今回レノボの【Lenovo Legion Tower 7i Gen.8】をお借りしました。LEDイルミネーションをふんだんに搭載したド派手なボディに、Core i7-13700KF&RTX 4080を搭載したハイエンドモデルをチェックしてみましょう。
スペック
Lenovo Legion Tower 7i Gen.8(Core i7&RTX 4080搭載) |
|
サイズ | W211×D452×H477mm |
OS | Windows 11 Home(64ビット) |
CPU | インテル Core i7-13700KF ・16コア24スレッド ・定格3.4/最大5.4GHz |
CPUクーラー | 水冷CPUクーラー(360mmラジエーター) |
メモリ | 32GB(16GB×2 DDR5-5600) |
ストレージ | 2TB SSD+2TB HDD |
グラフィクス | GeForce RTX 4080(GDDR6X 16GB) |
チップセット | インテル Z790 チップセット |
光学ドライブ | ー |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth |
5.2 |
電源 | 850W(80PLUS GOLD) |
保証 | 1年(最大4年) |
価格 | 488,840円⇒479,063円(税・送料込) |
付属品 | ・各種マニュアル ・電源ケーブル |
※2023年9月4日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
外観
クリアサイドパネル&LEDイルミネーション採用
ケースの造りは、前世代モデル をベースにし、デザインが変更されています。
トレンドをしっかり取り入れ、スクエアボディに強化ガラス製のガラスパネルを装備。スタイリッシュかつクセがなく、使う人を選びません。
フロントパネルのデザインが一新され、”Y”のロゴマークをモチーフにしたメッシュパネルとなっているのがポイント。これだけでもだいぶイメージが変わり、オシャレなイメージに進化しています。
ケースにはLEDイルミネーションをガッツリ搭載しており、各種ケースファン・水冷ポンプ・LEDライトバー・フロントロゴが光る本格派仕様です。
さすがにこれだけ搭載しているとかなり派手!サイドパネルのほぼ全面がクリア仕様ということもあり、LEDイルミネーション映えがバツグンです。機能面でのメリットはありませんが、ゲーミングPCなので、見て楽しめるというのはとても大事。
なお、LEDカラーは付属アプリ【Legion Vantage】で変更可能です。
フロントロゴと内部のLEDバーは、ライトブルーの固定カラーで、アニメーションのみ変更可能。それ以外は、カラーとアニメーションの変更に対応しています。もちろん、明るさやON/OFFの切り替えも可能です。
ちなみに、ケースの大きさは、拡張性に優れたミドルタワーサイズとなっています。かなり大きいので、基本的にはデスクの下に置くのがおすすめです。イメージのディスプレイは23インチですが、背が高い
高冷却ケース
このケースは冷却性能が非常に高く、通気性の高いメッシュタイプのフロントパネルを装備し、ケースファンを6基も搭載しています。
フロントの3基のファン(ラジエーターファン)から吸気し、天板・背面の3基のファンから排気する圧倒的なエアフローになり、内部を強力に冷やします。ケースファンの数こそ多いものの、静音仕様なのでとても静か。
底面はこの通り、電源の吸気口のみとなっています。吸気口には取り外し可能なフィルターがあり、水洗いも可能です。ちなみに、フロントパネルにもフィルターが設置されており、しっかりほこり対策がされています。
ポイントをおさえたインターフェース
インターフェースは天板上に配置され、下置きだとアクセスしやすいのがポイント。前モデルとは異なり、小物を置くスペースが新たに設置され、さらに便利になっています。
搭載されている端子ですが、USBはフロント・背面あわせて計12ポートも搭載。規格はUSB 2.0~USB 3.2と新旧そろい踏みで、背面のType-Cポートは最大20Gbpsの転送に対応したUSB3.2 Gen.2×2の高速仕様となっています。
ポート数の多さもさることながら、Type-A&Type-Cポートを装備しており、周辺機器の接続に困ることはまずありません。
ちなみに、映像端子はDisplayPort×3・HDMIの4ポート構成で、複数画面出力もかんたんにできます。
内部
チャンバー構造&裏配線採用
内部へは、サイドパネル上部の2か所のネジを外してアクセスします。なお、右サイドの装飾パネルは、ドライバーだけでかんたんに取り外し可能です。
本体内部はトレンドをしっかり取り入れており、”チャンバー構造”を採用。
本体下部の電源スペースとマザーボードのスペースを分離することで、互いのエアフローが干渉しないようになっており、スムーズなエアフローを実現しています。
もちろん、裏配線にも対応しており、ケース裏側に配線用スペースが用意されています。
かさばるケーブル類を裏側にまとめることで、ケース内部がスッキリし、チャンバー構造も相まって、エアフローがさらにスムーズになります。さらに、内部の見た目もスッキリし、見栄えもよくなるので、まさに一石二鳥です。
気になる拡張性ですが、3.5インチベイ×2(ケース下部)・2.5インチ搭載スペース×2(背面)の計4基用意されています。3.5インチベイはツールレスタイプなので、着脱がとてもカンタン。
大型水冷式CPUクーラー搭載
