今回はレノボの【Lenovo Legion Pro 7i Gen.8 16型】をお借りしました。
Core i9-13900HX&RTX 4080搭載!最上級のクオリティを誇る、ハイエンドゲーミングノートをチェックしてしましょう。
スペック
※2023年7月3日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
外観
優れた冷却性能
基本的な造りは前モデル とほとんど同じ。
ハイエンドモデルらしく、高品質のアルミボディとなっています。樹脂製ボディよりも剛性が高く、まさにたわみ知らず。
また、表面は非光沢の梨地加工が施され、美しい仕上がりを実現。金属の高い質感も相まって、高級感を感じさせます。
ガンメタリックの”ストームグレー”がバッチリきまっており、とても洗練されたイメージに仕上がっています。ちなみに、排気グリルのスリット形状がクリスタル風になり、オシャレなデザインに進化しています。
Legionシリーズらしく、排気グリルがヒンジよりも後ろにせり出した、躍動感あふれるダイナミックなフォルムですね。このタイプは冷却機構が大きく造られているので、熱くなりがちなゲーミングノートとの相性はバツグン。
吸排気性能も非常に高く、キーボード面に吸気口を設置しているほか、底面の通気口も大きく造られており、通気性はバツグン。底面から吸気し、サイドと背面から4方向に排気することで、内部を強力に冷却します。
さらに、ヒートパイプが”ベイパーチャンバー”となっているのもポイント。
ベイパーチャンバーでは、ヒートパイプ内が中空構造になっており、揮発性の高い液体(作動液)が封入されています。熱源で気化した作動液は、温度の低い場所へ移動し、再び液体となり熱源へ移動します。気化と液化の繰り返しにより、効率的に熱を拡散できるというわけですね。
LEDイルミネーション搭載
ハイエンドモデルらしく、本体にはド派手なLEDイルミネーションを装備。
イルミネーションは、キーボード・フロント下部の2か所に搭載。あふれんばかりのド派手な輝きでテンションが上がります。なお、前モデルでは排気グリル+天板ロゴも光る充実ぶりでしたが、新モデルではオミットされ、残念無念です。。
なお、LEDは付属アプリでアニメーション含め自由自在に設定可能。カスタマイズの幅が広く、キー単位で変更でき、ある意味やりこみ要素とも言えますね。下位モデルではブロック単位での変更になっており、しっかり差別化されています。
もちろんON/OFFの切り替えもでき、LEDが苦手な方でも安心です。
コンパクトなボディ
このモデルは大型の16.0ディスプレイを搭載しながらとてもコンパクト。
ディスプレイのベゼル(ふち)を上下左右に極限までスリムにすることにより、横幅と奥行きを圧縮。それにより、同社の15インチモデルに近いサイズを実現しています。
さらに、新モデルで採用された”ゼロパンプヒンジ”もしっかり採用。ヒンジが天板と同等の高さにまでスリムになり、スリムベゼルも相まってとてもスタイリッシュ。
充実したインターフェース
USBは左右・背面にあわせて6ポートと多めに搭載しています。最新規格にもバッチリ対応しており、左サイドのType-Cポート1基は、40Gbpsの超高速転送に対応した”Thunderbolt 4”規格となっています。前モデルは2基だったので、グレードダウンしているのは残念ですね。
Type-Cポートのほか、オーソドックスなType-Aも装備しており、あらかたの周辺機器を接続できます。
画像出力端子はHDMIのみですが、Type-CポートはDisplayPort出力を兼ねているので、複数画面の出力も可能です。
ちなみに、背面のポートの配置も地味ながら◎。画像端子・電源ポート・LANポートが背面に搭載されているので、サイドの有線マウスなどと干渉しないようになっています。ケーブル同士の混線はイラっと来るので、これは嬉しいですね。
レノボらしく、Webカメラのプライバシーシャッターを装備しているのもポイント。右サイドのスライドスイッチでON/OFFを切り替えることができ、使わないときはシャッターを閉めることで、プライバシーを保護できます。
ディスプレイ&キーボード
大画面&高解像度ディスプレイ
ディスプレイサイズは16.0インチ、解像度はWQXGA(2560×1600)の大画面&高解像度ディスプレイを搭載しており、高い没入感を実現しています。一般的な15.6インチとの差はわずか0.4インチですが、これだけでもだいぶゆとりを感じさせますね。
また、ディスプレイ比率は16:10というのもポイント。主流の16:9タイプよりもやや縦長なので、一度に表示できる情報量が多く、スクロールの手間が省けるのは便利。
ちなみに、解像度が高いと精細な映像を描写できるほか、一度に表示できる情報量も多くなり、作業がよりはかどります。上のイメージは、WQXGA(2560×1600)とWUXGA(1920×1200)を比較したものですが、その違いは一目瞭然です。
上位モデルらしく非常に高いクオリティを実現しており、ディスプレイにはIPSパネルを採用しています。優れた発色と高いコントラストで、くっきり鮮やか。
さらに、輝度はHDR400対応(500nit)でとても明るく、色域もsRGB 100%と広めなので、ゲームはもちろん動画や画像編集にも最適です。
また、視野角も広く、横から覗いても色むらが無いのもグッドです。
240Hz出力対応
ディスプレイのリフレッシュレートは、前モデルの165Hzから240Hz出力にパワーアップ!
