今回HPの「HP Spectre x360 Special Edition スタンダートモデル」をお借りしました。
フラグシップライン【Spectre】シリーズの13インチ2-in-1ノートにローズゴールドの限定カラーモデルが登場!デザインから性能全てにこだわったプレミアムモバイルノートをチェックしてみます。
今回HPの「HP Spectre x360 Special Edition スタンダートモデル」をお借りしました。
フラグシップライン【Spectre】シリーズの13インチ2-in-1ノートにローズゴールドの限定カラーモデルが登場!デザインから性能全てにこだわったプレミアムモバイルノートをチェックしてみます。
※2018年10月16日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
パソコンとしての機能美と、細部の仕上げや全体の質感まで、妥協することなく丹念に磨き上げられた造形美を両立したデザインとのこと。
アルミニウム合金ボディには梨地加工が施されています。非光沢の美しい外観はもちろん、手にしっとりなじむ上品な感触で、フラグシップモデルにふさわしい高い質感を実現しています。
また、エッジ加工を多用したデザインもポイントで、特にヒンジ部分の大胆な多面的フォルムは見ていて飽きません。一方、反対部分は開閉しやすいようにラウンドフォルムになっており、よく考えられたデザインであることがわかります。
ボディカラーは限定のローズゴールドで、PCにしては珍しくピンク系のカラーとなっています。ピンクといえども、淡いピンクにゴールドをブレンドした色合いでとても上品。洗練されたボディとの相性はバツグンです。
電源ボタンのLEDギミックや、スピーカー部の幾何学模様など、細かい部分も凝っており、まさに脱帽ものです。
この完成度の高さは、もはやインテリアといってもいいレベルです。
持ち運びにも、据え置きにも便利なサイズの13インチボディ。A4ファイルサイズと比べてみると一回り小さく、厚さも最厚部で15.5mmに抑えられており、カバンに収納しやすいジャストサイズを実現しています。
軽量&タフのアルミニウム合金ボディなので、重さは約1.25kgと軽く、持ち運びもラクラクです。
なお、専用のスリーブケースがセットになっており、持ち運びの際にキズがつく心配はありません。
最近はやりの2-in-1ノートパソコンで、360°回転するコンパーチブルタイプとなっています。
360°回転しタブレットとして、またテント型にして寝そべりながら動画を見るといった使い方もでき、まさにフレキシブル。
このモデルではなんと、アクティブペンがセットでついてきます。1024諧調の高い入力精度で、タブレットモードでイラスト制作といった使い方もできます。
ちなみに、タッチ対応パネルは適度な滑らかさで感度もよく、スムーズで確実なタッチ・ペン操作ができます。まさにストレスフリー!
スリムモデルながら、インターフェースはなかなかの充実ぶり。
USBはオールUSB3.1規格で、通常のType-A端子×1と小型&リバーシブルのType-C端子×2の計3基を搭載。Type-C端子はいずれも、40Gbpsの超高速転送ができる【Thunderbolt 3】に対応しています。画像出力もこのType-C端子を使います。
通常のType-A端子搭載というのが地味ながら便利。スマホなどType-C端子を採用したモデルが増えているものの、周辺機器ではまだまだType-A端子が多い状況ですからね。直接差せるのはメリットです。
さらに、MicroSDスロットや指紋認証センサーも完備する充実ぶり。特に指紋認証センサーは、わざわざパスワードを入力せず、ワンタッチでログイン処理できる優れものです。
ディスプレイサイズは13.3インチで、解像度は標準的なフルHDです。
パネルはコントラストが高く、発色に優れたIPSパネルを搭載しており、動画鑑賞などをきれいな映像で堪能することができます。
また、ディスプレイのベゼル(ふち)が狭いナローベゼルを採用することにより、前モデルよりさらにコンパクトになっています。デザインとの親和性も高く、スタイリッシュな仕上がりです。
13インチサイズなので、テンキーレスキーボードとなっています。
英語配列となっており、日本語配列のキーボードと配置が違う点に注意!「変換キー」や「無変換キー」は非搭載で、「Enterキー」周りの記号の配置が異なっています。使ったことが無い方は、慣れるまで辛抱しましょう。それにつきます。
ちなみに、英語⇔日本語の切り替えは、「Altキー」を押しながら「Shiftキー」を押すことで変更可能です。
それさえ気を付ければ、非常に快適なキーボードに仕上がっています。キーピッチは約19mmと余裕があり、キーストロークも深め、高い剛性も相まってタイピングは快適そのもの。
フラグシップモデルらしく白色LEDを内蔵しています。下からほんのり照らす感じでとても上品な光り方で◎。もちろん、ファンクションキーでON/OFFの切り替えが可能です。
キーボードもさることながら、タッチパッドの完成度も◎。
ツルツルした素材で適度に抵抗があり、確実なカーソル操作が可能です。クリックボタンも軽い力で反応し、動作音もとても静か。よく使う部分なだけに、この完成度の高さは嬉しいですね。
なお、タッチパッドの四隅はダイヤモンドカット加工がされ、控えめなのがまた上品さを醸し出しています。
デンマークの高級オーディオメーカー【BANG & OLUFSEN】のサウンドエンジンを採用し、付属アプリで自分の好みのサウンドにチューニングできるようになっています。
スピーカーの音質ですが、中音と高音域がクリアに出る感じですね。あくまでも内蔵タイプなので、低音は迫力不足です。
