HP OMEN 16-wf0000をレビュー 240Hzディスプレイ搭載!充実した装備を誇る高コスパのRTX 4060搭載ゲーミングノート

今回はHPの【HP OMEN 16-wf0000】をお借りしました。超高速の240Hzディスプレイを装備した、RTX 4060搭載のコスパモデルをチェックしてみましょう。

目次

スペック

HP OMEN 16-wf0000 パフォーマンスモデル
カラーシャドウブラック
サイズW369×D259.4×H23.5mm
重量約2.44kg(実測2367g)
OSWindows 11 Home
CPUCore i7-13700HX(16コア24スレッド・定格2.3/最大4.7GHz)
メモリ16GB(8GB×2・DDR5-4800)
ストレージ1TB SSD(PCI-e NVMe Gen.4)
グラフィクスRTX 4060(GDDR6 8GB)
ディスプレイ16.1インチ、WQHD(2560×1440)、ノングレア、IPS、240Hz、G-Sync
インターフェースThunderbolt 4 with USB4 Type-C 40Gbps×2、SuperSpeed USB Type-A 5Gbps×2、HDMI 2.1×1、LANポート×1、マイク入力/ヘッドフォン出力×1
光学ドライブ×
カメラHP Wide Vision HD Webcam (約92万画素)
スピーカー内蔵デュアルスピーカー(Bang & Olufsen)
キーボードバックライト日本語キーボード(4ZONE RGBライティング)
Wi-FiIEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth5.3
バッテリー最大4時間45分
保証1年(最大3年)
価格272,800円198,000円(税込)
※2024年2月10日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
付属品

電源アダプタ(280W・692g)/電源ケーブル(122g)/各種マニュアル

外観

大型化で冷却性能アップ

基本的に前モデルをベースにしており、ボディの素材には金属(アルミ)&樹脂の2種類を採用。上位ブランドということで、オール樹脂ボディの下位ブランド”VICTUS”としっかり差別化されています。

ベース部分(底面除く)はタフな金属製なので、とても頑丈。一方、天板は樹脂ということで剛性が弱く、開け閉めの際に若干たわみが生じてしまいます。

冷却性能を強化するため、前モデルより奥行きを大きくすることで、冷却機構を大型化しているのがポイント。排気グリルがヒンジからせり出したダイナミックなフォルムへチェンジしています。

前モデルは16インチモデルにしては小ぶりでしたが、新モデルは標準的なサイズとなっています。

サイズ・重さ的に持ち運びしやすいとは言えないので、大きめのリュックサックに入れて携帯しましょう。

底面はこんな感じ。デュアルファン&4方向排気の構成となっており、熱くなりがちなCPUとGPUを強力に冷やします。

機能美重視のシンプルボディ

デザインは、ストレートボディに天板のOMENロゴのみと非常にシンプル。派手になりがちな排気グリルも、本体と一体化しており、とても控えめ。

機能美重視のスマートなデザインに仕上げており、使う人やシーンを選びません。エッジ加工でスピード感あふれるデザインのVICTUSとは対照的です。

なお、天板とキーボード面はマットな仕上がりなので、滑りにくくなっています。ただし、指紋汚れなどが付きやすいのはネック。

充実したインターフェース

USBは左右・背面にあわせて4ポートと、大型モデルにしては少なめ。ただし、Type-Cポートのほか、オーソドックスなType-Aも装備しており、様々な周辺機器を接続できます。

高速規格にはバッチリ対応しており、背面のType-Cポート2基は、40Gbpsの超高速転送に対応した”Thunderbolt 4”となっています。1基ではなく2基というのは、さすが最上位グレードといったところ。

画像出力端子はHDMIのみですが、Type-CポートはDisplayPort出力を兼ねているので、複数画面の出力も可能です。

ちなみに、背面のポートの配置も地味ながら◎。特にかさばりがちな画像端子・LANポート・電源ポートが後ろに搭載されているので、ケーブルの取り回しがしやすく、まさにストレスフリーですね。

そのほか、カメラ部分にプライバシーシャッターを装備しています。

使わないときはシャッターを閉めることで、不正アクセスなどからプライバシーを保護することができます。デバイス機能のON/OFFではなく、物理的にシャットアウトするのでとても安心ですね。

