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Lenovo Yoga 6 Gen.8 13.3型(AMD)をレビュー オシャレな布張りボディ!高い完成度とコスパが魅力の13インチ2in1モバイルノート

今回レノボの【Yoga 6 Gen.8 13.3型(AMD)】をお借りしました。オシャレな布張りボディを採用した、高いクオリティとコスパを誇る、13インチ2in1ノートをチェックしてみましょう。

目次

スペック

Yoga 6 Gen.8 13.3型(AMD)
カラー ダークティール
サイズ W304×D218×H17.36mm
重量 約1.39kg(実測1390g)
OS Windows 11 Home(64ビット)
CPU AMD Ryzen 7 7730U
・8コア16スレッド
・定格2.0/最大4.5GHz
メモリ 16GB(オンボード16GB、LPDDR4X-4266)
ストレージ 512GB SSD(PCIe NVMe)
グラフィクス AMD Radeon Graphics(CPU内蔵)
ディスプレイ 13.3インチ、WUXGA(1920×1200)、グレア、IPS、タッチ対応
インターフェース USB 3.2 Gen.1 Type-C×2、USB 3.2 Gen.1 Type-A×2、HDMI、microSDスロット、マイク入力/ヘッドフォン出力
光学ドライブ ×
カメラ FHD 1080p カメラ
スピーカー ステレオスピーカー(Dolby Atmos)
キーボード バックライト付き日本語キーボード
Wi-Fi IEEE802.11 a/b/g/n/ax
Bluetooth 5.2
保証 1年(最大3年)
価格 109,340円(税・送料込)~
付属品 ・各種マニュアル
・電源アダプタ(45W・194g)
・電源ケーブル(106g)
・アクティブペン(18g)

※2023年6月5日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。

外観

斬新な布張りデザイン

”Yoga”はレノボのプレミアムブランドということで、クオリティの高さは折り紙付き。

このモデルは一般的なノートPCとは一線を画しており、なんと天板が布張りとなっています。

布張りになるだけで、だいぶカジュアル&オシャレなイメージになります。

カラーのセンスも良く、深みのあるグリーンボディで、高級感もあわせ持っているのもポイント。カジュアルになりすぎず、ビジネスシーンでも使えるクオリティです。

布張りということで、触り心地も上々。天板はアルミパネルですが、金属特有のひんやり感がなく、温かみを感じさせます

また、サイドがラウンドフォルムになっているので、手に取った時にフィットしやすいのもポイント。

ちなみに、天板以外は、オーソドックスな樹脂製となっています。

携帯しやすい13インチボディ

ボディのサイズは持ち運び&据え置きに最適な13インチで、携帯性に優れています。

ディスプレイのベゼル(ふち)を上下左右にスリム仕様とすることで、横幅と奥行きを圧縮。

その大きさは、A4用紙+αのサイズと非常にコンパクト。A4ファイルサイズに比べ、特に奥行きが小さくなっています。

厚さも17.9mmと、2cmを切るスリムボディということもあり、カバンにサッと収納できます。

肝心の重さですが、実測で1390gと1.3kg台に抑えており、携帯性は上々です。ただし、構造上重くなりがちな2in1モデルということで、通常の13インチモデルよりも重めではあります。

フレキシブルに使える2in1タイプ

最近はやりの2in1ノートパソコンで、360°回転するコンパーチブルタイプとなっています。

360°回転しタブレットとして、またテント型にして寝そべりながら動画を見るといったフレキシブルな使い方ができ、とても便利です。

もちろんディスプレイはタッチ&ペン入力に対応しており、傷のつきにくい硬質のパネルでカバーされています。スムーズで操作性は良好ですが、やや抵抗があり、スタンダードモデルらしく価格なりといったところです。

コンパーチブルの要ともいえるヒンジですが、かなり頑丈に造られています。無段階稼働で任意の角度にピタッと止まり、バタつきは一切ありません。テントモードやスタンドモードでガタつくことはありません。