各種パーツを搭載するマザーボードは、Legionオリジナルのものを採用しています。規格そのものは、一般的なATX規格となっており、市販のATXマザーボードと交換することも可能です。
造りはしっかりしており、熱くなりがちなVRM周りやM.2スロットに金属製のヒートシンクを搭載。熱くなりがちな部分ですが、しっかり熱を吸収・発散するので、冷却面も安心です。グラボのスロットも金属パーツで補強されていれば、なおよかったですね。
ちなみに、貸出機では基盤がむき出しの標準メモリですが、実際にはヒートスプレッダ(放熱板)付きとなっており、細かい部分も凝っています。
※写真は撮影用です。トラブル防止のため、内部での作業は電源を切ってから行いましょう。
CPUクーラーには、大型の空冷式クーラーではなく、水冷式クーラーを採用。
CPUの熱をダイレクトに吸収し、ラジエーターから強力に排熱するので、空冷式クーラーを凌ぐ高い冷却性能を発揮します。さらに、ラジエーターのサイズは36cmと非常に大きく、爆熱のCore i7-13700KFでも安心です。
前モデルでは24cmでしたが、さらに大型化しているのはポイント高いですね。インテルのK付きCPUは特に熱いのでなおさらです。ちなみに、ラジエーターはフロントパネルに設置されています。
高冷却タイプのRTX 4080搭載
グラボは、NVIDIAのハイエンドクラス・RTX 4080を搭載しています。
ボードの長さは約30cm、厚さは3スロットとかなり大きく、圧倒的な存在感ですね。大型のヒートシンク&大口径のトリプルファンにより、非常に高い冷却性能を実現。さらに、基盤は金属製のバックプレートで補強されているので、とても頑丈です。
ちなみに、このモデルでは、グラボ固定用のカードホルダーを装備しています。大型ボディをでしっかり固定することで、PCIeスロットへの負荷を軽減しており、自重による破損の心配はまずありません。
ちなみに、PCの心臓ともいえる電源には、850Wのゴールドクラス電源を採用しています。ゴールドクラスは最大90%の電力変換効率を誇り、コンセントからの電力を効率よく変換できる、省エネ・低発熱の優れものです。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで性能をチェックしてみましょう。
CINEBENCH
【CINEBENCH】は3Dグラフィックのレンダリング性能を測るソフトです。
CPUはインテル第13世代の16コア24スレッドCPU・Core i7-13700KFを搭載しています。末尾のFは内蔵グラフィック非搭載バージョンのことで、性能は通常バージョンと同じです。
第12世代の設計を踏襲しており、高性能の”P-コア”と省エネの”E-コア”を搭載した、Wコア構成を引き続き採用。そのうえでE-コアを倍増し、16コア24スレッド構成と大きくコア・スレッド数が増加しています。また、動作クロックも大きく引き上げられ、前世代からさらにパフォーマンスが向上しています。
参考までに、ワンランク下のCore i7-13700(16コア24スレッド)と比較してみると、シングル性能は約4%と小さめですが、マルチ性能にいたっては約40%と大きく差をつけています。高い動作クロックをキープできるK付きCPUの方が、性能はだんぜん上。
3DMARK
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・DirectX 12 Ultimate(Speed Way)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。
グラフィックボードは、NVIDIAの最新世代となる”Ada Lovelace”のハイエンドグラボ・RTX 4080を搭載。ワンランク下のRTX 4070 Tiより約20~30%性能が高く、VRAM(グラフィックメモリ)を16GBとかなり多めに搭載しているので、4Kで非常に高いパフォーマンスを発揮します。
総合スコア | Graphics Score |
CPU/Physics Score |
Combined Score |
|
Speed Way | 7156 | ー | ー | ー |
Port Royal | 17589 | ー | ー | ー |
Time Spy Extreme |
12986 | 13743 | 9897 | ー |
Time Spy | 25281 | 27722 | 16866 | ー |
Night Raid | 92632 | 211817 | 22116 | ー |
Fire Strike Ultra |
17158 | 16844 | 44747 | 9614 |
Fire Strike Extreme |
31604 | 33064 | 44710 | 17849 |
Fire Strike | 48730 | 64330 | 44742 | 18150 |
Sky Diver | 112728 | 187384 | 46731 | 60294 |
RTコアとTensorコア
RTXシリーズでは、”RTコア”と”Tensorコア”を搭載しています。
RTコアは”レイトレーシング技術(RT)”に対応しており、反射・影・ライティングなどをリアルに再現可能。ゲームでのイメージを見てもわかるように、炎の描写が車体にもしっかり表現され、従来よりもさらに臨場感が増しています。
また、AI機能のTensorコアは”DLSSモード”に対応しており、低い解像度でレンダリングした映像をアップスケーリングし、さらにアンチエイリアスを最適化することで、フレームレートを大幅に向上させることができます。ゲームの快適性が目に見えて上がり、とても便利。