240Hzディスプレイは、1秒間に描写できる回数が通常の60Hzディスプレイの4倍以上!144Hzのさらにその上を行く滑らかな描写で、ゲームのプレイ精度が上がります。特に動きの激しいFPSゲームにはうってつけです。
ただし、そのハードルはかなり高く、240Hzディスプレイをきっちり生かせるのは、RTX 4080の性能をもってしても限られてしまいます。
さらに”G-Sync”に対応しているのもポイント。G-SyncとはNVIDIAの映像同期技術のことで、スタッター(カクつき)やテアリング(分断)を抑え、正確なゲーミングを実現します。高リフレッシュレートディスプレイとの相乗効果で、快適そのものです。
操作性に優れたキーボード
16インチの幅広ボディということで、テンキー付きキーボードを搭載。ハイエンドクラスのゲーミングノートだと、操作性を重視したテンキーレスタイプもありますが、普段使いのことを考えるとテンキー付きの方が便利です。
一部が連結キーとなっていますが、基本的なキーは大きめに造られ、配置そのものも基本的に素直。テンキーが独自配列ではなく、デスクトップキーボードそのまんまというのはポイント高いですね。
キーピッチも約19mmとデスクトップ並みの感覚が確保されており、かなりゆとりがあります。これなら誤爆の心配もありません。ちなみに、ゲーミングノートのキーピッチは18.5mmが主流なので、19mmというのは貴重です。
ちなみに、ファンクションキーの内容は充実しており、カスタマイズ対応キーや電卓キーを装備。さらに、PCの動作モードなどを変更できるショートカットキーの種類も豊富で、とても便利です。
深いキーストロークと高めの反発感により、操作性はかなり良好です。また、キートップがくぼんでフィットしやすくなっており、安定して操作できるのもグッド。さらに、キーボード面の剛性も高く、安定感バツグン。
文句のつけようがないクオリティです。
セラミック製キーキャップ付属
珍しい付属品として、セラミック製のキーキャップ(W・A・S・Dキー対応)が用意されています。
セラミックとは陶磁器のこと。通常の樹脂製のキーキャップに比べ、軽くて丈夫、さらに磨耗に強いのが特徴です。また、触り心地もシルクのようにとても滑らか。最近ではセラミック製キーボードもちょくちょく出てきていますが、まさかゲーミングノートでやるとは驚きです。
操作性の高いタッチパッド
タッチパッドは、パッドとクリックボタンが一緒になった、オーソドックスな一体型となっています。
こちらも操作性は高く、パッドはサラサラした材質で、カーソル操作はとてもスムーズ。また、クリックボタンは軽く押し込むだけで反応し、クリック音も静か。一体型にありがちなバタつきなどはなく、しっかり造りこまれています。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。なお、4Kディスプレイに接続し、WUXGA・WQXGA・4Kでベンチマークを実行しています。
RTX 4080搭載
GPUは、NVIDIAの最新世代”Ada Lovelace”のRTX 4080を搭載。ハイエンドクラスのGPUで、4Kでのゲーミングにも対応できます。
RTXシリーズでは、”RTコア”と”Tensorコア”を搭載しているのがポイント。
RTコアは”レイトレーシング技術(RT)”に対応しており、反射・影・ライティングなどをリアルに再現可能。ゲームでのイメージを見てもわかるように、炎の描写が車体にもしっかり表現され、従来よりもさらに臨場感が増しています。
また、AI機能のTensorコアは”DLSSモード”に対応しており、低い解像度でレンダリングした映像をアップスケーリングし、さらにアンチエイリアスを最適化することで、フレームレートを大幅に向上させることができます。ゲームの快適性が目に見えて上がり、とても便利。
そのほか、RTXシリーズはOptiXにも対応しているのもポイント。Blenderなどの3DCG作成ソフトでは、RTコアを活用した高速レンダリングや、Tensorコアを活用した高速のノイズ除去機能を搭載し、ヘビーなCG作成作業で高いパフォーマンスを発揮します。
DLSS 3で大幅にパフォーマンスアップ
RTX 4000シリーズ最大の武器は、最新の”DLSS 3”に対応していること。
GPUコアに内蔵された”Optical Flow Accelerator”を使い、映像のフレーム間に中間フレームを補完することで、描写の負荷を大きく軽減し、フレームレートを大幅に上げることが可能。
ウルトラヘビー級のゲーム・Cyberpunk 2077では、約4倍以上もパフォーマンスが向上するなど、RTX 3000シリーズに対し大きなアドバンテージとなっています。
CINEBENCH R23
3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH R23】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。
このモデルでは、インテルの第13世代24コア32スレッドCPU・Core i9-13900HXを搭載しています。最新の”Raptor Lake-H”をベースにした、最上位となるHXシリーズのCPUですね。
第12世代の設計を踏襲しており、高性能の”P-コア”と省エネの”E-コア”を搭載した、Wコア構成を引き続き採用。そのうえでE-コアを倍増し、16コア24スレッド構成と大きくコア・スレッド数が増加しています。また、動作クロックも大きく引き上げられ、前世代からさらにパフォーマンスが向上しています。
