今回はデルの【Dell G5 15プラチナ[5587]】をお借りしました。
G5はカジュアルゲーミングブランド【Gシリーズ】のミドルグレードモデルで、高い品質と価格の安さを両立したコスパの高さを武器にしています。フルHDでのゲーミングに最適なGTX 1060の実力とあわせて詳しくチェックしてみましょう。
スペック
※2019年3月11日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
※割引クーポンは販売サイトに記載してあります。
外観
マグネシウム合金のタフボディ
G5になるとボディのグレードが一気に上がり、剛性の高いマグネシウム合金製となっています。外装だけでなく、キーボード面も金属調のパネルでカバーされ、全体で高い剛性を確保しています。これはG7と同じで、とにかくごついですね。
その剛性の高さは体感できるほどで、実際手に取ってみてもたわみ知らず。ただし頑丈な分、重さが約2.65Kgと、15インチゲーミングノートにしてはやや重いのがネックです。とはいえ、G7の約2.8Kgに比べれば全然マシ。
スマートなデザイン&高い質感
Gシリーズといえばやはりカラバリ。G5ではブラック&レッドのゲーミングらしさあふれる2色が用意されています。
今回お借りしたのは王道ともいえるブラックですが、ベタな感じではなくグロスがかっており、光の当たり方によっては輝いて見えます。ミドルグレードながら美しい仕上がりで◎。
デザインの完成度も高く、直線主体ながらラウンドフォルムを取り入れ、飽きのこないデザインに仕上がっています。G7と同じく、背面には大型の排気グリルを搭載していますが、すっぱり切り落とされており、スマートな印象を受けますね。
外観の完成度もさることながら、手触りも上々。マグネシウム合金の金属ボディではありますが、しっとりと手になじむ感触を実現しています。見てよし、触ってよしのクオリティの高さはまさにG7譲りです。
充実したインターフェース
インターフェースは最新規格のものを搭載する充実ぶりで、G7と全く同じです。
USBは全4ポート搭載し、全てハイグレードのUSB3.1となっています。そのうち右側面の小型端子・Type-Cポートは、最大10Gbpsの高速転送が可能な【Generation2】規格で、さらに40Gbpsの超高速転送ができる【Thunderbolt 3】にも対応しています。
画像出力は現在主流のHDMIを搭載するほか、SDスロットを搭載。必要なものは一通りそろっており、周辺機器の接続にはまず困りません。
ディスプレイ&キーボード
IPSパネル搭載
ディスプレイサイズは15.6インチサイズで、解像度はオーソドックスなフルHDとなっています。反射の少ないノングレアタイプで、自分の顔とにらめっこすることなく、ゲームに集中できます。
もちろんパネルはIPSパネルとなっています。高コントラスト・高発色・高視野角の3拍子揃ったパネルで、きれいなグラフィックでより一層ゲームを楽しむことができます。なお、IPSパネルはGシリーズ標準装備となっており、かなり太っ腹ですね。
シンプルなキーボード
15インチサイズということで、テンキー付きのフル規格キーボードを搭載しています。なお、最近はやりのLEDは非搭載です。オプションで変更可能ですが、英語版のキーボードになるので注意。
キー配置ですが、一部連結キーを配したおなじみのDell仕様ですね。ちょっとクセがありますが、基本的なキー配置は素直で、さらにキーピッチは約1.9mmとデスクトップ並みの余裕があり、誤爆する心配はまずありません。
キーストロークはG3譲りで、ゲーミングノートにしては浅く、打鍵感・操作感はちょっと物足りないです。ただ押し込まずして反応するので、リニアな操作ができると考えればこれはこれであり。
キーストローク重視ならG7がおすすめ!
