ASUS ROG Flow Z13 GZ301VVをレビュー 約1.5kgの超軽量ボディ!圧倒的な携帯性の高さを誇るRTX 4060搭載モバイルゲーミングノート

今回はASUSの【ROG Flow Z13 GZ301VV】をお借りしました。

ゲーミングノートとは思えない圧倒的な軽さを誇る、RTX 4060搭載のモバイルゲーミングノートをチェックしてみましょう。

 

目次

スペック

  ROG Flow Z13 GZ301VV
サイズ タブレット:W302×D206×H14.3mm
キーボード:W302.8×D228.12×H5.6mm
重量 タブレット:約1.2kg(実測1199g)
キーボード:約350g(実測353g)
OS Windows 11 Home(64ビット)
CPU Core i9-13900H
・14コア20スレッド
・定格2.6/最大5.4GHz
メモリ 16GB(オンボード、LPDDR5-5200)
ストレージ 1TB SSD(PCIe NVMe Gen.4)
グラフィクス RTX 4060(GDDR6 8GB)
ディスプレイ 13.4インチ、WQXGA(2560×1600)、グレア、165Hz
インターフェース Thunderbolt 4、USB 3.2 Gen.2 Type-C、USB 3.2 Gen.1 Type-A、ROG XG Mobileインターフェース、microSDスロット、マイク入力/ヘッドフォン出力
光学ドライブ ×
カメラ インカメラ:503万画素赤外線(IR)カメラ
アウトカメラ:1258万画素Webカメラ
スピーカー ステレオスピーカー
キーボード RGBバックライト・キーボード
Wi-Fi IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth Ver.5.1
保証 1年(最大3年)
価格 339,800円(税込)~
付属品 ・各種マニュアル
・電源アダプタ(130W・380g)
・電源ケーブル(95g)

※2023年5月9日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。

 

外観

携帯性の高い「超」軽量ボディ

ゲーミングノートらしからぬ携帯性の高さを誇り、その大きさは13インチクラスと、モバイルノート相当のサイズになっています。

 

この通りA4ファイルよりも小さく、重さは実測で1199gと超軽量!キーボード(実測353g)を合わせても、1552gと軽く、厚さ2cm以下のスリムボディも相まって、カバンサッと入れてラクラク持ち運べます。

主流の15・16インチモデルでは、2kgオーバーが当たり前ということを考えると、とんでもなく軽いことがわかりますね。

 

ボディの素材にはアルミニウムを採用。剛性の高い頑丈な素材ということで、持ち運ぶ機会の多いモバイルノートとの相性はバツグン。

 

ASUSらしく攻めたデザインとなっており、大きめのロゴや不規則なライン、クリアパネルなどを取り入れ、メカっぽく仕上げています。一目でゲーミングモデルだとわかるデザインですね。

 

冷却についてはデュアルファンを搭載。背面のスリットから吸気し、上部のスリットから排気するシステムで、厚くなりがちなパーツをしっかり冷却します。CPUのグリスには、熱伝導率が非常に高い金属グリスを採用しているのもポイント。

 

選べる3つのモード

このモデルは、タブレットとキーボードが分離する、デタッチャブルタイプの2in1PCとなっています。2in1タイプの最大の魅力は、一般的な開閉タイプでは真似できない、フレキシブルな使い方ができること。

 

タブレットとして気軽に使えるのはもちろん、本体にはキックスタンドがついており、スタンドモードでも使うことができます。このように大きく開き、ペンを使ってメモ書きやイラストを描いたりするのに便利なモードです。

もちろん、パネル表面はとても滑らかで、タッチ操作はとてもスムーズ。

 

そして、やはりメインはキーボードを接続したノートPCモードですね。基本中の基本となる、ゲームやオフィス作業などに最適です。

 

なお、ヒンジ部分はかなり頑丈に造られ、任意の角度でビシッと止まります。

 

