Dell Inspiron 14 5000[5425] プレミアムをレビュー 圧倒的な価格の安さ!高いクオリティとコスパを両立した14インチモバイルノート

今回デルの【Inspiron 14 5000 プレミアム[5425]】をお借りしました。

7万円台~という価格の安さを実現した、高品質&高コスパの14インチモバイルノートをチェックしてみましょう。

 

スペック

 Dell Inspiron 14 5000[5425] プレミアム
カラープラチナシルバー・ぺブルグリーン
サイズW314×D227.5×H15.7~19mm
重量約1.54kg(実測1471g)
OSWindows 11 Home(64ビット)
CPUAMD Ryzen 5 5625U
・6コア12スレッド
・定格2.3/最大4.3GHz
メモリ16GB(8GB×1、DDR4-3200)
ストレージ256GB SSD(PCIe NVMe)
グラフィクスRadeon RX Vega 7(CPU内蔵)
ディスプレイ14.0インチ、FHD+(1920×1200)、ノングレア、IPSパネル
インターフェースUSB3.2 Gen.2 Type-C、USB 3.2 Gen.1 Type-A×2、HDMI 1.4、マイク入力/ヘッドフォン出力、SDスロット
光学ドライブ×
カメラFHD Webカメラ(1080p)
スピーカーステレオスピーカー(Waves MaxxAudio Pro)
キーボードバックライト付き日本語キーボード
Wi-FiIEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth
5.2
保証1年(最大4年)
価格【クーポン利用】114,999円78,749円(税・送料込)~
付属品・各種マニュアル
・電源アダプタ(213g)
・電源ケーブル(113g)

※2022年12月14日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
※割引クーポンは販売サイトに記載してあります。

 

外観

洗練されたアルミボディ

スタンダードモデルながらクオリティが高く、天板の素材にアルミニウムを使用しています。

 

表面は非光沢の梨地加工が施され、美しい仕上がりを実現。金属の高い質感も相まって、高級感を感じさせます。

 

デザインはデルらしくとてもシンプルで、装飾は天板のロゴのみ。ラウンドフォルムの美しいプレーンボディは、機能美も兼ね備えています。

ちなみに、カラバリは貸出機のプラチナシルバーのほか、ぺブルグリーンが用意されています。緑といっても淡い色合いなので、とても上品。いいセンスしてますね。

 

コンパクトボディ

ボディのサイズは14インチですね。大きめのディスプレイを搭載したモバイルノートとして、最近人気のサイズです。

 

ディスプレイのベゼル(ふち)をスリム仕様にすることにより、横幅と奥行きを圧縮。ほぼA4ファイルサイズと同じ大きさということで、カバンに収納しやすくなっています。

 

肝心の重さですが、実測で1471gと14インチモデルでは標準的な重さとなっています。1.5kg以下ということで、携帯性は良好です。

ただ、1.2~1.3kg台が一般的な13インチモデルに比べると、やはり重いですね。1.4kgだとボディの重さがやや気になるので、持ち運びの機会が多い方は、13インチモデルがおすすめ。

 

リフトアップヒンジ搭載

機能面もしっかり考えられており、”リフトアップヒンジ”を搭載しています。リフトアップヒンジとは画面を開いたときに、ボディがせり上がるギミックのこと。

適度な傾斜ができるためタイピングしやすくなるほか、接地面とパソコンの間にすき間が空くことで、給排気がスムーズになり、冷却能力もアップします。

 

ヒンジ部分が大きく造られているので、少しの傾きでもリフトアップするのはグッド。

 

ポイントを押さえたインターフェース

コンパクトモデルながら、インターフェースはポイントを押さえたラインナップです。

 

USBは全3ポート搭載。すべてがUSB3.2規格で、小型&リバーシブルのType-Cポートは、最大10Gbpsの高速転送に対応したGen.2規格となっています。

もちろん、通常のType-Aポートも装備しており、あらゆる周辺機器の接続に対応しています。

 

そのほか、HDMIポートやSDスロットも搭載し、普段使いで必要なものは一通りそろっています。

 

安心のセキュリティ機能

セキュリティ面にもしっかり配慮され、カメラ部分にプライバシーシャッターを装備しています。使わないときはシャッターを閉めることで、不正アクセスなどからプライバシーを保護することができます。デバイス機能のON/OFFではなく、物理的にシャットアウトするのでとても安心ですね。

さらに、電源ボタンに指紋認証センサーを内蔵。本人認証のため、ログインパスワードよりも安全。また、ログインの際わざわざパスワード入力することなく、とてもスムーズです。

 

ディスプレイ&キーボード

IPSパネル搭載

ディスプレイは14.0インチきっかり。13インチよりも一回り大きく、やはりゆとりがありますね。携帯性を重視しつつ、ディスプレイの大きさにもこだわるならおすすめのサイズです。

