今回デルの【Alienware Aurora R16】をお借りしました。
Alienwareにもついにミニタワーモデルが登場!4Kでのゲーミングに対応したハイスペックモデルをチェックしてみましょう。
スペック
※2024年1月5日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
外観
マイルドなデザイン
Alienwareでは初となるミニタワーケースのモデルです。
ミドルタワーケースに比べ、高さと奥行きが小さいので、設置しやすいのがポイント。この通り、デスクの上において使うのもアリです。
Alienwareといえば宇宙船さながらの独特なフォルムですが、このモデルではだいぶマイルドに調整され、ボディはオーソドックスな箱型となっています。クセがなく、万人受けするフォルムといえますね。
しかし、代名詞ともいえるイルミネーションリングはバッチリ搭載。ただし、左サイドのみで、右サイドには非搭載と、なんとも中途半端なのは残念。。なんというか、そりゃないだろうという感じ。
基本的に左サイドしか見ないから不要…というのもわかりますが、どうせやるなら両サイドに搭載してほしいものです。
トレンドであるクリアサイドパネルを装備しており、内部を見て楽しむことも可能。下部の通気口がハニカムデザインとなっており、Alienwareらしいデザインはしっかり踏襲しています。
ちなみに、ケース内部にLEDイルミネーションバーが非搭載なのもマイナスポイント。LEDファンのみが光るので、内部は暗く、とても地味ですね。レノボやHPでは標準装備となっており、モデルの価格も決して安くはないだけに、造りこみの甘さがどうにも気になります。
高い冷却性能
熱くなりがちなゲーミングPCですが、通気口はフロントのスリット×2・右サイドに設置され、通気性はバツグン。グラボのそばに通気口があるのはポイント高いです。
フロント・背面に12cmファンを搭載するほか、天板にはラジエーターファンも搭載しており、スムーズなエアフローを実現しています。
ちなみに、底面はこのようになっています。幅広のゴム製インシュレーターが振動をしっかり吸収し、ビビり音などなどなく、安定性はとても良好です。
充実したインターフェース
インターフェースは非常に充実しており、USB端子はフロント・背面あわせて全12ポートも搭載し、USB 3.2~USB 2.0まで新旧そろい踏み。
そのうち、背面に搭載された小型&リバーシブルのType-Cポートは、最大20Gbpsの高速転送に対応した”Gen 2×2規格”となっています。ポートの数、種類ともに豊富で、あらゆる周辺機器を接続できます。Type-Cポートがフロントに配置されているのもグッドです。
映像端子は、HDMI(2.1a)・DisplayPort(1.4a)×3と豊富なので、マルチディスプレイ構成もラクラク。
内部
チャンバー構造採用
背面のレバーを引くことで内部にアクセスできます。ちなみに、レバーはネジでロックされているので、ツールレスというわけではありません。
内部構造は、電源下置きのオーソドックスな配置となっています。トレンドのチャンバー構造ではありませんが、実用面では全く問題なし。
裏配線には対応しているものの、必要な部分だけスペースを用意した変わり種です。独特の造りは、いかにもデルといったところ。
なお、拡張ベイの数ですが、なんと3.5インチベイが1つのみ。。
最近のケースは拡張性が控えめですが、それでも1つというのは少なすぎ!やはり、3.5インチベイは最低でも2つは欲しいですね。
大型水冷式CPUクーラー搭載
各種パーツを搭載するマザーボードですが、Alienware独自のものを採用しており、市販のもので代用することはできません。
モデルによってはオプションとなりますが、CPUクーラーには水冷式を採用しています。
CPUの熱をダイレクトに吸収し、ラジエーターから強力に排熱するので、空冷式クーラーを凌ぐ高い冷却性能を発揮します。さらに、ラジエーターのサイズは24cmと大きく、高クロックのK付きCPUにもバッチリ対応可能です。
デルの水冷式CPUクーラーといえば、小ぶりな12cmや14cmラジエーターのがメインでしたが、しっかりサイズアップしたのは好印象ですね。
カードキーパー装備
グラフィックボードは、4Kでのゲーミングに対応するRTX 4070を搭載。大型のヒートシンク&デュアルファンを搭載した高冷却タイプで、基盤側はバックプレートでしっかり補強されています。
グラボは、カードキーパーでがっちり固定されているのもポイント。PCIeスロットへの負荷を軽減することで、輸送時をはじめ、破損のリスクを大幅に減らすことができます。
ちなみに、PCの心臓ともいえる電源には、1000Wのプラチナクラス電源を採用しています。プラチナクラスは最大92%の電力変換効率を誇り、コンセントからの電力を効率よく変換できる、省エネ・低発熱の優れものです。
なお、マザーボードだけでなく、電源も独自規格なので、購入後に自分で内部をカスタマイズしたい方には不向きですね。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで性能をチェックしてみましょう。
