今回はHPの【HP ENVY 15-ep0000 クリエイターモデル】をお借りしました。
プレミアムクラス”ENVYシリーズ”のインテル製CPU搭載バージョンでは、高性能グラフィックを搭載しており、クリエイティブ用途に最適。Core i9・RTX 2060・4K&有機ELディスプレイを搭載した、最上位のモデルをチェックしてみましょう。
スペック
※2020年10月9日時点での内容です。製品仕様・販売価格については変更となる可能性があります。
外観
スタイリッシュなデザイン
高性能グラフィック搭載モデルとは思えない、美しいデザインが魅力のモデルです。直線主体のボディは、凹凸がほとんどなく、一体感のあるフォルムとなっています。
高性能グラフィック搭載モデルといえば、排気グリルをヒンジ部分の外側に配置するものが多いのですが、このモデルではヒンジ部分の内側に配置。外観を損なわず、デザイン重視の姿勢が伝わってきますね。
ボディは高品質のアルミニウム製で、非光沢の梨地仕上げで美しい仕上がりを実現。鏡面加工のHPロゴが、クールなナチュラルシルバーのボディにバッチリきまっており、知的な印象を受けます。
また、ボディの厚さは18mmとスリムなうえ、ディスプレイのベゼル(ふち)もスリムということで、とてもスタイリッシュ。派手さはありませんが、実用性と機能性を兼ね備えた、機能美あふれるデザインに仕上げており、使う人を選びません。
細かい部分も徹底しており、ディスプレイとベゼル(ふち)の境はほとんど段差がなく、シームレスでスッキリしています。
また、キーボード面両端のスピーカー部はオシャレな幾何学模様となっているほか、タッチパッド周囲は美しいダイヤモンドカット加工が施されており、ワンランク上のクオリティを実現しています。
ちなみに、コンパクト&スリムボディではありますが、重さは実測で2057gとやや重め。たまに持ち運ぶ分にはアリといったところでしょうか。
ポイントをおさえたインターフェース
スリムモデルということで、LANポートや光学ドライブは非搭載です。
USBは全3ポート搭載しています。”SuperSpeed USB”とありますが、これはUSB 3.2のことですね。一般的な5Gbpsの転送速度に対応したUSB3.2 Gen.1が2ポート、10Gbpsの高速転送に対応したUSB 3.2 Gen2が1ポート搭載されています。
なお、USB 3.2 Gen2は、小型&リバーシブルのType-Cポートとなっており、最大40Gbpsの超高速転送が可能な”Thunderbolt 3”にも対応するフル規格です。ポートの数こそ最低限ではありますが、通常タイプのType-Aポートも用意されているので、あらかたの周辺機器を接続できるのがいいですね。
そのほか、SDスロットや画像出力用のHDMIポートもしっかり装備しており、普段使いで必要なものは一通りそろっています。
また無線LANですが、Wi-Fi 6(802.11ax)に対応しているのもポイント。現行のWi-Fi 5(802.11ac)よりもさらに速くなり、最大約9.6Gbpsと約1.5倍の高速通信を実現しています。また遅延も少なくなっているため、インターネットはもちろん、ゲーミングもより安定します。
セキュリティ対策も万全
セキュリティにもしっかり配慮され、カメラ部分にはシャッターが装備されているのもポイント。
電源ボタン横のスイッチでシャッターが開閉し、物理的にシャットアウトします。
また、全てのモデルでキーボード面に指紋認証センサーを設置しています。本人認証のため、ログインパスワードよりも安全。また、ログインの際わざわざパスワード入力することなく、とてもスムーズです。
なお、新モデルでは配置が換わり、キーボード内に配置されています。
ディスプレイ&キーボード
有機ELパネル搭載の4Kディスプレイ
ディスプレイは標準的な15.6インチディスプレイで、グレアパネルを採用しています。
泣く子も黙るクオリティの高さを誇り、ディスプレイの解像度はなんと4K!フルHD画面を4つも表示できる圧倒的な画素数で、息を吞むような精彩な画面表示が可能です。
そして、ディスプレイのパネルには、なんと有機ELパネルを採用しています。最近話題の有機ELですが、黒の色味が液晶ディスプレイとは一味違います。まさに「漆黒」という感じ。
