今回レノボの【IdeaPad Slim 560 Pro ゲーミングエディション】をお借りしました。
Ryzen 7 5800H&GTX 1650搭載!ゲームにも編集作業にも最適な、16インチのハイスペックモデルをチェックしてみましょう。
スペック
※2021年11月28日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
※割引クーポンは販売サイトに記載してあります。
外観
美しいアルミボディ
ボディは、やや大型の16インチサイズです。
15インチモデルよりも一回り大きい大画面を搭載しつつ、17インチモデルよりもコンパクトということで、最近このサイズのモデルが多くなってきています。
スタンダードモデルにしてはクオリティが高く、天板の素材にはアルミニウムを使用します。この価格帯だとオーソドックスな樹脂製のことが多く、この時点で頭一つ飛び出しています。
アルミといえば頑丈なのはもちろん、なんといっても高い質感ですね。表面は非光沢処理の梨地加工が施され、美しい仕上がりと上質の触り心地を実現しています。
デザインはいつものIdeaPadクオリティで、機能美を追求したシンプルなもの。
ロゴ以外の装飾は一切なく、洗練されたプラチナグレーの配色も相まって、使う人を選ばない万能デザインとなっています。
ディスプレイのベゼル(ふち)を上下左右、さらにスリムにすることで、コンパクトボディを実現。15インチモデルよりも奥行きが若干大きい程度に抑えています。
厚さも16.9mmと、2cm以下のスリムボディとなっており、見た目も非常にスタイリッシュですね。
スタンダードなインターフェース
インターフェースはスタンダードモデルらしいラインナップです。
USBは全3ポートと、大きめのモデルにしては少なめ。規格はUSB3.1&3.0で、そのうち左側面のUSB3.0ポートは、小型&リバーシブルのType-C端子を採用。通常端子とあわせ、あらゆる周辺機器を接続できます。
USB3.1については特にバージョンの記載がないので、標準的なGen.1規格といったとこでしょうか。
そのほか映像出力用のHDMIポートやSDスロットを搭載しており、普段使いに必要なものは一通りそろっています。
なお、スリムモデルということで、LANポートは非搭載ですが、無線LANは最新のWi-Fi 6に対応しています。
Wi-Fi 6は、現行のWi-Fi 5(802.11ac)よりもさらに速くなり、最大約9.6Gbpsと約1.5倍の高速通信を実現。さらに、遅延も少なくなっているため、無線でのゲーミングで高いパフォーマンスを発揮します。
ディスプレイ&キーボード
IPSパネル搭載
ディスプレイサイズは16.0インチ、解像度はWQXGA(2560×1600)の大画面&高解像度ディスプレイを搭載しており、高い没入感を実現しています。
また、ディスプレイ比率は16:10というのもポイント。主流の16:9タイプよりもやや縦長なので、一度に表示できる情報量が多く、スクロールの手間が省けるのは便利ですね。ちなみに、表面は映り込みの少ないノングレアタイプなので、自分の顔とにらめっこすることなく作業に集中できます。
パネルのクオリティも高く、IPSパネルを装備。高いコントラストと優れた発色で、くっきり鮮やかな映像クオリティを実現しており、動画鑑賞に最適。
さらに、ディスプレイの色域は、sRGBを100%カバーしており、編集作業にうってつけです。
また、視野角が広いので、姿勢によって色味が変わらないのもグッド。
ハイクオリティのキーボード
横幅の広い16インチサイズなので、テンキーをバッチリ搭載しています。
基本的なキーは大きめに造られ、連結キーこそあるものの、基本的に配置は素直で誤爆の心配はまずありません。特に窮屈になりがちなテンキーの配置がきれいなのも好印象ですね。
ファンクションキーのロックボタンも装備しているので、固有機能とファンクションキーを即座に切り替えができるのも便利です。
なお、キーピッチは約19mmとデスクトップキーボードなみのゆとりを確保しています。EnterやShiftキー周りが連結仕様となっており、ちょっと窮屈ですが、キー配置は基本的に素直。慣れれば快適に使えます。
キーストロークは浅すぎず深すぎず、標準的な深さとなっており、適度な反発感で軽快な打ち心地です。ちなみに、キーボード面は樹脂製ということもあり、剛性は普通レベルとなっています。
スタンダードモデルながら、キーボードには白色LEDを内蔵しているのもポイント。薄暗い場所でタイピングしやすくなるのはもちろん、華やかで高級感アップ。
ちなみに、ON/OFFはファンクションキーで2段階+OFFに切り替えでき、LED不要という方でも安心です。
スムーズなタッチパッド
タッチパッドは、パッド部分とクリックボタンが一緒になった、オーソドックスな一体型タイプとなっています。
タッチパッドはサラサラした感触です。適度な抵抗があり、滑りすぎずスムーズなカーソル操作が可能です。また、クリックボタンもカチカチと軽い力で反応し、操作音も静か。
