HP 14s-fq0000をレビュー 激安4万円台から!?低価格で高品質の14インチモバイルノート

今回HPの【HP 14s-fq000ベーシックモデル】をお借りしました。低価格で高品質の14インチモバイルノートをチェックしてみましょう。

 

目次

スペック

  HP 14s-fq0000 エントリーモデル
カラー ピュアホワイト
サイズ W324×D225×H17.9~21mm
重量 約1.33kg(実測1330g)
OS Windows 11(Sモード)
CPU AMD 3020e
・2コア2スレッド
・定格1.2/最大2.6GHz
メモリ 4GB(4GB×1、DDR4-2400)
ストレージ 128GB SSD(SATA M.2)
グラフィクス Radeon Graphics(CPU内蔵)
ディスプレイ 14.0インチ、フルHD、グレア、IPS
インターフェース SuperSpeed USB Type-C 5Gbps、SuperSpeed USB Type-A 5Gbps×2、HDMI、SDスロット、マイク入力/ヘッドフォン出力
光学ドライブ ×
カメラ HP True Vision HD Webcam (約92万画素)
スピーカー デュアルスピーカー
キーボード 日本語キーボード
Wi-Fi IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth 5.0
保証 1年(最大3年)
価格 【セールでさらにおトク】52,800円(税込)~
付属品 ・各種マニュアル
・電源アダプタ(45W・170g)
・電源ケーブル(108g)
・変換アダプタ(42g)

※2023年5月27日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。

 

外観

美しいホワイトボディ

格安のエントリーモデルということで、ボディはオーソドックスな樹脂製となっています。

 

美しいホワイトボディに、ブラックのベゼルを組み合わせたパンダカラーとなっており、カジュアルなイメージに仕上げています。

白系のモデルはありそうでないので、カラバリで選ぶのもいいでしょう。

 

HPらしくデザインに凝っており、キーボード面はヘアライン調のパネルでカバーされ、とてもオシャレ。

 

ちなみに、底面はこのようになっています。

 

携帯性の高いコンパクトボディ

ボディは14インチサイズとなっています。13インチよりも一回り大きい余裕のあるディスプレイを搭載し、それでいて持ち運びやすいということで、最近はやりのサイズです。

 

ディスプレイのベゼル(ふち)をスリムにすることにより、横幅と奥行きをスリムにし、A4ファイル+αのコンパクトボディを実現。また、厚さも17.9mm(最薄部)とスリムなので、カバンにサッと収納できます。

 

肝心の重さは実測で1330gと軽く、携帯性は良好です。1.4kg~が相場の14インチモデルにしてはとても軽く、13インチクラスというのはかなり魅力的。エントリーモデルながら軽量化にも力を入れているのは好印象ですね。

 

スタンダードなインターフェース

インターフェースは、基本的なものが一通りそろっています。

 

USBは全3ポート、5Gbpsの転送速度と標準的な内容となっています。ポートのタイプは、通常のType-Aと小型&リバーシブルのType-C端子を搭載しているので、ああらかたの周辺機器を接続できます。

 

そのほか、HDMI端子やSDカードスロットもしっかり装備しており、派手さはありませんが、普段使いではまず困らないラインナップです。

 

指紋認証センサー装備

なんと、キーボード右下には指紋認証センサーを装備。この価格帯ではは各レベルの装備です。生体認証のため、ログインパスワードよりも安全。また、パスワード入力よりもスムーズにログインでき、まさに一石二鳥です。

なお、Webカメラのシャッターは非搭載です。プライバシー面を考えると、やはり押さえておきたい装備ですね。他社のスタンダードモデルでも装備しているのでなおさらです。

 

ディスプレイ&キーボード

IPSパネル搭載

ディスプレイのサイズは14.0インチきっかり。13.3インチよりもやや大きく、ゆとりがありますね。

解像度は現在主流のフルHD(1920×1080)です。HDよりも画素が多い分、表示領域が広く、オフィス作業もはかどります。

 

ディスプレイのパネルには、高い発色とコントラストが魅力のIPSパネルを採用。見栄えのいいグレアパネルも相まって、映像クオリティは高く、動画鑑賞などにも最適です。

ただし、輝度が低め(250nitほど)なので、やや暗めというのが玉に瑕。こればかりは価格なりといったところですね。

 

ちなみに視野角も広く、横から覗いても色むらがほとんどないのもポイント。

 

ビジネスに便利なキーボード

13インチボディ+αということで、テンキーレスキーボードを搭載しています。

横幅を広く使うことで、ゆとりのある配置となっており、homeやendキーなどが右サイドに独立して配置されています。

 