その実力ですが、前世代の”Alder Lake-H”をベースにした、14コア20スレッドのCore i9-13900Hと比較してみると、シングルスコアはほぼ互角ですが、マルチ性能は約52%も高くなっています。名前こそ似ているものの、全くの別物ですね。
3DMARK
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・DirectX 12 Ultimate(Speed Way)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。
RTX 4090とRTX 4080のハイエンド帯は別格ですね。RTX 4080はRTX 4070より約50~60%も高いスコアをマークしており、ランクが一つ変わるだけで非常に大きな差がついています。デスクトップでいうならRTX 4070クラスの性能なので、4Kでのゲーミングにも対応可能です。
総合スコア | Graphics Score |
CPU/Physics Score |
Combined Score |
|
Speed Way | 4724 | ー | ー | ー |
Port Royal | 11826 | ー | ー | ー |
Time Spy Extreme |
9129 | 9100 | 9302 | ー |
Time Spy | 18483 | 18483 | 16273 | ー |
Night Raid | 75030 | 175694 | 17668 | ー |
Fire Strike Ultra |
11092 | 10801 | 39311 | 5917 |
Fire Strike Extreme |
20144 | 20794 | 39471 | 10232 |
Fire Strike | 32031 | 39751 | 39226 | 11726 |
Sky Diver | 85872 | 116239 | 42880 | 58432 |
FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)
4K | WQXGA | WUXGA |
14008 | 23357 | 30062 |
グラフィック負荷が高めのMMORPGです。スコア9000以上で【快適】&平均60fpsをキープでき、快適にプレイするならスコア9000をしっかり超えたいところ。
いずれも最高品質で測定した結果となりますが、RTX 4070そのものといったところ。4Kではスコア14000台、平均105fpsと安定感◎。WQXGAでは平均181fpsをマークし、高設定で240Hzディスプレイを生かせるようになります。
BLUE PROTOCOL(ブループロトコル)
4K | WQXGA | WUXGA |
11434 | 21503 | 30112 |
久々となる国産のオンラインアクションRPGゲームです。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。
いずれも最高画質で測定した結果となります。比較的重めではありますが、4Kでも平均79fpsをマークし、平均60fpsをしっかり超えてきます。
WQHDでは平均148fpsと安定感バツグンですが、240Hzディスプレイをっきちり生かすには、WUXGA・高設定まで落とす必要があり、やはり240Hzの壁は高いですね。
Diablo IV(ディアブロ IV)
解像度:4K/WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:ウルトラ/高(DLSS[WUXGA&WQXGA]”品質”・DLSS[4K]”パフォーマンス”/高解像度アセット適用)
プレイモード:ネヴェスク周回
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
WUXGA | 269(204)fps | 305(229)fps |
WQXGA | 182(150)fps | 221(176)fps |
4K | 100(82)fps | 122(101)fps |
標準的なグラフィック負荷のアクションRPGゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
最近のゲームにしては軽く、DLSS無しでも4Kで平均100fps以上をキープできます。WQXGAなら240Hzディスプレイを生かすことができるほどです。
DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
WUXGA | 264(193)fps | 277(178)fps |
WQXGA | 241(131)fps | 270(185)fps |
4K | 189(148)fps | 214(166)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応していますが、逆効果のためフレーム補完はOFFにしています。
解像度が上がるにつれ効果が大きくなり、4Kでは最大約89%fpsが向上し、高設定では240Hzディスプレイを生かせるようになります。
Cyberpunk 2077(サイバーパンク 2077)
解像度:4K/WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:ウルトラ/高(RT”ウルトラ”/DLSS[WUXGA&WQXGA]”品質”・DLSS[4K]”パフォーマンス”/フレーム補完”ON”)
プレイモード:本編で市街地中心部を移動
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
WUXGA | 91(75)fps | 112(102)fps |