ディスプレイ&キーボード

目に優しい大画面&高解像度ディスプレイ搭載

ディスプレイサイズは16.1インチ、解像度はWQHD(2560×1440)の大画面&高解像度ディスプレイを搭載しており、高い没入感を実現しています。一般的な15.6インチとの差はわずか0.5インチですが、これだけでもだいぶゆとりを感じさせますね。

ちなみに、解像度が高いと精細な映像を描写できるほか、一度に表示できる情報量も多くなり、作業がよりはかどります。上のイメージは、WQHD(2560×1440)とフルHD(1920×1080)を比較したものですが、その違いは一目瞭然です。

パネルは、優れた発色と高いコントラストを誇るIPSパネル採用し、輝度も300nitと明るめ。くっきり鮮やかな映像クオリティで、ゲームとの相性はバツグン。

また、色域はsRGB 100%と広めなので、動画や画像編集にも最適です。

ちなみに、このモデルでは、TÜVの”Eyesafe認証”を受けた、目に優しいブルーライト低減パネルを搭載しているのがポイント。

液晶パネル自体がブルーライトを低減するので、別途フィルムを用意したり、ディスプレイの発色を変えたりする必要がありません。自然な発色と目の疲れにくさを両立した、優れたパネルとなっています。

爆速!240Hz出力対応

ディスプレイのリフレッシュレートは、前モデルの144Hzから240Hz出力にパワーアップ!

240Hzディスプレイは、1秒間に描写できる回数が通常の60Hzディスプレイの4倍以上!144Hzのさらにその上を行く滑らかな描写で、ゲームのプレイ精度が上がります。特に動きの激しいFPSゲームにはうってつけです。

ただし、そのハードルはかなり高く、240Hzディスプレイをきっちり生かせるのは、軽めのFPSゲームなど一部のものに限られてしまいます。

さらに”G-Sync”に対応しているのもポイント。G-SyncとはNVIDIAの映像同期技術のことで、スタッター(カクつき)やテアリング(分断)を抑え、正確なゲーミングを実現します。高リフレッシュレートディスプレイとの相乗効果で、快適そのものです。

本格派キーボード

横幅の広い16インチタイプながら、テンキーレスタイプを採用しています。

あまりなじみがないかもしれませんが、シンプル&高い操作性でゲーマーに人気のタイプ。ゲーミングキーボードではテンキーレスタイプが多く出回っているほどです。まさにゲーミング特化の本格派仕様といったところですね。

テンキーが無い分余裕があり、各キーは大きめに造られ、キーピッチは18.5mmと標準的な間隔をしっかり確保。配置そのものも素直なので、誤爆の心配はまずありません。余談ですが、一般ノートのようにキーピッチは19mmが理想なのですが、ゲーミングノートだと18.5mmばかりなのは残念ですね。

なお、電源ボタンはキーボード内に配置されていますが、他のキーに比べ固めで、しっかり押し込まないと反応せず、特に問題ない感じです。

ちなみに、ファンクションキーの内容はかなり充実しています。

基本的なものにプラスして、Windowsロックキー・タッチパッドロックキー・電卓キーのほか、OMEN Gaming Hubの起動キーを装備しており、とても便利です。

キーストロークはやや深めで、適度に反発があり、どちらかというと一般ノートに近い操作感。なお、キーボード面の剛性は高く、安定して操作できるのは好印象。

もちろん、最上位グレードらしく、フルカラーLED内蔵のド派手なキーボードを搭載。

付属アプリの”OMEN Light Studio”にて、カラーやアニメーションの設定が可能。カラーはブロック単位で設定でき、4ブロックに分割されています。

完成度の高いタッチパッド

タッチパッドは、クリックボタンとパッド部分が一緒になった、一体型タイプとなっています。

パッド部分はサラサラした材質で、カーソル操作はとてもスムーズ。また、クリックボタンも軽く押すだけで反応し、一体型にありがちなバタつき感などは一切なし。トータルで非常に高い完成度を実現しています。

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。

RTX 4060搭載

ゲームの要となるグラフィック機能(GPU)には、NVIDIAのRTX 4060(125W)を搭載。ミドルクラスのGPUで、フルHDで高いパフォーマンスを発揮します。

RTXシリーズでは、”RTコア”と”Tensorコア”を搭載しているのが特徴です。

RTコアは”レイトレーシング技術(RT)”に対応しており、反射・影・ライティングなどをリアルに再現可能。ゲームでのイメージを見てもわかるように、ON・OFFではだいぶ違います。

