今回はマウスコンピューターの【NEXTGEAR JG-AG60(ホワイトモデル)】をお借りしました。ド派手で格安のRTX 4060搭載モデルをチェックしてみましょう。
スペック
NEXTGEAR JG-AG60(ホワイトモデル) | |
サイズ | W220×D411×H390mm |
重量 | 約8.6kg |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Ryzen 5 4500(6コア12スレッド・定格3.6/最大4.1GHz) |
メモリ | 16GB(16GB×2・DDR4-3200) |
ストレージ | 1TB SSD(PCIe NVMe) |
グラフィクス | RTX 4060(GDDR6 8GB、HDMI×1、DisplayPort×3) |
インターフェース | 上面:USB3.0(5Gbps) Type-A×2 背面:USB2.0×2 、USB3.0(5Gbps) Type-A×4 、USB3.1(10Gbps) Type-C×1、USB3.1(10Gbps) Type-A×1 |
電源 | 750W(80PLUS BRONZE) |
光学ドライブ | 非搭載 |
Wi-Fi | オプション |
保証 | 1年(最大3年) |
価格 | 137,500円~(税込) |
電源ケーブル/各種マニュアル
外観
美しいホワイトボディ
今はやりの”ホワイトケース”を採用しています。以前はブラックモデルばかりでしたが、最近では各メーカーで採用が相次いでいます。
見た目が華やかで美しく、ブラックボディよりもかなり見栄えがします。
大胆にカットされたクロスデザインのフロントパネルは、インパクトばつぐん。ゲーミングモデルらしい、かっこいい仕上がりです。なお、ケースそのものの造りは、通常のブラックケースと共通です。
ケースはコンパクトなミニタワーサイズですね。
実際に設置してみるとこんな感じで、ミドルタワーケースよりも高さが低く、デスクの上において使うのもあり。ちなみに、PC横のディスプレイの大きさは、23.8インチです。
クリアサイドパネル&ド派手なLEDファン装備
ホワイトケースでは、クリアサイドパネル(強化ガラス)&LEDファンが標準で搭載されています。
機能面でのメリットこそないものの、ゲームモデルなので、遊び心は大事。個人的にはLEDイルミネーションが見えると、とてもワクワクします!
※写真は撮影用です。トラブル防止のため、内部での作業は電源を切ってから行いましょう。
内部の装飾はLEDファンのみで、LEDイルミネーションバーは搭載していません。しかし、合計6基ものファンを搭載しているため、とても明るくド派手です。
ファンのカラーやアニメーションは10パターンと豊富に用意され、好みに応じて変えられるのはいいですね。天板のスイッチでかんたんに切り替えできるのも◎。
クリアサイドパネルは透明なので、着色ガラスよりLEDの輝きが映えるのもポイント。”NEXTGEAR”のロゴもばっちり決まっています。
ただ、LEDイルミネーション搭載モデルなら、消灯もセットでほしいところ。たいていのモデルは消せるようになっているので、できれば改善してほしいです。
高い冷却性能
熱くなりがちなゲーミングPCですが、前面がメッシュパネルになっており、通気性はバツグン。
合計6基ものファンで、フロントから吸気し、天板と背面から排気する強力なエアフローを生み出しており、内部に熱がこもりません。
底面を見てみるとこんな感じ。防振用のインシュレーターはそこまで大きくありませんが、特にビビり音などなく、機能性に問題ありません。
なお、ほこり対策として、天板と底面にダストフィルターが設置されています。マグネット式なので、簡単に取り外して丸ごと水洗いもできます。
充実したインターフェース
前面のインターフェースは天板配置となっており、どちらかというと下置きで便利。
インターフェースは充実しており、USBは10ポートも搭載。従来のType-Aのほか、小型&リバーシブルのType-Cポートも装備しており、周辺機器の接続にはまず困りません。
映像端子は、HDMI・DisplayPort×3と豊富なので、マルチディスプレイ構成もラクラクですね。
内部
チャンバー構造採用
内部にアクセスすると、この通りとてもスッキリした内部となっています。
これは”チャンバー構造”という方式で、通常はケース下部に配置されている電源や各種ベイを上部に集約。内部をスッキリさせエアフローを極限まで高めることにより、最小限の通気口・ケースファンで高い冷却性能を実現できます。
もちろん、裏配線にも対応しており、かさばる配線類はケースの裏側の配線スペースに通すことで、エアフローを妨げるものはなにもなし。まさにパーフェクトな内部構造です。
なお、拡張性は最低限で、2.5インチベイが2つだけです。ケース下部に3.5インチベイを置けるのでは…と思いますが、ゲーム特化の低価格モデルと考えれば、これはこれでアリ。
動画や画像編集では大容量HDDがあるとやはり便利なので、3.5インチベイが欲しい方は、別ブランド”G-Tune”のモデルを選びましょう。
ポイントを押さえたマザーボード
マザーボードはASRockの”B550M PRO4”を搭載。やや小型のMicroATX規格となっています。
ボードそのものの完成度も高く、熱くなりがちな電源周りとM.2 SSDスロットにはヒートシンクを装備し、熱をしっかり発散できるようになっています。さらに、PCIeスロットは金属パーツで補強されており、破損しにくいのもポイントです。
