New Inspiron 11 3000 2-in-1 スタンダードをレビュー 格安ながら高い完成度が自慢のフレキシブルな11インチノート

今回デルの「New Inspiron 11 3000 2-in1 スタンダード」をお借りしました。持ち運び便利な11インチの2-in-1タイプという、ニッチなエントリーモデルをチェックしてみましょう。

スペック

New Inspiron 11 3000 2-in1
スタンダード
カラー ホワイト/グレー
サイズ W291.6×D201.9×H20.9mm
重量 約1.269Kg
OS Windows 10 Home(64ビット)
CPU AMD A9-9420e
(2コア 1.8/最大2.7GHz)
メモリ 8GB(DDR4-2400)
ストレージ 128GB eMMC
グラフィクス Radeon R5
ディスプレイ 11.6インチ、HD(1366×768)、
グレア、タッチ対応
インターフェース USB3.1 Gen.1、USB2.0×2、
HDMI Ver.1.4a、
マイク/ヘッドフォン、
microSDスロット(XC対応)
光学ドライブ ×
カメラ HD(720p)
キーボード 日本語キーボード
Wi-Fi IEEE802.11 a/b/g/n
Bluetooth 4.0
保証 1年(最大4年)
価格 【クーポン利用】
58,980円(税別・送料込)~
49,451円(税別・送料込)~
付属品 ・各種マニュアル
・電源アダプタ(175g)
・電源ケーブル(105g)

※2018年6月16日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
※割引クーポンは販売サイトに記載してあります。

外観

エントリーモデルらしからぬ高い質感

ボディの素材そのものはプラスチックですが、よくあるざらついた感じではなく、滑らかに仕上げてあります。ラウンドフォルムも相まって、しっとりと手になじむ高い質感です

また、カラーもホワイトのベタ塗りではなく、ややグロスがかったパールホワイトで高級感があります。このクオリティの高さはエントリーモデルとは思えないですね。

持ち運びに最適

ボディサイズは小型の11インチサイズで、A4用紙を若干小さくしたくらいの大きさです。重さも、こう見えて約1.269Kgと軽いので、カバンに入れて持ち運ぶのもラクラク。

厚さが20mmと一般的なノートPCなみの厚さなので、も少し薄ければパーフェクトなのですが、さすがにそこまで期待するのは酷というものでしょう。

2-in-1で使い方は自由自在

最近はやりの2-in-1ノートパソコンで、360°回転するコンパーチブルタイプとなっています。360°回転しタブレットとして、またテント型にして寝そべりながら動画を見るといった使い方もでき、まさにフレキシブル。

ある程度回転させるとタブレットモードに移行し、キーボードが無効になるので、誤操作の心配はありません。

最小限のインターフェース

エントリーモデルらしく、インターフェースは最小限。

USBは大容量給電にも対応したUSB3.1とUSB2.0の計3ポート搭載。画像出力はHDMIのみで、ほかにmicroSDスロットを搭載しています。リバーシブルのType-Cポートなど凝ったものは一切ありませんが、これだけあればとりあえず大丈夫でしょう。

右サイドには電源ボタンとボリューム調節ボタンが配置されており、タブレットモードで使うときに素早くアクセスできるようになっています。

ちなみに無線LANが高速のac規格に対応していない点に注意。GBレベルのデータを頻繁にやり取りするのであれば厳しいですが、動画のストリーミング再生くらいであればacでなくても余裕です。

あくまでもライトユース向けのモデルということがわかる内容ですね。

ディスプレイ&キーボード

タッチ対応のHDディスプレイ

ディスプレイは小型の11.6インチディスプレイで、解像度は現在主流のフルHDよりもワンランク下のHD(1366×768)となっています。表示領域が狭くオフィス作業などをガッツリやるのにはちょっと不向きです。

それこそパソコンというよりも10インチタブレットといった感じで、ブラウジングや動画鑑賞をサクッとやるのにちょどいいサイズ・解像度ですね。

発色そのものは淡白でコントラストは低めです。上から、横から見ると色むらがあります。しかし、光沢のあるグレアパネルなので、それなりに綺麗に見えます。欠点をうまくカバーする工夫は◎ですね。

なおコンパーチブル式ということで、パネルはタッチ対応となっています。Corning製の表記などはありませんが、指で弾いてみてもビクともせず、強度は高そうです。また操作性も高く、スクロール&タッチ操作はスムーズで快適そのもの。

完成度の高いキーボード&タッチパッド

縦6列のテンキーレスキーボードです。教科書通りの素直な配列で、各キーが独立したアイソレーションタイプということもあり、特に誤爆することもないでしょう。

キーピッチは約18mmと、標準的な19mmよりも若干狭いですが、11サイズなのでこればかりは仕方ないですね。キーストロークはやや浅めですが、それなりに打鍵感はあります。

