IdeaPad Slim 570(14インチ)をレビュー 驚異的コスパ!圧倒的な価格の安さとクオリティの高さを誇る14インチモバイルノート

今回レノボの【IdeaPad Slim 570(14インチ)】をお借りしました。

アルミボディの高品質モバイルノートがなんと6万円台から!圧倒的な低価格とコスパが魅力の14インチモデルをチェックしてみましょう。

 

スペック

 IdeaPad Slim 570(14インチ)
カラーストームグレー
サイズW321.7×D211.8×H17.9mm
重量約1.38kg(実測1403g)
OSWindows 11 Home(64ビット)
CPUAMD Ryzen 5 5625U
・6コア12スレッド
・定格2.3/最大4.3GHz
メモリ8GB(オンボード8GB、DDR4-3200)
ストレージ256GB SSD(PCIe NVMe)
グラフィクスRadeon RX Vega 7(CPU内蔵)
ディスプレイ14.0インチ、フルHD、ノングレア、IPS
インターフェースUSB 3.2 Gen.1 Type-C×2、USB 3.2 Gen.1 Type-A×2、HDMI、SDスロット、マイク入力/ヘッドフォン出力
光学ドライブ×
カメラFHD 1080p カメラ
スピーカーステレオスピーカー
キーボードバックライト付き日本語キーボード
Wi-FiIEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth5.1
保証1年(最大3年)
価格69,960円(税・送料込)~
付属品・各種マニュアル
・電源アダプタ(233g)
・電源ケーブル(107g)

※2023年3月6日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。

 

外観

美しいアルミボディ

スタンダードモデルながら、ボディの素材にはアルミニウムを使用しています。

 

表面は非光沢の梨地加工が施され、美しい仕上がりを実現。金属の高い質感も相まって、高級感を感じさせますもちろん、金属パネルということで剛性も高く、モバイルノートとの相性は◎。

 

デザインはIdeapadらしく、機能美あふれるシンプルなもの。ロゴ以外の装飾は一切なく、ストームグレーの渋い色合いも相まって、スマートなイメージに仕上げています。

 

.ちなみに、底面はこのようになっています。

 

持ち運びに便利な14インチサイズ

ボディは14インチサイズとなっています。13インチよりも一回り大きい余裕のあるディスプレイを搭載し、それでいて持ち運びやすいということで、最近はやりのサイズです。

 

その大きさですが、ディスプレイのベゼル(ふち)をスリム仕様にすることで、横幅と奥行きを圧縮。この通り、A4ファイルとほぼ同等サイズのコンパクトボディとなっており、カバンにサッと入れることができます。

 

また、重さも実測1403gと1.5kg以下に抑えており、携帯性も上々です。ただし、1.2~1.3kg台が標準的な13インチモデルに比べ、重たく感じてしまうのはたしか。持ち運びの機会が多いなら、13インチモデルが無難ですね。

 

スタンダードなインターフェース

インターフェースはスタンダードモデルらしいラインナップです。

 

USBは全4ポートと、モバイルノートにしては多めに搭載。すべてポートが、USB 3.1 Ge.1のオーソドックスな規格となっています。もちろん、小型&リバーシブルのType-C端子を採用しており、通常のType-A端子とあわせ、あらゆる周辺機器を接続できます。

 

そのほか映像出力用のHDMIポートやSDスロットを搭載しています。派手さはありませんが、普段使いに必要なものを一通りそろえているのはグッドですね。

 

セキュリティ対策も万全

レノボでおなじみ、カメラ部分のシャッターをバッチリ装備。デバイスからではなく、物理的にシャットアウトするので、プライバシー面も安心です。

さらに、電源ボタンは指紋認証センサーを兼ねているのもポイント。本人認証のため、ログインパスワードよりも安全。また、ログインの際わざわざパスワード入力することなく、とてもスムーズです。

 

ディスプレイ&キーボード

IPSパネル搭載

ディスプレイサイズは14インチきっかり。13インチよりもやや大きく、ゆとりを感じさせます。

解像度は現在主流のフルHDですね。広めの表示領域と、大きめのディスプレイサイズにより、オフィス作業がはかどります。ちなみに、表面は映り込みの少ないノングレアタイプなので、作業に集中できるのもいいですね。

 

ディスプレイのパネルには、ハイクオリティのIPSパネルを採用。コントラストが高く、発色に優れており、動画鑑賞などにも最適です。輝度が300nitと高めなので、明るく華やかな映像クオリティですね。

