今回HPの【HP Pavilion 15-cu0000 スタンダートプラスモデル】をお借りしました。
スタンダートクラスの15インチノート【HP Pavilion 15】がモデルチェンジ。洗練されたデザインと高い完成度で大人気の新モデルをチェックしてみましょう。
今回HPの【HP Pavilion 15-cu0000 スタンダートプラスモデル】をお借りしました。
スタンダートクラスの15インチノート【HP Pavilion 15】がモデルチェンジ。洗練されたデザインと高い完成度で大人気の新モデルをチェックしてみましょう。
※2019年1月2日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
見た目の美しさだけでなく、使いやすさにもこだわったデザインに仕上げたとのこと。前モデルの良さをそのまま引き継いだ、スタンダードモデルとは思えない高い完成度に仕上がっています。
まずボディカラーですが、高級感あふれるモダンゴールドとなっています。色味がいいですね。ピカピカなゴールドではなく、シャンパンゴールドで淡く輝く様はとてもノーブル。
さらに天板部分はサンドブラスト加工が施されており、落ち着きのある外観と、さらっとした上質なさわり心地を実現しています。本体そのものは樹脂製ではありますが、それを感じさせない質感です。
ちなみに、カラバリは別にロイヤルブルーが用意されています。こちらも上品な色合いで、どちらにするか悩んでしまうほど。
外観の美しさも秀逸で、曲線主体のラウンドフォルムは優雅で美しく、やさしい印象を受けます。パーツの継ぎ目を極力排除した【ユニボディ】構成とすることで、全体の一体感と高い剛性を両立しています。
また、細部の完成度も◎。スピーカー部の幾何学模様がアクセントになっており、とてもオシャレ。写真だとフラットに見えますが、凹凸のある立体的な造形に仕上がっています。電源ボタンのLEDアクセントもあわせて本当に芸が細かく、感心してしまいます。
機能面もしっかり考えられており、【リフトアップヒンジ】を搭載しています。リフトアップヒンジとは画面を開いたときに、ボディがせり上がるギミックのこと。
適度な傾斜ができるためタイピングしやすくなるほか、接地面とパソコンの間にすき間が空くことで、給排気がスムーズになり、冷却能力もアップします。下にノートPCクーラーを置いているようなもので、熱い夏場でも安心。
ボディサイズや重さもしっかり進化しています。
ディスプレイのベゼル(ふち)をスリムにすることで、幅は3mm狭くなっています。また奥行きは4mm、高さは1mmそれぞれ小さくなっています。わずかな差ではありますが、着実に進化しているのは好印象です。
重さは目に見えて軽くなっており、実測では公称通りの2.07kgと、前世代に比べ約100gの軽量化を果たしています。ノートパソコンでの100gは大きく、より持ち運びがしやすくなっているのは嬉しいですね。
スタンダードモデルらしく、インターフェースは一通りそろっています。
USBはオールUSB3.1で、大容量給電に対応したGen.1規格の計3ポートを搭載しています。ポートのバリエーションは、通常のType-A端子と小型&リバーシブルのType-C端子のどちらも搭載。周辺の機器の接続にはまず困りません。
そのほか画像出力用のHDMIポートやSDスロットを装備しています。
もちろん光学式ドライブ付きとなっており、まさに教科書通りのラインナップでとても使いやすいですね。
ディスプレイサイズは15.6インチサイズで、解像度は現在主流のフルHDとなっています。HDよりもきめ細かい画面表示ができるほか、表示領域が広く、オフィスソフトでの作業もはかどります。
パネルには高コントラスト・高発色・高視野角の3点を兼ね備えた、IPSパネルを採用。透明感のあるグレアディスプレイも相まって、画面表示はとても美しく、動画鑑賞などエンターテイメントを思う存分堪能できます。
ちなみに、IPSパネルは上位モデルで採用されることが多いのですが、ミドルクラスにも採用するのはポイント高いですね。
15.6インチということで、スタンダードなテンキー付きキーボードとなっています。なお、キーボード面は樹脂ではなくアルミ素材となっており、高級感があります。
配列そのものは縦6列で、ご覧の通り各キーは整然と並べられています。連結されたキーなどもなく、キーピッチは約18mmと広めに確保されており、誤爆する心配はまずありません。
キーストロークですが、横から見るとわかりやすく、ノートにしては深め。アルミ素材のキーボード面なので、剛性が高くタイピング圧力が強い方でも安心!広いキーピッチと深いキーストロークで快適にタイピングできます。
ミドルクラスモデルながら、白色LEDを内蔵しています。派手な光り方ではなく、ふわっと上品に光り、本体イメージとぴったりマッチしています。もちろん、ファンクションキーでON/OFFの切り替えが可能です。
キーボードだけでなく、タッチパッドの完成度も高いのがポイント。
タッチパッドはサラサラしており、指になじむ感じでカーソル操作はとてもスムーズ。また、クリックボタンも柔らかく、軽い力で反応し、動作音も静かでグッド。よく使う部分なだけにこれは嬉しいですね。
さらにタッチパッド周りをダイヤモンドカット加工でオシャレに仕上げる徹底ぶりです。
デンマークの高級オーディオメーカー【BANG & OLUFSEN】のサウンドエンジンを採用しています。スタンダードモデルということで、ライト版の【B&O Play】となっています。付属アプリで自分の好みのサウンドにチューニング点は本家と同じです。
スピーカーの音質ですが、前モデルと同じく、あくまでも内蔵タイプなのでそこそこです。高音・中音よりで、低音は迫力不足。音質重視ならスピーカーやヘッドフォンなどは必要ですね。
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。
CINEBENCHは3Dグラフィックのレンダリングソフトで、CPUのシングル・マルチでの性能を測ることができます。
CPUは最新のインテル製第8世代CPU、Core i5-8250Uを搭載しています。前世代のCore i5は2コア・4スレッドでしたが、最新のCore i5は4コア・8スレッドになり、大幅なパワーアップを実現しています。
結果はこの通り、前世代のCore i5-7200Uより約36%も性能が向上しています。約30~40%の性能アップというのが売り文句なので、まさにその通りの結果となっています。
