今回はレノボの【Lenovo Pro 5i Gen.8 16型】をお借りしました。
ワンランク上のクオリティとコスパの高さを実現した、RTX 4070搭載の16インチゲーミングノートをチェックしてみましょう。
スペック
※2023年9月1日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
外観
ダイナミックなフォルム
以前レビューしたLegion Pro 7i Gen.8 の下位グレードモデルとなります。
Legionシリーズでおなじみ、排気グリルがヒンジ部分よりもせり出した、ダイナミックなフォルムは健在。
このタイプは、冷却機構が大きく造られているので、特に熱くなりがちなゲーミングノートとの相性は◎。
通気性も優れており、キーボード面の下にも通気口が設置されています。
もちろんデュアルファン構成なので、給排気はとてもスムーズ。底面から吸気し、4方向から排気することにより、CPUとGPUを強力に冷やします。
スタイリッシュなデザイン
ボディの素材は、天板がアルミニウム、ベース部分が樹脂となっています。
アルミニウムは剛性が高く、開け閉めの際にたわみにくいのがポイント。また、樹脂よりも質感が高く、高級感もあわせ持っています。
大型の16インチボディながら、意外とコンパクト。ディスプレイのベゼル(ふち)を極限までスリムにすることにより、従来の15インチモデルと同等のサイズを実現しています。
さらに、ベゼルだけでなく、ヒンジもスリムに造られており、スッキリしたイメージに仕上げています。ガンメタリックの渋い色合いも相まって、とてもスタイリッシュ。
ちなみに、Legion Pro 7iではオールアルミボディにLEDイルミネーションを搭載する豪華仕様なので、しっかり差別化されています。
機能的なポート配置
USBは左右・背面にあわせて6ポートと多めに搭載。すべてがUSB 3.2となっており、小型&リバーシブルのType-Cポートは、最大10Gbpsの速度に対応したGen.2規格となっています。
Type-Cポートのほか、オーソドックスなType-Aも装備しており、あらかたの周辺機器を接続できます。
画像出力端子はHDMIのみですが、Type-CポートはDisplayPort出力を兼ねているので、複数画面の出力も可能です。ちなみに、右サイドには、カメラのキルスイッチが装備されており、プライバシー面も安心。
最近のトレンドをしっかり取り入れ、背面にもポートを配置。特にかさばりやすい映像端子・電源ポート・LANポートが背面に搭載されているので、サイドの有線マウスなどと干渉しないようになっています。ケーブルの取り回しは面倒なので、これは嬉しいですね。
ディスプレイ&キーボード
大画面&高解像度ディスプレイ
ディスプレイサイズは16.0インチ、解像度はWQXGA(2560×1600)の大画面&高解像度ディスプレイを搭載しており、高い没入感を実現しています。一般的な15.6インチとの差はわずか0.4インチですが、これだけでもだいぶゆとりを感じさせますね。
また、ディスプレイ比率は16:10というのもポイント。主流の16:9タイプよりもやや縦長なので、一度に表示できる情報量が多く、スクロールの手間が省けるのは便利。
ちなみに、解像度が高いと精細な映像を描写できるほか、一度に表示できる情報量も多くなり、作業がよりはかどります。上のイメージは、WQXGA(2560×1600)とWUXGA(1920×1200)を比較したものですが、その違いは一目瞭然です。
上位モデルらしく非常に高いクオリティを実現しており、ディスプレイにはIPSパネルを採用しています。優れた発色と高いコントラストで、くっきり鮮やか。
さらに、輝度は300nitと明るく、色域もsRGB 100%と広めなので、ゲームはもちろん動画や画像編集にも最適です。
また、視野角も広く、横から覗いても色むらが無いのもグッドです。
165Hz出力対応ディスプレイ
トレンドはしっかり押さえており、高速の165Hzディスプレイを搭載しています。
1秒間に描写できる枚数は、通常の60Hzディスプレイの2倍以上!144Hzのさらにその上を行く非常に滑らかな描写性能で、ゲームのプレイ精度が上がります。特に動きの激しいFPSゲームで効果てきめんです。
さらに”G-Sync”に対応しているのもポイント。G-SyncとはNVIDIAの映像同期技術のことで、スタッター(カクつき)やテアリング(分断)を抑え、正確なゲーミングを実現します。高リフレッシュレートディスプレイとの相乗効果で、快適そのものです。
操作性の高いキーボード
Proシリーズということで、ド派手なフルカラーLED内蔵キーボードを搭載!ゲーミングモデルなら、見て楽しめるのは大事な要素ですね。
付属アプリの”Lenovo Vantage”にて、カラーやアニメーションの設定が可能。カラーはブロック単位で設定でき、4ブロックに分割されています。
各キーは大きめに造られ、配置も一部連結キーがあるものの、テンキー含めてクセがなく素直。キーピッチも約19mmと、デスクトップキーボードなみの間隔が確保されており、誤爆の心配はありません。テンキーが標準配置そのものというのはポイント高いですね。
