今回ドスパラで販売している、サードウェーブの【GALLERIA(ガレリア) XA7C-R47S】をお借りしました。
Core i7-14700F&RTX 4070 SUPER搭載!4Kでのパフォーマンスがさらに向上した、高品質のハイスペックゲーミングPCをチェックしてみましょう。
スペック
GALLERIA XA7C-R47S | |
サイズ | W220×D440×H480mm |
重量 | 約14kg |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Core i7-14700F(20コア28スレッド・定格2.1/最大5.3GHz) |
CPUクーラー | (空冷式) 静音パックまんぞくコース |
メモリ | 32GB(16GB×2・DDR4-3200) |
ストレージ | 1TB SSD(PCIe NVMe) |
グラフィクス | RTX 4070 SUPER(GDDR6X 12GB、HDMI×1、DisplayPort×3) |
インターフェース | 前面:USB3.2 Gen1 Type-A×4 背面:USB2.0×2 、USB3.2 Gen.1 Type-A×3 、USB3.2 Gen.1 Type-C×1、HDMI×1(グラボ搭載モデルのため使用せず) |
電源 | 750W(80PLUS GOLD) |
光学ドライブ | オプション |
Wi-Fi | オプション |
保証 | 1年(最大5年) |
価格 | 284,980円~(税込) |
電源ケーブル/各種マニュアル
外観
洗練されたデザイン
ケースのサイズは拡張性に優れたミドルタワーです。
コンセプトカーや工業プロダクトデザインを得意とする、デザインハウスが手掛けたケースは、曲線を用いた美しいフォルムになっており、とても洗練されたイメージに仕上げています。
本体カラーは渋いガンメタリック。ブラックのフロントパネルと見事にマッチしており、引き締まった印象を受けます。なお、BTOではブラックのケースがほとんどなので、ガンメタリックはかなり珍しいですね。本体カラーだけでも選ぶ価値は十分あります。
サイドの吸気口はオシャレなひし形のパンチ加工となっており、メッシュ部はライトブルーに塗装する凝りようです。デザイン面でもいいアクセントになっていますね。
ちなみに、23.8インチディスプレイと並べてみるとこんな感じ。けっこう大きいので、基本的にはデスクの下に置くのがおすすめです。
クリアサイドパネル採用
トレンドアイテムともいうべき、クリアサイドパネルを標準装備。クリア部分はパネル全面ではなく、半分ほどと控えめですが、様々なユーザーが使うことを考えると、このくらいがちょうどいいですね。
機能面でのメリットこそないものの、内部で動作するパーツを見ると、やはりワクワクしますね。ゲーミングモデルなので、遊び心は大事。別途イルミネーションキットを購入して、内部を光らせてみるのもいいでしょう。
クリアパネルはスモークっぽい色合です。
LEDイルミネーションを搭載
ゲーミングモデルといえばやはりこれ、LEDイルミネーションを搭載しています。BTOメーカーのケースでイルミネーションを標準装備しているのはポイント高いですね。
光らせ方ひとつでだいぶイメージ変わるイルミネーションですが、フロントパネルを縁どるように配置。派手過ぎず地味すぎず、とても上品なイメージに仕上げており、センスの高さを感じさせます。
イルミネーションはマザーボードのシステムを利用しており、メーカーによって使うアプリが異なります。詳しい導入方法についてはこちらをチェック。
このモデルではAsRockのマザーボードを搭載しているため、”PolychromeRGB”をインストールして使います。設定項目はかなり充実しており、カラーの変更はもちろん、アニメーションを設定することもでき、自分好みのマシンにカスタマイズできます。
なお、イルミネーションは消灯することもできるので、LEDが苦手な方も安心。
高い冷却性能
ケースの冷却性能は高く、大型の14cmファンを3基搭載。フロントから吸気し、天板と背面から排気する強力なエアフローを生み出し、熱くなりがちな内部をしっかり冷却します。しかもケースファンは静音仕様なので、とても静か。
ちなみに、ほこり対策もしっかりしており、サイドの吸気口・天板・底面のすべてにフィルターを装備。ほこりはPCの天敵なので、これはありがたいですね。
しかも、底面のフィルターは取り外して、水洗いできます。特に電源は床のほこりを吸い込みやすく、定期的に洗ってあげたいところです。
アクセスしやすいインターフェース
地味ながら便利なのが、インターフェースを配したコンソールパネルのデザインです。
従来のケースではフロントパネル中段に配置されていたものを、上部に配置。さらにコンソールパネル部分を斜めにすることで、基本的にどこに置いてもアクセスしやすく、特にデスクの下にPCを設置した際、アクセスしやすいようになっています。
