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Lenovo Legion Pro 5i Gen.8 16型をレビュー ワンランク上のクオリティ!充実した装備とコスパの高さが魅力のRTX 4070搭載ゲーミングノート

今回はレノボの【Lenovo Pro 5i Gen.8 16型】をお借りしました。

ワンランク上のクオリティとコスパの高さを実現した、RTX 4070搭載の16インチゲーミングノートをチェックしてみましょう。

目次

スペック

Lenovo Legion Pro 5i Gen.8 16型(RTX 4070搭載)
カラー オニキスグレー
サイズ W363.4×D260.4×H22~27mm
重量 約2.5kg(実測2476g)
OS Windows 11 Home(64ビット)
CPU インテル Core i7-13700HX
・16コア24スレッド
・定格2.3/最大4.7GHz
メモリ 32GB(16GB×2、DDR5-4800)
ストレージ 1TB SSD(PCIe NVMe Gen.4)
グラフィクス RTX 4070(GDDR6 8GB)
ディスプレイ 16.0インチ、WQXGA(2560×1600)、ノングレア、IPS、165Hz
インターフェース USB 3.2 Gen.2 Type-C×2、USB 3.2 Gen.1 Type-A×4、HDMI 2.1、LANポート、マイク入力/ヘッドフォン出力
光学ドライブ ×
カメラ フルHD(1080p)Webカメラ
スピーカー ステレオスピーカー
キーボード 4-Zone RGB バックライト・キーボード
Wi-Fi IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth 5.1
保証 1年(最大3年)
価格 380,490円240,889円(税込)~
付属品 ・各種マニュアル
・電源アダプタ(300W・864g)
・電源ケーブル(199g)

※2023年9月1日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。

外観

ダイナミックなフォルム

以前レビューしたLegion Pro 7i Gen.8 icon-external-link-square の下位グレードモデルとなります。

Legionシリーズでおなじみ、排気グリルがヒンジ部分よりもせり出した、ダイナミックなフォルムは健在。

このタイプは、冷却機構が大きく造られているので、特に熱くなりがちなゲーミングノートとの相性は◎。

通気性も優れており、キーボード面の下にも通気口が設置されています。

もちろんデュアルファン構成なので、給排気はとてもスムーズ。底面から吸気し、4方向から排気することにより、CPUとGPUを強力に冷やします。

スタイリッシュなデザイン

ボディの素材は、天板がアルミニウム、ベース部分が樹脂となっています。

アルミニウムは剛性が高く、開け閉めの際にたわみにくいのがポイント。また、樹脂よりも質感が高く、高級感もあわせ持っています。

大型の16インチボディながら、意外とコンパクト。ディスプレイのベゼル(ふち)を極限までスリムにすることにより、従来の15インチモデルと同等のサイズを実現しています。

さらに、ベゼルだけでなく、ヒンジもスリムに造られており、スッキリしたイメージに仕上げています。ガンメタリックの渋い色合いも相まって、とてもスタイリッシュ。

ちなみに、Legion Pro 7iではオールアルミボディにLEDイルミネーションを搭載する豪華仕様なので、しっかり差別化されています。

機能的なポート配置

USBは左右・背面にあわせて6ポートと多めに搭載。すべてがUSB 3.2となっており、小型&リバーシブルのType-Cポートは、最大10Gbpsの速度に対応したGen.2規格となっています。

Type-Cポートのほか、オーソドックスなType-Aも装備しており、あらかたの周辺機器を接続できます。

画像出力端子はHDMIのみですが、Type-CポートはDisplayPort出力を兼ねているので、複数画面の出力も可能です。ちなみに、右サイドには、カメラのキルスイッチが装備されており、プライバシー面も安心。

最近のトレンドをしっかり取り入れ、背面にもポートを配置。特にかさばりやすい映像端子・電源ポート・LANポートが背面に搭載されているので、サイドの有線マウスなどと干渉しないようになっています。ケーブルの取り回しは面倒なので、これは嬉しいですね。

