HP Probook 635 Aero G8をレビュー 驚きのロングライフバッテリー!約999gの超軽量ボディで携帯性に優れた13インチモバイルノート

今回HPの【HP Probook 635 Aero G8】をお借りしました。

HPの軽量モバイルノートなら法人向けモデルもおすすめ!約999gの超軽量ボディと驚きのバッテリーの持ちを誇る、コスパに優れた13インチモデルをチェックしてみましょう。

 

目次

スペック

  HP Probook 635 Aero G8(Ryzen 5搭載モデル)
サイズ W307.6×D204.5×H17.9mm
重量 約999g(実測1086g)
OS Windows 11 Home(64ビット)
CPU AMD Ryzen 5 5600U
・6コア12スレッド
・定格2.3/最大4.2GHz
メモリ 8GB(DDR4-3200)
ストレージ 256GB SSD(PCIe NVMe)
グラフィクス Radeon Graphics(CPU内蔵)
ディスプレイ 13.3インチ、フルHD、ノングレア
インターフェース USB3.1 Gen.2 Type-C、USB3.1 Gen.1 Type-A×2、HDMI 2.0、マイク入力/ヘッドフォン出力
光学ドライブ ×
カメラ HD 720p カメラ(Windows Hello対応)
スピーカー ステレオスピーカー
キーボード 日本語キーボード
Wi-Fi IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth 5.0
保証 1年(最大5年)
価格
【セールでさらにおトク】222,398円(税込)~
付属品 ・各種マニュアル
・電源アダプタ(174g)
・電源ケーブル(65g)

※2022年4月19日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります

 

外観

HP屈指の軽量ボディ

このモデルは、携帯性と画面サイズのバランスに優れた13インチモデルです。

 

ディスプレイのベゼル(ふち)を左右だけでなく、上下もスリムにすることにより、A4用紙+αのサイズを実現しています。カバンに収納しやすいのはもちろん、画面占有率は86.2%と無駄がなく、コンテンツに集中することができます。

 

さらに、ボディの素材には、軽量&タフなマグネシウム合金を使用しており、なんと実測で1008gの超軽量ボディを実現しています

さすがに1㎏前後ともなると金属の重みを感じず、片手でもラクラク持つことができ、携帯性はバツグンです。

 

もちろん耐久性も高く、天板には堅牢なアルミパネルを採用しており、マグネシウム合金とのW効果で、とにかくタフ。

実際の使用状況に即した厳しいテストのほか、MIL規格(アメリカの軍事規格)をクリアしており、耐久性は折り紙付きです。

 

洗練されたデザイン

HPらしく、法人向けモデルながら、デザインにこだわっているのもポイント。

 

ヒンジ部分はこの通り、エッジ加工が施され、オシャレで飽きのこないデザインとなっています。

 

天板のアルミパネルは、非光沢の梨地加工が施され、落ち着きを感じさせる美しい仕上がりを実現。また、サラッとした上質な触り心地も相まって、高級感もバッチリです。

 

また細部の造形にもこだわっており、手前の開閉部分には凹みがつけられ、開けやすくなっているほかー

 

底面には傾斜がつけられ、持った時に手になじみやすくなっています。スタンダードモデルにしては、なかなかの完成度ですね。

 

ポイントをおさえたインターフェース

インターフェースの内容はしっかりポイントをおさえています。

 

小型のモバイルノートながら、USBは全3ポート搭載。さらに、ポートのタイプもオーソドックスなType-Aのほか、小型&リバーシブルのType-Cを採用しており、かなり充実しています。モバイルノートでは省略されがちなType-Aポートがあるのはグッドです。

また、規格も全てが最新のUSB3.1規格で、そのうち右サイドのType-Cポートは、最大10Gbpsの高速転送や大容量給電に対応した”Gen.2規格”となっています。ポートの数はもちろん、規格や端子のタイプなど一通り押さえており、周辺機器の接続にはまず困りません。

 

そのほか映像出力用にHDMIポートを搭載しています。SDスロットこそありませんが、普段使いのポイントはしっかり押さえています。

 

ちなみに、右サイドに4G LTEモジュールをカスタマイズできます。データ通信SIMさえあれば、いつでもどこでもネット環境を利用できます。フリーWiFiスポットを探す手間が省け、まさにストレスフリーですね。

