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mouse SL5をレビュー 横幅10cmのスリムボディ!省スペースと拡張性の高さを両立したスタンダートデスクトップ

今回マウスコンピューターの【mouse SL5】をお借りしました。

置く場所を選ばないスリムケースに、6コア12スレッドのCore i5-10400を搭載した、オールラウンダーモデルをチェックしてみましょう。

 

目次

スペック

  mouse SL5
サイズ W100×D390×H365mm
OS Windows 10 Home(64ビット)
CPU インテル Core i5-10400
・6コア12スレッド
・定格2.9/最大4.3GHz
メモリ 8GB(8GB×1 DDR4-2666)
ストレージ 256GB SSD
グラフィクス UHD 630(CPU内蔵)
チップセット インテル B460 チップセット
光学ドライブ オプション
Wi-Fi IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth 5.0
電源 300W(80PLUS BRONZE)
保証 1年(最大3年)
価格 76,780円(税込)~
付属品 ・各種マニュアル
・USB有線キーボード(437g)
・USB有線マウス(79g)
・電源ケーブル(149g)

※2021年10月10日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。

 

外観

省スペースのスリムケース

設置スペースが限られているなら、省スペースと拡張性を両立した、スリムケースがまずおすすめ。コンパクトモデルに比べ、価格が安いのもポイントです

 

サイズはW100×D390×H365mmと、横幅はわずか10cm!ミニタワーケースの約半分のスリムボディなので、わずかな隙間にも設置することができます。

 

一通りセットしてみると、こんな感じ。なお、ディスプレイは23.8インチです。

 

 

なお、奥行き&高さは、ミニタワーケースとほぼ同じとなっており、拡張性は高め。

 

底面はこの通り、横長のゴム足が2つ設置されています。本体の振動をしっかり吸収し、機能面では特に問題ありません。

 

ちなみに、付属のゴム足を使うことにより、横置きでも使うことができます。

 

ほこり対策も万全

スタンダードモデルながら、ケースは意外と機能的。

 

フロントパネル中段の吸気口には、なんとダストフィルターが装備されています。しかも、フィルターはワンタッチで取り外すことができ、水洗いできる優れもの。

 

さらに、サイドパネル上段の吸気口にも、ねじ止めタイプのダストフィルターを設置する徹底ぶりです。ほこりは静電気の発生源&故障の原因にもなるので、これはポイント高いですね。

できれば、下段にも欲しかったところです。

 

充実したインターフェース

インターフェースはポイントをおさえたラインナップとなっています。

 

USBは、全てオーソドックスなUSB 3.0で、フロント・背面あわせて計6ポート搭載しています。高速のUSB 3.1 Gen.2や、小型&リバーシブルのType-Cポートこそありませんが、ポートの数は十分なので、周辺機器の接続にはまず困りません。

そのほか、SDスロットは装備しているものの、光学ドライブはオプションとなっています。最近では、ダウンロードコンテンツが増えているので、正直無くてもどうにかなります。

 

映像端子はDisplayPort・HDMIのデジタル2ポートを装備しており、2画面出力にも対応しています。

 

ちなみに、ネットワーク通信は、有線LAN&無線LANの両方に対応しており、無線環境オンリーでも使えるのがポイント。

無線LANは、最新のWi-Fi 6(802.11ax)にしっかり対応。現行のWi-Fi 5(802.11ac)よりもさらに速くなり、最大約9.6Gbpsと約1.5倍の高速通信を実現しています。また遅延も少なくなっているため、無線でのブラウジングがより安定します。

 

内部

高めの拡張性

奥行きと高さは、ミニタワーケースとほぼ同じなので、拡張性も高めです。

 

ストレージ用のベイは、ケース下部に設置されており、HDDを搭載する3.5インチベイは2基、SSDを搭載する2.5インチベイは2基となっています。これだけあれば十分すぎますね。

光学ドライブは、スリムベイが用意され、オプションにて追加可能です。

 

内部のエアフローですが、フロント部分に8cmファンを搭載。前面から吸気し、背面&天板に排気する自然なエアフローを生み出しており、通気性は良好です。

 

市販規格のパーツ

BTOモデルらしく、各パーツには市販規格のものを採用しており、購入後に自身での交換は思うがまま

 

マザーボードは自作でおなじみのASRock製で、やや小型の”MicroATX”規格を採用しています。

 