ディスプレイ&キーボード

大画面&高解像度ディスプレイ

ディスプレイサイズは16.0インチ、解像度はWQXGA(2560×1600)の大画面&高解像度ディスプレイを搭載しており、高い没入感を実現しています。一般的な15.6インチとの差はわずか0.4インチですが、これだけでもだいぶゆとりを感じさせますね。

また、ディスプレイ比率は16:10というのもポイント。主流の16:9タイプよりもやや縦長なので、一度に表示できる情報量が多く、スクロールの手間が省けるのは便利。

ちなみに、解像度が高いと精細な映像を描写できるほか、一度に表示できる情報量も多くなり、作業がよりはかどります。上のイメージは、WQXGA(2560×1600)とWUXGA(1920×1200)を比較したものですが、その違いは一目瞭然です。

上位モデルらしく非常に高いクオリティを実現しており、ディスプレイにはIPSパネルを採用しています。優れた発色と高いコントラストで、くっきり鮮やか。

さらに、輝度は300nitと明るく、色域もsRGB 100%と広めなので、ゲームはもちろん動画や画像編集にも最適です。

また、視野角も広く、横から覗いても色むらが無いのもグッドです。

165Hz出力対応ディスプレイ

トレンドはしっかり押さえており、高速の165Hzディスプレイを搭載しています。

1秒間に描写できる枚数は、通常の60Hzディスプレイの2倍以上!144Hzのさらにその上を行く非常に滑らかな描写性能で、ゲームのプレイ精度が上がります。特に動きの激しいFPSゲームで効果てきめんです

さらに”G-Sync”に対応しているのもポイント。G-SyncとはNVIDIAの映像同期技術のことで、スタッター(カクつき)やテアリング(分断)を抑え、正確なゲーミングを実現します。高リフレッシュレートディスプレイとの相乗効果で、快適そのものです。

操作性の高いキーボード

Proシリーズということで、ド派手なフルカラーLED内蔵キーボードを搭載!ゲーミングモデルなら、見て楽しめるのは大事な要素ですね。

付属アプリの”Lenovo Vantage”にて、カラーやアニメーションの設定が可能。カラーはブロック単位で設定でき、4ブロックに分割されています。

各キーは大きめに造られ、配置も一部連結キーがあるものの、テンキー含めてクセがなく素直。キーピッチも約19mmと、デスクトップキーボードなみの間隔が確保されており、誤爆の心配はありません。テンキーが標準配置そのものというのはポイント高いですね。

ちなみに、ゲーミングノートのキーピッチは18.5mmが主流なので、19mmというのは貴重です

ちなみに、ファンクションキーの内容は充実しており、カスタマイズ対応キーや電卓キーを装備。さらに、PCの動作モードなどを変更できるショートカットキーの種類も豊富で、とても便利です。

キーストロークは深めで、反発も高く、しっかりした操作感ですね。キーボード面の剛性も高く、安定感はバツグンです。キートップにくぼみがあり、指にフィットしやすいのも◎。

スムーズなタッチパッド

タッチパッドにも手が入り、クリックボタンとパッド部分の分離タイプから、オーソドックスな一体型タイプに変更となっています。

完成度は高く、パッドはサラサラした感触でカーソル操作はとてもスムーズ。クリックボタンも軽く押すだけでしっかり反応し、操作音も静か。一体型は完成度がピンキリですが、しっかり造りこまれているのは好印象です

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。

RTX 4070搭載

GPUは、NVIDIAの最新世代”Ada Lovelace”のRTX 4070を搭載。ハイスペッククラスのGPUで、WQHDでのゲーミングに最適です。

RTXシリーズでは、”RTコア”と”Tensorコア”を搭載しているのがポイント。

RTコアは”レイトレーシング技術(RT)”に対応しており、反射・影・ライティングなどをリアルに再現可能。ゲームでのイメージを見てもわかるように、炎の描写が車体にもしっかり表現され、従来よりもさらに臨場感が増しています。

また、AI機能のTensorコアは”DLSSモード”に対応しており、低い解像度でレンダリングした映像をアップスケーリングし、さらにアンチエイリアスを最適化することで、フレームレートを大幅に向上させることができます。ゲームの快適性が目に見えて上がり、とても便利。