充実したインターフェース

インターフェースは最新規格をバッチリ搭載。

 

USBはサイドに3ポートと、標準的な数を搭載しています。最新規格にもバッチリ対応しており、Type-Cポートのうち一つは、40Gbpsの超高速転送に対応した”Thunderbolt 4”規格となっています

 

そのほか、キックスタンドの内側にはmicroSDスロットを搭載しています。

 

そのほか、”ROG XG Mobileインターフェース”を装備。ここには外部GPUボックス・ROG XG Mobile(別売り)を接続し、パフォーマンスを底上げすることができます。

 

LANポートは非搭載ながら、無線LANは最新の”Wi-Fi 6(802.11ax)”に対応しています。従来のWi-Fi 5(802.11ac)よりもさらに速くなり、最大約9.6Gbpsと約1.5倍の高速通信を実現しています。また遅延も少なくなっているため、ゲームでの安定感が大きく向上しています。

なお、安定性を重視するなら、有線LANアダプタを使うのもいいでしょう。

 

ディスプレイ&キーボード

高解像度ディスプレイ搭載

ディスプレイのサイズは小型の13.4インチ。モバイルノートなので仕方ないのですが、ゲームを楽しむにはちょっと小さく、迫力はイマイチ。

 

解像度は高めで、WQXGA(2560×1600)の高解像度仕様となっており、WUXGAよりもきれいで精細な映像描写を楽しめます。

また、ディスプレイ比率は16:10というのもポイント。主流の16:9タイプよりもやや縦長なので、一度に表示できる情報量が多く、スクロールの手間が省けるのはやはり便利。

 

ちなみに、解像度が高いと精細な映像を描写できるほか、一度に表示できる情報量も多くなり、作業がよりはかどります。上のイメージは、WQXGA(2560×1600)とWUXGA(1920×1200)を比較したものですが、その違いは一目瞭然です。

 

さらに、ディスプレイは500nitと非常に明るく、色域もDCI-P3 100%と非常に広くなっており、まさにプロ向けのスペックとなっています。ゲームだけでなく、動画や画像編集など本格的なクリエイティブ作業に最適です。

また、視野角が広いので、姿勢によって色味が変わらないのもグッド。様々な使い方ができる2in1タイプとの相性は◎。

 

165Hz出力対応ディスプレイ

もちろん、165Hz出力に対応の高リフレッシュレートディスプレイを標準搭載。

1秒間に描写できる枚数は、通常の60Hzディスプレイの2倍以上!144Hzのさらにその上を行く非常に滑らかな描写性能で、ゲームのプレイ精度が上がります。特に動きの激しいFPSゲームで効果てきめんです

 

さらに”G-Sync”に対応しているのもポイント。G-SyncとはNVIDIAの映像同期技術のことで、スタッター(カクつき)やテアリング(分断)を抑え、正確なゲーミングを実現します。高リフレッシュレートディスプレイとの相乗効果で、快適そのものです。

 

フルカラー仕様のキーボード

タブレットとキーボードは強力なマグネットでがっちり固定され、ビクともしません。それぞれの連結部を近づけるとグッと引き寄せられるほどの強さで、安定性はバツグンです。

 

ちなみに、キーボードの背面はファブリック調になっており、手になじみやすくなっています。

 

横幅の狭い13インチサイズということで、テンキーレスキーボードを採用しています。

 

基本的なキーは大きめに造られ、一部連結キーがあるものの、配置そのものは素直。また、キーピッチは約19mmと、デスクトップキーボード並みの余裕を確保しているので、誤爆の心配はまずありません。

ファンクションキーの内容も充実しており、基本的なものにプラスして、Windowsキー&タッチパッドのロックキーや動作モードの変更キーのほか、付属アプリ”Armoury Crate”のアクセスキーも装備しています。

 