ちなみに、ゲーミングノートのキーピッチは18.5mmが主流なので、19mmというのは貴重です。
ちなみに、ファンクションキーの内容は充実しており、カスタマイズ対応キーや電卓キーを装備。さらに、PCの動作モードなどを変更できるショートカットキーの種類も豊富で、とても便利です。
キーストロークは深めで、反発も高く、しっかりした操作感ですね。キーボード面の剛性も高く、安定感はバツグンです。キートップにくぼみがあり、指にフィットしやすいのも◎。
スムーズなタッチパッド
タッチパッドにも手が入り、クリックボタンとパッド部分の分離タイプから、オーソドックスな一体型タイプに変更となっています。
完成度は高く、パッドはサラサラした感触でカーソル操作はとてもスムーズ。クリックボタンも軽く押すだけでしっかり反応し、操作音も静か。一体型は完成度がピンキリですが、しっかり造りこまれているのは好印象です。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。
RTX 4070搭載
GPUは、NVIDIAの最新世代”Ada Lovelace”のRTX 4070を搭載。ハイスペッククラスのGPUで、WQHDでのゲーミングに最適です。
RTXシリーズでは、”RTコア”と”Tensorコア”を搭載しているのがポイント。
RTコアは”レイトレーシング技術(RT)”に対応しており、反射・影・ライティングなどをリアルに再現可能。ゲームでのイメージを見てもわかるように、炎の描写が車体にもしっかり表現され、従来よりもさらに臨場感が増しています。
また、AI機能のTensorコアは”DLSSモード”に対応しており、低い解像度でレンダリングした映像をアップスケーリングし、さらにアンチエイリアスを最適化することで、フレームレートを大幅に向上させることができます。ゲームの快適性が目に見えて上がり、とても便利。
そのほか、RTXシリーズはOptiXにも対応しているのもポイント。Blenderなどの3DCG作成ソフトでは、RTコアを活用した高速レンダリングや、Tensorコアを活用した高速のノイズ除去機能を搭載し、ヘビーなCG作成作業で高いパフォーマンスを発揮します。
RTX 4000シリーズはDLSS 3&AV1エンコードに対応
RTX 4000シリーズ最大の特徴は、最新のDLSS 3&AV1エンコードに対応していること。
DLSS 3というのは従来のDLSS 2の発展型で、GPUコアに内蔵された”Optical Flow Accelerator”を使い、映像のフレーム間に中間フレームを補完する技術のこと。アップスケーリング+フレーム補完で描写の負荷を大きく軽減し、フレームレートを大幅に上げることが可能です。
ウルトラヘビー級のゲーム・Cyberpunk 2077では、約4倍以上もパフォーマンスが向上するなど、RTX 3000シリーズに対し大きなアドバンテージとなっています。
CINEBENCH R23
3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH R23】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。
このモデルでは、インテルの第13世代16コア24スレッドCPU・Core i7-13700HXを搭載しています。最新の”Raptor Lake-H”をベースにした、最上位となるHXシリーズのCPUですね。
第12世代の設計を踏襲しており、高性能の”P-コア”と省エネの”E-コア”を搭載した、Wコア構成を引き続き採用。そのうえでE-コアを倍増し、16コア24スレッド構成と大きくコア・スレッド数が増加しています。また、動作クロックも大きく引き上げられ、前世代からさらにパフォーマンスが向上しています。
その実力ですが、前世代の”Alder Lake-H”をベースにした、14コア20スレッドのCore i7-13700Hと比較してみると、シングルスコアはほぼ互角ですが、マルチ性能は約20%高くなっています。名前こそ似ているものの、全くの別物ですね。
3DMARK
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・DirectX 12 Ultimate(Speed Way)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。
RTX 3070から約20~30%性能が向上し、RTX 3080と同等のスコアをマーク。WQHDでのゲーミングに最適な性能となっています。なお、VRAM(グラフィックメモリ)は8GBのままで据え置きです。
ちなみに、RTX 4060との性能差は約10~20%程度となっており、上位クラスとしてはやや物足りない感じ。WQHDでパフォーマンスにこだわるならおすすめです。
総合スコア | Graphics Score |
CPU/Physics Score |
Combined Score |
|
Speed Way | 2864 | ー | ー | ー |
Port Royal | 7107 | ー | ー | ー |
Time Spy Extreme |