なぜここまで引き締まった黒を再現できるのかというと、有機ELでは画面の素子自体が光るのでバックライトが必要なく、さらにコントラスト比も圧倒的に高いからです。バックライトで画面を照らし出す通常の液晶ディスプレイでは、どうしても光が漏れてしまい、黒い画面が白っぽくなってしまいます。
さらに、DCI-P3 100%の非常に広い色域をカバーするほか、高輝度のVESA認定のHDR400規格に対応しており、まさにプロ向けの完全仕様となっています。高解像度・高コントラスト・高輝度・広い色域の全てがそろっており、本格的なクリエイティブ用途に最適です。
ちなみに、ディスプレイはタッチ操作に対応しています。表面はなめらかでスムーズな操作ができます…が、通常の開閉式タイプではわざわざタッチすることもなく、あくまでも便利機能の一つといたところですね。
なお、付属機能として”HP Display Control”が用意されており、動画や画像編集など各種シーンに最適な描写設定を、ワンタッチで設定することができます。
シンプルなキーボード
15インチモデルながらテンキー非搭載となっており、両端にはスピーカーが配置されています。
英語キーボードなので、あくまでも参考程度ですが、テンキーがないのでこの通りとても広々しています。また、キーの種類は最低限ということもあり、配列そのもはとても素直。キーピッチも約19mmとデスクトップキーボード並みのゆとりがあり、誤爆の心配はまずありません。
気を付けるとしたら電源ボタンくらいですね。”Deleteキー”の横にあるので、うっかり押さないように注意しましょう。なお、先に紹介した指紋認証センサーですが、本来”Ctrlキー”の部分に配置されています。
キーストロークはENVYシリーズ共通のクオリティで、やや深めとなっており、打鍵感を楽しみながら快適にタイピングできます。
なお、キーボードには白色LEDを内蔵しており、トレンドはバッチリ押さえてあります。華やかな輝きで高級感があり、薄暗い場所でタイピングしやすくなるのもいいですね。ちなみに、OFF+2段階で調整できるので、LEDが苦手な方でも安心。
滑らかなタッチパッド
タッチパッドは、パッド部分とクリックボタンが一緒になった、オーソドックスな一体型を採用しています。
パッド部分はガラス層となっており、ツルツルした感触で、カーソル操作はとてもスムーズ。またクリックボタンの完成度も高く、操作感は軽めでしっかり反応し、動作音も静か。一体型のタイプだと建付けが悪いのもちらほらありますが、よく造りこまれていますね。
サウンドエンジン搭載
HPということで、デンマークの高級オーディオメーカー”BANG & OLUFSEN”のサウンドエンジンを採用しています。スピーカーオーソドックスなデュアルスピーカーの構成となっています。
肝心の音質ですが、中音~高音域がよく伸び、低音もそれなりに出ているため、なかなか迫力があります。また、スピーカーをキーボード面に配置していることもあり、クリアで音の広がりも感じられ、内蔵タイプにしては完成度は高めですね。
ベンチマーク
各種ベンチマークソフトで実際の性能をチェックしてみました。参考までにCINEBENCH~画像変換テストまでは、Core i7-9750H×GTX 1660 Tiのミドルクラス構成と比較しています。
RTX 2060搭載
このモデルでは、NVIDIA製ハイスペックGPU・RTX 2060を搭載。GTX 1660 Tiの上位版ということで、編集用途だけでなく、オンラインゲームでもより高いパフォーマンスを発揮します。
RTXシリーズの最大の特徴は、リアルタイムレイトレーシング技術(RT)に対応していること。従来のGTXシリーズとは異なり、GPU内部にレイトレーシング専用ユニット”RTコア”を搭載することで、従来よりもさらにリアルな映像描写が可能になっています。
上の画像はRTに対応したBattlefield Vのデモムービーですが、従来のGPUとの違いは一目瞭然。炎の描写が車体にもしっかり表現され、よりリアルになっているのがわかりますね。
さらに、RTコアのほか、AI機能に対応した”Tensorコア”を搭載しています。
Tensorコアを活用した”DLSSモード”では、低い解像度でレンダリングした映像をアップスケーリングし、さらにアンチエイリアスを最適化することで、フレームレートを大幅に向上させることができます。ゲームの快適性が目に見えて上がるので、とても便利ですね。
なお、RT・DLSSいずれも対応したゲームでないと動作しない点に注意!
