今回ドスパラで販売している、サードウェーブの【GALLERIA(ガレリア) XL7C-R46】をお借りしました。最新ゲームにしっかり対応できる、高コスパのRTX 4060搭載ゲーミングノートをチェックしてみましょう。
スペック
ガレリア XL7C-R46 | |
サイズ | W360×D245×H20(最薄部)mm |
重量 | 約2.2kg(実測2195g) |
OS | Windows 11 Home(64ビット) |
CPU | インテル Core i7-13700H ・14コア20スレッド ・定格2.4/最大5.0GHz |
メモリ | 16GB(8GB×2、DDR4-3200) |
ストレージ | 500GB SSD(PCIe NVMe Gen.4) |
グラフィクス | RTX 4060(GDDR6 8GB) |
ディスプレイ | 15.6インチ、フルHD、ノングレア、144Hz |
インターフェース | USB 3.2 Gen.2 Type-C、USB 3.2 Gen.1 Type-A×2、USB 2.0、HDMI 2.1、Mini DisplayPort 1.4a、SDスロット、LANポート、マイク入力、ヘッドフォン出力 |
光学ドライブ | × |
カメラ | HD画質 WEBカメラ |
スピーカー | 内蔵ステレオスピーカー(Sound Blaster Studio) |
キーボード | シングルRGB対応日本語キーボード |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.3 |
保証 | 1年(最大5年) |
価格 | 194,980円(税込)~ |
付属品 | ・各種マニュアル ・電源アダプタ(230W・493g) ・電源ケーブル(160g) |
※2023年7月20日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
外観
スタイリッシュなデザイン
筐体の造りは、以前レビューしたRTX 4050搭載モデル と共通しています。
コスパに優れたモデルながらクオリティが高く、天板は金属調のパネルでカバーされています。金属の高い質感により、オーソドックスな樹脂製パネルよりも、高級感を感じさせます。
また、タフな金属パネルということで剛性も高く、開け閉めの際にたわまないのもいいですね。
機能美あふれるフォルムもポイント。凹凸を極力排したフラットボディに仕上げており、天板部分もプレス加工などもなく、ロゴのみと非常にスッキリしています。
ゲーミングノートでは何かと派手になりがちなグリルも、ボディと一体化した控えめな造形です。
ガンメタリック×ブラックの渋いボディカラーで、スマートなイメージに仕上げており、使う人や場面を選ばず、仕事用としても使えます。
底面はこの通り、大きく通気口が開けられており通気性はバツグン。2基のデュアルファンで吸気し、4方向に排気する強力なエアフローを構築しています。
持ち運びしやすい軽量ボディ
ゲーミングノートにしては軽く、その重さはなんと実測で2195g!最近のモデルだと軽くても2.5kg前後となっており、約300gの差はかなり大きいです。
また、ディスプレイのベゼル(ふち)をスリムにすることで、横幅と奥行きを圧縮し、コンパクトなボディを実現。さすがにモバイルノート並みとはいきませんが、携帯性は高めですね。
充実したインターフェース
15インチモデルらしく、インターフェースはなかなかの充実ぶり。
USBは全4ポート搭載し、レガシーのUSB2.0からUSB3.2までそろい踏み。そのうち背面の小型端子・Type-Cポートは、最大10Gbpsの高速転送が可能な”Generation2”規格に対応しています。
ポート数・規格・形状全てのポイントをおさえており、あらかたの周辺機器を接続できます。
また、画像出力端子はHDMI&Mini DisplayPortを搭載しており、複数ディスプレイの運用も可能です。さらに、地味ながら便利なSDスロットをしっかり完備しているのも◎。普段使いにも便利ですね。
ポートの配置もよく考えられており、HDMI・Mini DisplayPort・LAN・電源・USB Type-Cポートが後ろ側に配置されているのもポイント。
中でも映像・LAN・電源ケーブルは特にかさばりやすく、サイドにあるとマウスなどの配線と干渉して邪魔になりがち。しかし、後ろにあればそんな心配は一切ありません。
ディスプレイ&キーボード
発色に優れたディスプレイ
ディスプレイサイズは15.6インチ、解像度はフルHDと標準的な内容です。映り込みの少ないノングレアタイプなので、ゲームにしっかり集中できます。
画質はこの通り明るく鮮やか。きれいな映像でゲームを楽しむことができます。
横からのぞいても、色ムラがほとんどないのもグッドです。
なお、参考までにディスプレイの型番(BOE084D・NV156FHM-N4G)を調べてみると、下記のようなスペックとなっています。輝度は300nitと明るめで、色域はわりと広めといったところです。ただし、公式情報ではないので、ものによっては違うパネルが搭載されている可能性がある点に注意。
144Hz対応ディスプレイ
ゲーミングノートの定番装備ともいえる、144Hzディスプレイを搭載しています。