基本的なキーは大きめに造られ、すべて独立して配置。また、配置そのものも素直でクセがなく、キーピッチは約18.5mmと標準的な間隔が確保されているので、誤爆の心配はまずありません。電源ボタンもキーボード内ではなく、左上に独立して配置されているのもいいですね。

なお、ファンクションキーはごく普通のラインナップとなっています。

 

キーストロークは深く、反発も適度にあり、エントリーモデルながら打鍵感はかなり良好。この価格帯だとキーストロークは浅めになりがちですが、しっかり造りこまれているのはグッド!なお、キーボード面は樹脂製ということで、剛性は普通レベルですね。

 

オーソドックスなタッチパッド

タッチパッドは、パッドとクリックボタンが一体化した、標準的なタイプです。

パッド表面は、ざらつきのある材質になっており、ややスムーズさに欠けます。また、クリックボタンは押し込まないと反応せず、完成度はお値段相応といったところ。

 

 

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェック。

CINEBENCH

まずは、3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。

 

このモデルでは、AMDのエントリークラスCPU・AMD 3020eを搭載しています。2コア2スレッド構成なので、性能は最低限です

 

参考までに、最上位モデルに搭載されている、6コア12スレッドCPU・Ryzen 5 5625Uと比較すると、シングル性能は約2.4倍、マルチ性能は約7.7倍もの差がついています。

 

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。

DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)それぞれの条件で測定することができます。

 

このCPUの内蔵グラフィック機能は、”Radeon Graphics”となっています。Ryzen 5 5625Uの約1/10の性能とかなり低く、YouTubeを視聴するくらいなら大丈夫というレベルです。

  総合スコア Graphics
Score
CPU/Physics
Score
Combined
Score
Time Spy 119 105 528
Fire Strike 335 355 1752 128
Night Raid
1622 2064 734
Sky Diver 1189 1148 1777 974
Cloud Gate 2112 2637 1246
Ice Storm 30921 36005 20695

 

PCMark 10

【PCMark 10】は、ブラウジング・ビデオチャット・動画や画像の編集作業・軽めの3Dゲームなど、一般的な用途での性能を測るソフトです。

 

ブラウジングや各種編作業など、基本的なタスクを快適にこなせる目安はスコア3000以上となりますが、スコア2000にも届きません。Ryzen 5 5625Uとの差は、総合スコアで約3倍とかなり大きくなっています。

実際の動作ですが、アプリやブラウジングなどの軽作業でもワンテンポ遅れて動作し、もたつき感がかなりあります。例えばブラウジングなら、ブラウザが表示されて、そこから画像が次々と読み込まれていく動きです。高速のSSDがあってもこのレベルなので、正直ストレスを感じます。。

 

TMPGEnc Video Mastering Works 7

【TMPGEnc Video Mastering Works 7】を利用し、再生時間6分30秒のMJPEG動画をMP4形式に変換する時間を計測しました。

エンコーダーはx264(H.264)およびx265(H.265)を利用し、それぞれ2パス・1パス・VCEでエンコードしています。なお、VCEはグラフィック機能を利用した高速エンコード機能のこと。

 

H.264(フルHD) 2Pass 1Pass VCE
AMD 3020e 6532 530
Ryzen 5 5625U 1524 759 171

まず軽めのH.264をチェック。

2コア2スレッドなので非常に時間がかかり、Ryzen 5 5625Uとの差は、CPU性能が重要になるソフトウェアエンコードでは約8.6倍、グラフィック機能を利用したハードウェアエンコードでは約3.1倍にもなります。

 

H.265(フルHD) 2Pass 1Pass VCE
AMD 3020e 11066 617
Ryzen 5 5625U 2791 1386 173

重量級のH.265でも同じような傾向となり、両者の差はソフトウェアエンコードでは約8倍、ハードウェアエンコードでは約3.6倍となっています。

 

Lightroom Classic CC

【Lightroom Classic CC】を使い、200枚のRAW画像(5760×3840ドット、CR2形式)をDNG形式に変換する時間と最高画質のJPEG画像に書き出す時間をそれぞれ計測しました。

JPEG書き出しの際は“スクリーン用・標準”のシャープネスを適用しています。シャープネス処理が以外とCPUに負担をかけるため、特にCPUの性能が重要になります。

 