ちょっと意外だったのがキーボード面の剛性です。ガワが厚くなっており、とても頑丈。強めにタイピングしてもたわみません。この部分は軽視されがちなだけに、エントリーモデルでこの剛性はなかなか魅力的です。

またタッチパッドの完成度が高いのもグッド。プラスチック製ではありますが、抵抗が少なくスムーズに操作できます。クリックボタンの感度もよく、キーボード含め価格以上の出来ですね。

Waves MaxxAudio Pro搭載

デルでは、サウンドエンジン「Waves MaxxAudio Pro」が全モデルに標準で搭載されています。イコライザーやサラウンド機能など必要なものは一通り搭載されおり、ご覧の通りかんたんに調整することができます。

本体付属スピーカーですが、音質は全体的に重みがなく、残念ながらとにかく軽いです。サウンドイコライザー機能をしっかり生かすのであれば、外付けスピーカーやイヤホンをつけてあげましょう。

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみましょう。

CINEBENCH

CINEBENCHは3Dグラフィックのレンダリングソフトで、CPUのシングル・マルチでの性能を測ることができます。

このモデルでは、AMDのデュアルコアAPU【A9-9420e】を搭載しています。APUはあまりなじみがありませんが、ざっくりいうとCPUと高性能のGPUを統合したもの。オールインワンで高いパフォーマンスを発揮できるのが強みです。

インテルでいうならエントリーCPUのCeleronに相当するスペックです。現在主流の4コアCPU【Celeron N3450】と比較してみると、コア数が結果に直結し、マルチ性能では倍以上の差を開けられています。

PCMark8

PCMark8は動画再生やブラウジング、ビデオチャット、画像編集など、一般的なノートパソコンで想定される用途での性能を測るソフトです。

グラフを見るとわかりやすいですが、性能そのものは数年前のPCレベルです。現行の一般モデルに比べると見劣りしてしまいますが、ブラウジングやメールの送受信、オフィス作業など基本的なタスクをこなせる性能はあるので、その点はご安心を。

ちなみにこのテストではCelronとほぼ互角、HOMEとWORKテストでは高いスコアをマークしています。CPU単体だとイマイチですが、グラフィック機能との相乗効果で高いパフォーマンスを発揮していることがわかりますね。

実際の使用感は?

気になる使用感ですが、シングルタスクならそれなりにこなせるといった感じです。

ブラウジングやオフィス作業などの単一作業は快適にこなせますが、それぞれを同時進行となると動作がとたんに遅くなってしまいます。バックグラウンド処理もまたしかり。

さらにいうと瞬発力も弱い。例えばブラウジングだと、クリック→ページの表示がシームレスにいかず、クリック→文章の表示→画像の表示とそれぞれワンテンポ遅れて表示されます。

そして、大容量ファイルの転送やアプリのインストールにも時間がかかります。たまにあるWindowsの大型アップデートなどもかなり時間がかかり、もどかしいですね。

たしかに基本的なタスクはこなせますが、そこは価格なりといったところ。快適さ・効率性を求めるのであれば、ワンランク上のCore i3モデルを選びたいところです。

ドラクエ10

3Dゲームのベンチマークもチェックしてみましょう。

グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴のドラクエ10。スコア5500以上で平均60fpsをキープし、滑らかにゲームを楽しめます。

結果は一番下の設定となる、640×480・低設定でもスコア3016どまり。3Dゲームを動かすのはかなり厳しいですね。

CrystalDiskMark

【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

このモデルは128GB eMMCを搭載しています。エントリーモデルにしては破格の容量です。ちなみにeMMCとはフラッシュメモリの記憶媒体で、速度的にはHDD以上SSD未満といったところ。

決して高速とは言えないeMMCですが、ランダム速度がHDDよりも約10倍速いので、体感速度は段違い。APUのもっさり感をカバーするという点では効果テキメンです。

温度

ドラクエ10実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。

さすが省電力APUというべきか、ファンレスにもかかわらずピーク時でも50℃後半と非常に低い温度を保っています。HDDも30℃前半となっており、理想的な温度に収まっています。

ちなみに動作音ですが、ファンレスなのでほぼ無音です。

バッテリー持続時間

「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。

条件は4つで、実際の使用感に近い設定にしています。

  • 電源設定:Dell推奨
  • バックライト:40%
  • 10秒ごとにキー入力
  • 1分ごとに無線LAN経由でネット接続

結果は約4時間40分でした。バッテリーの持ちはおおよそ3~5時間あたりが相場なので、よく持っているほうですね。これなら出先に持ち運んで使うのも安心です。

まとめ

高い質感のボディ、しっかり作りこまれたキーボードやタッチパッドなど、エントリーモデルとは思えない完成度が魅力のモデルです。小型軽量ボディに2-in-1機能を搭載し、使い方はまさに自由自在。

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