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ThinkPad E15 Gen.2(AMD)をレビュー ThinkPadの15インチノートならまずコレ!手堅い完成度が魅力のタフなビジネスノート

今回レノボの【ThinkPad E15 Gen.2(AMD)】をお借りしました。

タフなビジネスノートでおなじみ、”ThinkPad”の15インチノートならまずコレ!筐体から装備までしっかり造りこまれたベーシックモデルをチェックしてみましょう。

 

スペック

 ThinkPad E15 Gen.2(AMD)
サイズW365×D240×H18.9mm
重量約1.7Kg(実測1794g)
OSWindows 10 Home(64ビット)
CPUAMD Ryzen 5 4500U
・6コア6スレッド
・定格2.3/最大4.0GHz
メモリ8GB(8GB×1、DDR4-3200)
ストレージ256GB SSD(PCIe NVMe)
グラフィクスRadeon Graphics
ディスプレイ15.6インチ、フルHD、ノングレア、IPSパネル
インターフェースUSB3.1 Gen.1 Type-C、USB 3.1 Gen.1 Type-A×2、USB2.0、HDMI、マイク入力/ヘッドフォン出力
光学ドライブ×
カメラHD Webカメラ(720p)
スピーカーステレオスピーカー(Dolby Atmos)
キーボードバックライト付き日本語キーボード
Wi-FiIEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth5.0
保証1年(最大5年)
価格
144,100円(税・送料込)~
付属品・各種マニュアル
・電源アダプタ(250g)
・電源ケーブル(61g)

※2021年4月18日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります

 

外観

堅牢なタフボディ

ビジネスシーンでハードに使い倒すことを想定しているので、ボディは一般モデルよりもかなりタフ。

 

ベーシックモデルということで、ボディそのものはプラスチックですが、天板はアルミパネルでカバーされているのがポイント。堅牢な金属パネルでカバーすることで、オールプラスチックよりも頑丈に造られています。

 

もちろんその堅牢さは折り紙付きで、落下テスト・高温・低温条件でのテスト・ヒンジの耐久テストなど、実際の使用状況に即した厳しいテストのほか、12項目のMIL規格(アメリカの軍事規格)テストをクリアしています。

 

ボディは前モデルからさらにコンパクト&軽量に進化しているのがポイント。

 

ディスプレイのベゼル(ふち)をさらにスリムにすることで、横幅3mm・奥行き5mmも小さくなっています。

 

厚さこそ18.9mmのままで据え置きですが、なんと100g以上も軽くなり、実測で1794gの軽量ボディを実現しています

重くなりがちなThinkPadですが、最近の一般的な15インチノートと全く遜色ない重さです。

 

デザインはビジネスノートらしく、実用性重視でとてもシンプル。ブラックボディにロゴのみと、ThinkPad伝統の出で立ちです。

 

ポイントをおさえたインターフェース

スリムボディなので、光学ドライブは非搭載ですが、必要なインターフェースは一通りそろっています。

 

USBは全4ポート搭載しており、規格は大容量給電に対応したUSB3.1 Ge,1と、オーソドックスなUSB2.0の2種類となっています。高速転送に対応した”Gen.2”は非搭載ですが、あくまでもベーシッククラスなので、やむなしです。

なお、USB3.1のうち、左サイドの1基は、小型&リバーシブルのType-Cポートとなっています。標準的なType-Aポートと合わせて、様々な周辺機器を接続できます。

 

そのほかHDMIポートやLANポートも搭載しており、実用的な内容ですね。SDスロットもあればよりグッドでした。

 

なお無線LANですが、Wi-Fi 6(802.11ax)に対応しているのもポイント。現行のWi-Fi 5(802.11ac)よりもさらに速くなり、最大約9.6Gbpsと約1.5倍の高速通信を実現しています。また遅延も少なくなっているため、無線でのブラウジングがより安定します。

 

セキュリティ対策も万全

セキュリティにもしっかり配慮され、カメラ部分にはシャッターが装備されているのもポイント。デバイスからではなく、物理的にシャットアウトするのでとても安心です。

また、電源ボタンは指紋認証センサーを設置しています。本人認証のため、ログインパスワードよりも安全。また、ログインの際わざわざパスワード入力することなく、とてもスムーズです。