CPUクーラーは、AMD謹製の小型クーラーを搭載。冷却性能は低いですが、発熱が控えめなRyzen 5なので、全く問題ありません。
シングルファンのRTX 4060
グラボはNVIDIAのRTX 4060で、ZOTAC製のシングルファンモデルを搭載しています。RTX 4060 Ti以下は発熱が低いので、シングルファンでも十分ですね。
ちなみに、PCの心臓ともいえる電源には、750Wのブロンズクラス電源を採用しています。最大85%の電力変換効率を誇る省エネ電源で、ポイントはしっかり押さえています。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。
RTX 4060搭載
先にも紹介した通り、グラボはミドルクラスのRTX 4060を搭載。フルHD~WQHDでのゲーミングに対応します。
RTXシリーズでは、”RTコア”と”Tensorコア”を搭載しているのが特徴です。
RTコアは”レイトレーシング技術(RT)”に対応しており、反射・影・ライティングなどをリアルに再現可能。ゲームでのイメージを見てもわかるように、ON・OFFではだいぶ違います。
また、AI機能のTensorコアは”DLSSモード”に対応しており、低い解像度でレンダリングした映像をアップスケーリングし、さらにアンチエイリアスを最適化することで、フレームレートを大幅に向上させることができます。ゲームの快適性が目に見えて上がり、とても便利。
そのほか、RTXシリーズはOptiXにも対応しているのもポイント。Blenderなどの3DCG作成ソフトでは、RTコアを活用した高速レンダリングや、Tensorコアを活用した高速のノイズ除去機能を搭載し、ヘビーなCG作成作業で高いパフォーマンスを発揮します。
RTX 4000シリーズはDLSS 3&AV1エンコードに対応
RTX 4000シリーズは機能面がさらに強化され、DLSS 3&AV1エンコードに対応しています。
DLSS 3というのは従来のDLSS 2の発展型で、GPUコアに内蔵された”Optical Flow Accelerator”を使い、映像のフレーム間に中間フレームを補完する技術のこと。アップスケーリング+フレーム補完で描写の負荷を大きく軽減し、フレームレートを大幅に上げることが可能です。
ウルトラヘビー級のゲーム・Cyberpunk 2077では、約4倍以上もパフォーマンスが向上するなど、RTX 3000シリーズに対し大きなアドバンテージとなっています。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23は、3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフトです。CPUのシングル・マルチ性能をチェックできます。
このモデルでは、AMDの6コア12スレッドCPU・Ryzen 5 4500を搭載しています。
2世代前のCPUということで性能は低く、マルチスコアは10000に届きません。ただし、ゲーミングPCで重要なのはあくまでもグラボなので、極端な話CPUは添え物程度に考えましょう。予算重視ならなおさらです。
ちなみに、インテルの標準的なミドルクラスCPU・Core i5-13400(10コア16スレッド)と比較すると、シングルスコアは約37%、マルチスコアは約54%と大きく差をつけられています。
CPUの性能が高いとfps(フレームレート)が高くなるので、パフォーマンス重視なら、Core i5-14400(Core i5-13400のクロックアップ版)やRyzen 5 7500F(新世代の6コア12スレッドCPU)がおすすめ。
3DMARK
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・DirectX 12 Ultimate(Speed Way)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。
RTX 3060から約20%パワーアップ。フルHDでの安定感がさらに向上し、WQHDでのゲーミングにも対応できます。ゲーミングPCならまずこのクラスは押さえましょう。
Total | Graphics | CPU/Physics | Combined | |
Speed Way | 2685 | ー | ー | ー |
Port Royal | 6150 | ー | ー | ー |
Time Spy Extreme | 4736 | 5116 | 3336 | ー |
Time Spy | 10010 | 10820 | 7031 | ー |
Night Raid | 40605 | 77122 | 11025 | ー |
Fire Strike Ultra | 6137 | 5965 | 19524 | 3383 |
Fire Strike Extreme | 12486 | 13611 | 19435 | 5791 |
Fire Strike | 22861 | 28742 | 19444 | 10068 |
Sky Diver | 44269 | 73165 | 16989 | 28501 |
FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)
最高品質 | 高品質 | 標準品質 | |
フルHD | 16639 | 16385 | 17394 |