ケースによっては天板に配置しているのもありますが、斜めの方が角度的にアクセスしやすく、機能性はやはり上。よく考えられていますね。デザインも多面的になり、まさに一石二鳥。
搭載されている端子ですが、USB端子はフロント・背面あわせて計10ポートも搭載。
背面には小型&リバーシブルのType-Cポートを装備しており、あらゆる周辺機器を接続できます。なお、USBの規格はUSB 2.0~USB 3.2 Gen.1とオーソドックスな内容で、Thunderbolt 4は搭載していません。
映像端子はHDMI・Displayportの2種類で、全4ポートを装備。マルチディスプレイ構成も余裕です。
内部
チャンバー構造&裏配線採用
本体内部はトレンドをしっかり取り入れており、”チャンバー構造”を採用しています。
本体下部の電源スペースとマザーボードのスペースを分離することで、互いのエアフローが干渉しないようになっており、スムーズなエアフローを実現。
もちろん、裏配線にも対応しており、ケース裏側に配線用スペースが用意されています。かさばるケーブル類を裏側にまとめることで、ケース内部がスッキリし、チャンバー構造も相まって、エアフローがさらにスムーズになります。また、内部の見た目もスッキリし見栄えもよくなるなど、まさに一石二鳥の構造ですね。
なお、向かって左側の部分は、配線スペースが広め&深めに確保されているので、太いケーブルも難なくまとめることができます。細かい部分もしっかり造られているのは、好印象です。
気になる拡張性ですが、5インチベイ×1・3.5インチベイ×2・2.5インチ搭載スペース×2の計5基用意されています。
大容量ストレージが普及しているのこともあり、これだけあればまず困ることはありません。
AsRock製マザーボード搭載
各種パーツを搭載するマザーボードは一般的なATX規格となっており、AsRock製の【B760 TW/D4】を搭載しています。ヒートシンクに”THIRDWAVE”のロゴがあるので、組み込み専用品といったところでしょうか。
※写真は撮影用です。トラブル防止のため、内部での作業は電源を切ってから行いましょう。
最近のマザーボードのポイントはしっかり押さえており、熱くなりがちなVRM周りやM.2スロットには、金属製のヒートシンクを装備。また、PCIeスロットは金属で補強されており、グラボの重さにしっかり耐えることができます。
ちなみに、DDR4メモリ対応バージョンなので、DDR5メモリには対応していません。ただし、DDR5メモリとの差が出るのは一部のアプリにとどまっているので、あまり気にする必要はなし。
大型CPUクーラー搭載
”静音パックまんぞくコース”適用モデルということで、大型のサイドフロー式CPUクーラーを搭載しています。サイドフロー式タイプは、CPUから吸収した熱を、前後のスムーズなエアフローにのせて強力に発散し、優れた冷却パフォーマンスを発揮します。
メーカーは”PCCooler”となっており、大型の冷却フィン&4本のヒートパイプで造りはしっかりしていますね。
Palit製のRTX 4070 SUPER搭載
グラボはNVIDIAのRTX 4070 SUPERを搭載。メーカーはドスパラらしく”Palit”で、オーソドックスなDualシリーズのものを採用しています。
発熱が控えめなこともあり、ボードの厚さは2スロットとスリム。3スロットが当たり前のRTX 4070 Tiに比べ、だいぶスッキリしていますね。
造りそのものはしっかりしており、大型のヒートシンクに大口径デュアルファンを搭載するほか、樹脂製のバックプレートには通気口を設置することで、高い冷却性能を発揮。また、ファンは一定温度以下で停止するようになっており、静音性も優れています。
ちなみに、PCの心臓ともいえる電源には、750Wのゴールドクラス電源を採用しています。電力変換効率は最大90%と高く、オーソドックスなブロンズクラス電源(最大85%)よりも効率よく電力を変換できる優れものです。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。
RTX 4070 SUPER搭載
先に紹介した通り、ゲームの要となるグラフィック機能には、NVIDIAのRTX 4070 SUPERを搭載。ハイスペッククラスで、WQHDで非常に高いパフォーマンスを発揮し、4Kでのゲーミングにも対応します。
RTXシリーズでは、”RTコア”と”Tensorコア”を搭載しているのが特徴です。
RTコアは”レイトレーシング技術(RT)”に対応しており、反射・影・ライティングなどをリアルに再現可能。ゲームでのイメージを見てもわかるように、ON・OFFではだいぶ違います。
また、AI機能のTensorコアは”DLSSモード”に対応しており、低い解像度でレンダリングした映像をアップスケーリングし、さらにアンチエイリアスを最適化することで、フレームレートを大幅に向上させることができます。ゲームの快適性が目に見えて上がり、とても便利。