キーストロークは、薄型ボディにもかかわらず深く、反発の高さも相まって、しっかりした打鍵感・操作感となっています。また、キートップにくぼみがあるので、指にフィットしやすいのもグッド。見かけによらず、よく造りこまれていますね。

なお、いかんせん薄いので、剛性は弱め。タイピング圧の高い方だとたわんでしまい、操作の安定感はそれなりといったところ。

 

上位モデルということで、華やかなフルカラーLEDを内蔵。ド派手な輝きですが、シンプルな単色仕様なので、キー単位やブロック単位でのカラー変更はできません。とはいうものの、モバイルキーボードでフルカラーLEDというだけでも十分価値がありますね。

 

スムーズなタッチパッド

サイズの都合上、タッチパッドはやや小さめ。ただ完成度そのものは高く、サラサラした材質となっており、スムーズなカーソル操作が可能です、

また、クリックボタンもカタカタと軽い力で反応し、操作感はバツグン。クリック音も小さく、バタつかないのもいいですね。

 

 

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。

RTX 4060搭載

GPUは、NVIDIAの最新世代”Ada Lovelace”のRTX 4060を搭載。ミドルクラスのGPUで、フルHD~WQHDでのゲーミングに対応します。

RTXシリーズでは、”RTコア”と”Tensorコア”を搭載しているのがポイント。

 

RTコアは”レイトレーシング技術(RT)”に対応しており、反射・影・ライティングなどをリアルに再現可能。ゲームでのイメージを見てもわかるように、炎の描写が車体にもしっかり表現され、従来よりもさらに臨場感が増しています。

また、AI機能のTensorコアは”DLSSモード”に対応しており、低い解像度でレンダリングした映像をアップスケーリングし、さらにアンチエイリアスを最適化することで、フレームレートを大幅に向上させることができます。ゲームの快適性が目に見えて上がり、とても便利。

そのほか、RTXシリーズはOptiXにも対応しているのもポイント。Blenderなどの3DCG作成ソフトでは、RTコアを活用した高速レンダリングや、Tensorコアを活用した高速のノイズ除去機能を搭載し、ヘビーなCG作成作業で高いパフォーマンスを発揮します。

 

DLSS 3で大幅にパフォーマンスアップ

RTX 4000シリーズ最大の武器は、最新の”DLSS 3”に対応していること

GPUコアに内蔵された”Optical Flow Accelerator”を使い、映像のフレーム間に中間フレームを補完することで、描写の負荷を大きく軽減し、フレームレートを大幅に上げることが可能。

ウルトラヘビー級のゲーム・Cyberpunk 2077では、約4倍以上もパフォーマンスが向上するなど、RTX 3000シリーズに対し大きなアドバンテージとなっています。

 

CINEBENCH R23

3Dグラフィックのレンダリングソフト”CINEBENCH R23”で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。

 

CPUは、インテルの第13世代14コア20スレッドCPU・Core i9-13900Hを搭載。モバイルノートで高性能のHシリーズCPUを搭載するのはレアですね。

CPUの中身ですが、第13世代とはいうものの”Raptor Lake-H”ではなく、前世代の”Alder Lake-H”をベースにしたCPUというのがポイント。つまり、Core i9-12900Hの動作クロックを上げたバージョンで、性能は約10%ほど向上しています

 

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。

DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・DirectX 12 Ultimate(Speed Way)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。

 

このモデルに搭載されているRTX 4060は、65Wの低出力仕様なので、性能は控えめ。RTX 4060の標準的なスコアと比較すると、約10~20%低いスコアをマークしています。スリムモデルなので冷却の兼ね合いもあり、こればかりは致し方なしといったところですね。

なお、実際のゲームではRTX 3060+αという感じですが、VRAM(グラフィックメモリ)を8GBと多く搭載しており、DLSS 3にも対応しているため、実用性はだんぜん上

 

