3Dモデリングやアニメーションなど3DCGの制作に最適なPCスペックと、おすすめパソコンをチェックしてみましょう。
3DCG制作に必要なスペック
3DCG制作はBlenderがおすすめ
3DCG制作ソフト | 価格 | 必要スペック |
Blender | 無料 | CPU:SSE2対応4コア(8コア推奨) GPU:OpenGL 4.3対応GPU VRAM:2GB(8GB推奨) メモリ:8GB(32GB推奨) |
MAYA | 月額36,300円 | CPU:SSE4.2対応マルチコアCPU GPU:NVIDIA Maxwell以降 メモリ:8GB(16GB以上推奨) |
CINEMA 4D | 年額73,150円~ | CPU:Intel Kaby Layke以降 GPU:NVIDIA Maxwell以降 メモリ:8GB(16GB以上推奨) |
3DCGの作成なら基本的に”Blender”がおすすめ。
Blenderは無料にもかかわらず、機能が有料ソフト並みに充実しています。3Dアニメーション・モデリング・レンダリングなどさまざまな作業に対応でき、Blenderだけで3DCGの作成が完結します。
有料ソフトならMayaがおすすめ。業界標準といっても過言ではないソフトで、価格も月額36,300円と非常に高額。プロのクリエイタースタジオに最適です。
おすすめスペック



CPU | Core i7以上 |
メモリ | 32GB(できれば64GB) |
GPU(グラフィック機能) | RTX 3060以上 |
その名の通り3Dデータを作成する作業なので、負荷は編集用途の中でもトップクラスに高く、CPUはハイスペッククラスのCore i7、GPUはミドルクラスのRTX 3060がまずおすすめ。
3DCGの作成ではグラフィックの支援機能が強力なので、GPUの性能も重要になります。VRAM(グラフィックメモリ)は6GBが最低ラインで、8GB以上が推奨です。また、BlenderをはじめOptiXに対応したRTXシリーズがおすすめ。CUDAよりもレンダリング時間を大きく短縮でき、ノイズの除去も高速で行うことができます。
なお、メモリは16GBだとカツカツなので、32GBは欲しいところ。64GBなら重量級のデータにもしっかり対応できます。
ベンチマークテスト
参考までに、”Blender”を用いてデモデータをレンダリングする時間をチェックしてみましょう。なお、[D]がデスクトップ用CPU、[N]がノート用のCPUを表しています。
やはりデスクトップならCore i7-12700がおすすめですね。下位のCore i5-12400よりも約30%早く変換を完了しています。
ノートはCore i7がメインとなますが、高性能のHシリーズと省エネのPシリーズとでは性能が段違い。Core i7-12700HとCore i7-1260Pとの差は約40%にもなるので、携帯性を重視するのでなければCore i7-12700Hがおすすめです。
先にも紹介した通り、BlenderではGPUを活用した高速レンダリング機能に対応(内蔵グラフィック除く)しており、”CUDA”と”OptiX”の2タイプが用意されています。GTXシリーズではCUDAのみ対応していますが、RTXシリーズでは超高速のOptixにも対応しているのがポイントです。
CPUレンダリングとは比較にならないくらいに高速で、CUDAでも最大1/10の時間で完了するほど。OptixともなるとCUDAの約半分にもなるので、とことん性能にこだわるならRTXシリーズがだんぜんおすすめ。なお、RTXシリーズでもRTX 3050はRTX 3060の約2倍もの時間がかかるので、RTX 3060がスタートラインとなります。
なお、RTX 3060以上ではRTX 3070とRTX 3080がおすすめ。RTX 3070はRTX 3060よりも約30%の時短効果を発揮し、RTX 3080ともなるとRTX 3060の約半分にもなります。プロ用ということであれば、VRAMを24GBも搭載したRTX 3090がおすすめです。
dGPUレンダリングで注意したいのは、VRAM(グラフィックメモリ)の容量です。VRAMが4GBのモデルでは、メモリ不足のため、重量級のレンダリングに対応できません。3DCGの作成で使うのであれば最低でも6GB、できれば8GB以上は欲しいところです。
3DCGの作成に最適なクリエイターPC(デスクトップ)
raytrek/レイトレック MV(ドスパラ)
【スペック】
■OS:Windows 11
■CPU:Core i7-13700F
■メモリ:16GB(DDR4-3200)
■グラフィック:RTX 3060
■ストレージ:SSD 500GB(PCIe NVMe)