144Hzディスプレイは、1秒間に描写できる回数が通常の60Hzディスプレイの2倍以上!その分だけ映像が滑らかになり、ゲームのプレイ精度が上がります。特に動きの激しいFPSゲームにはうってつけです。
操作性の高いキーボード
キーボードにはフルカラーLEDを内蔵しており、ゲーミングモデルらしくとても華やか。この価格帯だとホワイトLED搭載モデルがメインですが、フルカラーというのはポイント高いです。もちろん、ファンクションキーや付属のアプリでON/OFFも切替可能。LEDが苦手な方でも安心です。
15インチのワイドボディということで、キーボードにはテンキーを装備。基本的には素直なキー配置となっていますが、テンキー周りの配置にクセがあり、ちょっと慣れが必要な感じ。
キーそのものは大きめに造られ、すべて独立しており、キーピッチも約18.5mmと標準的な間隔が確保されているので、誤爆の心配はまずありません。ただ、キーピッチは19mmがベターではありますね。
ファンクションキーは標準的なラインナップで、Windowsロックやファンクションロックは付属アプリから変更可能です。
キーストロークはこの通り深めで、しっかりした打鍵感・操作感となっています。キーボード面の剛性も高く、安定感もバッチリです。
なお、イルミネーションは単色仕様となっており、ブロックやキー単位でのカラー変更はできません。なお、カラーやアニメーション(1種類)は、付属アプリにて設定できます。
ちなみに、電源ボタン横に配置されたボタンでは、”ターボモード・スタンダードモード・オフィスモード”3種類の動作モードに切り替えることができます。
動作モードは、LEDラインの点灯で判別できる親切仕様です。全点灯がターボモード、半分点灯がスタンダードモード、無点灯がオフィスモードとなっています。
スムーズなタッチパッド
タッチパッドは、パッド部分とクリックボタンが一つになった、オーソドックスな一体型タイプを採用しています。
タッチパッドの表面はサラサラした材質なので、カーソル操作は非常にスムーズ。一方、クリックボタンは押し込む必要があり、操作性は今一つといったところ。
ちなみに、タッチパッドの左上をダブルタップすると、タッチパッドのON/OFFを切り替えることができます。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。
RTX 4060搭載
GPUは、NVIDIAの最新世代”Ada Lovelace”のRTX 4060(125W)を搭載。ミドルクラスのGPUで、フルHD~WQHDでのゲーミングに対応します。
RTXシリーズでは、”RTコア”と”Tensorコア”を搭載しているのがポイント。
RTコアは”レイトレーシング技術(RT)”に対応しており、反射・影・ライティングなどをリアルに再現可能。ゲームでのイメージを見てもわかるように、炎の描写が車体にもしっかり表現され、従来よりもさらに臨場感が増しています。
また、AI機能のTensorコアは”DLSSモード”に対応しており、低い解像度でレンダリングした映像をアップスケーリングし、さらにアンチエイリアスを最適化することで、フレームレートを大幅に向上させることができます。ゲームの快適性が目に見えて上がり、とても便利。
そのほか、RTXシリーズはOptiXにも対応しているのもポイント。Blenderなどの3DCG作成ソフトでは、RTコアを活用した高速レンダリングや、Tensorコアを活用した高速のノイズ除去機能を搭載し、ヘビーなCG作成作業で高いパフォーマンスを発揮します。
DLSS 3で大幅にパフォーマンスアップ
RTX 4000シリーズ最大の武器は、最新の”DLSS 3”に対応していること。
GPUコアに内蔵された”Optical Flow Accelerator”を使い、映像のフレーム間に中間フレームを補完することで、描写の負荷を大きく軽減し、フレームレートを大幅に上げることが可能。
ウルトラヘビー級のゲーム・Cyberpunk 2077では、約4倍以上もパフォーマンスが向上するなど、RTX 3000シリーズに対し大きなアドバンテージとなっています。
CINEBENCH R23
3Dグラフィックのレンダリングソフト”CINEBENCH R23”で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。
CPUは、インテルの第13世代14コア20スレッドCPU・Core i7-13700Hを搭載。
CPUの中身ですが、第13世代とはいうものの”Raptor Lake”ではなく、前世代の”Alder Lake”をベースにしたCPUというのがポイント。つまり、Core i7-12700Hの動作クロックを上げたバージョンで、性能は約10%ほど向上しています。
参考までに比較してみると、シングルスコア・マルチスコアともに約7%高くなっており、クロックアップの効果がしっかり出ていることがわかります。ゲームはもちろん、各種編集作業でも優れたパフォーマンスを発揮します。
3DMARK
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・DirectX 12 Ultimate(Speed Way)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。