そのほか、RTXシリーズはOptiXにも対応しているのもポイント。Blenderなどの3DCG作成ソフトでは、RTコアを活用した高速レンダリングや、Tensorコアを活用した高速のノイズ除去機能を搭載し、ヘビーなCG作成作業で高いパフォーマンスを発揮します。
RTX 4000シリーズはDLSS 3&AV1エンコードに対応
RTX 4000シリーズ最大の特徴は、最新のDLSS 3&AV1エンコードに対応していること。
DLSS 3というのは従来のDLSS 2の発展型で、GPUコアに内蔵された”Optical Flow Accelerator”を使い、映像のフレーム間に中間フレームを補完する技術のこと。アップスケーリング+フレーム補完で描写の負荷を大きく軽減し、フレームレートを大幅に上げることが可能です。
ウルトラヘビー級のゲーム・Cyberpunk 2077では、約4倍以上もパフォーマンスが向上するなど、RTX 3000シリーズに対し大きなアドバンテージとなっています。
FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)
4K | WQHD | フルHD |
20789 | 31073 | 34656 |
グラフィック負荷が高めのMMORPGです。スコア9000以上で【快適】&平均60fpsをキープでき、快適にプレイするならスコア9000をしっかり超えたいところ。
いずれも最高品質で測定しており、4Kではなんとスコア20000を突破!平均140fpsをマークし、144Hz出力などの高リフレッシュレートディスプレイを生かせます。WQHDやフルHDでは240Hzの爆速ディスプレイをフル活用できるほど。
BLUE PROTOCOL(ブループロトコル)
4K | WQHD | フルHD |
16904 | 31615 | 38798 |
久々となる国産のオンラインアクションRPGゲームです。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。
いずれも最高画質で測定しており、4Kではスコア16000台、平均116fpsと安定感バツグン。高設定なら平均167fpsとなり、144Hzディスプレイをきっちり生かせるほどです。
なお、FF14と同じく、WQHDやフルHDでは240Hzの爆速ディスプレイを活用可能です。
Diablo IV(ディアブロ IV)
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:ウルトラ/高(DLSS[フルHD&WQHD]”品質”・DLSS[4K]”パフォーマンス”/高解像度アセット適用)
プレイモード:ネヴェスク周回
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
フルHD | 319(264)fps | 326(2676)fps |
WQHD | 296(257)fps | 354(301)fps |
4K | 154(140)fps | 189(171)fps |
標準的なグラフィック負荷のアクションRPGゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
最近のゲームにしては軽めとなっており、DLSS無しでも4K・ウルトラ設定で144Hzディスプレイをきっちり生かせます。WQHDなら240Hzディスプレイの活用も可能です。
DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
フルHD | 308(256)fps | 309(258)fps |
WQHD | 311(256)fps | 316(260)fps |
4K | 280(228)fps | 309(239)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応していますが、逆効果のためフレーム補完はOFFにしています。
4Kでの効果が非常に大きく、最大約82%fpsが向上し、ウルトラ設定では240Hzディスプレイをフル活用できます。
Cyberpunk 2077(サイバーパンク 2077)
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:ウルトラ/高(RT”ウルトラ”/DLSS[フルHD&WQHD]”品質”・DLSS[4K]”パフォーマンス”/フレーム補完”ON”)
プレイモード:本編で市街地中心部を移動
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
フルHD | 135(119)fps | 146(124)fps |
WQHD | 120(111)fps | 130(115)fps |
4K | 62(57)fps | 70(63)fps |
現状では最強レベルとなるウルトラヘビー級のFPSゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
さすがハイエンドクラスなだけあり、DLSS無しでも4Kで平均60fpsをクリアしてきます。
DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
フルHD | 241(205)fps | 247(213)fps |
WQHD | 189(179)fps | 233(209)fps |
4K | 134(126)fps | 165(155)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。
