今回HPの「HP Pavilion x360 14-cd0000 スタンダートモデル」をお借りしました。
スタンダートラインの【Pavilionシリーズ】に14インチ2-in-1ノートが登場。HPらしい高い質感はそのまま、持ち運び&据え置きに便利な14インチのフレキシブルな新モデルをチェックしてみます。
今回HPの「HP Pavilion x360 14-cd0000 スタンダートモデル」をお借りしました。
スタンダートラインの【Pavilionシリーズ】に14インチ2-in-1ノートが登場。HPらしい高い質感はそのまま、持ち運び&据え置きに便利な14インチのフレキシブルな新モデルをチェックしてみます。
※2018年10月16日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
【Pavillionシリーズ】はHPのスタンダードモデルのブランドで、HPらしく洗練されたデザインに仕上げているのがポイント。
ボディは一般的な樹脂製ではありますが、天板部分はサンドブラスト加工が施されており、落ち着きのある外観と、さらっとした上質なさわり心地を実現しています。
また、スピーカー部の幾何学模様がアクセントになっており、とてもオシャレ。写真だとフラットに見えますが、凹凸のある立体的な造形に仕上がっています。本当に芸が細かく、感心してしまいます。
やや珍しい14インチサイズのモデル。
持ち運びに最適な13インチと、据え置きに最適な15インチのいいとこどりをしたサイズで、個人的にはイチオシです。
13インチはA4ファイルサイズでたしかに持ち運びしやすいのですが、据え置きだとどうしても画面の小ささが気になるんですよね。だからといって15インチは画面こそ大きいものの、その分サイズが大きく、約2kg前後と重くて持ち運びには向かない…
14インチはどうかというと、A4ファイルサイズよりも若干大きいくらいのサイズで、重さも約1.6kgと、十分カバンに入れて持ち運べるサイズ・重さ。さらに、画面サイズもゆったりしており、一度で二度おいしいですね。
最近はやりの2-in-1ノートパソコンで、360°回転するコンパーチブルタイプとなっています。
イメージ画像のように使い方は自由自在!360°回転しタブレットとして、またテント型にして寝そべりながら動画を見るといった使い方もでき、まさにフレキシブル。
見ての通り、ヒンジ部分は頑丈に作られているので、任意の角度でびしっと止まります。
ちなみに、タッチ対応パネルは適度な滑らかさで感度もよく、スムーズで確実なタッチ操作ができます。まさにストレスフリーですね。
スタンダードモデルらしく、インターフェースは一通りそろっています。
USBはオールUSB3.1で、大容量給電に対応したGen.1規格の計3ポートを搭載しています。ポートのバリエーションは、通常のType-A端子と小型&リバーシブルのType-C端子のどちらも搭載。周辺の機器の接続にはまず困りません。
画像出力にはメジャーなHDMIポート、さらに、SDスロットや指紋認証センサーも装備しています。特に指紋認証センサーは、わざわざパスワードを入力せず、ワンタッチでログイン処理できる優れものです。
基本的なポイントをしっかり押さえつつ、指紋認証センサーを標準搭載する親切さは、やはりHPらしいですね。
ディスプレイサイズは14.0インチぴったりで、解像度は標準的なフルHDです。
もちろんパネルはIPSパネルを搭載。コントラストが高く、発色に優れており、動画鑑賞などがはかどります。また、視野角が広いので、タブレットモードなど様々な角度から使う機会の多い2-in-1タイプでは相性バツグン!
また、ディスプレイのベゼル(ふち)が狭いナローベゼルを採用しているのもポイント。横幅をコンパクトにできるだけでなく、見た目もスタイリッシュになります。
ちなみに、他社だとナローベゼルは上位モデルで採用されることが多いですが、このモデルのようにスタンダードクラスでも採用するあたりは流石です。
キーボード面はアルミニウム素材を用いており、上品な仕上がりとなっています。キーボードそのものは13インチノートに近く、テンキーは非搭載です。
配列そのものは縦6列で、クセのない非常に素直なキー配置となっています。キーピッチは約18mmで余裕があり、誤爆する心配はまずありません。
キーストロークもノートにしては深めで、キーボード面の剛性もそれなりにあるので、打鍵感を楽しみつつ、しっかりタイピングできます。
Pavillionなので白色LEDを内蔵しています。華やかな感じというより、どちらかというとほんのり照らす上品な感じです。もちろん、ファンクションキーでON/OFFの切り替えが可能です。
タッチパッドの完成度も高く、サラサラしたさわり心地で適度に抵抗があり、スムーズで確実な操作ができます。
クリックボタンも軽い力でしっかり反応し、操作性は上々。一体型にありがちな、場所によってなかなか反応しない…ということはありません。クリック音が小さいのもいいですね。
なお、タッチパッドの四隅にはオシャレなダイヤモンドカット加工がされており、細かいところもぬかりなし。
デンマークの高級オーディオメーカー【BANG & OLUFSEN】のサウンドエンジンを採用しています。スタンダードモデルということで、ライト版の【B&O Play】となっています。付属アプリで自分の好みのサウンドにチューニング点は本家と同じです。
スピーカーの音質ですが、あくまでも内蔵タイプなのでそこそこです。高音・中音よりで、低音は迫力不足。音質重視ならスピーカーやヘッドフォンなどは必要ですね。
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。
CINEBENCHは3Dグラフィックのレンダリングソフトで、CPUのシングル・マルチでの性能を測ることができます。
CPUは最新のインテル製第8世代CPU、Core i5-8250Uを搭載しています。前世代のCore i5は2コア・4スレッドでしたが、最新のCore i5は4コア・8スレッドになり、大幅なパワーアップを実現しています。