Max-Qとは?
ちなみにRTX 2060はMax-Q版となっています。Max-Q版とは、スリムモデルなど冷却に余裕のないモデルに向けて開発された、いわば省エネ・低発熱バージョンのことです。
通常版よりも動作クロックが下げられており、低発熱とのトレードオフで、性能は若干下がります。
3DMARK
3DMARKは、グラフィックボードやCPUを含めたグラフィック能力を総合的に測定するベンチマークソフト。
DirectX 9(Ice Storm)・DirectX 10(Cloud Gate)・DirectX 11(Sky Diver/Fire Strike)、そして最新のDirectX 12(Time Spy/Night Raid)・RT(Port Royal)それぞれの条件で測定することができます。
RTX 2060はGTX 1660 Tiの上位版ということで、CUDAコアとメモリーバス幅が強化され、特に性能の要となるCUDAコアはGTX 1660 Tiよりも25%多くなっています。が、実際の性能差は約10%以内と控えめです。
総合スコア | Graphics Score | CPU/Physics Score | Combined Score | |
Port Royal | 3331 | ー | ー | ー |
Time Spy Extreme | 2900 | 2752 | 4172 | ー |
Time Spy | 6189 | 5864 | 9024 | ー |
Night Raid | 31723 | 42733 | 12896 | ー |
Fire Strike Ultra | 3562 | 3394 | 21460 | 1896 |
Fire Strike Extreme | 6987 | 7142 | 21318 | 3220 |
Fire Strike | 13988 | 15041 | 21549 | 6820 |
Sky Diver | 33023 | 43773 | 18350 | 20108 |
Cloud Gate | 32807 | 47197 | 15871 | ー |
Ice Storm | 50357 | 48435 | 58480 | ー |
CINEBENCH
まずは、3Dグラフィックのレンダリングソフト【CINEBENCH】で、CPUのシングル・マルチでの性能をチェックしてみましょう。


このモデルでは、インテルの第10世代8コア16スレッドCPU・Core i9-10885Hを搭載しています。
第9世代の6コア12スレッドCPU・Core i7-9750Hと比較してみると、シングル性能は約5%程度ですが、マルチ性能ともなると約44%も高く、8コア16スレッド&高クロックCPUなだけあり、とても優秀な性能です。動画や画像編集などヘビーなクリエイティブ用途でも非常に高いパフォーマンスを発揮します。
ちなみに、下位モデルでは第10世代のCore i7-10750Hを搭載しています。Core i7-9750Hと同じく6コア12スレッドで、約10%ほど性能が高くなっています。
PCMark 10
【PCMark 10】は、ブラウジング・ビデオチャット・動画や画像の編集作業・軽めの3Dゲームなど、一般的な用途での性能を測るソフトです。
高性能CPU&GPUを搭載しているので、とにかくスコアがよく伸びますね。本格的な動画や画像編集用途の目安となるスコア3000は余裕でクリアし、スコア5000オーバーの大台を叩き出しています。
なお、Core i7-9750H×GTX 1660 Tiとの性能差は約5%ほど。軽めのテストでは差がつきにくく、普段使いならどちらでもあまり変わりません。
動画エンコード
【TMPGEnc Video Mastering Works 7】を利用し、再生時間6分30秒のMJPEG動画をMP4形式に変換する時間を計測しました。
エンコーダーはx264(H.264)およびx265(H.265)を利用し、それぞれ2パス・1パス・QSVでエンコードしています。なお、NVENCはグラフィック機能を利用した高速エンコード機能のことです。
H.264(フルHD) | 2Pass | 1Pass | NVENC |
Core i9-10885H×RTX 2060 | 22:58 | 11:50 | 2:24 |
Core i7-9750H×GTX 1660 Ti | 27:33 | 14:10 | 2:42 |