4Kでの効果が非常に大きく、fpsは最大約2.4倍も向上し、ウルトラ設定で144Hzディスプレイを生かすことができます。なお、フレーム補完なしだと平均102fpsなので、効果は絶大ですね。
RT
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
フルHD | 75(66)fps | 78(67)fps |
WQHD | 49(40)fps | 49(40)fps |
4K | 23(19)fps | 23(19)fps |
RT機能を有効にした際の結果です。
通常モードの重さ+反射・影・ライティングのフルセットでとんでもなく重く、平均60fpsをクリアするのはフルHDのみ。
RT+DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
フルHD | 189(166)fps | 190(166)fps |
WQHD | 133(116)fps | 135(119)fps |
4K | 100(87)fps | 101(90)fps |
RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。
フレーム補完の効果てきめん。4Kではfpsが最大約4.4倍も向上し、平均100fpsで安定感バツグン!なお、フレーム補完なしだと平均68fpsまでしか伸びず、DLSS 3がいかに革新的かがわかります。
Hogwarts Legacy(ホグワーツ・レガシー)
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:最高/高(RT”ウルトラ”/DLSS[フルHD&WQHD]”クオリティ”・DLSS[4K]”パフォーマンス”/フレーム補完”ON”)
プレイモード:ホグワーツ内の移動
平均(最低)fps | 最高 | 高 |
フルHD | 120(96)fps | 124(98)fps |
WQHD | 113(72)fps | 117(76)fps |
4K | 65(44)fps | 78(54)fps |
サイバーパンクに勝るとも劣らないウルトラヘビー級のFPSゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
サイバーパンクに近い結果となり、DLSS無しでも4Kで平均60fpsをクリアしてきます。4Kでパフォーマンスを重視するなら、RTX 4080以上が理想的ですね。
DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
フルHD | 269(178)fps | 274(174)fps |
WQHD | 221(166)fps | 237(181)fps |
4K | 157(128)fps | 166(123)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。
フルHDから非常に高い効果を発揮しており、4Kでは最大約2.4倍もfpsが向上し、144Hzディスプレイをきっちり生かせます。なお、フレーム補完なしだと平均115fpsなので、効果はかなり大きいですね。
ちなみに、WQHDでは240Hzディスプレイも生かせるほどです。
RT
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
フルHD | 69(58)fps | 69(56)fps |
WQHD | 55(45)fps | 58(50)fps |
4K | 32(26)fps | 33(28)fps |
RT機能を有効にした際の結果です。
このゲームでも反射・影・ライティングのフルセットということで、平均60fpsを超えるのはフルHDのみとなります。
RT+DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
フルHD | 156(122)fps | 162(125)fps |
WQHD | 132(95)fps | 132(95)fps |
4K | 97(72)fps | 103(77)fps |
RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。
フレーム補完がバッチリ効いており、4K・ウルトラ設定ではfpsが最大約3.1倍も向上し、平均100fps前後と安定感◎。なお、フレーム補完なしだと平均67fpsまでしか伸びず、効果の大きさを実感します。
ちなみに、4Kだとメモリ16GBではクラッシュする場合がありますが、このモデルは32GB搭載しているのでとても安心。
BIOHAZARD RE:4(バイオハザード RE:4)
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:最高/高(RT”高品質”/FSR[フルHD&WQHD]”クオリティ”・FSR[4K]”パフォーマンス”)
プレイモード:最初の村を移動
平均(最低)fps | 最高 (テクスチャ品質”高・8GB”) |
高 (テクスチャ品質”高・4GB”) |
フルHD | 182(157)fps | 186(160)fps |
WQHD | 170(139)fps | 175(145)fps |
4K | 100(95)fps | 102(97)fps |
重量級のアクションゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