RTX 3060から約20~30%性能が向上し、RTX 3070 Tiに迫るスコアをマーク。前世代のハイスペッククラスの性能ということで、フルHDでバツグンの安定感を発揮し、WQHDでのゲーミングにも対応できます。
さらに、VRAM(グラフィックメモリ)も8GBと多めに搭載しているので、VRAMをガッツリ使う最新ゲームにもしっかり対応できるのもポイント。迷ったらRTX 4060がまずおすすめです。
総合スコア | Graphics Score |
CPU/Physics Score |
Combined Score |
|
Speed Way | 2698 | ー | ー | ー |
Port Royal | 5972 | ー | ー | ー |
Time Spy Extreme |
5127 | 5064 | 5521 | ー |
Time Spy | 10979 | 10792 | 12178 | ー |
Night Raid | 57042 | 134208 | 13396 | ー |
Fire Strike Ultra |
6307 | 6183 | 26888 | 3158 |
Fire Strike Extreme |
12550 | 13205 | 27889 | 5713 |
Fire Strike | 24168 | 27911 | 27887 | 10957 |
Sky Diver | 61466 | 88486 | 27298 | 43513 |
FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)
最高品質 | 高品質 | 標準品質 | |
フルHD | 22228 | 25814 | 27844 |
知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。現行のゲーミングPCであれば、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。
従来のゲームであれば余裕で対応でき、最高設定でスコア20000を超える非常に高いスコアをマーク。平均156fpsということで、144Hzディスプレイをフルに生かすことができます。
BLUE PROTOCOL(ブループロトコル)
最高画質 | 高画質 | 中画質 | |
フルHD | 16983 | 21992 | 23577 |
久々となる国産のオンラインアクションRPGゲームです。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。
比較的重めではありますが、最高設定でもスコア15000を突破。平均134fpsをマークし、144Hzディスプレイを生かせます。なお、RTX 4050では平均100fpsをやや超えるくらいなので、安定感はやはり上。
Diablo IV(ディアブロ IV)
解像度:フルHD
ゲーム設定:ウルトラ/高/中(DLSS”クオリティ”/高解像度アセット適用)
プレイモード:ネヴェスク周回
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
フルHD | 143(99)fps | 166(110)fps | 190(124)fps |
標準的なグラフィック負荷のアクションRPGゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
最近のゲームにしては軽く、DLSS無しでも平均100fpsを大きく超え、144Hzディスプレイをしっかり生かすことができます。
DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
フルHD | 164(111)fps | 184(119)fps | 207(149)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応していますが、逆効果のためフレーム補完はOFFにしています。
フルHDから効果を発揮しており、最大約15%fpsが向上し、安定感バツグン。
Call of Duty: Modern Warfare II(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2)
解像度:フルHD
ゲーム設定:極限/ウルトラ/バランス(DLSS”クオリティ”)
プレイモード:マルチプレイ(ファーム18)
平均(最低)fps | 極限 | ウルトラ | バランス |
フルHD | 149(113)fps | 157(114)fps | 177(127)fps |
重量級のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
DLSSを有効にした結果となりますが、極限設定で144Hzディスプレイをしっかり生かせます。RTX 4050だと平均100fpsをやや超えるくらいなので、安定性重視ならRTX 4060がベターですね。
Cyberpunk 2077(サイバーパンク 2077)
解像度:フルHD
ゲーム設定:ウルトラ/高/中(RT”ウルトラ”/DLSS”品質”)
プレイモード:本編で市街地中心部を移動