CINEBENCH
【CINEBENCH】は3Dグラフィックのレンダリング性能を測るソフトです。
CPUはインテル第13世代の16コア24スレッドCPU・Core i7-13700Fを搭載しています。末尾のFは内蔵グラフィック非搭載バージョンのことで、性能は通常バージョンと同じです。
第12世代の設計を踏襲しており、高性能の”P-コア”と省エネの”E-コア”を搭載した、Wコア構成を引き続き採用。そのうえでE-コアを倍増し、16コア24スレッド構成と大きくコア・スレッド数が増加しています。また、動作クロックも大きく引き上げられ、前世代からさらにパフォーマンスが向上しています。
参考までに、下位のCore i5-13400(10コア16スレッド)と比較してみると、シングルスコアは約14%、マルチ性能にいたっては約74%上回っています。ゲームオンリーならCore i5でも十分ですが、Core i7なら配信や各種編集作業でも非常に高いパフォーマンスを発揮します。
3DMARK
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・DirectX 12 Ultimate(Speed Way)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。
グラフィックボードは、NVIDIAの最新世代となる”Ada Lovelace”のハイスペックグラボ・RTX 4070を搭載。前世代のRTX 3080に匹敵する性能を持ち、VRAM(グラフィックメモリ)を12GBと非常に多く搭載しているので、4K動画の編集や3DCGの作成などヘビーな作業を快適にこなせます。
総合スコア | Graphics Score |
CPU/Physics Score |
Combined Score |
|
Speed Way | 4405 | ー | ー | ー |
Port Royal | 10984 | ー | ー | ー |
Time Spy Extreme |
8258 | 8293 | 8069 | ー |
Time Spy | 17086 | 17404 | 15486 | ー |
Night Raid | 84544 | 183734 | 20828 | ー |
Fire Strike Ultra |
9897 | 9617 | 41994 | 5134 |
Fire Strike Extreme |
20265 | 20807 | 41512 | 10324 |
Fire Strike | 36392 | 43101 | 38060 | 16298 |
Sky Diver | 85775 | 131023 | 36383 | 55207 |
RTコアとTensorコア
RTXシリーズでは、”RTコア”と”Tensorコア”を搭載しています。
RTコアは”レイトレーシング技術(RT)”に対応しており、反射・影・ライティングなどをリアルに再現可能。ゲームでのイメージを見てもわかるように、炎の描写が車体にもしっかり表現され、従来よりもさらに臨場感が増しています。
また、AI機能のTensorコアは”DLSSモード”に対応しており、低い解像度でレンダリングした映像をアップスケーリングし、さらにアンチエイリアスを最適化することで、フレームレートを大幅に向上させることができます。ゲームの快適性が目に見えて上がり、とても便利。
そのほか、RTXシリーズはOptiXにも対応しているのもポイント。Blenderなどの3DCG作成ソフトでは、RTコアを活用した高速レンダリングや、Tensorコアを活用した高速のノイズ除去機能を搭載し、ヘビーなCG作成作業で高いパフォーマンスを発揮します。
RTX 4000シリーズはDLSS 3&AV1エンコードに対応
RTX 4000シリーズ最大の特徴は、最新のDLSS 3&AV1エンコードに対応していること。
DLSS 3というのは従来のDLSS 2の発展型で、GPUコアに内蔵された”Optical Flow Accelerator”を使い、映像のフレーム間に中間フレームを補完する技術のこと。アップスケーリング+フレーム補完で描写の負荷を大きく軽減し、フレームレートを大幅に上げることが可能です。
ウルトラヘビー級のゲーム・Cyberpunk 2077では、約4倍以上もパフォーマンスが向上するなど、RTX 3000シリーズに対し大きなアドバンテージとなっています。
FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)
4K | WQHD | フルHD |
13120 | 24581 | 30332 |
グラフィック負荷が高めのMMORPGです。スコア9000以上で【快適】&平均60fpsをキープでき、快適にプレイするならスコア9000をしっかり超えたいところ。
いずれも最高品質で測定しており、4Kではスコア13000台、平均89fpsで安定してプレイできます。RTX 4060 Tiではスコア9000ギリギリなので、4KならRTX 4070は欲しいですね。
なお、WQHDでは盤石で、平均169fpsをマーク。144Hz出力など高リフレッシュレートディスプレイを生かすことができます。