結果はこの通り、前世代のCore i5-7200Uより約61%も性能が向上しています。ちなみに、最新のCore i7-8550Uとの性能差は約10%程度なので、基本的にはCore i5で十分です。
PCMark8は動画再生やブラウジング、ビデオチャット、動画・画像編集など、一般的なノートパソコンで想定される用途での性能を測るソフトです。
スコアそのものよりもグラフを見た方がわかりやすく、一般的なノートPCよりも高いスコアをマークしています。
動画や画像編集の性能を測る重量級の【クリエイティブテスト】でも頭一つ抜けており、動画や画像編集もこなせるオールラウンダーなCPUということがわかりますね。
あわせて上記のテストを一元化した【PCMark10】のスコアもチェックしてみましょう。ブラウジングや各種編作業など、基本的なタスクを快適にこなせる目安はスコア3000以上となりますが、しっかりクリアしており、その実力はホンモノ。
ただ、ブラウジングやオフィス程度の軽作業であればオーバースペックなので、Core i3搭載モデルがおすすめです。
グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。
結果はフルHDだと低品質でスコア5405(快適)とあと一歩およばず。ワンランク解像度を落としたHDであれば、最高品質でスコア6909(快適)となり快適にプレイ可能です。
ドラクエでもこの結果なので、基本的に3Dゲームには向いていないですね。
一応他のゲームもチェックしてみましょう。
こちらも軽めのゲームです。エピソード4にてグラフィック描写が「設定6」に引き上げられましたが、それでもやはり軽いことに変わりありません。スコア4500以上で平均60fpsをキープできます。
HD(1280×720)・設定3でもスコア4175止まりで、4500に届かず。
こちらも軽いモンハンZのベンチマークスコアです。スコア6000で平均60fpsをキープできます。
結果はHD(1280×720)でスコア5369とこちらもやはり6000に届きません。
上二つに比べるとやや重めのゲームです。スコア7000以上で【とても快適】となり、スコア5800以上で平均60fpsをキープできます。
結果はHD(1280×720)・低品質でもスコア3232(普通)どまりで、さすがに厳しい。。
ゲーミングPC業界において、「標準ベンチマークソフト」ともいえるFF14ベンチマーク。スコア7000以上で【非常に快適】となり、スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。
HD(1280×720)・標準品質でスコア2892(快適)をマーク。実用には程遠いですが、一応動かせるのは驚きです。
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy)それぞれの条件で測定することができます。PCの性能指標として、参考まで。
総合スコア | Graphics Score | CPU/Physics Score | Combined Score | |
Time Spy | 382 | 333 | 2441 | ー |
Fire Strike | 936 | 1005 | 8275 | 330 |
Sky Diver | 4149 | 3902 | 6691 | 3795 |
Cloud Gate | 7352 | 7996 | 5736 | ー |
Ice Storm | 57635 | 64126 | 42559 | ー |
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは256GB SSDを搭載しています。SSDは通常タイプよりも4~5倍速いNVMeタイプのSSDというこだわりよう。メーカーは東芝製ですね。
実際の速度ですが、読み込みが早く、シーケンシャル(連続データ)の読み込みは4ケタをマークしています。書き込みはそこそこといったところで、NVMeタイプの中ではスタンダードな速さと言えるでしょう。
ともあれ、ブラウジングや各種アプリの動作もキビキビしており、とても快適です。
ドラクエ10実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
ピーク時でも60℃半ばと安定した温度に落ち着いています。4コア8スレッドのCore i5-8250Uにしてはよく冷えていますね。
ドラクエ10実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ
この通り、ピーク時でも50デシベル以下とかなり静かですね。ノートPCといえば小型ファンのノイズが気になりますが、あまり気にならないレベルに収まっています。
ちなみに最小時では45.9デシベルとありますが、アイドルなのでほぼ無音です。
モバイルノートということで、「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。
条件は4つで、実際の使用感に近い設定にしています。
結果は約6時間20分でした。モバイルノートとして使えるラインはしっかり超えています。より長くということであれば、省エネの電源プランを作成するのもいいでしょう。
スタンダードモデルながら、上質なデザインに高い機能性など、しっかり造りこむ姿勢はさすがHP。持ち運びに、据え置きに便利な14インチサイズで、さらに自由自在に使える2-in-1タイプと色々おいしいコスパの高い一台です。
モバイルノートなら13インチ…になりがちですが、ダークホースのモバイルノートとしておすすめ!
【スペック】
■OS:Windows 10
■ディスプレイ
フルHD ノングレア IPS タッチ対応
■CPU:Core i3-8130U
■メモリ:4GB(DDR4-2400)
■GPU:UHD620(CPU内蔵)
■ストレージ:SSD 256GB
■価格:82,800円(税込)~
ブラウジングやオフィス作業、動画鑑賞などの軽作業であれば、2コア4スレッドのCore i3で十分。なんといっても安い!
なおメモリが4GBと最低限なので、各種アプリを同時に複数動かすなど、マルチタスク重視であれば8GBに増やすのがおすすめ。