今回はASUSの【ROG Zephyrus G14 GA403UI】をお借りしました。約1.5kgの圧倒的な軽さを誇る、フル装備の14インチゲーミングノートをチェックしてみましょう。
スペック
ASUS ROG Zephyrus G14 GA403UI | |
カラー | エクリプスグレー・プラチナホワイト |
サイズ | W311×D220×H15.9~16.3mm |
重量 | 約1.5kg(実測1474g) |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Ryzen 9 8945HS(8コア16スレッド・定格4.0/最大5.2GHz) |
メモリ | 32GB(オンボード32GB・LPDDR5X-6400) |
ストレージ | 1TB SSD(PCI-e NVMe Gen.4) |
グラフィクス | RTX 4070(GDDR6 8GB) |
ディスプレイ | 14.0インチ、2.8K(2880×1800)、グレア、有機EL、120Hz、G-Sync |
インターフェース | USB4 Type-C×1、USB3.2 Type-C Gen.2×1、USB3.2 Type-A Gen.2×2、HDMI×1、micorSDスロット×1、マイク入力/ヘッドフォン出力×1 |
光学ドライブ | × |
カメラ | 207万画素赤外線(IR)カメラ |
スピーカー | 6スピーカー |
キーボード | 日本語キーボード(RGB イルミネートキーボード) |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.3 |
バッテリー | 約11.2時間~ |
保証 | 1年(最大3年) |
価格 | 384,800円(税込) |
電源アダプタ(180W・456g)/電源ケーブル(96g)/各種マニュアル
外観
頑丈なアルミボディ
上位モデルらしく、ボディはオールアルミ製で、アルミの塊から削り出した”ユニボディ構造”となっています。
継ぎ目のない一体形成のため、剛性がとても高く、たわみなどは一切なし。薄型ボディですが、手に取った時の安心感は、樹脂製ボディとは一味違います。
頑丈なアルミ×ユニボディ構造は、モバイルノートとの相性◎。
フォルムやデザインの主張は控えめで、一般的なノートPCとそん色ない仕上がりですね。万人受けしやすいデザインで、家庭や学校、職場など使うシーンを選びません。
ワンポイントの”スラッシュライティング”は斬新かつおしゃれで、デザイン面でいいアクセントになっています。
この部分には28個のホワイトLEDが内蔵されており、7つのブロックでランダムに光るようになっています。もちろん、LEDはOFFにできるので、オフィシャルな場面にもしっかり対応可能です。
ちなみに、カラバリは貸出機のエクリプスグレーのほか、プラチナホワイトが用意されています。
持ち運びに最適な超軽量ボディ
ボディは14インチサイズとなっています。13インチよりも一回り大きい余裕のあるディスプレイを搭載し、それでいて持ち運びやすいということで、最近はやりのサイズです。
その大きさですが、ディスプレイのベゼル(ふち)をスリムにすることにより、横幅と奥行きを圧縮し、ほぼA4ファイルサイズ並みのコンパクトボディを実現。
さらに、厚さも1.5cm前後と非常にスリムなこともあり、カバンにサッと収納できます。
また、重くなりがちなアルミボディ、しかも高性能グラフィックを搭載しているにもかかわらず、重さは実測1474gと1.5kgを下回っており、携帯性はバツグンです。
14インチの高性能グラフィック搭載モデルは、1.7~1.8kg台ということを考えると、まるで次元が違いますね。
充実したインターフェース
インターフェースはなかなかの充実ぶり。
USBは全4ポートと、モバイルノートにしては多めに装備。新規格にもバッチリ対応し、左サイドのType-Cポートは、最大40Gbpsの高速転送が可能な”USB4”となっています。
Type-Cのほか、オーソドックスなType-Aポートも搭載しているので、様々な周辺機器に対応できます。
そのほか、HDMI端子やmicroSDスロットを搭載。普段使いで必要なものは一通りそろっており、とても便利なラインナップです。
ディスプレイ&キーボード
有機ELディスプレイ搭載
ディスプレイは14.0インチきっかり。13.3インチよりも一回り大きく、ゆとりを感じさせますね。
ディスプレイのクオリティが非常に高く、なんと有機ELパネルを採用しています。最近話題の有機ELですが、黒の色味が液晶ディスプレイとは一味違います。まさに「漆黒」という感じ。
黒さの理由は、有機ELでは画面の素子自体が光るのでバックライトが必要なく、コントラスト比が圧倒的に高い(100万:1)から。バックライトで画面を照らし出す通常の液晶ディスプレイでは、どうしても光が漏れてしまい、黒い画面が白っぽくなってしまいます。
一般的なパネルとの違いは一目瞭然。
ディスプレイの解像度は2.8K(2880×1800)とかなり高め。フルHDはおろか、WQHDよりもさらに高い解像度で、精細な映像を描写できます。上のイメージはWQXGAと比較したものですが、表示領域も広く、作業がよりはかどります。