■電源:650W(80PLUS BRONZE)
■無線LAN:有線のみ
■DVDドライブ非搭載/有線キーボード&マウス付属
■価格:174,980円(税込)~
※実機モデルはミドルタワータイプとなります。性能の確認におすすめ。
Core i7&RTX 3060を搭載した万能モデル
インテルの第13世代16コア24スレッドCPU・Core i7-13700FとRTX 3060を搭載したミドルタワーモデル。
16GBメモリに500GB SSDの充実した初期構成となっており、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプを採用。さらに、大型空冷式CPUクーラーを装備しており、冷却面も万全です。
Core i7×RTX 3060のパワーで、イラスト制作や動画・画像編集、3DCGの制作などあらゆる用途に対応でき、コスパに優れた万能モデルとしておすすめ。特にRTXシリーズを搭載しているので、3DCGの制作では非常に高いパフォーマンスを発揮します。
基本的にカスタマイズ不要ですが、動画編集であれば32GBメモリ、3DCGの制作や3D CADなら64GBメモリがおすすめです。また、データの保存用にHDDを追加すると、さらに便利になります。
raytrek/レイトレック 4CXF(ドスパラ)
【スペック】
■OS:Windows 11
■CPU:Core i7-13700F
■メモリ:16GB(DDR4-3200)
■グラフィック:RTX 3070
■ストレージ:SSD 1TB(PCIe NVMe)
■電源:750W(80PLUS GOLD)
■無線LAN:有線のみ
■DVDドライブ非搭載/キーボード&マウス無し
■価格:234,980円(税込)~
※実機モデルはRTX 4070 Tiを搭載しており、RTX 3070との比較をしています。
ワンランク上のハイスペックモデル
インテルの第13世代16コア24スレッドCPU・Core i7-13700FとRTX 3070を搭載した、ハイスペックのミドルタワーモデル。RTX 3060よりも約50%性能が高く、より性能にこだわるならおすすめ。
32GBメモリに500GB SSDの非常に充実した初期構成となっており、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプを採用。さらに、大型空冷式CPUクーラーのほか、最大90%の電力変換効率を誇るゴールドクラス電源を搭載する徹底ぶりです。
ケースの完成度も非常に高く、スタイリッシュなシルバーボディは、裏配線&チャンバー構造を採用することで、高いエアフローを実現。さらに、ボディの全面にダストフィルターを装備し、ほこり対策も万全。フィルターはワンタッチで取り外すことができ、メンテナンス性もバツグンです。
基本的にカスタマイズ不要ですが、データの保存用にHDDを追加すると、さらに便利になります。
SENSE-F079-LC137KF-VLX(パソコン工房)
【スペック】
■OS:Windows 11
■CPU:Core i7-13700KF
■メモリ:16GB(DDR5-4800)
■グラフィック:RTX 4080
■ストレージ:SSD 1TB(PCIe NVMe)
■電源:1000W(80PLUS PLATINUM)
■無線LAN:有線のみ
■DVDドライブ非搭載/有線キーボード&マウス付属
■価格:404,800円(税込)~
RTX 4080搭載のコスパモデル
インテルの第13世代16コア24スレッドCPU・Core i7-13700KFとRTX 4080を搭載したミドルタワーモデル。前世代のハイエンドグラボ・RTX 3090より約50%性能が高く、VRAMを16GB搭載。とことん性能にこだわるならおすすめです。
16GBメモリに1TB SSDの非常に充実した初期構成となっており、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプを採用。さらに、冷却性能が非常に高い水冷式CPUクーラーのほか、最大92%の電力変換効率を誇るプラチナクラス電源を搭載する徹底ぶりです。
また、大型ケースのため拡張性も高く、HDDを多く搭載できるほか、フロント全面がメッシュパネルなので通気性はバツグン。さらに、ケース上部には取っ手がついているので、持ち運びしやすいのもポイントです。
基本的にカスタマイズ不要ですが、本格的に使うならメモリは32GBあると安心。3DCGの制作や3D CADなら64GBメモリがおすすめです。また、データの保存用にHDDを追加すると、さらに便利になります。
SENSE-F079-LC137KF-XLX(パソコン工房)
【スペック】
■OS:Windows 11