そのほか、RTXシリーズはOptiXにも対応しているのもポイント。Blenderなどの3DCG作成ソフトでは、RTコアを活用した高速レンダリングや、Tensorコアを活用した高速のノイズ除去機能を搭載し、ヘビーなCG作成作業で高いパフォーマンスを発揮します。

RTX 4000シリーズはDLSS 3&AV1エンコードに対応

RTX 4000シリーズ最大の特徴は、最新のDLSS 3&AV1エンコードに対応していること

DLSS 3というのは従来のDLSS 2の発展型で、GPUコアに内蔵された”Optical Flow Accelerator”を使い、映像のフレーム間に中間フレームを補完する技術のこと。アップスケーリング+フレーム補完で描写の負荷を大きく軽減し、フレームレートを大幅に上げることが可能です。

ウルトラヘビー級のゲーム・Cyberpunk 2077では、約4倍以上もパフォーマンスが向上するなど、RTX 3000シリーズに対し大きなアドバンテージとなっています。

CINEBENCH R23

3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH R23】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。

このモデルでは、インテルの第13世代16コア24スレッドCPU・Core i7-13700HXを搭載しています。最新の”Raptor Lake-H”をベースにした、最上位となるHXシリーズのCPUですね。

第12世代の設計を踏襲しており、高性能の”P-コア”と省エネの”E-コア”を搭載した、Wコア構成を引き続き採用。そのうえでE-コアを倍増し、16コア24スレッド構成と大きくコア・スレッド数が増加しています。また、動作クロックも大きく引き上げられ、前世代からさらにパフォーマンスが向上しています。

その実力ですが、前世代の”Alder Lake-H”をベースにした、14コア20スレッドのCore i7-13700Hと比較してみると、シングルスコアはほぼ互角ですが、マルチ性能は約20%高くなっています。名前こそ似ているものの、全くの別物ですね。

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。

DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・DirectX 12 Ultimate(Speed Way)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。

RTX 3070から約20~30%性能が向上し、RTX 3080と同等のスコアをマーク。WQHDでのゲーミングに最適な性能となっています。なお、VRAM(グラフィックメモリ)は8GBのままで据え置きです。

ちなみに、RTX 4060との性能差は約10~20%程度となっており、上位クラスとしてはやや物足りない感じ。WQHDでパフォーマンスにこだわるならおすすめです。

総合スコア Graphics
Score
CPU/Physics
Score
Combined
Score
Speed Way 2864
Port Royal 7107
Time Spy
Extreme
5697 5530 6877
Time Spy 12247 11871 14928
Night Raid 68879 136275 18073
Fire Strike
Ultra
6757 6506 34817 3522
Fire Strike
Extreme
13527 14018 34712 6212
Fire Strike 26908 28894 34595 14555
Sky Diver 67520 86156 36448 50259

FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)

最高品質 高品質
WUXGA 22404 26351
WQXGA 16417 20415

知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。現行のゲーミングPCであれば、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。

WUXGAでは申し分のない安定感を誇り、最高設定でスコア22000台、平均158fpsをマークし、165Hzディスプレイを生かせます

WQXGA・最高設定では平均111fpsですが、高設定なら141fpsまで伸び、WQXGAでパフォーマンス重視ならRTX 4070がおすすめですね。

BLUE PROTOCOL(ブループロトコル)

最高画質 高画質 中画質
WUXGA 20078 25882 27817
WQXGA 12664 18235 20572

久々となる国産のオンラインアクションRPGゲームです。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。

比較的重めではありますが、WQXGA・最高画質でスコア12000台、平均87fpsと安定してプレイできます。ただし、165Hzディスプレイを生かすには中設定まで落とす必要があり、それでも平均143fpsとハードルは高め。

なお、WUXGA・最高画質では平均139fpsをマークし、安定感は◎。

Diablo IV(ディアブロ IV)

測定条件

解像度:WQXGA/WUXGA

ゲーム設定:ウルトラ/高/中(DLSS”クオリティ”/高解像度アセット適用)