 

ディスプレイ&キーボード

IPSパネル搭載

ディスプレイは15.6インチサイズです。13インチに比べ、ディスプレイのサイズにだいぶ余裕があり、視認性は◎。据え置きで使うなら、15インチがだんぜんおすすめです

解像度は現在主流のフルHDですね。HDよりも画素数が多い分、精細な映像描写ができるのはもちろん、表示できる表息も広くなり、オフィス作業がはかどります。

 

パネルには、高発色&高コントラストのIPSパネルを採用しています。優れた発色と高いコントラストで、くっきり鮮やかな映像クオリティを実現しています。

 

この通り視野角も広く、横から覗いても色むらがほとんど無いのもグッド。なお、以下パネルの詳細情報(LEN40BA)となりますが、sRGBのカバー率は64%と狭く、本格的な編集作業には不向きです。

 icon-check-circle 輝度:250 cd/m²  icon-check-circle sRGB:64%  icon-check-circle Adobe RGB:47%  icon-check-circle DCI-P3:47%

 

完成度の高いキーボード

ThinkPadといえば、やはりキーボードの完成度の高さ。他社のモデルを寄せ付けないレベルの仕上がりです

 

幅広の15インチボディなので、テンキー付きキーボードを搭載。

キーはすべて独立しており、配置そのものも非常に素直。電源ボタンがキーボード内に配置されているモデルが多くありますが、右上に独立して配置されているので、押し間違いがないのはいいですね。また、キーピッチも約19mmとデスクトップキーボード並みのゆとりが確保されており、基本的誤爆の心配はまずありません。

クリックボタンは分離式ということで、操作性は非常に高く、スコスコと軽い力で反応し、とても快適。一方、タッチパッドはざらついた感じで、カーソル操作にやや抵抗があります。このあたりのクオリティは、ベーシックモデルといったところですね。

 

キーボードの操作で唯一気を付けるとしたら、左下の”Control”と”Function”でしょうか。ThinkPad特有の配置で、一般的なモデルとは違い、逆に配置されています。なお、付属アプリでキーの動作を入れ替えることができるので、押し間違いが続くようなら、ぜひ調整しましょう。

 

最近のThinkPadでは、独自のキーとして、ファンクションキー列にSkype&Microsoft Terms 10での通話の受信と終了が行えるキーが配置されています。電話会議がよりスムーズになり、仕事がいっそうはかどりますね。

そのほか、ファンクションキーのロック機能も装備しており、任意に固有機能とファンクション機能を切り替えられるのは、とても便利。

 

キーストロークはノートにしては深め。反発がしっかり感じられ、高い打鍵感でタイピングは快適そのもの。ただ、ベーシックモデルのためか、上位モデルに比べ「コシ」が弱めですね。ともあれ、ビジネスだけでなく打鍵感重視の方にもThinkPadはおすすめです。

もちろん、トレンドの白色LEDをばっちり内蔵しています。薄暗い場所でタイピングしやすくなり、仕事の効率がグッと上がるのはもちろん、見た目も華やかになりますね。なお、LEDはOFF+2段階の明るさに設定できるので、LEDが苦手という方でも安心です。

 

トラックポイントで作業効率アップ

ThinkPadといえばコレ”トラックポイント”を装備しています。中央部分の赤ポチ部分がそれですね。言ってしまえばマウスのようなもので、タイピングとマウス操作をキーボードでできるという優れモノです。

 

クリックボタンの配置も機能的で、一般的なノートとは違い、タッチパッドの上部に装備されています。トラックポイントでカーソル操作をしつつ、クリックボタンで左クリックと右クリックができるということですね。いちいちタッチパッドやマウスでカーソル操作する必要が無いので、作業効率が格段に向上します。

操作性はかなり特殊なので、慣れないうちは辛抱あるのみ。使いこなせればビジネスの強い味方になるのは間違いなしです!

