Dell G16[7630]をレビュー Alienwareをインスパイア!高いクオリティとコスパを両立したRTX 4070搭載16インチゲーミングノート

今回デルの【Dell G16[7630]】をお借りしました。

カジュアルクラスのGシリーズに16インチモデル登場!Alienwareシリーズさながらの高いクオリティとコスパを両立した、RTX 4070搭載16インチゲーミングノートをチェックしてみましょう。

 

目次

スペック

  Dell G16[7630] RTX 4070搭載
カラー クォンタム ホワイト・メタリックナイトシェード(英語キーボードのみ)
サイズ W356.98×D288.73×H20.20~25.65mm
重量 約2.99kg(実測2775g)
OS Windows 11 Home(64ビット)
CPU インテル Core i9-13900HX
・24コア32スレッド
・定格?/最大5.4GHz
メモリ 16GB(8GB×2、DDR5-4800)
ストレージ 1TB SSD(PCIe NVMe)
グラフィクス RTX 4070(GDDR6 8GB)
ディスプレイ 16.0インチ、WQXGA(2560×1600)、ノングレア、165Hz
インターフェース Thunderbolt 4、USB 3.2 Gen.1 Type-A×3、HDMI 2.1、LANポート、マイク入力/ヘッドフォン出力
光学ドライブ ×
カメラ HD(720p)Webカメラ
スピーカー ステレオスピーカー
キーボード 日本語キーボード(1ゾーン RGB)
Wi-Fi IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth
5.2
保証 1年(最大4年)
価格 263,980円(税・送料込)~
付属品 ・各種マニュアル
・ACアダプター(330W・1323g)
・電源ケーブル(216g)

※2023年8月8日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。

 

外観

冷却性能重視の大胆なフォルム

G15シリーズ icon-external-link-square をサイズアップ&グレードアップしたバージョンとなります。

 

上位のAlienwareシリーズをほうふつとさせる、排気グリルがヒンジの後ろにせり出した、大胆なフォルムですね。このタイプは冷却機構が大きく造られているため、冷却性能に優れています。

 

冷却システムもAlienware譲りで、冷却に重要なヒートパイプには、なんと”ベイパーチャンバー”を採用しています。

ベイパーチャンバーでは、ヒートパイプ内が中空構造になっており、揮発性の高い液体(作動液)が封入されています。熱源で気化した作動液は、温度の低い場所へ移動し、再び液体となり熱源へ移動します。気化と液化の繰り返しにより、効率的に熱を拡散できるというわけですね。

 

底面の通気口はこの通り大きく造られ、底面から吸気し、背面・サイドから排気する強力なエアフローを生み出しています。

なお、冷却ファンはオーソドックスな2基構成となっています。Alienwareでは4基搭載しているので、このあたりはしっかり差別化されていますね。

 

スピード感あふれるデザイン

ボディは天板がアルミ製、ベースが樹脂製のW素材です。アルミは剛性が高いので、開け閉めの際に天板がたわまないのはグッドです。

ちなみに、G15シリーズはオール樹脂製となっており、上位モデルらしくクオリティは高め。

 

Gシリーズでおなじみ、エッジ加工の効いたデザインとなっており、スピード感を感じさせます。また、ボディの厚さは25.65mmと肉厚なので、重厚感もあわせ持っています。

 

ディスプレイのベゼル(ふち)が細いため、野暮ったさがなく、とてもスタイリッシュ。ちなみに、G15シリーズよりもスリムです。

 

イメージだとわかりにくいですが、排気グリルのヒートシンクは紫色で塗装され、とてもオシャレです。

なお、カラバリは2色用意され、実機のクォンタム ホワイトとメタリックナイトシェードの2色を用意。ブラック&ホワイトの定番カラーですが、メタリックナイトシェードでは、英語キーボードのみとなる点に注意が必要です。

 

余談ですが、G15シリーズと同じく電源アダプタはかなり巨大。重さは1323gと1kgを優に超え、デスク上でも場所をとるので、Alienware並みに小さくしてほしかったところですね。。

 

充実したインターフェース

インターフェースはポイントを押さえた構成です。

 