WQHD | 13760 | 14307 | 17064 |
4K | 7928 | 8886 | 13291 |
知名度バツグンの国内産MMORPGで、スコア9000以上で平均60fps以上をキープできます。
フルHDではスコア15000オーバー、平均123fpsをマークし、安定感バツグン。WQHDでも最高品質で平均98fpsをマークし、こちらも安定しています。ただし、4Kはさすがにきついですね。
十分実用的な性能ですが、フルHDでのスコアが17000で頭打ちというのはやはり物足りないですね。他のゲームでもそうなのですが、CPUの性能はもうちょいほしいというのが本音です。
Armored Core 6(アーマードコア6)
ゲーム設定:最高/高/中
プレイモード:密航
平均(最低)fps | 最高 | 高 | 中 |
フルHD | 94(74)fps | 101(84)fps | 99(82)fps |
WQHD | 78(70)fps | 94(85)fps | 96(81)fps |
4K | 42(40)fps | 50(47)fps | 55(51)fps |
標準的なグラフィック負荷のアクションゲームです。基本的に平均60fps出ればOKですが、対人戦なら平均100fps以上がベター。
フルHD~WQHDなら平均100fpsを狙えます。ただし、マックスの120fpsとなると話は別で、フルHDならRTX 4060 Ti、WQHDではRTX 4070が必要になります。
Assassin’s Creed Mirage(アサシン クリード ミラージュ)
ゲーム設定:最高/高+/高
プレイモード:ベンチマークモード
平均(最低)fps | 最高 | 高+ | 高 |
フルHD | 76(51)fps | 82(57)fps | 103(80)fps |
WQHD | 68(37)fps | 73(49)fps | 82(55)fps |
4K | 60(34)fps | 61(40)fps | 61(41)fps |
やや重めのアクションゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。なお、DLSSに対応していますが、逆効果なのでOFFにしています。
意外なことに4Kでも平均60fpsをクリアしますが、ギリギリなのでWQHDまでといったところですね。最低fpsを考えると、高+設定がおすすめ。
Palworld(パルワールド)
ゲーム設定:最高/高/中(DLSS[フルHD&WQHD]”クオリティ”・DLSS[4K]”パフォーマンス”)
プレイモード:風立ちの丘を探索
平均(最低)fps | 最高 | 高 | 中 |
フルHD | 85(61)fps | 84(63)fps | 92(71)fps |
WQHD | 61(53)fps | 62(54)fps | 79(70)fps |
4K | 34(30)fps | 34(30)fps | 42(32)fps |
やや重めのアクションゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
フルHDは平均80fps台と安定していますが、WQHDでは平均60fpsギリギリまで落ち込み、DLSSのアシストが必要になります。
DLSS
平均(最低)fps | 最高 | 高 | 中 |
フルHD | 98(74)fps | 89(72)fps | 93(74)fps |
WQHD | 76(62)fps | 80(68)fps | 92(80)fps |
4K | 60(50)fps | 65(58)fps | 73(63)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。
4Kでの効果が特に大きくなっており、fpsは最大約91%向上し、4Kでは平均60fpsをクリアします。ただ、余裕を持たせるなら、やはりWQHDがおすすめ。
GRANBLUE FANTASY: Relink(グランブルーファンタジー リリンク)
ゲーム設定:最高/高/標準
プレイモード:フォルカの街を周回
平均(最低)fps | 最高 | 高 | 標準 |
フルHD | 81(59)fps | 80(59)fps | 88(60)fps |
WQHD | 56(29)fps | 57(29)fps | 65(58)fps |
4K | 31(21)fps | 32(23)fps | 35(29)fps |
重めのアクションゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。設定を変更しても変化が見られないので、最高設定のみ記載しています。
街中が非常に重く、オブジェクトが密集している場所だとfpsが大きく落ち込んでしまいます。フルHDでは平均80fps台と安定していますが、WQHDでは中設定まで落としてようやく平均60fpsを超えるレベル。DLSS非対応というのが残念ですね。
Cyberpunk 2077(サイバーパンク 2077)
ゲーム設定:ウルトラ/高/中(RT”ウルトラ・サイコ”/DLSS”クオリティ”)
プレイモード:市街地中心部を移動
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
フルHD | 65(56)fps | 74(67)fps | 84(77)fps |
WQHD | 43(37)fps | 55(49)fps | 63(56)fps |
