ThinkPad E14 Gen.3をレビュー 低価格&高コスパ!高い耐久性と完成度を誇る14インチモバイルノート

今回レノボの【ThinkPad E14 Gen.3】をお借りしました。

タフなビジネスノートでおなじみ、”ThinkPad”の14インチノートならまずコレ!筐体から装備までしっかり造りこまれたベーシックモデルをチェックしてみましょう。

 

目次

スペック

貸出機では、バックライト無しの標準キーボードを搭載しています。
  ThinkPad E14 Gen.3(Ryzen 5搭載モデル)
サイズ W324×D220×H17.9mm
重量 約1.64kg(実測1567g)
OS Windows 10 Home(64ビット)
CPU AMD Ryzen 5 5500U
・6コア12スレッド
・定格2.1/最大4.0GHz
メモリ 8GB(オンボード8GB、DDR4-3200)
ストレージ 256GB SSD(PCIe NVMe)
グラフィクス Radeon Graphics(CPU内蔵)
ディスプレイ 14.0インチ、フルHD、ノングレア、IPSパネル
インターフェース USB3.2 Gen.1 Type-C、USB 3.1 Gen.1 Type-A、USB2.0、HDMI、LANポート、マイク入力/ヘッドフォン出力
光学ドライブ ×
カメラ HD Webカメラ(720p)
スピーカー ステレオスピーカー(Dolby Audio)
キーボード バックライト付き日本語キーボード
Wi-Fi IEEE802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth 5.1
保証 1年(最大5年)
価格
【クーポン利用】148,500円79,970円(税・送料込)~
付属品 ・各種マニュアル
・電源アダプタ(225g)
・電源ケーブル(61g)

※2021年10月3日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります

 

外観

堅牢なタフボディ

ビジネスシーンでハードに使い倒すことを想定しているので、ボディは一般モデルよりもかなりタフ。

落下テスト・高温・低温条件でのテスト・ヒンジの耐久テストなど、実際の使用状況に即した厳しいテストのほか、12項目のMIL規格(アメリカの軍事規格)テストをクリアしており、その堅牢さは折り紙付きです。

 

モデルには、”樹脂製ボディ”と”樹脂+アルミ製ボディ”の2タイプが用意されています

貸出機は樹脂+アルミボディのタイプとなっており、ボディそのものは樹脂製ですが、天板&底面はアルミ製となっているのがポイント。堅牢な金属パネルでカバーすることで、オール樹脂製ボディよりも頑丈に造られています。

 

両者はボディの厚さで見分けることができ、樹脂製ボディは20.9mm、樹脂+アルミ製ボディは17.9mmとなっています。間違って購入しないよう、仕様表やカスタマイズ画面(カスタマイズ対応モデルのみ)にて、しっかり確認しましょう。

ちなみに、ほとんどのモデルが樹脂+アルミ製ボディで、樹脂製ボディは一部のみです。

 

デザインはビジネスノートらしく、実用性重視でとてもシンプル。ブラックボディにロゴのみと、ThinkPad伝統の出で立ちです。

 

コンパクトボディ

ボディのサイズは14インチですね。大きめのディスプレイを搭載したモバイルノートとして、最近人気のサイズです。

 

ディスプレイのベゼル(ふち)をスリム仕様にすることにより、横幅と奥行きを圧縮。A4ファイルサイズのコンパクトサイズと、厚さ17.9mmの2cmを下回るスリムボディで、カバンに収納しやすくなっています。

 

ただし重さがネックで、実測で1567gと、1.5kgをオーバーしているのがネックですね。さすがに1.5kgを超えると、ボディの重さをしっかり感じるようになり、モバイルノートとして使うにはやや不向き。

持ち運びの機会が多い方は、約1.2~1.3kgの13インチモデル、L13やX13シリーズがおすすめです。

 

充実したインターフェース

モバイルノートながら、インターフェースはなかなかの充実ぶり。

 

USBは全3ポートと、モバイルノートでは標準的なポート数となっています。規格は大容量給電に対応したUSB3.1 Ge,1と、オーソドックスなUSB2.0の2種類となっています。高速転送に対応した”Gen.2”は非搭載ですが、あくまでもベーシッククラスなので、やむなしです。

なお、USB3.1のうち、左サイドの1基は、小型&リバーシブルのType-Cポートとなっています。標準的なType-Aポートと合わせて、様々な周辺機器を接続できます。

 

