Alienware M16・M18 R1をレビュー Core i9-13900HX&RTX 4070搭載!SF風のデザインが光る本格派のゲーミングノート

今回はデルの【Alienware M16・M18 R1(Core i9・RTX 4070搭載)】をお借りしました。

他社とは一線を画すユニークなボディに、Core i9とRTX 4070を搭載した、ハイクオリティの高性能ゲーミングノートをチェックしてみましょう。

 

目次

スペック

  Alienware M16・M18 R1(Core i9・RTX 4070搭載)
カラー ダークメタリックムーン
サイズ 【Alienware M16】W368.9×D289.9×H25.4mm
【Alienware M18】W410.3×D319.9×H24.1~26.7mm
重量 【Alienware M16】約3.25kg~(実測2976g)
【Alienware M18】約4.04kg~(実測3856g)
OS Windows 11 Home(64ビット)
CPU インテル Core i9-13900HX
・24コア32スレッド
・定格?/最大5.4GHz
メモリ 16GB(8GB×2、DDR5-4800)
ストレージ 1TB SSD(PCIe NVMe)
グラフィクス RTX 4070(GDDR6 8GB)
ディスプレイ 16.0インチ、WQXGA(2560×1600)、ノングレア、165Hz、G-Sync、ComfortView Plus
インターフェース 【Alienware M16】
Thunderbolt 4×2、USB3.2 Gen.1 Type-A×2、HDMI 2.1、Mini DisplayPort 1.4、マイク入力/ヘッドフォン出力、LANポート、SDスロット

【Alienware M18】
Thunderbolt 4×2、USB3.2 Gen.1 Type-A×4、HDMI 2.1、Mini DisplayPort 1.4、マイク入力/ヘッドフォン出力、LANポート、SDスロット

光学ドライブ ×
カメラ FHD Webカメラ(1080p)
スピーカー ステレオスピーカー
キーボード 日本語キーボード(キー単位のRGBイルミネーション)
Wi-Fi IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth 5.2
保証 1年(最大5年)
価格 【Alienware M16】328,980円(税・送料込)~
【Alienware M18】347,979円330,546円(税・送料込)~
付属品 ・ACアダプター(330W・877g)
・電源ケーブル(130g)
・各種マニュアル

※2023年11月9日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。

 

外観

洗練されたSFデザイン

前世代の15インチモデル icon-external-link-square をベースにし、サイズアップしたモデルとなります。

 

Alienwareといえば、なんといっても独特のデザインですね。ヒンジ部分がせり出したダイナミックなボディに、楕円形の排気グリルを装備。

 

しかも、排気グリル内部はハニカム調のデザインにする凝りようで、SFのデザインに仕上げています。

 

細部までしっかり造り込まれ、キーボード面のスピーカー部分もおしゃれなハニカム調のデザインとなっています。

 

あまり見る機会はありませんが、底面の吸気グリルもハニカム調のデザインにする徹底ぶり。全体の統一感もバッチリです。

 

天板には、16インチをあらわす【16】のロゴが大きくプリントされ、デザイン面でのアクセントになっています。

 

もちろん、トレンドのスリムベゼルを採用しているので、野暮ったさがなく、とてもスタイリッシュ。

 

ボディの素材には、アルミニウム&マグネシウム合金を採用しており、耐久性はバツグン。

 

なお、内部構造も含め造りがしっかりしているため、重さは実測で2976gと、16インチモデルにしてはかなり重め。持ち運び用として使うのは辛い重さですね。

 

Alienware M18

Alienware M18は、ゲーミングノートでは最大となる18インチサイズのモデルです

大画面ディスプレイを搭載しているため、ボディの横幅は40cmオーバー、重さも4kg近くとまさにヘビー級。持ち運びには全く適していないので、据え置きで使いましょう。

 

素材やデザインはM16と同じですが、天板のロゴが”18”となっています。

 

高冷却ボディ

ハイエンドモデルらしく、冷却システムはかなり造りこまれています。

 