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
フルHD | 64(48)fps | 68(50)fps | 70(42)fps |
現状では最強レベルとなるウルトラヘビー級のFPSゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
フルHDではウルトラ設定でも平均60fpsキープできますが、RTX 4050とほぼ変わらない感じですね。
DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
フルHD | 115(83)fps | 126(82)fps | 131(83)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。
フルHDから効果を発揮しており、最大約87%fpsが向上し、ウルトラ設定で平均100fpsオーバーと安定感◎。設定を落とせは144Hzディスプレイを生かすことも可能です。なお、フレーム補完なしだとウルトラ設定で平均71fpsなので、その差は一目瞭然。
ちなみに、ウルトラ設定で144Hzディスプレイを生かすなら、RTX 4070クラスが必要となります。
RT
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
フルHD | 26(21)fps | 27(22)fps | 27(23)fps |
RT機能を有効にした際の結果です。
通常モードの重さ+反射・影・ライティングのフルセットということで、とんでもなく重く、全く歯が立ちません。
RT+DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
フルHD | 72(62)fps | 73(64)fps | 75(64)fps |
RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。
フレーム補完により、最大約2.8倍近くもfpsが向上し、平均60fpsをしっかり超えてきます。RTX 4050では平均60fpsにはあと一歩及ばず、RTX 4060の方がいろいろ便利なことがわかります。
Hogwarts Legacy(ホグワーツ・レガシー)
解像度:フルHD
ゲーム設定:最高/高/中(RT”ウルトラ”/DLSS”クオリティ”)
プレイモード:ホグワーツ内の移動
平均(最低)fps | 最高 | 高 | 中 |
フルHD | 62(40)fps | 67(44)fps | 82(56)fps |
ウルトラヘビー級のアクションゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
最高設定でも平均60fpsを超え、安定してプレイ可能です。VRAMを8GBと多めに搭載しているので、テクスチャの貼り遅れがなく、とても快適。
VRAMが6GBのRTX 4050だとこうはいかず、最新ゲームをまんべんなく楽しむならRTX 4060をまず押さえたいところ。
DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
フルHD | 119(85)fps | 129(91)fps | 142(104)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。
フルHDから効果を発揮しており、最大約79%fpsが向上し、ウルトラ設定で平均119fpsと安定感バツグン。144Hzディスプレイを生かすことも可能です。
なお、フレーム補完なしだとウルトラ設定で平均82fpsとなり、平均100fpsに届きません。
RT
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
フルHD | 27(8)fps | 31(11)fps | 31(19)fps |
RT機能を有効にした際の結果です。
Cyberpunk 2077と同じく、反射・影・ライティングのフルセットということで、いずれの設定でも平均60fpsを大きく下回ります。
RT+DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
フルHD | 66(38)fps | 70(45)fps | 72(47)fps |
RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。
やはりフレーム補完の効果は絶大。最大約2.4倍もfpsが向上し、平均70fps台と安定してプレイできます。ちなみに、フレーム補完なしだとウルトラ設定で平均41fpsとなり、平均60fpsに届きません。
BIOHAZARD RE:4(バイオハザード RE:4)
解像度:フルHD
ゲーム設定:最高/高/中(RT”高品質”/FSR”クオリティ”)
プレイモード:最初の村を移動
平均(最低)fps | 最高 (テクスチャ品質”高・8GB”) |
高 (テクスチャ品質”高・4GB”) |
中 (テクスチャ品質”中”) |
フルHD | 88(61)fps | 96(75)fps | 103(79)fps |
重量級のアクションゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