5697 | 5530 | 6877 | ー |
Time Spy | 12247 | 11871 | 14928 | ー |
Night Raid | 68879 | 136275 | 18073 | ー |
Fire Strike Ultra |
6757 | 6506 | 34817 | 3522 |
Fire Strike Extreme |
13527 | 14018 | 34712 | 6212 |
Fire Strike | 26908 | 28894 | 34595 | 14555 |
Sky Diver | 67520 | 86156 | 36448 | 50259 |
FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)
最高品質 | 高品質 | |
WUXGA | 22404 | 26351 |
WQXGA | 16417 | 20415 |
知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。現行のゲーミングPCであれば、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。
WUXGAでは申し分のない安定感を誇り、最高設定でスコア22000台、平均158fpsをマークし、165Hzディスプレイを生かせます。
WQXGA・最高設定では平均111fpsですが、高設定なら141fpsまで伸び、WQXGAでパフォーマンス重視ならRTX 4070がおすすめですね。
BLUE PROTOCOL(ブループロトコル)
最高画質 | 高画質 | 中画質 | |
WUXGA | 20078 | 25882 | 27817 |
WQXGA | 12664 | 18235 | 20572 |
久々となる国産のオンラインアクションRPGゲームです。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。
比較的重めではありますが、WQXGA・最高画質でスコア12000台、平均87fpsと安定してプレイできます。ただし、165Hzディスプレイを生かすには中設定まで落とす必要があり、それでも平均143fpsとハードルは高め。
なお、WUXGA・最高画質では平均139fpsをマークし、安定感は◎。
Diablo IV(ディアブロ IV)
解像度:WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:ウルトラ/高/中(DLSS”クオリティ”/高解像度アセット適用)
プレイモード:ネヴェスク周回
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
WUXGA | 157(122)fps | 190(134)fps | 226(155)fps |
WQXGA | 110(92)fps | 136(106)fps | 145(111)fps |
標準的なグラフィック負荷のアクションRPGゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
最近のゲームにしては軽く、DLSS無しでもWQXGA・ウルトラで平均100fps以上をマーク。WUXGAなら165Hzディスプレイを生かせます。
DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
WUXGA | 197(138)fps | 227(144)fps | 259(168)fps |
WQXGA | 154(124)fps | 173(126)fps | 202(139)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応していますが、逆効果のためフレーム補完はOFFにしています。
フルHDから効果を発揮しており、WQXGAでは最大40%fpsが向上し、ウルトラ設定でも165Hzディスプレイを生かせるようになります。
Call of Duty: Modern Warfare II(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2)
解像度:WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:極限/ウルトラ/バランス(DLSS”クオリティ”/アンチエイリアス”ウルトラ”)
プレイモード:マルチプレイ(ファーム18)
平均(最低)fps | 極限 | ウルトラ | バランス |
WUXGA | 150(105)fps | 161(110)fps | 179(106)fps |
WQXGA | 111(88)fps | 122(97)fps | 143(105)fps |
重量級のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。DLSSを有効にした際のfpsのみ記載しています。
WUXGAは余裕で、こう設定なら165Hzディスプレイをしっかり生かせます。WQXGAでは負荷が高く、バランス設定でも平均143fps止まり。
