今回HPの【ENVY x360 13-ag0000】をお借りしました。
プレミアムモデル”ENVYシリーズ”の13インチ2-in-1ノートで、上質なデザイン・高い性能・コスパの3点そろったモデルとしてHPで大人気のモデルです。さっそくチェックしてみましょう。
今回HPの【ENVY x360 13-ag0000】をお借りしました。
プレミアムモデル”ENVYシリーズ”の13インチ2-in-1ノートで、上質なデザイン・高い性能・コスパの3点そろったモデルとしてHPで大人気のモデルです。さっそくチェックしてみましょう。
※2019年3月3日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
ボディには上質なアルミニウム素材を使用しており、表面には非光沢の梨地加工が施されています。落ち着きのある外観もさることながら、適度に滑らか、しっとり手になじむ上質な触感を実現しています。
デザインのクオリティも高く、直線主体のフォルムにエッジ加工を織り交ぜ、スマートなデザインに仕上げています。
ヒンジ部分には、高級な包丁やナイフにも使われる”ダマスカス鋼”の模様でアクセントをつけているのもポイント。深みのあるブラックカラー【アッシュブラック】も相まって、さながら一種の芸術品のようです。
細かい部分の造形美もぬかりなく、スピーカー部はオシャレな幾何学模様で、電源ボタンはLEDラインで装飾されています。このあたりの芸の細かさは、さすがデザインのHPといったところです。
モダンなデザインながら、気品も兼ね備えており、インテリアとの親和性もバツグンです。
ボディサイズは、持ち運びしやすいということで最近人気沸騰中の13インチボディです。
この通りA4ファイルサイズよりもさらに小さく、最薄15mmのスリムさもあいまって、カバンにサッと入れられます。さらに重さも実測1311gと片手でラクラク持てる軽さなので、携帯性はバツグンです。
最近はやりの2-in-1ノートパソコンで、360°回転するコンパーチブルタイプとなっています。
360°回転しタブレットとして、またテント型にして寝そべりながら動画を見るといった使い方もでき、まさにフレキシブル。ヒンジ部分の安定感も高く、無段階稼働で任意の角度にピタッと止まります。
パネル表面は適度に抵抗があり、滑りすぎず確実にタッチ操作ができるのはグッド。
もちろん、キーボードを180°以上回転させるとキーボードが動作しなくなるので、誤操作の心配もありません。
スリムモデルなので、LANポートや光学ドライブは非搭載。
USBはオールUSB3.1構成で3ポート搭載されています。そのうちの1ポートは、最大10Gbpsの高速転送が可能な【Generation2】規格で、小型&リバーシブルのType-Cポートとなっています。
ポートの数こそ最低限ではありますが、通常タイプのType-Aポートも用意されているので、あらかたの周辺機器を接続できるのがいいですね。
そのほか、microSDスロットやボリューム調整ボタンも完備。2-in-1タイプなのでワンタッチでボリュームを変更できるのは便利です。
ちなみに、HDMIなどの画像出力端子はなく、Type-Cポートから画像出力することになります。
ディスプレイは13.3インチサイズで、持ち運びに最適なコンパクトさと見やすさを両立した、ジャストサイズです。
解像度は主流のフルHDとなっており、発色&コントラストに優れたIPSパネルを搭載しています。光沢のあるグレアパネルとの相乗効果で、美麗な映像を楽しむことができます。動画鑑賞にも最適ですね。
またIPSパネルは視野角が広いのもポイント。姿勢によって色味が変わらず、様々なモードで使える2-in-1パソコンとの相性はバツグンです。
もちろんディスプレイのベゼル(ふち)はスリム仕様となっており、野暮ったさが無くとてもスタイリッシュ。
13インチのコンパクトボディなのでテンキーレスキーボードを搭載しています。
home・endキーなどが右サイドにまとめられていますが、それ以外の基本的なキー配置はクセが無く非常に素直ですね。キーピッチもしっかり約18mm確保されており、誤爆の心配はまずありません。
キーストロークもやや深めなので、打鍵感を楽しみながら快適にタイピングできます。キーボード面の剛性も高く、タイピング圧力強い方でも安心して使えます。
キーボードには白色LEDを内蔵しており、トレンドはしっかり押さえてあります。華やかな輝きで高級感があり、薄暗い場所でタイピングしやすくなるのもいいですね。ちなみに、ON/OFFはファンクションキーで切り替えられるようになっています。
タッチパッドの完成度も高く、幅広仕様なので操作性にゆとりがあります。また、つるつるした材質になっており、カーソル操作も非常にスムーズ。
また、クリックボタンもバタつきなく軽い力で反応し、動作音も小さく操作感はバツグン。キーボード・タッチパッドともによく使うだけあり、この完成度の高さは嬉しいですね。
デンマークの高級オーディオメーカー【BANG & OLUFSEN】のサウンドエンジンを採用し、スピーカーを4基搭載。付属アプリで自分の好みのサウンドにチューニングできるようになっています。
スピーカーの音質ですが、いかんせん内蔵タイプなので、中音域メインで迫力不足ですね。サウンド重視であれば、イヤホン・ヘッドホンは必須!
