Dell Inspiron 14 5000 スタンダード[5490]をレビュー 大画面のモバイルノート!高いクオリティと価格の安さが魅力の14インチモデル

今回デルの【Inspiron 14 5000 スタンダード[5490]】をお借りしました。

第10世代インテルCPU搭載!高いクオリティと価格の安さを両立した、コスパが光る14インチモバイルノートをチェックしてみましょう。

 

スペック

 Dell Inspiron 14 5000 スタンダード[5490]
カラープラチナシルバー・アイスゴールド・アイスライラック・アイスミント
サイズW321.77×D217×H17.29mm
重量約1.42Kg(実測1393g)
OSWindows 10 Home(64ビット)
CPUCore i3-10110U
・2コア4スレッド
・定格2.1/最大4.1GHz
メモリ4GB(DDR4-2666)
ストレージ256GB SSD(PCIe NVMe)
グラフィクスUHD Graphics(CPU内蔵)
ディスプレイ14.0インチ、フルHD、ノングレア、IPSパネル
インターフェースUSB3.1 Type-C、USB 3.1 Type-A×2、USB 2.0、HDMI 1.4b、マイク入力/ヘッドフォン出力、micro SDスロット
光学ドライブ×
カメラHD Webカメラ(720p)
スピーカーデュアルスピーカー(Waves MaxxAudio Pro)
キーボード日本語キーボード
Wi-FiIEEE802.11 a/b/g/n/ac
保証1年(最大4年)
価格【クーポン利用】69,980円52,237円(税・送料込)~
付属品・各種マニュアル
・電源アダプタ(160g)
・電源ケーブル(100g)

※2020年1月18日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
※割引クーポンは販売サイトに記載してあります。

 

外観

洗練されたアルミボディ

ボディそのものはオーソドックスな樹脂製ですが、天板の素材にアルミニウムを使用しています。エントリークラスの3000シリーズとは一味違いますね。

 

表面は非光沢の梨地加工が施され、落ち着きのある美しい仕上がりとなっています。触り心地も上々で。しっとりと手になじむ上品な感触です。スタンダードモデルながら高級感があります。

 

デザインはクセがなく、とてもシンプル。プレーンボディにラウンドフォルムを取り入れ、機能美を感じさせる仕上がりです。

排気口はキーボードの奥側、ヒンジ部分に設置されており、目立たないようカモフラージュされているのはグッド。

 

カラバリは非常に充実しており、プラチナシルバー・アイスゴールド・アイスライラック・アイスミントの4色が用意されています。中でも緑と紫系のカラーは珍しいですね。

貸し出し機はアイスライラックですが、見ての通り原色バリバリではなく、淡い感じの紫でとても上品な感じ。

 

コンパクト&軽量ボディ

ボディのサイズは14インチですね。大きめのディスプレイを搭載したモバイルノートとして、最近人気のサイズです。

 

ディスプレイのベゼル(ふち)をスリム仕様にすることで、横幅と奥行きを圧縮。14インチモデルにしてはコンパクトで、A4ファイルサイズよりもやや大きいサイズとなっています。このサイズならカバンにもさっと入れることができますね。

もちろん、コンパクトな分軽く、実測で1393gと1.5kg以下なので持ち運びもOKです。ちなみに、同じ5000シリーズの13インチモデル・Inspiron 13 5000との差は約100g。体感ではかなり変わるので、頻繁に持ち運ぶのであれば、やはり13インチがおすすめ。

 

リフトアップヒンジ搭載

機能面もしっかり考えられており、【リフトアップヒンジ】を搭載しています。リフトアップヒンジとは画面を開いたときに、ボディがせり上がるギミックのこと。

 

適度な傾斜ができるためタイピングしやすくなるほか、接地面とパソコンの間にすき間が空くことで、給排気がスムーズになり、冷却能力もアップします。下にノートPCクーラーを置いているようなもので、熱い夏場でも安心。

ただ、135°以上とかなり傾ける必要があり、あくまでも補助的なギミックと考えるのが吉。

 

充実したインターフェース

コンパクトモデルなので、光学ドライブやLANポートは非搭載ながら、13インチモデルよりも内容は充実しています。

 

USBは大容量給電に対応したUSB3.1 Gen.1ポートが3基、レガシーのUSB2.0ポートが1基の計4基搭載されています。そのうち左サイドのUSB3.1ポートは、小型&リバーシブルのType-Cで、ディスプレイ出力にも対応しています。