ちなみに、最新のCore i7-8550Uとの性能差ですが、同じく4コア8スレッドなので約10%程度とあまり変わりません。とことん性能にこだわるのでもなければ、Core i5で十分です。
PCMark8は動画再生やブラウジング、ビデオチャット、動画・画像編集など、一般的なノートパソコンで想定される用途での性能を測るソフトです。
いずれのテストでも高いスコアをマークしており、比較用のグラフを見ても、現行の一般ノートよりも高いパフォーマンスを発揮することがわかります。
動画や画像編集の性能を測る重量級の【クリエイティブテスト】でも頭一つ抜けており、ブラウジングやオフィスソフトでの軽作業から動画・画像編集までしっかり使える、オールラウンダーCPUということができます。
あわせて上記のテストを一元化した【PCMark10】のスコアもチェックしてみましょう。
ブラウジングや各種編作業など、基本的なタスクを快適にこなせる目安はスコア3000以上となりますが、しっかりクリアしています。
グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。
結果はフルHDでは低品質でもスコア5116(快適)と、やや荷が重い感じ。ワンランク解像度を落としたHD(1280×720)であれば、最高品質でもスコア7111(とても快適)をマークし、快適にプレイすることができます。
一応他のゲームもチェックしてみましょう。
こちらも軽めのゲームです。エピソード4にてグラフィック描写が「設定6」に引き上げられましたが、それでもやはり軽いことに変わりありません。スコア4500以上で平均60fpsをキープできます。
いずれも設定3となりますが、フルHDだとスコア1668とカクカク。HDでもスコア4383で4500に届かず。これ以上設定を下げると画質がかなり悪くなるので、PSO2には適さないといっていいでしょう。
こちらも軽いモンハンZのベンチマークスコアです。スコア6000で平均60fpsをキープできます。
結果はフルHDでスコア1945、HDでもスコア4395とPSO2と同じく厳しいことに変わりありません。
上二つに比べるとやや重めのゲームです。スコア7000以上で【とても快適】となり、スコア5800以上で平均60fpsをキープできます。
いずれも低品質ですが、結果はフルHDでスコア1670(設定変更を推奨)、HDでもスコア3318(普通)どまり。さすがにこのクラスだと全く伸びません。
ゲーミングPC業界において、「標準ベンチマークソフト」ともいえるFF14ベンチマーク。スコア7000以上で【非常に快適】となり、スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。
いずれも標準品質となりますが、フルHDでスコア1611(設定変更を推奨)、HDでスコア3129(快適)をマーク。一応動かせるといったレベルで、ゲーミングノート必須ですね。
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy)それぞれの条件で測定することができます。PCの性能指標として、参考まで。
総合スコア | Graphics Score | CPU/Physics Score | Combined Score | |
Time Spy | 362 | 315 | 2429 | ー |
Fire Strike | 920 | 992 | 7597 | 322 |
Sky Diver | 3901 | 3640 | 6581 | 3641 |
Cloud Gate | 7172 | 7973 | 5307 | ー |
Ice Storm | 57721 | 65516 | 40753 | ー |
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは128GB SSD+1TB HDDのデュアルストレージ構成となっています。HDDよりも2~3倍高速のSSDには各種アプリ類を、大容量のHDDには動画や画像などのかさばるデータを別に保管できるので、とても便利です。
SSDのメーカーはサムスン製で、シーケンシャル(連続データ)・ランダムともにムラなく安定したスピードをマークしています。SSDはまさにピンキリですが、この安定感は素晴らしいですね。
実際の操作感ですが、OSの起動はもちろん、ブラウジングや各種アプリの動作も早く、とても快適です。
ドラクエ10実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
ピーク時でも60℃半ばと安定した温度に落ち着いています。4コア8スレッドのCore i5-8250Uにしてはよく冷えていますね。
ドラクエ10実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ
ピーク時で47デシベルと非常に静か。アイドル時とほとんど変わらず、これでしっかり冷却できているのは驚きです。実際ファンノイズもほとんど気にならず、HPの多くのモデルでいえることですが、静音性は頭一つ抜けています。
ちなみに最小時では45.9デシベルとありますが、アイドルなのでほぼ無音です。
モバイルノートということで、「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。
条件は4つで、実際の使用感に近い設定にしています。
結果は約6時間40分と標準的なバッテリーの持ちです。5時間以上は使えるので、出先に持ち運んで使うのも十分ありですね。
前モデルに比べ、さらにデザインがブラッシュアップされ、ボディサイズもさらに小型化するなど、たしかな進化を感じさせる仕上がりです。
また、最新のCPUを搭載することで性能面も大幅にパワーアップ。便利なSSD+HDDのデュアルストレージ構成もいいですね。
ミドルクラスモデルにワンランク上のクオリティを求める方にぜひおススメのモデルです。
【スペック】
■OS:Windows 10
■ディスプレイ
15.6インチ フルHD グレア IPS
■CPU:Core i5-8250U
■メモリ:8GB(DDR4-2400)
■グラフィック:UHD 620(CPU内蔵)
■ストレージ:HDD 1TB
■価格:70,000円(税込)~
HDDのみ搭載したベーシックモデルです。予算重視ならおすすめ。