また、ディスプレイ比率が16:10というのもポイント。主流の16:9タイプよりもやや縦長なので、一度に表示できる情報量が多く、スクロールの手間が省けるのは便利です。
なお、色域はDCI-P 100%のプロ向け仕様となっており、高解像度ディスプレイも相まって、動画や画像編集などクリエイティブ作業がよりはかどります。
もちろん、横から見ても色むらは全くナシ。
120Hz出力対応
トレンドはしっかり押さえており、高速の120Hzディスプレイを搭載しています。
1秒間に描写できる枚数は、通常の60Hzディスプレイの2倍になり、滑らかな描写性能でゲームのプレイ精度が上がります。最近主流の144Hz&165Hzには一歩及びませんが、有機ELディスプレイで120Hz出力というのは、かなり健闘していますね。
さらに”G-Sync”に対応しているのもポイント。G-SyncとはNVIDIAの映像同期技術のことで、スタッター(カクつき)やテアリング(分断)を抑え、正確なゲーミングを実現します。高リフレッシュレートディスプレイとの相乗効果で、快適そのものです。
完成度の高いキーボード
13インチ+αのコンパクトボディなので、テンキーレスキーボードを搭載しています。両サイドにスピーカーを配置しており、音がこもりにくくなっているのがポイント。
右サイドはやや窮屈ですが、基本的なキーは大きめに造られ、配置そのものもクセがなく素直。なにより、ゲーミングノートではキーピッチが18.5mmのモデルが多いなか、約19mmと広めに確保されているのがいいですね。わずか0.5mmの差ですが、これだけでもだいぶゆとりが生まれます。
ファンクションキーの内容も充実しており、システム設定のアクセスキーやLEDイルミネーション切り替えキー、動作モード変更キーなどを装備しています。
キーストロークは深めで、適度な反発感も相まって、しっかりした打鍵感・操作感となっています。また、キーボード面の剛性もすこぶる高く、まったくビクともしません。ユニボディ構成恐るべしといったところですね。
もちろん、キーボードにはフルカラーLEDを内蔵し、とても華やか。
ただし、単色仕様となっており、ブロック別やキー単位でカラーを変更することはできません。
スムーズなタッチパッド
タッチパッドは、パッドとクリックボタンが一体化した、オーソドックスなタイプです。
タッチパッドの完成度は非常に高く、表面はツルツルした材質になっているので、カーソル操作は引っ掛かりがなくとても滑らか。パッドが大きめに作られているのもいいですね。
また、クリックボタンは軽い力で反応し、動作音もカタカタと小さく、操作感は◎。一体型は押し込まないと反応しないのもちらほらありますが、しっかり造りこまれていますね。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。
RTX 4070搭載
ゲームの要となるグラフィック機能(GPU)には、NVIDIAのRTX 4070(90W)を搭載。ハイスペッククラスのGPUで、WQHDでのゲーミングに最適です。
RTXシリーズでは、”RTコア”と”Tensorコア”を搭載しているのが特徴です。
RTコアは”レイトレーシング技術(RT)”に対応しており、反射・影・ライティングなどをリアルに再現可能。ゲームでのイメージを見てもわかるように、ON・OFFではだいぶ違います。
また、AI機能のTensorコアは”DLSSモード”に対応しており、低い解像度でレンダリングした映像をアップスケーリングし、さらにアンチエイリアスを最適化することで、フレームレートを大幅に向上させることができます。ゲームの快適性が目に見えて上がり、とても便利。
そのほか、RTXシリーズはOptiXにも対応しているのもポイント。Blenderなどの3DCG作成ソフトでは、RTコアを活用した高速レンダリングや、Tensorコアを活用した高速のノイズ除去機能を搭載し、ヘビーなCG作成作業で高いパフォーマンスを発揮します。
RTX 4000シリーズはDLSS 3&AV1エンコードに対応
RTX 4000シリーズは機能面がさらに強化され、DLSS 3&AV1エンコードに対応しています。
DLSS 3というのは従来のDLSS 2の発展型で、GPUコアに内蔵された”Optical Flow Accelerator”を使い、映像のフレーム間に中間フレームを補完する技術のこと。アップスケーリング+フレーム補完で描写の負荷を大きく軽減し、フレームレートを大幅に上げることが可能です。
ウルトラヘビー級のゲーム・Cyberpunk 2077では、約4倍以上もパフォーマンスが向上するなど、RTX 3000シリーズに対し大きなアドバンテージとなっています。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23は、3Dグラフィックのレンダリング性能を測定するベンチマークソフトです。CPUのシングル・マルチ性能をチェックできます。
このモデルでは、AMDの8コア16スレッドCPU・Ryzen 9 8945HSを搭載しています。”ZEN4”アーキテクチャをベースにした、ハイスペッククラスのCPUですね。