ディスプレイの解像度はWUXGA(FHD+・1920×1200)、ディスプレイ比率は16:10と、最近はやりのスタイル。主流のフルHD(16:9タイプ)よりもやや縦長なので、一度に表示できる情報量が多く、スクロールの手間が省けるのは便利ですね。

 

ディスプレイのパネルには、IPSパネルを採用。美しい発色と高いコントラストで、くっきり鮮やかな映像クオリティを実現。動画鑑賞などにも最適です。

 

また、視野角も広く、横から覗いても色むらは少なめなのも◎。

なお、輝度は250nitとごく標準的な明るさとなっています。悪くはないのですが、300nitあればベターでしたね。もう少し明るさが欲しいというのが本音です。

 

完成度の高いキーボード

13インチよりも横幅は大きいものの、テンキーは非搭載ですね。

 

一部のキーが連結されているものの、各キーは大きめに造られ、配置そのものも素直。キーピッチは約19mmとデスクトップキーボード並みのゆとりが確保されているので、誤爆の心配はまずありません。

唯一気を付けるとしたら、一番右上の電源ボタンでしょうか。ただ、ほかのボタンよりも固めになっており、普通に押したくらいでは反応しないので、そこまで心配する必要はなし。

 

ファンクションキーはいたってオーソドックスな内容ですが、ファンクションキーロックが用意されているのは意外と便利ですね。

 

キーストロークはノートにしてはやや深く、適度な反発も相まって打鍵感は良好です。ちなみに、キーボード面の剛性は普通レベルです。

もちろん、最近のトレンドである白色LEDも搭載しています。薄暗い場所でのタイピングしやすくなるだけでなく、見た目も華やかになり、まさに一石二鳥。なお、LEDはOFF+2段階の明るさに設定でき、LEDが苦手という方でも安心。

 

スムーズなタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンとパッドが一緒になった、オーソドックスな一体型のタイプです。

 

表面はサラサラした材質で、カーソル操作は非常にスムーズ。クリックボタンは少し押し込む必要があるものの、軽く押すだけで反応し、クリック音も静か。一体型は完成度がピンキリですが、しっかり造りこまれているのはグッドですね。

 

 

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。

CINEBENCH

まずは、3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。

 

このモデルでは、AMDの第5世代ミドルクラスCPU・Ryzen 5 5625Uを搭載。Ryzen 5000シリーズには2タイプありますが、このCPUは高性能の”ZEN 3アーキテクチャ”をベースにしています。6コア12スレッド構成なので、ブラウジングやオフィスソフト、各種編集作業まで一通りこなせます。

 

参考までに、上位の8コア16スレッドCPU・Ryzen 7 5825Uと比較すると、シングル性能は約6%、マルチ性能は約19%低くなっています。

 

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。

DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)それぞれの条件で測定することができます。

 

このCPUは、高性能のグラフィック・Radeon Graphicsを内蔵しています。ドライバのあたりが悪いのか、スコアがイマイチ伸びず、インテルの高性能内蔵グラフィック・Iris Xe Graphicsに比べ、スコアは落ちてしまいます

 総合スコアGraphics
Score
CPU/Physics
Score
Combined
Score
Time Spy7136243838
Fire Strike16851867171821151
Night Raid
820780779038
Sky Diver67946415115515785
Cloud Gate140291546510589
Ice Storm10617212058774856

 

PCMark 10

【PCMark 10】は、ブラウジング・ビデオチャット・動画や画像の編集作業・軽めの3Dゲームなど、一般的な用途での性能を測るソフトです。

 

ブラウジングやオフィス作業など、基本的なタスクを快適にこなせる目安はスコア3000以上となりますが、余裕でクリア。スコア5000半ばの非常に高いスコアをマークしています。ブラウジングやオフィス作業などの軽作業から、動画・画像編集などのヘビーな作業も余裕でこなせる性能です。

なお、Ryzen 7 5825Uとの差は、総合スコアで約7%と小さめ。なっています。ただし、写真編集やレンダリングテストのスコアでは約30%と大きく差がついており、編集用途でも使うならRyzen 7がおすすめ。

 

TMPGEnc Video Mastering Works 7

【TMPGEnc Video Mastering Works 7】を利用し、再生時間6分30秒のMJPEG動画をMP4形式に変換する時間を計測しました。結果は秒で表記しています。

エンコーダーはx264(H.264)およびx265(H.265)を利用し、それぞれ2パス・1パス・VCE/QSVでエンコードしています。なお、VCEはグラフィック機能を利用した高速エンコード機能のこと。

 

H.264(フルHD)2Pass1PassVCE
Ryzen 5 5625U1654822224
Ryzen 7 5825U1495744185

まず軽めのH.264をチェック。CPU性能が重要になるソフトウェアエンコード(2Pass・1Pass)では、Ryzen 7 5825Uが約9~10%早く変換を完了しています。