プレイモード:ネヴェスク周回

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 157(122)fps 190(134)fps 226(155)fps
WQXGA 110(92)fps 136(106)fps 145(111)fps

標準的なグラフィック負荷のアクションRPGゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

最近のゲームにしては軽く、DLSS無しでもWQXGA・ウルトラで平均100fps以上をマーク。WUXGAなら165Hzディスプレイを生かせます。

DLSS

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 197(138)fps 227(144)fps 259(168)fps
WQXGA 154(124)fps 173(126)fps 202(139)fps

DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応していますが、逆効果のためフレーム補完はOFFにしています。

フルHDから効果を発揮しており、WQXGAでは最大40%fpsが向上し、ウルトラ設定でも165Hzディスプレイを生かせるようになります

Call of Duty: Modern Warfare II(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2)

測定条件

解像度:WQXGA/WUXGA

ゲーム設定:極限/ウルトラ/バランス(DLSS”クオリティ”/アンチエイリアス”ウルトラ”)

プレイモード:マルチプレイ(ファーム18)

平均(最低)fps 極限 ウルトラ バランス
WUXGA 150(105)fps 161(110)fps 179(106)fps
WQXGA 111(88)fps 122(97)fps 143(105)fps

重量級のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。DLSSを有効にした際のfpsのみ記載しています。

WUXGAは余裕で、こう設定なら165Hzディスプレイをしっかり生かせます。WQXGAでは負荷が高く、バランス設定でも平均143fps止まり

十分実用的ですが、WQXGAでフレームレートを稼ぐならRTX 4080がベター。ただし、価格が跳ね上がるのがネックです。

Cyberpunk 2077(サイバーパンク 2077)

測定条件

解像度:WQXGA/WUXGA

ゲーム設定:ウルトラ/高/中(RT”ウルトラ”/DLSS”品質”)

プレイモード:本編で市街地中心部を移動

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 72(66)fps 81(71)fps 98(88)fps
WQXGA 45(41)fps 51(46)fps 63(55)fps

現状では最強レベルとなるウルトラヘビー級のFPSゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

さすがにこのクラスのゲームともなると、DLSS無しではWQXGAで平均60fpsを超えることすら厳しいですね。WUXGAでも、ウルトラ設定では平均80fps止まりとなります。

DLSS

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 123(113)fps 145(132)fps 169(158)fps
WQXGA 76(70)fps 98(91)fps 113(107)fps

DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。

フルHDから効果を発揮しており、WQXGAでは最大約92%もfpsが向上し、高設定では100fpsに迫ります。WUXGAでは165Hzディスプレイ設定を生かせるのもいいですね。

なお、フレーム補完なしだと、WQXGA・ウルトラ設定で平均52fpsなので、その差は一目瞭然。

RT

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 31(26)fps 32(27)fps 32(27)fps
WQXGA 18(16)fps 19(16)fps 18(16)fps

RT機能を有効にした際の結果です。

通常モードの重さ+反射・影・ライティングのフルセットということで、とんでもなく重く、全く歯が立ちません

RT+DLSS

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 88(78)fps 89(79)fps 93(82)fps
WQXGA 56(48)fps 57(49)fps 76(68)fps

RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。

フレーム補完の効果が非常に大きく、最大約4.2倍もfpsが向上。ただし、WQXGAでは中設定に落とさないと平均60fpsを超えず、DLSSの設定を調整する必要があります

ちなみに、フレーム補完なしだとWQXGA・ウルトラ設定で平均36fpsまでしか伸びません。

Hogwarts Legacy(ホグワーツ・レガシー)

測定条件

解像度:WQXGA/WUXGA

ゲーム設定:最高/高/中(RT”ウルトラ”/DLSS”クオリティ”)

プレイモード:ホグワーツ内の移動

平均(最低)fps 最高
WUXGA 70(47)fps 82(52)fps 87(56)fps
WQXGA 48(23)fps 55(28)fps 62(41)fps