Armored Core 6(アーマードコア6)
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:最高/高
プレイモード:密航
平均(最低)fps | 最高 | 高 |
フルHD | 116(110)fps | 120(111)fps |
WQHD | 120(95)fps | 120(100)fps |
4K | 65(57)fps | 84(75)fps |
標準的なグラフィック負荷のアクションゲームです。基本的に平均60fps出ればOKですが、対人戦なら平均100fps以上がベター。
4Kで負荷がグンと上がり、最高設定では平均60fps台までとなります。パフォーマンス重視なら高設定、対人戦ならWQHDがおすすめです。
Assassin’s Creed Mirage(アサシン クリード ミラージュ)
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:最高/高+/高
プレイモード:ベンチマークテスト
平均(最低)fps | 最高 | 高+ | 高 |
フルHD | 144(100)fps | 155(111)fps | 181(137)fps |
WQHD | 110(83)fps | 118(88)fps | 133(103)fps |
4K | 65(51)fps | 79(71)fps | 75(58)fps |
やや重めのアクションゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
アーマードコアと同じく、4Kでガクッとfpsが落ちますが、それでも最高設定で平均60fps以上をキープ。安定性重視なら高+設定といったところでしょうか。フレームレートを稼ぐなら、やはりWQHDですね。
Cyberpunk 2077(サイバーパンク 2077)
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:ウルトラ/高(RT”ウルトラ”/DLSS[フルHD&WQHD]”品質”・DLSS[4K]”パフォーマンス”/フレーム補完”ON”)
プレイモード:本編で市街地中心部を移動
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
フルHD | 100(85)fps | 110(93)fps |
WQHD | 70(64)fps | 85(74)fps |
4K | 30(27)fps | 36(31)fps |
現状では最強レベルとなるウルトラヘビー級のFPSゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
さすがにこのクラスともなると、平均60fpsを超えるのはWQHDまでとなり、4KではDLSSのアシストが必要になります。なお、RTX 4080はチップ性能・VRAMがとても強く、4Kでも平均60fpsをクリアします。
DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
フルHD | 170(147)fps | 221(196)fps |
WQHD | 114(103)fps | 160(149)fps |
4K | 77(72)fps | 106(99)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。
4Kでの効果が非常に大きく、fpsは最大約2.9倍も向上し、ウルトラ設定で平均60fpsを大きく超えてきます。なお、フレーム補完なしだと平均55fpsなので、効果は絶大ですね。
RT
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
フルHD | 50(44)fps | 52(46)fps |
WQHD | 32(25)fps | 35(28)fps |
4K | 14(12)fps | 14(12)fps |
RT機能を有効にした際の結果です。
通常モードの重さ+反射・影・ライティングのフルセットでとんでもなく重く、いずれの解像度・設定でも平均60fpsをクリアできません。
RT+DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
フルHD | 128(105)fps | 133(108)fps |
WQHD | 94(81)fps | 96(82)fps |
4K | 65(60)fps | 66(60)fps |
RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。
フレーム補完の効果てきめん。4Kではfpsが最大約4.7倍も向上し、平均60fpsをクリア。ただし、やや超えるくらいなので、特にレイトレーシングで使うならRTX 4070 Tiがおすすめです。
RT+DLSS(DLSS 3.5/Ray Reconstruction)
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