FSR無しでも4Kでは平均100fpsを超えており、WQHDなら144Hzディスプレイを生かすことができ、申し分のないパフォーマンスですね。
FidelityFX Super Resolution(FSR)
平均(最低)fps | 最高 (テクスチャ品質”高・8GB”) |
高 (テクスチャ品質”高・4GB”) |
フルHD | 181(159)fps | 185(251)fps |
WQHD | 179(155)fps | 179(154)fps |
4K | 183(158)fps | 182(159)fps |
FSRを有効にした際のfpsです。FSRはDLSSに近い機能で、アップスケーリングによりフレームレートを上げることができます。Tensorコア不要の汎用性が高い技術で、最近では画質のクオリティもDLSSと同等レベルに向上しています。
効果を発揮するのは4Kのみで、fpsは最大83%向上し、144Hzディスプレイをきっちり生かせるようになります。
RT
平均(最低)fps | 最高 (テクスチャ品質”高・8GB”) |
高 (テクスチャ品質”高・4GB”) |
フルHD | 146(128)fps | 148(132)fps |
WQHD | 143(128)fps | 146(130)fps |
4K | 98(93)fps | 100(95)fps |
RT機能を有効にした際の結果です。
レイトレーシングの負荷はそこまで高くなく、4Kでは通常モードとほぼ同じ結果となっています。なお、VRAMをとんでもなく使うので、できれば12GB以上は欲しいところ。RTX 4080は16GBも搭載しているので、まったく問題ありません。
RT+FSR
平均(最低)fps | 最高 (テクスチャ品質”高・8GB”) |
高 (テクスチャ品質”高・4GB”) |
フルHD | 143(127)fps | 145(128)fps |
WQHD | 146(129)fps | 147(131)fps |
4K | 143(122)fps | 147(126)fps |
RT機能とFSR機能を同時に有効にした際の結果です。
4Kでのみ効果を発揮し、fpsは最大47%向上し、144Hzディスプレイをきっちり生かせます。
Call of Duty: Modern Warfare II(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2)
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:極限/ウルトラ/バランス(DLSS[フルHD&WQHD]”クオリティ”・DLSS[4K]”パフォーマンス”)
プレイモード:マルチプレイ(ファーム18)
平均(最低)fps | 極限 | ウルトラ | バランス |
フルHD | 272(223)fps | 280(231)fps | 284(237)fps |
WQHD | 245(202)fps | 259(210)fps | 273(226)fps |
4K | 195(173)fps | 201(176)fps | 234(199)fps |
重量級のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
DLSSを有効にした結果となりますが、平均200fpsを突破し、バランス設定なら240Hzディスプレイを生かせます。結構重いので、このパフォーマンスの高さはすごいですね。
Halo Infinite(ヘイロー・インフィニット)
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:ウルトラ/高/中
プレイモード:マルチプレイ(Highpower)
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
フルHD | 268(214)fps | 282(231)fps | 323(226)fps |
WQHD | 205(173)fps | 222(187)fps | 247(211)fps |
4K | 123(106)fps | 131(120)fps | 143(127)fps |
重量級のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
DLSSもFSRもありませんが、4Kでも144Hzディスプレイを生かすことが可能です。アップスケーリングがないと、RTX 4080のパフォーマンスの高さを実感しますね。
OVERWATCH 2(オーバーウォッチ 2)
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:エピック/ウルトラ(FSR”67%”)
プレイモード:練習場
平均(最低)fps | エピック | ウルトラ |
フルHD | 498(415)fps | 598(429)fps |
WQHD | 347(308)fps | 483(408)fps |
4K | 196(182)fps | 243(224)fps |
超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
このクラスのゲームなら性能を持て余すほどで、4Kでもウルトラ設定で240Hzディスプレイをきっちり生かせます。
FidelityFX Super Resolution(FSR)
平均(最低)fps | エピック | ウルトラ |
フルHD | 543(452)fps | 597(422)fps |
WQHD | 414(361)fps | 554(467)fps |