最高設定で平均80fps以上をマーク。また、VRAMを8GB搭載していることもあり、最低fpsが大きく落ち込まず、とても安定しています。
なお、RTX 4050はVRAMが少ないので安定性に欠け、高設定でギリギリ平均60fpsを超えるなど、最新ゲームにはパワー不足です。
FidelityFX Super Resolution(FSR)
平均(最低)fps | 最高 (テクスチャ品質”高・8GB”) |
高 (テクスチャ品質”高・4GB”) |
中 (テクスチャ品質”中”) |
フルHD | 109(84)fps | 115(89)fps | 114(90)fps |
FSRを有効にした際のfpsです。FSRはDLSSに近い機能で、アップスケーリングによりフレームレートを上げることができます。Tensorコア不要の汎用性が高い技術で、最近では画質のクオリティもDLSSと同等レベルに向上しています。
フルHDから効果を発揮。fpsは最大約24%向上し、最高設定では平均100fpsを超え安定感バツグン。さすがに144Hzディスプレイを生かすのはきついですね。
RT
平均(最低)fps | 最高 (テクスチャ品質”高・8GB”) |
高 (テクスチャ品質”高・4GB”) |
中 (テクスチャ品質”中”) |
フルHD | 62(9)fps | 82(69)fps | 88(65)fps |
RT機能を有効にした際の結果です。
レイトレーシングだとVRAMを非常に多く使い、最高設定だと動作が不安定になるため、高設定でのプレイがおすすめ。RTX 4050だと中設定まで落とす必要があり、最新ゲームならVRAM8GBはやはり欲しいですね。
ちなみに、VRAMが12GBあると4Kまで快適に動作します。
RT+FSR
平均(最低)fps | 最高 (テクスチャ品質”高・8GB”) |
高 (テクスチャ品質”高・4GB”) |
中 (テクスチャ品質”中”) |
フルHD | 71(7)fps | 98(77)fps | 96(77)fps |
RT機能とFSR機能を同時に有効にした際の結果です。
FSRを有効にしても安定性の悪さは変わらず、高設定がおすすめ。FSRは描写負荷が下がるのですが、根本的にVRAMが足りないですね。
Tiny Tina’s Wonderlands(ワンダーランズ)
解像度:フルHD
ゲーム設定:バッドアス/ウルトラ/高(FSR”クオリティ”)
プレイモード:フィールド内の移動
平均(最低)fps | バッドアス | ウルトラ | 高 |
フルHD | 81(69)fps | 85(75)fps | 97(85)fps |
超重量級のFPSゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
バッドアス設定で平均80fps以上をマークし、安定してプレイできます。激重設定でこのパフォーマンスはとても魅力的。
FidelityFX Super Resolution(FSR)
平均(最低)fps | バッドアス | ウルトラ | 高 |
フルHD | 91(77)fps | 93(78)fps | 105(86)fps |
FSRを有効にした際のfpsです。
効果はやや控えめですが、最大約12%fpsが向上し、平均90~100fpsと安定感が格段に向上します。
Rainbow Six Siege(レインボーシックスシージ)
解像度:フルHD
ゲーム設定:最高/超高
プレイモード:カジュアル(マルチプレイ)
平均(最低)fps | 最高 | 超高 |
フルHD | 310(285)fps | 323(308)fps |
超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
軽いのでfpsが非常によく伸び、144Hzディスプレイをフルに生かすことができます。なお、最高設定でレンダリング解像度をMAXにしても、平均202fpsをマークしており、品質重視でも安定感バツグン。
OVERWATCH 2(オーバーウォッチ 2)
解像度:フルHD
ゲーム設定:エピック/ウルトラ/高(FSR”OFF”)
プレイモード:練習場
平均(最低)fps | エピック | ウルトラ | 高 |
フルHD | 181(150)fps | 240(174)fps | 351(276)fps |
超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
エピック設定が意外に重いものの、144Hzディスプレイをしっかり生かすことができます。一部の重量級ゲームを除き、高いfpsを叩き出せるのは魅力的ですね。
Apex Legends(エーペックス レジェンズ)
解像度:フルHD
ゲーム設定:最高・低(fpsリミット解除)
プレイモード:射撃訓練場
平均(最低)fps | 最高 | 低 |
フルHD | 190(124)fps | 239(169)fps |
標準的なグラフィック負荷のFPSゲームです。競技性の高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
最高設定で144Hzディスプレイをきっちり生かすことができ、スムーズにプレイ可能。なお、FPSゲームならRTX 4050でも余裕で対応できます。