USBは左サイド・背面にあわせて4ポートと、大型モデルにしては少なめ。

最新規格にはしっかり対応しており、背面のType-Cポート2基は、40Gbpsの超高速転送に対応した”Thunderbolt 4”規格となっています(RTX 4070搭載モデルのみ)。Type-Cだけではなく、通常のType-Aポートも搭載しているため、周辺機器の接続にはまず困りません。

 

また、画像出力端子はHDMIのみですが、Thunderbolt 4がDisplayPort出力を兼ねているため、複数ディスプレイの運用も可能です。

 

ポートの配置もよく考えられており、HDMI・電源・USB Type-Cポートが後ろ側に配置されているのもポイント。中でも映像・電源ケーブルは特にかさばりやすく、サイドにあるとマウスなどの配線と干渉して邪魔になりがち。しかし、後ろにあればそんな心配は一切ありません。

できれば、LANポートも後ろ側にしてほしかったところですね。

 

ディスプレイ&キーボード

大画面&高解像度ディスプレイ

ディスプレイサイズは16.0インチ、解像度はWQXGA(2560×1600)の大画面&高解像度ディスプレイを搭載しており、高い没入感を実現しています。一般的な15.6インチとの差はわずか0.4インチですが、これだけでもだいぶゆとりを感じさせますね。

また、ディスプレイ比率は16:10というのもポイント。主流の16:9タイプよりもやや縦長なので、一度に表示できる情報量が多く、スクロールの手間が省けるのは便利。

 

ちなみに、解像度が高いと精細な映像を描写できるほか、一度に表示できる情報量も多くなり、作業がよりはかどります。上のイメージは、WQXGA(2560×1600)とWUXGA(1920×1200)を比較したものですが、その違いは一目瞭然です。

 

上位モデルらしく非常に高いクオリティを実現しており、ディスプレイにはIPSパネルを採用しています。優れた発色と高いコントラストで、くっきり鮮やか。また、視野角も広く、横から覗いても色むらはありません。

さらに、輝度は300nitと明るく、色域もsRGB 100%と広めなので、ゲームはもちろん動画や画像編集にも最適です。

 

ちなみに、パネルは”ComfortView Plus”に対応しているのもポイント。

これはブルーライトカット機能”ComfortView”の上位バージョンで、液晶パネル自体がブルーライトを低減するため、別途フィルムを用意したり、ディスプレイの発色を変えたりする必要がありません。自然な発色と目の疲れにくさを両立した、優れたパネルとなっています。

 

165Hz出力対応

トレンドはしっかり押さえており、高速の165Hzディスプレイを搭載しています。

1秒間に描写できる枚数は、通常の60Hzディスプレイの2倍以上!144Hzのさらにその上を行く非常に滑らかな描写性能で、ゲームのプレイ精度が上がります。特に動きの激しいFPSゲームで効果てきめんです

 

さらに”G-Sync”に対応しているのもポイント。G-SyncとはNVIDIAの映像同期技術のことで、スタッター(カクつき)やテアリング(分断)を抑え、正確なゲーミングを実現します。高リフレッシュレートディスプレイとの相乗効果で、快適そのものです。

 

本格派キーボード

G15シリーズと決定的に違うのがキーボードで、Alienwareに近いクオリティです

 

横幅の広い16インチタイプながら、テンキーレスタイプを採用しています。

テンキーが無い分、シンプルで操作性に優れており、ゲーマーに人気のタイプ。ゲーミングキーボードではテンキーレスタイプが多く出回っているほどで、まさにゲーミング特化の本格派仕様と言えます。ただし、エクセル作業など入力用途には不便なので、別途テンキーパッドを使うのがおすすめです。

 

各キーは大きめに造られ、すべて独立しており、配置そのものも非常に素直。キーピッチは19mmと、デスクトップキーボード並みの間隔が確保されており、誤爆の心配はまずありません。

 

 

ファンクションキーの内容はとても充実しており、ウィンドウズキー・ファンクションキー・タッチパッドのロック機能ほか、動作モードの変更ボタン(Gキー)も装備。さらに、マクロキーも装備するなど至れり尽くせり。また、オーディオ系のキーを右端に配置しており、これが意外と便利です。