SIMのサイズは一番小型のnanoSIMに対応しています。対応するLTEバンドは、モデルの仕様詳細をチェックしましょう。

 

セキュリティ対策も万全

ビジネスモデルなので、セキュリティにはしっかり配慮されており、カメラ部分にはシャッターが装備されています。デバイスからではなく、物理的にシャットアウトするのでとても安心です。

 

また、キーボード右下には指紋認証センサーを装備。本人認証のため、ログインパスワードよりも安全。また、ログインの際わざわざパスワード入力することなく、とてもスムーズです。さらに、Webカメラは顔認証にも対応しており、セキュリティはまさに万全です。

 

システム面では、”Sureシリーズ”というセキュリティシステムを完備。

ハード&ソフトの両面ででしっかりPCを保護し、サイバー攻撃の予防~復旧までカバーします。仮に攻撃によってPCが起動不可能な状態になったとしても、ハードウェアの独自機能により、短時間で復旧する仕組みを実装する徹底ぶりです。詳しくはこちら icon-external-link をチェック。

 

ディスプレイ&キーボード

発色に優れたディスプレイ

ディスプレイは13.3インチサイズで、現在主流のフルHD解像度となっています。HDよりも画素が多い分表示領域も広く、オフィス作業もはかどります。

 

ディスプレイにはVAパネルを採用しています。発色は鮮やかでコントラストも高く、IPSパネルっぽいクオリティですね。輝度も400nitと明るく、くっきり鮮やかな映像クオリティで、動画鑑賞などエンターテインメント用途にも最適です。

 

さらに視野角も広く、横から覗いても色むらがほとんどないのもポイント。画面の明るさ(輝度)は標準レベルといったところでしょうか。

 

完成度の高いキーボード

横幅の狭い13インチボディなので、テンキーレスキーボードを搭載しています。両サイドにはスピーカーが搭載され、デザイン面でのアクセントになっているほか、音がこもりにくく、一石二鳥です。

 

キー配置は全てが独立しており、美しさを感じるほど。配置そのものも非常に美しく、とても素直です。キーピッチは約19mmとデスクトップキーボード並みのゆとりがあり、基本的に誤爆の心配はありません。

 

一見標準的なキーボードですが、こう見えてキーストロークは深め。反発もしっかり感じられ、底打ち感がなく、ソフトな打ち心地です。キーボード面の剛性も高く、快適にタイピングできます。

ただ、キーボードのLEDが非搭載というのは、ちょっと残念ですね。基本的に明るい場所で使うので、無くても何とかなりますが、クオリティが高めなので、ぜひ欲しかったところです。

 

スムーズなタッチパッド

タッチパッドは、パッド部分とクリックボタンが一緒になった、オーソドックスな一体型タイプとなっています。

 

タッチパッドはサラサラした材質で、カーソル操作はとても滑らか。クリックボタンも軽く押すだけで反応し、クリック音もカタカタと非常に静か。一体型にありがちなバタついた感じがなく、スタンダードモデルながら、非常に完成度は高いですね。

 

 

ベンチマーク

各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。

CINEBENCH R23

まずは、3Dグラフィックのレンダリングソフト「CINEBENCH R23」で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。

 

このモデルでは、AMDの第5世代ミドルクラスCPU・Ryzen 5 5600Uを搭載しています。下位のRyzen 5 5500Uと同じ6コア12スレッド構成ですが、最新世代の”ZEN 3”アーキテクチャを採用しており、シングル・マルチ性能が強化されています。

参考までに、上位モデルで搭載されている8コア16スレッドCPU・Ryzen 7 5800Uと比較してみると、マルチスコアは約10%下回っていますが、シングルスコアは逆に約12%上回っています。ミドルクラスCPUながら、ポテンシャルは高めですね。

 

3DMARK

3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。

DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)それぞれの条件で測定することができます。

 

このCPUは、高性能のグラフィック・Radeon Graphicsを内蔵しています。とてもよくスコアが伸びてていますが、インテルの高性能内蔵グラフィック・Iris Xe Graphicsに比べ、スコアはワンランク落ちてしまいます。