一体型はモデルによって完成度がマチマチですが、しっかり造りこまれていますね。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。
CINEBENCH
まずは、3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。


このモデルでは、AMDの第5世代8コア16スレッドCPU・Ryzen 7 5800Hを搭載しています。高性能のHシリーズということで、一般的なUシリーズに比べ、性能が非常に高くなっているのがポイントです。
参考までに、同じく8コア16スレッドのRyzen 7 5700Uと比較してみると、シングル性能は約22%、マルチ性能は約31%高くなっています。動画や画像編集などヘビーな作業で、パフォーマンスを追求するなら、HシリーズのCPUがおすすめです。
3DMARK
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、DirectX 12(Time Spy/Night Raid)それぞれの条件で測定することができます。
このモデルでは、高性能グラフィック・GTX 1650を搭載しています。その性能は、標準の内蔵グラフィック・Radeon Graphicsの約2.5~3倍にもなり、編集作業で高いパフォーマンスを発揮するだけでなく、オンラインゲームを楽しむことができます。
総合スコア | Graphics Score | CPU/Physics Score | Combined Score | |
Time Spy Extreme | 1650 | 1489 | 4275 | ー |
Time Spy | 3629 | 3298 | 8438 | ー |
Night Raid | 28420 | 34826 | 13916 | ー |
Fire Strike Ultra | 1758 | 1611 | 23817 | 1032 |
Fire Strike Extreme | 4046 | 4001 | 23723 | 1875 |
Fire Strike | 8391 | 8958 | 23677 | 3435 |
Sky Diver | 26554 | 29732 | 18411 | 23333 |
PCMark 10
【PCMark 10】は、ブラウジング・ビデオチャット・動画や画像の編集作業・軽めの3Dゲームなど、一般的な用途での性能を測るソフトです。
動画や画像編集用途でも使うのであればスコア3000がボーダーとなりますが、余裕で超えており、スコア6000に迫るほど。高性能GPU搭載モデルということで、スコアがよく伸びますね。
Ryzen 7 5700Uと比較してみると、総合スコアでは約10%差となっていますが、編集系のスコア、特にレンダリング性能や動画編集性能では約20~30%差をつけています。
動画エンコード
【TMPGEnc Video Mastering Works 7】を利用し、再生時間6分30秒のMJPEG動画をMP4形式に変換する時間を計測しました。
エンコーダーはx264(H.264)およびx265(H.265)を利用し、それぞれ2パス・1パス・VCE/NVENCでエンコードしています。なお、VCE&NVENCはグラフィック機能を利用した高速エンコード機能のこと。GTX 1650では、超高速のNVENCを使うことができます。
H.264(フルHD) | 2Pass | 1Pass | VCE/NVENC |
Ryzen 7 5800H | 18:09 | 9:23 | 2:29 |
Ryzen 7 5700U | 24:21 | 12:34 | 3:17 |
CPU性能が重要になるソフトウェアエンコード(2Pass・1Pass)では、Ryzen 7 5800Hがだんぜん有利で、Ryzen 7 5700Uより約25%早く変換を完了しています。また、ハードウェアエンコードでも同じく、約25%差と大きめの差がついています。
H.265(フルHD) | 2Pass | 1Pass | VCE/NVENC |
Ryzen 7 5800H | 29:07 | 14:42 | 2:30 |
Ryzen 7 5700U | 46:20 | 23:13 | 2:53 |
重量級のH.265でもRyzen 75800Hが有利なのは変わらず。Ryzen 7 5700Uよりも約37%早く変換を完了。なお、ハードウェアエンコードでは、両者の差は縮まるものの、約13%としっかり差をつけています。
画像変換
【Lightroom Classic CC】を使い、200枚のRAW画像(5760×3840ドット、CR2形式)をDNG形式に変換する時間と最高画質のJPEG画像に書き出す時間をそれぞれ計測しました。
JPEG書き出しの際は“スクリーン用・標準”のシャープネスを適用しています。シャープネス処理が以外とCPUに負担をかけるため、特にCPUの性能が重要になります。
CR2→DNG | CR2→JPEG | |
Ryzen 7 5800H | 0:57 | 3:47 |