 

 

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。

CINEBENCH

まずは、3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。

 

このモデルでは、AMDの6コアスタンダードCPU・Ryzen 5 4500Uを搭載しています。4000シリーズは”ZEN2アーキテクチャ”を採用し、さらにコア数を増やすことにより、大幅なパワーアップを実現。その実力はインテルCPUを凌ぐほどです。

参考までに、インテル最新世代の4コア8スレッドCPU・Core i5-1135G7と比較してみると、シングル性能は約14%低いものの、マルチ性能は約39%も高くなっており、総合力ではRyzen 5の方が優れています。

ちなみに、Core i5-1135G7では、高性能内蔵グラフィック”Iris Xe Graphics”を搭載しているのがポイント。OpenGL性能はRyzen 5よりもはるかに高く、グラフィック性能ならCore i5に軍配が上がります。

 

PCMark 10

【PCMark 10】は、ブラウジング・ビデオチャット・動画や画像の編集作業・軽めの3Dゲームなど、一般的な用途での性能を測るソフトです。

 

動画や画像編集用途でも使うのであればスコア3000がボーダーとなりますが、余裕で超えており、スコア4000半ばの高いスコアをマークしています

なお、Core i5-1135G7とスコアはほぼ互角となっており、普段使いならどちらでも大差ありません。

 

動画エンコード

【TMPGEnc Video Mastering Works 7】を利用し、再生時間6分30秒のMJPEG動画をMP4形式に変換する時間を計測しました。

エンコーダーはx264(H.264)およびx265(H.265)を利用し、それぞれ2パス・1パス・VCE/QSVでエンコードしています。なお、VCE/QSVはグラフィック機能を利用した高速エンコード機能のこと。VCEはAMD、QSVはインテルの名称です。

 

H.264(フルHD)2Pass1PassVCE/QSV
Ryzen 5 4500U38:3120:023:31
Core i5-1135G749:2125:213:16

CPU性能が重要になるソフトウェアエンコード(2Pass・1Pass)では、コア数の多いRyzen 5 4500Uが圧倒的に有利。Core i5-1135G7よりも約21~22%早く変換を完了しています

一方、ハードウェアエンコードでは、Core i5がやや有利で、Ryzen 5に対し約7%差をつけています。

 

H.265(フルHD)2Pass1PassVCE/QSV
Ryzen 5 4500U1:01:2029:354:00
Core i5-1135G71:15:2237:094:05

重量級のH.265ではまた違った傾向で、ソフトウェア・ハードウェアエンコードともにRyzen 5が有利。Core i5に対し、ソフトウェアエンコードでは約19~20%、ハードウェアエンコードでは約2%早く変換を完了しています。

ソフトウェアエンコードはRyzen 5が約2割ほど上回り、ハードウェアエンコードはほぼ互角といったところですね。

 

画像変換

【Lightroom Classic CC】を使い、200枚のRAW画像(5760×3840ドット、CR2形式)をDNG形式に変換する時間と最高画質のJPEG画像に書き出す時間をそれぞれ計測しました。

JPEG書き出しの際は“スクリーン用・標準”のシャープネスを適用しています。シャープネス処理が以外とCPUに負担をかけるため、特にCPUの性能が重要になります。

 

 CR2→DNGCR2→JPEG
Ryzen 5 4500U1:404:38
Core i5-1135G71:193:50

画像変換もCPU勝負となりますが、一転Core i5が有利となります。軽めのDNG変換では約21%、重量級のJPEG変換でも約13%早く変換を完了しています。

以上をまとめてみると、基本的にRyzen 5が高いパフォーマンスを発揮しますが、一部Core i5が有利といったところですね。モデルの価格とグラフィック性能を加味すると、Core i5を搭載した兄弟モデルがおすすめです

 

ドラクエ10

グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。

 最高品質標準品質低品質
フルHD474668147347

高性能の内蔵グラフィック・Radeon Graphicsを搭載していますが、フルHD・標準品質でスコア6000台とイマイチ伸びません。。最高品質でもスコア5500を超えるくらいの性能はあるのですが、ドライバの当たりが悪い感じがします。

なお、Iris Xe Graphicsを搭載しているCore i5-1135G7では、最高品質でもスコア10000前後を叩き出すので、軽めのゲームを楽しみたいならCore i5がおすすめです。

 

FF14

おなじみの重量級ベンチマークです。スコア7000以上で【非常に快適】となり、スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。

 最高品質高品質標準品質
HD256732653889
フルHD136417762183

このクラスともなると、内蔵グラフィックレベルでは全く歯が立ちません。なお、Core i5-1135G7でも、対応できるのはドラクエ10やVALORANTなど、軽めのものに限られます。