参考までに、インテルの第13世代14コア20スレッドCPU・Core i7-13700Hと比較してみると、シングルスコアは約14%、マルチスコアは約8%下回っています。ノート用のCPUでは一部を除き、インテルのほうが性能は高いです。
3DMARK
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・DirectX 12 Ultimate(Speed Way)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。
RTX 4060との性能差は約10%程度と控えめ。正直なところノート用のRTX 4070の性能には物足りなさを感じますが、高解像度ディスプレイではパワーがとにかく必要になるので、WQHD以上ならこのクラスは欲しいところです。RTX 4080だと価格が跳ね上がるのでなおさら。
Total | Graphics | CPU/Physics | Combined | |
Speed Way | 2759 | ー | ー | ー |
Port Royal | 6770 | ー | ー | ー |
Time Spy Extreme | 5348 | 5273 | 5821 | ー |
Time Spy | 11332 | 11344 | 11271 | ー |
Night Raid | 62210 | 116810 | 17050 | ー |
Fire Strike Ultra | 6506 | 6295 | 29338 | 3396 |
Fire Strike Extreme | 13014 | 13613 | 29569 | 5993 |
Fire Strike | 25462 | 28585 | 29754 | 12508 |
Sky Diver | 56624 | 87119 | 24427 | 34359 |
FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)
最高品質 | 高品質 | 標準品質 | |
WUXGA | 17489 | 18895 | 19479 |
2.8K | 12049 | 14677 | 16691 |
知名度バツグンの国内産MMORPGで、スコア9000以上で平均60fps以上をキープできます。
従来のゲームなら余裕で対応でき、WUXGAではスコア15000を大きく超え、120Hzディスプレイをきっちり生かせます。2.8Kでも高品質なら平均100fps以上をキープできます。
Armored Core 6(アーマードコア6)
ゲーム設定:最高/高/中
プレイモード:密航
平均(最低)fps | 最高 | 高 | 中 |
WUXGA | 101(86)fps | 117(89)fps | 120(103)fps |
2.8K | 61(56)fps | 70(64)fps | 76(65)fps |
標準的なグラフィック負荷のアクションゲームです。基本的に平均60fps出ればOKですが、対人戦なら平均100fps以上がベター。
さすがにFF14並みとはいかず、2.8Kでは平均60~70fpsをマーク。余裕を持たせるなら、WQXGA(2560×1600)あたりに落とすのもアリですね。
なお、WUXGAでの安定感は相変わらずですが、120Hzディスプレイを生かすなら、設定を落とす必要があります。
Assassin’s Creed Mirage(アサシン クリード ミラージュ)
ゲーム設定:最高/高+/高
プレイモード:ベンチマークモード
平均(最低)fps | 最高 | 高+ | 高 |
WUXGA | 95(57)fps | 102(68)fps | 121(76)fps |
2.8K | 61(37)fps | 64(44)fps | 70(47)fps |
やや重めのアクションゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。なお、DLSSに対応していますが、逆効果なのでOFFにしています。
このゲームもアーマードコア6と同じような傾向ですね。2.8Kでは平均60~70fps台なので、WQXGAに落とすのもいいでしょう。
Palworld(パルワールド)
ゲーム設定:最高/高/中(DLSS”クオリティ”)
プレイモード:風立ちの丘を探索
平均(最低)fps | 最高 | 高 | 中 |
WUXGA | 93(47)fps | 101(60)fps | 112(58)fps |
2.8K | 54(50)fps | 61(57)fps | 74(65)fps |
やや重めのアクションゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
WUXGAでは平均90fpsオーバーと変わらず安定していますが、2.8Kでは高設定でようやく平均60fpsを超えるレベル。
DLSS
平均(最低)fps | 最高 | 高 | 中 |
WUXGA | 115(71)fps | 118(73)fps | 120(79)fps |
