Lenovo ThinkBook 14 Gen.4をレビュー 高品質で低価格!圧倒的なコスパが魅力の14インチモバイルノート

今回レノボの【ThinkBook 14 Gen.4】をお借りしました。

ビジネスユースにも最適!ワンランク上の高いクオリティと、価格の安さを両立した、高コスパの14インチモバイルノートをチェックしてみましょう。

 

スペック

現行モデルでは、最新のRyzen 7000シリーズCPUを搭載しています。
 ThinkBook 15 Gen.4(Ryzen 5搭載モデル)
カラーミネラルグレー
サイズW323×D218×H17.9mm
重量約1.4kg(実測1469g)
OSWindows 11 Home(64ビット)
CPUAMD Ryzen 5 5625U
・6コア12スレッド
・定格2.3/最大4.3GHz
メモリ16GB(オンボード8GB+8GB、DDR4-3200)
ストレージ512GB SSD(PCIe NVMe)
グラフィクスRadeon Graphics(CPU内蔵)
ディスプレイ14.0インチ、フルHD、ノングレア、IPS
インターフェースUSB3.2 Gen.2 Type-C×2、USB3.2 Gen.1 Type-A×2、HDMI、LANポート、SDスロット、マイク入力/ヘッドフォン出力
光学ドライブ×
カメラフルHD 1080p カメラ
スピーカーステレオスピーカー
キーボードバックライト付き日本語キーボード
Wi-FiIEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth5.1
保証1年(最大3年)
価格(Ryzen 5 7530U搭載)139,700円83,820円(税・送料込)~
付属品・各種マニュアル
・電源アダプタ(242g)
・電源ケーブル(105g)

※2023年5月1日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。

 

外観

高級感あふれるデザイン

重厚感のあるブラックボディの、いかにもビジネス向けなThinkPadとは異なり、ThinkBookではミネラルグレーのカジュアルなイメージに仕上がっています。どちらかというと一般ノートブランドの”IdeaPad”に近い印象を受けますね。

 

ボディの素材は2種類となっており、天板とベース底面にはアルミニウム、キーボード面(ベース上部)は樹脂を使用しています。IdeaPadだと天板のみアルミニウムなので、クオリティはこちらの方が上。

天板がアルミだと、開け閉めの際にたわまないのがいいですね。樹脂だとどうしてもぐらつくので、安定感にイマイチ欠けます。

 

天板は非光沢の梨地加工が施され、見た目の美しさと、手になじむ上質の触り心地を実現しています。また、上下で風合いを変えており、デザイン面でいいアクセントになっているのもポイント。

 

デザインはレノボらしく、装飾を極力排した機能美あふれるシンプルなもの。クセがなく、ビジネスシーンにもうまくマッチします。

 

携帯性の高いコンパクトボディ

ボディは14インチサイズとなっています。13インチよりも一回り大きい余裕のあるディスプレイを搭載し、それでいて持ち運びやすいということで、最近はやりのサイズです。

 

ディスプレイのベゼル(ふち)をスリムにすることにより、横幅と奥行きをスリムにし、A4ファイル+αのコンパクトボディを実現。また、厚さも17.9mmとスリムなので、カバンにサッと収納できます。

 

肝心の重さですが、実測で1469gと1.5kg以下に抑えており、携帯性も良好です。さすがに13インチモデルほど軽くはありませんが、重くなりがちなアルミボディで1.4kg台というのはとても魅力的。

 

便利なインターフェース

インターフェースは、モバイルノートにしてはなかなかの充実ぶり。

 

USBは全4ポートと多めに搭載。全てがUSB 3.2規格で、そのうち左サイドのType-Cポート2基は、最大10Gbpsの高速転送に対応した”Gen.2規格”に対応しています。

ポート数や規格はもちろん、オーソドックスなType-A端子も装備しており、周辺機器の接続にはまず困りません。

 

そのほか映像出力用にHDMIポートを搭載するほか、LANポートやSDスロットもばっちり装備。モバイルノートでLANポート搭載というのは、なかなか貴重ですね。

 

セキュリティ対策も万全

セキュリティにもしっかり配慮され、カメラ部分にはシャッターが装備されているのもポイント。デバイスからではなく、物理的にシャットアウトするのでとても安心です。

ちなみに、右上の電源ボタンは指紋認証センサーを兼ねています。本人認証のため、ログインパスワードよりも安全。また、ログインの際わざわざパスワード入力することなく、とてもスムーズです。

 

ディスプレイ&キーボード

IPSパネル搭載

ディスプレイのサイズは14.0インチきっかり。13.3インチよりもやや大きく、ゆとりがありますね。

解像度は現在主流のフルHD(1920×1080)です。HDよりも画素が多い分、表示領域が広く、オフィス作業もはかどります。なお、表面は映り込みの少ないノングレアタイプなので、自分の顔とにらめっこすることなく、作業に集中できるのもいいですね。