そのほか、RTXシリーズはOptiXにも対応しているのもポイント。Blenderなどの3DCG作成ソフトでは、RTコアを活用した高速レンダリングや、Tensorコアを活用した高速のノイズ除去機能を搭載し、ヘビーなCG作成作業で高いパフォーマンスを発揮します。
RTX 4000シリーズはDLSS 3&AV1エンコードに対応
RTX 4000シリーズは機能面がさらに強化され、DLSS 3&AV1エンコードに対応しています。
DLSS 3というのは従来のDLSS 2の発展型で、GPUコアに内蔵された”Optical Flow Accelerator”を使い、映像のフレーム間に中間フレームを補完する技術のこと。アップスケーリング+フレーム補完で描写の負荷を大きく軽減し、フレームレートを大幅に上げることが可能です。
ウルトラヘビー級のゲーム・Cyberpunk 2077では、約4倍以上もパフォーマンスが向上するなど、RTX 3000シリーズに対し大きなアドバンテージとなっています。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23は、3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフトです。CPUのシングル・マルチ性能をチェックできます。
CPUはインテル第14世代の20コア28スレッドCPU・Core i7-14700Fを搭載しています。末尾のFは内蔵グラフィック非搭載バージョンのことで、性能は通常バージョンと同じです。
第13世代から引き続き、高性能の”P-コア”と省エネの”E-コア”を搭載した、Wコア構成を採用。Core i7-13700をベースにしたCore i7-14700は、E-コアを4つ追加することで、性能がしっかり底上げされています。
参考までに、前世代のCore i7-13700(16コア24スレッド)と比較してみると、シングル性能はほぼ互角ですが、マルチ性能には約7%向上しています。
3DMARK
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、DirectX 12(Time Spy/Night Raid)・DirectX 12 Ultimate(Speed Way)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。
RTX 4070 SUPERはRTX 4070の上位バージョンとなりますが、約15%ほど性能が向上。ワンランク上のRTX 4070 Tiとの性能差は10%以内と小さく、予算を押さえつつ4Kでもゲームを楽しみたいならまずおすすめです。
なお、VRAM(グラフィックメモリ)の容量は12GBと多く、4Kでのゲーミングはもちろん、3DCGやAIイラストの作成など編集用途にもバッチリ対応できます。様々用途で使うなら、VRAMは12GBあるとやはり安心ですね。
Total | Graphics | CPU/Physics | Combined | |
Speed Way | 5104 | ー | ー | ー |
Port Royal | 12745 | ー | ー | ー |
Time Spy Extreme | 9480 | 9802 | 7995 | ー |
Time Spy | 19042 | 20441 | 13723 | ー |
Night Raid | 79508 | 195914 | 18207 | ー |
Fire Strike Ultra | 12339 | 12059 | 41453 | 6568 |
Fire Strike Extreme | 23836 | 24550 | 40346 | 13014 |
Fire Strike | 39976 | 49207 | 37149 | 17437 |
Sky Diver | 88858 | 149548 | 35020 | 51139 |
FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)
最高品質 | 高品質 | |
フルHD | 32071 | 32163 |
WQHD | 26084 | 27235 |
4K | 15006 | 16863 |
知名度バツグンの国内産MMORPGで、スコア9000以上で平均60fps以上をキープできます。
4K・最高品質でスコア15000を超え、平均101fpsと安定感◎。RTX 4070よりもだいぶ使い勝手がよくなっていますね。
なお、WQHDでは最高設定で平均182fpsと無双しており、144Hz出力などの高リフレッシュレートディスプレイをきっちり生かせます。
Armored Core 6(アーマードコア6)
ゲーム設定:最高/高
プレイモード:密航
平均(最低)fps | 最高 | 高 |