十分実用的ですが、WQXGAでフレームレートを稼ぐならRTX 4080がベター。ただし、価格が跳ね上がるのがネックです。
Cyberpunk 2077(サイバーパンク 2077)
解像度:WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:ウルトラ/高/中(RT”ウルトラ”/DLSS”品質”)
プレイモード:本編で市街地中心部を移動
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
WUXGA | 72(66)fps | 81(71)fps | 98(88)fps |
WQXGA | 45(41)fps | 51(46)fps | 63(55)fps |
現状では最強レベルとなるウルトラヘビー級のFPSゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
さすがにこのクラスのゲームともなると、DLSS無しではWQXGAで平均60fpsを超えることすら厳しいですね。WUXGAでも、ウルトラ設定では平均80fps止まりとなります。
DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
WUXGA | 123(113)fps | 145(132)fps | 169(158)fps |
WQXGA | 76(70)fps | 98(91)fps | 113(107)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。
フルHDから効果を発揮しており、WQXGAでは最大約92%もfpsが向上し、高設定では100fpsに迫ります。WUXGAでは165Hzディスプレイ設定を生かせるのもいいですね。
なお、フレーム補完なしだと、WQXGA・ウルトラ設定で平均52fpsなので、その差は一目瞭然。
RT
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
WUXGA | 31(26)fps | 32(27)fps | 32(27)fps |
WQXGA | 18(16)fps | 19(16)fps | 18(16)fps |
RT機能を有効にした際の結果です。
通常モードの重さ+反射・影・ライティングのフルセットということで、とんでもなく重く、全く歯が立ちません。
RT+DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
WUXGA | 88(78)fps | 89(79)fps | 93(82)fps |
WQXGA | 56(48)fps | 57(49)fps | 76(68)fps |
RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。
フレーム補完の効果が非常に大きく、最大約4.2倍もfpsが向上。ただし、WQXGAでは中設定に落とさないと平均60fpsを超えず、DLSSの設定を調整する必要があります。
ちなみに、フレーム補完なしだとWQXGA・ウルトラ設定で平均36fpsまでしか伸びません。
Hogwarts Legacy(ホグワーツ・レガシー)
解像度:WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:最高/高/中(RT”ウルトラ”/DLSS”クオリティ”)
プレイモード:ホグワーツ内の移動
平均(最低)fps | 最高 | 高 | 中 |
WUXGA | 70(47)fps | 82(52)fps | 87(56)fps |
WQXGA | 48(23)fps | 55(28)fps | 62(41)fps |
ウルトラヘビー級のアクションゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
Cyberpunk 2077と同じような傾向となり、WUXGAは余裕ですが、WQXGAでは平均60fpsを超えるのが精一杯ですね。
DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
WUXGA | 137(101)fps | 150(115)fps | 162(122)fps |
WQXGA | 97(63)fps | 105(79)fps | 114(87)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。
フルHDから大きく効果を発揮しており、WQXGAでは最大約2倍もfpsが向上し、ウルトラ設定で平均100fpsに迫ります。WUXGAなら165Hzディスプレイも生かせるようになります。
なお、フレーム補完なしだと、WQXGA・ウルトラ設定で平均66fps止まりとなります。
RT
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
WUXGA | 41(12)fps | 42(13)fps | 46(13)fps |
WQXGA | 28(10)fps | 28(10)fps | 29(11)fps |