WQXGA | 74(66)fps | 83(75)fps |
4K | 37(34)fps | 44(39)fps |
現状では最強レベルとなるウルトラヘビー級のFPSゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
ほぼRTX 4070といったところで、DLSS無しでもWQXGAでは平均70~80fps台をマーク。この解像度では盤石の安定感を誇ります。
DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
WUXGA | 163(136)fps | 187(173)fps |
WQXGA | 119(107)fps | 151(138)fps |
4K | 90(82)fps | 107(100)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。
4Kでの効果が非常に大きく、fpsは最大約2.4倍も向上し、ウルトラ設定では平均90fpsと安定感◎。なお、フレーム補完なしだと平均66fpsなので、効果は絶大です。
WQXGAなら高設定で平均151fpsをマークし、高リフレッシュレートディスプレイも生きてきます。さすがにこのクラスで240Hzはきついですね。
RT
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
WUXGA | 46(39)fps | 48(41)fps |
WQXGA | 28(24)fps | 29(24)fps |
4K | 13(11)fps | 15(13)fps |
RT機能を有効にした際の結果です。
通常モードの重さ+反射・影・ライティングのフルセットということで、WUXGAでも平均60fpsに届きません。。
RT+DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
WUXGA | 128(114)fps | 130(115)fps |
WQXGA | 83(74)fps | 85(74)fps |
4K | 67(57)fps | 65(60)fps |
RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。
フレーム補完の効果がすさまじく、4Kではfpsが最大約5.1倍も向上し、平均60fpsを超えるようになります。ただし、あまり余裕がないので、4K×レイトレーシングならRTX 4090がおすすめ。
Hogwarts Legacy(ホグワーツ・レガシー)
解像度:4K/WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:最高/高(RT”ウルトラ”/DLSS[フルHD&WQHD]”クオリティ”・DLSS[4K]”パフォーマンス”/フレーム補完”ON”)
プレイモード:ホグワーツ内の移動
平均(最低)fps | 最高 | 高 |
WUXGA | 106(67)fps | 109(76)fps |
WQXGA | 72(39)fps | 88(48)fps |
4K | 39(25)fps | 51(39)fps |
サイバーパンクに勝るとも劣らないウルトラヘビー級のFPSゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
サイバーパンクに近い結果となり、WQXGAでは平均70~80fpsをキープし、4Kでは平均60fpsに届きません。
DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
WUXGA | 204(118)fps | 206(120)fps |
WQXGA | 150(111)fps | 161(106)fps |
4K | 110(68)fps | 118(78)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。
フルHDから非常に高い効果を発揮しており、4Kでは最大約2.8倍もfpsが向上し、なんと平均100fps以上をキープ。フレーム補完なしだと平均90fps止まりなので、あるなしでは全然違います。
なお、WQXGAでは平均150fpsオーバーとなり、高リフレッシュレートディスプレイを生かせます。
RT
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
WUXGA | 56(26)fps | 57(26)fps |
WQXGA | 37(20)fps | 38(23)fps |
4K | 21(12)fps | 24(15)fps |
RT機能を有効にした際の結果です。
このゲームでも反射・影・ライティングのフルセットなので、いずれの設定でも平均60fpsを下回ります。
RT+DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
WUXGA | 122(84)fps | 131(90)fps |
WQXGA | 91(55)fps | 96(62)fps |
4K | 65(26)fps | 76(39)fps |
RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。
フレーム補完がバッチリ効いており、4Kではfpsが最大約3.2倍も向上し、平均60fps以上をキープできます。なお、フレーム補完なしだと平均50fpsまでしか伸びず、DLSS 3の強さを実感しますね。
ちなみに、RTX 4090だと平均90fpsまで伸び、やはり4K×レイトレーシングでの安定感が光ります。