Ryzen 7 5700U | 1:33 | 5:47 |
画像変換もCPU勝負ということで、Ryzen 75800Hがやはり有利ですね。軽めのDNG変換では約39%、重量級のJPEG変換でも約35%も早く変換を完了しています。
編集系の作業では、高性能CPU+GPUの組み合わせがだんぜんオススメですね。
FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)
知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。現行のゲーミングPCであれば、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。
最高 | 高 | 標準 | |
WUXGA | 8511 | 11849 | 14884 |
WQXGA | 5211 | 7646 | 11267 |
ゲーミングでのGTX 1650のポジションは、あくまでもエントリークラスということで、WUXGAでも高設定に落とさないと、スコア9000をクリアできません。
グラフィッククオリティはきれいなので十分実用的ですが、軽めのゲームを除き、設定は妥協する必要があるというわけですね。
PSO2:NGS(PSO2 ニュージェネシス)
おなじみの国産アクションRPGゲームに、大型アップデートが登場。以前の軽いグラフィック負荷が一転、非常に重くなっており、快適に動かすには相応のスペックが必要です。スコア10000以上で平均60fpsを安定してをキープできます。
設定6 | 設定5 | 設定4 | 設定3 | |
WUXGA | 2445 | 2765 | 3405 | 8008 |
WQXGA | 1084 | 1168 | 1470 | 3561 |
とんでもなく重くなっているので、GTX 1650では太刀打ちできません。最低でもRTX 3050 Tiは欲しいところです。
Call of Duty : Vanguard(コール オブ デューティ ヴァンガード)
大御所FPSゲーム・Call of Dutyの最新作ですね。舞台は第二次世界大戦となり、2017年に発売された”Call of Duty : WWII”から実に4年ぶり。内容は、メインストーリーとなるキャンペーンモード・マルチプレイモード・ゾンビモードのおなじみ三本立てです。
ゲームモードは、いつものドミネーション・チームデスマッチ・Kill Confirmedに加え、パトロールを追加。一定コースを動くパトロールポイントを確保するのが目標となりますが、移動し続けるので、攻守にわたって臨機応変な対応が求められます。
また、本作ではプレイ可能人数が3つの区分に分けられ、最大48人(24対24)で息つく暇のない、大規模戦闘を楽しむことができます。テンポのいい銃撃戦や、武器カスタマイズの広さも前作からしっかり引き継いでおり、毎年恒例のFPSゲームとしておすすめ。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:WUXGA/WQXGA
ゲーム設定:最高/高/ノーマル/低(FSR”クオリティ”)
プレイモード:マルチプレイ(ホテル)
最高 | 高 | ノーマル | 低 | |
WUXGA | 42(35)fps | 44(38)fps | 73(57)fps | 79(69)fps |
WQXGA | 28(22)fps | 31(27)fps | 46(36)fps | 52(45)fps |
競技性の高いゲームなので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
最高設定でも平均100fpsをキープし、高い安定感を発揮します。最低fpsとの差がかなり小さいのもグッドですね。なお、このゲームではFSRに対応しているので、fpsをさらに底上げすることができます。
FidelityFX Super Resolution 1.0(FSR)
最高 | 高 | ノーマル | 低 | |
WUXGA | 67(59)fps | 78(70)fps | 109(92)fps | 116(104)fps |
WQXGA | 48(42)fps | 50(45)fps | 75(66)fps | 80(72)fps |
FSRはDLSSに近い機能で、アップスケーリングによりフレームレートを上げることができます。Tensorコア不要で汎用性が高い反面、グラフィック精度がやや落ちてしまうのがネック。
その効果はとても大きく、最大77%と大きくfpsが向上し、WUXGAではすべての設定で平均60fps以上をキープできます。ただし、VRAM(グラフィックメモリ)が4GBと少ないため、テクスチャの描写が遅く、スムーズとはいいがたい感じです。。
なお、FSRといえばグラフィック品質の劣化ですが、このゲームではやや粗くなる程度に抑えられています。よく見ないとわからないレベルなので、十分実用的なレベルです。以前よりも着実に進化している印象ですね。