2.8K | 68(62)fps | 72(66)fps | 91(79)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。
fpsは最大約26%向上し、2.8K・最高設定で平均60fpsをクリア。WUXGAなら120fpsディスプレイを生かせます。2.8Kで安定性を重視するなら、DLSS設定を上げるのもいいでしょう。
GRANBLUE FANTASY: Relink(グランブルーファンタジー リリンク)
ゲーム設定:最高/高/標準
プレイモード:フォルカの街を周回
平均(最低)fps | 最高 | 高 | 中 |
WUXGA | 79(71)fps | 79(70)fps | 84(73)fps |
2.8K | 58(55)fps | 58(55)fps | 66(63)fps |
重めのアクションゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。設定を変更しても変化が見られないので、最高設定のみ記載しています。
街中が非常に重く、オブジェクトが密集している場所だとfpsが大きく落ち込んでしまいます。2.8Kで品質重視だと平均60fpsを下回るので、WQXGAにするか、WUXGAでのプレイがおすすめ。
Cyberpunk 2077(サイバーパンク 2077)
ゲーム設定:ウルトラ/高/中(RT”ウルトラ・サイコ”/DLSS”クオリティ”)
プレイモード:市街地中心部を移動
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
WUXGA | 61(54)fps | 76(66)fps | 87(78)fps |
2.8K | 31(27)fps | 40(35)fps | 47(41)fps |
現状では最強レベルとなるウルトラヘビー級のFPSゲーム。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
このクラスのゲームともなると、DLSS無しでは2.8Kで平均60fpsを超えることが厳しくなります。それでもフルHDで平均60fps以上をキープできるのはいいですね。
DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
WUXGA | 121(109)fps | 145(133)fps | 164(153)fps |
2.8K | 58(54)fps | 81(77)fps | 90(84)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応しています。
効果は最大約2倍にもなり、2.8Kでも高設定なら平均80fps以上と安定感が格段に上がります。WUXGAでは高リフレッシュレートディスプレイも生きてきますね。
なお、フレーム補完なしだと、WQHD・高設定で平均66fpsなので、その差は一目瞭然。
RT
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
WUXGA | 29(24)fps | 30(25)fps | 30(25)fps |
2.8K | 12(7)fps | 15(13)fps | 14(12)fps |
RT機能を有効にした際の結果です。
通常モードの重さ+反射・影・ライティングのフルセットということで、とんでもなく重く、全く歯が立ちません。
RT+DLSS
平均(最低)fps | ウルトラ | 高 | 中 |
WUXGA | 77(67)fps | 79(68)fps | 83(72)fps |
2.8K | 44(40)fps | 44(40)fps | 46(41)fps |
RT機能とDLSS機能を同時に有効にした際の結果です。
フレーム補完ありでも2.8Kでは平均60fpsに遠く及ばず、WUXGAなら対応可能といったところ。高解像度でヘビー級のレイトレーシングは、さすがに荷が重いです。
BIOHAZARD RE:4(バイオハザード RE:4)
ゲーム設定:最高/高/中(RT”高品質”/FSR”クオリティ”)
プレイモード:最初の村を移動
平均(最低)fps | (テクスチャ品質”高・8GB”) | 最高(テクスチャ品質”高・4GB”) | 高(テクスチャ品質”中”) | 中
WUXGA | 99(85)fps | 101(90)fps | 101(86)fps |
2.8K | 63(60)fps | 67(63)fps | 68(59)fps |
重量級のアクションゲームです。競技性は高くないので、スムーズにプレイできる平均60fpsをキープできればOK。
WUXGAでは平均100fps前後と安定感◎。2.8Kでも平均60fpsを超えてきますが、FSRでしっかり底上げしたいところです。
FidelityFX Super Resolution(FSR)
平均(最低)fps | (テクスチャ品質”高・8GB”) | 最高(テクスチャ品質”高・4GB”) | 高(テクスチャ品質”中”) | 中
WUXGA | 100(91)fps | 102(91)fps | 103(90)fps |
2.8K | 79(67)fps | 84(72)fps | 84(71)fps |