ヒンジ部分がせり出した大型ボディにより、冷却機構が大きく造られ、なんと冷却ファンを4基も搭載。底面から吸気し、背面・サイドの4方向から排気するエアフローを生み出し、内部を強力に冷やします。

さらに、ヒートパイプが”ベイパーチャンバー”となっているのもポイント。

ベイパーチャンバーでは、ヒートパイプ内が中空構造になっており、揮発性の高い液体(作動液)が封入されています。熱源で気化した作動液は、温度の低い場所へ移動し、再び液体となり熱源へ移動します。気化と液化の繰り返しにより、効率的に熱を拡散できるというわけですね。

 

LEDイルミネーション搭載

Alienwareシリーズということで、LEDイルミネーションを完備。

 

光る場所もユニークで、このモデルではグリルの周囲が光ります。さらに、Alienwareロゴ×2とキーボードの計4ヶ所が光り、とにかく派手。

なお、イルミネーションのカラーやイルミネーションは、付属アプリの”ALIEN FX”にて自由自在に変更できます。

 

ポイントを押さえたインターフェース

インターフェースは最新規格をバッチリ押さえています。

 

USBは左サイド・背面にあわせて4ポートと、大型モデルにしては物足りないですね。

最新規格にはしっかり対応しており、背面のType-Cポート2基は、40Gbpsの超高速転送に対応した”Thunderbolt 4”規格となっています。Type-Cだけではなく、通常のType-Aポートも搭載しているため、周辺機器の接続にはまず困りません。

 

画像出力ポートには、Mini DisplayPort&HDMIを装備し、複数画面の出力もラクラク。もちろん、LANポートも搭載し、必要なものは一通りそろっています。

 

最近のトレンドですが、背面にもポートを配置しています。映像出力と電源ケーブルはかさばりやすいので、背面だと取り回しがしやすくなり、とても機能的。できれば、LANポートも背面に搭載してほしかったところです。

 

Alienware M18

M16よりも大きい分、USBは6ポートと多めに搭載し、USB3.2 Gen.1 Type-Aが2ポート追加されています。それ以外については共通です。

 

ディスプレイ&キーボード

大画面&高解像度ディスプレイ

ディスプレイサイズは16.0インチ、解像度はWQXGA(2560×1600)の大画面&高解像度ディスプレイを搭載しており、高い没入感を実現しています。一般的な15.6インチとの差はわずか0.4インチですが、これだけでもだいぶゆとりを感じさせますね。

また、ディスプレイ比率は16:10というのもポイント。主流の16:9タイプよりもやや縦長なので、一度に表示できる情報量が多く、スクロールの手間が省けるのは便利。

 

ちなみに、解像度が高いと精細な映像を描写できるほか、一度に表示できる情報量も多くなり、作業がよりはかどります。上のイメージは、WQXGA(2560×1600)とWUXGA(1920×1200)を比較したものですが、その違いは一目瞭然です。

 

上位モデルらしく非常に高いクオリティを実現しており、ディスプレイにはIPSパネルを採用しています。優れた発色と高いコントラストで、くっきり鮮やか。また、視野角も広く、横から覗いても色むらはありません。

さらに、輝度は300nitと明るく、色域もsRGB 100%と広めなので、ゲームはもちろん動画や画像編集にも最適です。

 

ちなみに、パネルは”ComfortView Plus”に対応しているのもポイント。

これはブルーライトカット機能”ComfortView”の上位バージョンで、液晶パネル自体がブルーライトを低減するため、別途フィルムを用意したり、ディスプレイの発色を変えたりする必要がありません。自然な発色と目の疲れにくさを両立した、優れたパネルとなっています。

 

Alienware M18

ゲーミングノートでは最大となる18.0インチディスプレイを搭載!