フルHD | 120(100)fps | 120(100)fps |
WQHD | 120(100)fps | 120(100)fps |
4K | 80(70)fps | 89(78)fps |
標準的なグラフィック負荷のアクションゲームです。基本的に平均60fps出ればOKですが、対人戦なら平均100fps以上がベター。
WQHDまでは平均120fpsでカンスト。4Kでは平均100fpsを下回るものの、平均80fps台と安定しています。DLSSの無いゲームでハイフレムレートを狙うなら、RTX 4080くらいは欲しいですね。
Assassin’s Creed Mirage(アサシン クリード ミラージュ)
ゲーム設定:最高/高+/高
プレイモード:ベンチマークモード
平均(最低)fps | 最高 | 高+ | 高 |
フルHD | 142(93)fps | 152(103)fps | 192(143)fps |
WQHD | 124(86)fps | 131(95)fps | 149(114)fps |
4K | 74(58)fps | 77(60)fps | 84(65)fps |
やや重めのアクションゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。なお、DLSSに対応していますが、逆効果なのでOFFにしています。
WQHDでは144Hzディスプレイを生かせるほどの安定ぶりで、4Kも平均70fps以上と十分実用的。重めのゲームでも4Kでしっかり対応できるのはとても魅力的です。
Palworld(パルワールド)
ゲーム設定:最高/高(DLSS[フルHD&WQHD]”クオリティ”・DLSS[4K]”パフォーマンス”)
プレイモード:風立ちの丘を探索
平均(最低)fps | 最高 | 高 |
フルHD | 120(87)fps | 120(95)fps |
WQHD | 112(87)fps | 120(95)fps |
4K | 67(59)fps | 77(64)fps |
やや重めのアクションゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
WQHDまでは120fpsのカンストも余裕で、4Kはグンと落ち込むものの、それでも平均60fpsをクリアしてきます。RTX 4070よりも4Kで踏ん張りがきく感じです。
DLSS
平均(最低)fps | 最高 | 高 |
フルHD | 120(95)fps | 120(95)fps |
WQHD | 120(94)fps | 120(95)fps |
4K | 116(93)fps | 120(94)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。
fpsは最大約73%向上し、4K・最高設定でも平均120fpsに迫るほど。DLSS対応タイトルなら4Kも余裕ですね。
GRANBLUE FANTASY: Relink(グランブルーファンタジー リリンク)
ゲーム設定:最高
プレイモード:フォルカの街を周回
4K | WQHD | フルHD |
60(51)fps | 89(60)fps | 120(103)fps |
重めのアクションゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。設定を変更しても変化が見られないので、最高設定のみ記載しています。
街中が非常に重く、オブジェクトが密集している場所だとfpsが大きく落ち込んでしまいます。WQHDまでは安定してプレイ可能ですが、4Kでは平均60fps前後とかなり厳しいですね。余裕を持たせるならRTX 4070 Ti SUPER以上がおすすめ。
Cyberpunk 2077(サイバーパンク 2077)
ゲーム設定:ウルトラ/高/中(RT”ウルトラ・サイコ”/DLSS[フルHD&WQHD]”クオリティ”・DLSS[4K]”パフォーマンス”)
プレイモード:市街地中心部を移動
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
フルHD | 91(70)fps | 100(82)fps |
WQHD | 79(69)fps | 98(81)fps |
4K | 34(29)fps | 49(43)fps |
現状では最強レベルとなるウルトラヘビー級のFPSゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
このクラスのゲームともなると、DLSS無しでは4Kで平均60fpsを超えることが厳しくなります。
DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
フルHD | 164(136)fps | 192(148)fps |
WQHD | 147(131)fps | 183(138)fps |