ボードそのものの完成度も高く、熱くなりがちな電源周りとM.2 SSDスロットにはヒートシンクを装備し、熱をしっかり発散できるようになっています。さらに、PCIeスロットは金属パーツで補強されており、破損しにくいのもポイントです。

ちなみに、グラボは搭載可能ですが、横幅が狭いため、小型のロープロファイルモデルのみ搭載できます。なお、このサイズのモデルはエントリークラスに限られ、現行モデルだとGTX 1650が上限となります。

 

ブロンズクラス電源搭載

各パーツに電力を供給する、いわばPCの心臓ともいえる電源には、300Wのブロンズクラス電源を搭載。電力変換効率は最大85%となっており、コンセントからの電力を効率よく変換できる、省エネ・低発熱の優れものです。

ちなみに、300WでもGTX 1650を動かすことは可能ですが、あくまでも最低限の容量。HDDなどを追加するのであれば、容量を増やすのがおすすめ。

 

こちらも市販規格のものを搭載しており、小型の”TFX”規格を採用しています。

 

 

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで性能をチェックしてみましょう。

CINEBENCH

【CINEBENCH】は3Dグラフィックのレンダリング性能を測るソフトです。

 

このモデルでは、インテルの第10世代ミドルクラスCPU・Core i5-10400を搭載しています。6コア12スレッドなだけあり、マルチ性能は1300cb台とかなり高め。普段使いには十分すぎる性能で、動画や画像編集でも高いパフォーマンスを発揮します。

ちなみに、上位の8コア16スレッドCPU・Core i7-10700との性能差は約20%程度となっており、編集作業メインならCore i7がおすすめです。

 

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。

DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。

 

第10世代のCPU内蔵グラフィック(UHD 630)なので、性能は最低限。オンラインゲームを楽しめるほどの性能はありません。

  総合スコア Graphics
Score
CPU/Physics
Score
Combined
Score
Time Spy 422 365 3907
Night Raid 4870 4525 8577
Fire Strike 998 1058 14197 354
Sky Diver 3995 3585 10103 3814
Cloud Gate 8017 7585 10016
Ice Storm 46045 43471 58088

 

PCMark 10

【PCMark 10】は、ブラウジング・ビデオチャット・動画や画像の編集作業・軽めの3Dゲームなど、一般的な用途での性能を測るソフトです。

 

動画や画像編集用途の目安となるスコア3000は余裕でクリアし、スコア4000台をマーク。オールラウンダーモデルらしいスコアですね。

なお、Core i7-10700との差は、総合スコアで約18%となっています。基本的にはCore i5で十分ですが、とことん性能にこだわるならやはりCore i7がおすすめです。

 

動画エンコード

【TMPGEnc Video Mastering Works 7】を利用し、再生時間6分30秒のMJPEG動画をMP4形式に変換する時間を計測しました。

エンコーダーはx264(H.264)およびx265(H.265)を利用し、それぞれ2パス・1パス・QSVでエンコードしています。なお、QSVはグラフィック機能を利用した高速エンコード機能のことです。

 

H.264(フルHD/4K) 2Pass 1Pass NVENC・QSV
Core i5-10400 26:22/1:23:10 13:24/41:55 3:36/12:24
Core i7-10700×GTX 1650 20:22/1:01:33 10:40/31:08 2:21/6:45

まず軽めのH.264をチェック。CPU勝負のソフトウェアエンコード(2Pass・1Pass)では、コア・スレッド数の差がきっちり出ており、Core i7がCore i5よりも約20~26%早く変換を完了しています。

ちなみに、NVIDIA製のグラボ搭載モデルでは、超高速のハードウェアエンコード・NVENCを利用することができます。上位モデルで搭載されているGTX 1650と比較してみると、UHD 630よりもフルHDでは約35%、4Kでは約46%も早く変換を完了しており、圧倒的です。

 

H.265(フルHD/4K) 2Pass 1Pass NVENC・QSV
Core i5-10400 38:49/2:26:17 19:11/1:12:44 6:17/21:38
Core i7-10700×GTX 1650 33:52/2:05:22 17:23/1:02:49 2:39/6:12

重量級のH.265では、ソフトウェアエンコードで両者の差が縮まり、両者の差は約9~14%となります。一方で、ハードウェアエンコードではその差が拡大し、フルHDでは約58%、4Kでは約72%にもなります。

動画編集をガッツリやるなら、グラボ搭載モデルがおすすめ!