■CPU:Core i7-13700KF
■メモリ:16GB(DDR5-4800)
■グラフィック:RTX 4090
■ストレージ:SSD 1TB(PCIe NVMe)
■電源:1000W(80PLUS PLATINUM)
■無線LAN:有線のみ
■DVDドライブ非搭載/有線キーボード&マウス付属
■価格:494,800円(税込)~
RTX 4090搭載の超本格派モデル
先に紹介したモデルをRTX 4090にしたバージョンです。
RTX 4090はRTX 4080より約30%性能が高く、VRAMを24GBも搭載しており、まさにプロ向けの本格派仕様となっています。
基本的にカスタマイズ不要ですが、本格的に使うならメモリは32GBあると安心。3DCGの制作や3D CADなら64GBメモリがおすすめです。また、データの保存用にHDDを追加すると、さらに便利になります。
DAIV Z7(マウスコンピューター)
【スペック】
■OS:Windows 11
■CPU:Core i7-12700F
■メモリ:32GB(DDR4-3200)
■グラフィック:RTX 3060
■ストレージ:SSD 512GB+HDD 2TB
■電源:700W(80PLUS BRONZE)
■無線LAN:IEEE 802.11ax+Bluetooth 5.0
■光学ドライブ・キーボード・マウス非搭載
■価格:289,800円(税込)~
サポート&保証重視ならマウスコンピューターがおすすめ
インテルの第12世代12コア20スレッドCPU・Core i7-12700とRTX 3060を搭載したミドルタワーモデル。
32GBメモリに512GB SSD+2TB HDDの非常に充実した初期構成となっており、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプを採用。さらに、水冷式CPUクーラーを装備しており、冷却面も万全です。大型ケースのため拡張性も高く、HDDを多く搭載できるのもポイント。
ちなみに、マウスはサポート&保証が充実しているのもポイント。まず延長保証が定額制で安く、例えば3年延長保証+センドバック修理保証に7,700円(税込)で加入することができます。また、24時間365日の電話サポート&96時間以内で修理完了が標準メニューとして用意されており、万が一でも安心。
基本的にカスタマイズ不要ですが、3DCGの制作や3D CADなら64GBメモリがおすすめです。
3DCG制作に最適なクリエイターPC(ノート)
raytrek/レイトレック R6-AA(ドスパラ)
【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
16.0インチ WQXGA ノングレア
■CPU:Core i7-12700H
■メモリ:16GB(DDR5-4800)
■グラフィック:RTX 3060
■ストレージ:SSD 1TB(PCIe NVMe)
■価格:219,980円(税込)~
価格と性能のバランスに優れたミドルクラスモデル
ノート用のインテル第12世代14コア20スレッドCPU・Core i7-12700HとRTX 3060を搭載したミドルクラスモデル。16GBメモリに1TB SSDの非常に充実した初期構成で、SSDは爆速のPCIe Gen.4タイプを採用しています。
装備も充実しており、大きめの16.0インチディスプレイは、 WQXGA(2560×1600)の高解像度で、sRGBカバー率約99%(sRGB比約100%)と色域も広く、編集作業がよりはかどります。
また、薄暗い場所でのタイピングに便利な白色LED内蔵キーボードのほか、最大40Gbpsの超高速転送に対応した”Thunderbolt 4”もバッチリ装備しています。さらに、顔認証に対応しており、セキュリティ面も安心です。
Core i7×RTX 3060のパワーで、イラスト制作や動画・画像編集、3DCGの作成などあらゆる用途に対応でき、コスパに優れた万能モデルとしておすすめ。
基本的にカスタマイズ不要ですが、本格的に使うならメモリは32GBあると安心。3DCGの制作や3D CADなら64GBメモリがおすすめです。なお、HDDの追加はできません。
raytrek/レイトレック R7-ZF(ドスパラ)
【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
17.3インチ WQHD ノングレア
■CPU:Core i9-12900H
■メモリ:32GB(DDR5-4800)
■グラフィック:RTX 3070 Ti
■ストレージ:SSD 1TB(PCIe NVMe)
■価格:299,979円(税込)~
※実機モデルではCore i7-12700Hを搭載しています。