フルHD | 106(96)fps | 110(100)fps |
WQHD | 71(62)fps | 74(66)fps |
4K | 50(47)fps | 52(48)fps |
レイトレーシングの品質&パフォーマンスを向上した”DLSS 3.5/Ray Reconstruction”を有効にした際の結果です。この機能を活用するには、レイトレーシングをさらに強化した”パストレーシング”が前提となります。
パストレーシングがベースとなっているので、平均60fpsをクリアするのはWQHDまでとなります。ただし、以前はフルHDが限界だったことを考えると、たしかに進化していますね。
なお、クオリティの進化は一目瞭然で、ライティングがさらにリアルになり、太陽光がうまく再現できています。
Hogwarts Legacy(ホグワーツ・レガシー)
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:最高/高(RT”ウルトラ”/DLSS[フルHD&WQHD]”クオリティ”・DLSS[4K]”パフォーマンス”/フレーム補完”ON”)
プレイモード:ホグワーツ内の移動
平均(最低)fps | 最高 | 高 |
フルHD | 125(94)fps | 128(97)fps |
WQHD | 83(60)fps | 92(65)fps |
4K | 38(30)fps | 47(40)fps |
サイバーパンクに勝るとも劣らないウルトラヘビー級のFPSゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
サイバーパンクに近い結果となり、平均60fpsをクリアするのはWQHDまで。4KならDLSSが必須となります。
DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
フルHD | 210(151)fps | 249(176)fps |
WQHD | 172(141)fps | 185(147)fps |
4K | 101(95)fps | 122(100)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。
フルHDから非常に高い効果を発揮しており、4Kでは最大約2.7倍もfpsが向上し、平均100fpsオーバーと安定感バツグンです。なお、フレーム補完なしだと平均92fpsなので、効果はかなり大きいですね。
RT
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
フルHD | 56(45)fps | 61(47)fps |
WQHD | 45(35)fps | 47(37)fps |
4K | 23(18)fps | 24(19)fps |
RT機能を有効にした際の結果です。
このゲームでも反射・影・ライティングのフルセットということで、平均60fpsを超えるのはフルHD・高設定のみとなります。
RT+DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 |
フルHD | 130(102)fps | 132(99)fps |
WQHD | 108(64)fps | 110(77)fps |
4K | 72(54)fps | 76(58)fps |
RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。
フレーム補完がバッチリ効いており、4K・ウルトラ設定ではfpsが最大約3.2倍も向上し、平均60fpsをしっかり超えてきます。なお、フレーム補完なしだと平均55fpsまでしか伸びず、効果の大きさを実感します。
ちなみに、4Kだとメモリ16GBではクラッシュする場合があるので、32GBに増やすのがおすすめ。
BIOHAZARD RE:4(バイオハザード RE:4)
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:最高/高(RT”高品質”/FSR[フルHD&WQHD]”クオリティ”・FSR[4K]”パフォーマンス”)
プレイモード:最初の村を移動
平均(最低)fps | 最高 (テクスチャ品質”高・8GB”) |
高 (テクスチャ品質”高・4GB”) |
フルHD | 153(131)fps | 162(135)fps |
WQHD | 113(106)fps | 118(113)fps |
4K | 64(59)fps | 63(58)fps |
重量級のアクションゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
FSR無しでも4Kでは平均60fpsをクリア。ただし、辛うじてクリアするくらいなので、FSRは必須ですね。WQHDにはやはり強く、平均100fpsをしっかり超えています。
FidelityFX Super Resolution(FSR)
平均(最低)fps | 最高 (テクスチャ品質”高・8GB”) |
高 (テクスチャ品質”高・4GB”) |