 

ポートの数・タイプともに一通りそろっており、周辺機器の接続にはまず困りません。モバイルノートで周辺機器を多く使いたい場合にはもってこいですね。

そのほかHDMIポートやmicroSDスロットも搭載し、普段使いで必要なものは一通りそろっています。

 

ディスプレイ&キーボード

高発色ディスプレイ

ディスプレイは14.0インチきっかり。13インチよりも一回り大きく、やはりゆとりがありますね。携帯性よりも視認性を重視するならおすすめのサイズです。

なお、解像度はオーソドックスななフルHDとなっています。HDよりも画素数が多く、美しい映像描写ができるのはもちろん、表示領域も広く、オフィス作業もはかどります。

 

パネルの種類については特に記載はありませんが、型番(BOE082E)を調べてみると、確定情報ではありませんが、どうにもIPSパネルっぽい感じ

発色はきれい&くっきりした映像クオリティなので、動画鑑賞などエンターテイメント用に最適。また、視野角も広く、横から覗いても色むらは少なめなのもいいですね。

 

完成度の高いキーボード

13インチよりも横幅は大きいものの、キーボードはテンキーレスとなっています。

SpaceやEnter周りのキーが連結された、おなじみのデル仕様ですね。キーの種類は13インチモデルと全く同じで、配列も非常に素直。また、キーピッチは約19mmとデスクトップキーボード並みのゆとりが確保されており、誤爆の心配はまずありません。

 

唯一気を付けるとしたら、一番右上の電源ボタンでしょうか。ただ、ほかのボタンよりも固めになっており、普通にタイピングしたくらいでは反応しないので、そこまで心配する必要はなし。なお、電源ボタンは指紋認証センサー内蔵タイプにカスタマイズ可能です。

 

キーストロークは標準的な深さです。適度に反発もあるので、打鍵感を楽しみつつ、快適にタイピングできます。なお、剛性は普通レベルです。

もちろん、最近のトレンドである白色LEDも搭載しています。薄暗い場所でのタイピングしやすくなるだけでなく、見た目も華やかになり、まさに一石二鳥。LEDがあるだけでリッチな感じがしますね。

光り方ですが、下からしっかり照らし出す感じで、けっこう明るめ。LEDは2段階の明るさに設定でき、もちろんOFFにも設定可能。LEDが苦手という方でも安心です。

 

スムーズなタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンとパッドが一緒になった、オーソドックスな一体型のタイプです。

 

表面はサラサラした材質で、カーソル操作は非常にスムーズ。一方クリックボタンの完成度は普通な感じ。操作感は軽めですが、ややバタつく感じの建付けで、クリック音はそれなりにします。

 

充実したユーティリティー機能

毎度おなじみのサウンドエンジン【Waves MaxxAudio Pro】が標準で搭載されています。イコライザーやサラウンド機能など必要なものは一通り搭載されており、ご覧の通りかんたんに調整することができます。

なおスピーカーの音質ですが、やはり内蔵タイプなので低音は弱く、中音メインで高音はそれなりです。音の広がりは感じられ、臨場感があるのはいいですね。

 

そのほか、【CinemaColor】機能を搭載しています。

動画・夜間・スポーツ・アニメーションそれぞれのシーン最適な色彩設定をすることで、鮮やかで深みのあるカラーで映像コンテンツを楽しむことができます。発色の高いIPSパネルとの相性は抜群です。

 

そのほか、バッテリー機能の設定アプリ【Power Manager】機能も搭載しています。

”サーマル管理”ではシステムの消費電力やファン動作を一括で設定でき、シーンに応じて最適なモードを柔軟に選択できます。また、”バッテリエクステンダ”ではバッテリー駆動時の消費電力を最小限に抑えることができ、特にバッテリの持ちを重視したい場合に有用です。

 

 

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。

CINEBENCH

まずは、3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。

 

このモデルでは、インテル最新世代となる第10世代のCPU・Core i3-10110Uを搭載しています。第8世代のCore i3と同じく2コア4スレッド構成で、ベーシッククラスのCPUとなります。ノートパソコンを選ぶなら、まずこのクラスは押さえておきたいところ。