 

ディスプレイのパネルには、高い発色とコントラストが魅力のIPSパネルを採用。輝度は300nitと明るく、鮮やかでくっきりした映像クオリティも相まって、動画鑑賞などにも最適です。

 

さらに視野角も広く、横から覗いても色むらがほとんどないのもポイント。

 

ビジネスに便利なキーボード

13インチボディ+αということで、テンキーレスキーボードを搭載しています。

 

キーは一部連結されているものの、各キーは大きめで、配置そのものもクセがなく素直。キーピッチも約19mmとデスクトップ並みのゆとりが確保されているので、誤爆の心配はまずありません。電源ボタンがキーボード内ではなく、右サイドに独立して配置されているのもいいですね。

 

ファンクションキーの内容も充実しており、基本的なキーにプラスして、電卓やカスタマイズ対応キーが用意されいるほか、ファンクションロックにもしっかり対応しています。

 

キーストロークはやや深く、適度な反発も相まって、打鍵感を感じながらタイピングできます。なお、キーボード面は樹脂製ということで、剛性は普通レベルですね

もちろんトレンドの白色LEDもしっかり内蔵しています。薄暗い場所でタイピングしやすいのはもちろん、見た目も華やかになり、高級感を演出します。なお、ファンクションキーで2段階+OFFの切り替えが可能なので、LEDが苦手な方も安心。

 

スムーズなタッチパッド

タッチパッドは、パッド部分とクリックボタンが一緒になった、オーソドックスな一体型タイプとなっています。

 

タッチパッドはサラサラした材質で、カーソル操作はとても滑らか。クリックボタンもカチカチと軽い力で反応し、応答性もバツグン。さらに建付けもよく、一体型にありがちなバタバタした感じが無いのもグッド。

 

 

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。

CINEBENCH

まずは、3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。

 

このモデルでは、AMDの第5世代ミドルクラスCPU・Ryzen 5 5625Uを搭載。Ryzen 5000シリーズには2タイプありますが、このCPUは高性能の”ZEN 3アーキテクチャ”をベースにしています。6コア12スレッド構成なので、ブラウジングやオフィスソフト、各種編集作業まで一通りこなせます。

 

参考までに、上位モデルに搭載されている8コア16スレッドCPU・Ryzen 7 5825Uと比較すると、シングル性能は約4%差と小さいものの。マルチ性能は約36もの差がついています。

 

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。

DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)それぞれの条件で測定することができます。

 

このCPUは、高性能のグラフィック・Radeon Graphicsを内蔵しています。ドライバのあたりが悪いのか、スコアがイマイチ伸びず、インテルの高性能内蔵グラフィック・Iris Xe Graphicsに比べ、スコアは落ちてしまいます

 総合スコアGraphics
Score
CPU/Physics
Score
Combined
Score
Time Spy123510885313
Fire Strike30823350180201085
Night Raid
13454144049796
Sky Diver11280109901412910220
Cloud Gate203112604611471
Ice Storm13919018109176908

 

PCMark 10

【PCMark 10】は、ブラウジング・ビデオチャット・動画や画像の編集作業・軽めの3Dゲームなど、一般的な用途での性能を測るソフトです。

 

ブラウジングや各種編作業など、基本的なタスクを快適にこなせる目安はスコア3000以上となりますが、余裕でクリア。スコア5000半ばの非常に高いスコアをマークしています。ブラウジングやオフィス作業などの軽作業から、動画・画像編集などのヘビーな作業も余裕でこなせる性能です。

なお、先のテストから一転し、Ryzen 7 5825Uとの差は約2%とほぼ互角。普段使いでの使用感はほとんど変わりません。

 

TMPGEnc Video Mastering Works 7

【TMPGEnc Video Mastering Works 7】を利用し、再生時間6分30秒のMJPEG動画をMP4形式に変換する時間を計測しました。結果は秒で表記しています。

エンコーダーはx264(H.264)およびx265(H.265)を利用し、それぞれ2パス・1パス・VCE/QSVでエンコードしています。なお、VCEはグラフィック機能を利用した高速エンコード機能のこと。

 

H.264(フルHD)2Pass1PassVCE
Ryzen 5 5625U1420729154
Ryzen 7 5825U1065566145

まず軽めのH.264をチェック。CPU性能が重要になるソフトウェアエンコード(2Pass・1Pass)では、コア・スレッド数の多いRyzen 7 5825Uがだんぜん有利。Ryzen 5 5625Uより約22~25%早く変換を完了します。

一方、グラフィック機能を利用したハードウェアエンコードでは差がつきにくく、両者の差は約6%と小さめです。

 

H.265(フルHD)2Pass1PassVCE
Ryzen 5 5625U23961181150
Ryzen 7 5825U1886934147

重量級のH.265も同じような傾向で、両者の差はソフトウェアエンコードで約21%、ハードウェアエンコードでは約2%となっています。

 