 

画像変換

【Lightroom Classic CC】を使い、200枚のRAW画像(5760×3840ドット、CR2形式)をDNG形式に変換する時間と最高画質のJPEG画像に書き出す時間をそれぞれ計測しました。

JPEG書き出しの際は“スクリーン用・標準”のシャープネスを適用しています。シャープネス処理が意外とCPUに負担をかけるため、特にCPUの性能が重要になります。

 

  CR2→DNG CR2→JPEG
Core i5-10400 1:37 5:43
Core i7-10700 0:54 2:57

画像変換もCPUの性能勝負ということで、Core i7がだんぜん有利。両者の差は、軽めのDNG変換では約46%、重量級のJPEG変換でも約48%と、Core i7では約半分程度の時間で変換できます

 

ドラクエ10

グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。

  最高品質 標準品質 低品質
HD 10747 12949 15174
フルHD 5064 6672 7982

HDは余裕のスコアですが、フルHDでは標準品質でようやくスコア5500以上をキープできます。かなり軽めのゲームでこの結果なので、オンラインゲームには不向きです。

 

FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)

知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。現行のゲーミングPCであれば、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。

  最高品質 高品質 標準品質
HD 1877 2171 3887
フルHD 864 1055 1878

重量級のゲームなので、この通り全く歯が立ちません。

 

CrystalDiskMark

【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

 

このモデルは256GB SSDのシンプルなシングルストレージ構成です。ブラウジングやオフィスソフトなど軽作業では十分な容量ですが、編集作業でも使うなら、別途HDDを追加するのがおすすめ。

SSDのタイプは従来のSATAⅢで、KINGSTON製のものを搭載しています。肝心の速度ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きは速度がしっかり出ている一方、ランダムはそこそこというレベル。スタンダードなSATAⅢ SSDといったところですね

高速のNVMeタイプほど速度は出ませんが、SSDともなると数値の差は体感できず、実際の動作のとても快適。OSの起動から各種アプリの動作もサクサク動き、まさにストレスフリーです。

 

温度

こちらはFF14ベンチマークを実行した際の各パーツの温度です。なお、室温は25℃です。

 

CPUの温度は、50℃台の非常に低い温度をキープ。標準的な小型のCPUクーラーですが、通気性が高いので、良く冷えていますね。

 

動作音

同じくFF14のベンチマークにて、実際の騒音値を測定してみました。※無響室・防音室での測定ではないので、あくまで参考までにどうぞ

 

ケースの左側面にて計測した結果です

50デシベルが一つの目安となりますが、ピーク時で50.6デシベルと、ほぼ50デシベルきっかり。ファンは高速回転していますが、ノイズは控えめで、さほど気になりません。

なお、アイドル時は48.2デシベルと、かすかにファンの音が聞こえるレベルで、非常に静かです。

 

まとめ&関連モデル

省スペースのスリムボディは、ミニタワーケースに近い拡張性を確保し、さらにダストフィルターを標準装備するなどとても機能的。Core i5の性能も十分高く、ブラウジングから編集作業まで一通りこなせるスタンダードモデルとしておすすめです

ちなみに、価格はミニタワーモデルと同じなので、拡張性重視ならミニタワーがおすすめ。また、編集作業の多い方は、グラボ搭載モデルを選ぶと、より作業がはかどります。

 

 

mouse SL7-G

【スペック】
■OS:Windows 10
■CPU:Core i7-10700
■メモリ:8GB(DDR4-2666)
■グラフィック:GTX 1650
■ストレージ:SSD 512GB(PCIe NVMe)
■電源:400W(80PLUS BRONZE)
■無線LAN:IEEE 802.11ax+Bluetooth 5.0
■光学ドライブオプション/有線キーボード&マウス付属
■価格:131,780円(税込)~

Core i7-10700×GTX 1650の高性能モデルです。編集作業はもちろん、フルHDでオンラインゲームを楽しむことができます。

 

mouse DT5

【スペック】
■OS:Windows 10
■CPU:Core i5-10400
■メモリ:8GB(DDR4-2666)
■グラフィック:UHD 630(CPU内蔵)
■ストレージ:SSD 256GB
■電源:350W(80PLUS BRONZE)
■無線LAN:IEEE 802.11ax+Bluetooth 5.0
■光学ドライブオプション/有線キーボード&マウス付属
■価格:76,780円(税込)~

今回紹介したモデルのミニタワーバージョンです。

 

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