 

キーストロークもG15シリーズとは全くの別物。しっかり押し込める深さと、高い反発感も相まって、操作感は◎。さらに、キーボード面の剛性も非常に高く安定感もバツグンです。

 

キーボードのイルミネーションは、白色LEDではなく、フルカラーLEDとなっており。とても華やか。ただし、Alienwareとは異なり、単一ブロックの仕様なので、キー単位でのカラー変更はできません。その代わり?使用頻度の高いW・A・S・Dキーにわかりやすくマーキングが施されています。

 

スムーズなタッチパッド

タッチパッドはタッチパッドとクリックボタンが一緒になった、一体型のタイプとなっています。

 

表面はサラサラしており、スムーズなカーソル操作が可能です。また、クリックボタンの完成度も高く、軽く押し込むだけで反応します。完成度にムラがある一体型ですが、しっかり造りこまれているのはいいですね。

 

 

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。

RTX 4070搭載

GPUは、NVIDIAの最新世代”Ada Lovelace”のRTX 4070を搭載。ハイスペッククラスのGPUで、WQHDでのゲーミングに最適です。

RTXシリーズでは、”RTコア”と”Tensorコア”を搭載しているのがポイント。

 

RTコアは”レイトレーシング技術(RT)”に対応しており、反射・影・ライティングなどをリアルに再現可能。ゲームでのイメージを見てもわかるように、炎の描写が車体にもしっかり表現され、従来よりもさらに臨場感が増しています。

また、AI機能のTensorコアは”DLSSモード”に対応しており、低い解像度でレンダリングした映像をアップスケーリングし、さらにアンチエイリアスを最適化することで、フレームレートを大幅に向上させることができます。ゲームの快適性が目に見えて上がり、とても便利。

そのほか、RTXシリーズはOptiXにも対応しているのもポイント。Blenderなどの3DCG作成ソフトでは、RTコアを活用した高速レンダリングや、Tensorコアを活用した高速のノイズ除去機能を搭載し、ヘビーなCG作成作業で高いパフォーマンスを発揮します。

 

DLSS 3で大幅にパフォーマンスアップ

RTX 4000シリーズ最大の武器は、最新の”DLSS 3”に対応していること

GPUコアに内蔵された”Optical Flow Accelerator”を使い、映像のフレーム間に中間フレームを補完することで、描写の負荷を大きく軽減し、フレームレートを大幅に上げることが可能。

ウルトラヘビー級のゲーム・Cyberpunk 2077では、約4倍以上もパフォーマンスが向上するなど、RTX 3000シリーズに対し大きなアドバンテージとなっています。

 

CINEBENCH R23

3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH R23】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。

 

このモデルでは、インテルの第13世代24コア32スレッドCPU・Core i9-13900HXを搭載しています。最新の”Raptor Lake-H”をベースにした、最上位となるHXシリーズのCPUですね。

第12世代の設計を踏襲しており、高性能の”P-コア”と省エネの”E-コア”を搭載した、Wコア構成を引き続き採用。そのうえでE-コアを倍増し、24コア32スレッド構成と大きくコア・スレッド数が増加しています。また、動作クロックも大きく引き上げられ、前世代からさらにパフォーマンスが向上しています。

 

その実力ですが、前世代の”Alder Lake-H”をベースにした、14コア20スレッドのCore i9-13900Hと比較してみると、シングルスコアはほぼ互角ですが、マルチ性能は約43%も高くなっています。名前こそ似ているものの、全くの別物ですね。

 

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。

DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・DirectX 12 Ultimate(Speed Way)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。

 

RTX 3070から約20~30%性能が向上し、RTX 3080と同等のスコアをマーク。WQHDでのゲーミングに最適な性能となっています。なお、VRAM(グラフィックメモリ)は8GBのままで据え置きです。