また、グラフィック機能を利用したハードウェアエンコードでも、Ryzen 7 5825Uが約17%早く変換を完了しています。

 

H.265(フルHD)2Pass1PassVCE
Ryzen 5 5625U29891501210
Ryzen 7 5825U26981341185

重量級のH.265も同じような傾向で、Ryzen 7 5825Uが有利。ソフトウェアエンコードでは約10~11%、ハードウェアエンコードでも約12%差をつけています。

 

Lightroom Classic CC

【Lightroom Classic CC】を使い、200枚のRAW画像(5760×3840ドット、CR2形式)をDNG形式に変換する時間と最高画質のJPEG画像に書き出す時間をそれぞれ計測しました。結果は秒で表記しています。

JPEG書き出しの際は“スクリーン用・標準”のシャープネスを適用しています。シャープネス処理が以外とCPUに負担をかけるため、特にCPUの性能が重要になります。

 

 CR2→DNGCR2→JPEG
Ryzen 5 5625U42416
Ryzen 7 5825U21232

画像変換もCPU勝負となりますが、Ryzen 7 5825Uに大差をつけられており、軽めのDNG変換では約2倍、重量級のJPEG変換でも約44%もの差がついています。

コア・スレッド数の差があるとはいえ、ちょっと差がつきすぎ。3DMARKもそうですが、テストによってパフォーマンスが安定せず、何とも言えない結果となっていますね。。

 

ドラクエ10

 最高品質標準品質低品質
WXGA95131324014425
WUXGA456368677705

グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。

3DMARKに引きずられる形で、ゲームのベンチマークもかなり低め。超軽量級のドラクエ10でもフルHD・標準品質でやっとスコア5500を超えます。本来なら最高品質でも余裕です。

 

FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)

 最高品質高品質標準品質
WXGA263633684083
WUXGA132018182241

知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。快適にプレイするなら、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。

重めのゲームなのでスコアはさらに低くなり、いずれの設定でもスコア9000をクリアすることはできません

 

CrystalDiskMark

【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

 

このモデルは、256GB SSDを搭載しています。動画や画像などかさばるデータ類を多く保存するには物足りないですが、基本的には256GBあればOK。もちろん、SSDは通常タイプよりも4~5倍速いNVMeタイプのSSDで、KIOXIA製となっています。

肝心の速度ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書き速度はいずれも4ケタ、一部3000MB/s以上の速度をマークしています。一方、ランダムはごく普通といったところで、トータルではスタンダードクラスのNVMe SSDですね。

実際の使用感はSSDらしくとても快適。OSの起動からブラウジング、各種アプリの動作にいたるまでサクサク動きます。

 

温度

CINEBENCH R23実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。

 

ピーク時で80℃台半ば、動作クロックも3.2GHzと高めをキープしており、安定して冷却できていますね。

 

動作音

FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ

 

50デシベルが目安となりますが、ピーク時で52.5デシベルをマーク。ファンノイズはやや気になるレベルですが、耳障りな甲高いノイズは控えめなので、そこまでうるさく感じないのはいいですね。

ちなみに最小時では46.9デシベルとありますが、アイドルなのでほぼ無音です。

 

バッテリー持続時間

「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、実際の使用感に近い設定にしています。

  • 電源設定:バランス、最適化、より良いバッテリー
  • バックライト:40%
  • 10秒ごとにキー入力
  • 1分ごとに無線LAN経由でネット接続

結果は約10時間30分と、モバイルノートの目安となる10時間をしっかりオーバー。これなら、先でも安心して使えます。ミドルクラスモデルでこの時間は◎。

 

充実したユーティリティー機能

毎度おなじみのサウンドエンジン”Waves MaxxAudio Pro”が標準で搭載されています。イコライザーやサラウンド機能など必要なものは一通り搭載されており、ご覧の通りかんたんに調整することができます。

なお、スピーカーの音質ですが、低音~高音までしっかり伸び、厚みのある音質で迫力があります。重低音のしっかり再現できるのはポイント高いです。さらに、サラウンドも効いており、臨場感があるのもいいですね。欲を言えば、もう少しクリアな感じが欲しかったところ。

 

そのほか、サポート機能も装備しており、”SupportAssist”機能では、ドライバのアップデートからハードのスキャンまでワンストップで実行できます。また、サポート窓口のアクセスのカバーし、万が一の場合でも安心です。

 

また、”電源マネージャ”では、PCの動作モードやバッテリーの充電設定を行うことができます。

 

まとめ

スタンダードモデルにしてはクオリティが高く、アルミ製の天板を採用した美しいボディに、バックライト付きキーボードや指紋認証センサーを搭載。価格も7万円台~と安く、コスパもバツグンです。

携帯性を重視しつつ、ディスプレイの大きさにもこだわるならまずおすすめ

 

 

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