Rainbow Six Siege(レインボーシックスシージ)
ユービーアイソフトでおなじみ【Tom Clancy’sシリーズ】のFPSゲームで、2015年12月の発売以来、今なお絶大な人気を誇ります。ゲームそのものも軽く、お手軽にできるのもポイントですね。
内容はかなりリアル志向。5対5のマルチプレイでは、個性あふれるオペレーターを駆使し、拠点防衛と攻撃を入れ替えで行います。死角多数の複雑に入り組んだマップで繰り広げられる戦闘は、自動回復のないシビアなライフシステムも相まって、高い緊張感を味わえます。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:最高/超高/高
プレイモード:カジュアル(マルチプレイ)
最高 | 高 | ノーマル | 低 | |
WUXGA | 125(108)fps | 128(119)fps | 139(130)fps | 153(141)fps |
WQXGA | 78(66)fps | 80(72)fps | 88(83)fps | 100(94)fps |
競技性の高いゲームなので、できれば平均100fps以上をキープしたいところ。
とても軽いゲームなので、WQXGAすべての設定で平均60fps以上をキープし、WUXGAでは平均100fps以上と安定感バツグンです。
なお、ディスプレイのリフレッシュレートが60Hzなので、最大60fps止まりとなります。FPSゲームメインなら、144Hzなど高リフレッシュレートディスプレイ搭載モデルがおすすめです。
Apex Legends(エーペックスレジェンズ)
最近人気のバトロワ系FPSゲームです。個性的なスキルを持ったキャラクター”レジェンド”を操り、3名1組のチーム戦を繰り広げます。
【パッシブ・戦術・アルティメット】の各スキルをしっかり生かすのはもちろん、キャラの組み合わせによって戦略が変化するので、いかに連携できるかが勝利へのカギとなります。スピーディーな操作性で爽快感はバツグン!テンポよく楽しみたい方におすすめ。
平均と最低fpsを計測しました。
解像度:WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:最高・低
APEXゲーム(本編)
最高 | 低 | |
WUXGA | 69(56)fps | 91(77)fps |
WQXGA | 49(43)fps | 57(47)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。
こちらも軽めのゲームですが、平均60fps以上をキープできるのはWUXGAまで。グラフィック負荷が少しでも高くなると、fpsがガクッと落ち込んでしまいます。
Fortnite(フォートナイト)
こちらも同じくバトロワ系の鉄板タイトルです。対人戦にプラスして、採集や建築要素があり、Apex Legendsとはまた違ったベクトルの楽しみ方ができます。チーム戦だけでなく、ソロで気軽にプレイできるのもいいですね。
平均と最低fpsを計測しました。
解像度:WQXGA/WUXGA
ゲーム設定:最高/高/中
降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
最高 | 高 | 中 | |
WUXGA | 49(45)fps | 72(66)fps | 128(121)fps |
WQXGA | 28(26)fps | 43(40)fps | 79(71)fps |
競技性の高いゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。平均100fpsをキープできれば、さらに安定してプレイできます。
上のゲームと同じような傾向で、WUXGAでは設定を落とすことにより、平均60fps以上をキープできるようになります。
BIOHAZARD VILLAGE(バイオハザード ヴィレッジ)
BIOHAZARD 7の続編となる、大御所のホラーアクションゲーム最新作ですね。
シリーズ4作目をほうふつとさせる村&城の舞台には、おなじみのユニークなギミックが満載。”RE Engine”によるリアルなグラフィックも相まって、スリル満点です。さらに、大人気のスコアアタックゲーム”ザ・マーセナリーズ”も収録され、やりこみ要素があるのもポイントです。
解像度:WUXGA/WQXGA
ゲーム設定:最高/高/中(FSR”品質重視”)
プレイモード:本編にて一定コースを巡回
最高 | 高 | 中 | |
WUXGA | 52(41)fps | 58(48)fps | 62(51)fps |
WQXGA | 33(25)fps | 34(29)fps | 37(29)fps |
スムーズにプレイするには平均60fpsは絶対にキープしたいところ。
新しめのゲームということで、やはり苦戦しており、WUXGAではガッツリ設定を落として平均60fpsをクリアできます。なお、このゲームではFSRに対応しているので、fpsをさらに底上げすることができます。