そのほか、モバイルノートでは省かれがちな、HDMIポートやLANポートを搭載。普段使いで使うものは一通りそろっており、とても実用的。SDスロットもあればよりグッドでしたね。

ちなみに、無線LANは従来のWi-Fi 5ですが、カスタマイズ対応モデルでは、約1.5倍高速のWi-Fi 6にカスタマイズできます。とことん速度にこだわるのでなければ、Wi-Fi 5でも十分です。

 

セキュリティ対策も万全

セキュリティにもしっかり配慮され、カメラ部分にはシャッターが装備されているのもポイント。デバイスからではなく、物理的にシャットアウトするのでとても安心です。

また、貸出機では非搭載ですが、電源ボタンは指紋認証センサーを設置しています。本人認証のため、ログインパスワードよりも安全。また、ログインの際わざわざパスワード入力することなく、とてもスムーズです。

 

ディスプレイ&キーボード

IPSパネル搭載

ディスプレイは14.0インチサイズです。13インチに比べ、ディスプレイが一回り大きく、視認性は良好。

解像度は現在主流のフルHDですね。HDよりも画素数が多い分、精細な映像描写ができるのはもちろん、表示できる表息も広くなり、オフィス作業がはかどります。

 

パネルには、高発色&高コントラストのIPSパネルを標準採用しています。優れた発色と高いコントラストで、くっきり鮮やかな映像クオリティを実現しています。

 

この通り視野角も広く、横から覗いても色むらがほとんど無いのもグッド。

 

完成度の高いキーボード

ThinkPadといえば、やはりキーボードの完成度の高さ。他社のモデルを寄せ付けないレベルの仕上がりです

 

13インチモデルをやや大きくしたサイズなので、テンキーは非搭載。

キーはすべて独立しており、配置そのものも非常に素直。電源ボタンがキーボード内に配置されているモデルが多くありますが、右端に独立して配置されているので、押し間違いがないのはいいですね。また、キーピッチも約19mmとデスクトップキーボード並みのゆとりが確保されており、基本的誤爆の心配はまずありません。

 

クリックボタンは分離式ということで、操作性は非常に高く、スコスコと軽い力で反応し、クリック音も非常に静か。一方、タッチパッドはざらついた感じで、カーソル操作にやや抵抗があります。このあたりのクオリティは、ベーシックモデルといったところですね。

 

キーボードの操作で唯一気を付けるとしたら、左下の”Control”と”Function”でしょうか。ThinkPad特有の配置で、一般的なモデルとは違い、逆に配置されています。なお、付属アプリでキーの動作を入れ替えることができるので、押し間違いが続くようなら、ぜひ調整しましょう。

 

最近のThinkPadでは、独自のキーとして、ファンクションキー列にSkype&Microsoft Terms 10での通話の受信と終了が行えるキーが配置されています。電話会議がよりスムーズになり、仕事がいっそうはかどりますね。

そのほか、ファンクションキーのロック機能も装備しており、任意に固有機能とファンクション機能を切り替えられるのは、とても便利。

 

ThinkPadといえばやはりキーストロークで、ノートにしてはとても深め

しっかり押し込む感覚はデスクトップキーボードに近く、強めの反発力も相まって、タイピングは快適そのもの。ビジネスだけでなく打鍵感重視の方にもThinkPadはおすすめです。

ちなみに、貸出機では非搭載ですが、白色LEDを内蔵しています。薄暗い場所でタイピングしやすくなり、仕事の効率がグッと上がるのはもちろん、見た目も華やかになりますね。なお、LEDはOFF+2段階の明るさに設定できるので、LEDが苦手という方でも安心です。

 

トラックポイントで作業効率アップ

ThinkPadといえばコレ”トラックポイント”を装備しています。中央部分の赤ポチ部分がそれですね。言ってしまえばマウスのようなもので、タイピングとマウス操作をキーボードでできるという優れモノです。

 

クリックボタンの配置も機能的で、一般的なノートとは違い、タッチパッドの上部に装備されています。トラックポイントでカーソル操作をしつつ、クリックボタンで左クリックと右クリックができるということですね。いちいちタッチパッドやマウスでカーソル操作する必要が無いので、作業効率が格段に向上します。

操作性はかなり特殊なので、慣れないうちは辛抱あるのみ。使いこなせればビジネスの強い味方になるのは間違いなしです!