もちろん、キーボードを180°以上回転させるとキーボードが動作しなくなるので、誤操作の心配も全くなし。

ちなみに、アクティブペン(電池式)が標準で付属します。ダイレクトに反応するものの、精度が低めで、細かい書き分けが苦手な感じ。メモ書き程度であれば十分です。

充実したインターフェース

インターフェースは、モバイルノートにしてはなかなかの充実ぶり。

USBは全4ポートと、13インチノートにしては多めに搭載。なお、規格はオールUSB 3.2 Gen.1(最大5Gbps)のオーソドックスな規格となっています。

ポートのタイプは通常サイズのType-A端子のほか、小型&リバーシブルのType-C端子を採用し、あらゆる周辺機器を接続できます。できれば、高速転送に対応した”USB 3.2 Gen.2”も欲しかったところですね。

そのほか、microSDスロットやHDMIポートを装備しており、普段使いに必要なものは一通りそろっています。ちなみに、Type-CポートはDisplayPort出力を兼ねており、複数ディスプレイへの出力にも対応しています。

セキュリティ対策も万全

セキュリティにもしっかり配慮され、カメラ部分にシャッターを装備しており、プライバシー面も安心。

また、指紋認証センサーのほか、Windows Hello対応の顔認証センサーを装備する充実ぶり。生体認証のため、ログインパスワードよりも安全。また、ログインの際わざわざパスワード入力することなく、スムーズにログインでき、とても便利です。

ディスプレイ&キーボード

IPSパネル搭載

ディスプレイのサイズは13.3インチで、光沢のあるグレアパネルとなっています。

ディスプレイの解像度はWUXGA(FHD+・1920×1200)、ディスプレイ比率は16:10と、最近はやりのスタイル。主流のフルHD(16:9タイプ)よりもやや縦長なので、一度に表示できる情報量が多く、スクロールの手間が省けるのは便利ですね。

ディスプレイのパネルには、高発色&高コントラストのIPSパネルを採用。輝度は300nitと明るく、くっきり鮮やかな映像クオリティも相まって、動画鑑賞がよりはかどります。さらに、ディスプレイの色域はsRGB 100%と広く、動画や画像編集にも最適です。

IPSパネルということで視野角も広く、横から覗いても色むらがほとんどないのもグッド。タブレットモードなど様々な角度から使う機会の多い2in1タイプとの相性はバツグン!

白色LED内蔵キーボード

横幅が狭い13インチボディということで、テンキーは非搭載。両サイドにスピーカーが配置されており、音がこもりにくく、デザイン面でもいいアクセントになっています。

各キーは大きめに造られていますが、スピーカーが場所をとっており、Enterキー周りが窮屈。。ただし、配置そのもは基本的に素直で、キーピッチも約18.5mmと標準的な間隔が確保されており、誤爆の心配はまずありません。

最近では、電源ボタンがキーボード内に配置されているモデルもありますが、このモデルでは、右サイドに独立して設置されているので、押し間違いがないのはグッド。

ファンクションキーの内容も充実しており、電卓キーやカスタマイズ可能なキーを装備。さらにファンクションキーのロック機能も備えており、とても便利です。

キーストロークはやや深く、適度に反発もあり、打鍵感は上々です。なお、キーボード面の剛性は普通レベルで、タイプ圧が強い方だとたわんでしまいます。

ちなみに、トレンドの白色LEDを内蔵しています。薄暗い場所でタイピングしやすくなるだけでなく、見た目も華やかになり、高級感がさらにアップ。もちろん、ファンクションキーで2段階+OFFの切り替えが可能なので、LEDが苦手な方も安心。

スムーズなタッチパッド

タッチパッドは、パッド部分とクリックボタンが一緒になった、オーソドックスな一体型タイプとなっています。

タッチパッドはサラサラした材質で、カーソル操作はとてもスムーズ。クリックボタンもカチカチと軽い力で反応し、クリック音も静かで、申し分のない完成度です。

しっかり押し込まないと反応しない、クリック音が大きいモデルもちらほらありますが、そんな心配は全くありません。

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。

CINEBENCH

まずは、3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。

このモデルでは、AMDの第7世代8コア16スレッドCPU・Ryzen 7 7730Uを搭載。

最新のRyzen 7000シリーズCPUではありますが、2世代前となる”ZEN 3アーキテクチャ”をベースにしています。言ってしまえば、第5世代の8コア16スレッドCPU・Ryzen 7 5825Uのクロックアップバージョンということですね。