 

17.3インチのさらにその上を行く大画面なので、没入感や迫力はかなりのもの。ディスプレイのサイズにこだわるならおすすめです。

なお、ディスプレイの色域や輝度、ブルーライトカット機能などはM16と共通となっています。

 

165Hz出力対応

トレンドはしっかり押さえており、Alienware M16・M18ともに高速の165Hzディスプレイを搭載しています。

1秒間に描写できる枚数は、通常の60Hzディスプレイの2倍以上!144Hzのさらにその上を行く非常に滑らかな描写性能で、ゲームのプレイ精度が上がります。特に動きの激しいFPSゲームで効果てきめんです

 

さらに”G-Sync”に対応しているのもポイント。G-SyncとはNVIDIAの映像同期技術のことで、スタッター(カクつき)やテアリング(分断)を抑え、正確なゲーミングを実現します。高リフレッシュレートディスプレイとの相乗効果で、快適そのものです。

 

本格派キーボード

ゲーミングノートらしく、フルカラーLED内蔵のド派手なキーボードを搭載しています。本体のLEDイルミネーションも相まって、とても華やかですね。なお、下位のGシリーズとは違い、キー単位で細かくカラー調整ができます。

 

横幅の広い16インチタイプながら、テンキーレスタイプを採用しています。

あまりなじみがないかもしれませんが、シンプル&高い操作性でゲーマーに人気のタイプ。ゲーミングキーボードではテンキーレスタイプが多く出回っているほどで、まさにゲーミング特化の本格派仕様と言えます。

 

各キーは大きめに造られ、すべて独立しており、配置そのものも非常に素直。キーピッチは19mmに届かないものの、18.7mmと広めに確保されており、誤爆の心配はまずありません。

ファンクションキーの内容はとても充実しており、ウィンドウズキー・ファンクションキー・タッチパッドのロック機能ほか、動作モードの変更ボタンも装備。さらに、マクロキーも装備するなど至れり尽くせり。また、オーディオ系のキーを右端に配置しており、これが意外と便利です。

 

キーストロークは深く、高い反発感も相まって、操作感はとても良好。さらに、キーボード面の剛性も非常に高く安定感もバツグンです。

 

Alienware M18

ワイドボディということで、テンキー付きキーボードを搭載。ゲーム以外でも使うなら、こちらが無難ですね。エクセルなどの入力作業は、テンキーがあるとやはり便利。

 

テンキーの配置が無理なく、デスクトップキーボードと同じなのはいいですね。なお、キーの種類やキーピッチ・ストロークはM16とほぼ変わらず。

 

操作性の高いタッチパッド

Alienware M16・M18ともに、パッド部分とクリックボタンが一緒になった、一体型タイプのタッチパッドを採用しています。

 

パッド表面はサラサラした素材を使用しており、カーソル操作はとてもスムーズ。一方、クリックボタンはやや押し込む必要があるものの、建て付け自体はよく、クリック音は静かです。

 

 

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。

RTX 4070搭載

GPUは、NVIDIAの最新世代”Ada Lovelace”のRTX 4070(125W)を搭載。ハイスペッククラスのGPUで、WQHDでのゲーミングに最適です。

RTXシリーズでは、”RTコア”と”Tensorコア”を搭載しているのがポイント。

 

RTコアは”レイトレーシング技術(RT)”に対応しており、反射・影・ライティングなどをリアルに再現可能。ゲームでのイメージを見てもわかるように、炎の描写が車体にもしっかり表現され、従来よりもさらに臨場感が増しています。

また、AI機能のTensorコアは”DLSSモード”に対応しており、低い解像度でレンダリングした映像をアップスケーリングし、さらにアンチエイリアスを最適化することで、フレームレートを大幅に向上させることができます。ゲームの快適性が目に見えて上がり、とても便利。

そのほか、RTXシリーズはOptiXにも対応しているのもポイント。Blenderなどの3DCG作成ソフトでは、RTコアを活用した高速レンダリングや、Tensorコアを活用した高速のノイズ除去機能を搭載し、ヘビーなCG作成作業で高いパフォーマンスを発揮します。