FidelityFX Super Resolution 1.0(FSR)
最高 | 高 | 中 | |
WUXGA | 64(49)fps | 72(54)fps | 75(62)fps |
WQXGA | 42(31)fps | 52(39)fps | 57(47)fps |
FSRを有効にした際の結果です。
効果はしっかり出ており、最大54%fpsが向上し、WUXGAではすべての設定で平均60fps以上をキープできます。ただし、このゲームだとグラフィックがぼやけた感じになるので、割り切りが必要です。
以上チェックしましたが、ゲームについては、従来の軽めのものなら対応できるといったところです。
CrystalDiskMark
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは大容量の512 SSDを搭載したシングルストレージ構成です。256GBよりも容量に余裕があり、動画や画像編集でも安心。ゲームも多めにインストールできます。SSDは通常のSSDよりも4~5倍速いNVMeタイプを採用し、Western Digital製のものを搭載しています。
実際の速度ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きはいずれも2000MB/sと爆速。ランダムもしっかり速度が出ており、ハイクオリティのNVMe SSDですね。もちろん、OSの起動からアプリの動作までサクサク動き、とても快適。
温度
FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
ピーク時では80℃台と高めです。8コア16スレッドの高性能CPUを搭載し、冷却機構もゲーミングノートほどの造りではないので、どうしても高くなってしまいます。とはいえ、90℃を突破しておらず、あまり気にする必要はありません。
なお、GPUはエントリークラスということで、70℃台の安定した温度をキープしています。
動作音
FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ。


50デシベルが一つの区切りとなりますが、ピーク時でも52.2デシベルとオーバー。ゲーミングノートに近い感じで、ファンは豪快に回転しています。ただ、耳障りな甲高いノイズは控えめなので、さほどうるさく感じないのはいいですね。
ちなみに最小時では46.9デシベルとありますが、アイドルなのでほぼ無音です。
バッテリー持続時間
「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、実際の使用感に近い設定にしています。
- 電源設定:バランス、インテリジェント・クーリング、より良いバッテリー
- バックライト:40%
- 10秒ごとにキー入力
- 1分ごとに無線LAN経由でネット接続
結果は約5時間40分をマーク。高性能GPUと高解像度ディスプレイを搭載していることもあり、あくまでも最低限クリアしているといったところです。基本的には電源につないで使うのがおすすめ。
便利なユーティリティーソフトを完備
付属アプリとして”Lenovo Vantage”がインストールされています。
各種動作設定からシステムの更新などサポートに至るまで、このアプリで全て設定でき、とても便利なアプリです。
なお、このモデルでは、カメラ部分にシャッターが装備されていませんが、カメラ設定でOFFにできるので、プライバシー面も安心です。
サウンドシステムには、有名どころの”Dolby”を採用しています。Lenovo Vantageでは使う場面に応じ、ワンタッチで簡単に変更できるほか、Dolbyの専用アプリで好みのサウンドを設定できます。
なお肝心の音質ですが、低~高音までよく伸び、サラウンドもよく効いており、迫力が感じられます。ただし、音質の厚みがイマイチ。とはいえ、スタンダードモデルにしては十分なクオリティですね。
まとめ&関連モデル
アルミパネルを採用した高品質ボディには、大画面&高解像度ディスプレイを搭載。Ryzen 7 5800HとGTX 1650のパワーも相まって、編集作業からゲームまで快適にこなすことができます。
肝心の価格は13万円台と相応の値段となっており、GTX 1650搭載モデルで、ディスプレイのクオリティにこだわるならおすすめです。
IdeaPad Slim 560 Pro[Ryzen 7搭載モデル]
【スペック】
■OS:Windows 10
■ディスプレイ
16.0インチ WQXGA ノングレア IPS
■CPU:Ryzen 7 5800H
■メモリ:16GB(DDR4-3200)
■グラフィック:Radeon RX Vega 8(CPU内蔵)
■ストレージ:SSD 512GB(PCIe NVMe)
■【クーポン利用】165,990円⇒115,522円(税・送料込)~
今回紹介したモデルのGPU非搭載バージョンです。
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