めのH.264ですが、CPU勝負のソフトウェアエンコード(2Pass・1Pass)では、クロックの高いCore i7-1260Pが有利。Core i5-1240Pよりも約25~26%早く変換を完了しています。

一方、グラフィック機能を使ったハードウェアエンコードでは、約5%差と小さくなっています。

 

H.265(フルHD)2Pass1PassQSV
Core i5-1240P31871611240
Core i7-1260P24751238214

重量級のH.265でも同じような傾向で、両者の差はソフトウェアエンコードで約22~23%、ハードウェアエンコードでは約11%となっています。

 

画像変換

【Lightroom Classic CC】を使い、200枚のRAW画像(5760×3840ドット、CR2形式)をDNG形式に変換する時間と最高画質のJPEG画像に書き出す時間をそれぞれ計測しました。結果は秒で表記しています。

JPEG書き出しの際は“スクリーン用・標準”のシャープネスを適用しています。シャープネス処理が以外とCPUに負担をかけるため、特にCPUの性能が重要になります。

 

 CR2→DNGCR2→JPEG
Core i5-1240P35181
Core i7-1260P25135

画像変換テストでもCPUの性能が重要となりますが、こちらはCore i7-1260Pが有利。Core i5-1240Pに対し、軽めのDNG変換で約29%、重量級のJPEG変換でも約26%早く変換を完了しています。

基本的にはCore i5で十分ですが、動画や画像編集の機会が多い方はCore i7にアップグレードするのがおすすめです。

 

VALORANT(ヴァロラント)

測定条件

  解像度:フルHD/HD

  ゲーム設定:高/中/低(アンチエイリアス”FXAA”、異方性フィルタリング”16x”)

  プレイモード:アンレート

平均(最低)fps
WXGA126(101)fps144(119)fps161(120)fps
WUXGA87(69)fps102(84)fps120(87)fps

ノートでも動かせる超軽量級のFPSゲームです。競技性の高いゲームなので、できれば100fps以上は欲しいところ。

トップクラスに軽いゲームということで、WUXGAでも平均100fps以上を狙えます。ただし、あくまでも内蔵グラフィックなので、対応できるのはこのゲームやドラクエ10など、超軽量級のものに限られてしまいます。

 

FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)

 最高標準
WXGA572276029734
WUXGA322544396407

グラフィック負荷が高めのMMORPGです。スコア9000以上で【快適】&平均60fpsをキープでき、快適にプレイするならスコア9000をしっかり超えたいところ。

重量級のゲームではさすがに厳しく、WUXGAではいずれもスコア9000に届きません。ただし、WXGAではスコア9000をクリアしており、以前の内蔵グラフィックとは段違いの性能です。

 

CrystalDiskMark

【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

 

このモデルは512GB SSDを搭載しています。標準的な256GBの2倍にもなる容量の多さで、動画や画像などデータ類も多く保存することができます。なお、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMe SSDで、超高速のGen.4タイプを採用。

メーカーはサムスンですね。肝心の速度ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きはいずれも4ケタ、最大6000MB/sオーバーとまさに爆速。一方、ランダムの速度もはGen.3タイプと同等レベルということで、特にシーケンシャル性能の高さが光ります。

SSDということで実際の使用感はとても快適。OSの起動からブラウジング、各種アプリの動作にいたるまでサクサク動きます。

 

温度

CINEBENCH R23実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。

 

安定性重視の動作システムとなっており、ピーク時ではP-コアが1.5GHzと低く、温度は70℃台半ばに抑えています。

 

動作音

FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ

 

50デシベルを超えるとノイズが気になるようになりますが、ピーク時で49.4デシベルとやや下回っています。ファンは高速回転していますが、サーっとしたファンノイズで、うるさく感じないのはグッド。

ちなみに最小時では46.9デシベルとありますが、アイドルなのでほぼ無音です。

 

バッテリー持続時間

「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、実際の使用感に近い設定にしています。

  • 電源設定:Optimized、トップクラスの電力効率
  • バックライト:40%
  • 10秒ごとにキー入力
  • 1分ごとに無線LAN経由でネット接続

結果は約8時間40分をマーク。モバイルノートの目安となる10時間には届きませんが、5時間を大きく超えており、出先でも使えるレベルとなっています。

 

充実したユーティリティー機能

毎度おなじみのサウンドエンジン”Waves MaxxAudio Pro”が標準で搭載されています。イコライザーやサラウンド機能など必要なものは一通り搭載されおり、かんたんに調整することができます。

なおスピーカーの音質ですが、低~高音までしっかり伸び、重低音までしっかり再現。音質も重厚かつクリアで、サラウンドもバッチリ効いており、迫力が感じられます。XPSシリーズなだけあり、グレード相応の高い完成度ですね。

 

そのほか、サポート機能も装備しており、”SupportAssist”機能では、ドライバのアップデートからハードのスキャンまでワンストップで実行できます。また、サポート窓口のアクセスのカバーし、万が一の場合でも安心です。

 

また、タスクバーには電源設定が配置され、ワンタッチで動作モードを変更することができます。

 

まとめ

キーボードを大胆にテコ入れし、前モデルからさらにスタイリッシュに進化。高品質のアルミボディは、約1.2kg台と変わらず軽く、携帯性はバツグン。もちろん、性能や機能面も申し分なく、ハイエンドモデルにふさわしい高い完成度を実現しています。

他を圧倒する洗練されたデザインに魅力を感じる方におすすめのモバイルノートです

 

 

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