BIOHAZARD RE:4(バイオハザード RE:4)
解像度:4K/WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:最高/高(RT”高品質”/DLSS[WUXGA&WQXGA]”クオリティ”・DLSS[4K]”パフォーマンス”)
プレイモード:最初の村を移動
平均(最低)fps | 最高 (テクスチャ品質”高・8GB”) |
高 (テクスチャ品質”高・4GB”) |
WUXGA | 154(97)fps | 153(94)fps |
WQXGA | 120(86)fps | 125(87)fps |
4K | 63(54)fps | 66(56)fps |
重量級のアクションゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
FSR無しでも4Kでは平均60fpsを超えるのは見事ですね。やはり4Kなら最低限このクラスは欲しいです。
FidelityFX Super Resolution(FSR)
平均(最低)fps | 最高 (テクスチャ品質”高・8GB”) |
高 (テクスチャ品質”高・4GB”) |
WUXGA | 153(97)fps | 148(94)fps |
WQXGA | 140(96)fps | 145(95)fps |
4K | 110(79)fps | 112(72)fps |
FSRを有効にした際のfpsです。FSRはDLSSに近い機能で、アップスケーリングによりフレームレートを上げることができます。Tensorコア不要の汎用性が高い技術で、最近では画質のクオリティもDLSSと同等レベルに向上しています。
4Kで非常に高い効果を発揮し、fpsは最大約72%高くなり、平均100fps以上と安定感バツグン。WQXGAでも140fpsで高リフレッシュレートディスプレイを生かせるようになります。
RT
平均(最低)fps | 最高 (テクスチャ品質”高・8GB”) |
高 (テクスチャ品質”高・4GB”) |
WUXGA | 122(78)fps | 123(78)fps |
WQXGA | 107(73)fps | 109(73)fps |
4K | 63(53)fps | 65(54)fps |
RT機能を有効にした際の結果です。
レイトレーシングの負荷はそこまで高くなく、4Kではほぼ変わらず、平均60fps以上をキープできます。このモードはVRAMを多く使うのですが、12GBもあるので余裕で対応でき、安定してプレイ可能です。8GBだと容量不足になり、最高設定でカクつきが出てきます。
RT+FSR
平均(最低)fps | 最高 (テクスチャ品質”高・8GB”) |
高 (テクスチャ品質”高・4GB”) |
WUXGA | 122(78)fps | 122(78)fps |
WQXGA | 122(79)fps | 122(81)fps |
4K | 100(72)fps | 103(72)fps |
RT機能とFSR機能を同時に有効にした際の結果です。
効果が大きいのは4Kのみとなり、fpsは最大約59%向上し、平均100fpsをキープできます。WQXGA以下では平均122fpsで頭打ちとなり、もう一声欲しいところ。
Call of Duty: Modern Warfare II(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2)
解像度:4K/WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:極限/ウルトラ/バランス(DLSS[WUXGA&WQXGA]”クオリティ”・DLSS[4K]”パフォーマンス”)
プレイモード:マルチプレイ(ファーム18)
平均(最低)fps | 極限 | ウルトラ | バランス |
WUXGA | 192(161)fps | 196(166)fps | 196(165)fps |
WQXGA | 183(152)fps | 192(156)fps | 200(167)fps |
4K | 131(112)fps | 137(119)fps | 156(131)fps |
重量級のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。DLSSを有効にした際のfpsのみ記載しています。
4K・極限設定では平均131fpsをマークし、高リフレッシュレートディスプレイを生かせます。WQXGA以下では平均200fpsで頭打ちとなり、240Hzディスプレイをフル活用することの厳しさを実感しますね。
Halo Infinite(ヘイロー・インフィニット)
解像度:4K/WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:ウルトラ/高/中
プレイモード:マルチプレイ(Highpower)
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
WUXGA | 197(165)fps | 210(173)fps | 232(177)fps |
WQXGA | 141(112)fps | 154(120)fps | 172(150)fps |
4K | 85(72)fps | 94(80)fps | 98(85)fps |
重量級のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
4Kでは平均100fpsまでわずかに届かず、WQXGA以下でプレイするのがおすすめ。DLSSもFSRも無いので、240Hzディスプレイをっきちり生かすには、WUXGA・中設定までガッツリ落とす必要があります。