また、AI機能のTensorコアは”DLSSモード”に対応しており、低い解像度でレンダリングした映像をアップスケーリングし、さらにアンチエイリアスを最適化することで、フレームレートを大幅に向上させることができます。ゲームの快適性が目に見えて上がり、とても便利。

そのほか、RTXシリーズはOptiXにも対応しているのもポイント。Blenderなどの3DCG作成ソフトでは、RTコアを活用した高速レンダリングや、Tensorコアを活用した高速のノイズ除去機能を搭載し、ヘビーなCG作成作業で高いパフォーマンスを発揮します。

RTX 4000シリーズはDLSS 3&AV1エンコードに対応

RTX 4000シリーズは機能面がさらに強化され、DLSS 3&AV1エンコードに対応しています

DLSS 3というのは従来のDLSS 2の発展型で、GPUコアに内蔵された”Optical Flow Accelerator”を使い、映像のフレーム間に中間フレームを補完する技術のこと。アップスケーリング+フレーム補完で描写の負荷を大きく軽減し、フレームレートを大幅に上げることが可能です。

ウルトラヘビー級のゲーム・Cyberpunk 2077では、約4倍以上もパフォーマンスが向上するなど、RTX 3000シリーズに対し大きなアドバンテージとなっています。

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23は、3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフトです。CPUのシングル・マルチ性能をチェックできます。

このモデルでは、インテルの第13世代16コア24スレッドCPU・Core i7-13700HXを搭載しています。最新の”Raptor Lake-H”をベースにした、最上位となるHXシリーズのCPUですね。

第12世代の設計を踏襲しており、高性能の”P-コア”と省エネの”E-コア”を搭載した、Wコア構成を引き続き採用。そのうえでE-コアを倍増し、16コア24スレッド構成と大きくコア・スレッド数が増加しています。また、動作クロックも大きく引き上げられ、前世代からさらにパフォーマンスが向上しています。

その実力ですが、マルチスコアが18000台と低め。。

前世代の”Alder Lake-H”をベースにした、14コア20スレッドのCore i7-13700Hと比較してみると、マルチスコアは約2%上回るにとどまっています。

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。

DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・DirectX 12 Ultimate(Speed Way)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。

エントリークラスのRTX 4050よりも約20%性能が高く、VRAM(グラフィックメモリ)を8GBと多めに搭載しているので、最新ゲームにもしっかり対応できます。

ちなみに、RTX 4050はVRAMが6GBと少なめなので、ゲームによっては容量不足でフレームレートが大きく下がることも。フルHDでゲームを楽しむなら、RTX 4060がまずおすすめです

TotalGraphicsCPU/PhysicsCombined
Speed Way2627
Port Royal5828
Time Spy Extreme507749296127
Time Spy107691044113106
Night Raid5949012194915245
Fire Strike Ultra60855937308643018
Fire Strike Extreme1194012468303395362
Fire Strike23913259113040012599
Sky Diver58360742543087145967

FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)

最高品質高品質標準品質
フルHD215432517527754
WQHD161581996323903

知名度バツグンの国内産MMORPGで、スコア9000以上で平均60fps以上をキープできます。

フルHDでは安定感が非常に高く、スコア20000オーバー、平均154fpsをマーク。さすがに240Hzディスプレイをフルに生かすことはできませんが、これだけでれば十分すぎます。

なお、WQHD・最高設定では平均110fpsと、平均100fps以上をキープする安定ぶり。RTX 4070ほどではないにしろ、WQHDでのゲーミングにも対応可能です。

Armored Core 6(アーマードコア6)

測定条件

ゲーム設定:最高/高/中

プレイモード:密航

平均(最低)fps最高
フルHD105(82)fps114(88)fps113(85)fps
WQHD75(64)fps93(76)fps103(80)fps

標準的なグラフィック負荷のアクションゲームです。基本的に平均60fps出ればOKですが、対人戦なら平均100fps以上がベター。

フルHDではマックスの120fpsには届かないものの、平均100fps以上をキープし、安定感バツグン。WQHDも実用的な性能ですが、平均100fpsともなるとハードルが上がる感じ。

Assassin’s Creed Mirage(アサシン クリード ミラージュ)