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみましょう。
まずは、3Dグラフィックのレンダリングソフト「CINEBENCH」で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみました。
このモデルでは、AMDの4コアAPU【Ryzen 3 2300U】を搭載しています。APUとは、ざっくりいうとCPUと高性能グラフィック機能をひとまとめにしたもの。グレードとしてはベーシックレベルで、インテルでいうとCore i3に相当します。
2コア4スレッドのインテルCPU【Core i3-7020U】と比較してみると、Ryzen 3が約75%も性能が高くなっています。4コアなので当然といえば当然ですが、ベーシックレベルでこの性能は破格ですね。
【PCMark 8】は動画再生やブラウジング、ビデオチャット、画像・動画編集など、一般的なノートパソコンで想定される用途での性能を測るソフトです。
グラフを見るとわかりやすく、現行の標準的なノートパソコンを大幅にしのぐ性能となっています。もちろんCore i3-7020Uも眼中になく、約20%の大きな差をつけています。
あわせて上記のテストを一元化した【PCMark 10】のスコアもチェックしてみましょう。
ブラウジングや各種編作業など、基本的なタスクを快適にこなせる目安はスコア3000以上となりますが、ギリギリながらも見事に超えています。ベーシッククラスのCPU(APU)でスコア3000オーバーは「すごい」の一言。Core i3どころかCore i5の領域に片足突っ込んでます。
グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。
結果はフルHD・標準品質でスコア7208(とても快適)となり、内蔵グラフィックにしては非常に高い性能です。Core i3-7020Uでは低品質でもスコア5281(快適)どまりなので、まさに圧倒的ですね。
ちなみに、最高品質はさすがに荷が重いようで、スコア4984(普通)まで落ち込んでしまいます。
一応他のゲームもチェックしてみましょう。
軽めのオンラインゲームです。スコア4500以上で平均60fpsをキープできます。
いずれも設定3となりますが、フルHDではスコア2136、ワンランク低いHDでもスコア3063となり、スコア4500に届きません。”軽い”のはたしかですが、内蔵グラフィックには荷が重すぎます。
こちらもPSO2と同じくらいの軽さのオンラインゲームです。スコア6000で平均60fpsをキープできます。
結果はフルHDでスコア3620、HDでもスコア3008とPSO2と同じく厳しいです。
上二つに比べるとやや重めのゲームです。スコア7000以上で【とても快適】となり、スコア5800以上で平均60fpsをキープできます。
いずれも低品質ですが、結果はフルHDでスコア1731(設定変更を推奨)、HDでもスコア1896(設定変更を推奨)どまり。このレベルだと全くスコアは伸びません。
ゲーミングPC業界において、「標準ベンチマークソフト」ともいえるFF14ベンチマーク。スコア7000以上で【非常に快適】となり、スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。
いずれも標準品質となりますが、フルHDでスコア2263(普通)、HDではスコア3543(普通)をマーク。どちらもきついことには変わりないですが、フルHDで普通評価は大分健闘していますね。
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)それぞれの条件で測定することができます。PCの性能指標として、参考まで。
総合スコア | Graphics Score | CPU/Physics Score | Combined Score | |
Time Spy | 426 | 379 | 1465 | ー |
Night Raid | 4161 | 4961 | 2175 | ー |
Fire Strike | 1269 | 1527 | 4322 | 382 |
Sky Diver | 4780 | 5343 | 4087 | 3114 |
Cloud Gate | 8184 | 14157 | 3305 | ー |
Ice Storm | 73693 | 87558 | 47415 | ー |
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルでは高速の256GB SSDを搭載し、さらに通常のSSDよりも4~5倍速いNVMeタイプというこだわりようです。メーカーは”LITEON”製ですね。ノートではちょくちょく見かけるメーカーです。
肝心の速度ですが、シーケンシャル(連続データ)の読み込みが4ケタと爆速。それ以外は通常のスピードに近い感じで、ベーシックなNVMe SSDといったところですね。ただ極端な話、SSDにもなると数値で体感速度が変わるわけではないので、あまり気にする必要はありません。
ブラウジングや各種アプリの動作、ゲームのロードにいたるまでサクサク動き、動作そのものは非常に快適です。
ドラクエ10実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
ピーク時で70℃前後といったところでしょうか。低い温度と言うわけではありませんが、標準的な温度となっています。
負荷がかかる作業をする際には、付属のファンコントロールアプリで調整するのもあり。
FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ
ピーク時で51.5デシベルと50デシベルをやや上回るレベルに収まっており、わりと静か。ファンは高速回転していますが、それをあまり感じさせないのはいいですね。
なお、最小時は45.9デシベルとありますが、アイドル状態なので、ほぼ無音です。
モバイルノートということで、「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。
条件は4つで、実際の使用感に近い設定にしています。
結果は約4時間40分と5時間に届かず、ちょっと物足りないですね。RyzenはインテルCPUに比べ、仕様上のバッテリー持続時間が短い場合が多く、唯一の弱点といってもいいでしょう。
外に持ち運んで使う場合は、別途省エネの電源プランを作るのがよさそうです。
プレミアムモデルらしく、デザインから手触りまでこだわっており、そのクオリティの高さは7万円台~のモデルとは思えません。また、普段使いから編集用途までこなせる性能の高さも魅力的。
さらに2-in-1タイプで利便性も高く、コンパクト&軽量ボディで携帯性も高いなど、ほぼ死角なし。唯一バッテリーがネックですが、クオリティ重視のモバイルノートを安く手に入れたい方におすすめです。
なお、カスタマイズでメモリを8GBに増やすことができます。ブラウジング+複数アプリといったマルチタスク性能を重視するのであれば、ぜひカスタマイズしましょう。
【スペック】
■OS:Windows 10
■ディスプレイ
13.3インチ フルHD グレア IPS タッチ対応
■CPU:Ryzen 5 2500U
■メモリ:8GB(DDR4-2400)
■グラフィック:Radeon Vega 8 Graphics
■ストレージ:SSD 256GB(PCIe NVMe)
■価格:82,000円(税込)~
ワンランク上のRyzen 5 2500Uを搭載したモデル。4コア8スレッドなので、Ryzen 3 2300Uよりも約15%性能が高くなっています。動画や画像編集をやる機会が多い方におすすめです。