4K | 100(95)fps | 127(121)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。
効果は最大約2.9倍にもなり、4Kで平均100fps以上と安定感が格段に上がります。WQHDでは144Hzディスプレイも生きてきますね。
なお、フレーム補完なしだと、4K・ウルトラ設定で平均74fpsなので、その差は一目瞭然。
RT
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
フルHD | 59(52)fps | 63(54)fps |
WQHD | 37(32)fps | 38(32)fps |
4K | 17(15)fps | 16(15)fps |
RT機能を有効にした際の結果です。
通常モードの重さ+反射・影・ライティングのフルセットということで、とんでもなく重く、フルHDでも平均60fpsが怪しいレベルです。
RT+DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
フルHD | 134(116)fps | 156(124)fps |
WQHD | 108(97)fps | 108(99)fps |
4K | 78(70)fps | 78(71)fps |
RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。
フレーム補完の効果が非常に大きく、最大約4.9倍もfpsが向上し、4K平均70fps台と安定しています。ちなみに、フレーム補完なしだと4K・ウルトラ設定で平均52fpsまでしか伸びず、機能面のインパクトはとても大きいですね。
RT+DLSS(DLSS 3.5/Ray Reconstruction)
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
フルHD | 109(96)fps | 122(109)fps |
WQHD | 81(74)fps | 81(74)fps |
4K | 59(55)fps | 60(55)fps |
レイトレーシングの品質&パフォーマンスを向上した”DLSS 3.5/Ray Reconstruction”を有効にした際の結果です。この機能を活用するには、レイトレーシングをさらに強化した”パストレーシング”が前提となります。
パストレーシングがベースとなっているため、さらに重くなり、4Kだと平均60fpsギリギリで厳しいです。なお、クオリティの進化は一目瞭然で、ライティングがさらにリアルになり、太陽光がうまく再現できています。
BIOHAZARD RE:4(バイオハザード RE:4)
ゲーム設定:最高/高(RT”高品質”/FSR[フルHD&WQHD]”クオリティ”・DLSS[4K]”パフォーマンス”)
プレイモード:最初の村を移動
平均(最低)fps | (テクスチャ品質”高・8GB”) | 最高(テクスチャ品質”高・4GB”) | 高
フルHD | 166(142)fps | 167(144)fps |
WQHD | 134(124)fps | 141(126)fps |
4K | 71(68)fps | 71(68)fps |
重量級のアクションゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
FSR無しでも4Kで平均70fps台というのは立派です。WQHDなら144Hzディスプレイをしっかり生かせます。このゲームはVRAMの使用量がすごいのですが、12GBあるので余裕で対応できます。
FidelityFX Super Resolution(FSR)
平均(最低)fps | (テクスチャ品質”高・8GB”) | 最高(テクスチャ品質”高・4GB”) | 高
フルHD | 162(139)fps | 164(139)fps |
WQHD | 156(130)fps | 161(134)fps |
4K | 123(118)fps | 124(119)fps |
FSRを有効にした際のfpsです。FSRはDLSSに近い機能で、アップスケーリングによりフレームレートを上げることができます。Tensorコア不要の汎用性が高い技術で、最近では採用するタイトルも増えています。
fpsは最大約75%向上し、4Kでは平均100fpsを大きく超える安定ぶりです。WQHD以下は効果が小さく、グラフィック品質も落ちるのでOFFがおすすめ。
RT
平均(最低)fps | (テクスチャ品質”高・8GB”) | 最高(テクスチャ品質”高・4GB”) | 高
フルHD | 131(119)fps | 134(120)fps |
WQHD | 121(109)fps | 125(111)fps |
4K | 70(68)fps | 73(71)fps |
RT機能を有効にした際の結果です。