 

DLSS 3で大幅にパフォーマンスアップ

RTX 4000シリーズ最大の武器は、最新の”DLSS 3”に対応していること

GPUコアに内蔵された”Optical Flow Accelerator”を使い、映像のフレーム間に中間フレームを補完することで、描写の負荷を大きく軽減し、フレームレートを大幅に上げることが可能。

ウルトラヘビー級のゲーム・Cyberpunk 2077では、約4倍以上もパフォーマンスが向上するなど、RTX 3000シリーズに対し大きなアドバンテージとなっています。

 

CINEBENCH R23

3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH R23】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。

 

このモデルでは、インテルの第13世代24コア32スレッドCPU・Core i9-13900HXを搭載しています。最新の”Raptor Lake-H”をベースにした、最上位となるHXシリーズのCPUですね。

第12世代の設計を踏襲しており、高性能の”P-コア”と省エネの”E-コア”を搭載した、Wコア構成を引き続き採用。そのうえでE-コアを倍増し、24コア32スレッド構成と大きくコア・スレッド数が増加しています。また、動作クロックも大きく引き上げられ、前世代からさらにパフォーマンスが向上しています。

 

その実力ですが、前世代の”Alder Lake-H”をベースにした、14コア20スレッドのCore i9-13900Hと比較してみると、シングルスコアはほぼ互角ですが、マルチ性能は約56%も高くなっています。名前こそ似ているものの、全くの別物ですね。

 

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。

DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・DirectX 12 Ultimate(Speed Way)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。

 

RTX 3070から約20~30%性能が向上し、RTX 3080と同等のスコアをマーク。WQHDでのゲーミングに最適な性能となっています。なお、VRAM(グラフィックメモリ)は8GBのままで据え置きです。

ちなみに、RTX 4060との性能差は約10~20%程度となっており、上位クラスとしてはやや物足りない感じ。WQHDでパフォーマンスにこだわるならおすすめです。

  総合スコア Graphics
Score
CPU/Physics
Score
Combined
Score
Speed Way 2859
Port Royal 7224
Time Spy
Extreme
6059 5669 9947
Time Spy 12796 12263 16978
Night Raid 70803 147153 17970
Fire Strike
Ultra
6875 6584 42354 3573
Fire Strike
Extreme
13762 14104 42099 6280
Fire Strike 26453 29658 42506 11130
Sky Diver 73376 92758 44194 46883

 

FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)

  最高品質 高品質
WUXGA 23638 27583
WQXGA 16700 21466

知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。現行のゲーミングPCであれば、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。

WUXGAでは盤石といったところで、最高設定でスコア23000台、平均183fpsをマークし、165Hzディスプレイをフル活用できます

WQXGA・最高設定では平均124fpsですが、高設定なら162fpsまで伸び、WQXGAでパフォーマンス重視ならRTX 4070がおすすめですね。

 

BLUE PROTOCOL(ブループロトコル)

  最高画質 高画質 中画質
WUXGA 21665 27107 29746
WQXGA 14086 19854 22240

久々となる国産のオンラインアクションRPGゲームです。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。

比較的重めではありますが、WQXGA・最高画質でスコア14000台、平均98fpsと安定感バツグン。WUXGA・最高画質では平均150fpsをマークし、165Hzディスプレイを生かすことも可能です。

 

Diablo IV(ディアブロ IV)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:ウルトラ/高/中(DLSS”クオリティ”/高解像度アセット適用)

  プレイモード:ネヴェスク周回

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 171(147)fps 207(168)fps 243(164)fps
WQXGA 112(100)fps 135(116)fps 152(133)fps

標準的なグラフィック負荷のアクションRPGゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

最近のゲームにしては軽く、DLSS無しでもWQXGA・ウルトラで平均100fps以上をマーク。WUXGAなら165Hzディスプレイを生かせます。

 