CPU勝負のソフトウェアエンコード(2Pass・1Pass)では、Core i7-9750Hに対し約83~84%の時間で変換を完了し、グラフィック機能を用いたハードウェアエンコードも約88%の時間で変換を完了しています。性能差がしっかり出ており、Core i9-10885H×RTX 2060の方がコンスタントに早いですね・
H.265(フルHD) | 2Pass | 1Pass | NVENC |
Core i9-10885H×RTX 2060 | 35:11 | 17:26 | 2:33 |
Core i7-9750H×GTX 1660 Ti | 40:36 | 21:01 | 2:50 |
重量級のH.265でも同じような傾向となり、Core i7-9750Hに対し約83~87%の時間で変換を完了し、ハードウェアエンコードも約90%の時間で変換を完了しています。おおむね10~15%の時短効果は、大容量ファイルのエンコードでその真価を発揮します。
画像変換
【Lightroom Classic CC】を使い、200枚のRAW画像(5760×3840ドット、CR2形式)をDNG形式に変換する時間と最高画質のJPEG画像に書き出す時間をそれぞれ計測しました。
JPEG書き出しの際は“スクリーン用・標準”のシャープネスを適用しています。シャープネス処理が意外とCPUに負担をかけるため、特にCPUの性能が重要になります。
CR2→DNG | CR2→JPEG | |
Core i9-10885H | 0:53 | 2:40 |
Core i7-9750H | 1:08 | 3:15 |
画像変換でも性能差がしっかり出ており、Core i9-10885HはCore i7-9750Hに対し、軽めのDNG変換では約77%、JPEG変換でも約82%の時間で変換を完了しています。
FF14
知名度バツグンの国内産MMORPGですね。スコア7000以上で【非常に快適】となり、スコア9000以上で平均60fpsをキープできます。現行のゲーミングPCであれば、フルHD・最高設定でスコア9000をしっかり超えたいところ。
最高品質 | 高品質 | 標準品質 | |
フルHD | 14661 | 17272 | 19248 |
WQXGA | 9041 | 12593 | 16189 |
4K | 4941 | 6777 | 10765 |
フルHDではすべてスコア10000オーバーとまさに余裕。ワンランク上のWQXGA・最高設定でもスコア9000を超えるほどの高い性能となっています。
Rainbow Six Siege
ユービーアイソフトでおなじみ【Tom Clancy’sシリーズ】のFPSゲームで、2015年12月の発売以来、今なお絶大な人気を誇ります。ゲームそのものも軽く、お手軽にできるのもポイントですね。
内容はかなりリアル志向。5対5のマルチプレイでは、個性あふれるオペレーターを駆使し、拠点防衛と攻撃を入れ替えで行います。死角多数の複雑に入り組んだマップで繰り広げられる戦闘は、自動回復のないシビアなライフシステムも相まって、高い緊張感を味わえます。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:4K/WQXGA/フルHD
ゲーム設定:最高/超高/高/中/低(V-Sync”OFF”)
プレイモード:カジュアル(マルチプレイ)
最高 | 超高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 131(113)fps | 162(129)fps | 200(190)fps | 211(196)fps | 231(221)fps |
WQXGA | 120(104)fps | 125(115)fps | 136(126)fps | 150(140)fps | 167(156)fps |
4K | 69(58)fps | 71(66)fps | 79(74)fps | 92(84)fps | 108(100)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。
ずば抜けて軽いゲームのため、4Kでも平均60fpsをキープすることができます。フルHDやWQXGAでも平均100fps以上をラクラク超えており、とても安定しています。
Apex Legends
最近人気のバトロワ系FPSゲームです。個性的なスキルを持ったキャラクター”レジェンド”を操り、3名1組のチーム戦を繰り広げます。
【パッシブ・戦術・アルティメット】の各スキルをしっかり生かすのはもちろん、キャラの組み合わせによって戦略が変化するので、いかに連携できるかが勝利へのカギとなります。スピーディーな操作性で爽快感はバツグン!テンポよく楽しみたい方におすすめ。