ちなみに、RTX 4060との性能差は約10~20%程度となっており、上位クラスとしてはやや物足りない感じ。WQHDでパフォーマンスにこだわるならおすすめです。

  総合スコア Graphics
Score
CPU/Physics
Score
Combined
Score
Speed Way 2879
Port Royal 7089
Time Spy
Extreme
5820 5586 7643
Time Spy 12135 11927 13468
Night Raid 70323 145252 17019
Fire Strike
Ultra
6679 6398 36989 3516
Fire Strike
Extreme
13430 13823 35460 6262
Fire Strike 25086 28849 34129 10561
Sky Diver 70344 103862 32059 43181

 

FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)

  最高品質 高品質
WUXGA 23549 27245
WQXGA 16467 20845

知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。現行のゲーミングPCであれば、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。

WUXGAでは盤石といったところで、最高設定でスコア23000台、平均163fpsをマークし、165Hzディスプレイをしっかり生かせます

WQXGA・最高設定では平均111fpsですが、高設定なら143fpsまで伸び、WQXGAでパフォーマンス重視ならRTX 4070がおすすめですね。

 

BLUE PROTOCOL(ブループロトコル)

  最高画質 高画質 中画質
WUXGA 20120 25370 27075
WQXGA 12923 18464 20443

久々となる国産のオンラインアクションRPGゲームです。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。

比較的重めではありますが、WQXGA・最高画質でスコア12000台、平均89fpsと安定してプレイできます。ただし、165Hzディスプレイを生かすには中設定まで落とす必要があり、それでも平均143fpsとハードルは高め。

なお、WUXGA・最高画質では平均139fpsをマークし、安定感は◎。

 

Diablo IV(ディアブロ IV)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:ウルトラ/高/中(DLSS”クオリティ”/高解像度アセット適用)

  プレイモード:ネヴェスク周回

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 161(126)fps 195(139)fps 232(158)fps
WQXGA 108(90)fps 132(107)fps 148(117)fps

標準的なグラフィック負荷のアクションRPGゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

最近のゲームにしては軽く、DLSS無しでもWQXGA・ウルトラで平均100fps以上をマーク。WUXGAなら165Hzディスプレイを生かせます。

 

DLSS

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 202(132)fps 233(140)fps 260(163)fps
WQXGA 150(121)fps 175(121)fps 204(133)fps

DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応していますが、逆効果のためフレーム補完はOFFにしています。

フルHDから効果を発揮しており、WQXGAでは最大約39%fpsが向上し、ウルトラ設定でも165Hzディスプレイを生かせるようになります

 

Call of Duty: Modern Warfare II(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:極限/ウルトラ/バランス(DLSS”クオリティ”/アンチエイリアス”ウルトラ”)

  プレイモード:マルチプレイ(ファーム18)

平均(最低)fps 極限 ウルトラ バランス
WUXGA 154(101)fps 164(108)fps 181(102)fps
WQXGA 115(90)fps 125(100)fps 140(105)fps

重量級のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。DLSSを有効にした際のfpsのみ記載しています。

WUXGAは余裕ですが、WQXGAでは負荷が高く、バランス設定でも平均140fps止まり。WQXGAでフレームレートを稼ぐならRTX 4080がベターですが、価格が跳ね上がるのがネックです。

 

Cyberpunk 2077(サイバーパンク 2077)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:ウルトラ/高/中(RT”ウルトラ”/DLSS”品質”)

  プレイモード:本編で市街地中心部を移動

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 76(70)fps 88(80)fps 104(90)fps
WQXGA 50(46)fps 57(53)fps 66(57)fps

現状では最強レベルとなるウルトラヘビー級のFPSゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

さすがにこのクラスのゲームともなると、DLSS無しではWQXGAで平均60fpsを超えることすら厳しいですね。WUXGAでも、ウルトラ設定では平均80fps止まりとなります。

 

DLSS

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 127(121)fps 151(132)fps 171(153)fps
WQXGA 77(71)fps 102(90)fps 111(103)fps

DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。

フルHDから効果を発揮しており、WQXGAでは最大約79%fpsが向上し、高設定では100fps以上と安定感バツグン。WUXGAでは165Hzディスプレイ設定を生かせるのもいいですね。