測定条件

ゲーム設定:最高/高+/高

プレイモード:ベンチマークモード

平均(最低)fps最高高+
フルHD90(58)fps102(71)fps119(80)fps
WQHD64(47)fps75(52)fps82(57)fps

やや重めのアクションゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。なお、DLSSに対応していますが、逆効果なのでOFFにしています。

フルHDでは平均90fps以上と、やはり安定感の高さ光ります。WQHDではパフォーマンスがガクッと落ち込みますが、それでも平均60fpsをしっかりキープ。最低fpsを考えると、高+設定がおすすめ。

Palworld(パルワールド)

測定条件

ゲーム設定:最高/高/中(DLSS”クオリティ”)

プレイモード:風立ちの丘を探索

平均(最低)fps最高
フルHD95(49)fps99(54)fps116(52)fps
WQHD62(34)fps61(39)fps83(55)fps

やや重めのアクションゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

フルHDは平均90fpsオーバーと変わらず安定していますが、WQHDでは平均60fpsギリギリまで落ち込み、DLSSのアシストが必要になります。

DLSS

平均(最低)fps最高
フルHD115(58)fps118(53)fps119(56)fps
WQHD74(55)fps76(55)fps104(59)fps

DLSSを有効にした際の結果です。

fpsは最大約25%向上し、フルHDでは平均100fpsをきっちり超え、WQHDでも平均70fps以上と安定しています。WQHDでは最低fpsも上がっているのがいいですね。

Cyberpunk 2077(サイバーパンク 2077)

測定条件

ゲーム設定:ウルトラ/高/中(RT”ウルトラ・サイコ”/DLSS”クオリティ”)

プレイモード:市街地中心部を移動

平均(最低)fpsウルトラ
フルHD65(56)fps77(64)fps89(74)fps
WQHD39(35)fps48(44)fps57(52)fps

現状では最強レベルとなるウルトラヘビー級のFPSゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

このクラスのゲームともなると、DLSS無しではWQHDで平均60fpsを超えることが厳しくなります。それでもフルHDで平均60fps以上をキープできるのは頼もしい限り。

DLSS

平均(最低)fpsウルトラ
フルHD121(98)fps142(131)fps161(146)fps
WQHD90(79)fps96(88)fps106(100)fps

DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。

効果は最大約2.3倍にもなり、WQHDで平均90fps以上と安定感が格段に上がります。フルHDでは高リフレッシュレートディスプレイも生きてきますね。

なお、フレーム補完なしだと、WQHD・ウルトラ設定で平均54fpsなので、その差は一目瞭然。

RT

平均(最低)fpsウルトラ
フルHD28(24)fps30(25)fps30(25)fps
WQHD16(15)fps17(14)fps31(26)fps

RT機能を有効にした際の結果です。

通常モードの重さ+反射・影・ライティングのフルセットということで、とんでもなく重く、全く歯が立ちません

RT+DLSS

平均(最低)fpsウルトラ
フルHD84(75)fps85(75)fps86(76)fps
WQHD60(53)fps61(53)fps63(57)fps

RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。

フレーム補完の効果が非常に大きく、最大約3.8倍もfpsが向上し、WQHDでは平均60fpsをクリア。ただし、余裕を持たせるならフルHDがおすすめです。

ちなみに、フレーム補完なしだとWQXGA・ウルトラ設定で平均31fpsまでしか伸びません。

BIOHAZARD RE:4(バイオハザード RE:4)

測定条件

ゲーム設定:最高/高/中(RT”高品質”/FSR”クオリティ”)

プレイモード:最初の村を移動

平均(最低)fps最高
(テクスチャ品質”高・8GB”)

(テクスチャ品質”高・4GB”)

(テクスチャ品質”中”)
フルHD95(47)fps99(48)fps104(50)fps
WQHD60(45)fps68(44)fps70(44)fps

重量級のアクションゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

フルHDでの安定感は言わずもがな、WQHDでも平均60fpsを超えてきますが、FSRでしっかり底上げしたいところです。

なお、RTX 4050はVRAMが少ないので安定性に欠け、高設定でギリギリ平均60fpsを超えるなど、最新ゲームにはパワー不足です。

FidelityFX Super Resolution(FSR)

平均(最低)fps最高
(テクスチャ品質”高・8GB”)

(テクスチャ品質”高・4GB”)