DLSS

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 220(147)fps 240(169)fps 260(174)fps
WQXGA 154(126)fps 178(126)fps 204(135)fps

DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応していますが、逆効果のためフレーム補完はOFFにしています。

フルHDから効果を発揮しており、WQXGAでは最大約38%fpsが向上し、ウルトラ設定でも165Hzディスプレイを生かせるようになります

 

Armored Core 6(アーマードコア6)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:最高/高/中

  プレイモード:密航

平均(最低)fps 最高
WUXGA 110(88)fps 120(94)fps 120(97)fps
WQXGA 80(68)fps 90(74)fps 100(79)fps

標準的なグラフィック負荷のアクションゲームです。基本的に平均60fps出ればOKですが、対人戦なら平均100fps以上がベター。

WQXGAでも平均80fps以上と安定してプレイできます。ただし、平均100fps以上となるとハードルが高くなり、グラフィック品質重視ならWUXGAでやっと。WQXGAでフレームレート重視なら、RTX 4080がおすすめです。

 

Call of Duty: Modern Warfare II(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:極限/ウルトラ/バランス(DLSS”クオリティ”/アンチエイリアス”ウルトラ”)

  プレイモード:マルチプレイ(ファーム18)

平均(最低)fps 極限 ウルトラ バランス
WUXGA 154(101)fps 171(101)fps 184(125)fps
WQXGA 114(92)fps 137(108)fps 151(114)fps

重量級のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。DLSSを有効にした際のfpsのみ記載しています。

WUXGAは余裕ですが、WQXGAで165Hzディスプレイのハードルは高く、ウルトラ設定ならある程度生かせるといったところ。WQXGAでフレームレートを稼ぐならRTX 4080がベターですが、価格が跳ね上がるのがネックです。

 

Cyberpunk 2077(サイバーパンク 2077)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:ウルトラ/高/中(RT”ウルトラ”/DLSS”品質”)

  プレイモード:本編で市街地中心部を移動

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 80(72)fps 92(83)fps 106(93)fps
WQXGA 51(46)fps 58(52)fps 68(59)fps

現状では最強レベルとなるウルトラヘビー級のFPSゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

さすがにこのクラスのゲームともなると、DLSS無しではWQXGAで平均60fpsを超えることすら厳しいですね。WUXGAでも、ウルトラ設定では平均80fps止まりとなります。

 

DLSS

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 132(123)fps 155(135)fps 176(158)fps
WQXGA 79(74)fps 103(94)fps 114(106)fps

DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。

フルHDから効果を発揮しており、WQXGAでは最大約78%fpsが向上し、高設定では100fps以上と安定感バツグン。WUXGAでは165Hzディスプレイ設定を生かせるのもいいですね。

なお、フレーム補完なしだと、WQXGA・ウルトラ設定で平均58fpsなので、その差は一目瞭然。

 

RT

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 31(25)fps 32(26)fps 33(27)fps
WQXGA 18(15)fps 18(15)fps 19(15)fps

RT機能を有効にした際の結果です。

通常モードの重さ+反射・影・ライティングのフルセットということで、とんでもなく重く、全く歯が立ちません

 

RT+DLSS

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 90(78)fps 91(79)fps 93(81)fps
WQXGA 56(47)fps 55(48)fps 77(69)fps

RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。

フレーム補完の効果が非常に大きく、最大約4.1倍もfpsが向上。ただし、WQXGAでは中設定に落とさないと平均60fpsを超えず、DLSSの設定を調整する必要があります

ちなみに、フレーム補完なしだとWQXGA・ウルトラ設定で平均36fpsまでしか伸びません。

 

Hogwarts Legacy(ホグワーツ・レガシー)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:最高/高/中(RT”ウルトラ”/DLSS”クオリティ”)

  プレイモード:ホグワーツ内の移動

平均(最低)fps 最高
WUXGA 77(52)fps 86(57)fps 91(65)fps
WQXGA 51(27)fps 60(32)fps 69(47)fps