平均と最低fpsを計測しました。
解像度:4K/WQXGA/フルHD
ゲーム設定:最高・低(垂直同期”OFF”)
APEXゲーム(本編)
最高 | 低 | |
フルHD | 114(95)fps | 131(113)fps |
WQXGA | 74(61)fps | 138(120)fps |
4K | 45(37)fps | 90(75)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。
それなりに軽めのゲームということで、WQXGAまでならしっかり平均60fpsをキープします。4Kはさすがに厳しいものの、低設定なら大幅にfpsが向上するので、安定性重視であえて低設定にするのもいいでしょう。
Fortnite(フォートナイト)
無料版【PUBG】ということで最近人気のゲームです。対人戦にプラスして、採集や建築要素があり、無料のわりにできることが多いのがポイント。さらにPUBGよりも軽いということで、人気なのもわかります。
平均と最低fpsを計測しました。
解像度:4K/WQXGA/フルHD
ゲーム設定:DirectX 12、最高/高/中/低(V-Sync”OFF”)
降下後、1分間のダッシュ&屋内探索
最高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 99(85)fps | 130(121)fps | 210(194)fps | 284(269)fps |
WQXGA | 90(84)fps | 122(112)fps | 198(185)fps | 265(248)fps |
4K | 29(27)fps | 39(37)fps | 67(61)fps | 92(86)fps |
競技性の高いゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。平均100fpsをキープできれば、さらに安定してプレイできます。
最高設定がなかなかヘビーですが、WQXGAまでなら平均60fps以上もラクラク。4Kはやはり厳しく、中設定までガッツリ設定を落とす必要がありますが、コミック調のグラフィックなので、中設定でも正直十分ですね。
RTモード
最高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 27(20)fps | 29(21)fps | 31(22)fps | 37(25)fps |
WQXGA | 25(18)fps | 26(19)fps | 29(20)fps | 35(22)fps |
4K | 4(3)fps | 8(5)fps | 7(5)fps | 9(6)fps |
RT設定はMAXにして測定しています。
ただでさえ重いRTモードですが、このゲームはとりわけ負荷が高く、パフォーマンスは大幅に落ち込み、平均60fpsを大きく下回る結果となっています。
RT+DLSSモード
最高 | 高 | 中 | 低 | |
フルHD | 52(38)fps | 54(41)fps | 56(42)fps | 66(48)fps |
WQXGA | 47(35)fps | 51(37)fps | 53(41)fps | 59(43)fps |
4K | 14(11)fps | 11(16)fps | 17(12)fps | 19(13)fps |
DLSSモードではレンダリング解像度を大きく下げていることもあり、大幅に性能が向上します。とはいうものの、フルHD・低設定でようやくといったところで、実用的なラインには達していません。もう少し軽くしてほしいものです。
Call of Duty: Modern Warfare
Activisionの代表的なFPSゲーム【Call of Duty: Modern Warfare】を完全にリメイク。
対戦モードは従来の6vs6・10vs10・20vs20の対戦モードのほか、ハイスピードな2vs2や最大64人対戦の【GRAND WAR】などが新規に追加され、プレイの幅が格段に広がっています。かのバトルフィールドにも引けを取らない充実ぶりです。
さらに、プライマリ武器とセカンダリ武器をカスタマイズできる【Gunsmith】も実装。用途や目的に合わせ、自分好みの装備をカスタマイズ出来るのもポイント。
下記条件にて平均と最低fpsを計測しました。
解像度:4K/WQXGA/フルHD
ゲーム設定:エクストラ/高/通常(モーションブラー”OFF”、垂直同期”OFF”)
プレイモード:キャンペーン
エクストラ | 高 | 通常 | |