なお、フレーム補完なしだと、WQXGA・ウルトラ設定で平均55fpsなので、その差は一目瞭然。

 

RT

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 30(24)fps 31(25)fps 34(27)fps
WQXGA 19(14)fps 19(15)fps 19(15)fps

RT機能を有効にした際の結果です。

通常モードの重さ+反射・影・ライティングのフルセットということで、とんでもなく重く、全く歯が立ちません

 

RT+DLSS

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 93(80)fps 94(80)fps 92(79)fps
WQXGA 55(46)fps 56(50)fps 74(66)fps

RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。

フレーム補完の効果が非常に大きく、最大約3.9倍もfpsが向上。ただし、WQXGAでは中設定に落とさないと平均60fpsを超えず、DLSSの設定を調整する必要があります

ちなみに、フレーム補完なしだとWQXGA・ウルトラ設定で平均34fpsまでしか伸びません。

 

Hogwarts Legacy(ホグワーツ・レガシー)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:最高/高/中(RT”ウルトラ”/DLSS”クオリティ”)

  プレイモード:ホグワーツ内の移動

平均(最低)fps 最高
WUXGA 74(51)fps 85(55)fps 90(59)fps
WQXGA 50(24)fps 58(30)fps 66(44)fps

ウルトラヘビー級のアクションゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

Cyberpunk 2077と同じような傾向となり、WUXGAは余裕ですが、WQXGAでは平均60fpsを超えるのがやっと。なお、VRAMを8GB搭載しているので、6GBとは違いテクスチャの貼り遅れなどはありません。

 

DLSS

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 141(103)fps 154(120)fps 168(128)fps
WQXGA 101(66)fps 110(81)fps 119(90)fps

DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。

フルHDから効果を発揮しており、WQXGAでは最大約2倍もfpsが向上し、ウルトラ設定で平均100fpsをキープできます。WUXGAなら165Hzディスプレイも生かせるようになります。

なお、フレーム補完なしだと、WQXGA・ウルトラ設定で平均69fps止まりとなります。

 

RT

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 42(12)fps 44(13)fps 44(13)fps
WQXGA 27(12)fps 28(12)fps 29(11)fps

RT機能を有効にした際の結果です。

Cyberpunk 2077と同じく、反射・影・ライティングのフルセットということで、いずれの設定でも平均60fpsを下回ります

 

RT+DLSS

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 81(45)fps 84(47)fps 91(51)fps
WQXGA 61(36)fps 65(41)fps 67(42)fps

RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。

やはりフレーム補完の効果は絶大。WQXGAでは最大約2.3倍もfpsが向上し、平均60fpsをキープできます。ちなみに、フレーム補完なしだと、WQXGA・ウルトラ設定で平均44fpsとなり、やはり平均60fpsに届きません。

 

BIOHAZARD RE:4(バイオハザード RE:4)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:最高/高/中(RT”高品質”/FSR”クオリティ”)

  プレイモード:最初の村を移動

平均(最低)fps 最高
(テクスチャ品質”高・8GB”)

(テクスチャ品質”高・4GB”)

(テクスチャ品質”中”)
WUXGA 105(78)fps 108(81)fps 113(78)fps
WQXGA 70(63)fps 80(73)fps 79(71)fps

重量級のアクションゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

WQXGAでは平均70~80fps、WUXGAでは平均100fpsオーバーと安定しています。また、VRAMが8GBということで、最低fpsが大きく落ち込まないのもポイントです。

 

FidelityFX Super Resolution(FSR)

平均(最低)fps 最高
(テクスチャ品質”高・8GB”)

(テクスチャ品質”高・4GB”)

(テクスチャ品質”中”)
WUXGA 124(92)fps 136(106)fps 132(96)fps
WQXGA 96(75)fps 104(77)fps 109(74)fps

FSRを有効にした際のfpsです。FSRはDLSSに近い機能で、アップスケーリングによりフレームレートを上げることができます。Tensorコア不要の汎用性が高い技術で、最近では画質のクオリティもDLSSと同等レベルに向上しています。

フルHDから効果を発揮。WQXGAでは最大約38%fpsが向上し、平均90~100fps台と安定感バツグン。WUXGAではさらに上がるものの、165Hzディスプレイを生かすのはきついですね。