Tiny Tina’s Wonderlands(ワンダーランズ)
解像度:4K/WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:バッドアス/ウルトラ/高(FSR[WUXGA&WQXGA]”クオリティ”・FSR[4K]”パフォーマンス”)
プレイモード:フィールド内の移動
平均(最低)fps | バッドアス | ウルトラ | 高 |
WUXGA | 165(150)fps | 171(157)fps | 195(182)fps |
WQXGA | 112(103)fps | 119(112)fps | 133(125)fps |
4K | 64(60)fps | 68(64)fps | 75(71)fps |
超重量級のFPSゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
Borderlandsシリーズ恒例の激重グラフィックながら、4Kでも平均60fpsをしっかり超えてきます。FSR無しでこの性能は立派です。
FidelityFX Super Resolution(FSR)
平均(最低)fps | バッドアス | ウルトラ | 高 |
WUXGA | 189(171)fps | 194(174)fps | 219(194)fps |
WQXGA | 144(129)fps | 150(134)fps | 169(153)fps |
4K | 112(93)fps | 119(110)fps | 132(122)fps |
FSRを有効にした際の結果です。なお、このゲームはFSR 2なので、グラフィック処理が大きく改善されています。
やはり4Kでの効果が大きく、fpsは最大76%向上し、高設定なら高リフレッシュレートディスプレイを生かせます。ただし、240Hzディスプレイをフル活用するのは厳しいですね。
なお、WQXGA以下でもパフォーマンスにするのもありですが、このゲームに限らず、グラフィック描写が粗くなるのでおすすめしません。
OVERWATCH 2(オーバーウォッチ 2)
解像度:4K/WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:エピック/ウルトラ(FSR 2”ON”)
プレイモード:練習場
平均(最低)fps | エピック | ウルトラ |
WUXGA | 316(218)fps | 434(262)fps |
WQXGA | 223(168)fps | 301(213)fps |
4K | 128(106)fps | 163(138)fps |
超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
240Hzディスプレイを生かせるのはこのクラスのゲームとなり、WQXGAでは最大300fpsまで伸びます。4Kでは平均100fps台ですが、高設定に落とせば240fpsに届きます。
FidelityFX Super Resolution(FSR)
平均(最低)fps | エピック | ウルトラ |
WUXGA | 366(265)fps | 515(220)fps |
WQXGA | 263(192)fps | 356(207)fps |
4K | 164(137)fps | 200(147)fps |
FSR 2を有効にした際の結果です。設定はON/OFFのみで、クオリティの調整はできません。
fpsの上げ幅は最大約28%と控えめですが、4K・エピック設定で高リフレッシュレートディスプレイを生かせるようになります。
Apex Legends(エーペックスレジェンズ)
解像度:4K/WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:最高
射撃訓練場
4K | WQXGA | WUXGA |
166(127)fps | 261(221)fps | 297(278)fps |
標準的なグラフィック負荷のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
DLSS非対応のゲームですが、4Kでも平均166fpsをマークし、高リフレッシュレートディスプレイを生かせます。WQXGAなら240fps以上をマークしており、余裕で対応可能ですね。
Fortnite(フォートナイト)
こちらも同じくバトロワ系の鉄板タイトルです。対人戦にプラスして、採集や建築要素があり、Apex Legendsとはまた違ったベクトルの楽しみ方ができます。チーム戦だけでなく、ソロで気軽にプレイできるのもいいですね。
平均と最低fpsを計測しました。
解像度:4K/WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:最高/高(DLSS[WUXGA&WQXGA]”品質”・DLSS[4K]”パフォーマンス”)
降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
最高 | 高 | |
WUXGA | 188(142)fps | 254(193)fps |
WQXGA | 124(91)fps | 187(155)fps |
4K | 80(65)fps | 109(99)fps |
やや軽めのFPSゲームです。競技性の高いゲームなので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
新エンジンでは最高設定がかなり重くなっており、WQXGAでは高設定で高リフレッシュレートディスプレイを生かすことが可能。4Kではよくて平均100fps止まりとなります。