フルHD | 162(135)fps | 169(144)fps |
WQHD | 144(130)fps | 153(133)fps |
4K | 106(101)fps | 109(104)fps |
FSRを有効にした際のfpsです。FSRはDLSSに近い機能で、アップスケーリングによりフレームレートを上げることができます。Tensorコア不要の汎用性が高い技術で、最近では画質のクオリティもDLSSと同等レベルに向上しています。
効果が大きくなるのはWQHDからとなり、4Kではfpsが最大73%向上し、平均100fpsを超えてきます。WQHDなら144Hzディスプレイを生かせるほどです。
RT
平均(最低)fps | 最高 (テクスチャ品質”高・8GB”) |
高 (テクスチャ品質”高・4GB”) |
フルHD | 132(115)fps | 137(122)fps |
WQHD | 102(88)fps | 107(94)fps |
4K | 61(55)fps | 64(61)fps |
RT機能を有効にした際の結果です。
レイトレーシングの負荷はそこまで高くなく、4Kでは通常モードとほとんど変わりません。なお、VRAMの使用量がかなり多いものの、12GB搭載しているのでバッチリ対応できます。
PCゲームは最適化が不十分な場合があるので、VRAMは12GBあると安心。
RT+FSR
平均(最低)fps | 最高 (テクスチャ品質”高・8GB”) |
高 (テクスチャ品質”高・4GB”) |
フルHD | 137(122)fps | 139(124)fps |
WQHD | 121(111)fps | 126(115)fps |
4K | 92(88)fps | 95(92)fps |
RT機能とFSR機能を同時に有効にした際の結果です。
やはり効果を発揮するのはWQHDからとなり、4Kではfpsが最大51%向上し、平均90fps台と安定感が格段に上がります。
OVERWATCH 2(オーバーウォッチ 2)
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:エピック/ウルトラ(FSR”67%”)
プレイモード:練習場
平均(最低)fps | エピック | ウルトラ |
フルHD | 317(239)fps | 449(380)fps |
WQHD | 229(188)fps | 291(237)fps |
4K | 122(107)fps | 150(130)fps |
超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
このクラスのゲームなら余裕で対応でき、4Kでもウルトラ設定なら144Hzディスプレイをきっちり生かせます。
FidelityFX Super Resolution(FSR)
平均(最低)fps | エピック | ウルトラ |
フルHD | 348(241)fps | 503(427)fps |
WQHD | 258(202)fps | 346(271)fps |
4K | 149(130)fps | 181(158)fps |
FSRを有効にした際の結果です。なお、このゲームでもFSR 2に新たに対応しました。
fpsの上げ幅は最大約22%程度ですが、4K・エピック設定でも144Hzディスプレイをフル活用できるようになります。
Apex Legends(エーペックスレジェンズ)
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:最高
射撃訓練場
4K | WQHD | フルHD |
168(143)fps | 266(213)fps | 299(294)fps |
標準的なグラフィック負荷のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
4Kでは144Hzディスプレイ、WQHDでは240Hzディスプレイをきっちり生かせます。FPSゲームは軽めのものが多く、RTX 4070でも4Kで高いフレームレートをたたき出します。
Fortnite(フォートナイト)
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:最高/高(DLSS[フルHD&WQHD]”品質”・DLSS[4K]”パフォーマンス”)
降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
平均(最低)fps | 最高 | 高 |
フルHD | 177(114)fps | 270(211)fps |
WQHD | 123(88)fps | 196(131)fps |
4K | 70(55)fps | 101(75)fps |
やや軽めのFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
光源のグラフィック負荷が高く、特に最高設定で顕著に重くなり、4Kでは平均60fps台までしか伸びません。平均100fpsオーバーの高設定とは対照的ですね。
DLSS
最高 | 高 | |
フルHD | 257(168)fps | 318(220)fps |