  総合スコア Graphics
Score
CPU/Physics
Score
Combined
Score
Speed Way 2180
Port Royal 5012
Time Spy
Extreme
4331 4106 6291
Time Spy 9351 8879 13395
Night Raid 57665 102500 16577
Fire Strike
Ultra
5253 5059 30885 2684
Fire Strike
Extreme
10432 10811 31062 4618
Fire Strike 19841 22126 31118 8560
Sky Diver 50704 62437 29346 38480

 

FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)

  最高 標準
WUXGA 18009 21282 24871
WQXGA 12665 16490 20472

知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。現行のゲーミングPCであれば、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。

十分性能は高いのですが、RTX 3060に近いスコアでイマイチ物足りないですね。ちなみに、WUXGA・最高設定で平均140fps、WQXGA・最高設定でも平均96fpsをマークし、安定感はバツグンです。

 

MONSTER HUNTER RISE(モンスターハンターライズ)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:高/中(DLSS”クオリティ”)

  プレイモード:セレクトクエスト(唐傘の妖怪)

平均(最低)fps
WUXGA 138(113)fps 154(122)fps
WQXGA 95(82)fps 155(124)fps

軽めのアクションRPGゲームです。スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。

元がスイッチのゲームということで、負荷は比較的軽め。WQXGAにもバッチリ対応でき、高設定で平均100fps近くまで伸びます

 

DLSS

平均(最低)fps
WUXGA 147(117)fps 150(117)fps
WQXGA 141(112)fps 142(113)fps

DLSSを有効にした際のfpsです。

高設定のみ効果を発揮しており、WQXGAでは約48%fpsが向上し、165Hzディスプレイを生かせるまでになります

 

Call of Duty: Modern Warfare II(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:極限/ウルトラ/バランス(DLSS[フルHD&WQHD]”クオリティ”)

  プレイモード:マルチプレイ(ファーム18)

平均(最低)fps 極限 ウルトラ バランス
WUXGA 140(99)fps 147(110)fps 152(115)fps
WQXGA 111(91)fps 116(94)fps 141(108)fps

重量級のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

fpsの伸びはわりと良好で、WQXGA・極限設定でもで平均100fpsをしっかり超えてきます。ただし、DLSSに対応しているものの逆効果なので、WQXGAで165Hzディスプレイを生かすなら、バランス設定までガッツリ落とす必要があります。

 

DLSS

平均(最低)fps 極限 ウルトラ バランス
WUXGA 120(96)fps 128(96)fps 144(109)fps
WQXGA 88(74)fps 92(76)fps 107(88)fps

DLSSを有効にした際のfpsです。

残念ながらDLSSは逆効果。ただし、ノーマルモードでも十分実用的なので、全く問題ありません。

 

Cyberpunk 2077(サイバーパンク 2077)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:ウルトラ/高/中(RT”ウルトラ”/DLSS”品質”)

  プレイモード:本編で市街地中心部を移動

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 55(48)fps 61(54)fps 69(60)fps
WQXGA 35(32)fps 39(35)fps 45(41)fps

現状では最強レベルとなるウルトラヘビー級のFPSゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

重量級のゲームといえども、WUXGA・ウルトラ設定で平均60fpsを下回るのは残念ですね。RTX 4060なら平均70fpsは超えてほしいところ。

 

DLSS

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 95(82)fps 111(98)fps 122(104)fps
WQXGA 61(57)fps 69(65)fps 80(75)fps

DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。

フレーム補完の効果が非常に大きく、fpsは最大約82%も向上し、WQXGA・高設定で平均60fps以上をキープできます!なお、フレーム補完なしだと平均44fpsなので、効果は絶大ですね。

 

RT

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 20(17)fps 23(19)fps 36(30)fps
WQXGA 12(10)fps 12(10)fps 21(18)fps

RT機能を有効にした際の結果です。

通常モードの重さ+反射・影・ライティングのフルセットということで、とんでもなく重く、全く歯が立ちません

 