 

なお、視野角が広いので色むらが少なく、姿勢によって色味はほとんど変わりません。

 

ハイクオリティのキーボード

13インチ+αの大きさということで、テンキーは非搭載。両サイドにスピーカーが配置されており、音がこもりにくく、デザイン面でもいいアクセントになっています。

 

キーは一部連結されているものの、各キーは大きめで、配置そのものもクセがなく素直。キーピッチも約19mmとデスクトップ並みのゆとりが確保されているので、誤爆の心配はまずありません。電源ボタンがキーボード内ではなく、右サイドに独立して配置されているのもいいですね。

 

ファンクションキーの内容も充実しており、基本的なキーにプラスして、電卓やカスタマイズ対応キーが用意されいるほか、ファンクションロックにもしっかり対応しています。

 

キーストロークはやや深く、適度な反発も相まって、打鍵感を感じながらタイピングできます。なお、キーボード面は樹脂製ということで、剛性は普通レベルですね

スタンダードモデルながら、キーボードには白色LEDを内蔵しているのもポイント。薄暗い場所でタイピングしやすくなるのはもちろん、なによりもオシャレ。ちなみに、ON/OFFはファンクションキーで2段階+OFFに切り替えできます。

 

スムーズなタッチパッド

タッチパッドは、パッド部分とクリックボタンが一緒になった、オーソドックスな一体型タイプとなっています。

 

タッチパッドはサラサラした材質で、カーソル操作はとてもスムーズ。また、クリックボタンの完成度も高く、軽く押すだけで反応し、動作音も静か

一体型にありがちなクリックボタンのバタつきなどなく、よく造りこまれているのは好印象ですね。

 

 

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。

CINEBENCH

まずは、3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。

 

このモデルでは、AMDの第5世代ミドルクラスCPU・Ryzen 5 5625Uを搭載。Ryzen 5000シリーズには2タイプありますが、このCPUは高性能の”ZEN 3アーキテクチャ”をベースにしています。6コア12スレッド構成なので、ブラウジングやオフィスソフト、各種編集作業まで一通りこなせます。

 

参考までに、上位モデルに搭載されている8コア16スレッドCPU・Ryzen 7 5825Uと比較すると、シングル性能は約3%、マルチ性能は約18%低くなっています。

 

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。

DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)それぞれの条件で測定することができます。

 

このCPUは、高性能のグラフィック・Radeon Graphicsを内蔵しています。ドライバのあたりが悪いのか、スコアがイマイチ伸びず、インテルの高性能内蔵グラフィック・Iris Xe Graphicsに比べ、スコアは落ちてしまいます

 総合スコアGraphics
Score
CPU/Physics
Score
Combined
Score
Time Spy121510965480
Fire Strike30963363179021092
Night Raid
136021445610191
Sky Diver11080107101457310072
Cloud Gate198982468411854
Ice Storm11064312541578347

 

PCMark 10

【PCMark 10】は、ブラウジング・ビデオチャット・動画や画像の編集作業・軽めの3Dゲームなど、一般的な用途での性能を測るソフトです。

 

ブラウジングや各種編作業など、基本的なタスクを快適にこなせる目安はスコア3000以上となりますが、余裕でクリア。スコア5000半ばの非常に高いスコアをマークしています。ブラウジングやオフィス作業などの軽作業から、動画・画像編集などのヘビーな作業も余裕でこなせる性能です。

なお、先のテストから一転し、Ryzen 7 5825Uとほぼ互角のスコアをマークしています

 

TMPGEnc Video Mastering Works 7

【TMPGEnc Video Mastering Works 7】を利用し、再生時間6分30秒のMJPEG動画をMP4形式に変換する時間を計測しました。結果は秒で表記しています。

エンコーダーはx264(H.264)およびx265(H.265)を利用し、それぞれ2パス・1パス・VCE/QSVでエンコードしています。なお、VCEはグラフィック機能を利用した高速エンコード機能のこと。

 

H.264(フルHD)2Pass1PassVCE
Ryzen 5 5625U1524759171
Ryzen 7 5825U1495744185

このモデルのRyzen 5はかなり性能が高め

まず軽めのH.264ですが、CPU性能が重要になるソフトウェアエンコード(2Pass・1Pass)では、Ryzen 7 5825Uとの差は約2%とわずか。

また、グラフィック機能を利用したハードウェアエンコードでは逆転し、Ryzen 7よりも約8%早く変換を完了しています。

 