RT機能を有効にした際の結果です。
Cyberpunk 2077と同じく、反射・影・ライティングのフルセットということで、いずれの設定でも平均60fpsを下回ります。
RT+DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
WUXGA | 77(41)fps | 81(44)fps | 88(50)fps |
WQXGA | 62(37)fps | 66(42)fps | 69(43)fps |
RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。
やはりフレーム補完の効果は絶大。WQXGAでは最大約2.4倍もfpsが向上し、平均60fpsをキープできます。ちなみに、フレーム補完なしだと、WQXGA・ウルトラ設定で平均42fpsとなり、やはり平均60fpsに届きません。
BIOHAZARD RE:4(バイオハザード RE:4)
解像度:WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:最高/高/中(RT”高品質”/FSR”クオリティ”)
プレイモード:最初の村を移動
平均(最低)fps | 最高 (テクスチャ品質”高・8GB”) |
高 (テクスチャ品質”高・4GB”) |
中 (テクスチャ品質”中”) |
WUXGA | 101(74)fps | 105(79)fps | 110(77)fps |
WQXGA | 68(60)fps | 77(71)fps | 76(70)fps |
重量級のアクションゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
WQXGAでは平均60~70fps台、WUXGAでは平均100fpsオーバーと、FSRなしでも十分実用的。また、VRAMが8GBということで、最低fpsが大きく落ち込まないのもポイントです。
FidelityFX Super Resolution(FSR)
平均(最低)fps | 最高 (テクスチャ品質”高・8GB”) |
高 (テクスチャ品質”高・4GB”) |
中 (テクスチャ品質”中”) |
WUXGA | 120(89)fps | 131(102)fps | 129(92)fps |
WQXGA | 83(71)fps | 102(78)fps | 105(76)fps |
FSRを有効にした際のfpsです。FSRはDLSSに近い機能で、アップスケーリングによりフレームレートを上げることができます。Tensorコア不要の汎用性が高い技術で、最近では画質のクオリティもDLSSと同等レベルに向上しています。
フルHDから効果を発揮。WQXGAでは最大約38%fpsが向上し、平均80~100fps台と安定感が大きく向上します。WUXGAではさらに上がるものの、165Hzディスプレイを生かすのはきついですね。
RT
平均(最低)fps | 最高 (テクスチャ品質”高・8GB”) |
高 (テクスチャ品質”高・4GB”) |
中 (テクスチャ品質”中”) |
WUXGA | 83(11)fps | 85(78)fps | 94(74)fps |
WQXGA | 50(8)fps | 67(61)fps | 75(53)fps |
RT機能を有効にした際の結果です。
レイトレーシングだとVRAMを非常に多く使い、最高設定だと動作が不安定になるため、高設定でのプレイがおすすめ。なお、負荷そのものは軽めなので、WQXGAでも平均60fpsを超えてきます。
なお、VRAMが6GBだと、WUXGAでも中設定に落としてようやく最低fpsが安定するようになります。最新ゲームならやはり8GBは欲しいです。
FidelityFX Super Resolution(FSR)
平均(最低)fps | 最高 (テクスチャ品質”高・8GB”) |
高 (テクスチャ品質”高・4GB”) |
中 (テクスチャ品質”中”) |
WUXGA | 67(7)fps | 103(70)fps | 111(75)fps |
WQXGA | 70(6)fps | 94(78)fps | 100(79)fps |
RT機能とFSR機能を同時に有効にした際の結果です。
FSRを有効にしても安定性の悪さは変わらず、平均90~100fpsを安定して狙える高設定がおすすめ。FSRは描写負荷が下がるのですが、根本的にVRAMが足りず、12GBが理想的な容量です。
Tiny Tina’s Wonderlands(ワンダーランズ)
解像度:WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:バッドアス/ウルトラ/高(FSR”クオリティ”)
プレイモード:フィールド内の移動
平均(最低)fps | バッドアス | ウルトラ | 高 |
WUXGA | 97(88)fps | 102(92)fps | 121(104)fps |
WQXGA | 70(64)fps | 74(68)fps | 79(72)fps |
超重量級のFPSゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
