今回デルの「New XPS 15 2-in-1 プラチナハイエンド」をお借りしました。
フラグシップブランド【XPSシリーズ】らしさ全開!高いCPU性能とグラフィック機能をオールインワンで実現した「Kaby Lake-G」のCore i7をはじめ、最上級パーツをフル装備。そんな贅の限りを尽くした15インチ2-in-1ノートをチェックしてみます。
今回デルの「New XPS 15 2-in-1 プラチナハイエンド」をお借りしました。
フラグシップブランド【XPSシリーズ】らしさ全開!高いCPU性能とグラフィック機能をオールインワンで実現した「Kaby Lake-G」のCore i7をはじめ、最上級パーツをフル装備。そんな贅の限りを尽くした15インチ2-in-1ノートをチェックしてみます。
※2018年9月28日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
※割引クーポンは販売サイトに記載してあります。
デルの上位モデルらしく、ボディには軽量&頑丈なアルミニウム合金を採用。つや消しのサンドブラスト加工で、上品なデザインに仕上がっています。もちろんさわり心地も滑らかで、ハイエンドモデルの名に恥じない高い質感も魅力です。
質感もさることながら、このモデルはとにかくスリム。その薄さはわずか約9mm~16mmで、ほとんどのモデルが厚さ20mmオーバーということを考えると、どれだけ薄いかがわかると思います。
また、幅4.7mmのスリムベゼルを採用することで横幅を切り詰め、15インチながら14インチサイズの大きさを実現しているという点も見逃せません。デザイン面でもスタイリッシュな感じになるので、一度で二度おいしい!
高い質感にスリム&コンパクトボディがうまく融合し、トータルで非常に洗練されたモデルに仕上がっています。
がっしりした見た目によらず、軽いのもポイント。15インチだと2kgオーバーがデフォルトなのですが、重さは1982gと2kgを切っています。
その軽さの理由は、キーボード面の【カーボンファイバー】です。カーボンファイバーは航空機の素材として使われるほどの強度を持ち、それでいて軽いという優れもの。
アルミ合金だけでなく、カーボンファイバーを織り交ぜることで、この軽さを実現しているというわけですね。この軽さなら、据え置きメインで、たまに持ち運ぶ分という使い方も十分アリです。
最近はやりの2-in-1ノートパソコンで、360°回転するコンパーチブルタイプとなっています。360°回転しタブレットとして、またテント型にして寝そべりながら動画を見るといった使い方もでき、まさにフレキシブル。
ある程度回転させるとタブレットモードに移行し、キーボードが無効になるので、誤操作の心配はありません。
15インチながらスリムボディのため、インターフェースは最小限となっています。が、中身は最先端です。
USBは超高速転送や大容量給電、画像出力に対応したUSB 3.1 Type-Cの小型規格オンリーで、そのうち2つは、40Gbpsの超高速転送ができる「Thunderbolt 3」にも対応しています。
映像出力専用端子は一切搭載されていないので、これらのUSBポートを使って外部モニターなどに出力します。
Type-C端子だと従来の周辺機器をつなぐのに一苦労しますが、付属の変換ケーブルを使えば、とりあえず1ポートだけは何とかなります。
ディスプレイは標準的な15.6インチディスプレイで、映り込みの少ないノングレアタイプです。超高解像度の4KディスプレイでフルHDとの差は一目瞭然!息を吞むような精彩な画面表示は圧巻の一言。
さらに、sRBG100%の高色域・1500:1の高コントラスト・400nitの高輝度というフルスペックのIPSパネルを搭載しており、発色はバツグン。映画鑑賞など4Kコンテンツを存分に楽しむことができるほか、クリエイティブ用途にもぴったり、
ただ、いかんせんディスプレイサイズが15インチと小さく、スケーリング(拡大)前提で使うので、4Kのもう一つの売りである【フルHD画面の複数表示】は厳しいですね。こればかりは27インチ以上の大きさが理想的なので、やむなしです。
2-in-1タイプということで、ディスプレイはタッチ操作に対応しています。