(テクスチャ品質”中”)
フルHD114(82)fps121(81)fps119(77)fps
WQHD78(44)fps86(51)fps88(41)fps

FSRを有効にした際のfpsです。FSRはDLSSに近い機能で、アップスケーリングによりフレームレートを上げることができます。Tensorコア不要の汎用性が高い技術で、最近では採用するタイトルも増えています。

fpsは最大約30%向上し、フルHDでは平均100fpsをしっかり超え、WQHDでは平均70fps以上と安定感が大きく向上します。

RT

平均(最低)fps最高
(テクスチャ品質”高・8GB”)

(テクスチャ品質”高・4GB”)

(テクスチャ品質”中”)
フルHD74(5)fps78(35)fps85(37)fps
WQHD48(4)fps61(33)fps62(27)fps

RT機能を有効にした際の結果です。

レイトレーシングだとVRAMを非常に多く使い、最高設定だと動作が不安定になるため、高設定でのプレイがおすすめ。なお、負荷そのものは軽めなので、ギリギリではあるものの、WQHDで平均60fpsを超えてきます。

RT+FSR

平均(最低)fps最高
(テクスチャ品質”高・8GB”)

(テクスチャ品質”高・4GB”)

(テクスチャ品質”中”)
フルHD85(9)fps95(45)fps95(41)fps
WQHD63(7)fps71(38)fps76(40)fps

RT機能とFSR機能を同時に有効にした際の結果です。

FSRを有効にしても最高設定での安定性の悪さは変わらず、高設定がおすすめ。FSRは描写負荷が下がるのですが、根本的にVRAMが足りず、12GBが理想的な容量です。

VALORANT(ヴァロラント)

測定条件

ゲーム設定:高/中/低(アンチエイリアス”FXAA”、異方性フィルタリング”16x”)

プレイモード:アンレート

平均(最低)fps
フルHD495(354)fps597(482)fps667(593)fps
WQHD366(266)fps398(307)fps430(321)fps

超軽量級のFPSゲームです。競技性の高いゲームなので、できれば100fps以上は欲しいところ。

普通のノートPCでも動かせるほど軽いので、ゲーミングノートなら超余裕。240Hzディスプレイをフルに生かせます

OVERWATCH 2(オーバーウォッチ 2)

測定条件

ゲーム設定:エピック/ウルトラ/高(DLSS 3”67%”)

プレイモード:練習場

平均(最低)fpsエピックウルトラ
フルHD189(123)fps292(197)fps415(124)fps
WQHD131(101)fps186(148)fps257(188)fps

超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

軽いゲームなので、DLSS無しでも非常に高いfpsをマーク。なお、WQHDで240Hzディスプレイをフルに生かすなら、DLSS 3を有効にしましょう。

DLSS

平均(最低)fpsエピックウルトラ
フルHD227(121)fps366(192)fps479(259)fps
WQHD175(113)fps251(185)fps315(169)fps

DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。

fpsは最大約35%向上し、WQHD・ウルトラ設定なら240Hzディスプレイをフルに生かせます。エピックは意外に重いので、ウルトラ設定がおすすめですね。

Apex Legends(エーペックス レジェンズ)

測定条件

ゲーム設定:最高/低(fpsリミット解除)

プレイモード:射撃訓練場

平均(最低)fps最高
フルHD225(180)fps282(244)fps
WQHD163(134)fps198(154)fps

標準的なグラフィック負荷のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

フルHDでは240Hzディスプレイを生かすことができ、WQHDでも対戦で十分使えるレベルのfpsをマークしています。FPSゲームは比較的軽めのものが多く、高リフレッシュレートディスプレイも余裕ですね。

Fortnite(フォートナイト)

測定条件

ゲーム設定:最高/高/中(アンチエイリアス”TAA”・レンダリング解像度100/DLSS”クオリティ”)

プレイモード:バトルロイヤル

平均(最低)fps最高
フルHD106(55)fps134(60)fps138(58)fps
WQHD66(50)fps91(66)fps121(50)fps

やや軽めのFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

最高設定が重いものの、フルHDでは平均100fps以上をきっちりキープ。WQHDでは息切れ気味で、高設定なら平均90fps台と安定します。

このゲームは最低fpsの落ち込みがどうにも気になりますね。

DLSS

平均(最低)fps最高
フルHD138(57)fps134(56)fps144(68)fps
WQHD103(51)fps128(64)fps135(58)fps

