今回レノボの【ideapad 720S プラチナ】をお借りしました。
超軽量・スリムボディの13インチノートがなんと8万円台~!高いコスパが自慢の、持ち運びに最適なモバイルノートをチェックしてみましょう。
スペック
※2019年4月7日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
※割引クーポンは販売サイトに記載してあります。
外観
シンプル&スマートなデザイン
まさに機能美ともいうべきプレーンなデザインは、クセが無く使う人を選びません。プラチナシルバーのカラバリも相まって、スマートな出で立ちです。
高級感を感じさせるアルミボディは梨地加工か施されており、しっとりと手になじむ感触を実現しています。ラウンドフォルムとの相性も良く、さわり心地は上々!
よく見てみると、ボディのサイドはダイヤモンドカット加工が施され、洗練されたデザインに磨きをかけています。
バツグンの軽量ボディ
「持ち運びにも、据え置きにも最適なジャストサイズ」ということで人気のある13インチサイズですが、このモデルは特に軽いのがポイント。
その重さはなんと実測で1097g!約1.2Kg~のモデルが多いことを考えると、とんでもなく軽いことがわかります。実際片手でラクラク持つことができ、ノートPCであることを感じさせません。
もちろんサイズそのものも小さく、ディスプレイのベゼル(ふち)をスリム仕様とすることで、A4ファイルサイズを実現しています。おまけに厚さも13.6mmと1.5cm以下でとてもスリム。カバンへの収まりもよく、モバイル用には最適です。
ポイントをおさえたインターフェース
スリム&コンパクトボディなので、インターフェースは最小限ですが、ポイントをおさえたラインナップです。
USBはUSB3.1×2、USB3.0×3の全4ポート搭載。USB3.1は最大10Gbpsの高速転送が可能な最新規格【Generation2】となっており、さらに40Gbpsの超高速転送ができる【Thunderbolt 3】に対応しています。
また、スリムモデルらしく小型&リバーシブルのType-Cポートがメインとなりますが、USB3.0のうち一つは通常のType-A端子を搭載しています。周辺機器はまだまだType-Aが主流なので、これはありがたいですね。
なお、キーボード面の右側にはWindows Hello対応の指紋認証センサーが搭載されています。わざわざパスワードを入力することなくワンタッチでログインでき、とても便利。ついでにSDスロットもあればなおよかったですね。
ディスプレイ&キーボード
発色に優れたIPSパネル搭載
ディスプレイは13.3インチサイズです。窮屈さを感じさせず、11.6インチよりも快適さはだんぜん上。スリムベゼルなので野暮ったさが無く、スタイリッシュ。デザインとの相性はバッチリですね。
解像度は主流のフルHDで、発色に優れたIPSパネルを搭載しています。高コントラスト・高発色で、動画鑑賞に最適。ちなみに視野角も広いので、姿勢によって色味が変わらないのもいいですね。
この通りほぼ180°まで開くので、膝上で使うことも可能。それだけにこのIPSパネルの視野角の広さが生きてきます。
なお、反射のないノングレアパネルとなっているので、自分の顔とにらめっこせず、作業にしっかり集中できるのもいいですね。
白色LED内蔵キーボード搭載
13インチのコンパクトボディなのでテンキーレスキーボードを搭載しています。キーキャップがラウンドフォルムで優しい印象を受けます。
基本的なキーのみ搭載しており、配置に余裕があります。キーピッチは約19mmとデスクトップキーボード並みの余裕があり、とても快適です。
配置そのものは基本的に素直ですが、電源ボタンが【Backspace】の上についているので、慣れないうちは誤爆に注意しましょう。
キーストロークも深すぎず浅すぎず、標準的な深さとなっており、キーボード面の剛性も高いので、打鍵感を楽しみながら快適にタイピングできます。
キーボードには白色LEDを内蔵しています。薄暗い場所でタイピングしやすくなるのはもちろん、なによりもオシャレ。ちなみに、ON/OFFはファンクションキーで切り替えできます。そのキーが【Space】というのがちょっと面白いですね。
スムーズなタッチパッド
タッチパッドはサラサラした感触です。適度な抵抗があり、滑りすぎずスムーズなカーソル操作が可能です。また、クリックボタンも柔らかく、軽い力で反応し、動作音も静かでグッド。よく使う部分なだけにこれは嬉しいですね。
なお、タッチパッドのふちはダイヤモンドカット加工がされ、外観デザインとの統一感はバッチリです。
JBLステレオスピーカー搭載
スピーカーには世界最大級のオーディオメーカー【HARMAN】のJBLステレオスピーカーが搭載されています。さらにサウンドイコライザ【DOLBY ATMOS】で臨場感あふれるサウンドを楽しむこともできます。
肝心のスピーカーの音質ですが、やはり内蔵タイプなので全体的に軽め。迫力不足は否めません。サウンド重視であれば、イヤホン・ヘッドホンは必須ですね。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみましょう。
【別売り】Thunderbolt 3 graphics dockでパワーアップ!