ウルトラヘビー級のアクションゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

Cyberpunk 2077と同じような傾向となり、WUXGAは余裕ですが、WQXGAでは平均60fpsを超えるのが精一杯ですね

DLSS

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 137(101)fps 150(115)fps 162(122)fps
WQXGA 97(63)fps 105(79)fps 114(87)fps

DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。

フルHDから大きく効果を発揮しており、WQXGAでは最大約2倍もfpsが向上し、ウルトラ設定で平均100fpsに迫ります。WUXGAなら165Hzディスプレイも生かせるようになります。

なお、フレーム補完なしだと、WQXGA・ウルトラ設定で平均66fps止まりとなります。

RT

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 41(12)fps 42(13)fps 46(13)fps
WQXGA 28(10)fps 28(10)fps 29(11)fps

RT機能を有効にした際の結果です。

Cyberpunk 2077と同じく、反射・影・ライティングのフルセットということで、いずれの設定でも平均60fpsを下回ります

RT+DLSS

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 77(41)fps 81(44)fps 88(50)fps
WQXGA 62(37)fps 66(42)fps 69(43)fps

RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。

やはりフレーム補完の効果は絶大。WQXGAでは最大約2.4倍もfpsが向上し、平均60fpsをキープできます。ちなみに、フレーム補完なしだと、WQXGA・ウルトラ設定で平均42fpsとなり、やはり平均60fpsに届きません。

BIOHAZARD RE:4(バイオハザード RE:4)

測定条件

解像度:WQXGA/WUXGA

ゲーム設定:最高/高/中(RT”高品質”/FSR”クオリティ”)

プレイモード:最初の村を移動

平均(最低)fps 最高
(テクスチャ品質”高・8GB”)

(テクスチャ品質”高・4GB”)

(テクスチャ品質”中”)
WUXGA 101(74)fps 105(79)fps 110(77)fps
WQXGA 68(60)fps 77(71)fps 76(70)fps

重量級のアクションゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

WQXGAでは平均60~70fps台、WUXGAでは平均100fpsオーバーと、FSRなしでも十分実用的。また、VRAMが8GBということで、最低fpsが大きく落ち込まないのもポイントです。

FidelityFX Super Resolution(FSR)

平均(最低)fps 最高
(テクスチャ品質”高・8GB”)

(テクスチャ品質”高・4GB”)

(テクスチャ品質”中”)
WUXGA 120(89)fps 131(102)fps 129(92)fps
WQXGA 83(71)fps 102(78)fps 105(76)fps

FSRを有効にした際のfpsです。FSRはDLSSに近い機能で、アップスケーリングによりフレームレートを上げることができます。Tensorコア不要の汎用性が高い技術で、最近では画質のクオリティもDLSSと同等レベルに向上しています。

フルHDから効果を発揮。WQXGAでは最大約38%fpsが向上し、平均80~100fps台と安定感が大きく向上します。WUXGAではさらに上がるものの、165Hzディスプレイを生かすのはきついですね。

RT

平均(最低)fps 最高
(テクスチャ品質”高・8GB”)

(テクスチャ品質”高・4GB”)

(テクスチャ品質”中”)
WUXGA 83(11)fps 85(78)fps 94(74)fps
WQXGA 50(8)fps 67(61)fps 75(53)fps

RT機能を有効にした際の結果です。

レイトレーシングだとVRAMを非常に多く使い、最高設定だと動作が不安定になるため、高設定でのプレイがおすすめ。なお、負荷そのものは軽めなので、WQXGAでも平均60fpsを超えてきます。

なお、VRAMが6GBだと、WUXGAでも中設定に落としてようやく最低fpsが安定するようになります。最新ゲームならやはり8GBは欲しいです。

FidelityFX Super Resolution(FSR)

平均(最低)fps 最高
(テクスチャ品質”高・8GB”)

(テクスチャ品質”高・4GB”)

(テクスチャ品質”中”)
WUXGA 67(7)fps 103(70)fps 111(75)fps
 WQXGA 70(6)fps 94(78)fps 100(79)fps

RT機能とFSR機能を同時に有効にした際の結果です。

FSRを有効にしても安定性の悪さは変わらず、平均90~100fpsを安定して狙える高設定がおすすめ。FSRは描写負荷が下がるのですが、根本的にVRAMが足りず、12GBが理想的な容量です。