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。
CINEBENCHは3Dグラフィックのレンダリングソフトで、CPUのシングル・マルチでの性能を測ることができます。
CPUは最新のインテル製第8世代CPU、Core i5-8250Uを搭載しています。前世代のCore i7は2コア・4スレッドでしたが、最新のCore i7は4コア・8スレッドになり、大幅なパワーアップを実現しています。
約30~40%の性能向上というふれこみですが、結果はこの通り、前世代のCore i5-7200Uより約45%も性能が向上しています。ちなみに、最新のCore i7-8550Uとの性能差は約10%程度なので、基本的にはCore i5で十分です。
PCMark8は動画再生やブラウジング、ビデオチャット、動画・画像編集など、一般的なノートパソコンで想定される用途での性能を測るソフトです。
スコアそのものよりもグラフを見た方がわかりやすく、一般的なノートPCよりも高い性能であることがわかります。動画や画像編集の性能を測る重量級の【クリエイティブテスト】でもしっかり性能が出ているのがポイント。
あわせて上記のテストを一元化した【PCMark10】のスコアもチェックしてみましょう。ブラウジングや各種編作業など、基本的なタスクを快適にこなせる目安はスコア3000以上となりますが、しっかりクリアしています。
ブラウジングやオフィス作業は朝飯前、動画や画像編集もこなせるオールラウンダーなCPUということがわかりますね。
グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。
結果はフルHDだと標準品質でスコア5826(快適)をマーク。ワンランク解像度を落としたHDであれば、最高品質でスコア7502(とても快適)となり快適にプレイ可能です。
内蔵グラフィックではありますが、フルHDでも動かせるのは頼もしい限り。
一応他のゲームもチェックしてみましょう。
こちらも軽めのゲームです。エピソード4にてグラフィック描写が「設定6」に引き上げられましたが、それでもやはり軽いことに変わりありません。スコア4500以上で平均60fpsをキープできます。
HD(1280×720)・設定3であればスコア5902となり、ようやく4500を超えます。3Dゲームであれば、基本的にドラクエレベルまでですね。
こちらも軽いモンハンZのベンチマークスコアです。スコア6000で平均60fpsをキープできます。
結果はHD(1280×720)でスコア5369と6000に届かず。
上二つに比べるとやや重めのゲームです。スコア7000以上で【とても快適】となり、スコア5800以上で平均60fpsをキープできます。
結果はHD(1280×720)・低品質でもスコア3898(快適)どまりで、カクカクです。
毎度おなじみDirectX 11の重量系ベンチマークです。DirectX 11・フルHD・最高設定で、スコア7000以上の「非常に快適」をマークできれば、現行オンラインゲームを幅広くプレイできるスペックだと判断することができます。
無理を承知で動かしてみましたが、HD(1280×720)・標準品質でスコア4342(快適)をマーク。意外に伸びた感じです。
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy)と、重量級から軽量級まで、それぞれの条件で測定することができます。
内蔵GPUの性能指標として、参考までにどうぞ。
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは256GB SSDを搭載しています。SSDは通常タイプよりも4~5倍速いNVMeタイプのSSDというこだわりよう。
SSDのメーカーは高速SSDで毎度おなじみのサムスン製のものを搭載。読み書きともにとてつもなく速く、シーケンシャル(連続データ)の読み込みは3000オーバー!ランダム速度もよく伸びており、さすがはNVMe SSDといったところ。
OSの起動はあっという間、ブラウジングやアプリの動作もキビキビし、快適そのものです。
ドラクエ10実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
4コア8スレッドに増えましたが、70℃台でしっかり冷却できています。また、熱いストレージで有名なNVMe SSDですが、30℃台前半とこちらもよく冷えています。
熱くなりがちなノートですが、冷却面の心配はまずありません。
ドラクエ10実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ
この通り、ピーク時とアイドル時の差がほとんどなく、とても静かです。ファンは高速回転しているものの、それを感じさせないレベルで、驚きの一言。
ちなみに最小時では46.5デシベルとありますが、アイドルなのでほぼ無音です。
モバイルノートということで、「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。
条件は4つで、実際の使用感に近い設定にしています。
結果は約11時間20分でした。10時間に届かないモデルが多い中、非常に優秀です!出先でも安心して使えます。
洗練されたデザインに高い性能、長時間バッテリーなどなど、フラグシップモデルにふさわしい高い完成度が魅力の2-in-1ノートです。
ローズゴールドはなかなかお目にかかれないカラーで、さらに限定モデルということもあり、見た目にピンときたら購入がおすすめ。
唯一英語キーボードがネックですが、愛着があれば乗り越えられるはず!