ノート本体とは別に、別売りの【Thunderbolt 3 graphics dock】もあわせてお借りしました。
これは外部GPUユニットで、内部には高性能グラフィックのGTX 1050が内蔵されています。Thunderbolt 3で接続することにより、大幅にグラフィック性能を向上させることができます。
モバイルノートとしてはもちろん、自宅ではオンラインゲームや動画編集マシンとしても使うことができ、活用の幅広がるというわけですね。
端子は本体と接続するUSB 3.1 Gen.2 Type-C(Thunderbolt 3)、映像出力用のDisplayport&HDMIのほか、LANポートやUSB端子などが搭載され、デスクトップをほうふつとさせる充実したラインナップとなっています。
使い方はとてもカンタン。付属のType-Cケーブルでノート本体とユニットのUSB 3.1 Gen.2 Type-Cポートをつなぎ、公式サイトで配布されているドライバをインストールするだけです。
なお、残念ながら現在販売されていないようです。
CINEBENCH
CINEBENCHは3Dグラフィックのレンダリングソフトで、CPUのシングル・マルチでの性能を測ることができます。


CPUは最新のインテル製第8世代CPU、Core i5-8250Uを搭載しています。前世代のCore i5は2コア・4スレッドでしたが、最新のCore i5は4コア・8スレッドになり、大幅なパワーアップを実現しています。
結果はこの通り、前世代のCore i5-7200Uより約57%も性能が向上しています。約30~40%の性能アップというのが売り文句なので、まさにその通りの結果となっています。
ちなみに、最新のCore i7-8550Uとの性能差ですが、同じく4コア8スレッドなので約10%程度とあまり変わらず、基本的にはCore i5で十分です。
PCMark 8&PCMark 10
【PCMark 8】は動画再生やブラウジング、ビデオチャット、画像・動画編集など、一般的なノートパソコンで想定される用途での性能を測るソフトです。外部GPUではうまく動作しないため、本体のみの結果となります。
4コア8スレッドの高性能CPUなだけあり、いずれのテストでも現行の一般ノートよりも高いスコアをマークしています。特に重量級の動画・画像編集性能を測定する”CREATIVE”テストでも、一回り高いスコアとなっており、その実力はホンモノ。
あわせて上記のテストを一元化した【PCMark 10】のスコアもチェックしてみましょう。
ブラウジングや各種編作業など、基本的なタスクを快適にこなせる目安はスコア3000以上となりますが、余裕で超えてきましたね。ブラウジングやオフィス作業は朝飯前、動画・画像編集などクリエイティブ用途でも使える、オールラウンダーモデルです。
3DMARK
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)と最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)でチェックしてみると、総合スコアでは4~5倍の性能差がついており、まさに圧倒的です。
総合スコア | Graphics Score | CPU/Physics Score | Combined Score | |
Time Spy | 387/1530 | 338/1413 | 2353/2905 | ー |
Night Raid | 4468/13820 | 4437/19482 | 4657/5222 | ー |
Fire Strike | 977/4698 | 1062/5030 | 7843/9285 | 336/2103 |
Sky Diver | 4020/12266 | 3760/14050 | 6619/7047 | 3761/14580 |
※左側の数値が内蔵GPU(UHD 620)、右側の数値がGPUユニット(GTX 1050)
以下実際のゲームのベンチマークでチェックしてみましょう。
ドラクエ10

グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。
内蔵GPUだと、フルHD・低品質でスコア5698(快適)ですが、GTX 1050ではフルHD・最高品質でスコア12566(すごく快適)をマーク。
PSO2
