カメラユーザー必見!RAW現像に最適なPCスペックと、おすすめパソコンをチェックしてみましょう。
RAW現像に必要なスペック
RAW現像はLightroomがおすすめ
RAW現像ソフト | 価格 | 必要スペック |
Lightroom(Adobe) | Photoshopとセット:月額980円 | CPU:2GHz以上のプロセッサ GPU:DirectX 12対応GPU VRAM:2GB(4Kモニターは4GB) メモリ:8GB(16GB以上推奨) |
Digital Photo Professional(Canon) | 無料 | CPU:Core iシリーズ(Core i7推奨) メモリ:4GB(8GB以上推奨) |
NX Studio(Nikon) | 無料 | CPU:Core iシリーズ メモリ:4GB(8GB以上推奨) |
RAW現像とは、カメラで撮影したRAWデータをJPEGに変換する作業のこと。
ド定番のRAW現像ソフトといえば、プロカメラマンも使う”Lightroom”ですね。カメラメーカー各社の純正ソフトよりも動作が軽快で、機能も充実しています。また、レタッチ(補正)の定番ソフト”Photoshop”とセットで月額980円で安く利用できるのも魅力です。
カメラメーカーの純正ソフトはお試しで使うのがおすすめです。
おすすめスペック



CPU | Core i5以上 |
メモリ | 8GB(できれば16GB) |
GPU(グラフィック機能) | 内蔵グラフィック |
RAW現像は静止画を扱う作業ということで、編集用途の中でも負荷は軽めの部類に入ります。
CPUはスタンダードクラスのCore i5、GPUもCPU内蔵グラフィック機能で十分です。GPUアクセラレータ(グラフィックによる支援機能)もありますが、特に高性能GPUは必要ありません。エントリークラスのGTX 1650があれば多少便利になる程度です。
メモリは8GBでも対応できますが、8GBはオフィスソフトやブラウジングなどの軽作業でも容量不足になりがち。編集マシンならやはり16GBは欲しいところですね。
参考までに、Lightroomにて実際の性能をチェックしてみましょう。200枚のRAW画像(5760×3840ドット、CR2形式)を最高画質のJPEG画像に書き出す時間を計測しました。なお、[D]がデスクトップ用CPU、[N]がノート用のCPUを表しています。
デスクトップでは6コア12スレッドのCore i5-12400で十分対応できます。ただし、12コア20スレッドのCore i7-12700との差が約30%と大きいので、予算に余裕があればCore i7-12700がおすすめですね。
ノートではCore i7がメインとなり、最新の第12世代では高性能のHシリーズと、省エネのPシリーズが用意されています。HシリーズとPシリーズとの性能差は非常に大きく、14コア20スレッドのCore i7-12700Hと12コア16スレッドのCore i7-1260Pとの差は約40%にもなるので、できればCore i7-12700Hを選びたいところです。
RAW現像に最適なクリエイターPC(デスクトップ)
raytrek/レイトレック Debut(ドスパラ)
【スペック】
■OS:Windows 11
■CPU:Core i5-13400
■メモリ:16GB(DDR4-3200)
■グラフィック:UHD 730(CPU内蔵)
■ストレージ:SSD 500GB(PCIe NVMe)
■電源:550W(80PLUS BRONZE)
■無線LAN:有線のみ
■DVDドライブ非搭載/有線キーボード&マウス付属
■価格:94,980円(税込)~
格安の入門モデル
インテルの第13世代の10コア16スレッドCPU・Core i5-13400を搭載したミニタワーモデル。16GBメモリに500GB SSDの充実した初期構成で10万円台と安く、迷ったらまずおすすめです。
ちなみに、4K解像度では30fpsまでしか出ず、パワー不足。4Kディスプレイを使うなら、GTX 1650をはじめグラボ搭載モデルがおすすめ。
基本的にカスタマイズ不要ですが、データの保存用にHDDを追加すると、さらに便利になります。
raytrek/レイトレック MH5(ドスパラ)
【スペック】
■OS:Windows 11
■CPU:Core i5-13400F
■メモリ:16GB(DDR4-3200)
■グラフィック:GTX 1650
■ストレージ:SSD 500GB(PCIe NVMe)
■電源:550W(80PLUS BRONZE)
■無線LAN:有線のみ