FSRを有効にした際のfpsです。FSRはDLSSに近い機能で、アップスケーリングによりフレームレートを上げることができます。Tensorコア不要の汎用性が高い技術で、最近では採用するタイトルも増えています。
効果を発揮するのは2.8Kから。fpsは最大約25%向上し、平均70~80fpsと安定感してプレイできます。
RT
平均(最低)fps | (テクスチャ品質”高・8GB”) | 最高(テクスチャ品質”高・4GB”) | 高(テクスチャ品質”中”) | 中
WUXGA | 76(5)fps | 86(76)fps | 83(75)fps |
2.8K | 46(4)fps | 61(55)fps | 62(54)fps |
RT機能を有効にした際の結果です。
レイトレーシングだとVRAMを非常に多く使い、最高設定だと動作が不安定になるため、高設定でのプレイがおすすめ。なお、負荷そのものは軽めなので、ギリギリではあるものの、2.8Kでも平均60fpsを超えてきます。
RT+FSR
平均(最低)fps | (テクスチャ品質”高・8GB”) | 最高(テクスチャ品質”高・4GB”) | 高(テクスチャ品質”中”) | 中
WUXGA | 78(7)fps | 86(77)fps | 81(73)fps |
2.8K | 57(9)fps | 74(62)fps | 74(62)fps |
RT機能とFSR機能を同時に有効にした際の結果です。
FSRを有効にしても最高設定での安定性の悪さは変わらず、高設定がおすすめ。2.8K・高設定なら平均70fps台と安定します。
OVERWATCH 2(オーバーウォッチ 2)
ゲーム設定:エピック/ウルトラ/高(DLSS 3”67%”)
プレイモード:練習場
平均(最低)fps | エピック | ウルトラ | 高 |
WUXGA | 190(144)fps | 273(217)fps | 384(274)fps |
2.8K | 101(65)fps | 139(85)fps | 200(153)fps |
超軽量のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
軽いゲームなので、DLSS無しでも非常に高いfpsをマーク。2.8Kでもウルトラ設定なら120Hzディスプレイをきっちり生かせます。
DLSS
平均(最低)fps | エピック | ウルトラ | 高 |
フルHD | 237(194)fps | 330(260)fps | 367(253)fps |
WQHD | 147(110)fps | 190(160)fps | 230(201)fps |
DLSSを有効にした際の結果です。
fpsは最大約46%向上し、2.8K・エピックでも120Hzディスプレイをフルに生かせます。FPSゲームは比較的軽めのものが多く、高解像度でも高リフレッシュレートディスプレイを活用しやすいですね。
Apex Legends(エーペックス レジェンズ)
ゲーム設定:最高/低(fpsリミット解除)
プレイモード:射撃訓練場
平均(最低)fps | 最高 | 低 |
WUXGA | 228(193)fps | 284(240)fps |
2.8K | 144(117)fps | 164(135)fps |
標準的なグラフィック負荷のFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
DLSSなどの便利機能はありませんが、このゲームも2.8Kで120Hzディスプレイをフル活用できます。
Fortnite(フォートナイト)
ゲーム設定:最高/高/中(アンチエイリアス”TAA”・レンダリング解像度100/DLSS”クオリティ”)
プレイモード:バトルロイヤル
平均(最低)fps | 最高 | 高 | 中 |
WUXGA | 124(83)fps | 178(141)fps | 197(145)fps |
2.8K | 60(50)fps | 80(69)fps | 114(83)fps |
やや軽めのFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
最高設定が重いものの、。2.8Kでは息切れ気味となり、DLSSのアシストが欲しいところ。 WUXGAでは120Hzディスプレイをフルに生かせます
DLSS
平均(最低)fps | 最高 | 高 | 中 |
WUXGA | 164(113)fps | 196(138)fps | 217(157)fps |
2.8K | 88(65)fps | 120(82)fps | 150(117)fps |
DLSS機能を有効にした際の結果です。
fpsは最大約50%向上し、2.8Kでも高設定なら120Hzディスプレイを生かせます。ちなみに、レイトレーシングを有効にしても結果がほとんど変わらないので、省略しています。
Call of Duty: Modern Warfare III(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3)
ゲーム設定:極限/ウルトラ/バランス(DLSS”クオリティ”)