ワンランク上の4コア8スレッドCPU・Core i5-10210Uと比較してみると、シングル性能こそCore i3高いものの、マルチ性能はCore i5のほうが約60%高くなっています。コア・スレッド数で大きく差がついており、編集系の作業で動作に余裕を持たせるならCore i5がおすすめです。

 

ちなみに、最新の第10世代では10nmプロセスの”ICE LAKE”と、14nmプロセスの”COMET LAKE”の2タイプが展開されていますが、Core i3-10110Uは”COMET LAKE”のCPUとなります。

両者の違いですが、かなりざっくりいうとCPUに力を入れているか、GPUに力を入れているかの差です。COMET LAKEでは8コア16スレッドのマルチコア・スレッドCPUが用意され、ICE LAKEでは、高性能グラフィック”IRIS PLUS”を内蔵したCPUが用意されています。

 

PCMark 8&PCMark 10

【PCMark 8】はブラウジング・ビデオチャット・動画や画像の編集作業・軽めの3Dゲームなど、一般的なノートパソコンで想定される用途での性能を測るソフトです。

重量級の編集系テスト”CREATIVEテスト”から、ブラウジングやオフィスソフトなど軽作業メインの”WORKテスト”までそつなくパフォーマンスを発揮。現行ノートの標準的な性能指標よりも約11~13%ほど性能が高くなっています。

一方Core i5は現行ノートの標準的な性能指標よりも約21~31%ほど性能が高く、まさに盤石といったところ。

 

こちらは上記のテストを一元化した【PCMark10】の結果となります。動画や画像編集用途の目安となるスコアは3000となりますが、見事にクリアしています。Core i3でこのスコアはなかなか画期的で、やはり予算重視でもCore i3を入れておくと安心ですね

Core i5はよくスコアが伸び、こちらはスコア4000の大台に突入。ヘビーな作業でも安心です。

 

動画エンコード

【TMPGEnc Video Mastering Works 7】を利用し、再生時間6分30秒のMJPEG動画をMP4形式に変換する時間を計測しました。

エンコーダーはx264(H.264)およびx265(H.265)を利用し、それぞれ2パス・1パス・QSVでエンコードしています。なお、QSVはグラフィック機能を利用した高速エンコード機能のことです。

 

H.264(フルHD)2Pass1PassQSV
Core i3-10110U1:34:0046:334:52
Core i5-10210U59:0231:133:46

当然ながらCore i3は時間がかかりますね。Core i5よりも、2Passでは約59%多く時間がかかる一方、QSVでは約29%と半分まで差を詰め、やはりCPU勝負だと分が悪い感じです。

 

H.265(フルHD)2Pass1PassQSV
Core i3-10110U2:12:141:07:487:19
Core i5-10210U1:27:2245:115:35

こちらは重量級のH.265での結果です。こちらもほぼ同じ傾向で、Core i5よりも2Passでは約51%、QSVでは約31%多く時間がかかります。

QSVを使えば3割増しに抑えられますが、ファイルのサイズが大きければそれだけ差がつくので、動画編集の機会が多い方はCore i5がだんぜんおすすめ。

 

画像変換

【Lightroom Classic CC】を使い、200枚のRAW画像(5760×3840ドット、CR2形式)をDNG形式に変換する時間と最高画質のJPEG画像に書き出す時間をそれぞれ計測しました。

JPEG書き出しの際は“スクリーン用・標準”のシャープネスを適用しています。シャープネス処理が意外とCPUに負担をかけるため、特にCPUの性能が重要になります。

 

 CR2→DNGCR2→JPEG
Core i3-10110U3:5510:48
Core i5-10210U2:135:10

軽めのDNG変換では、Core i5よりも約77多く時間がかかりますが、JPEG変換ではなんと2倍以上の差をつけられています。

動画に限らず、画像編集の機会が多い方もCore i5がおすすめです。

 

ドラクエ10

グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。

 最高品質標準品質低品質
HD594976388692
フルHD287041374808

とにかく軽いドラクエですが、さすがにCore i3だとスコアが伸びず、フルHDでは歯が立ちません。HDまできっちり解像度を落とす必要があります。

 

PSO2

こちらはやや軽めのゲームです。エピソード4にてグラフィック描写が「設定6」に引き上げられましたが、それでもやはり軽いことに変わりありません。スコア4500以上で平均60fpsをキープできます。