  総合スコア Graphics
Score
CPU/Physics
Score
Combined
Score
Time Spy 891 779 4888
Fire Strike 2167 2412 18127 704
Night Raid
9965 10139 9087
Sky Diver 8666 8220 13608 7621
Cloud Gate 16151 19138 11258
Ice Storm 114283 135427 73902

 

PCMark 10

【PCMark 10】は、ブラウジング・ビデオチャット・動画や画像の編集作業・軽めの3Dゲームなど、一般的な用途での性能を測るソフトです。

 

ブラウジングやオフィス作業など、基本的なタスクを快適にこなせる目安はスコア3000以上となりますが、余裕でクリアしており、スコア5000台前半の高いスコアをマーク。動画・画像編集などヘビーな作業にも対応できます。

なお、Ryzen 7との差は、総合スコアでわずか4%程度ですが、編集系のスコアでは約11%と差がついており、編集作業の機会が多い方は、やはりRyzen 7がおすすめです。

 

動画エンコード

【TMPGEnc Video Mastering Works 7】を利用し、再生時間6分30秒のMJPEG動画をMP4形式に変換する時間を計測しました。

エンコーダーはx264(H.264)およびx265(H.265)を利用し、それぞれ2パス・1パス・VCEでエンコードしています。なお、VCEはグラフィック機能を利用した高速エンコード機能のこと。

 

H.264(フルHD) 2Pass 1Pass VCE
Ryzen 5 5600U 26:45 13:57 3:03
Ryzen 7 5800U 24:01 12:17 3:10

CPU勝負のソフトウェアエンコード(1Pass・2Pass)ではRyzen 7 5800Uが高いパフォーマンスを発揮し、Ryzen 5 5600Uよりも約10~12%早く変換を完了します。一方、VCEはRyzen 5が早いものの、その差は約4%と小さめです。

 

H.265(フルHD) 2Pass 1Pass VCE
Ryzen 5 5600U 40:17 19:51 2:44
Ryzen 7 5800U 41:26 20:33 2:53

こちらは重量級のH.265での結果ですが、ソフトウェアエンコードでもRyzen 5 5600Uが逆転。ただし、その差は約3%とほぼ互角。また、VCEでもRyzen 5が早く変換を完了していますが、その差は約5%差とやはり小さめです。

 

画像変換

【Lightroom Classic CC】を使い、200枚のRAW画像(5760×3840ドット、CR2形式)をDNG形式に変換する時間と最高画質のJPEG画像に書き出す時間をそれぞれ計測しました。

JPEG書き出しの際は“スクリーン用・標準”のシャープネスを適用しています。シャープネス処理が以外とCPUに負担をかけるため、特にCPUの性能が重要になります。

 

  CR2→DNG CR2→JPEG
Ryzen 5 5600U 1:17 5:07
Ryzen 7 5800U 1:05 3:48

CPU勝負の画像変換では、Ryzen 7がコンスタントに有利。軽めのDNG変換では約16%、重量級のJPEG変換でも約26%早く変換を終え、動画変換よりも差が大きくなっています。

基本的にはRyzen 5で十分ですが、編集作業、特にRAW現像の機会が多いならRyzen 7がおすすめです

 

ドラクエ10

グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。

  最高品質 標準品質 低品質
HD 13986 18678 20135
フルHD 6805 10113 11386

オンラインゲームの中でもずば抜けて軽いので、フルHDでも標準品質ならスコア5500を超えることができます。最近の内蔵グラフィックは性能が大幅に進化していますが、フルHDレベルならドラクエ10など、かなり軽めのものに限られます

 

FF14(ファイナルファンタジー14 暁月の終焉)

知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。現行のゲーミングPCであれば、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。

  最高品質 高品質 標準品質
HD 3565 4691 5799
フルHD 1853 2484 3135

重めのゲームなので、いずれの設定でもスコア9000オーバーならず。ただ、以前の内蔵グラフィックでは考えられないほどスコアが高く、だいぶ進化しています。

 

CrystalDiskMark

【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。

 