4K | 250(229)fps | 307(279)fps |
FSRを有効にした際の結果です。なお、このゲームでもFSR 2に新たに対応しました。
fpsの上げ幅は約28%程度ですが、エピック設定で240Hzディスプレイをフル活用できるようになります。
Apex Legends(エーペックスレジェンズ)
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:最高
射撃訓練場
4K | WQHD | フルHD |
261(213)fps | 254(193)fps | 299(298)fps |
標準的なグラフィック負荷のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
4Kで240Hzディスプレイをラクラク生かせます。FPSゲームは軽めのものが多く、RTX 4080なら4Kでも余裕ですね。
Fortnite(フォートナイト)
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:最高/高(DLSS[フルHD&WQHD]”品質”・DLSS[4K]”パフォーマンス”)
降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
平均(最低)fps | 最高 | 高 |
フルHD | 260(175)fps | 348(243)fps |
WQHD | 180(136)fps | 265(182)fps |
4K | 113(95)fps | 149(116)fps |
やや軽めのFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
光源のグラフィック負荷が高く、特に最高設定で顕著に重くなり、4Kでは100fpsをやや超える程度となっています。
DLSS
最高 | 高 | |
フルHD | 307(198)fps | 365(262)fps |
WQHD | 245(177)fps | 318(219)fps |
4K | 207(150)fps | 247(176)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。
解像度が上がるほどfpsは伸び、4Kでは約83%も向上し、最高設定で平均200fpsを突破。高設定なら240Hzディスプレイをっきちり生かせます。
ちなみに、レイトレーシングを有効にしても結果がほとんど変わらないので、省略しています。
CrystalDiskMark
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは2TB SSD+2TB HDDの超大容量デュアルストレージ構成となっています。ゲームは高速のSSDに、かさばるデータ類は大容量のHDDに入れる使い分けができ、とても便利。
最近のゲームは容量が非常に多くなっていますが、2TBもあれば入れ放題ですね。なお、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプで、その中でも特に速い”Gen.4”規格となっています。サムスン製のものを搭載しています。
肝心の速度ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きは最大6000MB/s台後半をマークする爆速ぶり。また、ランダムの速度もしっかり出ており、クオリティはかなり高め。ゲームのロードからアプリの動作までサクサク動き、とても快適です。
温度
こちらはFF14ベンチマークを実行した際の各パーツの温度です。なお、室温は25℃です。
CPUはP-コアの温度が50℃、グラボの温度は60℃台半ばと冷え冷え。特にグラボで熱くなりがちなホットスポットも70℃台半ばに抑えているのもいいですね。
こちらはCINEBENCH R23実行時の温度です。
100%のフルロード時では、なんと5.2GHzの非常に高い動作クロックをキープ。温度の限界まで性能を引き出す動作システム×水冷式CPUクーラーの高い冷却性能が見事に功を奏しています。
動作音
同じくFF14のベンチマークにて、実際の騒音値を測定してみました。※無響室・防音室での測定ではないので、あくまで参考までにどうぞ
ケースの左側面にて計測した結果です
55デシベルが一つの目安となりますが、ピーク時で51.7デシベルと大幅に下回っています。ノートPCレベルということで、実際とても静かです。
アイドル時も48.7デシベルに抑えられ、かすかにファンの風切り音が聞こえる程度。静音性は極めて優秀ですね!
便利なユーティリティーソフトを完備
先に紹介した通り、システム管理ツールの”Legion Vantage”が用意されています。動作モードの設定からシステムの更新などサポートに至るまで、このアプリで全て設定でき、ワンストップでとても便利です。
サウンドシステムは”Nahimic Audio”を採用しています。
シーンに応じたモードに切り替えができるのはもちろん、敵の位置を視覚化するサウンドレーダーも装備しており、まさに至れり尽くせり。
まとめ
機能性に優れたド派手なケースは、よりスタイリッシュに進化。水冷式CPUクーラーは、大型の36cmラジエーターとなり、冷却面もしっかり強化されています。Core i7-13700KF×RTX 4080の圧倒的なパワーで、4Kでバツグンの安定感を発揮し、性能面も申し分なし。
他とは一線を画す高い完成度の反面、肝心の価格は47万円台と非常に高価!予算度外視の本格派モデルとしておすすめ。