WQXGA・バッドアスでも平均60fps台をクリアし、WUXGAでは平均100fps以上と安定感◎。激重設定&FSR無しでこのパフォーマンスはとても魅力的。
FidelityFX Super Resolution(FSR)
平均(最低)fps | バッドアス | ウルトラ | 高 |
WUXGA | 120(108)fps | 124(110)fps | 145(126)fps |
WQXGA | 86(78)fps | 92(84)fps | 105(96)fps |
FSRを有効にした際のfpsです。
WQXGAでは最大約33%fpsが向上し、平均80fps台後半~と安定感が格段に向上します。WUXGAでは高設定でようやく165Hzディスプレイを生かせるようになり、重量級のゲームだとハードルは高いですね。
Rainbow Six Siege(レインボーシックスシージ)
解像度:WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:最高/超高
プレイモード:カジュアル(マルチプレイ)
平均(最低)fps | 最高 | 超高 |
WUXGA | 327(244)fps | 343(269)fps |
WQXGA | 216(198)fps | 235(210)fps |
超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
軽いのでfpsが非常によく伸び、WQXGAでも165Hzディスプレイをラクラク生かせます。なお、品質重視でレンダリング解像度をMAXにした場合、WQXGAでは高設定で平均149fpsをマークし、165Hzディスプレイを生かせます。
OVERWATCH 2(オーバーウォッチ 2)
解像度:WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:エピック/ウルトラ/高(FSR”67%”)
プレイモード:練習場
平均(最低)fps | エピック | ウルトラ | 高 |
WUXGA | 205(152)fps | 291(203)fps | 445(309)fps |
WQXGA | 136(111)fps | 179(134)fps | 256(192)ps |
超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
軽いゲームなので、基本的に165Hzディスプレイをきっちり生かすことができます。ただし、エピック設定が意外に重く、WQXGAではFSR 2を有効にするのがおすすめ。
FidelityFX Super Resolution(FSR)
平均(最低)fps | エピック | ウルトラ | 高 |
WUXGA | 244(168)fps | 344(207)fps | 435(216)fps |
WQXGA | 169(140)fps | 218(147)fps | 281(203)fps |
FSRを有効にした際の結果です。なお、このゲームでもFSR 2に新たに対応しました。
WQXGAでは最大約24%fpsが向上し、エピックで165Hzディスプレイをフルに生かせるまでになります。
Apex Legends(エーペックス レジェンズ)
解像度:WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:最高・低(fpsリミット解除)
プレイモード:射撃訓練場
平均(最低)fps | 最高 | 低 |
WUXGA | 222(163)fps | 270(235)fps |
WQXGA | 171(142)fps | 195(154)fps |
標準的なグラフィック負荷のFPSゲームです。競技性の高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
WQXGA・最高設定で165Hzディスプレイをきっちり生かすことができ、スムーズにプレイ可能。FPSゲームは比較的軽めのものが多く、高リフレッシュレートディスプレイも余裕ですね。
Fortnite(フォートナイト)
解像度:WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:DirectX 12、最高/高/中(DLSS”クオリティ”)
降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
平均(最低)fps | 最高 | 高 | 中 |
WUXGA | 105(78)fps | 176(139)fps | 200(142)fps |
WQXGA | 66(50)fps | 97(79)fps | 130(111)fps |
やや軽めのFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
新エンジンでは最高設定がかなり重く、WQXGAでは平均60fps台までしか伸びません。DLSSでしっかり底上げしましょう。
DLSS
平均(最低)fps | 最高 | 高 | 中 |