高コスパのRTX 3070搭載モデル
ノート用のインテル第12世代14コア20スレッドCPU・Core i9-12900HとRTX 3070 Tiを搭載したハイスペックモデル。RTX 3070 TiはRTX 3060よりも約50%性能が高く、VRAMも8GB搭載しているので、性能にとことんこだわるならおすすめ。
32GBメモリに1TB SSDの特盛構成で、SSDは爆速のPCIe Gen.4タイプを採用。また、薄暗い場所でのタイピングに便利なフルカラーキーボードのほか、最大40Gbpsの超高速転送に対応した”Thunderbolt 4”もバッチリ装備しています。さらに、顔認証に対応しており、セキュリティ面も安心です。
もちろん、ディスプレイのクオリティも高く、大型の17.3インチディスプレイは、 WQHD(2560×1440)の高解像度で、sRGBカバー率約99%(sRGB比約100%)と色域も広く、編集作業がよりはかどります。
基本的にカスタマイズ不要ですが、3DCGの制作や3D CADなら64GBメモリがおすすめです。なお、HDDの追加はできません。
raytrek/レイトレック R5-AA5(ドスパラ)
【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
15.6インチ フルHD ノングレア
■CPU:Core i7-12700H
■メモリ:16GB(DDR4-3200)
■グラフィック:RTX 3050
■ストレージ:SSD 1TB(PCIe NVMe)
■価格:169,980円(税込)~
RTX 3050搭載のコスパモデル
ノート用のインテル第12世代14コア20スレッドCPU・Core i7-12700HとRTX 3050を搭載したエントリークラスモデル。16GBメモリに1TB SSDの非常に充実した初期構成で、SSDは爆速のPCIe Gen.4タイプを採用しています。
ディスプレイは、15.6インチ×フルHDのオーソドックスな構成ですが、sRGBカバー率約99%(sRGB比約100%)としっかりポイントは押さえています。また、薄暗い場所でのタイピングに便利なフルカラーキーボードを搭載するほか、顔認証に対応しており、セキュリティ面も安心です。
RTX 3050はGTX 1650よりも約30%性能が高く、ワンランク上の入門モデルとしておすすめ。ただし、VRAM(グラフィックメモリ)がやはり4GBと少ないので、本格的に使うなら上位のRTX 3060やRTX 3070 Tiがおすすめ。
基本的にカスタマイズ不要ですが、本格的に使うならメモリは32GBあると安心です。なお、HDDの追加はできません。
DAIV 6N(マウスコンピューター)
【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
16.0インチ WQXGA ノングレア
■CPU:Core i7-12700H
■メモリ:16GB(DDR5-4800)
■グラフィック:RTX 3060
■ストレージ:SSD 512GB(PCIe NVMe)
■価格:269,800円(税込)~
サポート&保証重視ならマウスコンピューターがおすすめ
ノート用のインテル第12世代14コア20スレッドCPU・Core i7-12700HとRTX 3060を搭載したミドルクラスモデル。16GBメモリに512GBB SSDの充実した初期構成で、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプを採用しています。
装備も充実しており、16.0インチ・WQXGA(2560×1600)の大画面&高解像度ディスプレイを搭載し、sRGB比約100%と広めの色域をカバー。そのほか、白色LED内蔵キーボード・Thunderbolt 4・顔認証センサーもしっかり装備しています。
さらに、このモデルは非常に軽く、軽量でタフなマグネシウム合金を採用することで、約1.64kgの超軽量ボディを実現。高性能GPUとは思えないほど軽く、持ち運び用としても使えます。
ちなみに、マウスはサポート&保証が充実しているのもポイント。まず延長保証が定額制で安く、例えば3年延長保証+センドバック修理保証に9,900円(税込)で加入することができます。また、24時間365日の電話サポート&96時間以内で修理完了が標準メニューとして用意されており、万が一でも安心。
基本的にカスタマイズ不要ですが、本格的に使うならメモリは32GBあると安心。3DCGの制作や3D CADなら64GBメモリがおすすめです。なお、HDDの追加はできません。
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