Lightroom Classic CC

【Lightroom Classic CC】を使い、200枚のRAW画像(5760×3840ドット、CR2形式)をDNG形式に変換する時間と最高画質のJPEG画像に書き出す時間をそれぞれ計測しました。結果は秒で表記しています。

JPEG書き出しの際は“スクリーン用・標準”のシャープネスを適用しています。シャープネス処理が以外とCPUに負担をかけるため、特にCPUの性能が重要になります。

 

 CR2→DNGCR2→JPEG
Ryzen 5 5625U32205
Ryzen 7 5825U24174

画像変換もCPU勝負ということで、Ryzen 7 5825Uが有利。Ryzen 5 5625に比べ、軽めのDNG変換では約25%、重量級のJPEG変換では約15%早く変換を完了しています。

 

ドラクエ10

グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。

 最高品質標準品質低品質
フルHD99381369615264

オンラインゲームの中でもずば抜けて軽く、フルHD・最高品質でスコア10000の大台に迫ります。VALORANTなどの超軽量級ゲームなら十分対応可能です。

 

FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)

知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。現行のゲーミングPCであれば、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。

 最高品質高品質標準品質
HD523766617961
フルHD280337394861

重めのゲームなので、いずれの設定でもスコア9000オーバーならず。ただし、HDでスコア7000台まで伸びており、以前の内蔵グラフィックに比べだいぶ性能は進化しています。

 

CrystalDiskMark

【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

 

このモデルでは、大容量の512GB SSDを搭載しています。一般的な256GBの約2倍のもなり、動画や画像などかさばるデータ類を多めに保存することができ、とても便利。なお、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプで、メーカーはサムスンとなっています。

実際の速度ですが、シーケンシャル(連続データ)・ランダムの読み書きともには標準的な速度となっており、トータルではスタンダードクラスのNVMe SSDといった感じですね。

もちろん、SSDということで動作はとても快適。実際OSの起動からアプリの動作までサクサク動きます

 

温度

CINEBENCH R23の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。

 

安定性重視の動作システムになっており、ピーク時での温度は60℃台半ばと低く、動作クロックも3.1GHz台に抑えています。

 

動作音

CINEBENCH R23のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ

 

50デシベルを超えるとノイズが気になるようになりますが、ピーク時で50.5デシベルとほぼきっかり。ファンは高速回転していますが、耳障りなノイズ感が控えめなので、うるさく感じません。標準的なノートPCそのものですね。

ちなみに最小時では46.9デシベルとありますが、アイドルなのでほぼ無音です。

 

バッテリー持続時間

「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、実際の使用感に近い設定にしています。

  • 電源設定:トップクラスの電力効率・インテリジェント・クーリング
  • バックライト:40%
  • 10秒ごとにキー入力
  • 1分ごとに無線LAN経由でネット接続

結果は約10時間50分をマーク。モバイルノートの目安となる10時間をしっかり超え、出先でも安心して使えます。

 

便利なユーティリティーソフトを完備

付属アプリとして”Lenovo Vantage”がインストールされています。各種動作設定からシステムの更新などサポートに至るまで、このアプリで全て設定でき、とても便利なアプリです。

 

サウンドシステムには、有名どころの”Dolby”を採用しています。Lenovo Vantageでは使う場面に応じ、ワンタッチで簡単に変更できるほか、Dolbyの専用アプリで好みのサウンドを設定できます。

なお肝心のスピーカーの音質ですが、重低音こそ弱いものの、低音から高音までよく伸びます。また、サラウンドも効いているので、臨場感も感じられます。ただ、軽めの音質というのがちょっと残念。。とはいえ、内蔵スピーカーなら十分なクオリティですね。

 

まとめ&現行モデル

タフで美しいアルミボディには、指紋認証センサーやLED内蔵キーボードをしっかり搭載。また、ビジネスに便利なオンライン会議の通話ボタンをはじめ、多彩なファンクションキーを装備し、まさに至れり尽くせり。性能も十分高く、トータルで非常に高いクオリティを実現しています。

そしてなんといってもコスパが高く、Ryzen 5搭載モデルで価格は8万円台!14インチモバイルノートでイチオシのモデルです

 

 

ThinkBook 14 Gen.5[Ryzen 5 7530U搭載モデル]

【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
14.0インチ フルHD ノングレア IPS
■CPU:Ryzen 5 7530U
■メモリ:8GB(DDR4-3200)
■グラフィック:Radeon RX Vega 7(CPU内蔵)
■ストレージ:SSD 256GB(PCIe NVMe)
【クーポン利用】139,700円83,820円(税・送料込)~

第7世代の6コア12スレッドCPU・Ryzen 5 7530Uを搭載した現行モデル。Ryzen 5 5625Uの動作クロックを上げたマイナーチェンジ版で、約5~10%性能が高くなっています。

 

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