WUXGA | 161(122)fps | 199(159)fps | 217(134)fps |
WQXGA | 104(80)fps | 148(121)fps | 162(113)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。
WUXGAから効果を発揮しており、WQXGAでは最大約58%fpsが向上し、高設定で165Hzディスプレイを生かせるまでになります。最高設定はやはり厳しく、WUXGAでなんとか届くというレベル。
ちなみに、レイトレーシングを有効にしても結果がほとんど変わらないので、省略しています。
CrystalDiskMark
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは1TBの超大容量SSDを搭載しています。SSDにしては容量が非常に多く、50GB以上のゲームがざらにある現状でも、容量不足で困る心配はまずありません。もちろん、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプで、爆速の”Gen.4”規格を採用する本格派仕様です。
メーカーはサムスンですね。その実力ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きは、4000~6000MB/sと爆速。また、ランダムの速度も良好で、クオリティはかなり高め。もちろん、ゲームのロード時間も短く、各種アプリの動作もサクサク動いて快適そのものです。
温度
FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
CPUのP-コアは80℃台前半に抑え、GPUは70℃前後と安定した温度をキープしています。ゲーム時はよく冷えていますね。
こちらがCINEBENCH R23実行時の温度です。
温度の限界まで性能を引き出す動作システムとなっており、100%のフルロード時では、P-コアの温度が100℃に迫り、クロックは3.5~3.6GHzと高めをキープ。コア・スレッド数が多く、発熱が高いHXシリーズですが、しっかり冷却できていますね。
動作音
FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ
55デシベルを超えるとファンノイズが気になりますが、ピーク時で53.3デシベルと下回っており、ゲーミングノートにしてはだいぶ静か。ファンは豪快に回転していますが、一般ノートとさほど変わらないレベルなので、そこまでうるさく感じません。
なお、最小時は46.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。
バッテリー持続時間
据え置きメインのモデルですが、「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、軽作業を想定した設定にしています。
- 電源設定:トップクラスの電力効率、静音モード
- バックライト:40%
- 10秒ごとにキー入力
- 1分ごとに無線LAN経由でネット接続
結果は約2時間40分をマーク。据え置きモデルの目安となる5時間に遠く及ばず、ゲーミングノートなら標準レベルですね。あくまでも非常用といったところ。
便利なユーティリティーソフトを完備
先にも紹介しましたが、システム管理の”Lenovo Vantage”が用意されています。
動作モードやマクロの設定からシステムの更新などサポートに至るまで、このアプリで全て設定でき、ワンストップでとても便利です。
サウンドシステムには”Nahimic Audio”を採用しています。
シーンに応じたモードに切り替えができるのはもちろん、イコライザーも用意されているので、好みの設定に変更することも可能です。
ちなみにスピーカー品質は、低音から高音までよく出ており、重低音もしっかり再現。音質も厚みがあり、さらにサラウンドも効いているので、臨場感もバッチリ。レノボのゲーミングノートということで、やはりクオリティは高いですね。
まとめ&関連モデル
金属パネルを採用したタフボディに、HXシリーズCPU・32GBメモリ・フルカラーキーボード・165Hz&G-Sync対応ディスプレイなどを搭載し、トータルで高いクオリティを実現。キーボードがしっかり造りこまれ、操作性に優れているのもポイント高いですね。
この充実ぶりで価格は24万円台と安く、コスパ◎。ワンランク上のRTX 4070搭載モデルとしておすすめです。
Legion Pro 5i Gen.8 16型[RTX 4060搭載](レノボ)
【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
16.0インチ WQXGA ノングレア IPS 240Hz
G-Sync 300nit sRGB 100%
■CPU:Core i7-13700HX
■メモリ:16GB(DDR5-4800)
■グラボ:RTX 4060
■ストレージ:SSD 512GB(PCIe NVMe Gen.4)
■価格:349,140円⇒221,138円(税・送料込)~
このモデルをRTX 4060にしたバージョンで、予算重視ならおすすめ。