上位クラスのスマホやタブレットでおなじみの【Corning Gorilla Glass 4】でディスプレイがコーティングされており、スムーズな操作性を確保しつつ、傷や汚れがつきにくくなっています。
標準で【Dell プレミアムアクティブペン】が付属します。
4096諧調の筆圧検知に対応しており、応答性に優れ、さらに約20gと軽量!本物のペンをほうふつとさせる自然な書き心地はまさにストレスフリー。使わないときは本体にマグネットで取り付けることもできます。
ちなみに、替え芯も付属しています。
15インチモデルながらテンキー非搭載となっており、かなりゆとりがあります。そのためキーの配置が非常に素直で、キーピッチも19mmと余裕があり、誤爆しにくい快適なキーボードに仕上がっています。
このモデルの最大の目玉は何といっても、世界初となる【磁気浮遊式キーボード】でしょう。キーボードをマグネットの力で支えることで構造を簡略化、高さ9~16mmのスリムボディの秘訣はまさにここにあります。
実際の打ち心地ですが、スリムボディとのトレードオフで、キーストロークはかなり浅め。ちょっと物足りない打鍵感ですね。スリム化のため仕方ないとはいえ、カーボンファイバーの高い剛性を持つだけに、惜しい限り。
ちなみに、上位モデルらしく白色LEDが仕込まれています。うっすらと上品に光るので、写真だとちょっと分かりにくいですね。ファンクションキーでのON/OFFの切り替えができ、一定時間操作がないと消灯する仕様になっています。
地味ながらタッチパッドの操作性もバツグン。ツルツルした素材でカーソル操作が非常にスムーズです。クリックボタンの反応も良く、軽い操作で反応し、動作音も非常に静かなのも◎。
また、電源ボタンはWindows Hello対応の指紋認証センサーを兼ねており、パスワードわざわざ入力せずスムーズにログインすることができます。ちなみに赤外線カメラで顔認証もでき、この方法なら完全にハンズフリーになります。
細かい部分の完成度の高さはさすがフラグシップモデルですね。
デルでは、サウンドエンジン「Waves MaxxAudio Pro」が全モデルに標準で搭載されています。イコライザーやサラウンド機能など必要なものは一通り搭載されおり、ご覧の通りかんたんに調整することができます。
本体付属スピーカーですが、これが予想外に上出来でして、サラウンドのバッチリきいた迫力あるサウンドを出します。1W×2とは思えないレベルで、普通のモデルとは気合の入れようが違いますね。
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみましょう。
Core i7-8809G | Core i7-8705G | |
コア/スレッド数 | 4/8 | |
プロセッサー・ベース周波数 | 3.1GHz | |
プロセッサー・ターボ周波数 | 4.2GHz | 4.1GHz |
キャッシュ | 8MB | |
対応メモリ-/チャネル | DDR4-2400/2ch | |
最大メモリー帯域幅 | 37.5GB/s | |
プロセッサー・グラフィックス | HD 630 | |
グラフィックス動作周波数 | 1.1GHz | |
ディスクリート・グラフィックス | Radeon RX VEGA M GH | Radeon RX VEGA M GL |
Radeon・ベース周波数 | 1190MHz | 1011MHz |
Radeon・最大周波数 | 1063MHz | 931MHz |
コンピューティング・ユニット | 24 | 20 |
グラフィックス・メモリー帯域幅 | 204.8GB/s | 179.2GB/s |
Kaby Lake-Gは、インテル第8世代Core i7と「Radeon RX Vega M GL Graphics」という、インテルとAMDのライバル企業がコラボした異色の統合型CPUです。
グラフィック機能のRadeon RX Vegaはグラフィックメモリに広帯域の【HBM2】を搭載し、インテルの高性能CPU・Core i7との相乗効果で、高いゲーミングパフォーマンスを発揮するというのが売り文句です。
このモデルでは下位モデルのCPUが搭載されていますが、その実力やいかに!?