 

 

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。

CINEBENCH

まずは、3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。

 

このモデルでは、AMDの6コア12スレッドCPU・Ryzen 5 5500Uを搭載しています。前世代の4000シリーズをマルチコア・スレッド化することにより、さらにパワーアップ。その実力は、インテル製CPUを軽く凌ぐほどです。

参考までに、インテル最新世代の4コア8スレッドCPU・Core i5-1135G7と比較してみると、シングル性能は約18%低いものの、マルチ性能は約2倍も高くなっており、総合力ではRyzen 5の方が優れています。

ちなみに、Core i5-1135G7では、高性能内蔵グラフィック”Iris Xe Graphics”を搭載しているのがポイント。OpenGL性能はRyzen 5よりもはるかに高く、グラフィック性能ならCore i5に軍配が上がります。

 

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。

DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)それぞれの条件で測定することができます。PCの性能指標として、参考まで。

  総合スコア Graphics
Score
CPU/Physics
Score
Combined
Score
Time Spy 634 554 3583
Fire Strike 1670 1838 15285 553
Night Raid
7494 7299 8837
Sky Diver 6473 6134 11031 5376
Cloud Gate 12567 13589 9949
Ice Storm 75548 82391 58534

 

PCMark 10

【PCMark 10】は、ブラウジング・ビデオチャット・動画や画像の編集作業・軽めの3Dゲームなど、一般的な用途での性能を測るソフトです。

 

動画や画像編集用途でも使うのであればスコア3000がボーダーとなりますが、余裕で超えており、スコア4000半ばの高いスコアをマークしています

なお、Core i5-1135G7との差は、総合スコアで約3%とほぼ互角。普段使いならどちらでも大差ありません。

 

動画エンコード

【TMPGEnc Video Mastering Works 7】を利用し、再生時間6分30秒のMJPEG動画をMP4形式に変換する時間を計測しました。

エンコーダーはx264(H.264)およびx265(H.265)を利用し、それぞれ2パス・1パス・VCE/QSVでエンコードしています。なお、VCE/QSVはグラフィック機能を利用した高速エンコード機能のこと。VCEはAMD、QSVはインテルの名称です。

 

H.264(フルHD) 2Pass 1Pass VCE/QSV
Ryzen 5 5500U 30:22 15:46 4:14
Core i5-1135G7 49:21 25:21 3:16

CPU性能が重要になるソフトウェアエンコード(2Pass・1Pass)では、コア数の多いRyzen 5 4500Uが圧倒的に有利。Core i5-1135G7よりも約38~39%早く変換を完了しています

一方、ハードウェアエンコードでは、Core i5が有利で、Ryzen 5に対し約23%もの差をつけています。

 

H.265(フルHD) 2Pass 1Pass VCE/QSV
Ryzen 5 5500U 47:06 23:05 3:58
Core i5-1135G7 1:15:22 37:09 4:05

重量級のH.265ではまた違った傾向で、ソフトウェア・ハードウェアエンコードともにRyzen 5が有利。Core i5に対し、ソフトウェアエンコードでは約38%、ハードウェアエンコードでは約3%早く変換を完了しています。

6コア12スレッドなだけあり、ソフトウェアエンコードはRyzen 5が圧倒的。ただし、ハードウェアエンコードはQSVの性能が高く、インテルに分がありますね。

 

画像変換

【Lightroom Classic CC】を使い、200枚のRAW画像(5760×3840ドット、CR2形式)をDNG形式に変換する時間と最高画質のJPEG画像に書き出す時間をそれぞれ計測しました。

JPEG書き出しの際は“スクリーン用・標準”のシャープネスを適用しています。シャープネス処理が以外とCPUに負担をかけるため、特にCPUの性能が重要になります。

 

  CR2→DNG CR2→JPEG
Ryzen 5 5500U 2:53 11:13
Core i5-1135G7 1:19 3:50

画像変換では性能が上手いこと発揮されず、特にJPEG変換では10分オーバーとかなり時間がかかっています。。Ryzen 5ではDNG変換が1分、JPEG変換が4分台なので、貸出機の調子がイマイチといったところですね

 

ドラクエ10

グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。

  最高品質 標準品質 低品質
HD 8098 10465 11089
フルHD 4341 6342 6861

画像変換だけでなく、ゲームでのパフォーマンスもイマイチで、フルHD・標準品質でスコア6000台と伸び悩んでいます。。最高品質でもスコア5500を超えるくらいの性能はあるのですが、ドライバの当たりが悪い感じがします。

なお、Iris Xe Graphicsを搭載しているCore i5-1135G7では、最高品質でもスコア10000前後を叩き出すので、軽めのゲームを楽しみたいならCore i5がおすすめです。