負荷そのものは軽く、ノーマルモードに比べフルHDとWQHDでfpsが落ちるくらいで、4Kではほぼ同じです。
RT+FSR
平均(最低)fps | (テクスチャ品質”高・8GB”) | 最高(テクスチャ品質”高・4GB”) | 高
フルHD | 133(119)fps | 132(118)fps |
WQHD | 134(119)fps | 133(119)fps |
4K | 112(106)fps | 115(108)fps |
RT機能とFSR機能を同時に有効にした際の結果です。
fpsは最大約60%向上し、4Kでは平均100fps以上をきっちりキープ。WQHD以下の効果が小さくのは変わらずです。
Starfield(スターフィールド)
ゲーム設定:ウルトラ/高(DLSS[フルHD&WQHD]”クオリティ”・DLSS[4K]”パフォーマンス”)
プレイモード:クリート探索
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
フルHD | 112(91)fps | 122(97)fps |
WQHD | 87(75)fps | 97(82)fps |
4K | 53(43)fps | 57(48)fps |
重量級のFPSゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
Cyberpunk 2077並みの重さとなっており、4Kでは平均60fpsを下回ります。
DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
フルHD | 165(85)fps | 165(95)fps |
WQHD | 155(86)fps | 166(88)fps |
4K | 113(73)fps | 110(73)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。
fpsは最大2.1倍向上し、4Kで平均100fpsをクリア。フレーム補完無しだと平均93fpsとなり、100fpsを超える超えないのとでは大違いです。
OVERWATCH 2(オーバーウォッチ 2)
ゲーム設定:エピック/ウルトラ(DLSS 3”67%”)
プレイモード:練習場
平均(最低)fps | エピック | ウルトラ |
フルHD | 352(275)fps | 509(417)fps |
WQHD | 248(205)fps | 336(266)fps |
4K | 138(122)fps | 171(148)fps |
超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
軽いゲームなので、DLSS無しでも4Kで144Hzディスプレイを生かせます。4K×240Hzディスプレイなら、DLSSを有効にしましょう。
DLSS
平均(最低)fps | エピック | ウルトラ |
フルHD | 417(355)fps | 586(380)fps |
WQHD | 322(253)fps | 436(371)fps |
4K | 199(171)fps | 240(202)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。
fpsは最大約44%向上し、4K・ウルトラ設定では240Hzディスプレイをフルに生かせます。このクラスのゲームなら余裕も余裕です。
Apex Legends(エーペックス レジェンズ)
ゲーム設定:最高/低(fpsリミット解除)
プレイモード:射撃訓練場
平均(最低)fps | 最高 | 低 |
フルHD | 300(298)fps | 300(298)fps |
WQHD | 290(259)fps | 298(293)fps |
4K | 195(152)fps | 206(175)fps |
標準的なグラフィック負荷のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
4K×144Hzディスプレイもラクラクで、WQHDならカンストの300fps間近に迫ります。
Fortnite(フォートナイト)
ゲーム設定:最高/高(アンチエイリアス”TAA”・レンダリング解像度100/DLSS[フルHD&WQHD]”クオリティ”・DLSS[4K]”パフォーマンス”)
プレイモード:バトルロイヤル
平均(最低)fps | 最高 | 高 |
フルHD | 211(156)fps | 283(200)fps |
WQHD | 137(111)fps | 182(151)fps |
4K | 66(59)fps | 85(77)fps |
やや重めのFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
このゲームはグラフィックエンジンの刷新により光源が強化され、負荷が大きく上がっています。特に最高設定が重いものの、4Kで平均60fpsを超えてくるのはいいですね。