RT+DLSS

平均(最低)fps ウルトラ
WUXGA 60(50)fps 60(51)fps 62(52)fps
WQXGA 35(31)fps 38(33)fps 39(35)fps

RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。

WUXGAでは最大3倍もfpsが向上し、ギリギリではありますが平均60fpsをキープできるようになります。フレーム補完のありがたさを実感できる結果ですね。

 

Hogwarts Legacy(ホグワーツ・レガシー)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:最高/高/中(RT”ウルトラ”/DLSS”クオリティ”)

  プレイモード:ホグワーツ内の移動

平均(最低)fps 最高
WUXGA 54(26)fps 56(27)fps 61(32)fps
WQXGA 33(13)fps 40(19)fps 46(21)fps

ウルトラヘビー級のアクションゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

WUXGAでも平均60fpsをキープするのがきつく、ほぼRTX 3060といった感じですね。ただし、VRAMを8GB搭載しているので、テクスチャが正常に表示されるのはグッド。VRAMが6GBのRTX 3060だと貼り遅れがあるので、厳しいものがあります。

 

DLSS

平均(最低)fps 最高
WUXGA 101(63)fps 112(67)fps 116(64)fps
WQXGA 71(43)fps 77(47)fps 86(60)fps

DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。

フレーム補完強し!WQXGAでは最大約2.2倍もfpsが向上し、平均60fpsを超えてきます。なお、通常のDLSSでは、WQXGA・最高設定で平均55fpsなので、まさに圧倒的です。

 

RT

平均(最低)fps 最高
WUXGA 25(7)fps 27(14)fps 31(20)fps
WQXGA 16(6)fps 16(6)fps 18(10)fps

RTを有効にした際のfpsです。

レイトレーシングは非常に負荷が高く、よくて平均20fps台までしか伸びません。なお、VRAMの使用量が跳ね上がり、テクスチャの貼り遅れや簡易表示が発生します。

 

RT+DLSS

平均(最低)fps 最高
WUXGA 65(23)fps 64(22)fps 65(23)fps
WQXGA 50(16)fps 52(18)fps 52(18)fps

RT+DLSSを有効にした際のfpsです。

フレーム補完によりパフォーマンスが大幅に向上。WUXGAでは平均60fpsを超え、実用的なレベルとなります。なお、DLSSではアップスケーリングにより、VRAMの使用量が減るので、テクスチャが正常に表示されるのもポイントです。

 

BIOHAZARD RE:4(バイオハザード RE:4)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:最高/高/中(RT”高品質”/FSR”クオリティ”)

  プレイモード:最初の村を移動

平均(最低)fps 最高
(テクスチャ品質”高・8GB”)

(テクスチャ品質”高・4GB”)

(テクスチャ品質”中”)
WUXGA 90(69)fps 94(73)fps 92(39)fps
WQXGA 62(55)fps 67(59)fps 66(41)fps

重量級のアクションゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

VRAMが8GBと多いこともあり、RTX 3060よりもfpsがよく伸び、WUXGAで平均90fps台と高く、WQXGAでも平均60fpsを超えてきます。また、fpsが比較的安定しているのもポイント。

 

FidelityFX Super Resolution(FSR)

平均(最低)fps 最高
(テクスチャ品質”高・8GB”)

(テクスチャ品質”高・4GB”)

(テクスチャ品質”中”)
WUXGA 98(79)fps 105(70)fps 103(33)fps
WQXGA 78(57)fps 82(62)fps 81(53)fps

FSRを有効にした際のfpsです。FSRはDLSSに近い機能で、アップスケーリングによりフレームレートを上げることができます。Tensorコア不要の汎用性が高い技術で、最近では画質のクオリティもDLSSと同等レベルに向上しています。