スムーズなタッチパッド
ロゴと同じ赤のアクセントカラーが印象的なタッチパッドですが、よく造りこまれています。
表面は適度にざらついており、滑りすぎず確実なカーソル操作が可能です。また、クリックボタンも硬質な感じでバタつかないのもいいですね。軽く押すだけで反応し、ストレスフリーの完成度です。
指紋認証センサー搭載
電源ボタンにWindows Hello対応の指紋認証センサーを搭載しています。パスワードをわざわざ入力せずスムーズにログインすることができ、作業効率もはかどります。
なお、この機能はGシリーズ全てのモデルで標準装備されており、IPSパネルもそうですが、カジュアルモデルらしからぬ充実ぶりです。
Waves MaxxAudio Pro搭載
サウンドエンジン「Waves MaxxAudio Pro」が標準で搭載されています。イコライザーやサラウンド機能など必要なものは一通り搭載されおり、ご覧の通りかんたんに調整することができます。
スピーカーの音質ですが、あくまでも内蔵タイプなのでそこそこです。高音・中音よりで、低音は迫力不足。音質重視ならスピーカーやヘッドフォンなどは必要ですね。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。
Max-Q版GTX 1060搭載
このモデルでは【Max-Q版】GTX 1060を搭載しています。Max-Q版とは、スリムモデルなど冷却に余裕のないモデルに向けて開発された、いわば省エネ・低発熱バージョンのこと。
オリジナルのGTX 1060と基本的な仕様は共通していますが、Max-Qでは動作クロックが下げられており、低発熱とのトレードオフで、性能はやや低めになっています。
以下性能をチェックしていきますが、最近では動作の最適化がしっかりされており、通常タイプとそん色ないパフォーマンスを発揮するようになっています。一昔前ならいざ知らず、今はMax-Qかそうでないかを心配する必要はありません。
CINEBENCH
3Dグラフィックのレンダリングソフト「CINEBENCH」で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。


このモデルでは、インテルのノート用ハイエンドCPU【Core i7-8750H】を搭載しています。Core i7-8750Hは第8世代「Coffee Lake-H」のCPUで、デスクトップと同じく6コア12スレッドになり大幅にパワーアップ。
前世代の4コア8スレッドCPU・Core i7-7700HQと比較してみると、約45%も性能が向上しています。マルチコア・スレッドを生かし、ゲームはもちろん、動画・画像編集など様々な場面でより高いパフォーマンスを発揮します。
FF14
ゲーミングPC業界において、「標準ベンチマークソフト」ともいえるFF14ベンチマーク。スコア7000以上で【非常に快適】となり、スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。
結果はフルHD・最高品質でスコア10748(非常に快適)とスコア9000を大きく超え、平均60fps以上で快適にプレイできます。
FF15
「ファイナルファンタジー」シリーズ第15番目の最新作「ファイナルファンタジーXV WINDOWS EDITION」のベンチマークです。スコア6000以上で【快適】評価&平均60fps以上でプレイできます。
FF14と同じくDirectX 11ですが、オープンワールド&4K/8K解像度に公式対応していることもあり、ケタ違いに重くなっています。推奨GPUにGTX 1060(グラフィックメモリ6GB)を要求してくるレベルです。
高品質 | 標準品質 | 軽量品質 | |
フルHD | 4360 | 5825 | 7621 |
やはりノート用のGTX 1060だと標準品質でもスコア6000を超えることができません。軽量品質ならラクラクですが、グラフィック品質が大幅に落ちてしまうのがネック。素直にGTX 1070以上のモデルを選びましょう。
BATTLEFIELD V
大御所のFPSゲーム【BATTLEFIELD】の最新作。前作では第一次世界大戦でしたが、本作では久々に第二次世界大戦に戻ってきました。「グランド・オペレーション」や「コンバインド・アームズ」などのゲームモードが追加され、前作よりもさらにパワーアップしています。
ゲーム内容もさることながらグラフィックも大幅に進化。ただ、その分要求スペックは高く、特にリアルタイムレイトレーシングともなるとハイエンドマシンが必須になるレベルです。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:フルHD
ゲーム設定:DirectX 12、最高/高/中/低(モーションブラー”オフ”、垂直同期”オフ”)
プレイモード:コンクエスト
最高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 62(52)fps | 73(61)fps | 84(75)fps | 111(90)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。
重いゲームながら最高設定でも平均60fps以上をキープできる頼もしい性能です。高設定なら平均・最低fpsともに60fps以上なので、基本的には高設定がおすすめ。なお、グラフィック品質はそう大きく変わらないので、あまり気にする必要はありません。
Call of Duty: Black Ops 4
ド定番のFPSゲーム【Call of Duty】の最新作。おなじみの「マルチモード」や「ゾンビモード」のほか、新たにバトルロワイアルの「Blackout」が加わり、遊びの幅がさらに広がりました。重量級のグラフィックでゲーミングPC泣かせのタイトルです。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:フルHD
ゲーム設定:超高/高/中/低(モーションブラー”OFF”、垂直同期”OFF”、アンチエイリアス品質”低”)
プレイモード:Blackout
降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