DLSS
平均(最低)fps | 最高 | 高 |
フルHD | 263(181)fps | 270(185)fps |
WQHD | 194(151)fps | 251(189)fps |
4K | 148(118)fps | 180(153)fps |
DLSS機能を有効にした際の結果です。
fpsは最大約2.2倍向上し、4Kで144Hzディスプレイを生かせるようになります。WQHDでは240Hzディスプレイも対応可能です。
ちなみに、レイトレーシングを有効にしても結果がほとんど変わらないので、省略しています。
Call of Duty: Modern Warfare III(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3)
ゲーム設定:極限/ウルトラ(DLSS[フルHD&WQHD]”クオリティ”・DLSS[4K]”パフォーマンス”)
プレイモード:マルチプレイ(インベージョン)
平均(最低)fps | 極限 | ウルトラ |
フルHD | 252(217)fps | 257(222)fps |
WQHD | 181(162)fps | 185(164)fps |
4K | 107(100)fps | 111(96)fps |
やや重めのFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
フォートナイトよりもfpsは伸び、4Kでは平均100fpsをクリア。
DLSS
平均(最低)fps | 極限 | ウルトラ |
フルHD | 289(221)fps | 298(242)fps |
WQHD | 210(181)fps | 236(207)fps |
4K | 158(142)fps | 158(140)fps |
DLSS機能を有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応していますが、4K&WQHDでは逆効果のため、フルHDのみフレーム補完を有効にしています。
fpsは最大約48%向上し、4Kで144Hzディスプレイをきっちり生かせます。WQHDなら240Hzディスプレイも対応可能。フルHDのみフレーム補完が効きますが、効果は約16%と小さめです。
CrystalDiskMark
CrystalDiskMarkは、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは、1TBの大容量SSD(SOLIDIGM)を搭載しています。容量は標準的な512GBの約2倍にもなり、50GB以上のゲームがざらにある現状でも、容量不足で困る心配はまずありません。
その実力ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きは最大4000MB/sオーバー、ランダムの速度もしっかり出ているのは好印象。SSDということで実際の動作はとても快適。ゲームのロード時間も短く、各種アプリの動作もサクサク動きます。
温度
FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
CPUのの温度(P-コア)は60℃台前半と低め。一方、グラボも70℃台前半と安定した温度をキープし、特に熱くなりがちなホットスポットも80℃台に抑えているのはいいですね。
こちらがCINEBENCH R23実行時の温度です。
100%のフルロード時では、動作クロックが3.0~3.1GHz、温度は50℃台と低め。K付きCPUではないので動作は控えめとなっており、一定時間フルブーストののち、65Wで収まるようにクロックが下げられる動作システムです。
動作音
FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ。
55デシベルを超えるとファンノイズが気になりますが、ピーク時はで55.3デシベルとほぼきっかり。
ファンのうなりがしっかり聞こえるレベルで、特にCPUクーラーの風切り音が大きめです。ちなみに、最小時は49.3デシベルとありますが、かすかにファンの回転音が聞こえるくらいで、とても静か。
おすすめカスタマイズ
基本的にカスタマイズ不要ですが、ゲーム用のSSDを追加するとより便利になります。また、編集用途でも使うならHDDを追加してデュアルストレージにするのがおすすめ。
なお、光学ドライブやキーボード、マウスは標準では搭載されないので、必要な方はカスタマイズをお忘れなく。
まとめ
ケースから各種パーツまでトータルで高い完成度を実現。最近のゲームはメインメモリを多く使うものも出てきているので、32GBと多めに積んでいるのもいいですね。配信や編集用途でも安心です。
非常に充実した内容で価格は28万円台と安く、コスパ◎!4Kでゲームを楽しみたい方にまずおすすめのモデルです。