フルHD | 91(74)fps | 94(77)fps | 97(80)fps |
WQHD | 58(49)fps | 59(51)fps | 62(54)fps |
4K | 30(26)fps | 30(25)fps | 33(27)fps |
FPSゲームなので、スムーズに動作する平均60fpsは絶対にキープしたいところ。100fpsもあればド安定です。
フルHDでは平均90fps以上とかなり安定していますが、WQXGAでは平均60fpsをキープするのがちょっと厳しい感じ。重めのタイトルとなると、フルHD止まりとなってしまいます。
RTモード
エクストラ | 高 | 通常 | |
フルHD | 71(59)fps | 72(60)fps | 74(61)fps |
WQHD | 44(38)fps | 45(39)fps | 48(41)fps |
4K | 25(21)fps | 26(23)fps | 26(23)fps |
Call of DutyもついにRTに対応するようになりました。
負荷が軽めのRTモードということで、パフォーマンスはそれほど落ち込まず、フルHDなら平均60fpsをきっちりキープできます。RTXシリーズでは一番下のグレードとなりますが、軽めのRTモードであれば対応可能です。
ドラクエ10
グラフィック品質にこだわらなければ、ノートPCでもプレイできるほどの軽さが特徴です。スコア5500以上で平均60fpsをキープできます。
4K | フルHD |
15642 | 22603 |
とにかく軽いゲームなので、4Kでもラクラクプレイできます。
CrystalDiskMark
【CrystalDiskMark】は、ストレージの読み書きの転送速度をチェックするソフトです。ポイントはランダムデータ(4Kと書いてある項目)の転送速度。これが速いほど、ブラウジングやアプリの動作が速くなり、実用的なストレージといえます。
このモデルは超大容量の2TB SSDを搭載し、1TB SSDを2枚搭載した”Raid0構成”となっています。データを2枚のSSDに分散して書き込むので速度が非常に速く、シーケンシャル(連続データ)の読み書きは、ほぼ2000MB/sを超えています。ランダムもしっかり速度が出ており、申し分のないクオリティですね。
ちなみに、メーカーは定番のインテル製です。実際の動作ですが、ゲームのロード時間も短く、各種アプリの動作もサクサク動いて快適そのものですね。
温度
FF14実行時の温度を測定してみました。なお、室温は25℃です。
CPU・GPUいずれも60℃台の安定した温度をキープしており、冷却性能は◎。特に発熱の高い8コア16スレッドCPUでこの温度は驚きです!
動作音
FF14実行時のPC正面でノイズを測ってみました。※防音室や無響室での測定ではないので、あくまでも参考までにどうぞ


50デシベルが一つの区切りとなりますが、ピーク時で53.7デシベルと大きく超え、ゲーミングノートに近いノイズレベルとなっています。風切は豪快ですが、耳障りな甲高いノイズではないので、数値ほどうるさく感じません。
なお、アイドル時は47.9デシベルをマーク。発熱の高いパーツを搭載しているため、ファンは完全には停止せず、ゆるゆると回っている状態です。
ちなみに、付属アプリで性能やファンの動作設定を変更することができます。図書館など静かな環境で使うなら”静音モード”、編集作業でも使うなら”パフォーマンスモード”がおすすめ。パフォーマンスモードでは、ファンの動作をスライダで調整できます。
バッテリー持続時間
「bbench」でバッテリーの持続時間を調べてみました。
条件は4つで、軽作業を想定した設定にしています。
- 電源設定:バランス、より良いバッテリー
- バックライト:40%
- 10秒ごとにキー入力
- 1分ごとに無線LAN経由でネット接続
4Kディスプレイ&GPU搭載ということもあり、結果は約6時間と短めです。バッテリーの減りが早いので、基本的に電源につないで使いましょう。
まとめ
Core i9×RTX 2060の高い性能と、4K&有機ELの高品質ディスプレイで、動画や画像編集で優れたパフォーマンスを発揮。そして、なんといってもボディがとても美しく、洗練されたアルミボディは、細部までしっかり造りこまれ、トータルで高いクオリティを実現しています。
デザインと性能を両立した高性能モデルは、ありそうでなく、デザイン重視のクリエイティブモデルが欲しい方におすすめです。なお、予算重視であれば、Core i7-10750Hを搭載した”パフォーマンスプラスモデル”を選びましょう。
あわせて知りたい
3ステップでわかるノートPC+α