Tiny Tina’s Wonderlands(ワンダーランズ)

測定条件

解像度:WQXGA/WUXGA

ゲーム設定:バッドアス/ウルトラ/高(FSR”クオリティ”)

プレイモード:フィールド内の移動

平均(最低)fps バッドアス ウルトラ
WUXGA 97(88)fps 102(92)fps 121(104)fps
WQXGA 70(64)fps 74(68)fps 79(72)fps

超重量級のFPSゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

WQXGA・バッドアスでも平均60fps台をクリアし、WUXGAでは平均100fps以上と安定感◎。激重設定&FSR無しでこのパフォーマンスはとても魅力的。

FidelityFX Super Resolution(FSR)

平均(最低)fps バッドアス ウルトラ
WUXGA 120(108)fps 124(110)fps 145(126)fps
WQXGA 86(78)fps 92(84)fps 105(96)fps

FSRを有効にした際のfpsです。

WQXGAでは最大約33%fpsが向上し、平均80fps台後半~と安定感が格段に向上します。WUXGAでは高設定でようやく165Hzディスプレイを生かせるようになり、重量級のゲームだとハードルは高いですね。

Rainbow Six Siege(レインボーシックスシージ)

測定条件

解像度:WQXGA/WUXGA

ゲーム設定:最高/超高

 プレイモード:カジュアル(マルチプレイ)

平均(最低)fps 最高 超高
WUXGA 327(244)fps 343(269)fps
WQXGA 216(198)fps 235(210)fps

超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

軽いのでfpsが非常によく伸び、WQXGAでも165Hzディスプレイをラクラク生かせます。なお、品質重視でレンダリング解像度をMAXにした場合、WQXGAでは高設定で平均149fpsをマークし、165Hzディスプレイを生かせます。

OVERWATCH 2(オーバーウォッチ 2)

測定条件

解像度:WQXGA/WUXGA

ゲーム設定:エピック/ウルトラ/高(FSR”67%”)

プレイモード:練習場

平均(最低)fps エピック ウルトラ
WUXGA 205(152)fps 291(203)fps 445(309)fps
WQXGA 136(111)fps 179(134)fps 256(192)ps

超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

軽いゲームなので、基本的に165Hzディスプレイをきっちり生かすことができます。ただし、エピック設定が意外に重く、WQXGAではFSR 2を有効にするのがおすすめ。

FidelityFX Super Resolution(FSR)

平均(最低)fps エピック ウルトラ
WUXGA 244(168)fps 344(207)fps 435(216)fps
WQXGA 169(140)fps 218(147)fps 281(203)fps

FSRを有効にした際の結果です。なお、このゲームでもFSR 2に新たに対応しました。

WQXGAでは最大約24%fpsが向上し、エピックで165Hzディスプレイをフルに生かせるまでになります

Apex Legends(エーペックス レジェンズ)

測定条件

解像度:WQXGA/WUXGA

ゲーム設定:最高・低(fpsリミット解除)

プレイモード:射撃訓練場

平均(最低)fps 最高
WUXGA 222(163)fps 270(235)fps
WQXGA 171(142)fps 195(154)fps

標準的なグラフィック負荷のFPSゲームです。競技性の高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

WQXGA・最高設定で165Hzディスプレイをきっちり生かすことができ、スムーズにプレイ可能。FPSゲームは比較的軽めのものが多く、高リフレッシュレートディスプレイも余裕ですね。

Fortnite(フォートナイト)

測定条件

解像度:WQXGA/WUXGA

ゲーム設定:DirectX 12、最高/高/中(DLSS”クオリティ”)

降下後、1分間のダッシュ&屋内探索

平均(最低)fps 最高
WUXGA 105(78)fps 176(139)fps 200(142)fps
WQXGA 66(50)fps 97(79)fps 130(111)fps