軽めのオンラインゲームです。スコア4500以上で平均60fpsをキープできます。
内蔵GPUでは、HD・設定3でもスコア4314とスコア4500に届かず。GTX 1050ではフルHD・設定6でスコア5606と、最高設定でもきっちりスコア4500を超えてきました。
モンスターハンターフロンティアZ
こちらもPSO2と同じくらいの軽さのオンラインゲームです。スコア6000で平均60fpsをキープできます。
内蔵GPUでは、HDでもスコア4291とやはりスコア6000に届かず。GTX 1050ではフルHDでスコア12103となり、フルHDでも余裕です。
ドラゴンズドグマ オンライン
上二つに比べるとやや重めのゲームです。スコア7000以上で【とても快適】となり、スコア5800以上で平均60fpsをキープできます。
内蔵GPUではHD・低品質でスコア3252とやはり厳しく、GTX 1050でもHD・最高品質でやっとスコア7145とスコア7000を超えてきます。
なおこのベンチマークではCPUの性能も重要になるので、ノート用のCPUではボトルネックになり、どうしても性能が伸び悩んでしまいます。
FF14
ゲーミングPC業界において、「標準ベンチマークソフト」ともいえるFF14ベンチマーク。スコア7000以上で【非常に快適】となり、スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。
内蔵GPUだと、HD・標準設定でもスコア3059(やや快適)どまり。一方GTX 1050ではフルHD・標準品質でスコア9624(非常に快適)をマーク。このベンチマークもCPUがボトルネックになり、あまりスコアが伸びません。
実際のゲームにおいても圧倒的な性能差ですが、CPUが足を引っ張るケースがあり、ノート+外部GPUユニットの組み合わせは、動画編集や軽めのオンラインゲーム向けといえます。
CrystalDiskMark
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルでは高速の256GB SSDを搭載し、さらに通常のSSDよりも4~5倍速いNVMeタイプというこだわりようです。メーカーはSSDの定番メーカー”サムスン”製ですね。
特にシーケンシャル(連続データ)の速度が出ており、読み書きともに4ケタで、読み込みにいたっては3000オーバーと爆速。ランダムも読み込みで1000オーバーをマークし、NVMeタイプらしさはしっかり出ています。
OSの起動から各種アプリの動作までサクサクでとても快適です。
温度
ドラクエ10実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
4コア8スレッドCPUなので発熱が心配になるところですが、60℃後半の安定した温度をキープしており、全く申し分のない冷却性能です。
ボディの構造はオーソドックスですが、見かけによらず冷えますね。
動作音
ドラクエ10実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ


ピーク時でも48.2デシベルと50デシベル以下に収まっており、とても静かです。ファンが必要以上に回転しないようしっかり制御され、実際そばにいてもうるさく感じません。
なお、最小時は45.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。
バッテリー持続時間
モバイルノートということで、「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。
条件は4つで、実際の使用感に近い設定にしています。
- 電源設定:バランス、より良いバッテリー
- バックライト:40%
- 10秒ごとにキー入力
- 1分ごとに無線LAN経由でネット接続
結果は約7時間50分と外出時でも安心して使えるバッテリーの持ち時間となっています。
まとめ&関連モデル
13インチモデルは星の数ほどありますが、超軽量・スリムモデルで8万円台はかなりお値打ち!バックライトキーボードや指紋認証センサー、IPSパネル搭載ディスプレイなど最近のトレンドをしっかり押さえているのも◎。
高コスパのモバイルノートとしてまずおすすめしたいモデルです。
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