H.265(フルHD)2Pass1PassVCE
Ryzen 5 5625U27911386173
Ryzen 7 5825U26981341185

重量級のH.265も同じような傾向で、Ryzen 7にソフトウェアエンコードでは約3%差まで迫り、ハードウェアエンコードでは逆に約6%差をつけています。

 

Lightroom Classic CC

【Lightroom Classic CC】を使い、200枚のRAW画像(5760×3840ドット、CR2形式)をDNG形式に変換する時間と最高画質のJPEG画像に書き出す時間をそれぞれ計測しました。結果は秒で表記しています。

JPEG書き出しの際は“スクリーン用・標準”のシャープネスを適用しています。シャープネス処理が以外とCPUに負担をかけるため、特にCPUの性能が重要になります。

 

 CR2→DNGCR2→JPEG
Ryzen 5 5625U30208
Ryzen 7 5825U21232

動画のエンコードと同じような傾向となり、軽めのDNG変換こそRyzen 7 5825Uに約30%差をつけられますが、重量級のJPEG変換では逆に約10%早く変換を完了しています。

 

ドラクエ10

 最高品質標準品質低品質
フルHD93471294714241

ノートPCでもプレイ可能な超軽量ゲームで、スコア5500以上で平均60fpsをキープできますが、このクラスのゲームなら、内蔵グラフィックでも余裕でスコア5500をクリア可能です

 

FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)

 最高品質高品質標準品質
HD531868188146
フルHD282237924951

知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。快適にプレイするなら、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。

さすがに重量級のゲームでは厳しく、いずれの設定でもスコア9000をクリアすることはできません。ただ、HDでスコア8000オーバーというのはかなり高いですね。CPUだけでなく、グラフィック性能もかなり良好です

 

CrystalDiskMark

【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

 

このモデルは、256GB SSDを搭載しています。動画や画像などかさばるデータ類を多く保存するには物足りないですが、基本的には256GBあればOK。もちろん、SSDは通常タイプよりも4~5倍速いNVMeタイプのSSDで、KIOXIA製となっています。

肝心の速度ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書き速度はいずれも4ケタ、一部3000MB/s以上の速度をマークしています。一方、ランダムはごく普通といったところで、トータルではスタンダードクラスのNVMe SSDですね。

実際の使用感はSSDらしくとても快適。OSの起動からブラウジング、各種アプリの動作にいたるまでサクサク動きます。

 

温度

CINEBENCH R23実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。

 

ピーク時で80℃台前半、動作クロックも3.2GHzと高めをキープ。冷却と性能のバランスが見事に取れていますね。

 

動作音

FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ

 

50デシベルが目安となりますが、ピーク時で50.5デシベルとほぼきっかり。ファンは高速回転していますが、ノイズ感は控えめで、うるさく感じません。

ちなみに最小時では46.9デシベルとありますが、アイドルなのでほぼ無音です。

 

バッテリー持続時間

「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、実際の使用感に近い設定にしています。

  • 電源設定:バランス、最適化、より良いバッテリー
  • バックライト:40%
  • 10秒ごとにキー入力
  • 1分ごとに無線LAN経由でネット接続

結果は約13時間をマーク。モバイルノートの目安となる10時間を大きく超え、出先でも安心して使えます。スタンダードモデルとは思えない、驚異的なバッテリーの持ちですね。

 

便利なユーティリティーソフトを完備

付属アプリとして”Lenovo Vantage”がインストールされています。各種動作設定からシステムの更新などサポートに至るまで、このアプリで全て設定でき、とても便利なアプリです。

 

サウンドシステムには、有名どころの”Dolby”を採用しています。Lenovo Vantageでは使う場面に応じ、ワンタッチで簡単に変更できるほか、Dolbyの専用アプリで好みのサウンドを設定できます。

なお肝心のスピーカーの音質ですが、重低音こそ弱いものの、低音から高音までよく伸びます。また、音質は厚みがあり、サラウンドもよく効いているので、しっかり迫力が感じられます。内蔵スピーカーにしては上出来ですね

 

まとめ

スタンダードモデルながらクオリティが非常に高く、アルミボディ・指紋認証センサー・LED内蔵キーボード・IPSパネルを搭載。さらに、CPUの性能やバッテリーの持ちもすこぶる良好と、まさに死角なし。

それでいて価格は6万円台ととんでもなく安く、14インチモバイルノートならまずおすすめです

 

 

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