■DVDドライブ搭載/有線キーボード&マウス付属
■価格:124,980円(税込)~
※実機モデルではCore i5-12400を搭載しています。
Core i5×GTX 1650搭載のコスパモデル
先に紹介したモデルにGTX 1650を追加したバージョンで、特に4Kディスプレイで編集するならおすすめ。ちなみに、冷却性能が高い大型空冷式CPUクーラーを装備しており、構成もさらに充実しています。
GTX 1650はエントリークラスのグラボですが、CUDAコアを搭載しているので、動画のレンダリングに強いのがポイントです。ただし、VRAM(グラフィックメモリ)が4GBと少ないので、3DCGやAIグラフィックの作成などのヘビーな編集作業には不向き。軽めの動画・画像編集におすすめです。
基本的にカスタマイズ不要ですが、本格的に使うならメモリは32GBあると安心。また、データの保存用にHDDを追加すると、さらに便利になります。
mouse MH-I5U01(マウスコンピューター)
【スペック】
■OS:Windows 11
■CPU:Core i5-13400
■メモリ:8GB(DDR4-3200)
■グラフィック:UHD 730(CPU内蔵)
■ストレージ:SSD 512GB(PCIe NVMe)
■電源:350W(80PLUS BRONZE)
■無線LAN:IEEE 802.11ax+Bluetooth 5.0
■光学ドライブオプション/無線キーボード&マウス付属
■価格:119,800円(税込)~
サポート&保証重視ならマウスコンピューターがおすすめ
インテルの第13世代の10コア16スレッドCPU・Core i5-13400を搭載したミニタワーモデル。8GBメモリに512GB SSDの便利な初期構成となっています。
ちなみに、マウスはサポート&保証が充実しているのもポイント。まず延長保証が定額制で安く、例えば3年延長保証+センドバック修理保証に7,700円(税込)で加入することができます。また、24時間365日の電話サポート&96時間以内で修理完了が標準メニューとして用意されており、万が一でも安心。
編集用のマシンということであれば、メモリは最低でも16GBにするのがおすすめ。また、データの保存用にHDDを追加すると、さらに便利になります。
raytrek/レイトレック MV(ドスパラ)
【スペック】
■OS:Windows 11
■CPU:Core i7-13700F
■メモリ:16GB(DDR4-3200)
■グラフィック:RTX 4060
■ストレージ:SSD 500GB(PCIe NVMe)
■電源:650W(80PLUS BRONZE)
■無線LAN:有線のみ
■DVDドライブ非搭載/有線キーボード&マウス付属
■価格:179,980円(税込)~
Core i7&RTX 4060を搭載した万能モデル
インテルの第13世代16コア24スレッドCPU・Core i7-13700FとRTX 3060を搭載したミドルタワーモデル。
16GBメモリに500GB SSDの充実した初期構成となっており、冷却性能が高い大型空冷式CPUクーラーを装備する充実ぶりです。
Core i7×RTX 4060のパワーで、3DCGやAIグラフィックの作成、動画・画像編集など一通り対応でき、コスパに優れた万能モデルとしておすすめ。特にRTXシリーズを搭載しているので、3DCGの制作では非常に高いパフォーマンスを発揮します。
基本的にカスタマイズ不要ですが、動画編集であれば32GBメモリ、3DCGの制作や3D CADなら64GBメモリがおすすめです。また、データの保存用にHDDを追加すると、さらに便利になります。
RAW現像に最適なクリエイターPC(ノート)
raytrek/レイトレック A4-R(ドスパラ)
【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
14.0インチ WUXGA ノングレア sRGB 103%
■CPU:Core i7-13700H
■メモリ:16GB(DDR5-4800)
■グラフィック:Iris Xe Graphics(CPU内蔵)
■ストレージ:SSD 500GB(PCIe NVMe)
■価格:159,980円(税込)~
低価格の14インチ軽量モデル
ノート用のインテル第13世代14コア20スレッドCPU・Core i7-13700Hを搭載したモバイルノート。16GBメモリに500GB SSDの充実した初期構成となっています。
このモデルの最大のポイントは、携帯性の高さ。やや小さめの14.0インチディスプレイを搭載し、A4ファイルサイズ並みのコンパクトボディを実現。さらに重さは約1.3kgと軽く、ラクラク持ち運ぶことができます。