WQHD | 188(124)fps | 246(161)fps |
4K | 137(92)fps | 185(121)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。
解像度が上がるほどfpsは伸び、4Kでは約96%も向上し、最高設定で144Hzディスプレイを生かせるまでになります。ただし、ゲームモードによってfpsにばらつきがあるので、高設定でプレイするのがおすすめ。
ちなみに、レイトレーシングを有効にしても結果がほとんど変わらないので、省略しています。
Call of Duty: Modern Warfare III(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3)
解像度:4K/WQHD/フルHD
ゲーム設定:極限/ウルトラ/バランス(RT”ウルトラ”/DLSS[フルHD&WQHD]”クオリティ”・DLSS[4K]”パフォーマンス”)
プレイモード:マルチプレイ(インベージョン)
平均(最低)fps | 極限 | ウルトラ | バランス |
フルHD | 217(184)fps | 230(197)fps | 273(222)fps |
WQHD | 157(138)fps | 164(145)fps | 211(186)fps |
4K | 97(83)fps | 101(97)fps | 124(107)fps |
FPSゲームにしては負荷が高め。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
DLSS無しでも4Kでは平均100fps以上を狙うことができ、やはり4K適正は高いですね。
DLSS
平均(最低)fps | 極限 | ウルトラ | バランス |
フルHD | 246(196)fps | 269(215)fps | 275(226)fps |
WQHD | 188(165)fps | 197(170)fps | 221(189)fps |
4K | 141(124)fps | 145(128)fps | 161(142)fps |
DLSSを有効にした際のfpsです。このゲームはフレーム補完に対応していますが、むしろ逆効果なので、オフにしています。
フルHDから効果を発揮しており、4Kでは最大約45%fpsが向上し、極限設定でも144Hzディスプレイを生かせるようになります。フレーム補完無しでも十分実用的。
CrystalDiskMark
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルでは、超大容量の1TB SSD(KIOXIA)を搭載しています。最近のゲームは容量が非常に多くなっていますが、1TBならしっかり対応できます。なお、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプで、その中でも特に速い”Gen.4”規格を採用する徹底ぶり。
肝心の速度ですが、シーケンシャル(連続データ)は最大7000MB/sと爆速。一方、ランダムの速度はGen.3レベルということで、トータルでは中の上クラスのGen.4 SSDといったところです。もちろん、SSDらしくゲームのロードからアプリの動作までサクサク動き、とても快適。
温度
こちらはFF14ベンチマークを実行した際の各パーツの温度です。なお、室温は25℃です。
CPUの温度はP-コアで50℃前半と冷え冷え。また、グラボのコア温度は70℃前後、特に熱くなりがちなホットスポットも80℃台半ばと、こちらも問題なく冷えていますね。
こちらは、CINEBENCH R23実行時の温度となります。
低出力の65W仕様ですが、ブーストがかなり効いており、消費電力を100Wまで引き上げ、約3.7~3.8GHzの高い動作クロックをマークしています。
動作音
同じくFF14のベンチマークにて、実際の騒音値を測定してみました。※無響室・防音室での測定ではないので、あくまで参考までにどうぞ
ケースの左側面にて計測した結果です
50デシベルが一つの目安となりますが、ピーク時で50.6デシベルとほぼきっかり。ノートPCに近いノイズレベルということで、CPUやグラボファンのノイズがやや気になる程度ですね。静音性は極めて優秀です。
なお、アイドル時は48.9デシベルと、かすかにファンの音が聞こえるレベルで、非常に静かです。
充実したユーティリティー機能
ゲーミングPCということで、専用ユーティリティー”Alienware COMMAND CENTER”が用意されています。イルミネーションの設定をはじめ、動作モードの変更やファンコントロールなどの設定をすることができます。
さらに、”SupportAssistant”では、ドライバのダウンロードやハードウェアのスキャン、トラブルシューティングまで網羅しており、PCのメンテナンスをかんたんに実行することができます。
まとめ
厳しいかもしれませんが、ケースの完成度が価格の割に中途半端なので、おすすめしません。せっかくAlienwareを購入するなら、上位の”Alienware Aurora R15”がだんぜんオススメ!