4K | 18(16)fps | 25(22)fps | 30(26)fps |
現状では最強レベルとなるウルトラヘビー級のFPSゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
このクラスのゲームともなると、DLSS無しではWQHDで平均60fpsを超えることが厳しくなります。それでもフルHDで平均60fps以上をキープできるのは頼もしい限り。
DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
フルHD | 128(120)fps | 142(120)fps | 160(146)fps |
WQHD | 80(74)fps | 105(100)fps | 116(109)fps |
4K | 51(48)fps | 67(64)fps | 73(69)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。
フレーム補完がしっかり効いており、最大約2.6倍もfpsが向上し、4K・高設定で平均60fpsを超えてきます。ただし、安定性という点ではWQHDがおすすめですね。
ちなみに、フレーム補完なしだと、WQHD・ウルトラ設定で平均54fpsまでしか伸びず、効果てきめんといったところです。
RT
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
フルHD | 31(26)fps | 33(27)fps | 33(28)fps |
WQHD | 19(16)fps | 19(16)fps | 20(17)fps |
4K | ー | ー | 2(2)fps |
RT機能を有効にした際の結果です。
通常モードの重さ+反射・影・ライティングのフルセットということで、とんでもなく重く、全く歯が立ちません。
RT+DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
フルHD | 87(79)fps | 89(79)fps | 91(83)fps |
WQHD | 57(51)fps | 58(53)fps | 60(53)fps |
4K | 38(35)fps | 39(36)fps | 41(36)fps |
RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。
フレーム補完をもってしても、コンスタントに平均60fpsを超えるのはフルHDのみとなり、レイトレーシングには力不足です。
BIOHAZARD RE:4(バイオハザード RE:4)
ゲーム設定:最高/高/中(RT”高品質”/FSR[フルHD&WQHD]”クオリティ”・FSR[4K]”パフォーマンス”)
プレイモード:最初の村を移動
平均(最低)fps | (テクスチャ品質”高・8GB”) | 最高(テクスチャ品質”高・4GB”) | 高(テクスチャ品質”中”) | 中
フルHD | 94(80)fps | 102(90)fps | 102(91)fps |
WQHD | 56(45)fps | 67(55)fps | 72(60)fps |
4K | 32(27)fps | 35(32)fps | 35(31)fps |
重量級のアクションゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
フルHDでの安定感は言わずもがな、WQHDでも平均60fpsを超えてきますが、FSRでしっかり底上げしたいところです。
なお、RTX 4050はVRAMが少ないので安定性に欠け、高設定でギリギリ平均60fpsを超えるなど、最新ゲームにはパワー不足です。
FidelityFX Super Resolution(FSR)
平均(最低)fps | (テクスチャ品質”高・8GB”) | 最高(テクスチャ品質”高・4GB”) | 高(テクスチャ品質”中”) | 中
フルHD | 113(97)fps | 120(99)fps | 119(102)fps |
WQHD | 86(80)fps | 89(79)fps | 94(82)fps |
4K | 52(47)fps | 62(56)fps | 63(56)fps |
FSRを有効にした際のfpsです。FSRはDLSSに近い機能で、アップスケーリングによりフレームレートを上げることができます。Tensorコア不要の汎用性が高い技術で、最近では採用するタイトルも増えています。
4Kでは最大約80%fpsが向上し、平均60fps以上をキープできます。が、ギリギリなのでWQHDがやはりおすすめですね
RT
平均(最低)fps | (テクスチャ品質”高・8GB”) | 最高(テクスチャ品質”高・4GB”) | 高(テクスチャ品質”中”) | 中
フルHD | 66(5)fps | 74(63)fps | 90(78)fps |
WQHD | 54(10)fps | 64(54)fps | 65(54)fps |
4K | 23(3)fps | 35(28)fps | 36(33)fps |
RT機能を有効にした際の結果です。
レイトレーシングにしては軽め。ただし、VRAMを非常に多く使い、最高設定だと動作が不安定になるため、高設定でのプレイがおすすめ。
ちなみに、VRAMが12GBあると4Kまで快適に動作します。
RT+FSR