装備も充実しており、 WUXGA(1980×1200)ディスプレイは、sRGBカバー率約99%(sRGB比約102%)と広めの色域を確保し、編集作業に最適。 また、薄暗い場所でのタイピングに便利な白色LED内蔵キーボードを搭載するほか、最大40Gbpsの超高速転送に対応した”Thunderbolt 4”もバッチリ装備しています。
ちなみに、顔認証に対応しているので、セキュリティ面も安心です。
基本的にカスタマイズ不要ですが、データを多く保存するならSSDの容量を増やすのがおすすめ。なお、SSDを追加でカスタマイズすることはできません。
DAIV R4-I7G50WT-A(マウスコンピューター)
【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
14.0インチ フルHD ノングレア sRGB 100%
■CPU:Core i7-12650H
■メモリ:16GB(DDR5-4800)
■グラフィック:RTX 3050
■ストレージ:SSD 500GB(PCIe NVMe Gen.4)
■価格:179,800円(税込)~
RTX 3050搭載の14インチ軽量モデル
ノート用のインテル第12世代10コア16スレッドCPU・Core i7-12650HとRTX 3050を搭載したモバイルノート。16GBメモリに500GB SSDの充実した初期構成で、SSDはNVMeタイプでも特に高速の”Gen.4規格”を採用しています。
このモデル最大の武器は携帯性の高さで、やや小さめの14.0インチディスプレイを搭載することで、A4ファイル並みのコンパクトボディを実現。さらに、重さは約1.44kgと1.5kgを下回り、ラクラク持ち運べます。
また、モバイルノートながらRTX 3050を搭載しているのもポイント。内蔵のIris Xe Graphicsより約3.5倍も性能が高く、編集作業がよりはかどります。ただし、VRAM(グラフィックメモリ)が4GBと少ないので、3DCGやAIグラフィックの作成などのヘビーな編集作業には不向きです。
機能面も充実しており、ディスプレイの色域はsRGB比約100%と広めで、最大40Gbpsの超高速転送に対応した”Thunderbolt 4”もバッチリ装備しています。さらに、顔認証に対応しており、プライバシー面も安心です。
基本的にカスタマイズ不要ですが、本格的に使うならメモリは32GBあると安心。なお、HDDの追加はできません。
raytrek/レイトレック R5-RL6(ドスパラ)
【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
15.6インチ WQHD ノングレア 165Hz sRGB 103%
■CPU:Core i7-13700HX
■メモリ:16GB(DDR5-4800)
■グラフィック:RTX 4060
■ストレージ:SSD 1TB(PCIe NVMe Gen.4)
■価格:199,980円(税込)~
高性能の万能モデル
ノート用のインテル第13世代16コア24スレッドCPU・Core i7-13700HXとRTX 4060を搭載したミドルクラスモデル。16GBメモリに1TB SSDの非常に充実した初期構成で、SSDはNVMeタイプでも特に高速の”Gen.4規格”を採用しています。
ディスプレイのクオリティが高く、 WQHD(2560×1440)の高解像度で、sRGBカバー率約99%(sRGB比約103%)と色域も広く、編集作業がよりはかどります。さらに、高速の165Hz出力に対応しており、動きの激しいFPSゲームを快適にプレイ可能です。
また、華やかなフルカラーキーボード(単色仕様)のほか、最大40Gbpsの超高速転送に対応した”Thunderbolt 4”もバッチリ装備しています。さらに、顔認証に対応しており、セキュリティ面も安心です。
VRAMを8GB多く搭載したRTX 4060の性能は、RTX 3050の実に2倍!圧倒的な性能で、3DCGやAIグラフィックの作成、動画・画像編集など一通り対応でき、コスパに優れた万能モデルとしておすすめ。
基本的にカスタマイズ不要ですが、本格的に使うならメモリは32GBあると安心。3DCGの制作や3D CADなら64GBメモリがおすすめです。また、データ保存用のSSDを入れると、さらに便利になります。
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