  CR2→DNG CR2→JPEG
AMD 3020e 645 1533
Ryzen 5 5625U 30 208

画像変換もCPU勝負となりますが、こちらもかなりきついですね。Ryzen 5 5625Uと比較して、軽めのDNG変換で約21.5倍、重量級のJPEG変換では約7.3倍もの差がついています。

編集用途ならRyzen 5は押さえておきたいところです。

 

ドラクエ10

  最高品質 標準品質 低品質
HD 4138 4622 5421
フルHD 1674 2718 3347

グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。

超軽量級のオンラインゲームですが、HDでもスコア5500をクリアできません。。Ryzen 5 5625Uなら、フルHD・最高品質でもしっかりクリアするので、パワーは段違いです。

 

FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)

  最高品質 高品質 標準品質
HD 976 1277 1815
フルHD 486 767 1138

知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。快適にプレイするなら、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。

重めのゲームということで、結果は言わずもがな。高性能のインテル内蔵グラフィック・Iris Xe Graphicsでも厳しく、このクラスのゲームならゲーミングノートがおすすめです。

 

CrystalDiskMark

【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

 

このモデルでは128GB SSDを搭載しています。実質使える容量は100GB未満ですが、ブラウジングやオフィス作業などの普段使いなら十分な容量ですね。なお、規格はベーシックなSATA接続となっています。

読み書きの速度はいたって普通レベル。SSDだとサクサク動作してとても快適…のはずですが、CPUが足を引っ張ってしまい、どうにもぎこちない動作ですね。

 

温度

CINEBENCH R23実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。

 

省エネCPUということで、ピーク時でも40℃台半ばとかなり低く、発熱の問題は全くありません。

 

動作音

ドラクエ10実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ

50デシベルを超えるとノイズが気になるようになりますが、ピーク時で48.9デシベルと下回っています。ファンは高速回転しているものの、ノイズ感はだいぶ控えめなので、うるさく感じません。

ちなみに最小時では46.9デシベルとありますが、アイドルなのでほぼ無音です。

 

バッテリー持続時間

「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、実際の使用感に近い設定にしています。

  • 電源設定:より良いバッテリー
  • バックライト:40%
  • 10秒ごとにキー入力
  • 1分ごとに無線LAN経由でネット接続

結果は約8時間20分をマーク。モバイルノートの目安となる10時間には届きませんが、5時間を大きく超えており、出先でも使えるレベルです。

 

便利なユーティリティー機能

パソコンのサポートツールとして”HP Support Assistant”が用意されており、ハードウェアの診断からサポートまでワンストップで実行できます。

 

サウンドイコライザーも用意され、自分好みのサウンドにカスタマイズ可能。

クオリティは意外と高く、重低音~高音域まで伸び、サラウンド効果も感じられます。この価格帯だと重低音が音割れしがちなのですが、しっかり再現できるのはポイント高いですね。

 

まとめ&関連モデル

エントリーモデルながらIPSパネルや指紋認証センサーを搭載し、キーボードの操作感も上々。重さも1.3kg台と軽く、携帯性にも優れており、トータルで非常に高い完成度を実現しています。14インチモデルで予算重視ならまずおすすめ!

なお、性能面は快適とはいいがたく、5万円以下に抑えたいならありといったところ。できればワンランク上のRyzen 3くらいは欲しいですね。

 

 

HP 14-fq1000 ベーシックモデル

【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
14.0インチ フルHD グレア IPS
■CPU:Ryzen 3 5300U
■メモリ:8GB(DDR4-3200)
■グラフィック:Radeon RX Vega 6(CPU内蔵)
■ストレージ:SSD 256GB(PCIe NVMe)
【セールでさらにおトク】88,000円(税込)~

 

おすすめポイント

AMDの第5世代4コア8スレッドCPU・Ryzen 3 5300Uを搭載したベーシックモデル。AMD 3020eよりも約4倍も性能が高く、上のモデルとは快適さが段違い。ブラウジングやオフィスソフトなどの軽作業から、動画・画像編集まで一通りこなせます。

 

HP 14-fq1000 スタンダードモデル

【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
14.0インチ フルHD グレア IPS
■CPU:Ryzen 5 5625U
■メモリ:8GB(DDR4-3200)
■グラフィック:Radeon RX Vega 7(CPU内蔵)
■ストレージ:SSD 256GB(PCIe NVMe)
【セールでさらにおトク】108,900円(税込)~

 

おすすめポイント

AMDの第5世代6コア12スレッドCPU・Ryzen 5 5625Uを搭載したベーシックモデル。Ryzen 3 5300Uよりも約50%性能が高く、各種編集作業に最適。

 

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