ウルトラヘビー級のアクションゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

Cyberpunk 2077と同じような傾向となり、WUXGAは余裕ですが、WQXGAでは平均60fpsを超えるのがやっと。なお、VRAMを8GB搭載しているので、6GBとは違いテクスチャの貼り遅れなどはありません。

 

DLSS

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 146(109)fps 159(126)fps 176(134)fps
WQXGA 102(69)fps 112(85)fps 121(93)fps

DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。

フルHDから効果を発揮しており、WQXGAでは最大2倍もfpsが向上し、ウルトラ設定で平均100fpsをキープできます。高設定なら165Hzディスプレイも生かせるようになります。

なお、フレーム補完なしだと、WQXGA・ウルトラ設定で平均69fps止まりとなります。

 

RT

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 40(11)fps 44(14)fps 45(14)fps
WQXGA 28(10)fps 28(12)fps 29(10)fps

RT機能を有効にした際の結果です。

Cyberpunk 2077と同じく、反射・影・ライティングのフルセットということで、いずれの設定でも平均60fpsを下回ります

 

RT+DLSS

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 83(44)fps 85(43)fps 94(51)fps
WQXGA 64(39)fps 67(43)fps 67(43)fps

RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。

やはりフレーム補完の効果は絶大。WQXGAでは最大約2.4倍もfpsが向上し、平均60fpsをキープできます。ちなみに、フレーム補完なしだと、WQXGA・ウルトラ設定で平均44fpsとなり、やはり平均60fpsに届きません。

ウルトラヘビー級のレイトレーシングなら、DLSSの設定を調整するのがおすすめですね。

 

BIOHAZARD RE:4(バイオハザード RE:4)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:最高/高/中(RT”高品質”/FSR”クオリティ”)

  プレイモード:最初の村を移動

平均(最低)fps 最高
(テクスチャ品質”高・8GB”)

(テクスチャ品質”高・4GB”)

(テクスチャ品質”中”)
WUXGA 111(84)fps 112(84)fps 117(70)fps
WQXGA 72(65)fps 83(77)fps 82(74)fps

重量級のアクションゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

WQXGAでは平均70~80fps、WUXGAでは平均100fpsオーバーと安定しています。また、VRAMが8GBということで、最低fpsが大きく落ち込まないのもポイントです。

 

FidelityFX Super Resolution(FSR)

平均(最低)fps 最高
(テクスチャ品質”高・8GB”)

(テクスチャ品質”高・4GB”)

(テクスチャ品質”中”)
WUXGA 129(96)fps 139(110)fps 136(90)fps
WQXGA 100(78)fps 108(80)fps 112(75)fps

FSRを有効にした際のfpsです。FSRはDLSSに近い機能で、アップスケーリングによりフレームレートを上げることができます。Tensorコア不要の汎用性が高い技術で、最近では画質のクオリティもDLSSと同等レベルに向上しています。

フルHDから効果を発揮。WQXGAでは最大約39%fpsが向上し、平均100fpsを超え安定感バツグン。WUXGAではさらに上がるものの、165Hzディスプレイを生かすのはきついですね。

 

RT

平均(最低)fps 最高
(テクスチャ品質”高・8GB”)

(テクスチャ品質”高・4GB”)

(テクスチャ品質”中”)
WUXGA 88(17)fps 89(80)fps 95(69)fps
WQXGA 55(15)fps 72(69)fps 76(51)fps

RT機能を有効にした際の結果です。

レイトレーシングだとVRAMを非常に多く使い、最高設定だと動作が不安定になるため、高設定でのプレイがおすすめ。なお、負荷そのものは軽めなので、WQXGAでも平均60fpsを超えてきます。

ちなみに、VRAMが12GBあると4Kまで快適に動作します。

 

FidelityFX Super Resolution(FSR)

平均(最低)fps 最高
(テクスチャ品質”高・8GB”)

(テクスチャ品質”高・4GB”)