スリム&コンパクトボディということで、実際の性能は控えめ。参考までに、Ryzen 7 5825Uと比較すると、シングルスコアは約3%、マルチスコアは約11差をつけられています。

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。

DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)それぞれの条件で測定することができます。

このCPUは、高性能のグラフィック・Radeon Graphicsを内蔵しています。ドライバのあたりが悪いのか、スコアがイマイチ伸びず、インテルの高性能内蔵グラフィック・Iris Xe Graphicsに比べ、スコアは落ちてしまいます

総合スコア Graphics
Score
CPU/Physics
Score
Combined
Score
Time Spy 1410 1241 6281
Fire Strike 3521 3828 17306 1260
Night Raid
14401 15858 9471
Sky Diver 12349 12137 14453 11363
Cloud Gate 21280 26631 12494
Ice Storm 125994 167523 67462

PCMark 10

【PCMark 10】は、ブラウジング・ビデオチャット・動画や画像の編集作業・軽めの3Dゲームなど、一般的な用途での性能を測るソフトです。

ブラウジングや各種編作業など、基本的なタスクを快適にこなせる目安はスコア3000以上となりますが、余裕でクリア。スコア5000半ばの非常に高いスコアをマークしています。ブラウジングやオフィス作業などの軽作業から、動画・画像編集などのヘビーな作業も余裕でこなせる性能です。

なお、Ryzen 7 5825Uと比較すると、総合スコアは約5%下回り、編集系のスコアは約14%差と大きくなります。

TMPGEnc Video Mastering Works 7

【TMPGEnc Video Mastering Works 7】を利用し、再生時間6分30秒のMJPEG動画をMP4形式に変換する時間を計測しました。結果は秒で表記しています。

エンコーダーはx264(H.264)およびx265(H.265)を利用し、それぞれ2パス・1パス・VCEでエンコードしています。なお、VCEはグラフィック機能を利用した高速エンコード機能のこと。

H.264(フルHD) 2Pass 1Pass VCE
Ryzen 7 7730U 1384 701 167
Ryzen 7 5825U 1065 566 145

まず軽めのH.264をチェック。Ryzen 7 7730Uのパフォーマンスがイマイチ伸びず、CPU性能が重要になるソフトウェアエンコード(2Pass・1Pass)では、Ryzen 7 5825Uに約19~23%差をつけられています。

また、グラフィック機能を利用したハードウェアエンコードでも、約13%差となっています。

H.265(フルHD) 2Pass 1Pass VCE
Ryzen 7 7730U 2584 1269 166
Ryzen 7 5825U 1886 934 147

重量級のH.265も同じような傾向で、両者の差はソフトウェアエンコードで約26~27%、ハードウェアエンコードでは約11%となっています。

Lightroom Classic CC

【Lightroom Classic CC】を使い、200枚のRAW画像(5760×3840ドット、CR2形式)をDNG形式に変換する時間と最高画質のJPEG画像に書き出す時間をそれぞれ計測しました。結果は秒で表記しています。

JPEG書き出しの際は“スクリーン用・標準”のシャープネスを適用しています。シャープネス処理が以外とCPUに負担をかけるため、特にCPUの性能が重要になります。

CR2→DNG CR2→JPEG
Ryzen 7 7730U 28 169
Ryzen 7 5825U 24 174

画像変換もCPU勝負ですが、形式によって結果が異なり、軽めのDNG変換ではRyzen 7 5825Uが約14%、重量級のJPEG変換ではRyzen 7 7330Uが約3%早く変換を完了しています。

Ryzen 7にしてはやや物足りないですが、実用面では十分使える性能です

VALORANT(ヴァロラント)

測定条件

解像度:WUXGA/WXGA

ゲーム設定:高/中/低(アンチエイリアス”FXAA”、異方性フィルタリング”16x”)