このモデルは256GB SSDを搭載したシングルストレージ構成です。100GB未満しか使えない128GB SSDとは違い、容量に余裕があるので、データ類を多めに保存することができます。もちろん、SSDは通常タイプよりも4~5倍速いNVMeタイプのSSDを採用し、メーカーはSK hynixとなっています。

その実力ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み書きはおおむね2000~3000MB/s台と爆速!一方、ランダムは標準的な速度となっており、トータルで見ると、中の上クラスのNVMe SSDといったところです。

もちろん、OSの起動からブラウジング、各種アプリの動作にいたるまでサクサク動いて、とても快適です。

 

温度

CINEBENCH R23実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。

 

フルロード時で90℃台をマーク。高めではありますが、100℃までなら許容範囲内。また、オフィス作業など、通常使用なら50~70℃台とそこまで高くならないので、そこまで気にする必要はありません。

 

動作音

CINEBENCH R23実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ

 

50デシベルを超えるとノイズが気になるようになりますが、ピーク時で49.9デシベルとほぼきっかり。ファンは高速回転していますが、耳障りな甲高いファンノイズは控えめなので、そこまで気になりません。ただ、このノイズレベルなら、もう少し冷却面は頑張ってほしかったところですね。

ちなみに最小時では46.7デシベルとありますが、アイドルなのでほぼ無音です。

 

バッテリー持続時間

「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。条件は4つで、実際の使用感に近い設定にしています。

  • 電源設定:HP Optimized、より良いバッテリー
  • バックライト:40%
  • 10秒ごとにキー入力
  • 1分ごとに無線LAN経由でネット接続

結果は約14時間をマークし、モバイルノートの目安である10時間を大きく超えています。さすがに耐久性を売りにしているビジネスモデルなだけあり、一般モデルとは格が違いますね。バッテリーの持ちを特に重視するならおすすめです。

 

便利なユーティリティー機能

パソコンの管理ツールとして”HP サポートアシスタント”が用意されています。PCのアップデートや、診断機能が用意されており、ハードウェアのトラブルはまずこのツールで解決できます。

 

ビジネスモデルながらサウンドツールも用意されており、サウンドシーンに応じたモードに切り替えができるのはもちろん、イコライザーも用意されているので、好みの設定に変更することも可能です。

ちなみにスピーカー品質は、中音~高音メインで、低音は弱め。音質は軽めということもあり、迫力にやや欠けます。内蔵タイプにしては標準的なクオリティといったところですね。

 

まとめ&関連モデル

1kg前後ともなると、片手でラクラク持てるので、持ち運びがとてもラク。さらに、14時間というロングライフバッテリーで、出先でも安心して使えるのは頼もしい限りです。スタンダードモデルながら、デザインや機能面もしっかり造りこまれており、とても高いクオリティを実現しています。

高いセキュリティ機能を完備しつつ、8万円台(Ryzen 3搭載・キャンペーン価格)と安く、コスパも◎。HPの軽量モバイルノートでは、ダークホース的なモデルとなっています

 

 

HP ProBook 635 Aero G8[Ryzen 3・256GB搭載モデル]

【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
13.3インチ フルHD ノングレア
■CPU:Ryzen 3 5400U
■メモリ:8GB(DDR4-3200)
■グラフィック:Radeon Vega RX 6(CPU内蔵)
■ストレージ:SSD 256GB(PCIe NVMe)
【セールでさらにおトク】186,098円(税込)~

Ryzen 3 5400U搭載したベーシックモデルです。エントリクラスのCPUながら、4コア8スレッド構成なので、ブラウジングやオフィスなどの軽作業はもちろん、動画や画像編集まで一通りこなせます。価格は9万円台と安く、普段使いならこのモデルでOK。

 

HP ProBook 635 Aero G8[Ryzen 7搭載モデル]

【スペック】
■OS:Windows 11
■ディスプレイ
13.3インチ フルHD ノングレア
■CPU:Ryzen 75800U
■メモリ:16GB(DDR4-3200)
■グラフィック:Radeon Vega RX 8(CPU内蔵)
■ストレージ:SSD 512GB(PCIe NVMe)
【セールでさらにおトク】294,998円(税込)~

Ryzen 7 5800U搭載したハイスペックモデルです。16GBメモリに512GB SSDの大容量構成で、動画や画像編集がよりはかどります。

 

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