Fortnite(フォートナイト)
解像度:フルHD
ゲーム設定:DirectX 12、最高/高/中
降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
平均(最低)fps | 最高 | 高 | 中 |
フルHD | 91(70)fps | 121(81)fps | 130(92)fps |
やや軽めのFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
最高設定のみかなり重く、平均90fpsどまり。DLSSでしっかり底上げしましょう。
DLSS
平均(最低)fps | 最高 | 高 | 中 |
フルHD | 116(82)fps | 132(107)fps | 144(118)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。
フルHDから効果を発揮しており、最大約30%fpsが向上し、ウルトラ設定で144Hzをを生かせるまでになります。ただし、ゲームモードによってfpsにバラつきがあるので、高設定でプレイするのがおすすめ。
ちなみに、レイトレーシングを有効にしても結果がほとんど変わらないので、省略しています。
CrystalDiskMark
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは500GB SSDを搭載しています。最近はゲームそのものの容量も増えていますが、500GBあればまずOK。SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプで、爆速のPCIe Gen.4規格を採用する本格派仕様で、サムスン製となっています。
その実力ですが、シーケンシャル(連続データ)・ランダムともにGen.3規格相当の速度をマーク。Gen.4タイプとては正直物足りないのですが、実用面では全く問題なし。実際の動作も、起動からゲームのロードまでサクサク動き、とても快適です。
温度
FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
CPUは80℃台半ばで約4.6GHz(P-コア)と高いクロックをキープしています。また、GPUは70℃台前後と安定しており、しっかり冷却できています。
こちらがCINEBENCH R23実行時の温度です。
温度の許す限り性能をフルに引き出す動作システムとなっており、90℃台後半で約3.5GHz(P-コア)と高めのクロックをキープ。高性能のHシリーズにしてはクロックが高く、冷却性能はなかなか優秀です。
動作音
FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ
ゲーミングノートだと55デシベルが目安となりますが、ピーク時で57.6デシベルと上回っています。いかにもゲーミングノートらしい豪快なファンノイズですが、耳障りな甲高いノイズが控えめなので、許容範囲内ではあります。
なお、最小時は46.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。
バッテリー持続時間
「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、軽作業を想定した設定にしています。
- 電源設定:オフィスモード、トップクラスの電力効率
- バックライト:40%
- 10秒ごとにキー入力
- 1分ごとに無線LAN経由でネット接続
結果は約3時間をマーク。ゲーミングノートでは標準的なレベルなので、あくまでも一時しのぎに使う感じです。
便利機能いろいろ
付属アプリの内容は充実しており、動作モードやキーボードのLED、バッテリーなど各種設定がワンストップでできるようになっています。
なお、電源につないで使う際は、バッテリーモードをロングライフに設定するのがおすすめ。
サウンドイコライザには、”Sound Blaster Studio”を採用。サラウンドをはじめ、イコライザー機能が充実しており、好みの音質に柔軟にカスタマイズ可能です。
ちなみにスピーカーの品質ですが、低音~高音まで伸びるものの、重低音は弱め。厚みも今一つですが、サラウンドはしっかり効いています。ヘッドフォンやヘッドセットを使うのがおすすめ。
まとめ&関連モデル
コスパモデルながら、金属パネルを採用したタフなボディに、144Hzディスプレイやフルカラーキーボードを搭載し、トータルで高い完成度を実現しています。VRAMを8GB搭載したRTX 4060の性能も高く、最新ゲームをまんべんなく楽しむならおすすめです。
GALLERIA/ガレリア XL7C-R45
【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
15.6インチ フルHD ノングレア 144Hz
■CPU:Core i7-13700H
■メモリ:16GB(DDR4-3200)
■グラボ:RTX 4050
■ストレージ:SSD 500GB(PCIe NVMe Gen.4)
■価格:169,980円(税込)~
このモデルをRTX 4050にしたバージョンです。FPSゲームをはじめ、従来のゲームをプレイするならこのモデルがおすすめ。