 プレイモード:アンレート

平均(最低)fps
WXGA 155(128)fps 166(145)fps 184(150)fps
WUXGA 111(94)fps 120(104)fps 132(118)fps

ノートでも動かせる超軽量級のFPSゲームです。競技性の高いゲームなので、できれば100fps以上は欲しいところ。

トップクラスに軽いゲームということで、WUXGAでも平均100fps以上を狙えます。ただし、ディスプレイは60Hz出力なので、最高でも60fps止まりという点には注意です。

FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)

最高品質 高品質 標準品質
HD 5309 6853 8416
フルHD 3058 3950 5302

知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。

重めのゲームなので、いずれの設定でもスコア9000オーバーならず。ただし、HDでスコア8000台まで伸びており、以前の内蔵グラフィックに比べだいぶ性能は進化しています。

CrystalDiskMark

【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

このモデルでは、大容量の512GB SSDを搭載しています。一般的な256GBの約2倍のもなり、動画や画像などかさばるデータ類を多めに保存することができ、とても便利。なお、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプで、メーカーはサムスンとなっています。

実際の速度ですが、シーケンシャル(連続データ)・ランダムの読み書きともには標準的な速度となっており、トータルではスタンダードクラスのNVMe SSDといった感じですね。

もちろん、SSDということで動作はとても快適。実際OSの起動からアプリの動作までサクサク動きます

温度

FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。

冷却に余裕がなく、ピーク時では限界の100℃台ながら、クロックは2.7GHzと控えめ。スリム&コンパクトボディなのでやむなしといったところですが、クロックの低さが性能に直結しています。

動作音

CINEBENCH R23実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ

50デシベルが一つの区切りとなりますが、ピーク時でも50.2デシベルとほぼきっかり。ファンは高速回転しているものの、耳障りなノイズは控えめなので、さほど気にならないレベルですね。

ちなみに最小時では46.7デシベルとありますが、アイドルなのでほぼ無音です。

バッテリー持続時間

「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、実際の使用感に近い設定にしています。

  • 電源設定:インテリジェント・クーリング、トップクラスの電力効率
  • バックライト:40%
  • 10秒ごとにキー入力
  • 1分ごとに無線LAN経由でネット接続

結果は約9時間20分をマーク。モバイルノート目安となる10時間に近い結果となっており、出先でも十分使えるレベルです。より長くということであれば、バッテリー省電力モードを活用しましょう。

便利なユーティリティーソフトを完備

システム管理ツールとして”Lenovo Vantage”が用意されています。動作モードや各種デバイスの設定からシステムの更新などサポートに至るまで、このアプリで全て設定でき、とても便利です。

サウンドシステムには、有名どころの”Dolby”を採用しています。Lenovo Vantageでは使う場面に応じ、ワンタッチで簡単に変更できるほか、Dolbyの専用アプリで好みのサウンドを設定できます。

なお肝心のスピーカーの音質ですが、低音~高音までよく伸び、重低音も再現。さらに、音質に厚みがあり、サラウンドも効いているので、内蔵スピーカーにしてはクオリティ高めです

まとめ&関連モデル

唯一無二の斬新な布張りボディは、オシャレで触り心地も良く、これだけでも十分に価値があります。ハイクオリティのディスプレイやバックライト付きキーボード、指紋認証センサーなど機能や装備も非常に充実しており、プレミアムモデルにふさわしい高いクオリティを実現しています。

価格は9万円台~(Ryzen 5搭載モデル)と安く、コスパ◎。フレキシブルに使える2in1タイプの13インチモバイルノートならまずおすすめです。

Yoga 6 Gen.8 13.3型[Ryzen 5搭載]

【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
14.0インチ WUXGA ノングレア IPS
■CPU:Ryzen 5 7530U
■メモリ:8GB(LPDDR4X-4266)
■グラフィック:Radeon Vega RX 7(CPU内蔵)
■ストレージ:SSD 256GB(PCIe NVMe)
■価格:99,165円(税・送料込)~

6コア12スレッドのRyzen 5 7530Uを搭載したスタンダードモデル。Ryzen 7との差は約20%ほどで、普段使いならまずおすすめ。

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