プレイモード:マルチプレイ(インベージョン)
平均(最低)fps | 極限 | ウルトラ | バランス |
WUXGA | 125(108)fps | 127(106)fps | 166(140)fps |
2.8K | 68(61)fps | 73(66)fps | 95(85)fps |
やや重めのFPSゲームです。競技性が高いので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
フォートナイトと同じような傾向で、WUXGAでは120Hzディスプレイをきっちり生かせますが、2.8KではDLSSが必要になります。
DLSS
平均(最低)fps | 極限 | ウルトラ | バランス |
WUXGA | 184(163)fps | 189(175)fps | 208(183)fps |
2.8K | 102(87)fps | 102(93)fps | 124(105)fps |
DLSS機能を有効にした際の結果です。このゲームはDLSS 3(フレーム補完)に対応していますが、WQHDでは逆効果のため、WUXGAのみフレーム補完を有効にしています。
fpsは最大約50%向上し、2.8Kで平均100fpsをクリアします。ただし、120Hzディスプレイを生かすなら設定をガッツリ落とす必要がありますね。
CrystalDiskMark
CrystalDiskMarkは、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは、1TBの超大容量SSD(Western Digital)を搭載しています。容量は標準的な512GBの約2倍にもなり、50GB以上のゲームがざらにある現状でも、容量不足で困る心配はまずありません。SSDは爆速の”NVMe Gen.4”規格を採用する本格派仕様で、気合が入っています。
その実力ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きは、3000~5000MB/sとそこそこ。また、ランダムの速度もGen.3レベルということで、正直物足りないですね。ただし、SSDということで実際の動作はとても快適。ゲームのロード時間も短く、各種アプリもサクサク動きます。
温度
FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
CPUの温度は60℃台後半と低く、GPUも70℃台後半と安定しており、ゲーム時の冷却能力は優秀です。
こちらがCINEBENCH R23実行時の温度です。
コアの温度は95℃と限界まで攻めており、4.6GHzという高い動作クロックをキープしています。100%のフルロード時でもしっかり性能を引き出せていますね。
動作音
FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ。
55デシベルを超えるとファンノイズが気になりますが、ピーク時はで57.7デシベルと上回っています。が、モバイルゲーミングノートは軒並み60デシベル上回る中、57デシベル台というのはかなり静かですね。
ファンは豪快に回転していますが、耳障りな甲高いノイズが無く、十分許容範囲内。なお、最小時は46.9デシベル、アイドル状態なのでほぼ無音です。
バッテリー持続時間
bbenchでバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、軽作業を想定した設定にしています。
- 電源設定:トップクラスの電力効率、サイレントモード
- バックライト:40%
- 10秒ごとにキー入力
- 1分ごとに無線LAN経由でネット接続
結果は約8時間20分をマークし、出先でも十分使えるレベル。モバイルノートで目安となる10時間こそ届きませんが、ゲーミングノートにしてはかなり持つ方です。
便利なユーティリティーソフト
便利なユーティリティーアプリもしっかり完備しており、デバイス設定ツールとして、”Armony Crate”が用意されています。
システムのモニタリングや動作モードの設定、さらにはディスプレイのカラー校正まで柔軟に設定できます。ゲーミングモデルらしく、マクロ機能も実装されています。
また、”My ASUS”では、デバイスの診断やシステムアップデート、からサポートまでワンストップで実行でき、万が一でも安心です。
サウンドシステムには”Dolby”を採用しています。設定ツールにてシーンに応じたモードに切り替えができるのはもちろん、イコライザーも用意されているので、好みの設定に変更することも可能です。
肝心のサウンドクオリティは、重低音から高音までよく伸び、特に重低音は目を見張るものがあります。さらに、メリハリのある厚い音質に加え、サラウンドもバッチリ効いているので、ものすごい迫力です。モバイルノートでこのクオリティは正直驚きですね。
まとめ
14インチのコンパクトボディは約1.5kgと非常に軽く、まさにゲーミングモバイルノートの決定版といっていいでしょう!120Hz出力に対応した有機ELディスプレイをはじめ装備も非常に充実しており、フラグシップモデルにふさわしい高い完成度を実現しています。