平均(最低)fps | (テクスチャ品質”高・8GB”) | 最高(テクスチャ品質”高・4GB”) | 高(テクスチャ品質”中”) | 中
フルHD | 83(9)fps | 98(85)fps | 101(86)fps |
WQHD | 63(3)fps | 73(65)fps | 82(75)fps |
4K | 32(3)fps | 54(50)fps | 58(54)fps |
RT機能とFSR機能を同時に有効にした際の結果です。
FSRを有効にしても最高設定での安定性の悪さは変わらず、高設定がおすすめ。FSRは描写負荷が下がるのですが、根本的にVRAMが足りず、12GBが理想的な容量です。
Starfield(スターフィールド)
ゲーム設定:ウルトラ/高/中(DLSS[フルHD&WQHD]”クオリティ”・DLSS[4K]”パフォーマンス”)
プレイモード:クリート探索
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
フルHD | 61(55)fps | 66(59)fps | 80(72)fps |
WQHD | 45(41)fps | 49(46)fps | 59(55)fps |
4K | 28(26)fps | 31(29)fps | 32(30)fps |
重量級のFPSゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
Cyberpunk 2077並みの重さとなっており、DLSS無しだとフルHDで平均60fpsを超えるのがやっとです。
DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
フルHD | 106(91)fps | 122(103)fps | 135(111)fps |
WQHD | 91(79)fps | 92(81)fps | 114(98)fps |
4K | 57(52)fps | 59(54)fps | 69(61)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。
fpsは最大約2倍も向上し、WQHDでは平均90fpsオーバーと安定感がグンと向上します。フレーム補完無しだと、WQHD・ウルトラ設定で平均74fpsまでしか伸びず、やはり効果は絶大ですね。
OVERWATCH 2(オーバーウォッチ 2)
ゲーム設定:エピック/ウルトラ/高(DLSS 3”67%”)
プレイモード:練習場
平均(最低)fps | エピック | ウルトラ | 高 |
フルHD | 197(115)fps | 271(189)fps | 325(231)fps |
WQHD | 134(114)fps | 188(143)fps | 264(194)fps |
4K | 69(61)fps | 93(83)fps | 131(113)fps |
超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
軽いゲームなので、DLSS無しでも非常に高いfpsをマーク。4Kでも高設定なら144Hz出力などの高リフレッシュレートディスプレイを生かせるほどです。
DLSS
平均(最低)fps | エピック | ウルトラ | 高 |
フルHD | 243(172)fps | 296(209)fps | 314(221)fps |
WQHD | 175(136)fps | 251(177)fps | 314(215)fps |
4K | 104(91)fps | 132(112)fps | 160(133)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。
fpsは最大約51%向上し、4K・エピック設定で平均100fpsをクリア。高解像度でも快適にプレイできます。
Apex Legends(エーペックス レジェンズ)
ゲーム設定:最高/低(fpsリミット解除)
プレイモード:射撃訓練場
平均(最低)fps | 最高 | 低 |
フルHD | 244(191)fps | 284(241)fps |
WQHD | 179(148)fps | 207(168)fps |
4K | 100(76)fps | 107(83)fps |
標準的なグラフィック負荷のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
このゲームでも4Kで平均100fpsをクリア。ただし、設定を落としてもあまりfpsが上がらないので、144Hzディスプレイを生かすならWQHDがおすすめ。
FPSゲームは比較的軽めのものが多く、高リフレッシュレートディスプレイも余裕ですね。
Fortnite(フォートナイト)
ゲーム設定:最高/高/中(アンチエイリアス”TAA”・レンダリング解像度100/DLSS[フルHD&WQHD]”クオリティ”・DLSS[4K]”パフォーマンス”)
プレイモード:バトルロイヤル
平均(最低)fps | 最高 | 高 | 中 |
フルHD | 127(98)fps | 135(111)fps | 177(134)fps |
WQHD | 64(49)fps | 96(82)fps | 130(101)fps |
4K | 35(30)fps | 46(49)fps | 71(59)fps |
やや重めのFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