WQXGAでの効果が大きく、fpsは最大約28%向上し、最高設定で78fpsと安定感がだいぶ上がります。なお、レイトレーシングにも対応していますが、FSR込みでもクラッシュする場合があるので省略しています。このゲームはVRAMをとんでもなく使うので、レイトレーシングなら12GB以上は欲しいところ

 

Tiny Tina’s Wonderlands(ワンダーランズ)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:バッドアス/ウルトラ/高(FSR”クオリティ”)

  プレイモード:フィールド内の移動

平均(最低)fps バッドアス 最高
WUXGA 72(68)fps 76(70)fps 90(81)fps
WQXGA 51(46)fps 54(49)fps 61(55)fps

超重量級のFPSゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。

WQXGAだと高設定でようやく平均60fps超えるので、やはり性能面は物足りないものがありますね。このゲームはFSRに対応しているので、しっかり活用しましょう。

 

FidelityFX Super Resolution(FSR)

平均(最低)fps バッドアス 最高
WUXGA 85(67)fps 91(81)fps 108(97)fps
WQXGA 65(57)fps 68(62)fps 79(70)fps

FSRを有効にした際のfpsです。FSRはDLSSに近い機能で、アップスケーリングによりフレームレートを上げることができます。Tensorコア不要の汎用性が高い技術で、最近では画質のクオリティもDLSSと同等レベルに向上しています。

解像度が上がるにつれ効果も大きくなり、WUXGAでは最大約30%fpsが向上し、バッドアスで平均60fpsを超えてきます。なお、165Hzディスプレイを生かすなら、中設定まで落とす必要があります。

 

Rainbow Six Siege(レインボーシックスシージ)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:最高/超高/高

  プレイモード:カジュアル(マルチプレイ)

平均(最低)fps 最高 超高
WUXGA 272(235)fps 280(240)fps 298(272)fps
WQXGA 181(144)fps 182(150)fps 195(172)fps

超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

その気になれば一般的なノートPCでも動かせるほどに軽く、WUXGAはもちろん、WQXGAでも165Hzディスプレイを生かすことができます

なお、WQXGA・レンダリング解像度MAXで165Hzディスプレイを生かすなら、高設定がおすすめ。平均135fpsをマークします。

 

OVERWATCH 2(オーバーウォッチ 2)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:エピック/ウルトラ/高(FSR”OFF”)

  プレイモード:練習場

平均(最低)fps エピック ウルトラ
WUXGA 140(91)fps 209(148)fps 317(172)fps
WQXGA 95(78)fps 139(105)fps 201(145)fps

超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

エピックで力負けしてしまう感じですね。165Hzディスプレイを生かすなら、ウルトラ設定でプレイするのがおすすめ

 

Apex Legends(エーペックス レジェンズ)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:最高・低(fpsリミット解除)

  プレイモード:射撃訓練場

平均(最低)fps 最高
WUXGA 145(120)fps 221(165)fps
WQXGA 110(93)fps 138(106)fps

標準的なグラフィック負荷のFPSゲームです。競技性の高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

WQXGA・最高設定で平均100fps以上をマークし、安定してプレイできます。ただ、もうちょっと伸びてほしいというのが本音です。

 

Fortnite(フォートナイト)

測定条件

  解像度:WQXGA/WUXGA

  ゲーム設定:最高/高/中(DLSS”クオリティ”)

  降下後、1分間のダッシュ&屋内探索

平均(最低)fps 最高
WUXGA 87(55)fps 141(80)fps 154(94)fps
WQXGA 56(44)fps 78(59)fps 106(83)fps

やや軽めのFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。

最新のUnreal Engine 5に変更となりましたが、特に最高設定が重くなっており、WUXGAでも平均100fpsに届きません。

 

DLSS

平均(最低)fps 最高
WUXGA 129(80)fps 160(102)fps 176(109)fps
WQXGA 92(64)fps 116(77)fps 138(81)fps