3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。
同じく4コア8スレッドの省電力CPU・Core i7-8550Uと比較してみると約6%ほど性能が上。CPUそのものの性能は、一般モデルのCPUとほぼ同等ということがわかります。
PCMark8は動画再生やブラウジング、ビデオチャット、画像編集など、一般的なノートパソコンで想定される用途での性能を測るソフトです。
CPUとグラフィック性能の総合力が求められるテストなだけあり、いずれのテストでもゲーミングPC・クリエイターPC並みのスペックを発揮します。グラフを見ると一目瞭然、普段使いから動画・画像編集まで幅広く使えるスペックです。
あわせて上記のテストを一元化した【PCMark10】のスコアもチェックしてみましょう。ブラウジングや各種編作業など、基本的なタスクを快適にこなせる目安はスコア3000以上となりますが、この通り大幅に超えるスコアをマーク。様々な場面で高いパフォーマンスを発揮します。
3DMARKは、オンラインゲームをはじめ3D性能を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy)と、重量級から軽量級まで、それぞれの条件で測定することができます。
実際の性能ですが、ゲーミング用GPUでいうなら、ざっくりGTX 1050+αレベルの性能です。内蔵GPUにしてはかなり性能が高いのですが、実際ゲームのベンチマークだとまた違った挙動をします。
毎度おなじみDirectX 11の重量系ベンチマークです。DirectX 11・フルHD・最高設定で、スコア7000以上【非常に快適】をマークできれば、現行オンラインゲームを幅広くプレイできるスペックだと判断することができます。
ただし、平均60fpsをキープして快適にということであれば、スコア9000以上は欲しいです。
結果はフルHD・標準品質でスコア10771(非常に快適)と、ようやく9000を超えてきます。内蔵GPUにしては高いスコアですが、GTX 1050よりもワンランク性能が落ちる感じ。
ちなみにFF15もチェックしようとしたところ、途中で強制終了し、完走できませんでした。
やや軽めのゲームです。スコア7000以上で【とても快適】となり、スコア5800以上で平均60fpsをキープできます。
HD・低品質でもスコア4544(快適)とFF14から一転、かなり苦しい結果になりました。
こちらは軽めのゲームです。エピソード4にてグラフィック描写が「設定6」に引き上げられましたが、それでもやはり軽いことに変わりありません。スコア4500以上で平均60fpsをキープできます。
ドラゴンズドグマと同じような傾向で、結果はHD・設定4でようやくスコア5501と4500を超えてきます。
こちらも軽いモンハンZのベンチマークスコアです。スコア6000以上で平均60fpsをキープできます。
結果はフルHDでスコア12473とGTX 1050ほどではないにしろよく伸びます。
グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。フルHD・標準品質であれば5500を超えてきますが、やはりイマイチ。
素の性能はいいのですが、3Dゲームとなると性能が発揮されたりされなかったり、とにかくピーキーな印象です。オンラインゲームは避けた方が無難ですね。。
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルではなんと1TB SSDを搭載しています。しかも通常のSSDよりも4~5倍高速のNVMeタイプという徹底ぶり。大容量NVMe SSDはかなり高価な代物ですが、さすがはハイエンドモデルといったところでしょうか。
ランダム・シーケンシャルともに爆速のパーフェクトな性能ですね。標準的なSSDと比べるまでもありません。とにかく速い!
FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
CPUは60℃後半~70℃前半までに収まっており、Core i7-8550Uとほぼ同じレベル。GPUもハイスペックモデルながら、70℃手前と、CPU・GPUともにしっかり冷却できています。
FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ
ボーダーは55デシベルですが、ピーク時でも51.4デシベルに収まり、そこまでうるさくありません。実際そばにいてもサーッ…という風切り音で耳障りなノイズはなし。十分許容範囲内です。
なお、最小時は45.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。
「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。
条件は4つで、実際の使用感に近い設定にしています。
結果は約4時間10分でした。おおよそ3~5時間あたりが相場なので、標準的なバッテリーの持ちといっていいでしょう。変わり種のCPUですが、通常のCPUとそん色ありません。
4Kディスプレイ・磁気浮遊式キーボード・大容量&超高速SSD…などなど挙げればきりがないほど充実した構成で、ハイエンドモデルの貫禄十分。CPUもゲーム性能を除けば非常に高いポテンシャルを持ち、動画・画像編集マシンとしても使えます。
2-in-1タイプでさらに活用の幅が広がるのも大きなアドバンテージで、最強の15インチのノートPCが欲しい方におすすめ!
【スペック】
■OS:Windows 10
■ディスプレイ
15.6インチ フルHD ノングレア IPS
■CPU:Core i7-8705G
■メモリ:8GB(DDR4-2400)
■グラボ:Radeon RX Vega M GL
■ストレージ:SSD 256GB
■【クーポン利用】
214,980円⇒181,033円(税・送料込)~
動画鑑賞や各種創作など、4Kコンテンツにこだわりが無ければ、フルHDでOK。8GBメモリに256GB SSD(NVMe)のポイントをおさえた初期構成で、本格的な創作活動でもなければ十分なスペックです。もちろん、アクティブペンも付属しています。