 

RT

平均(最低)fps 最高
(テクスチャ品質”高・8GB”)

(テクスチャ品質”高・4GB”)

(テクスチャ品質”中”)
WUXGA 86(13)fps 88(80)fps 98(71)fps
WQXGA 53(11)fps 70(63)fps 78(56)fps

RT機能を有効にした際の結果です。

レイトレーシングだとVRAMを非常に多く使い、最高設定だと動作が不安定になるため、高設定でのプレイがおすすめ。なお、負荷そのものは軽めなので、WQXGAでも平均60fpsを超えてきます。

ちなみに、VRAMが12GBあると4Kまで快適に動作しますが、価格が跳ね上がるRTX 4080以上になるのがネックですね。

 

FidelityFX Super Resolution(FSR)

平均(最低)fps 最高
(テクスチャ品質”高・8GB”)

(テクスチャ品質”高・4GB”)

(テクスチャ品質”中”)
WUXGA 70(7)fps 108(84)fps 117(81)fps
 WQXGA 71(6)fps 97(80)fps 102(80)fps

RT機能とFSR機能を同時に有効にした際の結果です。

FSRを有効にしても安定性の悪さは変わらず、平均90~100fpsを安定して狙える高設定がおすすめ。FSRは描写負荷が下がるのですが、根本的にVRAMが足りないですね。

 

Tiny Tina’s Wonderlands(ワンダーランズ)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:バッドアス/ウルトラ/高(FSR”クオリティ”)

  プレイモード:フィールド内の移動

平均(最低)fps バッドアス ウルトラ
WUXGA 101(91)fps 106(95)fps 126(108)fps
WQXGA 69(64)fps 73(68)fps 80(75)fps

超重量級のFPSゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

WQXGA・バッドアスでも平均60fps台をクリアし、WUXGAでは平均100fps以上と安定感◎。激重設定&FSR無しでこのパフォーマンスはとても魅力的。

 

FidelityFX Super Resolution(FSR)

平均(最低)fps バッドアス ウルトラ
WUXGA 123(110)fps 127(113)fps 147(130)fps
WQXGA 88(80)fps 93(86)fps 108(99)fps

FSRを有効にした際のfpsです。

WQXGAでは最大約35%fpsが向上し、平均80fps台後半~と安定感が格段に向上します。WUXGAでは高設定でようやく165Hzディスプレイを生かせるようになり、重量級のゲームだとハードルは高いですね。

 

Rainbow Six Siege(レインボーシックスシージ)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:最高/超高

  プレイモード:カジュアル(マルチプレイ)

平均(最低)fps 最高 超高
WUXGA 340(251)fps 352(282)fps
WQXGA 222(200)fps 233(214)fps

超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

軽いのでfpsが非常によく伸び、WQXGAでも165Hzディスプレイをラクラク生かせます。なお、品質重視でレンダリング解像度をMAXにした場合、WQXGAでは高設定で平均149fpsをマークし、165Hzディスプレイを生かせます。

 

OVERWATCH 2(オーバーウォッチ 2)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:エピック/ウルトラ/高(FSR”OFF”)

  プレイモード:練習場

平均(最低)fps エピック ウルトラ
WUXGA 197(159)fps 287(206)fps 428(304)fps
WQXGA 140(112)fps 183(147)fps 271(205)ps

超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

軽いゲームなので、基本的に165Hzディスプレイをきっちり生かすことができます。ただし、エピック設定が意外に重く、WQXGAではFSR 2を有効にするのがおすすめ。

 

Apex Legends(エーペックス レジェンズ)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:最高・低(fpsリミット解除)

  プレイモード:射撃訓練場

平均(最低)fps 最高
WUXGA 230(167)fps 279(241)fps
WQXGA 177(146)fps 201(158)fps

標準的なグラフィック負荷のFPSゲームです。競技性の高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

WQXGA・最高設定で165Hzディスプレイをきっちり生かすことができ、スムーズにプレイ可能。FPSゲームなら余裕ですね。

 