DLSS
最高 | 高 | |
WUXGA | 232(158)fps | 253(194)fps |
WQXGA | 173(104)fps | 240(181)fps |
4K | 152(126)fps | 190(154)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。
解像度が上がれば上がるほどfpsは伸び、4K・最高設定では90%も向上し、高リフレッシュレートディスプレイを生かせます。WQXGAでは高設定で240fpsをマークしており、やはりフル活用するには軽めのゲームに限られますね。
ちなみに、レイトレーシングを有効にしても結果がほとんど変わらないので、省略しています。
CrystalDiskMark
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは超大容量の1TB SSDを搭載しています。最近のゲームは容量がかなり増えていますが、1TBもあれば容量不足の心配はありません。SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプで、爆速のPCIe Gen.4規格を採用する本格派仕様。メーカーはサムスンとなっています。
肝心の速度ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きは、4000~6000MB/sをマークする爆速ぶり。ランダムの速度もしっかり出ており、ハイエンドモデルにふさわしいクオリティとなっています。もちろん、ゲームのロード時間も短く、各種アプリの動作もサクサク動いて快適そのもの。
温度
FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
冷却性能は前モデルより強化され、CPUのP-コアは80℃台前半、GPUはなんと70℃台前半と冷え冷え。また、GPUで特に熱くなりがちなホットスポットも70℃台に抑えており、ハイエンドモデルとは思えないレベルです。
こちらがCINEBENCH R23実行時の温度です。
100%のフルロード時でも、P-コアの温度は80℃台半ば、クロックは3.4~3.5GHzと高めをキープ。特に発熱の高いHXシリーズ、それも24コア32スレッドCPUでこの冷却性能は、極めて優秀です。
動作音
FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ
ゲーミングPCでは55デシベルが一つの目安となりますが、ピーク時で53.7デシベルと下回っています。ファンは豪快に回転していますが、前モデルよりもかなり静か。爆音を予想していただけに、これはうれしい誤算ですね。
なお、最小時は46.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。
バッテリー持続時間
据え置きメインのモデルですが、「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、軽作業を想定した設定にしています。
- 電源設定:トップクラスの電力効率、静音モード
- バックライト:40%
- 10秒ごとにキー入力
- 1分ごとに無線LAN経由でネット接続
結果は約2時間20分をマーク。据え置きモデルの目安となる5時間に遠く及ばず、ゲーミングノートなら標準レベルですね。あくまでも非常用といったところ。
便利なユーティリティーソフト
メーカー製ゲーミングPCということで、システム管理の”Lenovo Vantage”が用意されています。動作モードやマクロの設定からシステムの更新などサポートに至るまで、このアプリで全て設定でき、ワンストップでとても便利です。
先に紹介したイルミネーションのカスタマイズも、このアプリに組み込まれています。
サウンドエンジンは”Nahimic Audio”を搭載しています。
シーンに応じたモードに切り替えができるのはもちろん、イコライザーも用意されているので、好みの設定に変更することも可能です。
スピーカーの音質ですが、低音から高音までよく伸び、重低音もバッチリ再現。また、音質も非常に厚みがあり、音の広がりだけでなく立体感もあるので、迫力も◎。レノボのゲーミングノートはどれもサウンドクオリティが高いですね。
まとめ&関連モデル
前モデルの高いクオリティを引き継ぎつつ、冷却性能や静音性に磨きがかかり、より機能的に進化。性能面では、Core i9-13900HX×RTX 4080の圧倒的なパワーにより、WQXGAでは高いフレームレートをマークし、4Kでのゲーミングにも対応できます。
価格は39万円台と相応に高く、最高峰のRTX 4080搭載モデルを求める方におすすめです。なお、最上位のRTX 4090ですが、240fpsの壁はやはり高く、価格も跳ね上げるので、予算に余裕があればおすすめといったところです。
Legion Pro 7i Gen.8 16型[RTX 4090搭載]
【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
16.0インチ WQXGA ノングレア IPS 240Hz
G-Sync HDR400 sRGB 100%
■CPU:Core i9-13900HX
■メモリ:32GB(DDR5-4800)
■グラボ:RTX 4090
■ストレージ:SSD 1TB(PCIe NVMe Gen.4)
■価格:566,390円⇒476,460円(税・送料込)~
このモデルをRTX 4090にしたウルトラハイエンドモデルで、とことん性能にこだわるならおすすめ。