(テクスチャ品質”中”)
WUXGA 72(3)fps 110(79)fps 114(79)fps
 WQXGA 73(6)fps 95(82)fps 98(80)fps

RT機能とFSR機能を同時に有効にした際の結果です。

FSRを有効にしても安定性の悪さは変わらず、高設定がおすすめ。FSRは描写負荷が下がるのですが、根本的にVRAMが足りないですね。

 

Starfield(スターフィールド)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:ウルトラ/高/中

  プレイモード:クリート探索

平均(最低)fps ウルトラ

WUXGA 56(49)fps 65(57)fps 77(66)fps
WQXGA 42(38)fps 47(43)fps 56(50)fps

重量級のFPSゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

グラフィックのクオリティはそれなりですが、負荷はとんでもなく重く、平均60fpsを上回るのはWUXGA・高設定以下となります

 

FidelityFX Super Resolution(FSR)

平均(最低)fps ウルトラ

WUXGA 65(57)fps 77(66)fps 99(70)fps
WQXGA 55(48)fps 64(57)fps 86(71)fps

FSRを有効にした際のfpsです。

WQXGAでの効果は最大54%と大きく、高設定なら平均60fpsをクリア。やたら重いので、最適化不足の感じがしますね。

 

Rainbow Six Siege(レインボーシックスシージ)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:最高/超高

  プレイモード:カジュアル(マルチプレイ)

平均(最低)fps 最高 超高
WUXGA 352(266)fps 361(310)fps
WQXGA 237(216)fps 247(227)fps

超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

軽いのでfpsが非常によく伸び、165Hzディスプレイをフルに生かすことができます。なお、品質重視でレンダリング解像度をMAXにした場合、WQXGAでは高設定で平均155fpsをマークし、165Hzディスプレイを生かせます。

 

OVERWATCH 2(オーバーウォッチ 2)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:エピック/ウルトラ/高(FSR”OFF”)

  プレイモード:練習場

平均(最低)fps エピック ウルトラ
WUXGA 206(163)fps 293(204)fps 430(307)fps
WQXGA 143(117)fps 188(151)fps 265(197)fps

超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

軽いゲームなので、基本的に165Hzディスプレイをきっちり生かすことができます。ただし、エピック設定が意外に重く、WQXGAではFSR 2を有効にするのがおすすめ。

 

Apex Legends(エーペックス レジェンズ)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:最高・低(fpsリミット解除)

  プレイモード:射撃訓練場

平均(最低)fps 最高
WUXGA 239(173)fps 283(249)fps
WQXGA 184(153)fps 209(162)fps

標準的なグラフィック負荷のFPSゲームです。競技性の高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

WQXGA・最高設定で165Hzディスプレイをきっちり生かすことができ、スムーズにプレイ可能。FPSゲームなら余裕ですね。

 

Fortnite(フォートナイト)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:DirectX 12、最高/高/中(DLSS”クオリティ”)

  降下後、1分間のダッシュ&屋内探索

平均(最低)fps 最高
WUXGA 118(87)fps 188(148)fps 208(152)fps
WQXGA 70(54)fps 104(84)fps 140(119)fps

やや軽めのFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

新エンジンでは最高設定がかなり重く、WQXGAでは平均70fpsどまり。DLSSでしっかり底上げしましょう。

 

DLSS

平均(最低)fps 最高
WUXGA 165(132)fps 208(155)fps 223(141)fps
WQXGA 112(82)fps 153(127)fps 170(121)fps

DLSSを有効にした際の結果です。

フルHDから効果を発揮しており、WQXGAでは最大約60%fpsが向上し、高設定で165Hzディスプレイを生かせるまでになります。最高設定はやはり厳しく、WUXGAでなんとか届くというレベル。

ちなみに、レイトレーシングを有効にしても結果がほとんど変わらないので、省略しています。

 

CrystalDiskMark

【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

 