新しいグラフィックエンジンでは最高設定が非常に重く、高設定でのプレイがおすすめ。WQHDでは平均100fps近くまで伸びます。
DLSS
平均(最低)fps | 最高 | 高 | 中 |
フルHD | 150(114)fps | 154(114)fps | 153(117)fps |
WQHD | 110(81)fps | 142(105)fps | 157(117)fps |
4K | 80(62)fps | 103(86)fps | 123(97)fps |
DLSS機能を有効にした際の結果です。
fpsは最大約2.3倍も向上し、4Kで平均100fpsを超えるようになります。なお、144Hzディスプレイを生かすなら、やはりWQHDどまりですね。
ちなみに、レイトレーシングを有効にしても結果がほとんど変わらないので、省略しています。
Call of Duty: Modern Warfare III(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3)
ゲーム設定:極限/ウルトラ/バランス(DLSS”クオリティ”)
プレイモード:マルチプレイ(インベージョン)
平均(最低)fps | 極限 | ウルトラ | バランス |
フルHD | 127(94)fps | 135(111)fps | 177(134)fps |
WQHD | 91(77)fps | 95(83)fps | 124(106)fps |
4K | 55(48)fps | 57(52)fps | 72(65)fps |
やや重めのFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
フォートナイトと同じような傾向で、WQHDでは平均100fps近くまで伸びます。
DLSS
平均(最低)fps | 極限 | ウルトラ | バランス |
フルHD | 171(131)fps | 174(133)fps | 195(142)fps |
WQHD | 111(91)fps | 114(97)fps | 137(114)fps |
4K | 84(73)fps | 86(73)fps | 99(87)fps |
DLSS機能を有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応していますが、WQHD以上では逆効果のため、フルHDのみフレーム補完を有効にしています。
fpsは最大約53%向上し、4Kで平均80fpsオーバーと安定しています。ただし、平均100fps以上、144Hzディスプレイを生かすならWQHD以下がやはりおすすめですね。
CrystalDiskMark
CrystalDiskMarkは、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは、1TBの超大容量SSD(ADATA)を搭載しています。容量は標準的な512GBの約2倍にもなり、50GB以上のゲームがざらにある現状でも、容量不足で困る心配はまずありません。
その実力ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きは、1000~2000MB/s台と控えめ。また、ランダム速度もそこそこで、ベーシッククラスのSSDといったところですね。
ただし、SSDということで実際の動作はとても快適。ゲームのロード時間も短く、各種アプリの動作もサクサク動きます。
温度
FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
CPUの温度は50℃前後と低めですが、動作クロックは4.1GHzと高めをキープ。また、グラボの温度は60℃とかなり低く、特に熱くなりがちなホットスポットも60℃台後半とこちらもかなり低め
さすがにケースファンが6個ともなると、圧倒的なエアフローでよく冷えますね。
こちらがCINEBENCH R23実行時の温度です。
100%のフルロード時では、コアの温度が80℃台前半と安定しており、クロックは4.0GHzと高めをキープ。発熱の低いCPUなので、小型クーラーでも全く問題ありません。
動作音
FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ。
55デシベルを超えるとファンノイズが気になりますが、ピーク時はで53.6デシベルと下回っています。ケースファンが6個と多いのですが、風切り音がそこまで大きくないのは好印象です。
ただし、最小時は50.2デシベルとやや高く、アイドル時でもファンの音が気になる感じ。
おすすめカスタマイズ
基本的にカスタマイズ不要ですが、ゲーム用のSSDを追加するとより便利になります。
まとめ&関連モデル
華やかなLEDファンを装備したRTX 4060搭載モデルが13万円台は非常に安く、コスパ◎。しかも標準で3年保証付き!見栄え重視のゲーミングPC入門機としておすすめです。
NEXTGEAR JG-A5G60
【スペック】
■OS:Windows 11 Home
■CPU:Ryzen 5 4500
■チップセット:B550チップセット
■メモリ:16GB(DDR4-3200)
■グラボ:RTX 4060
■ストレージ:SSD 1TB(PCIe NVMe)
■電源:750W(80PLUS BRONZE)
■価格:129,800円(税込)~
ブラックモデルはさらに安いです。こだわりがなければこちらでOK。