オンラインゲームをしっかり楽しみたいのであれば、ゲーミングノートがおすすめ。

 

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。

DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)それぞれの条件で測定することができます。PCの性能指標として、参考まで。

 総合スコアGraphics
Score
CPU/Physics
Score
Combined
Score
Time Spy6495703124
Fire Strike16581859112665371
Night Raid
722272417118
Sky Diver6424615794565563
Cloud Gate11527139217196
Ice Storm836199091565285

 

CrystalDiskMark

【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

 

このモデルは256GB SSDを搭載したシングルストレージ構成となっています。こ実質100GB未満の128GB SSDよりも余裕があり、動画や画像などデータ類を多めに保存することが出来ます。編集用途でガッツリ使うなら、SSDの容量を増やすのもありです。

SSDは通常のSSDよりも4~5倍速いNVMeタイプのSSDというこだわりようで、安定と信頼の東芝製となっています。その実力ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きはいずれも4ケタをマークしているものの、ランダムでは特に書き込み速度が伸びず、普通レベルのNVMe SSDといったところですね。

ただ、SSDということで数値の差は体感できず、ブラウジングや各種アプリの動作、ゲームのロードにいたるまでサクサク動き、とても快適

 

温度

FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。

 

高性能の6コアCPUですが、70℃台後半をマーク。冷え冷えとはいきませんが、安定した温度をキープしており、冷却性能は上々です。

 

動作音

FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ

 

50デシベルを超えるとノイズが気になるようになりますが、ピーク時で48.5デシベルと下回っています。ファンは高速回転しているものの、ノイズ感は控えめで、とても静かです。

なお、最小時では46.7デシベルとありますが、アイドルなのでほぼ無音です。

 

バッテリー持続時間

「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、実際の使用感に近い設定にしています。

  • 電源設定:バランス、静音モード、より良いバッテリー
  • バックライト:40%
  • 10秒ごとにキー入力
  • 1分ごとに無線LAN経由でネット接続

結果は約9時間30分と、ベーシッククラスの15インチモデルにしては、十分なバッテリーの持ちです。これなら電源のない環境でも、安心して使えますね。

 

便利なユーティリティーソフト

メーカー製ゲーミングPCということで、システム管理の”Lenovo Vantage”を完備。バッテリーや電源の設定からシステムの更新などサポートに至るまで、このアプリで全て設定できます。一元化されているので、とても分かりやすいのはグッド。

 

ちなみに、動作モードは”インテリジェント・クーリング”という機能で変更できます。デスクトップ右下の電源アイコンのスライダを操作し、”静音モード・バランスモード・パフォーマンスモード”に変更できます。

 

サウンドエンジンは有名どころの”Dolby Atmos”を搭載しており、イコライザで好みのサウンドを設定できます。

肝心の音質ですが、中音・高音域メインですね。サラウンドはしっかり効いていますが、低音や音の厚みはそこそこなので、やや迫力に欠けます。このあたりはグレード相応といったところです。

 

まとめ&関連モデル

ベーシックモデルながら、アルミパネルの天板やIPSパネルを採用しており、クオリティは高め。特にキーボードは他社とは一線を画すレベルとなっており、ビジネスに限らず、15インチノートで操作感を特に重視するならおすすめです

Ryzen 5の性能も非常に魅力的ではありますが、割引がないため、価格が非常に高いのがネックですね。兄弟モデルにインテルCPU搭載モデルがあり、割引でかなり安くなっているので、基本的にはそちらがおすすめ。

 

 

ThinkPad E15 Gen.2 パフォーマンス

【スペック】
■OS:Windows 10
■ディスプレイ
15.6インチ フルHD ノングレア
■CPU:Core i5-1135G7
■メモリ:8GB(DDR4-3200)
■グラフィック:Iris Xe Graphics(CPU内蔵)
■ストレージ:SSD 256GB(PCIe NVMe)
【クーポン利用】159,500円84,535円(税・送料込)~

インテルの第11世代4コア8スレッドCPU・Core i5-1135G7を搭載した、スタンダードモデル。価格的にこちらがだんぜんおすすめです。

 

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