 

FF14

おなじみの重量級ベンチマークです。スコア9000以上で【快適】&平均60fpsをキープできます。

  最高品質 高品質 標準品質
HD 2570 3271 3831
フルHD 1386 1787 2166

このクラスともなると、内蔵グラフィックレベルでは全く歯が立ちません。なお、Core i5-1135G7でも、対応できるのはドラクエ10やVALORANTなど、軽めのものに限られます。

オンラインゲームをしっかり楽しみたいのであれば、ゲーミングノートがおすすめ。

 

CrystalDiskMark

【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

このモデルは256GB SSDを搭載したシングルストレージ構成となっています。こ実質100GB未満の128GB SSDよりも余裕があり、動画や画像などデータ類を多めに保存することが出来ます。SSDは通常のSSDよりも4~5倍速いNVMeタイプのSSDというこだわりようで、おなじみのWestern Digital製となっています。

 


その実力ですが、シーケンシャル(連続データ)は読み込みのみ4ケタと、やや物足りない一方で、ランダムは標準的な速度が出ており、トータルではベーシッククラスのNVMe SSDといった感じですね。グレード相応といったところでしょうか。

ただ、SSDということで数値の差は体感できず、ブラウジングや各種アプリの動作、ゲームのロードにいたるまでサクサク動き、とても快適。なお、編集用途でも使うなら、512GB以上あると安心です。

 

温度

FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。

 

6コア12スレッドCPUながら、60℃台半ばの安定した温度をキープ。冷却性能は十分高く、夏場でも安心して使えます。

 

動作音

FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ

 

50デシベルを超えるとノイズが気になるようになりますが、ピーク時で48.3デシベルと下回っています。ファンは高速回転しているものの、ノイズ感は控えめで、とても静かです。

なお、最小時では46.9デシベルとありますが、アイドルなのでほぼ無音です。

 

バッテリー持続時間

「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、実際の使用感に近い設定にしています。

  • 電源設定:バランス、静音モード、より良いバッテリー
  • バックライト:40%
  • 10秒ごとにキー入力
  • 1分ごとに無線LAN経由でネット接続

結果は約11時間40分と、モバイルノートの目安である10時間をしっかり超える、ロングライフバッテリーとなっています。これなら出先でも安心ですね。

 

便利なユーティリティーソフト

メーカー製ゲーミングPCということで、システム管理の”Lenovo Vantage”を完備。バッテリーや電源の設定からシステムの更新などサポートに至るまで、このアプリで全て設定できます。一元化されているので、とても分かりやすいのはグッド。

 

ちなみに、動作モードは”インテリジェント・クーリング”という機能で変更できます。デスクトップ右下の電源アイコンのスライダを操作し、”静音モード・バランスモード・パフォーマンスモード”に変更できます。

 

サウンドエンジンは有名どころの”Dolby Audio”を搭載しており、イコライザで好みのサウンドを設定できます。

肝心の音質は、低音~高音までしっかり伸び、厚みのあるサウンドで迫力があります。また、サラウンドも効いており、臨場感もバッチリ。価格以上のクオリティですが、ややこもった感じがするので、もう少しクリアな音質ならなおグッドでしたね

 

まとめ&関連モデル

アルミ素材を使用したタフボディに、IPSパネル・LED内蔵キーボード・指紋認証センサーを装備。さらに、キーボードは他社とは一線を画すレベルとなっており、ベーシックモデルながら完成度は非常に高め。それでいて価格は7万円台と安く、コスパもバツグンです。

ただし、大きさこそコンパクトですが、重さが1.5kgをオーバーしており、持ち運びにはやや不向きなのがネック。据え置きなら大画面&テンキー付きの15インチ、携帯性なら13インチモデルに軍配が上がり、ちょっと中途半端な感じですね

 

 

ThinkPad E14 Gen.2[Core i5搭載モデル]

【スペック】
■OS:Windows 10
■ディスプレイ
14.0インチ フルHD ノングレア IPS
■CPU:Core i5-1135G7
■メモリ:8GB(DDR4-3200)
■グラフィック:Iris Xe Graphics(CPU内蔵)
■ストレージ:SSD 256GB(PCIe NVMe)
【クーポン利用】170,500円93,775円(税・送料込)~

インテルの第11世代4コア8スレッドCPU・Core i5-1135G7を搭載した、スタンダードモデル。グラフィック性能重視なら、こちらがおすすめです。

 

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