やや軽めのFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

新エンジンでは最高設定がかなり重く、WQXGAでは平均60fps台までしか伸びません。DLSSでしっかり底上げしましょう。

DLSS

平均(最低)fps 最高
WUXGA 161(122)fps 199(159)fps 217(134)fps
WQXGA 104(80)fps 148(121)fps 162(113)fps

DLSSを有効にした際の結果です。

WUXGAから効果を発揮しており、WQXGAでは最大約58%fpsが向上し、高設定で165Hzディスプレイを生かせるまでになります。最高設定はやはり厳しく、WUXGAでなんとか届くというレベル。

ちなみに、レイトレーシングを有効にしても結果がほとんど変わらないので、省略しています。

CrystalDiskMark

【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

このモデルは1TBの超大容量SSDを搭載しています。SSDにしては容量が非常に多く、50GB以上のゲームがざらにある現状でも、容量不足で困る心配はまずありません。もちろん、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプで、爆速の”Gen.4”規格を採用する本格派仕様です。

メーカーはサムスンですね。その実力ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きは、4000~6000MB/sと爆速。また、ランダムの速度も良好で、クオリティはかなり高め。もちろん、ゲームのロード時間も短く、各種アプリの動作もサクサク動いて快適そのものです。

温度

FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。

CPUのP-コアは80℃台前半に抑え、GPUは70℃前後と安定した温度をキープしています。ゲーム時はよく冷えていますね。

こちらがCINEBENCH R23実行時の温度です。

温度の限界まで性能を引き出す動作システムとなっており、100%のフルロード時では、P-コアの温度が100℃に迫り、クロックは3.5~3.6GHzと高めをキープ。コア・スレッド数が多く、発熱が高いHXシリーズですが、しっかり冷却できていますね。

動作音

FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ

55デシベルを超えるとファンノイズが気になりますが、ピーク時で53.3デシベルと下回っており、ゲーミングノートにしてはだいぶ静か。ファンは豪快に回転していますが、一般ノートとさほど変わらないレベルなので、そこまでうるさく感じません。

なお、最小時は46.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。

バッテリー持続時間

据え置きメインのモデルですが、「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、軽作業を想定した設定にしています。

  • 電源設定:トップクラスの電力効率、静音モード
  • バックライト:40%
  • 10秒ごとにキー入力
  • 1分ごとに無線LAN経由でネット接続

結果は約2時間40分をマーク。据え置きモデルの目安となる5時間に遠く及ばず、ゲーミングノートなら標準レベルですね。あくまでも非常用といったところ。

便利なユーティリティーソフトを完備

先にも紹介しましたが、システム管理の”Lenovo Vantage”が用意されています。

動作モードやマクロの設定からシステムの更新などサポートに至るまで、このアプリで全て設定でき、ワンストップでとても便利です。

サウンドシステムには”Nahimic Audio”を採用しています。

シーンに応じたモードに切り替えができるのはもちろん、イコライザーも用意されているので、好みの設定に変更することも可能です。

ちなみにスピーカー品質は、低音から高音までよく出ており、重低音もしっかり再現。音質も厚みがあり、さらにサラウンドも効いているので、臨場感もバッチリ。レノボのゲーミングノートということで、やはりクオリティは高いですね。

まとめ&関連モデル

金属パネルを採用したタフボディに、HXシリーズCPU・32GBメモリ・フルカラーキーボード・165Hz&G-Sync対応ディスプレイなどを搭載し、トータルで高いクオリティを実現。キーボードがしっかり造りこまれ、操作性に優れているのもポイント高いですね。

この充実ぶりで価格は24万円台と安く、コスパ◎。ワンランク上のRTX 4070搭載モデルとしておすすめです。

Legion Pro 5i Gen.8 16型[RTX 4060搭載](レノボ)

【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
16.0インチ WQXGA ノングレア IPS 240Hz
G-Sync 300nit sRGB 100%
■CPU:Core i7-13700HX
■メモリ:16GB(DDR5-4800)
■グラボ:RTX 4060
■ストレージ:SSD 512GB(PCIe NVMe Gen.4)
■価格:349,140円221,138円(税・送料込)~

このモデルをRTX 4060にしたバージョンで、予算重視ならおすすめ。

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