Fortnite(フォートナイト)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:DirectX 12、最高/高/中(DLSS”クオリティ”)

  降下後、1分間のダッシュ&屋内探索

平均(最低)fps 最高
WUXGA 112(84)fps 187(143)fps 202(146)fps
WQXGA 67(52)fps 100(81)fps 136(115)fps

やや軽めのFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

新エンジンでは最高設定がかなり重く、WQXGAでは平均60fps台までしか伸びません。DLSSでしっかり底上げしましょう。

 

DLSS

平均(最低)fps 最高
WUXGA 168(128)fps 204(153)fps 221(137)fps
WQXGA 107(82)fps 147(123)fps 164(116)fps

DLSSを有効にした際の結果です。

フルHDから効果を発揮しており、WQXGAでは最大約60%fpsが向上し、高設定で165Hzディスプレイを生かせるまでになります。最高設定はやはり厳しく、WUXGAでなんとか届くというレベル。

ちなみに、レイトレーシングを有効にしても結果がほとんど変わらないので、省略しています。

 

CrystalDiskMark

【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

 

このモデルは超大容量の1TB SSDを搭載しています。最近のゲームは容量がかなり増えていますが、1TBもあれば容量不足の心配はありません。SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプで、爆速のPCIe Gen.4規格を採用する本格派仕様。なお、メーカーはSK hynixとなっています。

肝心の速度ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きは、3000~5000MB/sとGen.4らしい速度をマーク。一方、ランダムの速度はGen.3クラスとなっており、とくにシーケンシャルの速さが光ります。もちろん、ゲームのロード時間も短く、各種アプリの動作もサクサク動いて快適そのもの。

 

温度

FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。

 

CPUは80℃前後で約4.0~4.2GHz(P-コア)と高いクロックをキープしています。また、GPUも70℃台半と低く、しっかり冷やせています。

 

こちらがCINEBENCH R23実行時の温度です。

一方、CPUのフルロード時では安定性重視の動作システムとなっており、80℃・約2.7~2.8GHz(P-コア)と控えめです。Alienwareだと4GHzの大台を突破しており、冷却性能はAlienwareに軍配が上がります。

 

動作音

FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ

 

ゲーミングPCだと55デシベルが目安となりますが、ピーク時で54.5デシベルと若干下回っています。ファンは豪快に回転しているものの、ゲーミングノートにしては静かな部類ですね。

なお、最小時は46.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。

 

バッテリー持続時間

「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、軽作業を想定した設定にしています。

  • 電源設定:静音モード、より良いバッテリー
  • バックライト:40%
  • 10秒ごとにキー入力
  • 1分ごとに無線LAN経由でネット接続

結果は約6時間40分をマークし、5時間以下が標準的なゲーミングノートにしてはよく持ちますね。これなら電源のない環境でも使えます。

 

充実したユーティリティー機能

システム管理アプリとして、”My Dell”が搭載されています。バッテリーの管理からサポートにいたるまで、このアプリ一つで完結するので、とても便利。

 

”SupportAssistant”では、ドライバのダウンロードやハードウェアのスキャン、トラブルシューティングまで網羅しており、PCのメンテナンスをかんたんに実行することができます。

 

ゲーム専用のアプリ”Alienware COMMAND CENTER”もインストールされており、先に紹介した動作モードやキーボードの設定が可能です。

 

サウンドシステムには、”Dolby Atmos”を採用。サラウンドをはじめ、イコライザー機能が充実しており、好みの音質に柔軟にカスタマイズ可能です。

肝心の音質ですが、重低音~高音まで再現しており、サラウンドもしっかり効いています。ただし、音質の厚みが弱く、迫力はイマイチです。

 

まとめ

アルミパネルを採用した高品質ボディに、大画面の16インチディスプレイや本格派のキーボードを搭載するなど、Alienwareシリーズさながらの高い完成度を実現。それでいて価格はAlienwareシリーズよりも安く、予算を重視しつつ、クオリティも重視するならおすすめ

なお、WQXGAでパフォーマンス重視ならRTX 4070、予算重視ならRTX 4060がおすすめです。

 

 

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