DLSS機能を有効にした際の結果です。

fpsは最大約56%向上し、WQHDで平均100fpsを超えるようになり、高設定なら高リフレッシュレートディスプレイも生きてきます。新しいグラフィックエンジンでは負荷が大幅に向上し、240Hzディスプレイを生かすのは厳しくなりました。

ちなみに、レイトレーシングを有効にしても結果がほとんど変わらないので、省略しています。

Call of Duty: Modern Warfare III(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3)

測定条件

ゲーム設定:極限/ウルトラ/バランス(DLSS”クオリティ”)

プレイモード:マルチプレイ(インベージョン)

平均(最低)fps極限ウルトラバランス
フルHD127(94)fps124(90)fps157(107)fps
WQHD81(51)fps85(65)fps113(86)fps

やや重めのFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

フォートナイトと同じような傾向で、フルHDでは余裕で平均100fpsを超えてきますが、WQHDではDLSSが必要になります。

DLSS

平均(最低)fps極限ウルトラバランス
フルHD146(100)fps150(102)fps152(107)fps
WQHD101(70)fps103(71)fps123(95)fps

DLSS機能を有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応していますが、WQHDでは逆効果のため、フルHDのみフレーム補完を有効にしています

fpsは最大約25%向上し、WQHDで平均100fpsをクリア。ただし、高リフレッシュレートディスプレイを生かすならフルHDがおすすめ。

CrystalDiskMark

CrystalDiskMarkは、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

このモデルは、1TBの超大容量SSD(Western Digital)を搭載しています。容量は標準的な512GBの約2倍にもなり、50GB以上のゲームがざらにある現状でも、容量不足で困る心配はまずありません。SSDは爆速の”NVMe Gen.4”規格を採用する本格派仕様で、気合が入っています。

その実力ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きは、最大6000MB/sオーバーと爆速。一方、ランダムの読み書きは標準的な速度となっており、トータルで見るとスタンダードなGen.4 SSDといったところです。

SSDということで実際の動作はとても快適。ゲームのロード時間も短く、各種アプリの動作もサクサク動きます。

温度

FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。

CPUの動作クロック(P-コア)は3.6~3.8GHzと控えめながら、温度は90℃前後と高め。一方、GPUは80℃台前半と安定した温度をキープしています。

こちらがCINEBENCH R23実行時の温度です。

100%のフルロード時では、コアの温度が99℃と限界ギリギリながら、クロックは2.7~2.8GHzと低くなっており、どうにもCPUの冷却が弱い感じですね。。CINEBENCH R23のスコアがイマイチ伸びないのは、このあたりも関係ありそうです。

動作音

FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ。

55デシベルを超えるとファンノイズが気になりますが、ピーク時はで60.6デシベルと大きく上回っています。

ファンは豪快に回転していますが、耳障りな甲高いノイズは無し。そのわりにCPUがイマイチ冷えない…というのはさておき、十分許容範囲内ではあります。ゲーミングノートはうるさくてなんぼです。

ちなみに、最小時は46.9デシベル、アイドル状態なのでほぼ無音です。

バッテリー持続時間

bbenchでバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、軽作業を想定した設定にしています。

  • 電源設定:トップクラスの電力効率、ecoモード
  • バックライト:40%
  • 10秒ごとにキー入力
  • 1分ごとに無線LAN経由でネット接続

結果は約5時間をマークし、公称通りといったところ。ゲーミングノートでは標準レベルとなっており、出先で使う場合はバッテリー残量に注意です。

便利なユーティリティーソフトを完備

ゲームについては”OMEN Gaming Hub”が用意され、動作モードの設定やゲームプレイ時の動作の最適化などを行うことができます。

そほのか、パソコンのサポートツールとして”HP Support Assistant”が用意されており、ハードウェアの診断からサポートまでワンストップで実行できます

サウンドにもこだわっており、デンマークの高級オーディオメーカー”BANG & OLUFSEN”のサウンドシステムを採用。サウンド設定は”my HP”から調整できます。

肝心のサウンドクオリティですが、低音~高音域まで伸び、重低音もしっかり再現。音質も厚めかつクリアで、サラウンド効果も効いており、申し分のない見事なクオリティです

まとめ

240Hzディスプレイをはじめ装備が非常に充実しており、この内容で19万円台とコスパ◎!ワンランク上のRTX 4060搭載モデルとしておすすめです。

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