超高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 90(72)fps | 98(80)fps | 108(89)fps | 121(102)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。
フレームレートの変動が激しく、中庸なfpsをピックアップしました。重そうに見えて上手く最適化されており、超高設定でも平均90fpsとまさにド安定です。
Fortnite(フォートナイト)
無料版【PUBG】ということで最近人気のゲームです。対人戦にプラスして、採集や建築要素があり、無料のわりにできることが多いのがポイント。さらにPUBGよりも軽いということで、人気なのもわかります。
平均と最低fpsを計測しました。
解像度:フルHD
ゲーム設定:エピック/高/中/低
降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
エピック | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 87(71)fps | 104(88)fps | 166(124)fps | 190(143)fps |
競技性の高いゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。平均100fpsをキープできれば、さらに安定してプレイできます。
軽いのでfpsがよく伸びますが、エピックだとガクッと重くなりますね。ともあれ、それでも平均87fpsなので安定してプレイできます。
ドラゴンズドグマ オンライン
やや軽めのゲームです。スコア7000以上で【とても快適】となり、スコア5800以上で平均60fpsをキープできます。
フルHD・最高品質でスコア10220(とても快適)でとてもスムーズ。
PSO2
こちらは軽めのゲームです。エピソード4にてグラフィック描写が「設定6」に引き上げられましたが、それでもやはり軽いことに変わりありません。スコア2700以上で平均60fpsをキープできます。
結果はフルHD・設定6でスコア33978とかなり余裕を感じさせるスコア。
モンスターハンターフロンティアZ
こちらも軽いモンハンZのベンチマークスコアです。スコア6000以上で平均60fpsをキープできます。
フルHDでスコア25448とやはり余裕のスコアで、高グラフィックバージョンの「High Grade Edition」もプレイ可能です。
ドラクエ10
グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。
結果は言うまでもなく、スコア20000の大台に届くレベルです。従来の国内オンラインゲームであれば余裕で動かせる性能ということがわかりますね。
3DMARK
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)それぞれの条件で測定することができます。
通常のGTX 1060との差ですが、Time Spyで約4%上回り、Fire Strikeで約4%下回る結果に。ほぼ互角です。
総合スコア | Graphics Score | CPU/Physics Score | Combined Score | |
Time Spy Extreme | 1696 | 1608 | 2471 | ー |
Time Spy | 3798 | 3573 | 5918 | ー |
Night Raid | 28827 | 45419 | 9390 | ー |
Fire Strike Ultra | 2538 | 2432 | 16359 | 1308 |
Fire Strike Extreme | 4950 | 5026 | 16267 | 2295 |
Fire Strike | 9759 | 10830 | 16074 | 4187 |
Sky Diver | 27565 | 36045 | 13180 | 24458 |
Cloud Gate | 31589 | 78977 | 10190 | ー |
Ice Storm | 108098 | 148231 | 55504 | ー |
CrystalDiskMark
※ソフトがHDDを認識しないため、SSDのみ測定しています
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは256GB SSD+1TB HDDのデュアルストレージ構成となっています。ゲームは高速のSSDに、データ類はHDDに入れる使い分けができ、とても便利です。SSDの容量も256GBあるので、多くゲームを入れられるのもいいですね。
SSDはSK hynix製で、スタンダードなSATAⅢタイプものを搭載。肝心の速度ですが、読み書きムラなく早く、理想的なスコアをマークしています。ゲームのロードをはじめ、ブラウジングや各種アプリの動作もサクサクで快適そのもの!
なお、現行モデルでは通常のSSDよりも4~5倍高速のNVMeタイプを搭載し、さらにパフォーマンスが上がっています。
温度
FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
CPUは8コア16スレッドながら70℃台をきっちりキープし、安定して冷却できています。また、GPUは最大でも70℃までしか上がらず、かなり冷え冷え。さすがMax-Q版なだけありますね。
熱くなりがちなゲーミングノートですが、冷却性能は万全です。
動作音
FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ


ピーク時で52.2デシベルをマークし、G3・G7と同程度のノイズレベルとなっています。ファンは高速回転しており、風切り音はしっかり聞こえますが、こもった感じのノイズなので実際そこまでうるさく感じません。どちらかというとG3に近く、G7よりも静かな感じです。
なお、最小時は45.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。
まとめ
G7とG3の要素が見事に混ざったG5ですが、全体的なクオリティはG7に近く、それでいて安いので、コスパはとても高いです。また、最新のゲームをフルHDできっちり動かせるGTX 1060の性能も魅力的。
予算を重視しつつ、品質にもこだわりたい…そんな欲張りな方におすすめ!
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