DLSSを有効にした際の結果です。

WUXGAから大きく効果を発揮しており、fpsは最高設定では約49%向上し、高設定では165Hzディスプレイをしっかり生かせます。なお、WQXGAでは約64%も向上するものの、165Hzディスプレイを生かすには設定をガッツリ落とす必要があります。

 

RT

平均(最低)fps 最高
WUXGA 85(55)fps 126(88)fps
WQXGA 53(40)fps 80(66)fps

RTを有効にした際のfpsです。

レイトレーシングはON/OFFのみの設定でとてもシンプル。なお、グラフィック負荷は通常モードとほとんど変わりません

 

RT+DLSS

平均(最低)fps 最高
WUXGA 126(81)fps 162(108)fps
WQXGA 90(62)fps 115(71)fps

RT+DLSSを有効にした際のfpsですが、この組み合わせでも特に変わりありません。

 

CrystalDiskMark

【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

 

このモデルは超大容量の1TB SSDを搭載しています。最近のゲームは50GB以上のものがざらですが、1TBもあれば容量不足で困る心配はまずありません。もちろん、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプで、爆速のPCIe Gen.4規格を採用する本格派仕様です。

メーカーはWestern Digitalですね。その実力ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きは、3000~5000MB/sと爆速。一方、ランダムはGen.3タイプ並みとやや控えめです。トータルで見ると中の上クラスのGen.4 SSDといったところでしょうか。

もちろん、SSDということで、各種アプリやブラウジングはサクサク。ゲームのロードも早く、とても快適です。

 

温度

FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。

 

CPU・GPUともに70℃台の安定した温度をキープし、どちらもしっかり冷却できています。

 

こちらがCINEBENCH R23実行時の温度です。

100%のフルロード時では、90℃台の大台を突破し、クロックは3.5GHz(P-コア)とHシリーズCPUにしては高めをキープ。温度が許す限り、性能をフルに引き出す動作システムとなっています。見かけによらず冷却性能は高いですね。

 

動作音

FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ

 

55デシベルを超えるとファンノイズが気になりますが、ピーク時で53.1デシベルと下回っています。ファンは豪快に回転していますが、一般的なゲーミングノートよりもだいぶマシですね。

なお、最小時は46.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。

 

バッテリー持続時間

据え置きメインのモデルですが、「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、軽作業を想定した設定にしています。

  • 電源設定:サイレント、トップクラスの電力効率
  • バックライト:40%
  • 10秒ごとにキー入力
  • 1分ごとに無線LAN経由でネット接続

結果は約6時間30分をマーク。5時間を超えており、ゲーミングノートにしてはバッテリーの持ちは良好です。ただし、モバイルノートにしては短めなので、出先ではバッテリー管理に注意。

 

便利なユーティリティーソフト

便利なユーティリティーアプリもしっかり完備しており、デバイス設定ツールとして、”Armony Crate”が用意されています。

システムのモニタリングや動作モードの設定、さらにはディスプレイのカラーモードまで柔軟に設定できます。

 

また、”My ASUS”では、デバイスの診断やシステムアップデート、からサポートまでワンストップで実行でき、万が一でも安心です。

 

サウンドエンジンには、おなじみのDolby”を採用しています。設定ツールにてシーンに応じたモードに切り替えができるのはもちろん、イコライザーも用意されているので、好みの設定に変更することも可能です。

肝心のサウンドクオリティは、低音から高音までよく出ており、重低音もしっかり再現。音質もクリアで、サラウンドも効いているので、臨場感もバッチリです。もう少し厚みが欲しいところですが、スリムモデルにしては上出来ですね。

 

まとめ

貴重なRTX 4060搭載の超軽量モデルということで、これだけでも十分購入する価値があります。本体・キーボードの高い完成度もさることながら、VRAM8GB×DLSS 3で最新ゲームをまんべんなく楽しめるRTX 4060の性能も魅力的です。

価格の高さがネックですが、携帯性を特に重視するならおすすめです。

 

 

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