このモデルは超大容量の1TB SSD(SK hynix)を搭載しています。最近のゲームは容量がかなり増えていますが、1TBもあれば容量不足の心配はありません。SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプで、爆速のPCIe Gen.4規格を採用する本格派仕様。

肝心の速度ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きは、なんと最大7000MB/sオーバーをマークする爆速ぶり。ランダムの速度もしっかり出ており、ハイエンドモデルにふさわしいクオリティとなっています。もちろん、ゲームのロード時間も短く、各種アプリの動作もサクサク動いて快適そのもの。

ちなみに、Alienware M18でも同じものを搭載しています。

 

温度

ベンチマーク時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。

 

まずAlienware M16をチェック。FF14実行時のCPUの動作クロック(P-コア)は4.8~5.2GHzと高く、温度も90℃前後と高め。一方、GPUは70℃台半ばと安定した温度をキープしています。

CINEBENCH R23のフルロード時では、P-コアの温度は限界の100℃、クロックは3.6~3.7GHzとかなり高め。温度の許す限り性能をフルに引き出す攻めた動作システムとなっており、高い冷却性能がなせる業といったところですね。

 

こちらがAlienware M18です。FF14実行時は余裕を持たせている感じで、FF14実行時のCPUの動作クロック(P-コア)は4.6~4.7GHz、温度も80℃前後と控えめです。

CINEBENCH R23実行時では、3.6~3.7GHz・100℃きっかりと、M16とほぼ同じ動作をしています。

 

動作音

FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ

 

ゲーミングノートだと55デシベルが目安となります。Alienware M16では57.1デシベル、Alienware M18では55.8デシベルをマークし、M18の方が多少マシです。いずれも非常に豪快なファンノイズですが、耳障りな甲高いノイズは控えめ。

なお、最小時は46.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。

 

バッテリー持続時間

「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、軽作業を想定した設定にしています。

  • 電源設定:トップクラスの電力効率、静音
  • バックライト:40%
  • 10秒ごとにキー入力
  • 1分ごとに無線LAN経由でネット接続

Alienware M16では約2時間40分と、ゲーミングノートらしくかなり短め。一方、Alienware M18では約4時間30分と長くなるものの、5時間にも届かないので、あくまでも非常用というレベルですね。

 

Alienware COMMAND CENTER

メーカー製ゲーミングPCということで、専用ユーティリティー”Alienware COMMAND CENTER”が用意されています。

 

”ALIEN FUSION”ではシステムのモニタリングのほか、ファンコントロールや電源などの設定をすることができます。

 

また、サウンド設定もこの通り細かく可能です。

スピーカーの音質ですが、重低音~高音まで再現し、サラウンド機能も効いていますが、音質の厚みがイマイチなので迫力に欠けます。なお、ゲーム中はファンの爆音で聞こえづらくなるので、ヘッドセットを使うのがおすすめ。

 

”ALIEN FX”では、カラーやアニメーションの変更が可能です。先に紹介した通り、キーボード面はキー単位で変更できます。

 

そのほか、マクロ機能にも対応しており、まさに至れり尽くせりとなっています。

 

ちなみに、サポート機能も装備しており、”SupportAssist”機能では、ドライバのアップデートからハードのスキャンまでワンストップで実行できます。また、サポート窓口のアクセスのカバーし、万が一の場合でも安心です。

 

まとめ&関連モデル

LEDイルミネーションがド派手に輝くSF風ボディには、G-Sync対応の165Hzディスプレイや、本格派のテンキーレスキーボードを搭載。さらに、4基の冷却ファン&ベイパーチャンバー構造のヒートパイプなど、冷却面もぬかりなく、トータルでの造り込みの高さが光ります。

RTX 4070の性能も高く、WQXGAではコンスタントに平均100fpsを超え、FPSゲームでは165Hzディスプレイを生かせるほど。なお、価格は32万円~と非常に高価なので、デザインから性能までとことんこだわりたい方におすすめ。特にディスプレイの大きさにこだわるならイチオシです

 

 

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