 設定6設定5設定4設定3
HD583142614562714
フルHD2345465931055

ドラクエの時点でかなり苦しいので、それより重いとなるとこの通り全滅です。Core i5でもどうしようもなく、内蔵グラフィックでオンラインゲームはまだまだといったところ。

 

FF14

おなじみの重量級ベンチマークです。スコア7000以上で【非常に快適】となり、スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。

 最高品質高品質標準品質
HD130517962151
フルHD6789151123

言わずもがなといったところで、一応動かせるといったレベルですね。

 

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。

DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)それぞれの条件で測定することができます。PCの性能指標として、参考まで。

ちなみに、Time Spyでスコアを計測できなかったのはメモリ不足だからです。ヘビーな作業やマルチタスクだと4GBではメモリ不足で、タスクの処理性能が大幅に落ちます。安定性重視ならまず8GBは欲しいところですよね

 総合スコアGraphics
Score
CPU/Physics
Score
Combined
Score
Time Spy
Fire Strike7908125818287
Night Raid
362737133208
Sky Diver3395323347283247
Cloud Gate598168684121
Ice Storm505255251744605

 

CrystalDiskMark

【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

 

このモデルは256GB SSDのみ搭載したシングルストレージ仕様となっています。SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプを採用しているのもポイント。メーカーは安心の東芝製となっています。

実際の速度ですが、シーケンシャル(連続データ)はいずれも4ケタ、読み込みに至っては2000MB/sオーバーとまさに爆速。一方でランダムはそこまで伸びず、一般的なSATAⅢ規格に近い速度となっており、トータルでみるとスタンダードクラスのNVMe SSDという感じです。

ともあれ、OSの起動は早く、各種アプリの動作もサクサクでとても快適。SSDクラスともなると数値の差を体感することはほぼできず、あまり気にする必要はありません。。

 

温度

FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。

 

ピーク時で70℃半ばと安定した温度をキープ。動作に全く問題ありませんが、2コア4スレッドのCPUにしてはちょっと高い印象ですね。

 

動作音

FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ

 

50デシベルを超えるとノイズが気になるようになりますが、ピーク時で52.8デシベルをマーク。一般ノートPCにしては可もなく不可もなくといったところ。ファンは高速回転していますが、耳障りな甲高いノイズは控えめなので、あまりうるさく感じないのはいいですね。

ちなみに最小時では45.9デシベルとありますが、アイドルなのでほぼ無音です。

 

バッテリー持続時間

「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、実際の使用感に近い設定にしています。

  • 電源設定:Dell、より良いバッテリー
  • バックライト:40%
  • 10秒ごとにキー入力
  • 1分ごとに無線LAN経由でネット接続

結果は約12時間20分と10時間オーバー、出先でも安心して使えます。ミドルクラスモデルでこの時間はとても優秀です。

 

まとめ&関連モデル

天板のアルミパネルに梨地仕上げの高品質ボディ、トレンドのLEDキーボードを搭載するなど、ミドルクラスモデルにしてはなかなか完成度が高くなっています。

モバイル性は13インチに軍配が上がるものの、ディスプレイにはゆとりがあり、インターフェースも充実しているので、軽さよりも機能性を重視する方に最適。価格は5万円台からと非常に安く、コスパも◎。14インチモデルではまずおすすめのモデルですね

なお、ライトな作業メインならCore i3×4GBメモリモデルでもOKですが、マルチタスクや編集作業用途であれば、下記のモデルがおすすめです。

 

 

Inspiron 14 5000[プレミアム]

【スペック】
■OS:Windows 10
■ディスプレイ
14.0インチ フルHD ノングレア
■CPU:Core i5-10210U
■メモリ:8GB(DDR4-2666)
■グラフィック:UHD Graphics(CPU内蔵)
■ストレージ:SSD 256GB(PCIe NVMe)
【クーポン利用】84,980円64,723円(税・送料込)~

 

おすすめポイント

Core i3の約1.5倍の性能を持つCore i5を搭載したモデル。

8GBメモリに大容量の256GB SSDの充実した初期構成で、SSDは通常タイプよりも4~5倍高速のNVMeタイプを採用するこだわりよう。ブラウジングやオフィスなどの軽作業から、動画・画像編集までサクサクこなせるオールラウンダーモデルです。

 

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